JP4527840B2 - 給水栓ボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水栓を壁面などに取り付けるために用いる給水栓ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から家庭内の水道配管にはヘッダから鞘管構造の配管を分岐し、鞘管の先端に設けられた継手に水栓器具を取り付ける方法が採用されている。そして、継手は壁面などに固定された給水栓ボックスに取り付ける構造が広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、家庭内配管に用いられる鞘管は強度的要請からも比較的硬質であり、容易に屈曲できる組成ではない。また、床下配管から給水栓に配管を立ち上げる場合でも配管を真上に立ち上げる態様だけではなく、壁面に沿って斜め方向から立ち上げる必要もあり、先端に設けられた継手を固定するに際してはある程度の角度調整ができることが好ましい。
【0004】
本発明は上述した課題を解決することを目的とするものであり、先端に継手を有する鞘管を斜めに立ち上げた場合でも確実に継手を確保することができる給水栓ボックスを提供するものである。
【0005】
また、従来の給水栓ボックスは図4に示すように、ビス孔20が多数形成されているが、これを壁面等に取り付けるに当たり継手30の収容部40が出っ張った状態で一体化されているため、該収容部40が邪魔となってドライバ等による取付作業が行い難いという課題があったが、本発明はこれをも解消することを目的としている。なお、図4において、50はボックス側開口部60と螺合して継手30を収容部40に固定するストッパーリング、70は継手30の雄ねじ31と螺合する化粧版である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、鞘管工法により配管される給水管と給水栓とをエルボ継手を介して接続する際に該継手を壁面等に固定するための給水栓ボックスにおいて、継手を収容するボックス本体と、これを壁面等に固定するためのプレートを別体に構成し、先に壁面等に固定したプレートに対してボックス本体を予め特定された複数の角度から一を選択して取り付けることとした。つまり、一端を内部に前記左右張り出し部が係合可能な凹部を形成した給水栓側開口部、他端を鞘管接続部として継手を収容可能なエルボ状のボックス本体と、壁面等に貫設された給水栓取付口との連通口を備え、壁面等にビス止め等により固定可能なプレートとを別体に構成してなり、前記給水栓側開口部と前記連通口を合致させた状態でボックス本体を予め決められた複数の角度でプレートに取り付け可能とする手段を用いた。なお、鞘管工法による配管は給水管や給水栓に限らず、たとえば給湯管や給湯栓の場合もあるが、本発明でいう給水管等はこれら給湯管等をも含む概念である。
【0007】
ボックス本体とプレートとは、例えば給水栓側開口部と連通口との係合構造により取り付けられる(請求項2)。具体的には、係合構造を給水栓側開口部と連通口とそれぞれに設けた複数の弾性爪から構成した(請求項3)。さらに、この手段に、給水栓側開口部あるいは連通口に半径方向に突出する突片を形成すると共に、前記突片を嵌合可能な位置決め孔を前記突片を形成した側とは違う連通口あるいは給水栓側開口部に複数設けるという手段を用いた(請求項4)。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る給水栓ボックスの分解斜視図であって、同図において、1は壁面等にビス等によって取り付けられる固定プレート、2はボックス本体、3はエルボ継手である。
【0009】
固定プレート1は、略L字状に成型された板材の前面に壁面等の給水栓取付口と連通する連通口1aを設け、その内面には雌ねじ1bが刻設されている。ボックス本体2は下端を鞘管(図示せず)の接続部2a、上端を給水栓側開口部2bとしたエルボ状を呈し、給水栓側開口部2bには継手3の左右張り出し部3aが係合する凹部2cを形成している。
【0010】
よって、この構造の給水栓ボックスによれば、先ず固定プレート1を壁面等の給水栓取付口にビス止め等し、次にボックス本体2を後述する構成により固定プレート1に取り付る。続いて、前記ボックス本体2の下端接続部2aに鞘管を接続し、この状態で鞘管内の給水管をボックス本体2の開口部2bを介して固定プレート1の連通口1aより引き出す。そして、給水管の管端を継手3の下端に袋ナット3bなどの公知の接続構造により接続し、この状態で継手3をボックス本体2に収容する。このときストッパーリング4を固定プレート1の連通口1aにおける雌ねじ1bに螺合することによって、ストッパーリング4が継手3の左右張り出し部3aと当接し、継手3をボックス本体2に固定することができる。
【0011】
なお、5は化粧板であって、継手3の上方管3cに刻設された外周雄ねじ3dに螺合され、ストッパーリング4等を遮蔽する。また、蛇口等は継手3の上方管3cの内周雌ねじ3eに螺合して取り付けられる。
【0012】
続いて、この給水栓ボックスの特徴点について説明すると、先ずボックス本体2において給水栓側開口部2bの口縁外周には、図1に示されるように、その頂点に突片6が半径方向に突出して形成され、下方には前記突片6を中心として係合片7・7が左右対称位置に形成されている。
【0013】
一方、固定プレート1において連通口1aの裏面側には、図2に示されるように、その口縁外周の上方3箇所にアーチ状部材により前記突片6が嵌合する位置決め孔8…8が形成され、さらに下方3箇所には前記係合片7・7に弾性的に係合する弾性爪9…9が形成されている。
【0014】
この構成の給水栓ボックスの組み立てを説明すると、先ず固定プレート1をビス等によって壁面等に取り付けておき、この固定プレート1に対してボックス本体2をその下端接続部2aが鞘管の向きと一致するように、固定プレート1の位置決め孔8から特定の一つを選択して、ボックス本体2の突片6を嵌合することにより取り付ける。このときボックス本体2を前傾した状態で突片6と位置決め孔8との嵌合を行うが、この状態からボックス本体2を壁面等と平行させることで、固定プレート1の弾性爪9に係合片7・7を弾性的に係合することができる。最後にボックス本体2の下端接続部2aに鞘管を接続することによって組み立てが完了する。
【0015】
このように上記給水栓ボックスによれば、ボックス本体2は固定プレート1に形成した複数の位置決め孔8から選択した一に取り付けることができるため、鞘管の接続部2aを従来のように鉛直にも、また斜めにも調整することができる。従って、鞘管が斜めに引廻しされる場合であっても、無理なくボックス本体2に接続することができる。
【0016】
ここで、上記実施形態ではボックス本体2を鞘管接続部2aが鉛直となるように取り付けた場合、係合片7と弾性爪9は2箇所で係合する。一方、ボックス本体2を斜めに取り付けたときは、係合片7と弾性爪9は1箇所で係合することになるが、突片6と位置決め孔8の嵌合も含めれば、2箇所で固定されることになるため、取付強度に問題は生じない。なお、ボックス本体2の突片6を固定プレート1の位置決め孔8に嵌合したときに、係合片7と弾性爪9とが対応する位置および数であれば、これらについては本実施形態に限定されない。この点、位置決め孔8、係合片7、弾性爪9の数を増やせば、ボックス本体2の取付角度をより細かく調整することができるし、また強固に取り付けることもできる。
【0017】
さらに、上記実施形態では位置決め孔8によりボックス本体2の位置決めを容易にしたが、これを省略し、全てを係合片と弾性爪とによる係合構造としてもよい。本発明で必要なことは、ボックス本体2を予め決められた複数の角度から一を選択して固定プレート1に取り付けることである。
【0018】
図3は、ボックス本体2の変形例を示したものであり、特に係合片7を突片6と同じように給水栓側開口部2bの外縁から半径方向に突出して設けたものである。この構造では、上記実施形態に示したものと比べて、成型上、係合片7を形成し易いという利点がある。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればボックス本体の角度を任意に調整することができるので、鞘管が斜めに引き回しされる場合であっても容易に取付けることができる。また、固定プレートはボックス本体を外した状態で壁面等にビス等により取付けることができるため、取り付けのためのドライバーの邪魔がなく、固定プレートの固定作業も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した給水栓ボックスの分解斜視図
【図2】同固定プレートの裏面を示した要部斜視図
【図3】ボックス本体の変形例を示した要部斜視図
【図4】従来の給水栓ボックスを示した分解斜視図
【符号の説明】
1 固定プレート
1a 連通口
2 ボックス本体
2a 鞘管接続部
2b 給水栓側開口部
3 エルボ継手
4 ストッパーリング
5 化粧版
6 突片
7 係合片
8 位置決め孔
9 弾性爪
Claims (4)
- 鞘管工法により配管される給水管と給水栓とを左右張り出し部を有するエルボ継手を介して接続する際に該継手を壁面等に固定するための給水栓ボックスにおいて、一端を内部に前記左右張り出し部が係合可能な凹部を形成した給水栓側開口部、他端を鞘管接続部として前記継手が収容可能なエルボ状のボックス本体と、壁面等に貫設された給水栓取付口との連通口を備え、壁面等に固定可能なプレートとを別体に構成してなり、前記給水栓側開口部と前記連通口を合致させた状態でボックス本体を予め決められた複数の角度でプレートに取付可能としたことを特徴とする給水栓ボックス。
- ボックス本体のプレートに対する取り付けは、給水栓側開口部と連通口との係合構造を採用した請求項1記載の給水栓ボックス。
- 係合構造は、給水栓側開口部と連通口にそれぞれ設けた複数の弾性爪よりなる請求項2記載の給水栓ボックス。
- 係合構造はさらに、給水栓側開口部あるいは連通口に半径方向に突出する突片を形成すると共に、連通口あるいは給水栓側開口部に前記突片を嵌合可能な位置決め孔を複数形成した請求項3記載の給水栓ボックス。
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JPH084065A (ja) * | 1994-06-16 | 1996-01-09 | Ryowa Sanshi Kk | 二重配管における水栓ジョイントボックスの取付け構造 |
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- 2000-04-24 JP JP2000122617A patent/JP4527840B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
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