JP3842028B2 - 止水栓装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は止水栓装置に関し、詳しくはストレーナ等の給水設備用機器の脱着作業を容易に行うための技術手段に特徴を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に水栓への給水等の配管の途中には止水栓装置が組み込まれ、配管内を流通する水等の流量を調節し或いは止水を行えるようになしてある。
従来、この止水栓装置としては平面形状が三角形状のハンドルを用いたものが一般的である。
またそのような止水栓装置と併せて、その近傍にストレーナを配管上に配設し、水等に含まれる異物を除去するようになしてある。
【0003】
従来、この止水栓装置とストレーナとはそれぞれを別体のものとして構成し、そして止水栓装置に対してストレーナを備えた配管部材を袋ナットで接続するようにしていた。
しかしながらこの場合、部品点数が多くなってしまい、コストも高いものとなってしまう。
そこでストレーナを止水栓装置に一体的に組み込み、全体を一つのユニットとして構成することが考えられる。
【0004】
ところで前者,後者何れの場合においても、一定期間使用するとストレーナへの付着物の量が多くなり、従って一定期間毎にストレーナを取り外して清掃作業等のメンテナンス作業を行う必要が生ずる。
この場合、一般の家庭等においては水の使用量も少ないためにメンテナンス作業の頻度は少なくて済むが、例えば美容院や理容院等業務用に多量の水を使用するところでは、ストレーナのメンテナンス作業も例えば月に1回以上行わなければならないなど、メンテナンス作業の頻度も必然的に高くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来にあってはストレーナのメンテナンス作業を行うべくこれを脱着する際にドライバ等の工具を必要とし、この場合メンテナンス作業に際して必要な工具を所定の収納箇所まで取りに行かなければならないといった面倒があり、また特に美容院等においては女性がこれを行うことが難しいといった問題があった。
【0006】
以上ストレーナの脱着を中心として説明したが、同様の問題は逆止弁,配管の接続口を閉鎖するキャップ等他の給水設備用機器の脱着に際しても同じように起り得る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような事情を背景とし、女性でも容易にまた工具を必要とすることなくストレーナ等給水設備用機器の脱着を行うことのできる止水栓装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1の止水栓装置は、通常時には止水弁体に対し軸方向に抜け止めされた状態で止水弁体を操作する止水弁操作用のハンドルが取外し可能であり、且つ該ハンドルが給水設備用機器の脱着工具を兼ねていることを特徴とする。
【0008】
請求項2のものは、請求項1において、前記給水設備用機器がストレーナであることを特徴とする。
【0009】
請求項3のものは、請求項1において、前記給水設備用機器が逆止弁であることを特徴とする。
【0010】
請求項4のものは、請求項1において、前記給水設備用機器が配管の接続口を閉鎖するキャップであることを特徴とする。
【0011】
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記ハンドルが、裏面側に前記止水弁体の被操作部に係合して該止水弁体を開閉動作させる止水弁係合部を有し、表面側に前記給水設備用機器の被操作部に係合して該給水設備用機器を脱着操作するための機器係合部を有しており、表裏を裏返すことによって止水弁用ハンドル又は機器用工具として働くものとなしてあることを特徴とする。
【0012】
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記ハンドルは回転操作ハンドルであって平面形状が多角形状をなしており、外周面の角部と角部との間の部分が指掛り用の凹部となしてあることを特徴とする。
【0013】
請求項7のものは、請求項6において、前記ハンドルは平面形状が六角形状となしてあることを特徴とする。
【0014】
請求項8のものは、請求項6,7の何れかにおいて、前記ハンドルは前記角部において前記表面側に突出する複数の突出部を有しており、該表面側の前記機器係合部を前記給水設備用機器の被操作部に係合させた状態でそれら突出部が前記止水弁体の被操作部に外嵌するものとなしてあることを特徴とする。
【0015】
請求項9のものは、請求項1〜8の何れかにおいて、前記ハンドルは前記止水弁体を完全閉止位置まで操作した状態で取外し可能とされていることを特徴とする。
【0016】
請求項10のものは、請求項9において、前記ハンドルには前記止水弁体の被操作部の雌嵌合部に内嵌する雄嵌合部が設けてあるとともに、該雄嵌合部と止水栓本体とには該止水弁体の開弁状態で軸方向に互いに掛止して該ハンドルの軸方向の抜けを阻止し、前記完全閉止状態で掛止解除して該ハンドルの軸方向の取外しを可能とする掛止部がそれぞれ設けてあることを特徴とする。
【0017】
【作用及び発明の効果】
上記のように本発明の止水栓装置は、通常時、止水弁体に対し軸方向に抜け止めされた状態で止水弁体を操作する止水弁操作用のハンドルを取外し可能となして、これを給水設備用機器の脱着工具を兼ねるようになしたもので、本発明によれば、給水設備用機器の脱着を行う際、従来のように必要な工具を遠く離れた工具の収納箇所まで取りに行くといった必要がなく、単に止水弁操作用のハンドルを取り外し、そのハンドルを用いて給水設備用機器を取り外して清掃作業等の必要な作業を行うことができ、同作業を容易に行うことができる。
【0018】
また必要な工具が見付からないことによって、給水設備用機器の脱着作業がなかなかできないといった問題も解消することができる。
また止水弁操作用のハンドルはドライバ等の工具と異なって弱い力でも操作可能であり、従って美容院等において女性でも簡単にストレーナ等給水設備用機器の脱着作業を行うことが可能となる。
【0019】
本発明では止水弁操作用のハンドルを、給水設備用機器としてのストレーナの脱着工具として構成することができる(請求項2)。
このようにしておけば、止水弁操作用のハンドルを用いてストレーナの脱着を行うことができ、ストレーナのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0020】
この場合において、止水弁操作用のハンドルを用いてストレーナの脱着を行うに当り、止水栓装置とは別の箇所に設けてあるストレーナを、そのハンドルで脱着するようになすこともできるし、或いはまた止水栓装置にストレーナが一体的に組み込まれ、それらが単一のユニットとして構成されている場合においても、そのハンドルを用いてストレーナの脱着を行うようになすことができる。
【0021】
本発明ではまた、止水弁操作用のハンドルを給水設備用機器としての逆止弁の脱着工具として構成することもできる(請求項3)。或いはまた、配管の接続口を閉鎖するキャップの脱着用工具として構成することもできる(請求項4)。
何れの場合においても、止水弁操作用のハンドルを用いて容易にそれら逆止弁,キャップを脱着作業することができる。
尚これら請求項3,請求項4において、逆止弁,キャップが止水栓装置とは別の箇所に設けてある場合においても、その脱着工具として止水弁操作用のハンドルを用いることができる。
【0022】
本発明においては、ハンドルの裏面側に止水弁係合部を、また表面側に機器係合部を設け、ハンドルの表裏を裏返すことによって止水弁用ハンドルとして、また機器用工具として用い得るようになすことができる(請求項5)。
このようにすれば、同じハンドルを容易に止水弁用ハンドルとしても、また機器用工具としても機能すべく構成することができる。
【0023】
本発明においてはまた、上記ハンドルを回転操作ハンドルとなし、その平面形状を多角形状となすとともに、外周面の角部と角部との間の部分に指掛り用の凹部を形成しておくことができる(請求項6)。
このようにしておけば、角部によって指の滑りを防止し、操作力を十分にハンドルに伝え得て、ハンドルを軽やかに回転操作することができるとともに、そのハンドルには角部と角部との間に指掛り用の凹部が形成してあってそこに指を載せ且つ掛けることができるため、ハンドルの回転操作を更に容易に行える利点が得られる。
【0024】
この場合において、そのハンドルは平面形状を六角形状となしておくことができる(請求項7)。
例えばこのハンドルを平面形状が従来の止水栓装置と同様の三角形状となしておくこともできるが、この場合ハンドルを弱い力でも軽やかに回転操作できるようにしようとすると平面形状・寸法が大きくなってしまう。
しかるにこれを六角形状としておくことで寸法が大きくなってしまうのを回避することができる。
【0025】
次に請求項8のものは、ハンドルの角部において表面側に突出する複数の突出部を設け、給水設備用機器を脱着操作する際その突出部を止水弁体の被操作部に外嵌させるようになしたもので、この請求項8の止水栓装置においては、ハンドルを取り外した上で表裏を裏返しにして給水設備用機器を脱着操作する際、上記突出部が止水弁体の被操作部に外嵌することによって、ハンドル(工具)が落下するのを防止することができる。即ち止水弁体の被操作部に対して複数の突出部が外嵌することによって、ハンドル(工具)を給水設備用機器の被操作部に対し係合状態に保持することができ、これにより給水設備用機器の脱着作業の際の作業性が良好となる。
【0026】
また止水弁体の操作をハンドルによって行う際、突出部の存在によって軸方向の指掛り長さが長くなり、これによりハンドルを摘み易くなるとともに操作力を効率的にハンドルに伝えることができ、止水弁体の操作も容易となる利点が得られる。
【0027】
請求項9のものは、止水弁体を完全閉止位置まで操作した状態でハンドルを取外し可能となしたもので、このようにしておけば、止水弁体が完全閉止位置まで到らない状態でハンドルが外れてしまい、その状態で例えば止水栓装置に一体的に組み込んだストレーナ等を誤って取り外したような場合に、配管内の水等がそのストレーナ等の取付箇所から外部に溢れ出てしまうといったことを防止することができる。
【0028】
この場合において、ハンドルには止水弁体の被操作部の雌嵌合部に内嵌する雄嵌合部を設け、その雄嵌合部と止水栓本体とのそれぞれに、止水弁体の開弁状態で軸方向に互いに掛止してハンドルの抜けを阻止し、完全閉止状態でその掛止を解除してハンドルの軸方向の抜けを許容する掛止部を設けておくことができる(請求項10)。
このようにすることで、止水弁体の開弁状態でのハンドルの抜けを防止し、完全閉止状態でハンドルの取外しを可能とすることを容易に実現することができる。
【0029】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は内部に通水路12を有する屈曲形状の管体で、各端部に雌ねじ14及び雄ねじ16を有しており、それら雌ねじ14及び雄ねじ16において相手側配管と接続されるようになっている。
この管体10には、止水弁体18,逆止弁19,ストレーナ20,ハンドル21を組んで成る弁ユニット22が組み付けられている。
【0030】
逆止弁19は、図2に示しているように開口23を有する円筒形状の弁ケーシング24を有しており、その弁ケーシング24が管体10にねじ結合されている。そしてその弁ケーシング24内部において、逆止弁体26がその弁ケーシング24に開閉可能に組み付けられている。
逆止弁体26は、スプリング28によって常時閉弁方向に付勢されており、図1(B)中矢印で示す順方向の流れが生じたときその流れによって開弁し、また逆方向の流れに対しては弁座30への当接により閉弁して逆方向の流れを阻止する。
【0031】
管体10には円形の嵌合孔32(図3参照)が形成されており、そこに上記弁ケーシング24における開口23に対応した開口34を有する円筒形状の止水弁体18が回転可能に嵌合されている。
ここで止水弁体18は、その内周面においても上記逆止弁19における弁ケーシング24の外周面に回転可能に嵌合している。
尚、この弁ケーシング24における開口23の周りにはシール部材36が配置されている。
【0032】
図2(I)は止水弁体18がその開口34を弁ケーシング24における開口23に完全に一致させた状態、即ち完全に開いた状態を示しており、この状態では設定した最大流量で水が止水弁体18及び逆止弁体26を通って下流側へと流通する。
【0033】
この状態から止水弁体18が回転させられると、開口34と23との重複部分の面積が減少し、これに伴って通水量が減少する。
そして開口34が開口23に対して完全不一致となる位置まで回転操作されたところで水の流通が停止する。即ち止水状態となる。
図2(II)はこのときの状態を示している。
【0034】
この止水弁体18には、円筒形状の被操作部38が一体回転状態で設けられている。止水弁体18に対する回転操作はこの被操作部38を通じて行われる。
【0035】
上記逆止弁19における弁ケーシング24の内部には、通水路12を流通する水から異物を取り除くためのメッシュ状且つ円筒形状のストレーナ20が配設されている。
ストレーナ20は、図2中下端を弁ケーシング24の段違部に当接させる状態で配設されている。
また同図中上端部には栓体40が固定されている。
【0036】
この栓体40は、弁ケーシング24の一方の開口(図中上側の開口)を閉塞するとともに、ストレーナ20を脱着操作するための被操作部となる部分であって、図5(A)に示しているように図中上端面に略十字状の係合溝44が設けられている。
尚、この栓体40は弁ケーシング24に対しねじ結合されている。
【0037】
上記ハンドル21は、裏面側に円筒形状の雄嵌合部46を有しており、その雄嵌合部46が止水弁体18の被操作部38の雌嵌合部48に内嵌する状態で組み付けられている。
この雄嵌合部46には、図4及び図5(B)に明かに示しているように一対の係合突起(止水弁係合部)50が設けられており、それら係合突起50が、これに対応して被操作部38の雌嵌合部48に設けた一対の係合凹部52に係合している。
そしてそれらの係合作用によって、ハンドル21と被操作部38が一体回転するようになっている。即ちハンドル21の回転操作によって、被操作部38介して止水弁体18が回転運動するようになっている。
【0038】
雄嵌合部46にはまた、図5(B)に示しているように周方向に180°隔たった2位置に径方向内向きの掛止突部(掛止部)54が形成されている。
一方弁ケーシング24には、これに対応して径方向外向きに突出する鍔状部(掛止部)56が設けられており、通常時はそれら掛止突部54と鍔状部56とが軸方向に掛止した状態となっている。そしてそれらの掛止に基づいて、ハンドル21が軸方向に抜け防止されている。
【0039】
この鍔状部56には、同じく周方向に180°隔たった2位置に、掛止突部54に対応した形状の切欠部58(図5(A)参照)が形成されており、止水弁体18が完全閉止位置に到るまでハンドル21を回転操作したとき、それら掛止突部54と切欠部58とが丁度対向するようになっている。切欠部58の形成位置が予めそのように選ばれている。
【0040】
而して図6(II)(A)に示しているように掛止突部54と切欠部58が丁度対向する状態となったとき、ここにおいて掛止突部54と鍔状部56との掛止状態が解除され、ハンドル21が軸方向に取外し可能となる。
尚、ハンドル21の裏面側には図2に示しているように弁ケーシング24及び栓体40との干渉を回避するための凹部59が形成されている。
【0041】
一方ハンドル21の表面側においても凹部60が形成されており、その凹部60の底部に、栓体40における係合溝44に係合する略十字状の係合突部(機器係合部)64が貫通孔72周りに図中上向き突出状に且つ放射状に設けられている。
【0042】
ハンドル21は、図1(A)及び図5に示しているように平面形状が六角形状をなしており、その各角部において表面側に突出する突出部66が複数(この例では6個)設けられている。
更にハンドル21は、その外周面の角部と角部との間の部分が指掛り用の凹部68とされている。
【0043】
次に本例の止水栓装置の作用を図6ないし図10に基づいて以下に詳述する。
図6(I)はハンドル21を正規に組み付けた状態、尚且つそのハンドル21によって止水弁体18を完全開にした状態を示している。
この状態でハンドル21を回転操作すると、その回転量に応じて止水弁体18の開口34の位置が回転方向に移動し、これに伴って通水量が減少する。
【0044】
尚このとき、ハンドル21の掛止突部54と弁ケーシング24の鍔状部56、即ち止水栓本体側の鍔状部56とは図2(I)に示す状態、即ち軸方向に互いに掛止した状態にあり、従ってこの状態ではハンドル21は軸方向に取り外すことはできない。
【0045】
図6(II)はこのようにして止水弁体18を完全閉止位置まで回転操作した状態を示している。
このとき、同図(II)(A)に示しているようにハンドル21の掛止突部54と弁ケーシング24の鍔状部56、即ち止水栓本体側の鍔状部56の切欠部58とが丁度対向した状態となる。即ち掛止突部54と鍔状部56との掛止が解除された状態となる。
ここにおいて図6(III)及び図8(II)に示しているようにハンドル21を軸方向に取外し可能となる。
【0046】
図7及び図9,図10は一旦取り外したハンドル21を用いてストレーナ20を取外し作業する様子を表している。
即ち、先ず図7(IV)及び図9(III)に示しているようにストレーナ20を取外し作業するには、ハンドル21を表裏裏返しとする。つまり表面側が図中下向きとなるようにハンドル21の向きを変える。
【0047】
そして図7(V)及び図9(IV)に示しているように、ハンドル21の表面側に形成した係合突部64を、ストレーナ被操作部としての栓体40の係合溝44に嵌め合せる。
このときハンドル21の表面側の複数の突出部66が止水弁体18における被操作部38に外嵌した状態となる。
【0048】
ここにおいてハンドル21と栓体40及びストレーナ20とが一体回転状態に係合した状態となり、従ってこの状態でハンドル21を回転操作することで栓体40及びストレーナ20を止水栓本体から、詳しくは逆止弁19における弁ケーシング24から取り外すことができる。
図7(VI)及び図10(V)はこのときの状態を示している。
【0049】
このようにしてストレーナ20を取り外したところでこれを清掃し、その後再びこれをハンドル21を用いて止水栓本体側に組み付ける。そしてストレーナ20及び栓体40を組み付け終わったら、そこで再びハンドル21を取り外してその向きを逆転させ、止水栓本体側に再度組み付ける。
【0050】
以上のような本例の止水栓装置によれば、ストレーナ20のメンテナンス作業を行う際、従来のように必要な工具を遠く離れた工具の収納箇所まで取りに行くといった必要がなく、単にハンドル21を取り外し、そのハンドル21を用いてストレーナ20を取り外して清掃作業等のメンテナンス作業を行うことができ、また作業終了後においても同じくそのハンドル21を用いてストレーナ20を再び組み付けることが可能であり、ストレーナ20のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0051】
また必要な工具が見付からないことによってストレーナ20のメンテナンス作業がなかなかできないといった問題も解消することができる。
またハンドル21はドライバ等の工具と異なって弱い力でも操作可能であり、従って美容院等において女性でも簡単にストレーナ20の脱着作業を行うことができる。
【0052】
更に本例の止水栓装置の場合、ハンドル21の裏面側に止水弁係合部としての係合突起50を、また表面側に機器係合部としての係合突部64を設けているため、ハンドル21の表裏を裏返すことによって、同じハンドル21を容易に止水弁用ハンドルとしても、またストレーナ20用工具としても用いることができる。
【0053】
本例ではまた、ハンドル21を平面六角形状となすとともに、外周面の角部と角部との間の部分に指掛り用の凹部68を形成しているため、角部及び凹部68によって指の滑りを防止して操作力を十分にハンドル21に伝えることができ、ハンドル21を軽やかに回転操作することができる。
【0054】
また本例の止水栓装置においては、ストレーナ20を脱着操作する際、ハンドル21の角部に設けた突出部66が止水弁体18の被操作部38に外嵌することによって、ハンドル(工具)21をストレーナ20の被操作部(栓体40)の係合溝44に対し係合状態に保持することができ、これによりストレーナ20の脱着作業性が良好となる。
更にそのような突出部66を設けておくことで、止水弁体18の操作をハンドル21によって行う際に軸方向の指掛り長さが長くなり、ハンドル21を摘み易くなるとともに、操作力を効率的にハンドル21に伝えることができる。
【0055】
本例の止水栓装置においては、止水弁体18を完全閉止位置まで操作した状態でハンドル21を取外し可能となしていることから、止水弁体18が完全閉止位置まで到らない状態でハンドル21が外れてしまい、その状態で誤ってストレーナ20を取り外し、通水路12内の水がそのストレーナ20の取付箇所から外部に溢れ出させてしまうといった不都合を回避することができる。
【0056】
図11ないし図13は本発明の他の実施例を示している。
この例は止水栓装置に水抜ピン70を組み込んだ場合の例で、ハンドル21の貫通孔72を貫通して水抜ピン70が外部に突き出している。
水抜ピン70は、逆止弁体26に対して軸方向に対向しており、この水抜ピン70を図中下向きに押し込むことで逆止弁体26を開弁させ、水抜動作を行わせる。
【0057】
本例では、図12に明かに示しているように栓体40に水抜ピン70を貫通させるための貫通孔74が設けられており、栓体40の表面にこの貫通孔74から放射状に延びる、全体として略十字状をなす係合溝44が形成されている。
また一方ハンドル21の表面側には、これに対応した形状の略十字状をなす係合突部(機器係合部)64が形成されている。
そしてそれら係合突部64と係合溝44とを係合させることによって、ハンドル21の回転操作によりストレーナ20を栓体40及び水抜ピン70とともに取外しできるようになっている。
図13はその際の作用を表している。
【0058】
このうち図13(I)は、ハンドル21によって止水弁体18を回転操作する際の状態を示しており、また図13(II)は止水弁体18を完全閉止位置まで操作した上でハンドル21を取り外し、その向きを逆転させてハンドル21をストレーナ20の被操作部としての栓体40に一体回転状態に係合させた状態を示している。
この状態でハンドル21を回転操作することで、ストレーナ20を栓体40及び水抜ピン70とともに、止水栓本体から取り外すことができる(図13(III)参照)。
【0059】
尚、以上の例において止水弁体18の被操作部38を場合によってハンドルの一部として構成することも可能である。
この場合ハンドル21は全体のハンドルの一部となる。
即ち本発明は、ハンドル全体を取外し可能とするのでなくその一部を取外し可能となして、これをストレーナ20の脱着工具として働かせるようになすことも可能である。
【0060】
また上記実施例は止水栓装置に逆止弁19及びストレーナ20を組み込んだ場合の例であるが、本発明は逆止弁,ストレーナ等を止水栓装置とは別の箇所に設けた場合においても適用可能なものである。
【0061】
図14は本発明の更に他の実施例を示している。
同図において82は配管部材としての管体84に組み付けられた逆止弁であって、逆止弁体26と弁ケーシング24とを有している。
ここで弁ケーシング24は、逆止弁体26を保持する本体部24Aと、その一端側開口を閉鎖するキャップ(被操作部)24Bとから成っており、そのキャップ24Bにおいて管体84にねじ結合されている。
【0062】
この弁ケーシング24、詳しくはキャップ24Bには上例と同様の略十字状の係合溝44が形成されており、この係合溝44に対しハンドル21の略十字状の係合突部64が係合するようになっている。
尚86は配管部材を構成する可撓性のホースであって、その端部が弾性クリップ88によって管体84に接続されている。
【0063】
この例の場合、ハンドル21を取り外した上で、図15に示しているように表面側の係合突部64を逆止弁82における弁ケーシング24の係合溝44に係合させ、その状態でハンドル21を回転操作することによって、逆止弁82を管体84から取り外し、或いはまた逆に一旦取り外した逆止弁82を管体84に取り付けることができる。
【0064】
図16は本発明の更に他の実施例を示している。
同図において90は管体84における接続口92を閉鎖するキャップ(被操作部)であって、略十字状の係合溝44を有しており、この係合溝44においてハンドル21により回転操作されるようになっている。
【0065】
即ち図17に示しているように、本例においてもハンドル21の係合突部64をキャップ90の係合溝44に係合させ、そしてハンドル21を回転操作することによってキャップ90を管体84から取り外し、或いは逆に管体84に組み付けられるようになっている。
【0066】
尚図16に示すキャップ90は、図14の逆止弁82における弁ケーシング24の一部を成すキャップ24Bと同様の構成のものである。
即ち図16に示す状態は、逆止弁82における逆止弁体26及びこれを保持する弁ケーシング24の本体部24Aを取り外した状態と見ることができる。
【0067】
但しキャップ90は逆止弁82におけるキャップ24Bに限定されるものではなく、他の様々な形態となすことができるし、またキャップ90による接続口92の閉鎖目的も、管体84に対して逆止弁82を組み込む必要がない場合の外、図18に示しているように配管部材としてのエルボ管94その他の配管部材を管体84に対して接続する必要がない場合において、その接続口92を閉鎖する目的で用いることができる。
【0068】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である止水栓装置を示す図である。
【図2】 同じ実施例の止水栓装置の要部を拡大して示す図である。
【図3】 同じ実施例の止水栓装置を、弁ユニットを分離した状態で示す図である。
【図4】 同じ実施例の止水栓装置における弁ユニットを各部材に分解して示す図である。
【図5】 同じ実施例の止水栓装置におけるハンドルとその周辺部材とを分離した状態で示す図である。
【図6】 同じ実施例の止水栓装置の作用説明図(断面図)である。
【図7】 図6に続く作用説明図(断面図)である。
【図8】 同じ実施例の止水栓装置の作用説明図(斜視図)である。
【図9】 図8に続く作用説明図(斜視図)である。
【図10】 図9に続く作用説明図(斜視図)である。
【図11】 本発明の他の実施例の止水栓装置の要部を示す図である。
【図12】 図11の実施例の止水栓装置をハンドルを取り外した状態で示す図である。
【図13】 図11の実施例の止水栓装置の作用説明図である。
【図14】 本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図15】 図14の実施例の作用説明図である。
【図16】 本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図17】 図16の実施例の作用説明図である。
【図18】 図16,図17の実施例の接続口にエルボ管を接続した状態を示す図である。
【符号の説明】
18 止水弁体
20 ストレーナ
21 ハンドル
38 被操作部(止水弁体の被操作部)
40 栓体(ストレーナの被操作部)
46 雄嵌合部
48 雌嵌合部
50 係合突起(止水弁係合部)
54 掛止突部(掛止部)
56 鍔状部(掛止部)
64 係合突部(機器係合部)
66 突出部
68 凹部

Claims (10)

  1. 通常時には止水弁体に対し軸方向に抜け止めされた状態で止水弁体を操作する止水弁操作用のハンドルが取外し可能であり、且つ該ハンドルが給水設備用機器の脱着工具を兼ねていることを特徴とする止水栓装置。
  2. 請求項1において、前記給水設備用機器がストレーナであることを特徴とする止水栓装置。
  3. 請求項1において、前記給水設備用機器が逆止弁であることを特徴とする止水栓装置。
  4. 請求項1において、前記給水設備用機器が配管の接続口を閉鎖するキャップであることを特徴とする止水栓装置。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記ハンドルが、裏面側に前記止水弁体の被操作部に係合して該止水弁体を開閉動作させる止水弁係合部を有し、表面側に前記給水設備用機器の被操作部に係合して該給水設備用機器を脱着操作するための機器係合部を有しており、表裏を裏返すことによって止水弁用ハンドル又は機器用工具として働くものとなしてあることを特徴とする止水栓装置。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ハンドルは回転操作ハンドルであって平面形状が多角形状をなしており、外周面の角部と角部との間の部分が指掛り用の凹部となしてあることを特徴とする止水栓装置。
  7. 請求項6において、前記ハンドルは平面形状が六角形状となしてあることを特徴とする止水栓装置。
  8. 請求項6,7の何れかにおいて、前記ハンドルは前記角部において前記表面側に突出する複数の突出部を有しており、該表面側の前記機器係合部を前記給水設備用機器の被操作部に係合させた状態でそれら突出部が前記止水弁体の被操作部に外嵌するものとなしてあることを特徴とする止水栓装置。
  9. 請求項1〜8の何れかにおいて、前記ハンドルは前記止水弁体を完全閉止位置まで操作した状態で取外し可能とされていることを特徴とする止水栓装置。
  10. 請求項9において、前記ハンドルには前記止水弁体の被操作部の雌嵌合部に内嵌する雄嵌合部が設けてあるとともに、該雄嵌合部と止水栓本体とには該止水弁体の開弁状態で軸方向に互いに掛止して該ハンドルの軸方向の抜けを阻止し、前記完全閉止状態で掛止解除して該ハンドルの軸方向の取外しを可能とする掛止部がそれぞれ設けてあることを特徴とする止水栓装置。
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