JP2000304156A - ストレーナ付き逆止弁ユニット - Google Patents

ストレーナ付き逆止弁ユニット

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JP2000304156A
JP2000304156A JP11110214A JP11021499A JP2000304156A JP 2000304156 A JP2000304156 A JP 2000304156A JP 11110214 A JP11110214 A JP 11110214A JP 11021499 A JP11021499 A JP 11021499A JP 2000304156 A JP2000304156 A JP 2000304156A
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Japan
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housing
strainer
valve unit
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JP11110214A
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Ryuichi Ishii
隆一 石井
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KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長を短くでき、種々の給水具に対して汎用
的に用いることができると共に、それ自体単独で給水具
本体に着脱でき、メンテナンスを頻繁に行うことが容易
な逆止弁ユニットを提供する。 【解決手段】 流入口44及び流出口45を有するハウ
ジング30と、ハウジング30に収容された逆止弁50
と、逆止弁50の一次側に設けられたストレーナ60と
を備え、給水具本体10に着脱自在に組み込まれるスト
レーナ付き逆止弁ユニット20である。ハウジング30
の一端側を開口させて流入口44とし、該開口部分にス
トレーナ60を配置した。また、ハウジング30の周面
を開口させて流出口45とし、ハウジング30の他端側
に、給水具本体10に固定される固定部31を設けても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、ストレーナ付き
逆止弁ユニットに関し、詳しくは、流入口及び流出口を
有するハウジングと、該ハウジングに収容された逆止弁
と、該逆止弁の一次側に設けられたストレーナとを備
え、給水具本体に着脱自在に組み込まれるストレーナ付
き逆止弁ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、逆止弁とストレーナとを備
え、給水栓、ソケット等の接続管、吐水管、シャワーホ
ース等の種々の給水具の本体部分(以下、給水具本体と
いう)に着脱自在に組み込まれるストレーナ付き逆止弁
ユニット(以下、逆止弁ユニットという)がある。例え
ば、図4(a)に示すように、ハウジング30と、該ハ
ウジング30に収容された逆止弁50と、ハウジング3
0の周面に設けられた流入口44に配置されたストレー
ナ60とを備えたものである。(以下、「従来例1」と
いう。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来例1
の逆止弁ユニットのように、ハウジング30周面の流入
口44にストレーナ60を配置しようとすると、全体が
長くなり易く、給水具本体(給水栓本体等)10に形成
される装着部位13のサイズ(特に、奥行き)によって
は、装着不可能な場合がある。従って、サイズ、流路構
造等が異なる種々の給水具本体10に対して汎用的に用
いることができず、例えば、使用を欲する逆止弁ユニッ
トのサイズに応じて給水具本体10の設計変更等を強い
られたり、この種の逆止弁ユニットの使用を断念し、逆
止弁50とストレーナ60を給水具本体10の別々の個
所に配置せざるを得ないこともある。
【0004】一方、特公平7−50621号公報には、
図4(b)に示すように、給水具本体10内に、逆止弁
50を内蔵し、弁口を構成するシート環71が接合され
たハウジング30、このハウジング30に添着される座
金72及び鍔付きのストレーナ60を順次挿入して、止
め金具(Cリング等)73により固定してなる逆止弁ユ
ニットも開示されている(以下、「従来例2」とい
う。)。しかし、従来例2の逆止弁ユニットは、給水具
本体10に対して着脱自在に組み込まれるものではな
い。即ち、そのメンテナンス(特に、ストレーナ60の
清掃)の際には、先ず、給水具本体10を第1の本体部
74と第2の本体部75とに分解し、第2の本体部75
より止め金具73を取り外した後に、ストレーナ60、
座金72、ハウジング30の順で取り外すことが必要と
なる。また、この逆止弁ユニットの給水具本体10への
組み付けの際には、これと逆の手順に従って、ハウジン
グ30、ストレーナ60等を第2の本体部75に装着し
た後に、第1の本体部74と第2の本体部75との接続
を行うことが必要となる。
【0005】このように、従来例2の逆止弁ユニットに
おいては、そのメンテナンスや組み付けに多大な手間を
必要とするため、逆止弁50のメンテナンスやストレー
ナ60の清掃等を頻繁に行うことは困難である。尚、従
来例2の逆止弁では、この点を考慮して、ストレーナ6
0の編み目を「比較的粗目」としている(特公平7−5
0621号公報参照)。これは、「並目」若しくは「細
目」の編み目を備えたストレーナ60を用いると、多様
な粒径を備えた異物を処理可能である反面、微細な異物
等がストレーナ60の編み目に詰まり易くなるからであ
る。
【0006】即ち、従来例2の逆止弁ユニットでは、ス
トレーナ60の清掃等を頻繁に行うことが困難であるこ
とを考慮し、ストレーナ60の捕集対象を比較的大きな
粒径を備えた異物や糸状物質に絞り込み、ストレーナ6
0の清掃の頻度を低くしている。従って、この逆止弁ユ
ニットを用いると、捕集対象外の微細な異物等がカラ
ン、シャワー等から吐水されることを避けられず、衛生
面等で大きな問題を残すことになる。また、ストレーナ
60を通過した微細な異物等が、逆止弁50や逆止弁5
0を軸支する軸受部材76等に付着し、逆止弁50の円
滑な作動を困難にしたり、逆止機能を低下させる等の不
具合を招くこともある。また、従来例2の逆止弁ユニッ
トでは、前述の如く、各々、別体とされたハウジング3
0、シート環71、座金72、ストレーナ60、及び止
め金具73等の多数の部材が直線状に併設されるため、
従来例1の逆止弁ユニットと同様に、その全長が長くな
り易い。
【0007】本各発明はこのような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、全長を短くで
き、種々の給水具に対して汎用的に用いることができる
と共に、それ自体単独で給水具本体に着脱でき、メンテ
ナンスを頻繁に行うことが容易な逆止弁ユニットを提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明が採った手段は、先ず、請求項1の発明
に係わる逆止弁ユニットでは、「流入口及び流出口を有
するハウジングと、該ハウジングに収容された逆止弁
と、該逆止弁の一次側に設けられたストレーナとを備
え、給水具本体に着脱自在に組み込まれる逆止弁ユニッ
トであって、前記ハウジングの一端側を開口させて前記
流入口とし、該開口部分に前記ストレーナを配置したこ
と」をその要旨とする。
【0009】請求項1の発明では、ストレーナを「ハウ
ジングの一端側の開口部分」に設けるため、ハウジング
の周面にストレーナを設ける場合に比して、逆止弁ユニ
ットをコンパクトで全長が短いものとできる。また、こ
の逆止弁ユニットは、ハウジングに逆止弁及びストレー
ナが組み込まれているため、一つの部品として取り扱う
ことができ、給水具本体に容易に着脱することができ
る。よって、逆止弁やストレーナのメンテナンス(特
に、ストレーナの清掃)を頻繁に行うことが容易とな
る。
【0010】ここで、本発明における「給水具」には、
単水栓や湯水混合水栓等の給水栓のみならず、例えば、
接続管(ソケット等)、吐水管、シャワーホース等の給
水栓の周囲に設置される種々の機器も含まれる。そし
て、「給水具本体」とは、各給水具において内部に流路
を形成する本体部分である。尚、給水栓の本体部分、即
ち、「給水栓本体」を「給水具本体」として本発明を適
用することが特に効果的である。一般に、給水栓本体に
は、本逆止弁ユニットの他に、他の装置(例えば、止水
弁、温調弁、切換弁等)をも内蔵することが必要なた
め、他の給水具本体に比べて流路構造が複雑となり、
「逆止弁ユニットの装着部位」を十分なサイズに設ける
ことが困難となるからである。
【0011】次に、請求項2の発明の逆止弁ユニットで
は、「請求項1の発明の逆止弁ユニットにおいて、前記
ハウジングの周面を開口させて前記流出口とし、ハウジ
ングの他端側に、給水具本体に固定される固定部を設け
たこと」をその要旨とする。
【0012】給水具本体を分解することなく、給水具本
体の外部から逆止弁ユニットを着脱自在に組み付けよう
とする場合には、流路を屈曲させてこの屈曲部分に逆止
弁ユニットを組み付けることが一般に行われている。何
故ならば、給水具本体において、内部の互いに屈曲する
流路の一方の軸線上に逆止弁ユニットの着脱口を開口さ
せればよいからである。このような屈曲した流路に逆止
弁ユニットを装着しようとすると、当然、逆止弁ユニッ
ト内の流路を、直線状ではなく屈曲状のものとしなけれ
ばならない。そこで、請求項2の発明の逆止弁ユニット
では、ハウジングの周面に流出口を設けることで、ハウ
ジング内にて、ハウジングの一端側の流入口からの流路
をハウジングの周面の流出口へと屈曲させる。これによ
り、上記した給水具本体内の屈曲した流路への装着が可
能となる。
【0013】次に、請求項3の発明の逆止弁ユニットで
は、「請求項1又は請求項2の発明の逆止弁ユニットに
おいて、前記ハウジングを、給水具本体内に収容され、
給水具本体内の流路を一次側の流路部と二次側の流路部
とに隔離するハウジング本体と、給水具本体に螺着され
る固定部とを備えるものとし、前記ハウジング本体と固
定部とを、各々別体に形成すると共に、給水具本体に対
する固定部の螺着のネジ方向とは逆ネジ方向で螺着した
こと」をその要旨とする。
【0014】固定部を給水具本体に螺着するための「ネ
ジ方向」と、ハウジング本体と固定部とを螺着するため
の「ネジ方向」とが同方向であると、以下のような不具
合を生ずる。ハウジング本体は、給水具本体内部の流路
を一次側の流路部と二次側の流路部とに隔離するもので
ある。よって、ハウジング本体は、給水具本体内に、シ
ール部材を介在させて隔離している場合にはこのシール
部材を介して、シール部材を介さずに隔離している場合
には直接的に、水密状態で収容されることになる。一
方、逆止弁ユニットを給水具本体より取り外す際には、
固定部と給水具本体との間の螺合を緩める方向に固定部
を回転させ、固定部を給水具本体外へと螺進させる。そ
の際には、ハウジング本体も固定部に追従して回転・螺
進することが必要である。しかしながら、上記したよう
に、ハウジング本体が給水具本体に水密状態で収容され
ていると、ハウジング本体と給水具本体との間に抵抗を
生じ、固定部の回転に伴ってハウジング本体が一体的に
回転せず、固定部とハウジング本体との間の螺着が緩ん
でしまうことがある。このよう固定部とハウジング本体
との螺着が緩むと、ハウジング本体が固定部から外れて
しまい、給水具本体からの逆止弁ユニットの抜脱に際し
て、ハウジング本体が給水具本体内に取り残されてしま
うといった不具合を生じる。
【0015】そこで、本発明では、固定部とハウジング
本体とを、固定部と給水具本体との螺着のネジ方向と逆
ネジ方向で螺着することで、上記不具合の発生を防止で
きるようにしたのである。即ち、固定部に給水具本体と
の螺着が緩まる方向の回転を与えた場合に、これに伴っ
てハウジング本体が回転しなかったとしても、固定部の
回転によってハウジング本体と固定部との螺着度合いが
強められ、ハウジング本体は、固定部とより堅固に一体
化されて給水具本体より抜脱されることになるからであ
る。このように、請求項2の発明によれば、固定部と、
ハウジング本体との一体的な着脱を確実に行うことがで
きるため、逆止弁ユニットのメンテナンス等をより効率
的に行うことができる。尚、固定部とハウジング本体と
が、一方が金属で他方が樹脂、或いは、一方がある種の
樹脂で他方がこれとは異なる樹脂等、互いに異なる材質
から形成されており、接着剤等により堅固に一体化する
ことができない場合に、本発明を適用することが有効的
である。また、同種の材質であっても、接着剤等により
堅固に一体化することができない場合には、同様に本発
明を適用することが有効的である。
【0016】次に、請求項4の逆止弁ユニットでは、
「請求項1から請求項3までの何れかの発明の逆止弁ユ
ニットにおいて、前記ハウジングの一端側の開口部分に
逆止弁の弁口を設け、該弁口に前記ストレーナを配置し
たこと」をその要旨とする。請求項1〜3及び5の発明
では、ストレーナを、ハウジングの開口部分にさえ配置
すればよく、逆止弁の弁口とは異なる部位に配置しても
よいが、このようにストレーナと弁口とを各々異なる部
位に設けると、弁口の配置領域の他に、別途、ストレー
ナの配置領域が必要となり、逆止弁ユニット全体を長く
しなければならなくなる。これに対して、請求項4の発
明によると、ストレーナの配置領域は必要とせず、その
分、逆止弁ユニットの全長を短くすることができる。
【0017】最後に、請求項5の発明の逆止弁ユニット
では、「請求項1から請求項4までの何れかの発明の逆
止弁ユニットにおいて、前記ハウジングの開口部分は、
前記ストレーナをインサート部材として樹脂によりイン
サート成形されていること」をその要旨とする。開口部
分を構成する部材とストレーナとが別体に形成されてい
る場合には、開口部分にストレーナを固定しなければな
らない。この手段としては、開口部分にストレーナを嵌
着する、開口部分に挿入したストレーナを止め輪等の取
着部材によって取着する、開口部分にストレーナを接着
する等、種々が挙げられるが、何れもストレーナの固定
作業が必要である。これに対して、本発明では、開口部
分を構成する部材を、ストレーナをインサート部材とし
て樹脂によりインサート成形することで、上記のような
ストレーナの固定作業を省略することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本請求項1〜請求項4の発
明に関わる「逆止弁ユニット」の実施の形態を、図面に
従って詳細に説明する。
【0019】本例では、図1及び図2を用いて、本各発
明の「給水具本体」の一具体例を示す「給水栓本体1
0」に組み込まれる逆止弁ユニット20について述べ
る。先ず、給水栓本体10は、図1に示すように、逆止
弁ユニット20を着脱するための着脱口11を備え、こ
の着脱口11の内壁面には雌ネジ部12が刻設されてい
る。また、着脱口11と連なる給水栓本体10内には、
本逆止弁ユニット20の装着部位13が略水平方向に形
成されている。給水栓本体10内の流路14は、装着部
位13にて屈曲され、流路14の一次側は、給水源、給
湯源、若しくは、湯と水との混合水の供給源に連絡さ
れ、流路14の二次側はカラン、シャワー等の吐水口
や、湯と水を混合するための混合弁、若しくは、吐水流
路を切り換えるための切換弁等に連絡されている。
【0020】本逆止弁ユニット20は、図1に示すよう
に、ハウジング30と、逆止弁50と、ストレーナ60
とを備えている。この詳細を以下に説明する。
【0021】ハウジング30は、略キャップ状の固定部
31と、略筒形状のハウジング本体32とを備えてい
る。ここで、ハウジング本体32の固定部31側の開口
には雌ネジ部41が設けられており、この雌ネジ部41
に固定部31が螺着されている。また、ハウジング本体
32の反固定部側の開口は流入口44とされており、こ
の開口部分に、逆止弁50の弁口48が一体的に設けら
れ、この弁口48内にストレーナ60が配置されてい
る。更に、ハウジング本体32の周面に開口が設けられ
ており、この開口により流出口45が構成されている。
更にまた、ハウジング本体32の流入口44側の先端面
には周回溝が設けられ、この周回溝には、シール部材4
6がはめ込まれている。
【0022】一方、固定部31は、着脱口11に螺合さ
れる雄ネジ部33と、ハウジング本体32に螺合される
雄ネジ部40とを備えている。ここで、図2(b)に示
すように、着脱口11に螺合される雄ネジ部33は、右
ネジとされており、ハウジング本体32に螺合される雄
ネジ部40は、左ネジとされている。このように、本例
では、請求項3の発明に従って、固定部31及び給水栓
本体10間の螺合と、ハウジング本体32及び固定部3
1間の螺合とが逆ネジ方向に行われているため、固定部
31を給水栓本体10より着脱する際に、固定部31と
ハウジング本体32とが誤って分離することはない。即
ち、ハウジング30を取り外す際には、固定部31に左
回転が加えられ、固定部31は図1に図示の右方向へと
螺進する。一方、固定部31及びハウジング本体32は
左ネジ方向に螺合しているため、固定部31に伴ってハ
ウジング本体32が回転しない場合には、固定部31と
ハウジング本体32との螺着をより堅固にするからであ
る。尚、請求項3の発明においては、固定部31と給水
栓本体10との間の螺合を左ネジ方向とし、固定部31
とハウジング本体32との間の螺合を右ネジ方向として
もよい。また、請求項1、請求項2、請求項4及び請求
項5の発明では、固定部31と給水栓本体10との間の
固定や、固定部31とハウジング本体32との間の固定
を螺合以外の手法(例えば、係合等)を用いて行っても
よい。
【0023】また、固定部31の露出端側の周面には周
回溝が設けられ、固定部31と着脱口11との間の水密
性を確保するためのシール部材36がはめ込まれてい
る。更に、固定部31内には、軸受部43が設けられて
おり、この軸受部43が、ハウジング本体32内に収容
される逆止弁50を軸支している。
【0024】逆止弁50は、軸受部43に一端側が軸支
されたスピンドル51と、スピンドル51の他端側の鍔
部52の前端面にビス止め固定されたシートパッキン5
3と、固定部31及び鍔部52間に圧縮状態で介在され
たコイルスプリング55とを備えている。尚、図1は、
シートパッキン53が弁口48を閉塞し、本逆止弁ユニ
ットが逆流防止機能(2次側の流路部16から1次側の
流路部15への逆流を防止する機能)を発揮する状態を
図示している。一方、図2(a)は、給水栓本体10の
通常の使用状態、即ち、1次側の流路部15からシート
パッキン53に加わる給水圧により、このシートパッキ
ン53と一体のスピンドル51を、コイルスプリング5
5の付勢力に対抗して反弁口48方向に移動させ、弁口
48を開放した状態を示している。
【0025】ストレーナ60は、線材を編み込ん略容器
状に形成されており、ハウジング本体32の開口部分に
設けられた弁口48内に配置されている。ここで、ハウ
ジング本体32は、樹脂により形成されており、請求項
5の発明に従って、ストレーナ60をインサート部材と
して、インサート成形されている。このインサート成形
に際しては、ストレーナ60の周面部61の編み目が、
ストレーナ60をハウジング本体32の内壁面47に堅
固に固定するためのアンカーとして機能する。但し、ス
トレーナ60の周面部61より別途、突起状等のアンカ
ーを突出させ、このアンカーを用いてストレーナ60の
固定を行ってもよい。
【0026】尚、本例では、請求項4の発明に従って、
ハウジング30の開口部分に弁口48を設け、この弁口
48にストレーナ60を配置した例を示したが、請求項
1〜3及び5の発明では、これに限らず、ハウジング3
0の開口部分以外の部位に弁口48を設けたり、図3
(a)に示すように、ハウジング30の開口部分におけ
る弁口48以外の部位にストレーナ60を配置してもよ
い。また、請求項5の発明に従って、ストレーナ60を
インサート部材としてハウジング30の開口部分を構成
する部材、即ちハウジング本体32を樹脂によりインサ
ート成形した例を示したが、請求項1〜4の発明では、
これに限らず、ストレーナ60を、開口部分の部材とは
個別に形成して開口部分に取着してもよい。
【0027】ところで、本例では、ストレーナ60の周
面部61の略全体が内壁面47への固定代であり、スト
レーナ60の頂面部62が平面形状であるため、弁口4
8内の領域にて1次側の流路部15より到達する異物の
捕獲が行われることになる。これに対して、図3(b)
に例示するように、ストレーナ60の頂面部62を湾曲
形状としてもよい。この場合には、ストレーナ60の頂
面部62の面積が大きくなるため、ストレーナ60の異
物捕集能力を高めたり、ストレーナ60のメンテナンス
の頻度を低くできる。尚、ストレーナ60を、1次側の
流路部15に膨出するように湾曲させると、その分、逆
止弁ユニット20の全長が長くなり易いが、図3(b)
に示すように、膨出部分の形状、サイズを、1次側の流
路部15の端末に納まるものとすれば、給水栓本体10
の設計変更等を強いられることはない。また、図3
(b)に示すストレーナ60では、その開口部寄りの周
面部分63を固定代とするが、この周面部分63では構
成素材となる線材に端末処理(解れ処理等)が施され、
ストレーナ60の他の部分に比べて凹凸に富む外形を備
えるため、この周面部分63がアンカーとして有効に機
能することになる。
【0028】本逆止弁ユニット20は、以上のように構
成されており、図1に示すように、この逆止弁ユニット
20を、ハウジング30の軸線方向に沿って装着部位1
3に挿入し、固定部31を着脱口11に螺着して組み込
みを完了すると、給水栓本体10内の屈曲された流路1
4が、流入口44に連通する1次側の流路部15と、流
出口45連通する2次側の流路部16とに区画される。
また、ハウジング30の先端面のシール部材46によ
り、ハウジング30の外面と給水栓本体10の隔壁17
との間がシールされるため、1次側の流路部15と2次
側の流路部16とは、ハウジング30外で水密状に隔離
された状態となる。尚、本各発明において、シール部材
46の装着個所は本例に示すものに限定されず、例え
ば、ハウジング30の周面側であってもよい。但し、本
例の如く、ハウジング30の先端面にシール部材46を
装着すると、本逆止弁ユニット20の着脱の際に、シー
ル部材が給水栓本体10の内壁面や隔壁に不用意に接触
することが防止される。
【0029】また、請求項3の発明の如く、ハウジング
本体32と固定部31とを、固定部31と給水具本体1
0との螺着とは逆ネジ方向で螺着する場合に、ハウジン
グ30端面を、シール部材46介して給水栓本体10に
当接させるのが好適である。即ち、給水栓本体10から
の逆止弁ユニット20の抜脱に際しては、ハウジング本
体32と固定部31との螺着が緩まないのは前述の通り
であるが、給水栓本体10への逆止弁ユニット20の装
着に際しても、この緩みを防止できるからである。何故
ならば、給水栓本体10への装着にあたって、ハウジン
グ本体32の先端が給水栓本体10に当接すると、ハウ
ジング本体32は、固定部31と一体的に回転し難くな
り、固定部31とハウジング本体32との螺着が緩むこ
とが考えられるが、このように螺着が緩むとすれば、ハ
ウジング本体32が固定部31に対して前進することに
なる。しかしながら、ハウジング本体32は、その先端
が給水栓本体10に当接されているのであるから、固定
部31が着脱口11に螺入される一方で、ハウジング本
体32が固定部31に対して前進することは考えられな
い。つまり、固定部31とハウジング本体32との螺着
が緩むことはないのである。
【0030】このように、本逆止弁ユニット20は、装
着部位13へと組み込み、固定部31を給水栓本体10
に螺着するだけで、給水栓本体10には何ら手を加えな
くても(例えば、給水栓本体10を分解したり、止め金
具(Cリング)等を装着する必要がない。)、使用可能
な状態となる。即ち、本逆止弁ユニット20は、流入口
44及び流出口45を各々ハウジング30の先端側と周
面側とに形成し、屈曲した流路14内へと挿入可能な構
造を備えると共に、給水栓本体10において装着部位1
3の後方側の部位に、逆止弁ユニット20の着脱と固定
を行う着脱口11が設けられているため、本逆止弁ユニ
ット20を単独で着脱することが容易である。
【0031】以上、本例では、屈曲した流路に装着可能
となるよう、請求項2の発明に従って、ハウジング30
の周面に流出口45を設けた逆止弁ユニット20につい
て説明したが、請求項1、請求項3〜請求項5の発明で
は、これに限らず、図3(a)に示すように、流出口4
5をハウジング30の後端側に設け、直線状の流路14
内に着脱可能なものとしてもよい。特に、ソケット等の
接続管、吐水管(カラン)、シャワー配管の直線状の流
路14に着脱されるものとして好適である。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本各発明によると、全長
を短くでき、種々の給水具に対して汎用的に用いること
ができると共に、それ自体単独で給水具本体に着脱容易
な逆止弁ユニットが得られる。特に、請求項2の発明に
よると、着脱が容易な屈曲した流路へ逆止弁ユニットを
装着することができ、請求項3の発明によると、逆止弁
ユニットを水栓具本体から確実に着脱することができ、
請求項4の発明によると、逆止弁ユニットをよりコンパ
クトで、全長が短いものとすることができ、請求項5の
発明によると、ストレーナの配置固定作業を省略するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態に係わる逆止弁ユニットの縦
断面図である。
【図2】(a)は図1の逆止弁ユニットの使用状態を示
す縦断面図、(b)は図1の要部側面図である。
【図3】(a)は他の逆止弁ユニットの縦断面図、
(b)は更に他の逆止弁ユニットの縦断面図である。
【図4】(a)は従来例1の逆止弁ユニットの縦断面
図、(b)は従来例2の逆止弁ユニットの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10;給水栓本体(給水具本体)、11;着脱口、1
2;雌ネジ部、13;装着部位、14;流路、15;1
次側の流路部、16;2次側の流路部、17;隔壁、2
0;逆止弁ユニット、30;ハウジング、31;固定
部、32;ハウジング本体、33;雄ネジ部、36;シ
ール部材、40;雄ネジ部、41;雌ネジ部、43;軸
受部、44;流入口、45;流出口、46;シール部
材、47;内壁面、48;弁口、50;逆止弁、51;
スピンドル、52;鍔部、53;シートパッキン、5
5;コイルスプリング、60;ストレーナ、61;周面
部、62;頂面部、63;開口部寄りの周面部分、7
1;シート環、72;座金、73;止め金具(Cリン
グ)、74;第1の本体部、75;第2の本体部、7
6;軸受部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口及び流出口を有するハウジング
    と、該ハウジングに収容された逆止弁と、該逆止弁の一
    次側に設けられたストレーナとを備え、給水具本体に着
    脱自在に組み込まれるストレーナ付き逆止弁ユニットで
    あって、 前記ハウジングの一端側を開口させて前記流入口とし、
    該開口部分に前記ストレーナを配置したことを特徴とす
    るストレーナ付き逆止弁ユニット。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングの周面を開口させて前記
    流出口とし、ハウジングの他端側に、給水具本体に固定
    される固定部を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のストレーナ付き逆止弁ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングを、給水具本体内に収容
    され、給水具本体内の流路を一次側の流路部と二次側の
    流路部とに隔離するハウジング本体と、給水具本体に螺
    着される固定部とを備えるものとし、前記ハウジング本
    体と固定部とを、各々別体に形成すると共に、給水具本
    体に対する固定部の螺着のネジ方向とは逆ネジ方向で螺
    着したことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか
    に記載のストレーナ付き逆止弁ユニット。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングの一端側の開口部分に逆
    止弁の弁口を設け、該弁口に前記ストレーナを配置した
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに
    記載のストレーナ付き逆止弁ユニット。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングの開口部分は、前記スト
    レーナをインサート部材として樹脂によりインサート成
    形されていることを特徴とする請求項1から請求項4ま
    での何れかに記載のストレーナ付き逆止弁ユニット。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014352A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Maezawa Kyuso Industries Co Ltd 逆止弁ユニットと濾過整流板
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JP2009041600A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Maezawa Kyuso Industries Co Ltd 性能点検機構付逆止弁ユニット
JP2009058055A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Maezawa Kyuso Industries Co Ltd 逆止弁の設定方法と逆止弁ユニット
JP2009144862A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Tabuchi Corp 逆止弁装置

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