JP2001032338A - カバー水栓 - Google Patents

カバー水栓

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JP2001032338A
JP2001032338A JP11205376A JP20537699A JP2001032338A JP 2001032338 A JP2001032338 A JP 2001032338A JP 11205376 A JP11205376 A JP 11205376A JP 20537699 A JP20537699 A JP 20537699A JP 2001032338 A JP2001032338 A JP 2001032338A
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faucet
fixing
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fixed
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English (en)
Inventor
Takamichi Tanaka
敬通 田中
Mitsuo Tsubota
充夫 坪田
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KVK Corp
Original Assignee
KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不用意に拡開せず装着状態の信頼性が高いカ
バーを備えたカバー水栓を提供する。 【解決手段】 水栓本体20と、拡開可能な開放部33
を有し、水栓本体20を被覆するカバー30とを備えた
カバー水栓10である。カバー30の開放部33を挟ん
で対向する部位に固定部41、43を設け、固定部4
1、43を水栓本体20に固定した。また、開放部33
にサブカバー60を装着してもよく、開放部33を挟ん
で対向する固定部41、43の少なくとも一方が、水栓
本体20の側方より固定されてもよい。さらに、開放部
33を挟んで対向する固定部41、43の少なくとも一
方が、ネジにより固定されてもよく、固定部41、43
を、水栓本体20に対して位置調節可能としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、水栓本体と、拡
開可能な開放部を有し、前記水栓本体を被覆するカバー
とを備えたカバー水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】水栓本体と該水栓本体を被覆するカバー
とを備えたカバー水栓においては、拡開可能な開放部を
有するカバーを用いる場合がある。例えば、両側面に操
作ハンドルを配置した壁付きタイプのカバー水栓では、
カバーを断面略U字状に形成し、該カバーを水栓本体の
前方より装着したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記カバー水
栓では、カバーの開放部が拡開可能なため、開放部が不
用意に拡開して抜脱されたり、この拡開が原因となり、
カバーに「がたつき」や「位置ずれ」等を生ずることが
ある。従って、カバーの不用意な拡開を防止することが
望まれている。
【0004】ここで、本出願人は、このカバーの拡開を
防止するための提案を既に行っている。即ち、本出願人
は、図4に示すように、特願平10−107075にお
いて、この拡開可能なカバー30とは別に、台座状のサ
ブカバー60を用意し、カバー30又はサブカバー60
の一方の係合部84と、他方の被係合部85とを係合す
ることによって、カバー30の拡開を防止せんとしたカ
バー水栓を提案している。但し、このカバー水栓におい
ては、係合部84と被係合部85との係合状態の信頼性
に問題を生ずることがある。即ち、近年では、製造、取
り扱い等の容易性等を考慮してカバー30やサブカバー
60等の構成素材として樹脂が選択される傾向にある。
従って、カバー30の拡開防止が樹脂同士の係合を頼り
に行われることとなり、堅固な係合状態を長期に渡り維
持できないおそれがあるからである。
【0005】本各発明はこのような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、不用意に拡開
せず装着状態の信頼性が高いカバーを備えたカバー水栓
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、先ず、請求項1の発明が採った手段は、「水栓本
体と、拡開可能な開放部を有し、前記水栓本体を被覆す
るカバーとを備えたカバー水栓であって、前記カバーの
前記開放部を挟んで対向する部位に固定部を設け、該固
定部を水栓本体に固定したことを特徴とするカバー水
栓」である。
【0007】請求項1の発明のカバーでは、開放部を挟
んで対向する固定部が水栓本体に固定されるため、この
拡開は確実に防止され、カバーの「抜脱」、「がたつ
き」、「位置ずれ」等を確実に防止できる。しかも、こ
の固定は、カバーの各固定部を鋳物等の剛性体で構成さ
れた水栓本体に固定することによって行われるため、カ
バーの装着状態の信頼性が高くなる。さらに、このカバ
ーは、サブカバーの存否にかかわらず、水栓本体に固定
可能なため、汎用性が高くなる。
【0008】ここで、本発明の「カバー水栓」の形態は
特に問わず、例えば、(1)壁面に設置される「壁付き
タイプ」のカバー水栓や、(2)デッキ面に設置される
所謂「デッキタイプ」のカバー水栓等、種々の形態のカ
バー水栓に適用できる。
【0009】また、開放部の形態は特に問わず、例えば
略U字状の開放部や略コ字状の開放部等、拡開可能な形
態であればよい。
【0010】次に、請求項2の発明が採った手段は、
「前記開放部にサブカバーを装着したことを特徴とする
請求項1に記載のカバー水栓」である。
【0011】請求項1の発明のカバー水栓では、開放部
から水栓本体が露呈する態様を含む。しかしながら、こ
のように開放部から水栓本体が露呈すると、美観を確保
することが困難となる。そこで、請求項2の発明では、
この点を考慮して、開放部にサブカバー装着して開放部
から露呈する水栓本体を隠蔽することで、カバー水栓の
美観の向上を図っている。尚、請求項2の発明では、水
栓本体における開放部から露呈する部位に、止水栓、ス
トレーナ、逆止弁等のメンテナンス用の機器の操作部や
着脱口を設けることが有効である。サブカバーを着脱す
るだけで、これらの機器の操作やメンテナス等を行うこ
とができるからである。
【0012】次に、請求項3の発明の採った手段は、
「開放部を挟んで対向する固定部の少なくとも一方が、
水栓本体の側方より固定されることを特徴とする請求項
1又は請求項2の何れかに記載のカバー水栓」である。
水栓本体の側方は、水栓本体の後方や下方よりも作業性
に優れる部位である。そこで、請求項3の発明では、水
栓本体の側方よりカバーの固定部を固定することで、固
定作業の円滑化を図っている。
【0013】尚、本発明では、開放部を挟んで対向する
固定部の双方を側方より固定する態様のみならず、一方
のみを側方より固定する態様も含まれる。このように一
方のみを側方より固定することとしても、固定作業性を
向上させることができる。これは以下の理由による。即
ち、対向する固定部を別々に順序だって固定する場合に
は、後に行う固定作業の方が、先に行う固定作業よりも
容易である。何故ならば、先に行う固定作業では、水栓
本体に対して自由な状態のカバーを正確に位置合わせし
なければならないのに対して、後で行う固定作業では、
先の固定作業によりある程度の位置決めがなされるた
め、固定部の位置決めが容易であるからである。よっ
て、一方のみをカバーの側方より固定する態様において
は、作業性に優れる側方よりの固定を先に行い、後に、
他方の固定を行うことで、固定作業を簡略化できる。
尚、先に行う固定は、完全堅固な固定に限らず、仮止め
としてもよい。
【0014】次に、請求項4の発明の採った手段は、
「開放部を挟んで対向する固定部の少なくとも一方が、
ネジにより固定されることを特徴とする請求項1から請
求項3の何れかに記載のカバー水栓」である。
【0015】請求項1〜3の発明のカバー水栓では、カ
バーの固定部を水栓本体に係合固定する態様を含むが、
請求項4の発明では、開放部を挟んで対向する固定部の
少なくとも一方を、確実堅固な「ネジ止め」によって固
定する。これにより、カバーの固定部が水栓本体に、よ
り確実堅固に固定でき、カバーの良好な装着状態をより
一層、長期間に渡って維持することができる。
【0016】最後に、請求項5の発明の採った手段は、
「固定部を、水栓本体に対して位置調節可能としたこと
を特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のカ
バー水栓」である。請求項5の発明によると、水栓本体
に対してカバーの取付位置を調節可能とすることがで
き、例えば、壁面やデッキ面等の設置面にカバーが衝合
されるカバー水栓においては、上記衝合を確実に行うこ
とができ、また、吐水管やハンドルに対して正確な位置
にカバーを装着したい場合等においても、水栓本体に対
するカバーの取付位置を調節することで、正確な位置合
わせをすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本各発明に係る「カバー水
栓」の実施の形態を、図面に従って詳細に説明する。先
ず、図1及び図2を用いて、本各発明の一具体例を示
す、壁付きタイプのカバー水栓10について説明する。
尚、本例では、カバー水栓10として湯水混合水栓を例
示するが、本各発明は、単水栓、浄水器水栓、アルカリ
イオン水の製造器等の他のタイプのカバー水栓にも好適
に適用できる。
【0018】本カバー水栓10は、図1に示すように、
壁面を用いて構成される設置部11に設置されるもので
あり、水栓本体20と、カバー30と、左右一対のカラ
ー50と、左右一対のサブカバー60とを備えている。
水栓本体20は、図示しない取付ステーの介在の下、設
置部11に設置されるものであり、側面前方側に、スピ
ンドル21の端末と、これを進退可能に挿通する筒状部
分22とからなる取付部23を突出させ、各スピンドル
21の端末に操作ハンドル12を装着している。この水
栓本体20の左右両側面では、取付部23の後方側が十
分な大きさの空き領域17とされているため、使用者は
手を設置部11に接触させることなく、操作ハンドル1
2を円滑に操作することができる。また、各空き領域1
7には止水栓ユニット13が露呈している。尚、この止
水栓ユニット13は、止水栓とストレーナとを一体的に
備えるものであり、止水栓の操作部16が各空き領域1
7に露呈している。
【0019】水栓本体20の背面の図示左方からは湯側
の配管接続口24が突出し、図示右方からは水側の配管
接続口24が突出している。そして、湯側の配管接続口
24は、設置部11左方の取付孔を通じて露呈するアダ
プター15に挿嵌され、このアダプター15を介して、
設置部11背面側の給湯用の水道配管に接続されてい
る。また、水側の配管接続口24は、設置部11右方の
取付孔を通じて露呈するアダプター15に挿嵌され、こ
のアダプター15を介して、設置部11背面側の給水用
の水道配管に接続されている。尚、各配管接続口24
と、各水道配管との間には、ソケット等の他のタイプの
接続具を介在させたり、各配管接続口24と、各水道配
管とを直接接続してもよいし、各配管接続口24と、各
水道配管とを設置部11の前面側で接続してもよい。ま
た、水栓本体20に設けられる配管接続口の数は、単水
栓においては1つとなる。
【0020】水栓本体20の底面前方側には吐水管14
の接続口25が垂下し、底面後方側からは図示しないシ
ャワー配管の接続口26が垂下している。そして、水栓
本体20の両側面においては、背面側上方寄りの部位
に、後述するカバー30の固定に関与する雌ネジ部27
が刻設され、水栓本体20の底面においても、背面側両
端寄りの部位に、同様な雌ネジ部28が刻設されてい
る。
【0021】尚、図示を省略するが、水栓本体20に
は、湯水の混合調節を行う温度調節弁と、流出路の切換
及び流量調節を行う流路切換弁とが内蔵されている。こ
のうち、温度調節弁は、図示左方のスピンドル21を操
作軸として操作され、湯側の配管接続口24を通じて供
給される湯と、水側の配管接続口24を通じて供給され
る水とを所望温度に混合するものである。この温度調節
弁としては、例えば、(a)ワックスエレメントや形状
記憶合金エレメント等の温度変化に対応して変形する感
温素子を用いて構成され、湯及び水の混合度合いを自動
的に調節するサーモスタット方式、(b)互いに摺動し
て流路の開閉を行う固定ディスクと可動ディスクとを用
いて構成される摺動ディスク方式、(c)湯と水との混
合度合いを別個のハンドルにより調節する2ハンドル方
式等の種々の方式のものを利用できる。一方、流路切換
弁は、図示右方のスピンドル21を操作軸として操作さ
れ、流出路を、吐水管14側の流出路若しくはシャワー
側の流出路に切り換えると共に流量調節を行うものであ
る。この流路切換弁としては、(d)摺動ディスク方
式、(e)対向する一対の弁口に対して弁体を進退させ
て流路の切換及び流量調節を行うリフト方式等の種々の
方式のものを利用できる。
【0022】カバー30は、水栓本体20の上面、前面
及び底面を略被覆するものであり、背面31及び両側面
32が開放された断面U字型の開放部33を有する。こ
のカバー30は、背面31が設置部11に衝合する衝合
面31とされている。また、底面34の前方側には吐水
管14の接続口25を通過させる通過口35が垂下し、
底面34の後方側にはシャワー配管の接続口26を通過
させる通過口36が垂下し、両側面32の前面37寄り
の部位には段差部38が設けられている。
【0023】カバー30の上面39側及び底面34側の
両端においては、衝合面31寄りの個所に開放部33を
挟んで対向する各一対の固定部41、43が設けられて
いる。このうち、上面39側の固定部41は、カバー3
0内壁より略板状に垂下しており、カバー30の着脱方
向に長手方向を略一致させた略U字形状のネジ挿通用切
り欠き44を、反設置部11側に開口する状態に備え
る。また、底面34側の固定部43は、この底面34の
一部を用いて構成され、カバー30の着脱方向に長手方
向を略一致させたネジ挿通用長孔45を備えている。こ
こで、このネジ挿通用切り欠き44と、ネジ挿通用長孔
45とにより、以下に述べるように、請求項5の発明の
如く、カバー30の固定部41、43が水栓本体20に
対して位置調節可能とされる。
【0024】このカバー30は、設置部11に固定され
た水栓本体20に対して、衝合面31側より装着され、
段差部38に取着されたカラー50によって水栓本体2
0前方への抜け止めが図られる。この装着に際しては、
水栓本体20の主要部が、開放部33のうちの衝合面3
1側の部分に挿通され、水栓本体20両端の取付部23
が、開放部33のうちの両側面32側の部分に挿通され
るため、この装着作業は円滑に行われる。
【0025】尚、この装着に際しては、カバー30の着
脱方向と略直交する方向に向かって、水栓本体20より
垂下する接続口25、26を、カバー30の対応関係に
ある通過口35、通過口36に挿通させる作業が必要と
なるが、カバー30が略トンネル形状に形成され、開放
部33を拡開方向にたわませることが容易なため、この
挿通作業は円滑に行われる。但し、カバー30の底面3
4に切り欠きを設け、この切り欠きに接続口25、26
を挿通すれば、カバー30の装着作業をより一層円滑に
行うことができる。尚、底面34に切り欠きを設ける場
合には、カバー水栓10の外観として現れ難いカバー3
0の底面34に切り欠きが存在するため、この切り欠き
を開放状態で放置してもよいが、この切り欠き部分を他
のカバーで隠蔽してもよい。また、本例では、設置部1
1に予め設置された水栓本体20にカバー30を装着す
る態様を例示するが、本各発明のカバー水栓は、カバー
が装着された水栓本体が、設置部に設置されるものであ
ってもよい。
【0026】本例は、両側面に操作ハンドル12を突出
させる形態のカバー水栓10を例示するため、両側方が
略U字状に開放する形態のカバー30を用いたが、他の
形態のカバー水栓では、他の形態のカバーを用いればよ
い。例えば、操作ハンドルを一方の側面と上面とに突出
させたカバー水栓では、一方の側面に開放部を有し、上
面には、上面の操作ハンドルを挿通する切り欠きを有す
る形態のカバーを用いたり、操作ハンドルをカバー水栓
の一方の側面のみに突出させたカバー水栓では、この一
方の側面に開放部を有するカバーを用いればよい。
【0027】本例では、カバー30を水栓本体20に装
着したときに、上面39側の固定部41のネジ挿通用切
り欠き44と、水栓本体20の両側面の雌ネジ部27と
が位置合わせされる。同時に、底面34側の固定部43
のネジ挿通用長孔45と、水栓本体の底面の雌ネジ部2
8とが位置合わせされる。そして、カバー30の両側面
32方向より、ネジ挿通用切り欠き44を通じて雌ネジ
部27へと固定ネジ47を緩めに螺入すると共に、カバ
ー30の底面両側面32方向より、ネジ挿通用長孔45
を通じて雌ネジ部28へと固定ネジ47を緩めに螺入し
て、カバー30を水栓本体20に仮止め固定する。
【0028】この仮止め固定は、上面39側の固定部4
1、底面34側の固定部43の順に行うことが望まし
い。これは、上面39側の固定部41の仮止めに関して
は、請求項3の発明に従って、カバー30の側面32方
向から、ネジ挿通用切り欠き44と雌ネジ部27とを十
分に目視した状態で、しかも、取付部23後方側の十分
な大きさの空き領域17を利用して行うことができる。
一方、底面34側の固定部43の仮止めに関しては、カ
バー30の底面34側を覗き込んだり、手探りの状態、
即ち、作業性が悪い状態で行うことが必要となる。従っ
て、カバー30がフリーな状態にあるときに、先ず、作
業性の良い、上面39側の固定部41の仮止め固定を行
って、水栓本体20に対するカバー30のある程度の位
置合わせを行ってから、作業性の悪い底面34側の固定
部43の仮止め固定を行うこととすれば、装着作業をよ
り効率的に行うことができるからである。尚、本例と異
なり、一対の固定部43、41の双方を、カバー30の
側面32方向より固定することとすれば、カバー30の
装着作業をより一層、効率的に行うことができる。
【0029】本例では、各固定部43、41と、各固定
部43、41に対応する雌ネジ部27、28と、各雌ネ
ジ部27、28に螺入される各固定ネジ47とによっ
て、請求項5の発明の如く「位置調節可能」とする。こ
こで、ネジ挿通用切り欠き44及びネジ挿通用長孔45
の長手方向がカバー30の着脱方向に向けられているた
め、図2(a)の矢印Aに示すように、水栓本体20に
仮止め固定されたカバー30をその着脱方向に沿って移
動させ、カバー30の取付位置を前後方向に微調節する
ことができる。例えば、カバー30の衝合面31と設置
部11との間に無用な隙間を生じている場合には、カバ
ー30を設置部11方向へと移動させ、衝合面31を設
置部11に確実に衝合させることができる。尚、請求項
5の発明において位置調節可能とする方向は、上記の通
りの前後方向に限らず、上下方向や左右方向としてもよ
い。また、この位置調節可能とするための具体的な手段
としては、切り欠きや長孔に限らず、互いに係合される
係合部を長尺状に形成する等、種々の手段を適用するこ
とができる。
【0030】本例では、衝合面31と設置部11とが衝
合したところで、各固定ネジ47が締め込まれて、カバ
ー30は水栓本体10に開き止め固定される。即ち、請
求項4の発明に従って、固定部43、41が水栓本体2
0にネジ止め固定されるため、カバー30は確実堅固な
状態にて開き止め固定される。但し、請求項4の発明で
は、固定部43、41の一方をネジ止め固定し、他方を
係合等の他の手法で固定する態様も含まれ、また、請求
項1〜3、及び5の発明では、固定部43、41の双方
を係合等、ネジ止め以外の手法で固定する態様も含まれ
る。
【0031】尚、固定部43、41の一方、若しくは、
双方に、ネジ挿通用切り欠き44を設ける場合には、こ
のネジ挿通用切り欠き44を、本例のように、反設置部
11側へと開口するものとすれば、固定ネジ47に緩み
等を生じても、カバー30が誤って脱落することはな
い。但し、本例と異なり、このネジ挿通用切り欠き44
を設置部11側へと開口させると、カバー30を樹脂等
で一体成形する際に金型から抜き易く、金型の構造を簡
略化できる。
【0032】左右のサブカバー60は、図1及び図2
(b)に示すように、請求項2の発明に従って、カバー
30の両側面32に装着され、水栓本体20左右の各空
き領域17を被覆する。また、上下両端面と前端面とに
係合用の突起61を突出させている。このサブカバー6
0は、水栓本体20にカバー30とカラー50とを装着
した後に着脱自在に装着され、その際、上下両端面の突
起61がカバー30の両端側内壁面の被係合穴48に係
合され、前端面の突起61がカラー50背面の被係合穴
51に係合される。このサブカバー60の取着手順は特
に問わないが、例えば、先ず、前端面の突起61をカラ
ー50に係合し、カラー50に対して傾斜状となったサ
ブカバー60の表面を水栓本体20の側面方向へと押圧
し、上下両端面の突起61をカバー30に係合すること
によって行うことができる。このサブカバー60の装着
によって、上面39側の固定部41及び固定ネジ47等
が隠蔽されるため、カバー水栓10の外観が良好とな
る。尚、底面34側の固定部43に装着される固定ネジ
47は露呈状態のままであるが、カバー水栓10の外観
として現れ難く、カバー水栓10の外観を損なうことは
ない。
【0033】また、このサブカバー60は、その装着時
に、前述の止水栓の操作部16と対応する個所に操作孔
62を備えている。このため、本カバー水栓10におい
ては、サブカバー60を装着したままの状態で、前述の
止水栓を操作することができる。尚、止水栓のメンテナ
ンス、ストレーナのメンテナンス・交換等を行う際や、
水栓本体20自体のメンテナンス等を行う際には、先
ず、このサブカバー60を取り外すことになる。この場
合には、操作孔62にドライバー等の工具を差し込み、
この工具を「てこ」状に用いて、サブカバー60をその
前端面を支点に斜め傾斜状に持ち上げれば、サブカバー
60を容易に取り外すことができる。また、サブカバー
60の態様は本例に限定されないと共に、請求項1、3
〜5の発明のカバー水栓にはサブカバー60を備えない
態様も含まれる。
【0034】本例では、カバー30の装着を完了したと
ころで、水栓本体20の接続口25に吐水管14が接続
され、水栓本体20の接続口26に図示しないシャワー
配管が接続される。但し、カバー30の底面34に切り
欠きを設けたり、吐水管14やシャワー配管をカバー3
0の側面32方向に突出させる態様とすれば、このよう
な吐水管14等の事後的な接続作業自体を不要とした
り、吐水管14等を水栓本体20に対して一体的に設け
ることもできる。
【0035】次に、図3を用いて、本各発明の他の具体
例を示す、デッキタイプのカバー水栓10について説明
する。本カバー水栓10は、デッキ面を用いて構成され
る設置部11に設置されるものであり、水栓本体20
と、カバー30とを備えている。水栓本体20は、上面
にレバータイプの操作ハンドル12を配置し、両側面に
おける上方背面寄りの部位に、ピンを用いて構成される
被係合部71を突出させ、両側面における下方背面寄り
部位に、雌ネジ部28を備えている。
【0036】一方、カバー30は、水栓本体20前面及
び両側面を略被覆するものであり、背面31、上面39
及び底面34が開放された断面U字型の開放部33を備
えた略トンネル形状を備えている。このカバー30で
は、底面34によって、設置部11に衝合する衝合面3
4が構成されている。カバー30の両側面における上方
背面寄りの内壁面には、開放部33を挟んだ状態にて一
対の固定部41が突出状に設けられている。この固定部
41には、上下に長手方向を向けたビス挿通用切り欠き
72が下方に開口する状態で設けられている。また、カ
バー30の両側面における下方背面寄りの部位も、開放
部33を挟んだ状態の一対の固定部43とされており、
この固定部43には、長手方向を前後方向に向けたネジ
挿通用長孔45が形成されている。尚、このネジ挿通用
長孔45により、請求項5の発明の如く、水栓本体20
に対してカバー30が「位置調節可能」となる。
【0037】このカバー30は、設置部11に固定され
た水栓本体20の前面側より装着される。この装着作業
の際には、水栓本体20の主要部が、開放部33のうち
のカバー30の衝合面34側及び背面31側の部分に挿
通され、操作ハンドル12等によって構成される突出部
分が、開放部33のうちのカバー30上面39側の部分
に挿通される。また、このカバー30の装着作業に際し
ては、先ず、ビス挿通用切り欠き72を被係合部71に
略フック状に掛止して、カバー30を、被係合部71を
支点に回転可能な状態とする。そして、ネジ挿通用長孔
45を雌ネジ部28に位置合わせし、カバー30の側方
より雌ネジ部28に固定ネジ47を螺入すればよい。
【0038】尚、本例では、ネジ挿通用長孔45の長手
方向を前後方向に向けているため、カバーの背面31
を、設置部11と直交する壁面18に衝合させることが
容易である。但し、ネジ挿通用長孔45の長手方向を上
下方向に向けて、カバー30の上下方向に沿った位置調
節を行うことで、カバー30の底面34をデッキ面に衝
合させることを容易としてもよい。
【0039】以上の例示の他に、カバーの固定部及びこ
れを固定する水栓本体側の構造として、前述の図4に示
す態様を本各発明に応用することもできる。即ち、図4
において、符号60を付した部材をサブカバー60では
なく、水栓本体20と仮定し、水栓本体20又はカバー
30の一方に、カバー30の着脱方向に沿ったスライド
突条80を設け、他方に、これとスライド係合するスラ
イド溝81を設ける。そして、スライド突条80の挿入
末端部86若しくはスライド溝81の挿入口部83のう
ちの一方に係合部84を設け、他方に被係合部85を設
けて、カバー30を水栓本体20に開き止め固定しても
よい。
【0040】尚、被係合部85としては、スライド突条
80の挿入末端部86から突出する略片持梁状のものを
例示でき、係合部84としては、スライド溝81の挿入
口部83を適宜切り欠いて構成される切り欠き状のもの
を例示できる。また、スライド突条80及びスライド溝
81のスライド嵌合をより円滑に行う上では、スライド
突条80としては、両側面を傾斜面とし、上端の挿入始
端部87から下端の挿入末端部86に向かって横幅が徐
々に広がるテーパー形状のものを用いることが好まし
く、スライド溝81としては、このスライド突条80と
略凹凸の反転した溝形状のものを用いることが好まし
い。この態様によると、スライド突条80及びスライド
溝81のスライド嵌合を頼りに、カバー30を水栓本体
20に対して正確に位置決めされた状態に装着すること
が容易であるばかりか、カバー30の水栓本体20に対
する「がたつき」が、より確実に防止される。さらに、
この態様によると、カバー30と、水栓本体20との係
合部分が露呈しないため、カバー水栓の外観が向上す
る。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本各発明によると、不用
意に拡開せず装着状態の信頼性が高いカバーを備えたカ
バー水栓が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本各発明に係るカバー水栓の実施形態を示す分
解斜視図である。
【図2】(a)は位置調節可能な構造を示す縦断面側面
図、(b)はサブカバーの取着状態を示す縦断面平面図
である。
【図3】本各発明に係るカバー水栓の実施形態の他の例
を示す分解斜視図である。
【図4】本出願人が既に提案したカバー水栓を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
10;カバー水栓、11;設置部、12;操作ハンド
ル、13;止水栓ユニット、14;吐水管、15;アダ
プター、16;操作部、17;空き領域、18;壁面、
20;水栓本体、21;スピンドル、22;筒状部分、
23;取付部、24;配管接続口、25;接続口、2
6;接続口、27;雌ネジ部、28;雌ネジ部、30;
カバー、31;衝合面、31;背面、32;側面、3
3;開放部、34;底面、35;通過口、36;通過
口、37;前面、38;段差部、39;上面、41;固
定部、43;固定部、44;ネジ挿通用切り欠き、4
5;ネジ挿通用長孔、47;固定ネジ、48;被係合
穴、50;カラー、51;被係合穴、60;サブカバ
ー、61;突起、62;操作孔、71;被係合部、7
2;ビス挿通用切り欠き、80;スライド突条、81;
スライド溝、82;挿入末端部、83;挿入口部、8
4;係合部、85;被係合部、86;挿入末端部、8
7;挿入始端部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓本体と、拡開可能な開放部を有し、
    前記水栓本体を被覆するカバーとを備えたカバー水栓で
    あって、 前記カバーの前記開放部を挟んで対向する部位に固定部
    を設け、該固定部を水栓本体に固定したことを特徴とす
    るカバー水栓。
  2. 【請求項2】 前記開放部にサブカバーを装着したこと
    を特徴とする請求項1に記載のカバー水栓。
  3. 【請求項3】 開放部を挟んで対向する固定部の少なく
    とも一方が、水栓本体の側方より固定されることを特徴
    とする請求項1又は請求項2の何れかに記載のカバー水
    栓。
  4. 【請求項4】 開放部を挟んで対向する固定部の少なく
    とも一方が、ネジにより固定されることを特徴とする請
    求項1から請求項3の何れかに記載のカバー水栓。
  5. 【請求項5】 固定部を、水栓本体に対して位置調節可
    能としたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れ
    かに記載のカバー水栓。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328674A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Kvk Corp 水栓の接続構造
JP2008231874A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Kvk Corp カバー水栓のカラーの取付構造
JP2013199806A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Kvk Corp 水栓
CN103363158A (zh) * 2012-03-30 2013-10-23 骊住株式会社 附带罩的水龙头

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