JP3784611B2 - 止水栓装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は止水栓装置に関し、詳しくはストレーナの脱着作業を容易に行うための技術手段に特徴を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に水栓器具への給水等の配管の途中には止水栓装置が組み込まれ、配管内を流通する水等の流量を調節し或いは止水を行えるようになしてある。
従来この止水栓装置としては平面形状が三角形状のハンドルを用いたものが一般的である。
またそのような止水栓装置と併せてその近傍にストレーナを配管上に配設し、水等に含まれる異物を除去するようになしてある。
【0003】
従来この止水栓装置とストレーナとはそれぞれを別体のものとして構成し、そして止水栓装置に対してストレーナを備えた配管部材を袋ナットで接続するようにしていた。
しかしながらこの場合、部品点数が多くなってしまいコストも高いものとなってしまう。
【0004】
そこでストレーナを止水栓装置に一体的に組み込み、全体を一つのユニットとして構成すること、或いは更にそのユニットを水栓本体自体に組み込むといったことが考えられるが、何れの場合においても一定期間使用するとストレーナへの付着物の量が多くなり、従って一定期間ごとにストレーナを取り外して清掃作業等のメンテナンス作業を行う必要が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、従来にあってはストレーナのメンテナンス作業を行うべくこれを脱着する際にドライバ,ラジオペンチ等の汎用工具を必要とし、そのような工具が手元にないとメンテナンス作業ができなかったり或いは必要な工具を探したり、所定の収納箇所まで取りに行ったり或いは作業終了後に再びこれを元に戻しておかなければならないといった面倒があった。
【0006】
またこのようなドライバ,ラジオペンチ等の汎用工具の場合、ストレーナの脱着の際の作業性,操作性の点で必ずしも十分でないといった問題もあった。
そこで専用の工具を用意しておくといったことも考えられるが、この場合専用の工具を失ってしまう問題がある。
【0007】
ところで上記のように止水栓装置を水栓本体自体に組み込むようになした場合、止水弁体の操作部としての大きなハンドルが外部に露出していると水栓器具の外観を大きく損ねてしまう。
従ってこのような場合には、止水弁体の操作部を小さくしてこれを水栓本体内に納め、そして水栓本体における外面部分の止水弁体操作用の開口を化粧キャップで閉鎖するといったことが考えられる。
しかしながらこのようにした場合、止水弁体の操作用の工具が必要となって、この場合にも上記ストレーナ脱着の際の問題と同様な問題が惹起される。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものである。
而して請求項1の止水栓装置は、装置の外面部を形成する化粧キャップの裏側に内蔵される状態で、ストレーナ脱着用に構成されたストレーナ脱着工具が保持されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2のものは、装置の外面部を形成する化粧キャップの裏側に内蔵される状態で、該化粧キャップと別体且つ薄板状に構成された、ストレーナにおける脱着用の操作部の係合溝に係合するストレーナ係合突条、及び止水弁体における操作部の係合凹部に係合する止水弁係合凸部を備えてそれら止水弁体,ストレーナの脱着操作用に構成された、止水弁体の操作工具兼用のストレーナ脱着工具が保持されていることを特徴とする。
【0010】
請求項のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記止水栓装置が水栓本体に内蔵されており、前記化粧キャップが該水栓本体のケーシングの一部を成していることを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】
上記のように本発明は、止水栓装置における化粧キャップの裏側にストレーナ脱着用に構成されたストレーナ脱着工具を内蔵させる形で保持させるようになしたもので、本発明によれば、ストレーナのメンテナンス作業を行う際、化粧キャップを外してその裏側において止水栓装置に保持されていたストレーナ脱着工具を取り出すことで、支障なくストレーナの脱着作業を行い、ストレーナの清掃等のメンテナンス作業を行うことができる。
【0012】
即ち本発明によれば、手元にドライバ等の汎用工具がなくても或いはまた所定の収納箇所までドライバ等の汎用工具を取りに行かなくても、ただ単に化粧キャップを外すことで工具を手にすることができ、従来生じていた面倒を生ずることなく簡単にストレーナのメンテナンス作業を行うことができる。
【0013】
また本発明のストレーナ脱着工具はストレーナ脱着用に構成されたものであるため、ストレーナ脱着の際の作業性,操作性も良好である利点がある。
更にまた、本発明ではストレーナ脱着工具が止水栓装置自体に内蔵されているため、これを失ってしまうという心配もない
【0014】
請求項のものは、上記ストレーナ脱着工具をもって止水弁体の操作工具を兼用させるようになしたもので、このようにしておけば同一の工具を用いてストレーナの脱着作業も、また止水弁体の操作も行うことができる。
【0015】
この請求項2では、そのストレーナ脱着工具を化粧キャップと別体に且つ薄板状に構成してあり、このようにしておけば、ストレーナ脱着工具を止水栓装置に内蔵させたとしても、実質的にその構造が大型化するといったことが殆どない利点が得られる。
【0016】
この請求項においては、化粧キャップに係合突起を設ける一方、ストレーナ脱着工具に対応する係合穴を設け、それらを係合させる状態にストレーナ脱着工具を化粧キャップに保持させるようになすことができる。
このようにしておけば簡単な構成でストレーナ脱着工具を化粧キャップに保持させることができるとともに、必要な場合に簡単にストレーナ脱着工具を化粧キャップから分離し、これを用いてストレーナの脱着作業を行うことができる。
更にまたストレーナ脱着工具を収納する場合において、単に係合突起と係合穴とを係合させるだけで良く、収納作業も簡単に行うことができる。
【0017】
この場合において、止水栓装置に備えられた止水弁体の操作部に回転操作用の係合凹部を設け、そして化粧キャップ側の係合突起をそこに係合させるようにして化粧キャップを装着するようになすことができる。
このようにすれば止水弁体の回転操作用の係合凹部を利用して化粧キャップを装着でき、化粧キャップ取付けのための構造を簡素化できる。
【0018】
この請求項2ではまた、ストレーナ脱着工具に、止水弁体の回転操作用の係合凹部に係合する止水弁係合突部が備えてあり、このようにすれば止水弁係合突部を止水弁体側の係合凹部に係合させることで止水弁体を良好に回転操作することができる。
【0019】
この請求項2では更に、ストレーナにおける脱着用操作部の係合溝に係合するストレーナ係合突条ストレーナ脱着工具に備えてあり、これによりストレーナ係合突条とストレーナにおける脱着用操作部の係合溝との係合作用に基づいてストレーナを良好に脱着作業することができる。
【0020】
請求項のものは、止水栓装置を水栓本体に内蔵させ、そして化粧キャップにて水栓本体のケーシングの一部を構成せしめたもので、このようにすれば、水栓本体及び止水栓装置を含む全体の構造を簡素化できるとともに所要部品点数を少なくでき、全体のコストを低減することができる。
また化粧キャップが水栓本体のケーシングの一部を成しているため、全体の外観も良好である。
【0021】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10は水栓器具で、水栓本体12とその上面から水平方向に延び出し、基端において左右回動可能な吐水管14とを有している。
水栓本体12の上面には温調ハンドル(温度調節ハンドル)16が設けられており、また側面には切替ハンドル18が設けられている。
【0022】
ここで温調ハンドル16は吐水の温度調節を行うものであり、また切替ハンドル18は混合水の流れの向きを吐水管14側から図示を省略するシャワーヘッド側に若しくはその逆に切り替え、また併せて吐水・止水を行うためのものである。
【0023】
本例において、水栓本体12は内部の金属製のボデー20と、水栓本体12における外郭を成し、ボデー20を包み込む形態の樹脂製のケーシング22とを有している。
【0024】
図1(A)において、24は水,湯をそれぞれ水栓本体12、詳しくはボデー20に供給するサプライ管であって、これらサプライ管24を通じてボデー20に送られて来た水と湯とは混合部26で混合され、そしてその混合水が上記切替ハンドル18の操作により吐水管14側に若しくはシャワーヘッド側に送られる。
【0025】
水栓本体12には、サプライ管24から混合部26への水,湯の経路上において止水栓装置27が組み込まれている。
そしてその止水栓装置27に対応する位置において、水栓本体12のケーシング22には、図1(B)に示しているように開口28が形成されており、その開口28が化粧キャップ30にて閉鎖されている。ここで化粧キャップ30はケーシング22の一部を成している。
尚図中32は水抜ピンである。
【0026】
図中水栓本体12には水側,湯側のそれぞれに止水栓装置27が組み込まれているが、それらの構造は基本的に同一であるので以下の説明では一方についてのみ説明する。
【0027】
図2及び図3,図4に示しているように、止水栓装置27は止水弁体34,逆止弁36,ストレーナ38を組んで成る弁ユニット40を有しており、その弁ユニット40がボデー20に組み付けられている。
【0028】
逆止弁36は、図5,図6に拡大して示しているように開口42を有する円筒形状の弁ケーシング44を有しており、その弁ケーシング44がボデー20にねじ結合されている。
そしてその弁ケーシング44内部において、逆止弁体46がその弁ケーシング44に開閉可能に組み付けられている。
【0029】
逆止弁体46はスプリング48によって常時閉弁方向に付勢されており、図2中矢印で示す順方向の流れが生じたときその流れによって開弁し、また逆方向の流れに対しては弁座50への当接により閉弁して逆方向の流れを阻止する。
【0030】
ボデー20には円形の嵌合孔52(図2参照)が形成されており、そこに上記弁ケーシング44における開口42に対応した開口54を有する円筒形状の止水弁体34が回転可能に嵌合されている。
ここで止水弁体34は、その内周面においても上記逆止弁36における弁ケーシング44の外周面に回転可能に嵌合している。
尚、この弁ケーシング44における開口42の周りにはシール部材56が配置されている。
【0031】
図5は止水弁体34がその開口54を弁ケーシング44における開口42に完全に一致させた状態、即ち完全に開いた状態を示しており、この状態では設定した最大流量で水が止水弁体34及び逆止弁体46を通って下流側へと流通する。
【0032】
この状態から止水弁体34が回転させられると、開口54と42との重複部分の面積が減少し、これに伴って通水量が減少する。
そして開口54が開口42に対して完全不一致となる位置まで止水弁体34が回転操作されたところで水の流通が停止する。即ち止水状態となる。
この止水弁体34には回転操作用の円形の操作部58が一体回転状態で設けられている。止水弁体34に対する回転操作は、この操作部58を通じて行われる。
【0033】
操作部58は第1部材60と第2部材62とから成っており、それらが軸方向に分離可能とされている。
一方の第1部材60には、図4(A)に示しているように周方向に180°隔たった2箇所において切欠き64が形成されている。
一方第2部材62には、対応する位置の2箇所において突起66が形成されており、それら突起66が切欠き64内部に係入している。
そしてそれら突起66と切欠き64との係合に基づいて、第2部材62に加えられた回転操作力が第1部材60に伝えられ、以って止水弁体34が回転動作するようになっている。
【0034】
操作部58、詳しくは第2部材62には図4(B)に詳しく示しているように周方向に180°隔たった2箇所において内向きの鍔部68が形成されている。
一方上記弁ケーシング44には外向きの鍔部70が形成されており、通常時はそれら鍔部68と70とが軸方向に係止した状態となっている。そしてその係止に基づいて、操作部58における第2部材62が軸方向に抜けるのが防止されている。
【0035】
図4(A)に示しているように、ケーシング44における外向きの鍔部70には、周方向に180°隔たった2位置に第2部材62における内向きの鍔部68に対応した形状の切欠部72が形成されており、止水弁体34が完全閉止位置まで回転させられたとき、それら鍔部68と切欠部72とが丁度対向するようになっている。切欠部72の形成位置が予めそのように選ばれている。
而してこのように内向きの鍔部68と切欠部72とが丁度対向する状態となったとき、ここにおいて鍔部68と70との係止状態が解除され、第2部材62が軸方向に抜出し可能となる。
【0036】
止水弁体34の操作部58、詳しくは第2部材62には、図4に明らかに示しているように周方向に180°隔たった2箇所に係合凹部76が設けられている。
この係合凹部76は第2部材62、即ち操作部58を回転操作するために設けられたものであって、ドライバ,ラジオペンチ等の工具をそこに挿入できるようになしてある。
但し本例ではその係合凹部76に、後述の専用のストレーナ脱着工具88の止水弁係合突部92を挿入して第2部材62を回転操作する。
【0037】
一方前記ケーシング22の開口28を閉鎖する化粧キャップ30の裏面には、対応する2箇所において係合突起78が設けられており、それら係合突起78が係合凹部76に弾性的に係入させられている。
そしてそれら係合突起78と係合凹部76との弾性係合作用により、化粧キャップ30が開口28を閉鎖する状態に第2部材62に組み付けられている。
尚、化粧キャップ30にはその中心部に貫通孔82が形成されており、その貫通孔82を貫通して前記水抜ピン32が外部に突き出している。
【0038】
上記逆止弁36における弁ケーシング44の内部には、通水路を流通する水から異物を取り除くためのメッシュ状且つ円筒形状のストレーナ38が配設されている。
ストレーナ38は、図5,図6中左端を弁ケーシング44の段違部に当接させる状態で配設されている。また同図中右端部には栓体84が固定されている。
【0039】
この栓体84は、弁ケーシング44の一方の開口(図中右側の開口)を閉塞するとともに、ストレーナ38を脱着操作する際の操作部となる部分であって、図中右側の表面に図4にも示しているように平面形状が十字形状をなす係合溝86が形成されている。
尚、この栓体84は弁ケーシング44に対して水密にシールされた状態でねじ結合されている。
【0040】
本例においては、化粧キャップ30の裏側位置にストレーナ脱着工具88が内蔵されており、そのストレーナ脱着工具88が化粧キャップ30により保持されている。
このストレーナ脱着工具88は、図4,図6,図7に示しているように金属製の薄板状(例えば厚みが0.6mm程度)のものであって、平面形状が概略半円形状をなしている。
【0041】
この薄板状をなすストレーナ脱着工具88には、これを板厚方向に貫通する係合穴90が設けられており、この係合穴90を上記化粧キャップ30における係合突起78に嵌め合せるようにして、かかるストレーナ脱着工具88が化粧キャップ30により保持されている。
【0042】
このストレーナ脱着工具88には、図4,図6及び図7中左右両端部に止水弁係合突部92が突出状態で設けられている。
即ちストレーナ脱着工具88は止水弁体34の操作工具も兼ねており、それら止水弁係合突部92を上記操作部58における第2部材62の一対の係合凹部76に係合させることで操作部58を回転操作し、止水弁体34を回転動作させ得るようになっている。
【0043】
このストレーナ脱着工具88にはまた、それら止水弁係合突部92の内側位置においてストレーナ係合突条94が設けられており、それらストレーナ係合突条94を、ストレーナ38の操作部である栓体84の係合溝86に係入させて、栓体84を回転操作できるようになっている。
即ちストレーナ38を栓体84ごと弁ケーシング44から取り外し、或いはまた取外し後において再び組み付け得るようになしている。
尚、ストレーナ脱着工具88にはその中心部に上記水抜ピン32との緩衝を回避するための凹部96が設けられている。
【0044】
次に本例の装置の作用を以下に具体的に詳述する。
先ず止水弁体34を回転操作して止水を行い或いは流量調整を行う場合には、図8(I),(II)に示しているように一旦化粧キャップ30を取り外す。
このとき薄板状をなすストレーナ脱着工具88が、図7(A)に示しているように化粧キャップ30に保持された形でともに取り外される。
【0045】
そこで図7(B)に示しているようにストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30から取り外し、そしてそのストレーナ脱着工具88を用いて止水弁体34の回転操作を行う。
具体的には、ストレーナ脱着工具88の一対の止水弁係合突部92を、図9(III)に示しているように止水弁34の操作部58の一対の係合凹部76内に挿入して係合させ、その状態でストレーナ脱着工具88によって操作部58を回転操作する。これによって止水弁体34による止水を行い或いはまた通水量を適性流量に調整する。
【0046】
一方、ストレーナ38をメンテナンス作業すべくこれを取り外す際の手順は次のようになる。
前述したように止水弁体34の操作部58における第2部材62は、常時は(図8(I)〜図9(III)の状態では)図11に示すようにその内向きの鍔部68と弁ケーシング44の外向きの鍔部70との係止によって軸方向に抜止めされている。
即ち、操作部58を成す第1部材60と第2部材62とが軸方向に分離防止されている。
【0047】
そこでストレーナ38を取り外すには、先ずストレーナ脱着工具88を用いて止水弁体34を完全閉止位置まで回転操作する。
ここにおいて図12に示しているように操作部58における第2部材62の内向きの鍔部68と弁ケーシング44の外向きの鍔部70との係止が解除された状態となり、第2部材62を軸方向に取り外すことができる。
【0048】
而して図9(IV),図13に示しているように第2部材62を取り外したところで、次に図10(V),図14に示しているようにストレーナ脱着工具88の左右一対のストレーナ係合突条94を、ストレーナ38の脱着操作の際の操作部としての栓体84における十字形状の係合溝86に係合させ、その状態でストレーナ脱着工具88により栓体84を回転操作する。
【0049】
これによって、図10(VI),図15に示しているように栓体84の弁ケーシング44に対するねじ結合を外して、ストレーナ38を栓体84とともに軸方向に取り外す。
その後においてストレーナ38の清掃等のメンテナンス作業を行う。
ストレーナ38を再び元の位置に組み付けるには、上記と逆の操作を行えば良い。
【0050】
而してストレーナ38を栓体84とともに元の位置に組み付けたら、次に止水弁体34の操作部58における第2部材62を、同じストレーナ脱着工具88を用いて元の位置に組み付け、しかる後ストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30に再び保持させた上で、化粧キャップ30を第2部材62に組み付ける。
ここにおいて、再び化粧キャップ30がケーシング22の開口28を閉鎖した状態に装着される。
【0051】
このように本例によれば、止水弁体34の操作及びストレーナ38のメンテナンス作業を行う際、化粧キャップ30を外してその裏面に保持されていたストレーナ脱着工具88を取り出すことで、支障なく止水弁体34の操作及びストレーナ38の脱着作業,清掃等のメンテナンス作業を行うことができる。
【0052】
即ち本例によれば、手元にドライバ等の汎用工具がなくても或いはまた所定の収納箇所までドライバ等の汎用工具を取りに行かなくても、ただ単に化粧キャップ30を外すことでストレーナ脱着工具88を手にすることができ、従来生じていた面倒を生ずることなく簡単に止水弁体34の操作及びストレーナ38のメンテナンス作業を行うことができる。
【0053】
また本例のストレーナ脱着工具88は専用のものであるため、ストレーナ38脱着の際の作業性,操作性も良好である利点がある。
更にまた本例では、その専用のストレーナ脱着工具88が止水栓装置27自体に内蔵されているため、これを失ってしまうという心配もない。
【0054】
また本例では、ストレーナ脱着工具88が止水弁体34の操作工具を兼ねていることから、同一のストレーナ脱着工具88を用いてストレーナ38の脱着作業も、また止水弁体34の操作も行うことができる。
【0055】
本例ではまた、ストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30と別体に且つ薄板状に構成しているため、ストレーナ脱着工具88を止水栓装置27に内蔵させたとしても、実質的にその構造が大型化するといったことが殆どない利点が得られる。
【0056】
また本例では、係合突起78と係合穴90とを係合させる状態でストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30に保持させるようにしていることから、簡単な構成でストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30に保持させることができるとともに、必要な場合に簡単にストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30から分離してストレーナ38の脱着作業を行うことができる。
更にまたストレーナ脱着工具88を収納する場合において、単に係合突起78と係合穴90とを係合させるだけで良く、収納作業も簡単に行うことができる。
【0057】
更に本例では、化粧キャップ30側の係合突起78を止水弁体34側の係合凹部76に係合させるようにして化粧キャップ30を装着するようにしているため、止水弁体34の回転操作用の係合凹部76を利用して化粧キャップ30を装着でき、化粧キャップ30取付けのための構造を簡素化できる。
【0058】
また本例では止水栓装置27を水栓本体12に内蔵させるとともに化粧キャップ30を水栓本体12のケーシング22の一部となしているため、水栓本体12及び止水栓装置27を含む全体の構造を簡素化できるとともに所要部品点数を少なくでき、全体のコストを低減することができ、また水栓本体12全体の外観も良好である。
【0059】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上例ではストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30と別体構成としてこれを化粧キャップ30に保持させるようになしているが、場合によってストレーナ脱着工具を化粧キャップに一体的に設けるようになすことも可能である。
【0060】
また上例ではストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30の側に保持させるようにしているが、場合によってストレーナ脱着工具88を化粧キャップ30と別体となした上でこれを止水弁体34の操作部58の側に保持させるようになすといったことも可能である。
【0061】
また上例では止水栓装置27が水栓本体12に組み付けられている場合を例として説明したが、本発明はかかる止水栓装置27が水栓器具とは別途に設けられている場合においても適用可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である止水栓装置を組み込んだ水栓器具を示す図である。
【図2】 同じ実施例の止水栓装置を分解して示す図である。
【図3】 図2の弁ユニットを更に分解して示す図である。
【図4】 図3の分解状態を斜視図で示す図である。
【図5】 同じ実施例の止水栓装置の要部拡大断面図である。
【図6】 同じ実施例の止水栓装置の要部を化粧キャップ及びストレーナ脱着工具を分離した状態で示す図である。
【図7】 同じ実施例の止水栓装置における化粧キャップとストレーナ脱着工具の拡大斜視図である。
【図8】 同じ実施例の止水栓装置の一作用状態を示す斜視図である。
【図9】 同じ実施例の止水栓装置の図8とは異なる作用状態を示す斜視図である。
【図10】 同じ実施例の止水栓装置の図8,図9とは異なる作用状態を示す斜視図である。
【図11】 図9の(III)の作用状態を示す断面図である。
【図12】 図9の(III)〜(IV)に至る途中の作用状態を示す断面図である。
【図13】 図9の(IV)の作用状態を示す断面図である。
【図14】 図10の(V)の作用状態を示す断面図である。
【図15】 図10の(VI)の作用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
12 水栓本体
22 ケーシング
27 止水栓装置
30 化粧キャップ
34 止水弁体
38 ストレーナ
58 操作部
60 第1部材
62 第2部材
76 係合凹部
78 係合突起
84 栓体(操作部)
86 係合溝
88 ストレーナ脱着工具
90 係合穴
92 止水弁係合突部
94 ストレーナ係合突条

Claims (3)

  1. 装置の外面部を形成する化粧キャップの裏側に内蔵される状態で、ストレーナ脱着用に構成されたストレーナ脱着工具が保持されていることを特徴とする止水栓装置。
  2. 装置の外面部を形成する化粧キャップの裏側に内蔵される状態で、該化粧キャップと別体且つ薄板状に構成された、ストレーナにおける脱着用の操作部の係合溝に係合するストレーナ係合突条、及び止水弁体における操作部の係合凹部に係合する止水弁係合凸部を備えてそれら止水弁体,ストレーナの脱着操作用に構成された、止水弁体の操作工具兼用のストレーナ脱着工具が保持されていることを特徴とする止水栓装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記止水栓装置が水栓本体に内蔵されており、前記化粧キャップが該水栓本体のケーシングの一部を成していることを特徴とする止水栓装置。
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