JP2013209858A - カバー付き水栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カバー付き水栓における上カバー42に、側面視形状が円弧状の切欠部54を設けて、これを水栓本体15側の円筒状の指示リング,表示リングの上部に下向きに嵌め合せて上カバー42を水栓本体15に対し前後方向に位置決めする。また上カバー42には、水栓本体15を間にして左側の位置と右側の位置とで上カバー42の内面から水栓本体15側に突出する係合部260を設けて、係合部260を水栓本体15側の被係合部258に係合させ、上カバー42を水栓本体15に対し左右方向に位置決めする。
【選択図】 図6
Description
具体的には、カバー付き水栓の場合、カバーが水栓の外観を成すために水栓の本体ボデーに余剰の肉を付けてその外面を凹凸の無いフラットな形に形成したりしなくても良く、重量を軽量化することができる。
またカバーによって、使用者が直接本体ボデーに触れるのを防ぐことが可能となり、従来本体ボデーに設けていたウォータージャケット構造を省くことも可能となる。
更にカバー付き水栓にあっては、カバーの種類を変えることで様々な外観を水栓に与えることが可能となる。
このようなカバー付き水栓については例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3にその一例が開示されている。
この場合、特に水栓の設置施工現場でカバーを水栓本体に取り付けるものにあっては、上カバーを容易に水栓本体に固定し取り付けられること、そしてその際に上カバーを容易に目的とする相対関係位置で水栓本体に位置決めできることが求められる。
また上カバーが適正に位置決めされていないと、水栓設置状態の美観に悪影響を及ぼし、水栓の品位を低下させてしまう原因となる。
更に図10及び図11において、カバーを上側カバー体(6)と下側カバー体(7)とに分け、そして下側カバー体(7)に左右一対の保持部(77)を設けた点が開示されている。
但しこの特許文献3に開示のカバーの位置決構造は、本発明とは異なった別異のものである。
従って、たとえ上カバーの位置が水栓本体に対する適正な組付位置から左右方向に多少ずれていたとしても、自動的に上カバーがその適正な左右方向の組付位置まで移動せしめられる。
即ち前後方向の複数の係合部のそれぞれに、左右方向の位置決めを行わしめることができる。
そのような状態で上カバーが取り付いてしまうと、水栓設置状態でカバー付き水栓の美観が損なわれてしまう。
このようなクランク脚付きのカバー付き水栓では、上カバーの取付けを水栓の設置施工現場で行わざるを得ず、従って上カバーを施工現場で簡単に取付けでき、またその際に上カバーを簡単に位置決めできるようにしておくことが求められる。
この点において本発明では、上カバーを水栓本体に対して上側から下向きに被せるだけで容易に位置決めでき、従って施工現場において上カバーの取付けを容易に行うことができる。
しかるに請求項2に従って上カバーを水栓本体に位置決めすることで、上カバーの回転方向の位置ずれ、即ち上カバーが壁に対して傾いて取り付いてしまうのを効果的に防ぐことができ、水栓設置状態の美観を良好とすることができる。
図1〜図4において、10はクランク脚を備えた壁付きのカバー付き水栓(混合水栓)で、図6に示しているようにハウジングをなす本体ボデー12の内部に温調弁ユニット138(図10),切替弁ユニット148(図15)その他の水栓機構部を内蔵した本体機能部14及び後述のブラケット82(図8参照)とから成る水栓本体15と、壁W(図5参照)裏に配管された給水用の元配管,給湯用の元配管からの水,湯をそれぞれ水栓本体15に供給する給水用の配管,給湯用の配管を兼ねた水側のクランク脚16,湯側のクランク脚18と、それらを全体的に囲い込むカバー(ここでは樹脂製)20を含んで構成されている。
ここで本体ボデー12は金属の鋳物から成っている。但し外面の研磨及びメッキ処理は施されておらず、外面は鋳肌そのままとなっている。
ここで水側のクランク脚16及び湯側のクランク脚18における一対の管体24は、正面視においてハ字状をなしている。
そしてこの袋ナット26により管体24の先端部が水栓本体15の本体機能部14、詳しくは本体ボデー12に備えられた、外周面に雄ねじを有する水側,湯側の接続口28にねじ接続されている。
尚図7において、30は壁W裏の元配管とクランク脚16,18の管体22との接続部を覆って隠蔽する椀座である。
尚、図7に示すようにカラン側の吐水口32の先端部には雄ねじ部が設けられていて、そこにキャップ35(図6参照)が螺着されている。
ここで温調ハンドル38は、回転操作によって吐水の温度調節を行う。また切替ハンドル40は、回転操作によってカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行うとともに、カラン側の吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
尚、温調ハンドル38及び切替ハンドル40周りの構造については後に詳しく説明する。
ここで一対の側面カバー部52には、前後方向の位置決部として働く円弧状、詳しくはここでは略半円形状の切欠部54がそれぞれ設けられている。
そしてこれら切欠部54から温調ハンドル38と切替ハンドル40とが左右方向外方に突出せしめられている。
尚、上カバー42はその全体を一体成形しておくこともできるし、或いは上面カバー部48と前面カバー部50及び一対の側面カバー部52とを含む外周の枠部とを別体に構成して、それらを組み付けることで上カバー42を構成するようにしても良い。
温調ハンドル38,切替ハンドル40は、この凹陥部66の位置で左右方向外方に突出せしめられている。
一方下面カバー部60には、水栓本体15における本体機能部14の上記のカラン側の吐水口32を下向きに突出させるための円形且つ貫通の開口部68と、シャワーエルボ34を下向きに突出させるための長穴形状の貫通の開口部70とが設けられている。
脚カバー部60Bは、図3に示しているように下向きに湾曲して突出した逆ブリッジ状をなしており、管体22に組み込まれた止水栓の回転式の操作部72、及びストレーナを脱着操作するための回転式の操作部74を操作するための開口部76をその前端位置に形成している。
ここで開口部76は、使用者側の前方に向けて開口した正面方向の開口部とされている。
上記隙間カバー46は、図8に示しているように板状をなす平坦な上面閉鎖部78と、一対の側面閉鎖部80と、更に上面閉鎖部78の前端から立ち下がり、それら上面閉鎖部78及び一対の側面閉鎖部80を連結する前面部81とを有している。
上部80Aは、隙間カバー46を壁Wに向けてスライド移動させる際に上カバー42の内側をスライド移動し、また下部80Bは、下カバー44の傾斜形状の側面カバー部64の内側を前後方向にスライド移動する。
この隙間カバー46はその隙間を埋め、閉鎖する働きを有するもので、隙間カバー46を後述のブラケット82による支持の下で後方にスライド移動させ、壁Wに当てることで、上カバー42及び下カバー44と壁Wとの間の隙間を閉鎖することができる。
この実施形態では、カバー20を水栓本体15に固定するための、補強部材を兼ねた金属製の剛性のブラケット82を有しており、カバー20はそのブラケット82に対して直接固定される。
先ずブラケット82の水栓本体15への固定構造をブラケット82の構成とともに説明する。
図5及び図7に示しているように、水栓本体15の本体機能部14には左,右の各端部に鍔状の被固定部86が一体に設けられている。
この被固定部86には、図7に示しているように固定用の挿通孔87が設けられている。
ここで折曲げ部254は板状の連結本体部252の強度補強用として設けられている。
連結部100は、一対の固定機能部88から本体機能部14の下側に回り込み、連結本体部252及び折曲げ部254を本体機能部14の下側に位置させている。
ここで連結本体部252には、本体機能部14のカラン側の吐水口32を挿通させるためのU字状の切欠部256が設けられている。
固定機能部88は、この本体側固定部90からそれぞれ左方向,右方向に延出しており、そして本体側固定部90から左方向,右方向にそれぞれ離隔した位置において、上カバー42,下カバー44及び隙間カバー46を固定するためのカバー側固定部92を有している。
そしてそれぞれに、固定具としてのボルト等を挿通する挿通孔94及び雌ねじ孔96,98が設けられている。
これら固定部104には、図9(A)に示すようにその底部に挿通孔106が設けられ、またその内部には、図9(B)に示しているようにナット108が保持されている。
上カバー42は、図9(B)に示しているようにボルト110をカバー側固定部92の挿通孔94に上向きに挿通し、更に上カバー42の固定部104の挿通孔106を挿通して、固定部104内部に保持されたナット108にねじ込むことで、ブラケット82に固定される。
これら固定部112には挿通孔114が設けられ、更にその内部にはナット108(図9(B)参照)が保持されている。
一方下カバー44の対応する前端部且つ左右両端部には、円筒状の固定部116が設けられている。図6及び図9(B)に示すようにこれら固定部116にもまた挿通孔118が設けられている。
これら固定部120は下端が開口し、上端に底部を有する有底円筒状をなしており、その上端の底部に挿通孔122が設けられている。
他方隙間カバー46には、図8に示しているように前方に延出する一対の固定部124が左,右の各端部に設けられており、それぞれに前後方向に長穴形状をなす挿通孔126が設けられている。
このスライド部130の下側には溝132が形成されており、そこにブラケット82における固定機能部88のスライド保持部134が挿入されている。
隙間カバー46は、スライド部130においてブラケット82のスライド保持部134により前後方向にスライド可能に保持されている。
即ち、図8(B)及び図9(B)に示しているように隙間カバー46の固定部124を、ブラケット82のカバー側固定部92と下カバー44の固定部120との間に挟み込んだ状態で、図8(B)及び図9(B)に示すビス136を、固定部120の挿通孔122及び隙間カバー46の固定部124の長穴状の挿通孔126に挿通して、ブラケット82の雌ねじ孔98にねじ込むことで、それら下カバー44と隙間カバー46とがブラケット82に固定される。
尚ビス136を緩めた状態では、隙間カバー46は前後方向にスライド可能である。
温調ハンドル38は、この駆動軸140を回転させることで、温調弁ユニット138のハウジング142内で回転体144を回転させ、その回転体144の回転により混合弁体を軸方向(図10中左右方向)に位置移動させ、吐水の温度調節を行う。
尚図10において、146は本体ボデー12の端部にねじ込まれて温調弁ユニット138を本体ボデー12に固定する円筒状の固定部材である。
切替ハンドル40は、駆動軸150を回転させることで、切替弁ユニット148のハウジング152内で回転体154を回転させ、その回転体154の回転により切替弁体を回転させ、流路の切替えを行う。即ち上記のカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行う。
また併せて、それら吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
尚図15において、156は本体ボデー12の端部にねじ込まれて切替弁ユニット148のハウジング152、つまり切替弁ユニット148を本体ボデー12に固定する円筒状の固定部材である。
ここで伝達軸部160は、操作部158よりも小径の円筒状をなしている。
操作部158は、図中左端の底部に開口部162を有しており、その開口部162がキャップ164にて閉鎖されている。
そこでこの実施形態では、伝達軸部160が本体ボデー12に向ってカバー20内部に深く入り込んでおり、その先端部において温調弁ユニット138の駆動軸140にセレーション部材166を介し一体回転状態に連結されている。
温調ハンドル38の回転は、これらセレーション部の噛合いに基づいて、リング状のセレーション部材166を介し温調弁ユニット138の駆動軸140に伝えられる。
尚、伝達軸部160には弾性爪172が設けられていて、この弾性爪172が、駆動軸140の部分球状の掛止部174に掛止されている。
操作部158に設けられた上記の開口部162は、この押え部材176を脱着するための開口部であり、その開口部162がキャップ164にて閉鎖されている。
そのため、カバー20の外部に露出した操作部158に対してハンドル操作の際などに力が加わったとき、カバー20内部に深く入り込んだ長い伝達軸部160が駆動軸部140との連結部、即ちセレーション嵌合部を支点として傾斜したり、或いは撓み変形したりする恐れがある。
そこでここでは、図10に示すようにこれを防ぐための本体機能部14にハンドル支持部材178が備えてある。
ハンドル支持部材178は、この雄ねじ部180において本体ボデー12の雌ねじ部182にねじ締結されている。
即ちハンドル支持部材178は、ねじ締結手段にて軸方向の一端側が本体ボデー12に剛固定されており、そして図中左側の軸方向の他端側が、本体ボデー12から温調ハンドル38の操作部158に向って延び出している。
一方本体ボデー12には、雌ねじ部182の奥側に隣接した位置に段付形状部が設けられており、そこに同じく全周に亘って軸直角方向の平坦面をなす、当接面186が設けられている。
これによってハンドル支持部材178が、ねじ部のバックラッシによって傾斜するのが防止され、ハンドル支持部材178が駆動軸140と正しく同軸をなすように水栓本体15に組付固定されている。
ハンドル支持部材178は、長く延びた伝達軸部160を図中左端の開口から内部に嵌入させる状態に操作部158側に延びており、内部の伝達軸部160を外周側から支持している。
この摺動リング188は、伝達軸部160の外面に接して伝達軸部160を摺動させる働きを有するもので、図12及び図14に示しているように周方向の所定個所に切目190が設けてあり、その切目190によって全体的に縮径方向に弾性変形可能とされている。
この摺動リング188は、外面の複数個所に凸部194が設けられており、摺動リング188は、これら凸部194においてハンドル支持部材178の凹部193の内面に当接せしめられている。
摺動リング188にはまた、その内面にも凸部196が周方向の複数個所に設けられており、これら凸部196において伝達軸部160の外面に接し、これを摺動させるようになっている。
但し摺動リング188の内面全体を、ハンドル支持部材178の内面よりも伝達軸部160側に突出させておくことも可能である。
特に摺動リング188をハンドル支持部材178の端部に組み込んでおくことで、伝達軸部160がハンドル支持部材178の内部で駆動軸140との連結部を支点として傾斜し或いは撓み変形しようとしたときに、摺動リング188をハンドル支持部材178の内面よりも優先して伝達軸部160の外面に接触させ易く、より有効に伝達軸部160の外面とハンドル支持部材178とが擦れ合うのを抑制ないし防止することができる。
この表示リング198は高温側が赤色に、低温側が青色に色分けされている。
この表示リング198に対応して、表示リング198の所定部位を指示する突起状の指示部200(図12参照)を備えた、本体機能部14の一部をなす指示リング(ここでは樹脂製)202が、同じく本体機能部14の一部を構成する図10の保持部材204により固定状態に保持されている。
この保持部材204は、図12にも示しているように図中右端側に部分的に大径をなす嵌合固定部206を有しており、この嵌合固定部206が、同じく部分的に大径化されたハンドル支持部材178の図中右端側の被固定部208に外嵌状態に嵌合されている。
一方本体ボデー12には、対応する位置に切欠部214が設けられており、保持部材204は、位置決片212をこの切欠部214に軸方向に嵌め入れることによって、本体ボデー12に対し回転方向に位置決めされている。
図12に示しているようにこの外フランジ部218の軸方向外方側には保持部220が設けられていて、そこに上記の指示リング202が外嵌状態に嵌め合され、保持されている。
ここで指示リング202は、周方向所定個所に切目222を有して、その切目222によって全体的に拡径方向に弾性変形可能とされている。
指示リング202は、その拡径方向の弾性変形を伴って、保持部材204の保持部220に外嵌状態に嵌め合されている。
一方保持部220には、周方向に延びる溝226が外面に設けられており、指示リング202は、弾性爪224を溝226に弾性的に嵌め込むことによって、保持部材204から軸方向に抜け防止されている。
尚この保持部220には、周方向所定個所に位置決用の突起227が設けられている。
一方指示リング202には、対応する位置に溝228が設けられている。
指示リング202は、溝228を突起227に嵌め合せることによって、保持部材204に対し回転方向に位置決めされている。
ここでストッパ232は、温調ハンドル38と一体に回転する、図10に示す可動側のストッパ234とともに、温調ハンドル38が自由に回転できる回転範囲を一定範囲内に回転規制するロック機構を構成している。
ここで回転側のストッパ234は、温調ハンドル38に一体回転状態に組み付けられた、ロック解除のための解除操作部材236の先端部に一体に構成されている。
その組付構造は基本的に温調ハンドル38と同様であるので、図15及び図16に対応する部分について符号のみを示し、詳しい説明は省略する。
尚図15及び図16に示す切替ハンドルの組付構造にあっては、本体機能部14の一部をなすハンドル支持部材178側に雌ねじ部182が設けられる一方、本体ボデー12側に雄ねじ部180が設けられ、それらのねじ締結によって、ハンドル支持部材178が一端側において本体ボデー12に剛固定されている。
尚238は、切替ハンドル40の操作状態を表示するための表示リングで、温調ハンドル38側と同様にこの表示リング238が、円筒状の保持部材204にて保持されている。
ここで表示リング38もまた、本体機能部14の一部を成している。
ここで被係合部258は、所定長さに亘って前後方向にストレート形状で延びている。
ここで左側の係合部260と右側の係合部260とは、図9(A)及び図17(A)に示すように前後方向の複数個所、具体的にはここでは2個所に且つ左右方向の同じ位置にそれぞれ設けられている。
この実施形態では、それら係合部260は上記の固定部104から下向きに突出せしめられている。
ここでガイド面264は、ブラケット82の被係合部258を係合面262に向けて案内作用する。
尚ここでは、係合面262もまたガイド面264と同じ角度で傾斜した面とされている。但しこの係合面262は、上下に垂直に延びる面であっても良い。
この場合、上カバー42の壁W側の後端と壁Wとの間の間隔が左右不均等となってしまう。
このような上カバー42の壁Wに対する傾きは外観上目立つものとなり、水栓設置状態の美観を損なう要因となる。
即ち上カバー42の壁Wに対する傾きを効果的に抑制することができる。
これにより水栓10を良好な外観状態で壁Wに取付施工することが可能となる。
例えば上カバー42の左右方向の位置決めのための係合部を前後方向に間隔を隔てて3個所若しくはそれ以上設けるといったことも可能であるし、或いは逆に係合部を前後方向の1個所だけに設けるといったことも場合により可能である。
更に上記実施形態ではカバー20が上カバー42と下カバー44、更には隙間カバー46とから成っているが、場合によって本発明は上カバー20の形態を変えるなどして、カバー付き水栓におけるカバーを上カバーだけ構成するといったことも可能である。
15 水栓本体
16,18 クランク脚
42 上カバー
54 切欠部
258 被係合部
260 係合部
262 係合面
264 ガイド面
Claims (3)
- 水栓本体に上カバーを載せて固定し、該上カバーにて該水栓本体を上側から覆って成るカバー付き水栓であって、
該上カバーには、使用者からの正面視における左右方向の側方からの側面視形状が円弧状をなし、前記水栓本体側の円筒部の上部に下向きに嵌って該上カバーを該水栓本体に対し前後方向に位置決めする切欠部を設けるとともに、
該上カバーには、該水栓本体を間にして左側の位置と右側の位置とで該上カバーの内面から該水栓本体側に突出する係合部を設けて、該係合部の前記左右方向の内面に、(a)該水栓本体側の被係合部に対し左右方向に係合して該上カバーを該水栓本体に対し左右方向に位置決めする係合面と、(b)該係合面に続く下側に、下方に進むにつれて左右方向の外方に移行する形状をなし、前記水栓本体側の被係合部を前記係合面に向って案内するガイド面と、を設けたことを特徴とするカバー付き水栓。 - 請求項1において、前記左側の係合部と右側の係合部とがそれぞれ前後方向に間隔を隔てて複数設けてあり、それら複数の係合部のそれぞれが、前記係合面において前記水栓本体の対応する前記被係合部に係合するものとなしてあることを特徴とするカバー付き水栓。
- 請求項1,2の何れかにおいて、水側及び湯側の一対のクランク脚にて前記水栓本体を壁に固定するクランク脚付きのものであり、前記上カバーが、該一対のクランク脚ごと該水栓本体を上側から覆うものであることを特徴とするカバー付き水栓。
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