JP2013209851A - カバー付き水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーを大きさの如何に拘らず所望の位置で水栓本体に固定することを可能とするクランク脚付きのカバー付き水栓を提供する。
【解決手段】水側及び湯側の一対のクランク脚16,18にて壁Wに固定される水栓本体14をカバー20で覆って成るカバー付き水栓において、水栓本体14にカバー20の取付用のブラケット82を固定して、ブラケット82に対してカバー20を固定するようになす。そのブラケット82には、水栓本体14に固定される本体側固定部90と、カバー20を固定するカバー側固定部92とを有する固定機能部88を備えておく。また固定機能部88は、本体側固定部90から延出し、本体側固定部90とは離隔した位置にカバー側固定部92を有するものとする。
【選択図】 図5

Description

この発明は水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓に関し、特に水栓本体が水側及び湯側の一対のクランク脚にて壁に固定されるクランク脚付きのカバー付き水栓に関する。
水栓本体が水側及び湯側の一対のクランク脚にて壁に固定されるクランク脚付きの壁付きの混合水栓として、従来、水栓本体の本体ボデーを金属の鋳物製とし、その内部に弁部その他の水栓機構部を内蔵させた形態のものが広く用いられている。
この種の水栓では、壁裏の元配管に接続状態に壁に取り付けた水側及び湯側の一対のクランク脚によって水栓本体を支持することができる。
また水側及び湯側の左右一対のクランク脚を壁面と平行方向に回転させてその回転角度を調整し、また一対のクランク脚の元配管へのねじ込み量をそれぞれ調節することで、水栓本体を水平姿勢に姿勢調節したり、水栓本体と壁との間隔を左右(使用者から見た正面視において左右)均等にしたり、或いは水栓本体の、左右一対のクランク脚との接続部間の間隔と、壁側の水及び湯の元配管の接続部間の間隔のずれを吸収したりすることができる。
ところで従来の水栓の場合、金属製の鋳物製の本体ボデーがそのまま水栓の外観を成しており、そこで水栓の意匠性を高めるべく、従来にあっては一般に本体ボデー外面にメッキを施して外面を美麗に仕上げることを行っている。
しかしながらこの場合、良好な外観を実現するために本体ボデーに余剰の肉を付けて外面をフラットとし、研磨処理を施した上でメッキ処理することとなるため、本体ボデーが必然的に重くなって施工作業がしづらくなり、また鋳物材料の使用量も多くなるとともに、研磨及びメッキ処理の工程が必要となってコストも高くなってしまう。
また使用者が本体ボデーに触れたときの火傷防止などのために、本体ボデーにウォータージャケット構造を設けて、そこに水を巡らすようにしており、そのウォータージャケット構造のために本体ボデーの構造が複雑化し、また重量も重くなってしまう。
水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓では、こうした問題を解決することができる。
具体的にはカバー付き水栓の場合、カバーが水栓の外観を成すために水栓の本体ボデーに余剰の肉を付けてその外面を凹凸の無いフラットな形に形成したりしなくても良く、重量を軽量化することができる。
またカバーによって、使用者が直接本体ボデーに触れるのを防ぐことが可能となり、従来本体ボデーに設けていたウォータージャケット構造を省くことも可能となる。
更にカバー付き水栓にあっては、カバーの種類を変えることで様々な外観を水栓に与えることが可能となる。
カバー付き水栓にあっては、カバーを壁に直接固定することも可能であるが、クランク脚にて水栓本体が壁に固定されるクランク脚付きの水栓にあっては、水栓本体がクランク脚を介して壁により支持されていることから、かかる水栓本体に対してカバーを固定するのが好都合である。
このようにすれば、カバーを施工現場にて取付施工する必要がある場合に取付作業が容易となる。
カバー付き水栓の1つの特長として、同じ水栓本体を用いながらカバーを変えることで、水栓の外観,デザインを様々に変化させることができる利点があるが、水栓本体,カバーの形状や大きさ等によって、カバーを所望の固定個所で水栓本体に固定するといったことが難しい場合が生じる。
例えば、水栓本体に対してカバーの大きさが著しく大きい場合、カバーを水栓本体に直接固定することが難しい場合が生じる。
カバー付き水栓においては、一般に樹脂製のカバーが用いられ、この場合、できるだけカバーの外周側縁部に近い個所でカバーを水栓本体に固定するのが望ましい。
カバーに固定部を設けて、その固定部でカバーを水栓本体に固定する場合、その固定部がカバー中央側にあると、その固定部は一般に周囲に対して部分的に厚肉となるために、その部分でカバー成形時にひけを生じ易く、そのことがカバーの外観に悪影響を与える。
これに対して固定部がカバーの外周側縁部に近い位置であると、固定部の存在によるカバー外観への影響を小さく抑制でき、また固定部がカバーの外周側縁部に近い位置であることによってカバー固定作業も行い易くなる。
ところがカバーが水栓本体に対して著しく大きい場合には、カバーを外周側縁部に近い位置で固定しようとしても、そこにはカバーを固定すべき水栓本体の被固定部が存在していないといったことが生じ、この場合にはカバーを直接水栓本体に固定するといったことが難しくなる。
尤もカバーの外周側縁部からアームを延び出させて、そのアームの先端側を水栓本体に固定するといったことも考えられるが、この場合、カバーに荷重が加わるとその荷重がアームの部分に集中的に作用することとなり、アームの強度がその荷重に耐えられず、損傷を生じてしまうといった不具合が発生し易い。
尚、本発明に対する先行技術として下記特許文献1,特許文献2に開示されたものがある。
これら特許文献には、水栓本体を覆うカバーを備えた点が開示され、また水栓設置に際してブラケットを用いる点が開示されているが、これら特許文献1,2に開示の何れのものにおいても、ブラケットは水栓本体を壁に固定するためのものとして用いられており、本発明とは異なる。
更に特許文献2に開示のものでは、カバーを壁に直接固定するようにしており、この点でも本発明とは異なる。
特開2004−150212号公報 特許第3281979号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、カバーを大きさの如何に拘らず所望の位置で水栓本体に固定することを可能とするクランク脚付きのカバー付き水栓を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、水側及び湯側の一対のクランク脚にて壁に固定される水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓であって、前記水栓本体に対して前記カバーの取付用のブラケットを固定して、該ブラケットに対して前記カバーを固定してあり、該ブラケットは前記水栓本体に固定される本体側固定部と、前記カバーを固定するカバー側固定部とを有する固定機能部を備えており、該固定機能部は該本体側固定部から延出し、該本体側固定部とは離隔した位置に前記カバー側固定部を有していることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記ブラケットは、前記カバーからの荷重を前記水栓本体に伝達する荷重伝達部を有しており、該荷重伝達部が該水栓本体の上側に載せてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記水栓本体及び前記カバーが使用者からの正面視で左右方向に横長の形状をなしており、前記ブラケットは前記固定機能部を左,右に一対備えていて、それら左,右の固定機能部が、前記水栓本体に沿って左右方向に延びる連結本体部及び該連結本体部から上下方向に折れ曲り、該連結本体部を補強する折曲げ部を有する連結部で連結された形態の一体構造体をなしていることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記カバーが、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を覆う本体カバーと、該本体カバーと前記壁との間の隙間を隠蔽する隙間カバーを有していて、該隙間カバーが前記ブラケットにより前記壁に向かって前後方向にスライド可能に保持されていることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、水側及び湯側の一対のクランク脚にて壁に固定される水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓において、水栓本体に対してカバー取付用のブラケットを固定し、そのブラケットに対してカバーを固定するようになしたものである。
またそのブラケットは、水栓本体に固定される本体側固定部と、カバーを固定するカバー側固定部とを有する固定機能部とを備え、そしてその固定機能部を、本体側固定部から延出し、本体側固定部とは離隔した位置にカバー側固定部を有するものとなしたもので、本発明によれば、カバーに設けた固定部の位置の如何によらず、また水栓本体におけるカバーを固定する部分(被固定部)の位置の如何によらず、ブラケットを介することでカバーを水栓本体に固定することができる。
従って本発明によれば、カバーにおける固定部を所望の位置に設けることができ、カバーをその所望位置の固定部において水栓本体に良好に取付固定することが可能となる。
また人の力が加えられる等してカバーに荷重がかかった場合、カバーに設けた固定部の位置に水栓本体が存在していない場合であっても、カバーに加わった荷重をブラケットにて受け、更にブラケットを介して荷重を水栓本体に伝えることができる。
次に請求項2は、上記ブラケットを、カバーからの荷重を水栓本体に伝達する荷重伝達部を有するものとなし、そしてその荷重伝達部を水栓本体の上側に載せる構造でブラケットを水栓本体に固定したもので、この請求項2によれば、ブラケットに加わった荷重を、荷重伝達部から水栓本体の側に良好に伝達し、水栓本体にてその荷重をしっかりと受け、支えることができる。
尚、水栓本体に加わった荷重は一対のクランク脚を介して壁に伝えられ、最終的にはその壁にて支持されることとなる。
次に請求項3は、水栓本体及びカバーが使用者からの正面視で左右方向に横長の形状をなしている場合において、ブラケットを、上記の固定機能部を左,右に一対備え、それら左,右の固定機能部を、水栓本体に沿って左右方向に延びる連結本体部及び連結本体部から上下方向に折れ曲り、連結本体部を補強する折曲げ部を有する連結部で連結した形態の一体構造体となしたものである。
ブラケットをこのように構成することで、横長の形状をなすカバーを、同じく横長の形状をなす水栓本体に良好に取付固定することができる。
またブラケットを高強度,高剛性の一体構造体となし得ることから、カバーに加わった荷重を固定機能部だけでなくブラケット全体でしっかりと受け止め、その荷重を水栓本体へと伝えることができる。
例えば、左の固定機能部,右の固定機能部のそれぞれを単独で別体に構成し、カバーと水栓本体とを左,右の固定機能部単独で連結状態に固定した場合には、カバーに加わった荷重が左,右の一対の固定機能部だけに集中的に強く作用することとなり、この場合、固定機能部がその荷重に耐え切れずに変形を生ずるなどして、カバーからの荷重をしっかりと受けることが難しい。
しかるにブラケットを、左の固定機能部と右の固定機能部とを上記の連結部で連結した一体構造体となしておくことで、固定機能部に加わった荷重を左,右の固定機能部だけでなく一体構造体をなすブラケット全体で受けることができる。
次に請求項4は、上記カバーを、一対のクランク脚ごと水栓本体を覆う本体カバーと、その本体カバーと壁との間の隙間を隠蔽する隙間カバーとを有するものとなし、その隙間カバーを、上記ブラケットにより壁に向って前後方向にスライド可能に保持するようになしたものである。
クランク脚によって水栓本体を壁に取り付ける形式のクランク脚付きのカバー水栓において、カバーにより主として水栓本体だけを覆い、クランク脚を露出させたままとしておくこともできる。
このようにクランク脚を露出させる形式のカバー付き水栓では、工場生産段階で予め水栓本体にカバーを取り付けておき、そのカバー付きの水栓本体を施工現場でクランク脚にて壁に取付施工することができ、施工が容易であるといった利点がある。
しかしながら一方で、このようなカバー付き水栓の場合、水栓設置状態でクランク脚が外部に露出して水栓の外観の一部をなすため、従来のカバー無しの水栓と同様に、クランク脚にメッキ処理を施して外観を美麗に仕上げておかなければならず、そのための処理にコストが多くかかってしまう。
またその他に、水栓設置状態でクランク脚が外部に露出していると、クランク脚は複雑な屈曲形状をしているために水栓の外観が煩雑化してしまう他、クランク脚が汚れの付き易い個所となり、しかもクランク脚は上記のように複雑な屈曲形状をしているために掃除がしにくく、汚れが付いたままとなり勝ちで、そのことが水栓の外観を悪化させる。
そこでこのような水側及び湯側の一対のクランク脚を水栓本体とともに内側に隠すように、カバーにてそれらを外側から覆っておくといったことが考えられる。
但しこの場合、カバーの壁側の端と壁との間に、クランク脚の壁へのねじ込み量のばらつき等の施工上の誤差により隙間が生じ、その隙間が水栓の美観を損なう要因となる。
ここにおいて請求項4では、カバーを、クランク脚ごと水栓本体を覆う本体カバーと、本体カバー及び壁間の隙間を隠蔽する隠蔽カバーとを有するものとなしたもので、カバー付き水栓を施工する際に、その隙間カバーによる隠蔽によって、水栓設置状態の美観を良好とすることができる。
またその隙間カバーをブラケットによりスライド可能に保持するようになすことで、かかる隙間カバーを本体カバーにてスライド可能に保持する場合に比べて、隙間カバーの保持及び固定の構造を簡素化することができる。
本発明の一実施形態であるカバー付き水栓の外観斜視図である。 図1のカバー付き水栓の正面図である。 図1,図2とは異なる方向で示したカバー付き水栓の外観斜視図である。 図1のカバー付き水栓の左側面図である。 図1のカバー付き水栓を、上カバー及び下カバーを除いた状態で示した図である。 図1のカバー付き水栓のカバーを分解して水栓本体とともに示した図である。 図1のカバー付き水栓における本体ボデーにクランク脚を接続した状態を示した図である。 図1のカバー付き水栓におけるブラケット及び隙間カバーを示した図である。 (A):図1のカバー付き水栓における上カバーの要部を拡大して示した図である。(B):図1のカバー付き水栓におけるカバーの固定構造を示した図である。 図1のカバー付き水栓における温調ハンドルの組付構造を周辺部とともに示した図である。 (A):図10の摺動リングを周辺部とともに拡大して示した図である。(B):図10のハンドル支持部材と本体ボデーとの固定部分を拡大して示した図である。 図10の温調ハンドル周辺部品の分解斜視図である。 図10の温調ハンドルを示した図である。 図10の摺動リングを示した図である。 図1のカバー付き水栓における切替ハンドルの組付構造を周辺部とともに示した図である。 図10の切替ハンドル周辺部品の分解斜視図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1〜図4において、10はクランク脚を備えた壁付きのカバー付き水栓(混合水栓)で、図6に示しているようにハウジングをなす本体ボデー12の内部に温調弁ユニット138(図10),切替弁ユニット148(図15)その他の水栓機構部を内蔵した水栓本体14と、壁W(図5参照)裏に配管された給水用の元配管,給湯用の元配管からの水,湯をそれぞれ水栓本体14に供給する給水用の配管,給湯用の配管を兼ねた水側のクランク脚16,湯側のクランク脚18と、それらを全体的に囲い込むカバー(ここでは樹脂製)20を含んで構成されている。
ここで本体ボデー12は金属の鋳物から成っている。但し外面の研磨及びメッキ処理は施されておらず、外面は鋳肌そのままとなっている。
この実施形態において、カバー20は、図6に示しているように水栓本体14に下向きに被せられて、水側及び湯側の一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14上側から覆う上カバー42と、一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を下側から覆う下カバー44とから成る本体カバー21と、本体カバー21の壁W側の端と壁Wとの間の隙間を隠蔽する隙間カバー46とを有している。
この実施形態において、図6に示しているように水栓本体14及びカバー20は、使用者からの正面視において横長の形状をなしており、またカバー20は、水栓本体14に対して左右方向の寸法が著しく大きく、左右の各端が水栓本体の左右の各端よりも左右方向に大きく離隔して位置している。
この実施形態のカバー付き水栓(以下単に水栓とすることがある)10は浴室の洗い場用の水栓として好適なもので、カバー20は小物置きの棚として構成されており、その上面にシャンプーその他の小物品が載置できるようになしてある。
本実施形態ではカバー20にそのような機能を付与するため、カバー20が水栓本体14に対して大きく構成されている。
水栓本体14は、金属製の一対のクランク脚16,18にて壁Wに固定され、そして水栓本体14にカバー20が固定されている。
クランク脚16,18は、図7に示しているように壁W裏の元配管にシール状態にねじ接続されて、壁Wから水平方向に突き出す雄ねじ管から成る管体22と、これから壁面と平行方向に直角に折れ曲った管体24とを有しており、その管体24の先端部に袋ナット26が設けられている。
ここで水側のクランク脚16及び湯側のクランク脚18における一対の管体24は、正面視においてハ字状をなしている。
そしてこの袋ナット26により管体24の先端部が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12に備えられた、外周面に雄ねじを有する水側,湯側の接続口28にねじ接続されている。
尚図7において、30は壁W裏の元配管とクランク脚16,18の管体22との接続部を覆って隠蔽する椀座である。
一方、本体ボデー12の前部からはカラン側の吐水口32が下向きに突出しており、また図5にも示しているようにその背面からは、シャワー水をシャワーホースを介してシャワーヘッドに吐水するシャワーエルボ34が下向きに突出している。
尚、図7に示すようにカラン側の吐水口32の先端部には雄ねじ部が設けられていて、そこにキャップ35(図6参照)が螺着されている。
この本体ボデー12を含む水栓本体14の左端側(使用者からの正面視において左端側)には温調(温度調節)ハンドル38が、また右端側には切替ハンドル40がそれぞれ回転操作可能に取り付けられており、これら温調ハンドル38,切替ハンドル40が、図1〜図4に示すようにカバー20から左右方向に突出せしめられている。
ここで温調ハンドル38は、回転操作によって吐水の温度調節を行う。また切替ハンドル40は、回転操作によってカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行うとともに、カラン側の吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
尚、温調ハンドル38及び切替ハンドル40周りの構造については後に詳しく説明する。
上記の上カバー42は、略水平方向に平坦な板状の上面カバー部48と、上面カバー部48の前端から立ち下がった板状の前面カバー部50と、上面カバー部48の左右各一端から立ち下がった一対の板状の側面カバー部52とを有する、下面が開放された箱型形状とされており、その上面カバー部48によって、水側及び湯側の一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を上側から覆い、また前面カバー部50によって水栓本体14の上部を前側から覆い、更に一対の側面カバー部52によって、一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14の上部を側方から覆っている。
ここで一対の側面カバー部52には、温調ハンドル38と切替ハンドル40とを突出させるための略半円形状の切欠部54が設けられている。
また上カバー42の内面には、縦横にリブ58が設けられている。
尚、上カバー42はその全体を一体成形しておくこともできるし、或いは上面カバー部48と前面カバー部50及び一対の側面カバー部52を含む外周の枠部とを別体に構成して、それらを組み付けることで上カバー42を構成するようにしても良い。
一方下カバー44は、図6に示すように略水平方向に延びる平坦な板状の下面カバー部60と、図2,図3及び図4に示しているように下面カバー部60の前端から斜め上方に立ち上がる傾斜形状の前面カバー部62と、下面カバー部60の左右両端から同じく斜め上方に立ち上がる一対の傾斜形状の側面カバー部64とを有しており、その下面カバー部60によって水側及び湯側の一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を下側から覆い、また前面カバー部62によって水栓本体14の下部を前側から覆い、更に一対の側面カバー部64によって、一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14の下部を側方から覆っている。
ここで一対の側面カバー部64には、図6に示しているように温調ハンドル38,切替ハンドル40を突出させるための、側面視形状が略半円形状の凹陥部66が設けられている。
また下面カバー部60には、水栓本体14の上記のカラン側の吐水口32を下向きに突出させるための円形且つ貫通の開口部68と、シャワーエルボ34を下向きに突出させるための長穴形状の貫通の開口部70とが設けられている。
この下カバー44の下面カバー部60は、一対のクランク脚16,18における管体22の上部の高さ位置で、水栓本体14を下側から覆う主部60Aと、一対のクランク脚16,18を下側から覆う脚カバー部60B(図3参照)とを有している。
脚カバー部60Bは、図3に示しているように下向きに湾曲して突出した逆ブリッジ状をなしており、管体22に組み込まれた止水栓の回転式の操作部72、及びストレーナを脱着操作するための回転式の操作部74を操作するための開口部76をその前端位置に形成している。
ここで開口部76は、使用者側の前方に向けて開口した正面方向の開口部とされている。
尚、一対の側面カバー部64と前面カバー部62とには、上カバー42の側面カバー部52と前面カバー部50とに内嵌して、下カバー44と上カバー42とを左右方向及び前後方向に位置決めするリブ63が設けられている。
上記隙間カバー46は、図8に示しているように板状をなす平坦な上面閉鎖部78と、一対の側面閉鎖部80と、更に上面閉鎖部78の前端から立ち下がり、それら上面閉鎖部78及び一対の側面閉鎖部80を連結する前面部81とを有している。
ここで側面閉鎖部80は、上面閉鎖部78の左右両端から垂直に立ち下がる上部80Aと、上部80Aの下端から下カバー44の側面カバー部64に対応した傾斜形状で斜め下向きに延びる下部80Bとを有している。
上部80Aは、隙間カバー46を壁Wに向けてスライド移動させる際に上カバー42の内側をスライド移動し、また下部80Bは、下カバー44の傾斜形状の側面カバー部64の内側を前後方向にスライド移動する。
本実施形態のカバー付き水栓10を現場設置する際、上カバー42及び下カバー44と壁Wとの間に施工上隙間が生じてしまう。
この隙間カバー46はその隙間を埋め、閉鎖する働きを有するもので、隙間カバー46を後述のブラケット82による支持の下で後方にスライド移動させ、壁Wに当てることで、上カバー42及び下カバー44と壁Wとの間の隙間を閉鎖することができる。
本実施形態のカバー付き水栓10では、施工に際して、先ず一対のクランク脚16,18が壁W裏の元配管への接続状態で壁Wに固定され、次いで一対のクランク脚16,18に対して水栓本体14が固定された後に、その水栓本体14に対してカバー20が固定される。
この実施形態では、カバー20を水栓本体14に固定するための、補強部材を兼ねた金属製の剛性のブラケット82を有しており、カバー20はそのブラケット82に対して直接固定される。
以下その固定構造を詳しくは説明する。
先ずブラケット82の水栓本体14への固定構造をブラケット82の構成とともに説明する。
図5及び図7に示しているように、水栓本体14には左,右の各端部に鍔状の被固定部86が一体に設けられている。
この被固定部86には、図7に示しているように固定用の挿通孔87が設けられている。
ブラケット82は、図8に示しているように金属板材をプレス曲げ加工して構成したもので、左右方向に離隔した位置に一対の板状の固定機能部88を有し、そしてそれらを連結部100にて左右に連結した形態の一体構造体をなしている。
連結部100は、図8に示しているように左,右の固定機能部88から下向きに延びる左,右の一対の板状の立下り部250,各立下り部250の下端から水栓本体14に沿って左右方向に延びる板状の連結本体部252,連結本体部252の前端で左右方向に延び、前方斜め上向きに傾斜形状で立ち上がる折曲げ部254(図9(B)参照)を有している。
ここで折曲げ部254は板状の連結本体部252の強度補強用として設けられている。
連結部100は、一対の固定機能部88から水栓本体14の下側に回り込み、連結本体部252及び折曲げ部254を水栓本体14の下側に位置させている。
ここで連結本体部252には、水栓本体14のカラン側の吐水口32を挿通させるためのU字状の切欠部256が設けられている。
一対の固定機能部88のそれぞれは、水栓本体14の被固定部86に固定される本体側固定部90を有している。
固定機能部88は、この本体側固定部90からそれぞれ左方向,右方向に延出しており、そして本体側固定部90から左方向,右方向にそれぞれ離隔した位置において、上カバー42,下カバー44及び隙間カバー46を固定するためのカバー側固定部92を有している。
ここで本体側固定部90とカバー側固定部92とは、その上面がほぼ同一面上に位置する状態に設けられている。
そして一対の固定機能部88のそれぞれに、固定具としてのボルト等を挿通する挿通孔94及び雌ねじ孔96,98が設けられている。
本体側固定部90はまた、荷重伝達部としての働きも有しており、ブラケット82は、図5に示しているように荷重伝達部となる本体側固定部90を水栓本体14の被固定部86上に載置した状態で、ビス102を水栓本体14における被固定部86の挿通孔87に挿通し、本体側固定部90の雌ねじ孔96にねじ込むことで、水栓本体14に固定されている。
一方上カバー42には、側面視形状がコ字形状をなす固定部104が上カバー42の左側端部と右側端部とにそれぞれ設けられている。
これら固定部104には、図9(A)に示すようにその底部に挿通孔106が設けられ、またその内部には、図9(B)に示しているようにナット108が保持されている。
上カバー42は、図9(B)に示しているようにボルト110をカバー側固定部92の挿通孔94に上向きに挿通し、更に上カバー42の固定部104の挿通孔106を挿通して、固定部104内部に保持されたナット108にねじ込むことで、ブラケット82に固定される。
尚上カバー20には、図6に示しているようにその前端部且つ左右両端部に下カバー44との固定用の一対の固定部112が設けられている。
これら固定部112には挿通孔114が設けられ、更にその内部にはナット108(図9(B)参照)が保持されている。
一方下カバー44の対応する前端部且つ左右両端部には、円筒状の固定部116が設けられている。図6及び図9(B)に示すようにこれら固定部116にもまた挿通孔118が設けられている。
上カバー42と下カバー44とは、下カバー44の固定部116の挿通孔118を挿通してボルト110を下側から上向きに挿通し、更にそれらボルト110を上カバー20の固定部112における挿通孔114を挿通して、それらの内部に保持されたナット108にねじ込むことで互いに固定される。
下カバー44にはまた、図6に示しているようにその後端部且つ左右両端部に、下カバー44をブラケット82に固定するための一対の固定部120が設けられている。
これら固定部120は下端が開口し、上端に底部を有する有底円筒状をなしており、その上端の底部に挿通孔122が設けられている。
他方隙間カバー46には、図8に示しているように前方に延出する一対の固定部124が左,右の各端部に設けられており、それぞれに前後方向に長穴形状をなす挿通孔126が設けられている。
この固定部124にはまた、上向きの立上り部128に、前後方向に延びるスライド部130が設けられている。
このスライド部130の下側には溝132が形成されており、そこにブラケット82における固定機能部88のスライド保持部134が挿入されている。
隙間カバー46は、スライド部130においてブラケット82のスライド保持部134により前後方向にスライド可能に保持されている。
この実施形態において、下カバー44と隙間カバー46とは次のようにしてブラケット82のカバー側固定部92に固定される。
即ち、図8(B)及び図9(B)に示しているように隙間カバー46の固定部124を、ブラケット82のカバー側固定部92と下カバー44の固定部120との間に挟み込んだ状態で、図8(B)及び図9(B)に示すビス136を、固定部120の挿通孔122及び隙間カバー46の固定部124の長穴状の挿通孔126に挿通して、ブラケット82の雌ねじ孔98にねじ込むことで、それら下カバー44と隙間カバー46とがブラケット82に固定される。
尚ビス136を緩めた状態では、隙間カバー46は前後方向にスライド可能である。
上記回転式の温調ハンドル38は樹脂製のもので、図10に示しているように水栓本体14、詳しくは、本体ボデー12内部に組み込まれた温調弁ユニット138の駆動軸(被固定部)140に一体回転状態に連結されている。
温調ハンドル38は、この駆動軸140を回転させることで、温調弁ユニット138のハウジング142内で回転体144を回転させ、その回転体144の回転により混合弁体を軸方向(図10中左右方向)に位置移動させ、吐水の温度調節を行う。
尚図10において、146は本体ボデー12の端部にねじ込まれて温調弁ユニット138を本体ボデー12に固定する円筒状の固定部材である。
上記の回転式の切替ハンドル40もまた樹脂製のもので、図15に示しているように、水栓本体14における本体ボデー12の内部に組み込まれた切替弁ユニット148の駆動軸(被固定部)150に一体回転状態に連結されている。
切替ハンドル40は、駆動軸150を回転させることで、切替弁ユニット148のハウジング152内で回転体154を回転させ、その回転体154の回転により切替弁体を回転させ、流路の切替えを行う。即ち上記のカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行う。
また併せて、それら吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
尚図15において、156は本体ボデー12の端部にねじ込まれて切替弁ユニット148のハウジング152、つまり切替弁ユニット148を本体ボデー12に固定する円筒状の固定部材である。
温調ハンドル38は、図10及び図13に示しているように、カバー20の外部に露出した有底の円筒形状の操作部158と、操作部158の径方向内側で操作部158から水栓本体14側に向って図中右方向に延出し、上記の駆動軸140に操作力を伝達する伝達軸部160を一体に有している。
ここで伝達軸部160は、操作部158よりも小径の円筒状をなしている。
操作部158は、図中左端の底部に開口部162を有しており、その開口部162がキャップ164にて閉鎖されている。
この実施形態において、図6及び図10に示しているように水栓本体14の左右寸法に対してカバー20の左右寸法が大きく、水栓本体14に組み込まれた温調弁ユニット138の駆動軸140が、カバー20の図中左端位置よりもカバー20の内部且つ図中右側に大きく引き込んだ位置にある。
そこでこの実施形態では、伝達軸部160が水栓本体14に向ってカバー20内部に深く入り込んでおり、その先端部において温調弁ユニット138の駆動軸140にセレーション部材166を介し一体回転状態に連結されている。
詳しくは、図13に示しているように伝達軸部160の先端部には雌セレーション部168が設けられており、その雌セレーション部168が、図10に示しているようにセレーション部材166の外周面に形成された外周面の雄セレーション部170に噛合状態に嵌合されている。即ちセレーション嵌合されている。
セレーション部材166は、内周面に雌セレーション部168を有しており、その雌セレーション部168が、駆動軸140の外周面に形成された雄セレーション部170に噛合状態に嵌合されている。
温調ハンドル38の回転は、これらセレーション部の噛合いに基づいて、リング状のセレーション部材166を介し温調弁ユニット138の駆動軸140に伝えられる。
尚、伝達軸部160には弾性爪172が設けられていて、この弾性爪172が、駆動軸140の部分球状の掛止部174に掛止されている。
更に弾性爪172は、軸状の押え部材176にて外周側から押えられて、開き方向に弾性変形阻止されており、これによって温調ハンドル38が、駆動軸140から図10中左方向に抜け防止されている。
操作部158に設けられた上記の開口部162は、この押え部材176を脱着するための開口部であり、その開口部162がキャップ164にて閉鎖されている。
この実施形態では、図10に示すように温調ハンドル38の上記の伝達軸部160が図中右方向に長く延びて、カバー20の内部に深く入り込んでおり、伝達軸部160の先端部と駆動軸140との連結部が、温調ハンドル38の操作部158に対して左右の軸方向に大きく離隔している。
そのため、カバー20の外部に露出した操作部158に対してハンドル操作の際などに力が加わったとき、カバー20内部に深く入り込んだ長い伝達軸部160が駆動軸部140との連結部、即ちセレーション嵌合部を支点として傾斜したり、或いは撓み変形したりする恐れがある。
そこでここでは、図10に示すようにこれを防ぐためのハンドル支持部材178が設けてある。
このハンドル支持部材178は、金属製の剛性の部材で円筒形状をなしており、図12にも示しているようにその先端部(図中右端部)の外周面に雄ねじ部180が設けてある。
ハンドル支持部材178は、この雄ねじ部180において水栓本体14の雌ねじ部182にねじ締結されている。
即ちハンドル支持部材178は、ねじ締結手段にて軸方向の一端側が水栓本体14に剛固定されており、そして図中左側の軸方向の他端側が、水栓本体14から温調ハンドル38の操作部158に向って延び出している。
尚、図11(B)にも詳しく示しているように円筒形状をなすハンドル支持部材178は、雄ねじ部180側の先端面が全周に亘り軸直角方向の平坦な当接面184とされている。
一方水栓本体14側、具体的には本体ボデー12には、雌ねじ部182の奥側に隣接した位置に段付形状部が設けられており、そこに同じく全周に亘って軸直角方向の平坦面をなす、当接面186が設けられている。
ハンドル支持部材178は、その先端面の当接面184を水栓本体14側の当接面186に強く押し付ける状態に、雄ねじ部180が雌ねじ部182にねじ込まれている。
これによってハンドル支持部材178が、ねじ部のバックラッシによって傾斜するのが防止され、ハンドル支持部材178が駆動軸140と正しく同軸をなすように水栓本体14に組付固定されている。
ハンドル支持部材178は、長く延びた伝達軸部160を図中左端の開口から内部に嵌入させる状態に操作部158側に延びており、内部の伝達軸部160を外周側から支持している。
ハンドル支持部材178の図中左側の端部の内面、即ち伝達軸部160の付根側の端部の内面には、樹脂製(ここではPOM樹脂)の摺動リング188が内嵌状態に組み込んである。
この摺動リング188は、伝達軸部160の外面に接して伝達軸部160を摺動させる働きを有するもので、図12及び図14に示しているように周方向の所定個所に切目190が設けてあり、その切目190によって全体的に縮径方向に弾性変形可能とされている。
摺動リング188は、縮径方向に弾性変形させられた状態で、フランジ部192をハンドル支持部材178の軸端面に当接させる状態に、ハンドル支持部材178の軸端側の環状の凹所193内に嵌め込まれ、ハンドル支持部材178にて保持されている。
この摺動リング188は、外面の複数個所に凸部194が設けられており、摺動リング188は、これら凸部194においてハンドル支持部材178の凹部193の内面に当接せしめられている。
摺動リング188にはまた、その内面にも凸部196が周方向の複数個所に設けられており、これら凸部196において伝達軸部160の外面に接し、これを摺動させるようになっている。
この実施形態において、摺動リング188は、図11(A)に示しているように内面の凸部196がハンドル支持部材178の内面よりも伝達軸部160側に突出し、また凸部196を除いた他の部分の内面がハンドル支持部材178の内面と同一位置、即ち面一面をなすように構成されている。
但し摺動リング188の内面全体を、ハンドル支持部材178の内面よりも伝達軸部160側に突出させておくことも可能である。
このようにハンドル支持部材178の内面に樹脂製の摺動リング188を組み込み、伝達軸部160の外面をこの摺動リング188に摺動させることで、樹脂製の伝達軸部160の外面が金属製のハンドル支持部材178の内面に直接擦れるのを抑制ないし防ぐことができる。
特に摺動リング188をハンドル支持部材178の端部に組み込んでおくことで、伝達軸部160がハンドル支持部材178の内部で駆動軸140との連結部を支点として傾斜し或いは撓み変形しようとしたときに、摺動リング188をハンドル支持部材178の内面よりも優先して伝達軸部160の外面に接触させ易く、より有効に伝達軸部160の外面とハンドル支持部材178とが擦れ合うのを抑制ないし防止することができる。
更にこの実施形態では、摺動リング188の内面に部分的に突出した凸部196が設けてあり、これら凸部196が、ハンドル支持部材178の内面よりも伝達軸部160側に突出しているため、その凸部196と伝達軸部160との間のクリアランスを、ハンドル支持部材178の内面と伝達軸部160との間のクリアランスよりも小となし得て、より一層有効に摺動リング188を伝達軸部160に対して接触させることができるとともに、伝達軸部160がハンドル支持部材178内部で、それらの間のクリアランスに基づいて軸直角方向にがたつきを生じるのを効果高く抑制することができる。
図10に示しているように、温調ハンドル38の操作部158には、その操作方向及び操作状態を表示するための表示リング198が一体回転状態に組み付けられている。
この表示リング198は高温側が赤色に、低温側が青色に色分けされている。
この表示リング198に対応して、表示リング198の所定部位を指示する突起状の指示部200(図12参照)を備えた指示リング(ここでは樹脂製)202が固定状態に設けられている。
図10において、204はこの指示リング202を保持し、これを水栓本体14側に取り付けるための保持部材であって、樹脂製且つ円筒形状をなしている。
この保持部材204は、図12にも示しているように図中右端側に部分的に大径をなす嵌合固定部206を有しており、この嵌合固定部206が、同じく部分的に大径化されたハンドル支持部材178の図中右端側の被固定部208に外嵌状態に嵌合されている。
詳しくは、嵌合固定部206の内面には、周方向に沿って複数個所にリブ状の押圧部210が所定間隔で設けられており、保持部材204は、これら押圧部210をハンドル支持部材178の被固定部208の外面に当接及び押圧することで、嵌合固定部206においてハンドル支持部材178の被固定部208に固定されている。
尚、保持部材204の嵌合固定部206からは位置決片212が軸方向に突出している。
一方水栓本体14の本体ボデー12には、対応する位置に切欠部214が設けられており、保持部材204は、位置決片212をこの切欠部214に軸方向に嵌め入れることによって、本体ボデー12に対し回転方向に位置決めされている。
この保持部材204の、嵌合固定部206とは反対側の端部且つ内面側に、図10に示すように径方向内向きに突出する内フランジ部216が設けられており、この内フランジ部216が、温調ハンドル38における伝達軸部160の外面に対し、径方向に対峙せしめられている。
この保持部材204にはまた、内フランジ部216と同じ軸方向位置において、径方向外方に突出する外フランジ部218が設けられている。
図12に示しているようにこの外フランジ部218の軸方向外方側には保持部220が設けられていて、そこに上記の指示リング202が外嵌状態に嵌め合され、保持されている。
ここで指示リング202は、周方向所定個所に切目222を有して、その切目222によって全体的に拡径方向に弾性変形可能とされている。
指示リング202は、その拡径方向の弾性変形を伴って、保持部材204の保持部220に外嵌状態に嵌め合されている。
この指示リング202には、周方向に延びる弾性爪224が内面に設けられている。
一方保持部220には、周方向に延びる溝226が外面に設けられており、指示リング202は、弾性爪224を溝226に弾性的に嵌め込むことによって、保持部材204から軸方向に抜け防止されている。
尚この保持部220には、周方向所定個所に位置決用の突起227が設けられている。
一方指示リング202には、対応する位置に溝228が設けられている。
指示リング202は、溝228を突起227に嵌め合せることによって、保持部材204に対し回転方向に位置決めされている。
保持部材204にはまた、指示リング202の内側において、ストッパ232(図12参照)を備えたリング状のストッパ部材230が組み付けられ、保持されている。
ここでストッパ232は、温調ハンドル38と一体に回転する、図10に示す可動側のストッパ234とともに、温調ハンドル38が自由に回転できる回転範囲を一定範囲内に回転規制するロック機構を構成している。
ここで回転側のストッパ234は、温調ハンドル38に一体回転状態に組み付けられた、ロック解除のための解除操作部材236の先端部に一体に構成されている。
本実施形態において、切替ハンドル40もまた温調ハンドル38と同様の組付構造で組み付けられている。
その組付構造は基本的に温調ハンドル38と同様であるので、図15及び図16に対応する部分について符号のみを示し、詳しい説明は省略する。
尚図15及び図16に示す切替ハンドルの組付構造にあっては、ハンドル支持部材178側に雌ねじ部182が設けられる一方、水栓本体14側に雄ねじ部180が設けられ、それらのねじ締結によって、ハンドル支持部材178が一端側において水栓本体14に剛固定されている。
またここでは前記の固定部材156の図中右端面を軸直角方向の平坦な当接面186として、そこにハンドル支持部材178の側の軸直角方向の平坦な当接面184を当接させる状態に、ハンドル支持部材178を水栓本体14に、詳しくは本体ボデー12にねじ込んで、ハンドル支持部材178を切替弁ユニット148の駆動軸150と同軸状に水栓本体14側に組み付けるようにしている。
尚238は、切替ハンドル40の操作状態を表示するための表示リングで、温調ハンドル38側と同様にこの表示リング238が、円筒状の保持部材204にて保持されている。
以上のような本実施形態では、カバー20、詳しくは上カバー42,下カバー44,隙間カバー46の各固定部104,120,124の位置と、水栓本体14の被固定部86の位置が平面視において異なった位置であっても、ブラケット82を介することでカバー20を支障無く水栓本体14に固定することができる。
それ故、カバー20が水栓本体14に対して平面視サイズの大きいものであっても、上カバー42,下カバー44,隙間カバー46の各固定部104,120,124を所望の位置に、具体的には外周側縁部に近い位置に設けることができる。
特に上カバー42にあっては、固定部104を上カバー42の中央寄りの位置に設けると、上カバー42成形時に固定部104周辺でひけを生じることによってカバー外観に悪影響が生じるが、固定部104を外周側縁部に近い位置に設けることで、固定部104の存在による外観への影響を可及的に小さく抑制でき、カバー全体の外観を大きく左右する上カバー42の外観を良好に保持することができる。
また固定部104が外周側縁部に近い位置にあることによって、固定作業性も良好となる。
またカバー20に人の力が加えられる等してカバー20に荷重がかかった場合、カバー20に設けた固定部104の位置に水栓本体14が存在していなくても、カバー20に加わった荷重をブラケット82にて受け、荷重支持することができる。
また本実施形態では、荷重伝達部としての本体側固定部90を水栓本体14の上側に載せる構造でブラケット82を水栓本体14に固定していることから、ブラケット82に加わった荷重を水栓本体14の側に良好に伝達し、水栓本体14にてその荷重をしっかりと受け、支えることができる。
また本実施形態では、ブラケット82を、固定機能部88を左,右に一対備え、それら左,右の固定機能部88を、水栓本体14に沿って左右方向に延びる連結本体部252及び連結本体部252から上下方向に折れ曲り、連結本体部252を補強する折曲げ部254を有する連結部100で連結した形態の一体構造体となしていることから、横長の形状をなすカバー20を、同じく横長の形状をなす水栓本体14に良好に取付固定することができる。
またブラケット82を高強度,高剛性の一体構造体となし得、カバー20に加わった荷重を固定機能部88だけでなくブラケット82全体でしっかりと受け止め、その荷重を水栓本体14へと伝えることができる。
例えば、左の固定機能部88,右の固定機能部88のそれぞれを単独で別体に構成し、カバー20と水栓本体14とを左,右の固定機能部88単独で連結状態に固定した場合には、カバー20に加わった荷重が左,右の一対の固定機能部88だけに集中的に強く作用することとなり、この場合、固定機能部88がその荷重に耐え切れずに変形を生ずるなどして、カバー20からの荷重をしっかりと受けることが難しい。
しかるにブラケット82を、左の固定機能部88と右の固定機能部88とを上記の連結部100で連結した一体構造体となしておくことで、固定機能部88に加わった荷重を左,右の固定機能部88だけでなく一体構造体をなすブラケット82全体で受けることができる。
更に本実施形態では、隙間カバー46を、ブラケット82により壁Wに向って前後方向にスライド可能に保持するようになしているため、かかる隙間カバー46を本体カバー21にてスライド可能に保持する場合に比べて、隙間カバー46の保持及び固定の構造を簡素化することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は隙間カバーや下カバーを備えていないカバー付き水栓に適用することも可能であるし、ブラケットを上例以外の他の様々な形態で構成することも可能である。
また上例では固定機能部88を本体側固定部90から左右方向に延び出させてカバー側固定部92を本体側固定部90に対し左右方向に離隔して位置させ、そこにカバーを固定するようにしているが、場合によって固定機能部88を本体側固定部90から前後方向に延び出させてカバー側固定部92を本体側固定部90に対し前後方向に離隔して位置させ、そこにカバーを固定するようになすといったことも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
10 カバー付き水栓
14 水栓本体
16,18 クランク脚
20 カバー
21 本体カバー
42 上カバー
44 下カバー
46 隙間カバー
82 ブラケット
88 固定機能部
90 本体側固定部(荷重伝達部)
92 カバー側固定部
100 連結部
252 連結本体部
254 折曲げ部

Claims (4)

  1. 水側及び湯側の一対のクランク脚にて壁に固定される水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓であって
    前記水栓本体に対して前記カバーの取付用のブラケットを固定して、該ブラケットに対して前記カバーを固定してあり
    該ブラケットは前記水栓本体に固定される本体側固定部と、前記カバーを固定するカバー側固定部とを有する固定機能部を備えており、
    該固定機能部は該本体側固定部から延出し、該本体側固定部とは離隔した位置に前記カバー側固定部を有していることを特徴とするカバー付き水栓。
  2. 請求項1において、前記ブラケットは、前記カバーからの荷重を前記水栓本体に伝達する荷重伝達部を有しており、該荷重伝達部が該水栓本体の上側に載せてあることを特徴とするカバー付き水栓。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記水栓本体及び前記カバーが使用者からの正面視で左右方向に横長の形状をなしており、
    前記ブラケットは前記固定機能部を左,右に一対備えていて、それら左,右の固定機能部が、前記水栓本体に沿って左右方向に延びる連結本体部及び該連結本体部から上下方向に折れ曲り、該連結本体部を補強する折曲げ部を有する連結部で連結された形態の一体構造体をなしていることを特徴とするカバー付き水栓。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記カバーが、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を覆う本体カバーと、該本体カバーと前記壁との間の隙間を隠蔽する隙間カバーを有していて、該隙間カバーが前記ブラケットにより前記壁に向かって前後方向にスライド可能に保持されていることを特徴とするカバー付き水栓。
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