JPH11286977A - カバー水栓 - Google Patents

カバー水栓

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JPH11286977A
JPH11286977A JP10107076A JP10707698A JPH11286977A JP H11286977 A JPH11286977 A JP H11286977A JP 10107076 A JP10107076 A JP 10107076A JP 10707698 A JP10707698 A JP 10707698A JP H11286977 A JPH11286977 A JP H11286977A
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Ryuichi Ishii
隆一 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着脱が容易で、製造現場やメンテナンスの現
場等における不用意な抜脱を確実に防止できるカバーを
備えたカバー水栓を提供する。 【解決手段】 突出部13、14を有する水栓本体10
と、突出部13、14の突出方向と異なる方向に沿って
着脱されると共にこの着脱の際に突出部13、14を挿
通し、取着後に突出部13、14を外部へと露呈させる
開放部31、32の設けられた主カバー体30を有する
カバーと、を備える。突出部13、14を主カバー体3
0の着脱方向と異なる方向に挿通させる挿通部51を備
えた抜脱防止体50、50を、開放部31、32に取着
した。また、水栓本体10に副カバー体20を取着し、
主カバー体30を副カバー体20に取着してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、着脱が容易であ
るにも係わらず、製造現場やメンテナンスの現場等にお
いて、不用意に抜脱しないカバーを備えたカバー水栓に
関する。
【0002】
【従来の技術】カバー水栓においては、着脱の際に水栓
本体と干渉し合わないカバーを用いることがある。例え
ば、側部にハンドルを配置したデッキタイプのカバー水
栓においては、底面及び側面に開放部を備えたカバーを
用いると、その着脱の際に、水栓本体と干渉し合わない
ため、このカバーの着脱を円滑に行うことができる。
【0003】そして、この種のカバーは、ネジ止め等の
手法で、水栓本体に固定されるのが一般的である。例え
ば、水栓本体に吐水管等を取着する際に用いられる袋ナ
ットと、この水栓本体とで、カバーを共締め固定するこ
と等が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この固定は、
カバー水栓の製造の最終段階(例えば、出荷前)に行わ
れるのが一般的である。従って、カバー水栓が製造ライ
ンにある場合等には、通常、カバーは固定されていない
ため、このカバーが水栓本体より不用意に抜脱され、床
等に落下して破損する恐れがある。また、吐水管の取り
換え等の際にも、袋ナット等を取り外した拍子にカバー
が誤って抜脱する恐れがある。
【0005】従って、製造ラインの作業者やメンテナン
スを行う作業者等は、この抜脱を避けるために、自己の
作業を必要以上に慎重に行うことが必要となり、このカ
バー水栓の生産性やメンテナンスの作業性が低下するこ
とがある。
【0006】本発明は前記問題点を解決するものであ
り、着脱が容易であるにも係わらず、製造現場やメンテ
ナンスの現場等における不用意な抜脱を確実に防止でき
るカバーを備えたカバー水栓を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のカバー水栓
は、突出部を有する水栓本体と、該突出部の突出方向と
異なる方向に沿って着脱されると共にこの着脱の際に該
突出部を挿通し、取着後に該突出部を外部へと露呈させ
る開放部の設けられた主カバー体を有するカバーと、を
備え、前記突出部を前記主カバー体の着脱方向と異なる
方向に挿通させる挿通部を備えた抜脱防止体を、前記開
放部に取着したことを特徴とする。
【0008】本カバー水栓では、開放部に突出部の干渉
物となる抜脱防止体が取着されるため、主カバー体の抜
脱が確実に防止される。尚、本発明の「カバー」は、こ
の主カバー体のみで構成されてもよいが、この主カバー
体と、他のカバー体との接続体として構成されてもよ
い。
【0009】また、抜脱防止体は、通常、主カバー体の
取着後に取着され、主カバー体を取り外す前に取り外さ
れるため、この防止体が主カバー体の円滑な着脱を妨げ
ることはない。更に、本発明によれば、抜脱防止体の働
きで主カバー体の抜脱が防止されるため、このカバー体
のネジ等を用いた固定を省略することもできる。
【0010】本発明の「突出部」とは、カバーの着脱方
向と異なる方向に沿って突出し、カバーを被せたときに
このカバーより露呈する部分である。例えば、吐水管、
シャワーエルボー、水栓用ハンドル、水栓用レバー等の
水栓本体に突出状に取着される部品の他に、これらの部
品を取着するために水栓本体に突出状に設けられた取付
部分(例えば、吐水管の接続部や水栓用ハンドル取付部
分等)、この取付部分に吐水管等の部品を取付けるため
に用いられる取付金具(例えば、袋ナット等)を例示で
きる。
【0011】また、本発明の「抜脱防止体」は、水栓本
体に取着された主カバー体を抜脱しようとしたときに、
突出部と干渉し合い、この抜脱を邪魔するものである。
そして、その「挿通部」は孔状のもの(周方向全体が干
渉物となるもの)に限らず、例えば、上面や側面等に開
口する切り欠き状のもの(突出部の後方のみに干渉物を
配置するもの等)等であってもよい。
【0012】請求項2の発明は、請求項1のカバー水栓
において、前記水栓本体に副カバー体を取着し、前記主
カバー体を該副カバー体に取着したことを特徴とする。
【0013】本発明によると、副カバー体を仲介とし
て、主カバー体及び抜脱防止体が水栓本体にしっかりと
取着されるため、主カバー体の抜脱をより一層、確実に
防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。本実施の形態では、デッキタイプのカバー水栓
を用いて請求項1及び請求項2の発明の一具体例を説明
する。
【0015】このカバー水栓は、図1及び図2に示すよ
うに、水栓本体10と、カバーを構成する副カバー体と
しての下側カバー体20と、カバーを構成する主カバー
体としての上側カバー体30と、抜脱防止体の一具体例
を示す左右一対のサイドキャップ50、50とを備えて
いる。
【0016】水栓本体10は、図2に示すように、湯水
の混合調節を行うための温調装置11と、流量調節及び
吐水方向の切換を行うための切換装置12とを内蔵して
いる。また、図1に示すように、水栓本体10の左端か
らは温調装置11を操作するためのスピンドルとこれを
進退可能に挿通する筒状の部分とからなる取付部分13
が突出し、右端からは切換装置12を操作するためのス
ピンドルとこれを進退可能に挿通する筒状の部分とから
なる取付部分14が突出している。
【0017】更に、図2に示すように、水栓本体10の
底面の両脇には、給水用の管用ネジAを接続するための
水側接続部15と、給湯用の管用ネジBを接続するため
の湯側接続部16とが略筒形状に設けられている。ま
た、上面の略中央には、吐水管Tを接続するためのカラ
ン側接続部17が略筒形状に設けられている。更に、図
3に示すように、背面の略中央からはシャワーエルボー
Eを接続するためのシャワー側接続部18が略筒形状に
突出している。
【0018】また、図3に示すように、水栓本体10の
前面の略中央には凹所19が設けられ、その奥端に設け
られた雌ネジ部Mに、略蓋状の固定キャップKが螺着さ
れている。この固定キャップKには、その軸線方向に沿
って雌ネジ部mが設けられている。
【0019】下側カバー体20は、水栓本体10の前面
下方側と、両側面下方側を覆うものであり、図1に示す
ように、略コの字状の外形を備える。また、その前面の
略中央には略U字状の凹部21が設けられ、この凹部2
1には、図3に示すようなネジ挿通孔22が設けられて
いる。そして、下側カバー体20の水栓本体10への固
定は、この挿通孔22を通じて、小ネジRを雌ネジ部m
に螺合することにより行われている。
【0020】また、図1に示すように、下側カバー体2
0の前面の左右両端側と、両側板24の後端面には、上
側カバー体30との接続に用いられるスライド突条25
が形成されている。
【0021】このスライド突条25は、図4及び図5に
示すように、両側面2a、2aを傾斜面とし、上端の挿
入始端部2cから下端の挿入末端部2dに向かって横幅
が徐々に広がるテーパ形状とされている。更に、挿入末
端部2dからは、右方若しくは左方に隣接する他のスラ
イド突条25の側に向かって、略薄板片状の係合部28
を略片持梁状に突出させている。
【0022】上側カバー体30は、下側カバー体20の
取着された水栓本体10を被覆するものであり、図1に
示すように、略トンネル形状とされている。また、両側
面の開放部31、32に、水栓本体10の取付部分1
3、14を挿通させ、底面の開放部33に、水栓本体1
0のその他の部分を挿通させながら着脱されるものであ
る。
【0023】また、上面の略中央には、前述のカラン側
接続部17が納められる収納部34が略筒状に立ち上げ
られている。更に、図3に示すように、背面の略中央に
は、シャワーエルボーEを挿通するための切り欠きSが
設けられている。
【0024】また、各側面では、図1に示すように、各
上半部が略半長円状の切り欠き部Pとされ、各下半部が
各一対の厚肉部Wとされている。そして、各厚肉部Wに
は、前述のスライド突条25に対応するスライド溝35
が設けられている。
【0025】このスライド溝35は、図4及び図5に示
すように、スライド突条25と略凹凸の反転した溝形状
とされている。即ち、左右の両側壁面3a、3aを傾斜
面とし、上端の挿入奥端部3cから下端の挿入口部3d
に向かって溝幅が徐々に広がるテーパ状の溝とされてい
る。また、挿入口部3dには、右方若しくは左方に隣接
する他のスライド溝35の側に向けて、略矩形状の切り
欠きが設けられ、前述の係合部28に対応する被係合部
38とされている。
【0026】この上側カバー体30の下側カバー体20
への接続は、図5(a)に示すように、前者の各スライ
ド溝35と、後者の各スライド突条25とをスライド嵌
合させながら行われる。かかるスライド嵌合により、図
5(b)に示すように、スライド突条25の両側面2
a、2aと、スライド溝35の両側壁面3a、3aとが
面接触し、両カバー体20、30は、その接続方向及び
左右方向に沿って位置決めされた状態になる。
【0027】尚、本実施品では、スライド突条25の挿
入始端部(上端面)2cと、スライド溝35の挿入奥端
部(奥端面)3cとが当接しているが、これらの間に
「すき間」が存在してもよい。
【0028】このスライド嵌合を行うと、図6に示すよ
うに、上側カバー体30の底面側四隅の被係合部38
が、下側カバー体20の対応する係合部28に対して、
前後方向、即ち、上側カバー体30の「反」拡開方向に
係合される。しかも、前述の面接触により、上側カバー
体30は、下側カバー体20に対して、この前後方向と
は異なる左右方向に固定される。このため、この被係合
部38及び係合部28の係合状態は強固なものとなり、
上側カバー体30の拡開が確実に禁止される。
【0029】即ち、上側カバー体30は、両側面及び底
面の解放部31〜33を広げる方向に拡開可能な構造で
あるため、このカバー体30のみを水栓本体10に単独
で取着すると、不用意に拡開して脱落する恐れがある。
本実施品では、この取着を下側カバー体20に接続しな
がら行い、前述の「面接触」及び「係合」を用いて、こ
の拡開の防止を図っている。
【0030】また、本実施品では係合部28をスライド
突条25に設け、被係合部38をスライド溝35に設け
ているため、各カバー体20、30の構造が複雑化しな
い。更に、係合部28及び被係合部38が隠蔽され、外
観として現れないため、この被係合部38等がカバー水
栓の外観を損なわない。
【0031】サイドキャップ50は、図1に示すよう
に、上側カバー体30の切り欠き部Pに嵌め込まれるも
のであり、平面略半長円形状とされている。また、この
キャップ50には、前述の取付部分13、14を、その
軸線方向(上側カバー体30の着脱方向と異なる方向で
ある。)に沿って挿通させる挿通孔51が穿設されてい
る。更に、このキャップ50は、その裏面より弾性係合
片52を突出させている。そして、この係合片52を上
側カバー体30の両端側内壁面に係合させることによ
り、このカバー体30は、両側面の開放部31、32に
取着されている。
【0032】ここで、図7(a)に示すように、本カバ
ー水栓がサイドキャップ50を備えないとすると、上側
カバー体30は、ネジ等で水栓本体10に固定されるま
での間に不用意に抜脱する可能性がある。一方、図7
(b)に示すように、このサイドキャップ50が取着さ
れると、上側カバー体30を抜脱しようとしても、取付
部分13、14がサイドキャップ50に引っかかる。し
かも、上側カバー体30が、水栓本体10に固定された
下側カバー体20に接続され、更に、前述のように、上
側カバー体30の拡開が禁止されているため、上側カバ
ー体30の抜脱を確実に防止できる。
【0033】尚、本実施品では、図2に示すように、吐
水管Tと、カラン側接続部17との接続に用いられる固
定用金具(袋ナット)70により、上側カバー体30の
水栓本体10への最終的な固定が行われる。具体的に
は、固定用金具70のフランジ部とカラン側接続部17
の上面とで、上側カバー体30を挟持固定している。
【0034】また、本実施品では、図2に示すように、
左側の取付部分13に、温調装置11を操作するための
温調ハンドル81が配置され、右側の取付部分14に、
切換装置12を操作するための切換ハンドル82が配置
されている。
【0035】次に、本実施品のその他の特徴を述べる。
本カバー水栓では、下側カバー体20を水栓本体10に
しっかりとネジ止め固定すると共に、上側カバー体30
を下側カバー体20に接続し、しかも、上側カバー体3
0の抜脱がサイドキャップ50等の働きで確実に防止さ
れているため、カバー全体が水栓本体10に強固に取着
されている。
【0036】また、本カバー水栓では、下側カバー体2
0が水栓本体10の両端側を除く1点で固定されている
ため、図8(a)に示すように、このカバー体20と、
上側カバー体30とからなるカバーが、水栓本体10に
正しく取着されていない場合でも、その修正を手軽に行
い、カバーの下面と、水栓本体10の下面とを面一の状
態とできる。
【0037】仮に、カバーの水栓本体10への固定を複
数のネジを用いて行うと、その出荷時や施工時等に、カ
バーが傾いていることを発見しても、その修正には大き
な手間を必要とする。この修正を行うためには、吐水管
TやシャワーエルボーE等を水栓本体10から取り外し
た後に、複数のネジを取り外し、カバーが傾かないよう
に細心の注意を払いながら、各ネジの螺合や吐水管Tの
取着等を行うことが必要となるからである。
【0038】一方、本実施品では、下側カバー体20が
小ネジRを回転中心として回転可能なため、カバー全体
の傾きを瞬時に修正できる。その際、吐水管Tやシャワ
ーエルボーE等を取り外さなくてもよい(但し、固定用
金具70等を必要に応じて緩める)。このように、カバ
ーの傾きの事後的な修正が容易であるため、カバー体2
0、30の取着を気軽に行うことができ、カバー水栓の
生産、施工、メンテナンス等の作業性が向上する。
【0039】また、本カバー水栓ではこの修正作業をカ
バー自体に直接、施す必要はない。即ち、図8(a)に
示すように、カバーが傾いている場合には、管用ネジ
A、Bに螺合される固定用ナットG、Hを締付ければ、
カバーの下面の一部Nがデッキ面Jに当接する。この状
態から、固定用ナットG、Hを更に締付けると、カバー
は小ネジRを回転中心とし、カバーの下面の一部Nを回
転力の作用点として回転し、図8(b)に示すように、
その傾きを自己修正するからである。
【0040】また、本カバー水栓では、小ネジRや凹部
21等が上側カバー体30で隠蔽されるため、外観が優
れている。
【0041】尚、前記各発明の範囲は前記具体的に示し
た実施の形態に示すものに限定されず、前記各発明の範
囲で種々の変形例を例示できる。
【0042】即ち、水栓本体10が、取付部分13、1
4の代わりに、若しくは、この取付部分13、14と共
に「他の突出部」を有し、上側カバー体30がこの「他
の突出部」を挿通させる「他の開放部」を有する場合に
は、この「他の開放部」に対して、「他のサイドキャッ
プ」を配置してもよい。
【0043】例えば、カラン側接続部17が水栓本体1
0の側方に突出し、上側カバー体30に、これを挿通さ
せる開放部が設けられる場合には、カラン側接続部17
を挿通可能な挿通孔を備えたサイドキャップを用いても
よい。
【0044】また、本実施品と異なり、係合部28及び
被係合部38をカバー水栓の外観として露呈させること
もできる。例えば、各スライド突条25の挿入末端部2
dや下側カバー体20の下面より、縦断面L字状の係合
部28を突出させ、この係合部28を上側カバー体30
の前面及び背面(これらの面が被係合部38を構成す
る。)に係合することができる。
【0045】更に、スライド突条25及びスライド溝3
5は、本実施品の略テーパ状のものに限定されない。例
えば、図9に示すように、ストレートタイプ(横断面積
が一定のタイプ)のスライド突条25と、ストレートタ
イプ(溝の幅、溝の深さが一定のタイプ)のスライド溝
35とを用いた変形例を例示できる。
【0046】但し、本実施品は、この変形例よりも以下
の点で優れている。変形例では、両カバー体20、30
の接続の際に、対応関係にあるスライド突条25とスラ
イド溝35との位置合わせを、両者の間の僅かなクリア
ランスを許容誤差として正確に行うことが必要である。
【0047】一方、本実施品では、この位置合わせを、
図5(a)に示すように、スライド突条25のサイズの
小さな挿入始端部2cが、スライド溝35のサイズの大
きな挿入口部3dに挿入可能となるように行えばよい。
即ち、この位置合わせを「大まか」に行えば足りるた
め、両カバー体20、30の接続作業をより円滑に行う
ことができる。
【0048】また、変形例では、両カバー体20、30
の接続方向に沿った位置決めを、図9(b)に示すよう
に、スライド突条25の先端面(挿入始端部)2cと、
スライド溝35の奥端面(挿入奥端部)3cとを当接さ
せて行うことが必要である。従って、十分な位置決め精
度を得るためには、スライド突条25と、スライド溝3
5の寸法精度を高くすることが必要となる。
【0049】一方、本実施品では、この位置決めを、前
述のように、スライド突条25の両側面2a、2aと、
スライド溝35の両側壁面3a、3aとの面接触で行う
ため、スライド突条25及びスライド溝35の寸法精度
をある程度ラフにしても、十分な位置決め精度が得られ
る。
【0050】更に、変形例では、両カバー体20、30
を接続した後に、図9(b)に示すように、両側面2
a、2aと、両側壁面3a、3aとの間等に、スライド
突条25と、スライド溝35との間のクリアランスに起
因した「すき間2g」が存在するため、両カバー体2
0、30の間に相対的な「がたつき」を生ずる恐れがあ
る。一方、本実施品では、スライド突条25と、スライ
ド溝35とが互いに面接触するため、この「がたつき」
を生じ難い。
【0051】また、変形例のカバー体20、30を、樹
脂等を用いて一体成形することを考えると、この変形例
のように、ストレートタイプのスライド突条25やスラ
イド溝35を備える成形品(カバー体20、30)をそ
の成形用金型から取り出すことは困難である。従って、
成形用金型の構造を複雑にすること等が必要となり、カ
バー体20、30の製造コストが高くなり易い。
【0052】一方、本実施品では、スライド突条25及
びスライド溝35が略テーパ状となり、「抜き勾配」を
備えた形状とされるため、成形用金型に特別な工夫を施
さなくても、成形品としての各カバー体20、30をこ
の金型から取り外すことが容易である。
【0053】尚、本実施の形態では、両側面2a、2a
を傾斜させた純粋なテーパ状のスライド突条25と、両
側壁面3a、3aを傾斜させた純粋なテーパ状のスライ
ド溝35を例示したが、これらが一方の側面2a(一方
の側壁面3a)のみを傾斜させた略テーパ状のもの(例
えば、勾配を備えたキー形状のスライド突条25)であ
ってもよい。
【0054】また、本実施の形態では、スライド突条2
5(スライド溝35)の横幅(溝幅)を変化させて「略
テーパ状」としたものを例示したが、厚み(深さ)を変
化させたり、横幅(溝幅)及び厚み(深さ)の双方を変
化させて「略テーパ状」としたものであってもよい。
【0055】更に、スライド突条25及びスライド溝3
5を蟻溝状にスライド嵌合させ、この蟻溝状の部分を係
合部28及び被係合部38としてもよい。この場合に
は、主カバー体20が横方向のみならず、前後方向にも
堅固に固定され、係合部28及び被係合部38の係合状
態がより一層、堅固なものとなる。また、係合部28及
び被係合部38を、スライド突条25及びスライド溝3
5と別個に設ける必要がないため、各カバー体20、3
0の構造が簡便なものとなると共に係合部28及び被係
合部38をカバー水栓の外観として現れないようにする
ことができる。
【0056】更に、上側カバー体(主カバー体)30
と、下側カバー体(副カバー体)20との接続を、ネジ
止め等のスライド嵌合以外の手法で行うこともできる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明による
と、着脱が容易であるにも係わらず、製造現場やメンテ
ナンスの現場等において、不用意に抜脱しないカバーを
備えたカバー水栓が得られる。また、請求項2の発明に
よると、主カバー体の抜脱をより一層、確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態で説明したカバー水栓の分解
斜視図である。
【図2】発明の実施の形態で説明したカバー水栓の縦断
面図である。
【図3】図2の1−1縦断面図である。
【図4】スライド突条及びスライド溝を説明するための
斜視図である。
【図5】(a)はスライド嵌合の途上にあるスライド突
条及びスライド溝の概略的な縦断面図、(b)はスライ
ド嵌合したスライド突条及びスライド溝の概略的な縦断
面図である。
【図6】係合部及び被係合部の関係を説明するために、
係合部が係合される前の被係合部と、係合部が係合され
た後の被係合部とを、図2の2−2横断面で示した概略
的な説明図である。
【図7】(a)は本カバー水栓よりサイドキャップを省
略した概略的な縦断面図、(b)は本カバー水栓の概略
的な縦断面図である。
【図8】(a)はカバーの傾きを自己修正する過程を示
す概略的な正面図、(b)はカバーの傾きを自己修正し
た後の状態を示す概略的な正面図である。
【図9】(a)は変形例に係わるスライド突条及びスラ
イド溝の斜視図、(b)変形例に係わるスライド突条及
びスライド溝がスライド嵌合する途上を示す概略的な縦
断面図である。
【符号の説明】
10;水栓本体、11;温調装置、12;切換装置、1
3、14;取付部分、15;水側接続部、16;湯側接
続部、17;カラン側接続部、18;シャワー側接続
部、19;凹所、M;雌ネジ部、20;下側カバー体
(副カバー体)、21;凹部、22;ネジ挿通孔、2
4;側板、25;スライド突条、2a;側面、2c;挿
入始端部(先端面)、2d;挿入末端部、28;係合
部、2g;すき間、30;上側カバー体(主カバー
体)、31〜33;開放部、34;収納部、S;切り欠
き、P;切り欠き部、W;厚肉部、35;スライド溝、
38;被係合部、3a;側壁面、3c;挿入奥端部(奥
端面)、3d;挿入口部、50;サイドキャップ、5
1;挿通孔、52;弾性係合片、70;固定用金具(袋
ナット)、81;温調ハンドル、82;切換ハンドル、
A、B;管用ネジ、G、H;固定用ナット、J;デッキ
面、T;吐水管、E;シャワーエルボー、K;固定キャ
ップ、m;雌ネジ部、R;小ネジ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突出部を有する水栓本体と、該突出部の
    突出方向と異なる方向に沿って着脱されると共にこの着
    脱の際に該突出部を挿通し、取着後に該突出部を外部へ
    と露呈させる開放部の設けられた主カバー体を有するカ
    バーと、を備え、 前記突出部を前記主カバー体の着脱方向と異なる方向に
    挿通させる挿通部を備えた抜脱防止体を、前記開放部に
    取着したことを特徴とするカバー水栓。
  2. 【請求項2】 前記水栓本体に副カバー体を取着し、前
    記主カバー体を該副カバー体に取着したことを特徴とす
    る請求項1記載のカバー水栓。
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