JPH10204945A - 水栓用カバー - Google Patents
水栓用カバーInfo
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- JPH10204945A JPH10204945A JP2422397A JP2422397A JPH10204945A JP H10204945 A JPH10204945 A JP H10204945A JP 2422397 A JP2422397 A JP 2422397A JP 2422397 A JP2422397 A JP 2422397A JP H10204945 A JPH10204945 A JP H10204945A
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Abstract
供する。 【解決手段】 水栓本体5に突設された機能部(52
等)を挿通する挿通部を有し、挿通部に機能部(52
等)を挿通した状態で水栓本体5を被覆する水栓用カバ
ーであって、少なくとも何れかの挿通部にて分離可能な
2以上の分割体1、2から構成した。また、分割体1、
2の少なくとも何れかに水栓本体5を保持する保持部1
6、16を設けてもよい。更に、互いに接合される分割
体1、2の各々に、接合し合う際にスライド係合する一
対以上のガイド部17、27を設けてもよい。
Description
関するものである。
分割体を組み合わせて構成されるタイプのものがある。
例えば、水栓本体の下面側若しくは背面側を除く略全体
を被覆するカバー本体と、その開放部に嵌装する蓋体と
を備えるものが知られている(特開昭61−18352
7号公報)。
ーには、以下のような問題点がある。即ち、水栓本体に
は、ハンドルの取着されるボンネット、シャワーエルボ
ーの接続部、配管用の接続部等の機能部が設けられてい
る。そして、この機能部は、カバー本体若しくは蓋体に
設けられた挿通孔等を通じてカバーの外部に突出し、こ
の突出した部分にハンドル、シャワーエルボー等の外付
け部品等が取着されることが多い。従って、水栓本体、
カバーのメンテナンス等のためにカバーを取り外す際に
は、先ず、外付け部品等を取り外す必要があり煩雑であ
る。例えば、ハンドル部分においては、ハンドルの上面
等に取着された装飾用のキャップを取り外した後に、ビ
ス止め等されたハンドルを、工具を用いて取り外す面倒
な作業が必要となる。更に、ボンネット等がカバー本体
の着脱方向と異なる方向に突出する場合、即ち、カバー
本体の側面から突出する場合等には、このボンネット等
を取り外す作業も必要となる。また、メンテナンス等を
行った後にも、この逆の手順の手間を要することとな
る。このため、かかる問題点を解消できる水栓用カバー
の出現が望まれている。
り、水栓本体への脱着が容易な水栓用カバーを提供する
ことを目的とする。
(以下、「カバー」という。)は、水栓本体に突設され
た機能部を挿通する挿通部を有し、該挿通部に前記機能
部を挿通した状態で前記水栓本体を被覆するカバーであ
って、少なくとも何れかの挿通部にて分離可能な2以上
の分割体から構成したことを特徴とする。本カバーは、
少なくとも何れかの挿通部にて分離するため、水栓本体
から取り外す際に、この分離する挿通部に対応する外付
け部品等を取り外す必要がない。従って、メンテナンス
等を効率的に行うことができる。
から一部若しくは全体を突出させながら、カバーに設け
られた挿通部に挿通され、各種の外付け部品が取着され
たり、配管との接続に関与する部分である。具体的に
は、ハンドルが取着されるボンネット(温調ボンネッ
ト、切り替えボンネット、止水ボンネット等)、シャワ
ーエルボーの接続部、吐水管と接続される接続部(若し
くは吐水管自体)、給水管とソケットを介して接続され
る接続部、給湯管とソケットを介して接続される接続部
等を例示できる。また、この機能部の数、配置箇所等
は、水栓本体の種類、構造等によって異なる。尚、本カ
バーが、これに設けられた全ての挿通部にて分離可能と
されてもよいが、これらの挿通部から選ばれる幾つかの
挿通部にて分離可能とされてもよい。例えば、取り外し
の簡単な外付け部品が取着される機能部と、取り外しの
面倒な外付け部品が取着される機能部とが混在する場合
には、後者の機能部を挿通させる挿通部のみで分離可能
とされてもよい。また、挿通部は孔状(挿通孔)とされ
ても、切り欠き状(挿通用切り欠き)とされてもよい。
て、前記分割体の少なくとも何れかに前記水栓本体を保
持する保持部を設けている。前述のカバー本体と、蓋体
とを備えた従来のカバー(特開昭61−183527号
公報)は、ねじ、ビス等の接続用金具を用いて固定され
ることが多い。例えば、水栓本体と、シャワーホース等
とを接続するための接続用ナット等を利用して、このカ
バーを水栓本体に共締め固定することが行われている。
このため、カバーの脱着の際、工具でこのナット等を締
め付けたり、緩めたりする面倒で効率の悪い作業が必要
となる。従って、この種のカバーを備えた水栓の製造、
施工、メンテナンス等の手間が大きくなったり、コスト
が高くなることが多い。
じ等との熱膨張率の差を原因とする歪みにより、カバー
に破損を生じ、カバーの外観の低下やカバー内への水の
浸入等の不具合を招くおそれもある。更に、蓋体は変形
容易な平板状の外形とされ、カバー本体との接合がその
開放部に嵌装する程度の簡易な方法で行われることが多
い。これに加え、蓋体がねじ等により局部的に締め付け
られているため、蓋体の周縁側が反り、カバー本体との
接合部に無用の間隙を生じ、カバー内に水が浸入するお
それもある。一方、請求項2に示すカバーでは、水栓本
体を保持する保持部を備えるため、ねじ、ビス等を用い
ずに水栓本体に固定できる。従って、脱着に際して、ね
じ止め、ねじ外し等の面倒で効率の悪い作業を行う必要
がない。また、水栓本体への固定をねじ等を用いずに行
えるため、これらの金具を原因とする破損、歪み等の不
具合を生じない。
おいて、互いに接合される分割体の各々に、接合し合う
際にスライド係合する一対以上のガイド部を設けてい
る。本発明によると、互いに接合される分割体をカイド
部を頼りに位置合わせし、対応するガイド部同士をスラ
イド係合させることで、一体化し易い。
いて説明する。本カバーは、ハンドル55、56の前後
で分離可能なものであり、図1に示すように、所謂、壁
付きタイプの湯水混合水栓に適用される。先ず、本カバ
ーにより被覆される水栓本体5の概略を説明する。この
水栓本体5は、図2に示すように、略円柱状の外形とさ
れたサーモスタットユニット51及び温調ボンネットユ
ニット52と、サーモスタットユニット51の右端側を
覆うセンターケーシング53とを備える。このうち、サ
ーモスタットユニット51は、図3に示すように、ハウ
ジング511内にサーモスタット機構512を配置した
構造とされている。また、このユニット51のうちで、
水栓本体5の略中央に位置する部分の内部に、この機構
512により湯水を適温に混合する湯水混合室513が
設けられている。
ユニット51の右端側の背面からは、このユニット51
内に設けられた水室と給水管とを連絡する水側接続部5
1aが突出している。更に、サーモスタットユニット5
1の左端側の背面からは、このユニット51内に設けら
れた湯室と給湯管とを連絡する湯側接続部51bが突出
している。また、サーモスタットユニット51の左端側
には、このユニット51の右端側の径大部51cと外形
を揃えるためのU字型補助部材51dが取着されてい
る。そして、この径大部51c及びU字型補助部材51
dが、後述する保持部16、16に保持される部分であ
る。尚、径大部51cの上下面には突起Pが設けられ、
U字型補助部材51dの上下には段差部Qが設けられて
いる。更に、図1に示すように、温調ボンネットユニッ
ト52の右端側には温調ハンドル55が取着されてい
る。そして、このハンドル55を操作し、サーモスタッ
ト機構512の作動を制御して、湯水混合室513で湯
水を適温に混合する。また、図3に示すように、センタ
ーケーシング53は、サーモスタットユニット51の右
端側を後側上方より前側下方に略半周回して覆う略脚型
樋形状の前方部53aと、略半筒形状とされつつ、この
ユニット51の右端側の残りの箇所を略覆う後方部53
bとを備えている。ここで、ケーシング53の前方部5
3aにおいては、その前側下部が垂下形成されて吐水管
tとされ、後方部53bにおいては上下端が開口されて
筒状開口部531b、532bとされている。
内部空間の上方側には、切り替えボンネット58の下方
側が挿入されている。そして、このボンネット58の上
方側は、上方の筒状開口部531bから突出している。
更に、後方部53bの内部空間の下方側は、湯水混合室
513に連通する弁室533bとされている。そして、
その内部には、スピンドルJを用いて操作される2つの
弁体534b、535bが上下に配置されている。ま
た、下方の筒状開口部532bが、シャワーエルボーの
接続されるエルボー接続部532bとなる。そして、こ
のシャワーエルボーには、シャワーホース等を介してシ
ャワーヘッドが連結される。更に、スピンドルJには、
図1に示すような切換ハンドル56が取着される。そし
て、このハンドル56を回動させ、水栓本体5の内部の
湯水を吐水管t及びシャワーヘッドの何れから流出させ
るかを択一的に選択すると共にこの湯水の流出量を調節
したり、吐水管t及びシャワーヘッドの同時止水を行
う。
バーは、図2に示すように、この水栓本体5の背面を除
く略全体を被覆する前側カバー体1と、この前側カバー
体1に一体化され水栓本体5の背面を被覆する後側カバ
ー体2とを備え、両者の固定は締結用カラー3によりな
されている。このうち、前側カバー体1は、ABS樹脂
を用いて作製した一体成形品であり、略箱状の外形を備
える。また、図2に示すように、このカバー体1の上板
部の中央後方には半円状の上方切り欠き11が設けられ
ている。更に、上板部の上面の上方切り欠き11の周囲
からは、2つの係止用突起12、12が略円弧状に立ち
上げられている。尚、これらの突起12の外周面の下方
側には、平面略矩形状の凹部12a(図7参照)が設け
られている。また、図2に示すように、このカバー体1
の下板部の中央には、平面略矩形状の下方切り欠き13
が設けられている。更に、図1及び3に示すように、こ
のカバー体1の前面の略中央下方からは、この下方切り
欠き13を前方より隠蔽するようにして、略鼻型殻状の
吐水管挿入部14が突出している。尚、図3に示すよう
に、吐水管挿入部14の下面には、吐水管tの下端を挿
通させるU字状切り欠き141が設けられている。
の右方の側板部には、前方側が半円状に丸められた長孔
状(U字状)の側方切り欠き15が設けられている。更
に、図2に示すように、このカバー体1の前方曲板部の
内壁面からは、略蹄鉄形状とされた2つの保持部16、
16が突出している。この保持部16、16は、図4及
び5に示すように、略円弧形状となりつつ、この内壁面
に沿う基部161と、その上下端より開放部の側に突出
する一対の把持部162a、162bとを備えている。
また、各把持部162a、162bの突出端は互いの間
隔を減少させる方向に屈曲している。そして、保持部1
6、16は、前側カバー体1の他の部位と同様に弾性に
優れたABS樹脂を用いて構成されているため、対をな
す把持部162a、162bの突出端間の間隔を広げれ
ば、これらの把持部162a、162bには、この間隔
を元に戻そうとする復元力が働く。従って、図5(a)
に示すように、これらの把持部162a、162bの間
に、水栓本体5を押し込むと、保持部16は把持部16
2a、162bの突出端間の間隔を広げて水栓本体5を
受け入れる。そして、図5(b)に示すように、把持部
162a、162bの突出端間の間隔を狭め、水栓本体
5(径大部51c及びU字型補助部材51d)をしっか
りと保持する。このとき、径大部51cを保持する保持
部16の右方側面は突起P(図2参照)に接触する。同
時に、U字型補助部材51dを保持する保持部16は、
その左方側面を段差部Q(図2参照)の縦壁面に接触さ
せながらこの段差部Qに収まる。このため、水栓本体5
の左右への移動(ずれ)が防止される。
ー体1の上板部及び下板部の内壁面のうちの両端側から
は、縦断面L字状若しくは逆L字状のスライド片17が
突出している。このスライド片17は、このカバー体1
の前後方向に長尺状に設けられ、いずれも近接する側板
部の方向に屈曲している。更に、図4に示すように、こ
のカバー体1の右方の側板部の内壁面のうちの側方切り
欠き15の上下からも、同形状のスライド片181、1
82が突出している。これらのスライド片181、18
2は互いの突出端を対向させる方向に屈曲している。ま
た、図2及び4に示すように、このカバー体1の解放端
は段差状とされており、内縁側の段差状に低くなる箇所
が、後側カバー体2を収容する収容用凹部19とされ
る。
いて作製した一体成形品であり、図2に示すように、略
蓋状の外形を備える。このカバー体2は、後方に向かっ
て略半円筒形状に突出する中央殻部21と、その両端か
ら平面略矩形状に延設された平板部22a、22bとを
備える。また、外縁のサイズ及び平板部22a、22b
の厚みは、前側カバー体1の収容用凹部19に収まるも
のとされている。更に、このカバー体2の前面からは略
枠状の突条23が突出している。この突条23の外縁
は、前側カバー体1の内壁面(収容用凹部19よりも内
側の内壁面)に、摺動状態で挿入可能なものとされてい
る。また、中央殻部21の上端には、略半円状の上部切
り欠き251を備えた略円弧状の上板25が配置されて
いる。そして、両カバー体1、2を接合する際に、この
上部切り欠き251と、前側カバー体1の上方切り欠き
11とが一体とされ、切り替えボンネット58の上端側
を挿通する挿通孔を形成する。更に、この上板25の上
面にも、前側カバー体1の係止用突起12と同様な2つ
の係止用突起25a、25aが略円弧状に立ち上げられ
ている。尚、両カバー体1、2を接合すると、これらの
突起25aと、前側カバー体1の突起12、12とは略
同一円周上に並ぶこととなる。
下端には、表裏両側に段差を備え、Sの字クランク状の
縦断面とされ、U字状の下部切り欠き261を備えたU
字板からなる下板26が配置されている。但し、この下
板26は、中央殻部21の前方に突出する一対の張り出
し部26a、26aを有し、両カバー体1、2を接合す
る際に、この張り出し部26a、26aが前側カバー体
1の下方切り欠き13に嵌合する。具体的には、図6に
示すように、下板26の下面側が下方切り欠き13に嵌
合する。このとき、図3に示すように、下方切り欠き1
3と、下部切り欠き261とで構成される挿通孔に、吐
水管t及びエルボー接続部532bが挿通される。更
に、図2に示すように、右方側の平板部22aの略中心
には、水栓本体5の水側接続部51aを挿通させる略円
形の挿通孔221aが設けられている。同様に、左方側
の平板部22bの略中心には水栓本体5の湯側接続部5
1bを挿通させる略円形の挿通孔222bが設けられて
いる。
の前面の四隅側からは、前側カバー体1の上下板部の4
つのスライド片17と対をなす4本のスライド片27が
突出している。これらのスライド片27は、両カバー体
1、2を接合する際に、対応するスライド片17と位置
合わせ可能な個所に設けられている。また、これらのス
ライド片27は、対応するスライド片17と逆の方向に
屈曲している。このため、これらのスライド片27は、
両カバー体1、2の接合の際に、対応する各スライド片
17とスライド係合する。更に、図2に示すように、右
方側の平板部22aの側方端面には、嵌合用段部28が
前方に突出する状態で設けられている。この段部は両側
方に段差を備え、後端面を右方側の平板部22aの背面
と面一にしている。また、この段部28の前端には略半
円状の側部切り欠き281を備えている。そして、図6
に示すように、両カバー体1、2の接合の際に、この段
部28を前側カバー体1の側方切り欠き15及びスライ
ド片181、182に嵌入する。その際、この側部切り
欠き281と、側方切り欠き15の奥端側の半円状の切
り欠き部分との間に、略円形の挿通孔が形成され、温調
ボンネットユニット52の左端側が挿通される。
いて作製した一体成形品であり、図2及び7に示すよう
に、下方側が略スカート状に広がる略鍔形状とされてい
る。また、下方側の内周面からは、4つのストッパー3
1を略等間隔に突出させている。そして、このカラー3
は、両カバー体1、2を接合した際に、同一円周上に並
ぶ4つの突起12、12、25a、25aの上に被せら
れる。このとき、先ず、4つの突起12、12、25
a、25aの位置と、4つのストッパー31の位置とを
ずらしておく。そして、締結用カラー3を回転させ、各
ストッパー31を近接する突起12、12、25a、2
5aの凹部(12a等)に嵌合させると、両カバー体
1、2はしっかりと固定される。尚、本実施の形態で
は、図8に示すように、各突起12、12、25a、2
5aの凹部12aの隅に更に凹部nを設け、各ストッパ
ー31に、この凹部nと嵌まり合う凸部mを設けてい
る。そして、この凹部nと凸部mの嵌まり合いにより、
締結用カラー3の緩み止めが図られる。また、締結用カ
ラー3が正しく取着されたか否かを、凹部nと凸部mの
嵌まり合う音、手に伝わる感触等で確認できる。
を簡単に述べる。先ず、前側カバー体1の開放部からそ
の内部に水栓本体5を押し込む。そして、この水栓本体
5を保持部6、6で保持すれば、前側カバー体1の被覆
を完了する。このとき、水栓本体5は、吐水管tを下方
切り欠き13に挿通させながら押し込まれる。また、こ
の吐水管tは、その下端側をU字状切り欠き141に挿
通させた状態で吐水管挿入部14に収まる。また、切り
替えボンネット58の上端側のうちで、前半分が上方切
り欠き11を挿通する。更に、温調ボンネットユニット
52の左端側のうちで、前半分が側方切り欠き15を挿
通する。続いて、後側カバー体2の各スライド片27
と、前側カバー体1の対応する各ライド片17とを位置
合わせし、後側カバー体2を前側カバー体1の開放部に
押し込めば、後側カバー体2の被覆を完了する。これに
より、後側カバー体2は前側カバー1の正位置に収ま
り、平板部22a、22bの挿通孔221a、222b
には対応する接続部51a、51bが挿入される。同時
に、後側カバー体2は、突条23を前側カバー体1の内
壁面に摺動させながら収容用凹部19に収まる(但し、
中央殻部21の大部分が後方に突出する。)。また、嵌
合用段部28がスライド片181、182及び側方切り
欠き15にスライド嵌合する。更に、下板26の張り出
し部26a、26aの下面側が下方切り欠き13にスラ
イド嵌合する。
側が、前側カバー体1の上方切り欠き11と、後側カバ
ー体2の上部切り欠き251とで構成される略円形の挿
通孔を挿通する。また、温調ボンネットユニット52の
左端側が、前側カバー体1の側方切り欠き15と、嵌合
用段部28の側部切り欠き281とで構成される略円形
の挿通孔を挿通する。更に、このユニット52の左端側
は挿通孔の内壁に接触し、この部分からカバー内に水が
浸入することが防止される。同時に、エルボー接続部5
32bの下端側が、下部切り欠き261の前方の開口部
より侵入し、この切り欠き261の奥端側に挿通され
る。これにより、下方切り欠き13と、下部切り欠き2
61とで構成される挿通孔に、吐水管t及びエルボー接
続部532bが挿通される。次いで、締結用カラー3を
取着して両カバー体1、2が固定される。この締結用カ
ラー3は、切り替えボンネット58の上端側に接触し、
この部分からカバー内に水が浸入することが防止され
る。そして、温調ボンネットユニット52の左端側に温
調ハンドル55を取着し、スピンドルJに切換ハンドル
56を取着する。また、水側接続部51aをソケットを
介して給水管に接続し、湯側接続部51bをソケットを
介して給湯管に接続し、浴室の壁面等に固定する。更
に、エルボー接続部532bにシャワーエルボー、シャ
ワーホース等を介してシャワーヘッドを連結すれば、湯
水混合水栓は使用可能な状態となる。
を簡単に述べる。先ず、水側接続部51a及び湯側接続
部51bを各ソケットから分離し、湯水混合水栓を浴室
の壁面等から取り外す。続いて、締結用カラー3を回転
させ、4つの突起12、12、25a、25aと、4つ
のストッパー31との係合を解除する。そして、このカ
ラー3を上方に持ち上げながら後側カバー体2を後方に
引き抜けば、このカバー体2は前側カバー体1及び水栓
本体5から分離される。このとき、後側カバー体2の各
切り欠き251、281、261が、いずれも前方に開
口する略半円状若しくは略U字状とされるため、切り替
えボンネット58、温調ボンネットユニット52、エル
ボー接続部532b(各機能部)は、このカバー体2か
らスムーズに離脱する。
1bが後側カバー体2の着脱方向、即ち、後方に突出す
るため、各平板部22a、22bに設けられた各挿通孔
221a、222bからスムーズに離脱する。このよう
に、分離されない挿通孔221a、222bが存在して
も、この孔221a、222bを備えるカバー体2の着
脱方向と、この孔221a、222bに対応する機能部
51a、51bの突出方向とが一致すれば、この機能部
51a、51bのためにカバーの取り外しが困難になっ
たり(機能部が水栓本体と一体の場合等)、この機能部
51a、51bの取り外しが必要となることはない。更
に、前側カバー体1から水栓本体5を引き抜けば、水栓
本体5と前側カバー体1は分離される。このときも、前
側カバー体1の各切り欠き141、11、15、13
が、いずれも後方に開口する略半円状、略U字状若しく
は矩形状とされるため、吐水管t、切り替えボンネット
58、温調ボンネットユニット52(各機能部)は、こ
のカバー体1からスムーズに離脱する。
1a及び湯側接続部51bを除く全ての機能部の前後で
分離するため、温調ハンドル55、切換ハンドル56、
シャワーエルボー等を、水栓本体5に取着したままの状
態で取り外すことができる。しかも温調ボンネットユニ
ット52及び切り替えボンネット58を取り外す必要が
ない。また、水栓本体5に取り付ける際にも、これらの
外付け部品55、56等や、これらの機能部52、58
を付け直す必要もない。このため、水栓本体5への脱着
が容易である。更に、水栓本体5が多数の機能部58、
52、532b、t、51a、51bを備えつつも、各
切り欠き251、281、261、141、11、1
5、13の形状、開口方向、形成位置等を工夫すること
で、本カバーを最小の数の分割体で構成している。この
ように、カバーを構成する分割体の数が少ない点から
も、水栓本体5への脱着を効率的に行なうことができ
る。また、前側カバー体1が保持部16を用いて、水栓
本体5をしっかりと保持するため、カバーの固定に、ね
じ、ビス等を用いる必要はない。また、両カバー体1、
2の接合は、対応するスライド片27、17同士をスラ
イド係合させることで、迅速、且つ確実に行なうことが
できる。これに加え、締結用カラー3の取着が容易であ
る点からも、カバーの取着、前側カバー体1の水栓本体
5からの取り外しが容易である。
ス等を用いないため、ねじ等の締め付け力やカバーとね
じ等との熱膨張率の差を原因とする破損を生じない。ま
た、後側カバー体2の突条23及び中央殻部21が反り
を抑制する補強用のリブとして機能し、後側カバー体2
にはねじ等による局部的な締め付けが加えられないた
め、このカバー体2は従来のカバーの蓋体に比べ、反り
を生じ難い。また、カバーの各ハンドル55、56部分
の周囲が十分にシールされ、しかも両カバー体1、2の
接合部を主に背面側に設けているため、カバー内に水が
浸入し難い。更に、前側カバー体1の合わせ目となる部
分(収容用凹部19等)等に、後側カバー体2の各部分
(後側カバー体2の外縁等)がスライド嵌合するためシ
ール性が高く、この点からも水が浸入し難い。また、両
カバー体1、2の合わせ目が、前面からは観察し難いカ
バーの背面側と、温調ハンドル55で隠れる側面に設け
られるため、外観が優れている。更に、両カバー体1、
2及び締結用カラー3が一体成形品であるため製造が容
易で製造コストを低くできる。
すものを例示できる。この変形例では、後側カバー体2
に保持部16、16を設けている。この変形例によって
も、実施の形態と同様に、水栓本体5への脱着が容易
で、破損等の不具合を生じ難いカバーが得られる。ま
た、実施の形態及び変形例に示すように、一方のカバー
体(1若しくは2)に保持部16を設けるのではなく、
両カバー体(1及び2)に保持部16を設けてもよい。
更に、保持部16の形状、構造は、実施の形態及び変形
例に示すものに限定されない。例えば、カバー体の内壁
面より突出する突起を水栓本体の嵌合穴に嵌合させるも
の等であってもよい。これらの点に関しては、後述する
第2の実施の形態等においても同様である。
基づいて説明する。このカバーは、ハンドル55、56
部分の上下で、分離可能なものである。先ず、本カバー
により被覆される水栓本体(図示を省略)は、図10に
示すように、(ア)サーモスタットユニットの右端側の
下方に弁室を配置している点、(イ)この弁室の前方に
切り替えボンネットを配置した点、(ウ)このボンネッ
トの中間下方に吐水管tを連通させた点、(エ)弁室の
後方に、シャワーエルボーEの接続されるエルボー接続
部を設けた点、等が実施の形態1の水栓本体5と異な
る。また、切換ハンドル56が水栓本体の前面に突出す
る点でも実施の形態1と異なる。
水栓本体の上側を被覆する上側カバー体6と、この上側
カバー体6と一体化されて水栓本体の下側を被覆する下
側カバー体7とを備えており、いずれもABS樹脂の一
体成形品である。このうち、上側カバー体6の前面中央
には、切り替えボンネットの前方側の上半分を挿通させ
る略半円状の切り欠き61が設けられている。また、背
面中央には、エルボー接続部の上半分を挿通させる略半
円状の切り欠き62が設けられている。更に、この切り
欠き62の両脇には、水栓本体の水側接続部の上半分を
挿通させる略半円状の切り欠き63と、湯側接続部の上
半分を挿通させる略半円状の切り欠き64とが設けられ
ている。また、右側面には、奥端側の略半円状の切り欠
き部分に、温調ボンネットユニットの右端側の上半分を
挿通させる略U字状の切り欠き65が設けられている。
り欠き61〜65と対向する箇所には、略半円状若しく
は略U字状の切り欠き71〜75が設けられている。そ
して、両カバー体6、7を接合すれば対応する切り欠き
61〜65、71〜75により挿通孔が形成される。ま
た、下側カバー体7の下面には、吐水管tを連通させる
めの平面略矩形状の挿通孔76が設けられている。更
に、下側カバー体7のこの挿通孔76の両脇には、実施
の形態1と同様な保持部77が設けられている。尚、両
カバー体6、7の固定を実施の形態1と同様な締結用カ
ラーを用いて行ってもよい。また、両カバー体6、7の
対応する箇所に、実施の形態1と同様なスライド片を設
けてもよい。このカバーも、各部品55、56、t等や
切り替えボンネット等の機能部を水栓本体に取着したま
まの状態で脱着できる等、実施の形態1のカバーと同様
な長所を備える。一方、本カバーが実施の形態1のカバ
ーと異なる点としては、本カバーが各ハンドル55、5
6部分、エルボー接続部等のみならず、水側接続部、湯
側接続部の上下でも分離可能なため、水栓本体を浴室の
壁面等から取り外さなくても、両カバー体6、7の脱着
が可能である点が挙げられる。
前記具体的に示した各実施の形態及び変形例に示すもの
に限定されず、これら発明の範囲内で更に別の変形例を
例示できる。即ち、各実施の形態及び変形例では2つの
分割体で構成されるカバーについて述べたが、3以上の
分割体で構成されるカバーであってもよい。例えば、実
施の形態1に示す前後のカバー体1、2の少なくとも一
方を左右に分離可能な2以上の分割体で置き換えてもよ
い。そして、外付け部品がカバーの側方等のみならず、
前方にも突出する場合には、前側カバー体1を左右に分
離可能な2つの分割体で置き換えれば、側方等の部品の
前後等と、前方の部品の左右とに分離可能となり、カバ
ーを取り外す際に、側方等の部品のみならず、前方の部
品も取り外す必要がない。また、実施の形態1の後側カ
バー体2を、各挿通孔221a、222bを半円状に分
断しながら左右若しくは上下に分離可能とすれば、実施
の形態2のカバーのように、水栓本体5を浴室の壁面等
から取り外さずに、カバーを脱着できる。
て、メンテナンス等の際に、全てのカバー体1を脱着す
る必要がない場合は、水栓本体5及び後側カバー体2を
浴室の壁面等に取着したままであってもよい。更にこれ
らの場合には、色彩、模様等を異にする数種の前側カバ
ー体1(上側カバー体6)を用意して選択使用すれば、
簡易にイメージチェンジを図ることができる。更に、各
実施の形態及び各変形例において、カバーに抗菌性、揮
発性等を付与すれば、より一層、性能の高いものとな
る。例えば、銀、酸化銀等の抗菌性物質をABS樹脂に
混ぜ込んで各部材1、2、3、6、7を成形したり、カ
バーに、フッ素樹脂、テフロン樹脂等の防水性被膜を形
成する方法を例示できる。また、これらのカバーは、各
実施の形態等に具体的に例示した水栓本体5等と異なる
タイプの水栓本体にも応用できる。例えば、温調ハンド
ル55の代わりに、水量調節用のハンドル及び湯量調節
用のハンドルを備えた2ハンドルタイプにも応用でき
る。また、実施の形態では壁から突出する所謂「壁付き
タイプ」の水栓を中心に述べたが、デッキ部分に設けら
れる所謂「デッキタイプ」の水栓にも各発明を適用でき
る。
なくとも何れかの挿通部にて分離するため、メンテナン
ス等を効率的に行うことができる。また、請求項2のカ
バーでは、水栓本体を保持する保持部を備えるため、脱
着に際して、ねじ止め、ねじ外し等の面倒で効率の悪い
作業を行う必要がない。更に、ねじ等の金具を原因とす
る破損、歪み等の不具合を生じない。また、請求項3の
カバーでは、互いに接合される分割体をガイド部を頼り
に位置合わせし、対応するガイド部同士をスライド係合
させることで、分割体を一体化し易い。
一部に破断面を示す斜視図(水栓本体より温調ダイヤル
を取り外している。)である。
斜視図である。
図である。
面図である。
ための概略的な縦断面図、(b)は保持部の機能(保持
後)を説明するための概略的な縦断面図である。
後側カバー体の接合状態等を説明するための一部に破断
面を示す概略的な斜視図である。
明するための一部に破断面を示す概略的な斜視図であ
る。
るための一部横断面である。
構成する後側カバー体の概略的な斜視図である。
の斜視図である。
である。
突起、12a;凹部、13;下方切り欠き、14;吐水
管挿入部、141;U字状切り欠き、15;側方切り欠
き、16;保持部、161;基部、162a、162
b;把持部、17、181、182;スライド片、1
9;収容用凹部、2;後側カバー体、21;中央殻部、
22a、22b;平板部、221a、221b;挿通
孔、23;突条、25;上板、251;上部切り欠き、
25a;係止用突起、26;下板、261;下部切り欠
き、26a;張り出し部、27;スライド片、28;嵌
合用段部、281;側部切り欠き、3;締結用カラー、
31;ストッパー、5;水栓本体、51;サーモスタッ
トユニット、511;ハウジング、512;サーモスタ
ット機構、513;湯水混合室、51a;水側接続部、
51b;湯側接続部、51c;径大部、51d;U字型
補助部材、52;温調ボンネットユニット、53;セン
ターケーシング、53a;前方部、53b;後方部、5
31b,532b;筒状開口部、533b;弁室、53
4b;弁体、55;温調ダイヤル、J;スピンドル、5
6;切換ハンドル、58;切り替えボンネット、t;吐
水管、6;上側カバー体、7;下側カバー体、61〜6
5、71〜75;切り欠き、76;挿通孔、77;保持
部、E;シャワーエルボー。
Claims (3)
- 【請求項1】 水栓本体に突設された機能部を挿通する
挿通部を有し、該挿通部に前記機能部を挿通した状態で
前記水栓本体を被覆する水栓用カバーであって、 少なくとも何れかの挿通部にて分離可能な2以上の分割
体から構成したことを特徴とする水栓用カバー。 - 【請求項2】 前記分割体の少なくとも何れかに前記水
栓本体を保持する保持部を設けた請求項1記載の水栓用
カバー。 - 【請求項3】 互いに接合される分割体の各々に、接合
し合う際にスライド係合する一対以上のガイド部を設け
た請求項1又は2記載の水栓用カバー。
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