JPH10195944A - 水栓用カバー - Google Patents

水栓用カバー

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Publication number
JPH10195944A
JPH10195944A JP35871296A JP35871296A JPH10195944A JP H10195944 A JPH10195944 A JP H10195944A JP 35871296 A JP35871296 A JP 35871296A JP 35871296 A JP35871296 A JP 35871296A JP H10195944 A JPH10195944 A JP H10195944A
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JP
Japan
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cover
faucet
cover body
main body
water
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Application number
JP35871296A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Tsubota
充夫 坪田
Takamichi Tanaka
敬道 田中
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KVK Corp
Original Assignee
KVK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水栓本体への脱着が容易で、破損、水の浸入
等の不具合を生じ難い水栓用カバーを提供する。 【解決手段】 所定の水栓本体5の前側を被覆する前側
カバー体1と、この水栓本体5の後側を被覆する後側カ
バー体2とを備え、前側カバー体1及び後側カバー体2
の少なくとも一方に水栓本体5を保持する保持部16、
16を設けた。また、前側カバー体1と後側カバー体2
との各々に、互いに接合し合う際にスライド係合する一
対以上のガイド部17、27を設けてもよい。更に、前
側カバー体1と後側カバー体2との接合部を背面側に設
けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水栓用カバーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水栓本体を被覆する水栓用カバーには、
分割体を組み合わせて構成されるタイプのものがある。
例えば、水栓本体の下面側若しくは背面側を除く略全体
を被覆するカバー本体と、その開放部に嵌装する蓋体と
を備えるものが知られている(特開昭61−18352
7号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のカバ
ーには以下のような問題点がある。即ち、これらのカバ
ーの水栓本体への固定は、ねじ、ビス、スプリング部材
等の接続用金具を用いて行われることが多い。例えば、
水栓本体と、シャワーホース、給水管等とを接続するた
めの接続用ナット等を利用して、このカバーを水栓本体
に共締め固定することが行われている。このため、カバ
ーの脱着には、工具により接続用ナット等を締め付けた
り、緩めたりする面倒で効率の悪い作業が必要となる。
従って、この種のカバーを備えた水栓の製造、施工、メ
ンテナンス等の手間が大きくなったり、コストが高くな
ることが多い。また、主婦等には、この脱着が特に困難
なため、自力でカバーや水栓本体の清掃を行うことがで
きないことが多い。
【0004】また、ねじ等の締め付け力や、水栓用カバ
ーとねじ等との熱膨張率の差を原因とする歪みにより、
カバーに破損を生じ、カバーの外観の低下やカバー内へ
の水の浸入等の不具合を招くおそれもある。更に、蓋体
は変形容易な平板状の外形とされ、カバー本体との接合
がその開放部に嵌装する程度の簡易な方法で行われるこ
とが多い。これに加え、蓋体がねじ等により局部的に締
め付けられているため、蓋体の周縁側が反り、カバー本
体との接合部に無用の間隙を生じ、カバー内に水が浸入
するおそれもある。しかも、これらの蓋体は観察し難い
水栓本体の下面側や背面側に配置されるため、使用者は
この不具合を長期間、確認できないことが多い。また、
水栓本体の下面側に開放部を備えるカバーでは、カバー
本体と下蓋との接合部が使用者の身体や物(例えば、シ
ャワーヘッド等)が接触し易い前面に位置している。従
って、使用者の身体、物等が接合部に引っ掛かった拍子
にカバーが外れるおそれがある。以上のような事情よ
り、前記各不具合の生じ難い水栓用カバーの出現が望ま
れている。
【0005】本発明は前記問題点を解決するものであ
り、水栓本体への脱着が容易で、破損、水の浸入等の不
具合を生じ難い水栓用カバーを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の水栓用カバー
(以下、「カバー」という。)は、所定の水栓本体の前
側を被覆する前側カバー体と、この水栓本体の後側を被
覆する後側カバー体とを備え、前記前側カバー体及び前
記後側カバー体の少なくとも一方に前記水栓本体を保持
する保持部を設けたことを特徴とする。本カバーは水栓
本体を保持する保持部を備えるため、ねじ、ビス等を用
いずに水栓本体に固定できる。従って、脱着に際し、ね
じ止め、ねじ外し等の面倒で効率の悪い作業が不用とな
る。また、水栓本体への固定をねじ、ビス等を用いずに
行えるため、これらの金具を原因とする破損、歪み等の
不具合を生じない。更に、両カバー体の接合部が前面に
配置されないため、使用者の身体等が接合部に引っ掛か
る可能性は低い。尚、前側カバー体及び後側カバー体の
少なくとも一方が、2以上のカバー片を接合して構成さ
れるものであってもよい。
【0007】請求項2では、請求項1のカバーにおい
て、前記前側カバー体と前記後側カバー体との各々に、
互いに接合し合う際にスライド係合する一対以上のガイ
ド部を設けている。本発明によると、両カバー体をカイ
ド部を頼りに位置合わせし、対応するガイド部同士をス
ライド係合させることで、両カバー体を一体化し易い。
請求項3では、請求項1又は2のカバーにおいて、前記
前側カバー体と前記後側カバー体との接合部を背面側に
設けている。本発明では、両カバー体の接合部を背面側
に設けているため、使用者の身体、物等がより一層、接
触し難くなる。このため、水栓本体に装着された両カバ
ー体が不用意に分離することが防止される。また、両カ
バー体の接合部を水の到達し難い背面側に設けるため、
カバー内への水の浸入防止に効果がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図1〜図7に基づいて説明する。本カバーは、図1に示
すように、所謂、壁付きタイプの湯水混合水栓に適用さ
れるものである。先ず、本カバーにより被覆される水栓
本体5について簡単に説明する。この水栓本体5は、図
2に示すように、略円柱状の外形とされたサーモスタッ
トユニット51及び温調ボンネットユニット52と、サ
ーモスタットユニット51の右端側を覆うセンターケー
シング53とを備える。また、サーモスタットユニット
51の右端側の背面からは、このユニット51内に設け
られた水室と給水管とを連絡する水側接続部51aが突
出している。更に、サーモスタットユニット51の左端
側の背面からは、このユニット51内に設けられた湯室
と給湯管とを連絡する湯側接続部51bが突出してい
る。また、サーモスタットユニット51の左端側には、
このユニット51の右端側の径大部51cと外形を揃え
るためのU字型補助部材51dが取着されている。そし
て、この径大部51c及びU字型補助部材51dが、後
述する保持部16、16に保持される部分である。尚、
径大部51cの上下面には突起Pが設けられ、U字型補
助部材51dの上下には段差部Qが設けられている。こ
の突起P及び段差部Qが共働して、保持部16、16に
保持された水栓本体5が左右にずれることを防止する
(詳細は後述する。)。
【0009】また、図1に示すように、温調ボンネット
ユニット52の右端側には温調ダイヤル55が取着され
ている。そして、このダイヤル55を操作し、サーモス
タットユニット51の内部のサーモスタット機構の作動
を制御し、このユニット51内の湯水混合室で湯水を適
温に混合する。更に、センターケーシング53の略半筒
形状とされた後方部53bの内部には、湯水混合室に連
通する弁室が設けられている。そして、その内部には、
スピンドルJを用いて操作される2つの弁体が上下に配
置されている。また、このケーシング53の略脚型樋形
状とされた前方部53aにおいては、その前側下部が垂
下形成されて吐水管tとされている。更に、このケーシ
ング53の弁室の下方には、エルボ、シャワーホース等
を介してシャワーヘッドが連結される。更に、スピンド
ルJには、図1に示すような切換ハンドル56が取着さ
れる。そして、このハンドル56を回動させ、水栓本体
5の内部の湯水を吐水管t及びシャワーヘッドの何れか
ら流出させるかを択一的に選択すると共にこの湯水の流
出量を調節したり、吐水管t及びシャワーヘッドの同時
止水を行う。
【0010】次に、本カバーについて詳述する。このカ
バーは、図2に示すように、この水栓本体5の背面を除
く略全体を被覆する前側カバー体1と、この前側カバー
体1に一体化され水栓本体5の背面を被覆する後側カバ
ー体2とを備え、両者の固定は締結用カラー3によりな
されている。このうち、前側カバー体1は、ABS樹脂
を用いて作製した一体成形品であり、略箱状の外形を備
える。また、図2に示すように、このカバー体1の上板
部の中央後方には半円状の上方切り欠き11が設けられ
ている。更に、上板部の上面の上方切り欠き11の周囲
からは、2つの係止用突起12、12が略円弧状に立ち
上げられている。尚、これらの突起12の外周面の下方
側には、平面略矩形状の凹部12a(図6参照)が設け
られている。また、図2に示すように、このカバー体1
の下板部の中央には、平面略矩形状の下方切り欠き13
が設けられている。更に、図1に示すように、このカバ
ー体1の前面の略中央下方からは、この下方切り欠き1
3を前方より隠蔽するようにして、略鼻型殻状の吐水管
挿入部14が突出している。また、図2に示すように、
このカバー体1の右方の側板部には、前方側が半円状に
丸められた長孔状の側方切り欠き15が設けられてい
る。
【0011】更に、図2に示すように、このカバー体1
の前方曲板部の内壁面からは、略蹄鉄形状とされた2つ
の保持部16、16が突出している。この保持部16、
16は、図3及び4に示すように、略円弧形状となりつ
つ、この内壁面に沿う基部161と、その上下端より開
放部の側に突出する一対の把持部162a、162bと
を備えている。また、各把持部162a、162bの突
出端は互いの間隔を減少させる方向に屈曲している。そ
して、保持部16、16は、前側カバー体1の他の部位
と同様に弾性に優れたABS樹脂を用いて構成されてい
るため、対をなす把持部162a、162bの突出端間
の間隔を広げれば、これらの把持部162a、162b
には、この間隔を元に戻そうとする復元力が働く。従っ
て、図4(a)に示すように、これらの把持部162
a、162bの間に、水栓本体5を押し込むと、保持部
16は把持部162a、162bの突出端間の間隔を広
げて水栓本体5を受け入れる。そして、図4(b)に示
すように、把持部162a、162bの突出端間の間隔
を狭め、水栓本体5(径大部51c及びU字型補助部材
51d)をしっかりと保持する。このとき、径大部51
cを保持する保持部16の右方側面は突起P(図2参
照)に接触する。同時に、U字型補助部材51dを保持
する保持部16は、その左方側面を段差部Q(図2参
照)の縦壁面に接触させながらこの段差部Qに収まる。
このため、水栓本体5の左右への移動(ずれ)が防止さ
れる。
【0012】また、図2及び3に示すように、このカバ
ー体1の上板部及び下板部の内壁面のうちの両端側から
は、縦断面L字状若しくは逆L字状のスライド片17が
突出している。このスライド片17は、このカバー体1
の前後方向に長尺状に設けられ、いずれも近接する側板
部の方向に屈曲している。更に、図3に示すように、こ
のカバー体1の右方の側板部の内壁面のうちの側方切り
欠き15の上下からも、同形状のスライド片181、1
82が突出している。これらのスライド片181、18
2は互いの突出端を対向させる方向に屈曲している。ま
た、図2及び3に示すように、このカバー体1の解放端
は段差状とされており、内縁側の段差状に低くなる箇所
が後側カバー体2を収容する収容用凹部19とされる。
【0013】一方、後側カバー体2も、ABS樹脂を用
いて作製した一体成形品であり、図2に示すように、略
蓋状の外形を備える。このカバー体2は、後方に向かっ
て略半円筒形状に突出する中央殻部21と、その両端か
ら平面略矩形状に延設された平板部22a、22bとを
備える。また、外縁のサイズ及び平板部22a、22b
の厚みは、前側カバー体1の収容用凹部19に収まるも
のとされている。更に、このカバー体2の前面からは略
枠状の突状23が突出している。この突状23の外縁
は、前側カバー体1の内壁面(収容用凹部19よりも内
側の内壁面)に摺動状態で挿入可能なものとされてい
る。また、中央殻部21の上端には、略円弧状の上板2
5が配置され、両カバー体1、2を接合する際に、前側
カバー体1の上方切り欠き11と共に、スピンドルJの
上端側を挿通する挿通孔を形成する。更に、この上板2
5の上面にも、前側カバー体1の係止用突起12と同様
な2つの係止用突起25a、25aが略円弧状に立ち上
げられている。尚、両カバー体1、2を接合すると、こ
れらの突起25aと、前側カバー体1の突起12、12
とは略同一円周上に並ぶこととなる。
【0014】また、図2に示すように、中央殻部21の
下端には、表裏両側に段差を備え、Sの字クランク状の
縦断面とされたU字板からなる下板26が配置されてい
る。但し、この下板26は、中央殻部21の前方に突出
する一対の張り出し部26a、26aを有し、両カバー
体1、2を接合する際に、この張り出し部26a、26
aが前側カバー体1の下方切り欠き13に嵌合する。具
体的には、図5に示すように、下板26の下面側が切り
欠き13に嵌合する。更に、図2に示すように、右方側
の平板部22aの略中心には、水栓本体5の水側接続部
51aを挿通させる挿通孔221aが設けられている。
同様に、左方側の平板部22bの略中心には水栓本体5
の湯側接続部51bを挿通させる挿通孔222bが設け
られている。
【0015】また、図2に示すように、後側カバー体2
の前面の四隅側からは、前側カバー体1の上下板部の4
つのスライド片17と対をなす4本のスライド片27が
突出している。これらのスライド片27は、両カバー体
1、2を接合する際に、対応するスライド片17と位置
合わせ可能な個所に設けられている。また、これらのス
ライド片27の突出端側は、対応するスライド片17の
突出端側と逆の方向に屈曲している。このため、これら
のスライド片27は、両カバー体1、2の接合の際に、
対応する各スライド片17とスライド係合する。更に、
図2に示すように、右方側の平板部22aの側方端面に
は、嵌合用段部28が前方に突出する状態で設けられて
いる。この段部は両側方に段差を備え、後端面を右方側
の平板部22aの背面と面一にしている。また、この段
部28の前端は略半円状に切り欠かれている。そして、
図5に示すように、両カバー体1、2の接合の際に、こ
の段部28を前側カバー体1の側方切り欠き15及びス
ライド片181、182に嵌入する。その際、段部28
の前端面と側方切り欠き15の内壁面との間に、水栓本
体5の温調ボンネットユニット52の左端側を挿通させ
る挿通孔が形成される。
【0016】また、締結用カラー3も、ABS樹脂を用
いて作製した一体成形品であり、図2及び6に示すよう
に、下方側が略スカート状に広がる略鍔形状とされてい
る。また、下方側の内周面からは、4つのストッパー3
1を略等間隔に突出させている。そして、このカラー3
は、両カバー体1、2を接合した際に、同一円周上に並
ぶ4つの突起12、12、25a、25aの上に被せら
れる。このとき、先ず、4つの突起12、12、25
a、25aの位置と、4つのストッパー31の位置とを
ずらしておく。そして、締結用カラー3を回転させ、各
ストッパー31を近接する突起12、12、25a、2
5aの凹部(12a等)に嵌合させると、両カバー体
1、2はしっかりと固定される。尚、本実施の形態で
は、図7に示すように、各突起12、12、25a、2
5aの凹部12aの隅に更に凹部nを設け、各ストッパ
ー31に、この凹部nと嵌まり合う凸部mを設けてい
る。そして、この凹部nと凸部mの嵌まり合いにより、
締結用カラー3の緩み止めが図られる。また、締結用カ
ラー3が正しく取着されたか否かを、凹部nと凸部mの
嵌まり合う音、手に伝わる感触等で確認できる。
【0017】次に、本カバーの組み付けの手順の一例を
簡単に述べる。先ず、前側カバー体1の開放部からその
内部に水栓本体5を押し込む。そして、この水栓本体5
を保持部6、6で保持すれば、前側カバー体1の被覆を
完了する。このとき、吐水管tが吐水管挿入部14に納
まり、スピンドルJの上端側が上方切り欠き11等で構
成される挿通孔を挿通する。続いて、後側カバー体2の
各スライド片27と、前側カバー体1の対応する各ライ
ド片17とを位置合わせし、後側カバー体2を前側カバ
ー体1の開放部に押し込めば、後側カバー体2の被覆を
完了する。これにより、後側カバー体2は前側カバー1
の正位置に収まり、平板部22a、22bの挿通孔22
1a、222bには対応する接続部51a、51bが挿
入される。同時に、後側カバー体2は、突状23を前側
カバー体1の内壁面に摺動させながら収容用凹部19に
収まる(但し、中央殻部21の大部分が後方に突出す
る。)。また、嵌合用段部28がスライド片181、1
82及び側方切り欠き15にスライド嵌合する。更に、
温調ボンネットユニット52の左端側がこの段部28の
前端面と側方切り欠き15の内壁面の間に収まる。ま
た、下板26の張り出し部26a、26aの下面側が下
方切り欠き13にスライド嵌合する。そして、締結用カ
ラー3を取着して両カバー体1、2が固定される。
【0018】以上のカバーでは、前側カバー体1が保持
部16を用いて、水栓本体5をしっかりと保持する。こ
のため、このカバーの固定に、ねじ、ビス等の金具を用
いる必要はない。また、両カバー体1、2の接合は、対
応するスライド片27、17同士をスライド係合させる
ことで、迅速、且つ確実に行なうことができる。更に、
締結用カラー3の取着が容易であると共に、両カバー体
1、2の接合は、このカラー3の働きで強固なものとな
る。同様に、両カバー体1、2の分離や、前側カバー体
1の水栓本体5からの取り外しも、迅速、確実に行なう
ことができる。従って、カバーを備えた水栓の製造、施
工、メンテナンス等の手間を省いたり、コストを低く抑
えられる。また、主婦等にとっても脱着が容易なため、
カバーや水栓本体5の清掃を気軽に行うことができる。
更に、カバー体1、2の固定に、ねじ、ビス等を用いな
いため、ねじ等の締め付け力やカバーとねじ等との熱膨
張率の差を原因とする破損を生じない。
【0019】また、後側カバー体2の突状23及び中央
殻部21が反りを抑制する補強用のリブとして機能す
る。更に、後側カバー体2には、ねじ等による局部的な
締め付けが加えられないため、このカバー体2は、従来
のカバーの蓋体に比べ、反りを生じ難い。また、両カバ
ー体1、2の接合部を背面側に設けているため、カバー
A内に水が浸入し難い。更に、前側カバー体1の合わせ
目となる部分(収容用凹部19等)等に、後側カバー体
2の各部分(後側カバー体2の外縁等)がスライド嵌合
するためシール性が高く、この点からも水が浸入し難
い。また、両カバー体1、2の接合部を背面側に設けて
いるため、使用者の身体等が接触し、不用意に両カバー
体1、2に分離することが防止される。更に、両カバー
体1、2の合わせ目が、前面からは観察し難いカバーの
背面側と、温調ダイヤル55で隠れる側面に設けられる
ため、外観が優れている。また、両カバー体1、2及び
締結用カラー3が一体成形品であるため製造が容易で製
造コストを低くできる。
【0020】尚、前記各請求項に示した発明の範囲は、
前記具体的に示した実施の形態に示すものに限定され
ず、これら発明の範囲内で種々の変形的な形態、変形例
を例示できる。例えば、具体的な変形例として図8に示
すものを例示できる。この変形例では、後側カバー体2
に保持部16、16を設けている。この変形例によって
も、実施の形態と同様に、水栓本体5への脱着が容易
で、破損等の不具合を生じ難いカバーが得られる。ま
た、実施の形態及び変形例に示すように、一方のカバー
体(1若しくは2)に保持部16を設けるのではなく、
両カバー体(1及び2)に保持部16を設けてもよい。
更に、保持部16の形状、構造は、実施の形態及び変形
例に示すものに限定されない。例えば、カバー体の内壁
面より突出する突起を水栓本体の嵌合穴に嵌合させるも
の等であってもよい。また、各カバーが両カバー体(1
及び2)のみで構成され、締結用カラー3を備えていな
くてもよい。
【0021】また、清掃、メンテナンス等の際、前側カ
バー体1のみを脱着すれば足りる場合には、水栓本体5
及び後側カバー体2を浴室の壁面等に取着したままで、
前側カバー体1のみを脱着してもよい。更に、かかる場
合には、色彩、模様等を異にする数種の前側カバー体1
を用意して選択使用すれば、簡易にイメージチェンジを
図ることができる。但し、前側カバー体1のみの脱着
は、変形例の場合に特に行い易い。この変形例の場合、
前側カバー体1が水栓本体5を保持しないため、締結用
カラー3を外し、前側カバー体1を引き抜くだけでよい
からである。更に、実施の形態等においては、両カバー
体1、2の接合部がカバーの背面に位置しているが、こ
の背面よりカバーの前面側に位置してもよい。例えば、
前側カバー体1の背面寄りの部分や、中間の部分に相当
する個所に接合部が設けられてもよい。また、実施の形
態等においては、両カバー体1、2を単一の部材で構成
しているが少なくとも一方を複数の分割片の組み合わせ
で構成してもよい。
【0022】更に、実施の形態及び変形例において、カ
バーに抗菌性、揮発性等を付与すれば、より一層、性能
の高いものとなる。例えば、銀、酸化銀等の抗菌性物質
をABS樹脂に混ぜ込んで各部材1、2、3を成形した
り、カバーに、フッ素樹脂、テフロン樹脂等の防水性被
膜を形成する方法を例示できる。また、これらのカバー
は、実施の形態等に具体的に例示した水栓本体5と異な
るタイプの水栓本体にも応用できる。例えば、切換ハン
ドル56が水栓本体の前面に突出するタイプや、温調ダ
イヤル55の代わりに、水量調節用のハンドル及び湯量
調節用のハンドルを備えた2ハンドルタイプにも応用で
きる。また、実施の形態では壁から突出する所謂「壁付
きタイプ」の水栓を中心に述べたが、デッキ部分に設け
られる所謂「デッキタイプ」の水栓にも各発明を適用で
きる。
【0023】
【発明の効果】以上の様に、請求項1のカバーでは、水
栓本体を保持する保持部を備えるため、脱着の際、ねじ
止め、ねじ外し等の面倒で効率の悪い作業が不用とな
る。また、水栓本体への固定をねじ、ビス等を用いずに
行うため、これらの金具を原因とする破損、歪み等の不
具合を生じない。更に、両カバー体の接合部が前面に配
置されないため、使用者の身体等がこの接合部に引っ掛
かる可能性は低い。また、請求項2のカバーでは、両カ
バー体をカイド部を頼りに位置合わせし、対応するガイ
ド部同士をスライド係合させることで、両カバー体を容
易、且つ確実に一体化させられる。更に、請求項3のカ
バーでは、両カバー体の接合部を背面側に設けているた
め、使用者の身体、物等がより一層、接触し難くなると
共に、カバー内に水が浸入し難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態のカバーを説明するための一
部に破断面を示す斜視図(水栓本体より温調ダイヤルを
取り外している。)である。
【図2】図1のカバーと共に水栓本体を説明するための
斜視図である。
【図3】発明の実施の形態に係わる前側カバー体の背面
図である。
【図4】(a)は保持部の機能(保持途上)を説明する
ための概略的な縦断面図、(b)は保持部の機能(保持
後)を説明するための概略的な縦断面図である。
【図5】発明の実施の形態に係わる前側カバー体及び後
側カバー体の接合状態等を説明するための一部に破断面
を示す概略的な斜視図である。
【図6】発明の実施の形態に係わる締結用カラーを説明
するための一部に破断面を示す概略的な斜視図である。
【図7】発明の実施の形態に示す係止用突起を説明する
ための一部横断面である。
【図8】発明の実施の形態の変形例に係わる後側カバー
体の概略的な斜視図である。
【符号の説明】 1;前側カバー体、11;上方切り欠き、12;係止用
突起、12a;凹部、13;下方切り欠き、14;吐水
管挿入部、15;側方切り欠き、16;保持部、16
1;基部、162a、162b;把持部、17、18
1、182;スライド片、19;収容用凹部、2;後側
カバー体、21;中央殻部、22a、22b;平板部、
221a、221b;挿通孔、23;突状、25;上
板、25a;係止用突起、26;下板、26a;張り出
し部、27;スライド片、28;嵌合用段部、3;締結
用カラー、31;ストッパー、5;水栓本体、51;サ
ーモスタットユニット、51a;水側接続部、51b;
湯側接続部、51c;径大部、51d;U字型補助部
材、52;温調ボンネットユニット、53;センターケ
ーシング、53a;前方部、53b;後方部、55;温
調ダイヤル、J;スピンドル、56;切換ハンドル、
t;吐水管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の水栓本体の前側を被覆する前側カ
    バー体と、この水栓本体の後側を被覆する後側カバー体
    とを備え、前記前側カバー体及び前記後側カバー体の少
    なくとも一方に前記水栓本体を保持する保持部を設けた
    ことを特徴とする水栓用カバー。
  2. 【請求項2】 前記前側カバー体と前記後側カバー体と
    の各々に、互いに接合し合う際にスライド係合する一対
    以上のガイド部を設けた請求項1記載の水栓用カバー。
  3. 【請求項3】 前記前側カバー体と前記後側カバー体と
    の接合部を背面側に設けた請求項1又は2記載の水栓用
    カバー。
JP35871296A 1996-12-30 1996-12-30 水栓用カバー Pending JPH10195944A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2006328674A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Kvk Corp 水栓の接続構造
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