JP3049769U - ろ水器用水流切換弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切換バルブの切換位置の切り換えにより、ろ
水器に正逆水流を供給し、ろ水器に逆方向の水流を供給
した場合、ろ水器内に蓄積した不純物を取り除くろ水器
用水流切換弁を提供すること。 【解決手段】 弁座１０に対する切換バルブ２０の回動
による切換位置の別により、第１のチャンバＡを通じた
給水口１０３と第１の水出入口１０６との連通状態及び
第２のチャンバＢを通じた第２の水出入口１０７と浄水
排出口１０４との連通状態と、第１のチャンバＡを通じ
た給水口１０３と第２の水出入口１０７との連通状態及
び第２のチャンバＢを通じた第１の水出入口と汚水排出
口１０５との連通状態とを切り換え、通過する流水経路
を切り換える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、切換バルブの切換により、ろ水器内の水流の方向を制御すると共に 、ろ水器から送られた浄水の送出と、ろ水器内を洗浄することにより送られた汚 水の送出とを行うろ水器用水流切換弁に関する。

【０００２】

【従来の技術】

水に含まれる各種の不純物、例えば、発癌性物質（トリクロルメタン）、錆鉄 、鉛製の水道管から発散される重金属の沈殿物等をろ過して取り除くろ水器が知 られている。

【０００３】 ろ水器を長時間使用すると、当然、上記不純物が炉水器内に蓄積されるので、 ろ過用ネットを新品と交換するか、ろ過用ネットを定期的に洗浄する必要がある 。

【０００４】 ろ過用ネットを新品と交換する場合には、購入のためのコスト及び使用済みの ネットが廃棄物となるという不都合がある。また、ろ過用ネットを洗浄する場合 も、ろ過用ネットを取り外す際にろ水器を分解しなければならず、また、ろ過用 ネットを取り付ける際に、再び組み立てなければならないため、作業が面倒であ る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の第１の目的は、切換バルブの切換により、ろ水器に正方向の水流を供 給した場合、ろ過により浄水すると共にろ水器から送られた浄水を送出し、ろ水 器に逆方向の水流を供給した場合、ろ過に蓄積した不純物を洗うと共にろ水器内 を洗浄することにより送られた汚水の送出とを行うろ水器用水流切換弁を提供す ることにある。

【０００６】 本考案の第２の目的は、使用者が誤りなく切換位置に切換バルブを切り換える ことのできるろ水器用水流切換弁を提供することにある。

【０００７】 本考案の第３の目的は、漏水を完全に防止できるろ水器用水流切換弁を提供す ることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載のろ水器用水流切換弁は、一端が開口されると共に他端が底壁 で閉口された円筒形状をなす弁座と、前記弁座の内部に該弁座の軸心回りで所定 の範囲で回動可能に配設された切換バルブと、前記弁座の開口を塞ぐバルブカバ ーとを有し、前記弁座は、その周壁に、未ろ過の水が供給される給水口と、ろ過 済みの浄水が排出される浄水排出口と、沈殿物の混じった汚水が排出される汚水 排出口と、水通過用の第１及び第２の水出入口とが設けられ、軸心を中心として 前記給水口と浄水排出口とが対向して配置され、前記給水口及び浄水排出口に対 してそれぞれ９０度をなす位置に前記第１及び第２の水出入口が対向して配置さ れ、前記汚水排出口が前記浄水排出口と前記第１及び第２の水出入口のうちの一 方に対して４５度をなす位置に配置され、前記切換バルブは、両端が閉口した円 筒形状をなすバルブ本体の内部に互いに隔離された第１及び第２のチャンバが設 けられ、前記バルブ本体の周壁に前記第１のチャンバに連通する４つのオリフィ スと、前記第２のチャンバに連通する３つのオリフィスとが形成され、前記バル ブ本体の一方の端壁に軸心と同心に突軸部が設けられると共に、前記突軸部の周 面に２条の環状凹溝とレバー取付用のネジ孔が設けられ、前記バルブカバーは、 円板状をなすと共に中央に前記切換バルブの突軸部を挿通する挿通孔が設けられ ている。

【０００９】 そして、弁座に対する前記切換バルブの回動による切換位置の別により、前記 第１のチャンバを通じた前記給水口と第１の水出入口との連通状態及び前記第２ のチャンバを通じた前記第２の水出入口と浄水排出口との連通状態と、前記第１ のチャンバを通じた前記給水口と第２の水出入口との連通状態及び前記第２のチ ャンバを通じた前記第１の水出入口と汚水排出口との連通状態とを切り換え、通 過する流水経路を切り換えることを特徴とする。

【００１０】 請求項２に記載のろ水器用水流切換弁は、前記弁座は、前記底壁の内面に柱状 突部を設け、前記切換バルブは、前記バルブ本体の他方の端壁に、軸心を中心と する円弧凹溝を設け、前記切換バルブの円弧凹溝内に前記弁座の柱状突部が嵌入 されて前記切換バルブが前記弁座に対して周方向に所定の角度の範囲内で回動可 能とされたことを特徴とする。

【００１１】 請求項３に記載のろ水器用水流切換弁は、前記弁座の給水口、浄水排出口、汚 水排出口、第１の水出入口及び第２の水出入口のそれぞれに、シールド材を介し て漏水防止用のナット部材を螺着し、前記ナット部材は、前記切換バルブの周面 に対向する端面に円形凹部を設けて、その内部にガスケットを設けたことを特徴 とする。

【００１２】 請求項４に記載のろ水器用水流切換弁は、前記第１のチャンバに連通する４つ のオリフィスは、軸心を中心として４５度の間隔で第１乃至第４のオリフィスが 周方向に順に設けられる一方、前記第２のチャンバに連通する３つのオリフィス は、前記第４のオリフィスに対して軸心を中心として４５度の間隔で第５のオリ フィスが設けられ、前記第５のオリフィスに対して軸心を中心として４５度の間 隔で第６のオリフィスが設けられ、前記第６のオリフィスに対して軸心を中心と して９０度の間隔で第７のオリフィスが設けられており、前記切換バルブの一方 の切換位置において、前記第２のオリフィスと第４のオリフィスとが前記弁座の 給水口と第１の水出入口とにそれぞれ対向すると共に、第６のオリフィスと第７ のオリフィスとが前記弁座の浄水排出口と第２の水出入口とにそれぞれ対向し、 前記切換バルブの他方の切換位置において、前記第１のオリフィスと第３のオリ フィスとが前記弁座の第２の水出入口と給水口とにそれぞれ対向すると共に、第 ５のオリフィスと第６のオリフィスとが前記弁座の第１の水出入口と汚水排出口 とにそれぞれ対向することを特徴とする。

【００１３】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案のろ水器用の水流切換弁１の分解斜視図であり、図２は、水流 切換弁１の軸方向の断面図であり、図３は、水流切換弁１の径方向の断面図であ る。

【００１４】 図１及び図２に示すように、水流切換弁１は、一端が開口されると共に他端が 底壁１３で閉口された円筒形状をなす弁座１０と、弁座１０の内部に該弁座１０ の軸心回りで所定の範囲で回動可能に配設された切換バルブ２０と、弁座１０の 開口を塞ぐバルブカバー３０とを有している。

【００１５】 図１及び図３に示すように、弁座１０は、その周壁１４に、未ろ過の水が供給 される給水口１０３と、ろ過済みの浄水が排出される浄水排出口１０４と、沈殿 物の混じった汚水が排出される汚水排出口１０５と、水通過用の第１水出入口１ ０６及び第２水出入口１０７とが設けられ、軸心を中心として径方向の左右にそ れぞれ給水口１０３と浄水排出口１０４とが対向して配置され、給水口１０３及 び浄水排出口１０４に対してそれぞれ９０度をなす径方向の上下にそれぞれ第１ 水出入口１０６及び第２水出入口１０７が対向して配置され、汚水排出口１０５ が浄水排出口１０４と第２水出入口１０７とに対して４５度をなす位置に配置さ れている。

【００１６】 また、図２に示すように周壁１４の内面の開口端寄りには、バルブカバー３０ を螺合するための雌ネジ部１５が設けられている。弁座１０の底壁１３の内面に は、図２に示すように環状凸部１０１が設けられ、環状凸部１０１の内側の周面 には環状のスペーサ１１が設けられ、図２乃至図３に示すように環状凸部１０１ の外側でかつ給水口１０３と第１水出入口１０６とに対して４５度をなす位置に 柱状突部１０２が設けられている。

【００１７】 図１及び図３に示すように、弁座１０の給水口１０３、浄水排出口１０４、汚 水排出口１０５及び第１水出入口１０６には、それぞれ通水用のパイプを連結す るための漏水防止用のナット部材４０，４０，４０，４０が、各々の接合面に漏 水防止のシールド材４２，４２，４２，４２を介して螺着されている。

【００１８】 また、第２水出入口１０７には、螺接管５０の一端が、その接合面に漏水防止 のシールド材４２を介して螺着され、螺接管５０の他端面にシールド材６１を配 置した後、漏水防止用のナット部材６０が螺着されている。

【００１９】 ナット部材４０及び螺接管５０には、切換バルブ２０の周面に対向する端面に 円形凹部４０１，５０１がそれぞれ設けられると共に、円形凹部４０１，５０１ 内に漏水防止用のガスケット４１がそれぞれ設けられている。これにより、通水 用のパイプを連結した場合に完全に接合部分が密閉されて漏水が防止される。

【００２０】 図２乃至図３に示すように、切換バルブ２０は、両端が閉口した円筒形状をな すバルブ本体２０ａの内部に互いに隔離された第１チャンバＡ及び第２のチャン バＢがそれぞれ設けられ、バルブ本体２０ａの周壁２３に第１チャンバＡに連通 する４つのオリフィスＣ１〜Ｃ４と、第２チャンバＢに連通する３つのオリフィ スＣ５〜Ｃ７とが形成され、バルブ本体２０ａの一方の端壁２４に軸心と同心に 突軸部２０１が設けられると共に、バルブ本体２０ａの他方の端壁２５に軸心を 中心として角度４５度の範囲の円弧凹溝２０４が設けられている。

【００２１】 図３に示すように、第１チャンバＡに連通する４つのオリフィスＣ１〜Ｃ４は 、軸心を中心として４５度の間隔で第１オリフィスＣ１乃至第４オリフィスＣ４ が周方向の時計回りに順に設けられ、第２チャンバＢに連通する３つのオリフィ スＣ５〜Ｃ７は、第４オリフィスＣ４に対して軸心を中心として周方向の時計回 り４５度の間隔で第５オリフィスＣ５が設けられ、第５オリフィスＣ５に対して 軸心を中心として周方向の時計回り４５度の間隔で第６オリフィスＣ６が設けら れ、第６オリフィスＣ６に対して軸心を中心として周方向の時計回り９０度の間 隔で第７オリフィスＣ７が設けられている。

【００２２】 また、図１に示すように、切換バルブ２０の突軸部２０１の基端側周面には２ 条の環状凹溝２０２，２０２が設けられ、図２に示すように環状凹溝２０２，２ ０２には漏水防止用のシール材２１，２１がそれぞれ嵌入されている。

【００２３】 さらに、図１乃至図２に示すように突軸部２０１の先端側の周面には切換レバ ー７０の取付用のネジ孔２０３が設けられ、ネジ孔２０３には切換レバー７０の シャフト７０ａの一端部に設けたボルト部７０１が螺合され、シャフト７０ａの 他端部に設けたボルト部７０１には握り玉７１が取り付けられている。

【００２４】 バルブカバー３０は、略円板状をなすと共に中央にナット形状の筒部４３が突 設され、該筒部４３には切換バルブ２０の突軸部２０１を挿通する挿通孔３０１ が設けられている。また、バルブカバー３０の周縁には一側に向けて立ち上がる 立上り周壁４４が形成されると共に、立上り周壁４４の先端に外側に向けてフラ ンジ部４５が形成され、立上り周壁４４の外面には、弁座１０に設けられた雌ネ ジ部１５と螺合する雄ネジ部４６が設けられている。

【００２５】 図２乃至図３に示すように、弁座１０の底壁１３に設けられた環状凸部１０１ の上端にシール材１２が配置され、シール材１２の上面に切換バルブ２０が配置 される。切換バルブ２０は、バルブ本体２０ａの他方の端壁２５に設けられた円 弧凹溝２０４内に弁座１０の底壁１３に設けられた柱状突部１０２が嵌入され、 弁座１０の内部で切換バルブ２０が弁座１０に対して軸心回りに所定の角度（４ ５度）の範囲内で回動可能に配設される。

【００２６】 さらに、切換バルブ２０の突軸部２０１の基端にシール材２２が挿入された後 、バルブカバー３０の挿通孔３０１に切換バルブ２０の突軸部２０１が挿通され る。そして、弁座１０の周壁１４の端面に環状のガスケット３１が配置された後 、弁座１０の周壁１４内面に設けられた雌ネジ部１５に対し、挟持ツールを用い てバルブカバー３０に設けられた雄ネジ部４６を螺合し、弁座１０の開口をバル ブカバー３０で塞ぐと共に、切換バルブ２０のバルブ本体２０ａを軸方向に位置 決めする。

【００２７】 なお、バルブカバー３０を弁座１０に螺合して取り付けた時、バルブカバー３ ０のフランジ部４５と弁座１０の周壁１４の端面との間にガスケット３１が挟み 込まれているので、漏水の虞れがなく、切換バルブ２０の突軸部２０１に配置し たシール材２１，２１及びシール材２２により、バルブカバー３０と突軸部２０ １とが完全に密閉されるので、漏水を防止できる。

【００２８】 なお、図３は、弁座１０に対する切換バルブ２０の回動による切換バルブ２０ の一方の切換位置を示している。また、図４は弁座１０に対する切換バルブ２０ の回動による切換バルブ２０の一方の切換位置を示した径方向の断面図である。

【００２９】 図３に示すように、切換バルブ２０の一方の切換位置において、第１チャンバ Ａに連通する第２オリフィスＣ２と第４オリフィスＣ４とが弁座１０の給水口１ ０３と第１水出入口１０６とにそれぞれ対向すると共に、第１オリフィスＣ１及 び第３オリフィスＣ３が封鎖されている。また、第２チャンバＢに連通する第６ オリフィスＣ６と第７オリフィスＣ７とが弁座１０の浄水排出口１０４と第２水 出入口１０７とにそれぞれ対向すると共に、第５オリフィスＣ５が封鎖されてい る。

【００３０】 図４に示すように、切換バルブ２０を弁座１０に対して反時計回りに４５度だ け回動させた切換バルブ２０の他方の切換位置において、第１チャンバＡに連通 する第１のオリフィスＣ１と第３のオリフィスＣ３とが弁座１０の第２水出入口 １０７と給水口１０３とにそれぞれ対向すると共に、第２オリフィスＣ２及び第 ４オリフィスＣ４が封鎖されている。また、第２チャンバＢに連通する第５オリ フィスＣ５と第６オリフィスＣ６とが弁座１０の第１水出入口１０６と汚水排出 口１０５とにそれぞれ対向すると共に、第６オリフィスＣ６が封鎖されている。

【００３１】 弁座１０に対する切換バルブ２０の回動による切換位置の別により、第１チャ ンバＡを通じた給水口１０３と第１水出入口１０６との連通状態及び第２チャン バＢを通じた第２水出入口１０７と浄水排出口１０４との連通状態と、第１チャ ンバＡを通じた給水口１０３と第２水出入口１０７との連通状態及び第２チャン バＢを通じた第２水出入口１０７と汚水排出口１０５との連通状態とを切り換え 、通過する流水経路を切り換える。

【００３２】 図５は、ろ水器用水流切換弁１の使用状態を示す斜視図である。ろ水器用水流 切換弁１の第１水出入口１０６を浄水器Ｄの取水口８０に連絡し、第２水出入口 １０７を浄水器Ｄの送水口８１に連絡する。

【００３３】 切換バルブ２０を図３に示す一方の切換位置とし、給水口１０３から未ろ過の 水をろ水器用水流切換弁１に供給する。給水口１０３から供給された未ろ過の水 は、切換バルブ２０の第２オリフィスＣ２を経て第１チャンバＡ内に導入され、 第４オリフィスＣ４を経て第１水出入口１０６から送出された後、図５の浄水器 Ｄの取水口８０から内部に導入され、浄水器Ｄにおいて上から下へと流れる際に 不純物がろ過により除かれて浄水とされる。

【００３４】 浄水器Ｄでろ過された浄水は、送出口８１から送り出され、再び、炉水器用水 流切換弁１の第２水出入口１０７から切換バルブ２０の第７オリフィスＣ７を経 て第２チャンバＢ内に導入され、第６オリフィスＣ６を経て浄水排出口１０４か ら送出され、飲用水口に輸送される。

【００３５】 浄水器Ｄ内に溜まった不純物を洗い流す場合には、切換レバー７０を回動し、 切換バルブ２０を図３に示す一方の切換位置から図４に示す他方の切換位置に切 り換える。図３において、弁座１０に対して切換バルブ２０を反時計回りに回動 すると、切換バルブ２０に設けられた円弧凹溝２０４も反時計回りに回動し、円 弧凹溝２０４内に嵌入されている弁座１０の柱状突部１０２が、円弧凹溝２０４ の左端から右端に向けて時計回りに相対回転移動し、柱状突部１０２が円弧凹溝 ２０４の右端に突き当たると、切換バルブ２０の弁座１０に対する反時計回りの 回動が規制される。円弧凹溝２０４は軸心を中心として４５度の範囲に形成され ているため、切換バルブ２０が弁座１０に対して反時計回りに４５度だけ回動す る（図４参照）。

【００３６】 図４において、給水口１０３から供給された流水は、切換バルブ２０の第３オ リフィスＣ３を経て第１チャンバＡ内に導入され、第１オリフィスＣ１を経て第 ２水出入口１０７から送出された後、図５の浄水器Ｄの送水口８１から内部に導 入され、浄水器Ｄにおいて下から上へと流れる際に蓄積されている不純物を洗い 流し、不純物が混じる汚水とされ、浄水器Ｄの取水口８０から送出される。

【００３７】 この汚水は、再び、ろ水器用水流切換弁１の第１水出入口１０６から切換バル ブ２０の第５オリフィスＣ５を経て第２チャンバＢ内に導入され、第７オリフィ スＣ７を経て汚水排出口１０５から排出される。

【００３８】

【考案の効果】

本考案のろ水器用水流切換弁によれば、切換レバーの操作により弁座に対して 切換バルブを回動し、切換バルブが一方の切換位置を取る場合には、ろ水器に正 方向の水流を供給してろ過により浄水すると共に、ろ水器から送られた浄水を再 び浄水排出口から送出し、切換バルブが他方の切換位置を取る場合には、ろ水器 に逆方向の水流を供給してろ水器に蓄積された不純物を洗うと共に、ろ水器内を 洗浄することにより送られた汚水を再び汚水排出口から排出するので、切換バル ブの位置を切り換えるだけで、ろ水器内に蓄積された不純物を極めて容易に取り 除くことができ、ろ水器内のろ過用ネットを新品と交換する必要なく、ろ過用ネ ットを洗浄するためのろ水器の分解及び組み立て等の作業の必要もない。

【００３９】 また、弁座に対する切換バルブの切換位置は、弁座に設けた柱状突部と切換バ ルブに設けた円弧凹溝との係合により、切換バルブの一方及び他方の切換位置が 円弧凹溝の両端で規制されて位置決めされるので、使用者が誤りなく切換位置に 切換バルブを切り換えることのできる。

【００４０】 弁座の給水口、浄水排出口、汚水排出口、第１の水出入口及び第２の水出入口 のそれぞれに、シールド材を介して漏水防止用のナット部材が螺着され、ナット 部材は、切換バルブの周面に対向する端面に円形凹部が設けられると共に、円形 凹部内にガスケットが設けられているので、漏水を完全に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態に係るろ水器用水流切換弁の
分解斜視図

【図２】ろ水器用水流切換弁の軸方向の断面図

【図３】ろ水器用水流切換弁の径方向の断面図（一方の
切換位置）

【図４】ろ水器用水流切換弁の径方向の断面図（他方の
切換位置）

【図５】ろ水器用水流切換弁の使用状態を示す斜視図

【符号の説明】

１ ろ水器用水流切換弁 １０ 弁座 １１ スペーサ １２ シール材 １３ 底壁 １４ 周壁 １５ 雌ネジ部 ２０ 切換バルブ ２０ａ バルブ本体 ２１ シール材 ２２ シール材 ２３ 周壁 ２４ 端壁 ２５ 端壁 ３１ ガスケット ３０ バルブカバー ４０ ナット部材 ４１ ガスケット ４２ シールド材 ４３ 筒部 ４４ 立上り周壁 ４５ フランジ部 ４６ 雄ネジ部 ５０ 螺接管 ６０ ナット部材 ６１ シール材 ７０ 切換レバー ７０ａ シャフト ７１ 握り玉 ８０ 取水口 ８１ 送水口 １０１ 環状凸部 １０２ 柱状突部 １０３ 給水口 １０４ 浄水排出口 １０５ 汚水排出口 １０６ 第１水出入口 １０７ 第２水出入口 ２０１ 突軸部 ２０２ 環状凹溝 ２０３ ネジ孔 ２０４ 円弧凹溝 ３０１ 挿通孔 ４０１ 円形凹部 ５０１ 円形凹部 ７０１ ボルト部 Ａ 第１チャンバ Ｂ 第２チャンバ Ｃ１ 第１オリフィス Ｃ２ 第２オリフィス Ｃ３ 第３オリフィス Ｃ４ 第４オリフィス Ｃ５ 第５オリフィス Ｃ６ 第６オリフィス Ｃ７ 第７オリフィス Ｄ 浄水器

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端が開口されると共に他端が底壁で閉
   口された円筒形状をなす弁座と、前記弁座の内部に該弁
   座の軸心回りで所定の範囲で回動可能に配設された切換
   バルブと、前記弁座の開口を塞ぐバルブカバーとを有
   し、 前記弁座は、その周壁に、未ろ過の水が供給される給水
   口と、ろ過済みの浄水が排出される浄水排出口と、沈殿
   物の混じった汚水が排出される汚水排出口と、水通過用
   の第１及び第２の水出入口とが設けられ、軸心を中心と
   して前記給水口と浄水排出口とが対向して配置され、前
   記給水口及び浄水排出口に対してそれぞれ９０度をなす
   位置に前記第１及び第２の水出入口が対向して配置さ
   れ、前記汚水排出口が前記浄水排出口と前記第１及び第
   ２の水出入口のうちの一方に対して４５度をなす位置に
   配置され、 前記切換バルブは、両端が閉口した円筒形状をなすバル
   ブ本体の内部に互いに隔離された第１及び第２のチャン
   バが設けられ、前記バルブ本体の周壁に前記第１のチャ
   ンバに連通する４つのオリフィスと、前記第２のチャン
   バに連通する３つのオリフィスとが形成され、前記バル
   ブ本体の一方の端壁に軸心と同心に突軸部が設けられる
   と共に、前記突軸部の周面に２条の環状凹溝とレバー取
   付用のネジ孔が設けられ、 前記バルブカバーは、円板状をなすと共に中央に前記切
   換バルブの突軸部を挿通する挿通孔が設けられ、 前記弁座に対する前記切換バルブの回動による切換位置
   の別により、前記第１のチャンバを通じた前記給水口と
   第１の水出入口との連通状態及び前記第２のチャンバを
   通じた前記第２の水出入口と浄水排出口との連通状態
   と、 前記第１のチャンバを通じた前記給水口と第２の水出入
   口との連通状態及び前記第２のチャンバを通じた前記第
   １の水出入口と汚水排出口との連通状態とを切り換え、
   通過する流水経路を切り換えることを特徴とするろ水器
   用水流切換弁。
2. 【請求項２】 前記弁座は、前記底壁の内面に柱状突部
   が設けられ、前記切換バルブは、前記バルブ本体の他方
   の端壁に、軸心を中心とする円弧凹溝が設けられ、前記
   切換バルブの円弧凹溝内に前記弁座の柱状突部が嵌入さ
   れ、前記切換バルブが前記弁座に対して周方向に所定の
   角度の範囲内で回動可能とされたことを特徴とする請求
   項１に記載のろ水器用水流切換弁。
3. 【請求項３】 前記弁座の給水口、浄水排出口、汚水排
   出口、第１の水出入口及び第２の水出入口のそれぞれ
   に、シールド材を介して漏水防止用のナット部材が螺着
   され、前記ナット部材は、前記切換バルブの周面に対向
   する端面に円形凹部が設けられると共に、円形凹部内に
   ガスケットが設けられていることを特徴とする請求項１
   に記載のろ水器用水流切換弁。
4. 【請求項４】 前記第１のチャンバに連通する４つのオ
   リフィスは、軸心を中心として４５度の間隔で第１乃至
   第４のオリフィスが周方向に順に設けられる一方、前記
   第２のチャンバに連通する３つのオリフィスは、前記第
   ４のオリフィスに対して軸心を中心として４５度の間隔
   で第５のオリフィスが設けられ、前記第５のオリフィス
   に対して軸心を中心として４５度の間隔で第６のオリフ
   ィスが設けられ、前記第６のオリフィスに対して軸心を
   中心として９０度の間隔で第７のオリフィスが設けら
   れ、 前記切換バルブの一方の切換位置において、前記第２の
   オリフィスと第４のオリフィスとが前記弁座の給水口と
   第１の水出入口とにそれぞれ対向すると共に、第６のオ
   リフィスと第７のオリフィスとが前記弁座の浄水排出口
   と第２の水出入口とにそれぞれ対向し、前記切換バルブ
   の他方の切換位置において、前記第１のオリフィスと第
   ３のオリフィスとが前記弁座の第２の水出入口と給水口
   とにそれぞれ対向すると共に、第５のオリフィスと第６
   のオリフィスとが前記弁座の第１の水出入口と汚水排出
   口とにそれぞれ対向することを特徴とする請求項１に記
   載のろ水器用水流切換弁。