JP3710978B2 - 継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、止水栓を備え、壁板を隔てて延設された配管同士を接続するための継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の継手71としては、例えば図6に示されるように、壁板72の裏面に沿って上下に延設された第1給水配管73と、前記壁板72の表面に沿って上下に延設された第2給水配管74とを接続するための継手71が知られている。この継手71は、壁板72の裏面側に配設される第一屈曲部材75と、壁板72に穿設された円孔状の挿通孔76内に挿通される挿通部材77と、壁板72の表面側に配設される側面逆T字状の第二屈曲部材78とから構成されている。
【0003】
第一屈曲部材75は、その中央部において壁板72の表面側に向かって直角に屈曲された第一屈曲部79が設けられることにより側面逆L字状に形成され、その内部には水が流通するための流路80が設けられている。この第一屈曲部材75の下端部(一端部)は第2給水配管74の上端部に接続され、他端部には前記挿通部材77の一端部と接続される第一接続部81が設けられている。この第一接続部81の内周面には雌ネジが螺刻されている。
【0004】
挿通部材77は、内部に流路80が形成された横円筒状に形成され、壁板72裏面側の一端部外周面には、前記第一接続部81の雌ネジと螺合する雄ネジが螺刻されている。この挿通部材77の他端部外周面には、前記第二屈曲部材78の一端部と接続するための雄ネジが螺刻されている。
【0005】
第二屈曲部材78は、前記挿通部材77の一端部と接続される第二接続部82と、前記第2給水配管74の下端部と接続される第三接続部83との間を逆L字状に繋ぐ流路80が形成された屈曲配管本体84と、その屈曲配管本体84の中央部に設けられた第二屈曲部85から横方向に突出した止水口86とから構成されている。また、第二接続部82の内周面には、前記挿通部材77の他端部に形成された雄ネジと螺合する雌ネジが螺刻されている。
【0006】
止水口86は、第二屈曲部85において壁板72に対し垂直方向に延びる円筒状に形成され、その内部にはほぼ円柱状の止水栓87が嵌入されている。この止水栓87は、止水口86内で横方向に移動可能に構成されるとともに、その先端部にはマイナスドライバーの先端と係合される掛止溝88が設けられている。
【0007】
そして、この継手71を用いて第1給水配管73と第2給水配管74とを接続する際には、まず、第一屈曲部材75の第一接続部81と挿通部材77の一端部とを螺合接続した後、挿通部材77を壁板72の挿通孔76に挿通させる。続いて、挿通部材77の他端部と第二屈曲部材78の第二接続部82とを係合させた後、第二屈曲部材78を挿通部材77に対して回転螺進させ、両者を螺合接続する。最後に、第1給水配管73の上端部と第一屈曲部材75の下端部とを接続するとともに、第2給水配管74の下端部と第二屈曲部材78の第三接続部83とを接続する。
【0008】
一方、この継手71内を流通する水の流通量を調節する場合には、前記止水栓87先端部の掛止溝88をマイナスドライバーにより所定量回動させる。このとき、止水栓87が止水口86内で横方向に移動され、止水口86基端部における屈曲配管本体84内の流路80の通水面積を調節し、そこを通過する水の流量を調節することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の継手71では、第一及び第二屈曲部材75,78内の流路80がそれぞれ直角に屈曲されていたことから水の流路抵抗が高まり、継手71内の流路80を滑らかに流通させることが困難であった。
【0010】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、壁板を隔てて延設された配管同士を接続することができるうえ、流体が流通する際の流路抵抗を小さくすることができる継手を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の継手は、壁板に穿設された取付孔内に配設され、前記壁板を隔てて延設された配管同士を接続するための継手であって、継手本体の両端部に接続部を設けるとともに、それら両接続部の中間部に壁板の裏面から表面側にほぼくの字状に傾斜して屈曲し、前記壁板の表面側の接続部を該壁板の表面側に向かって斜め上方に所定角度傾斜して配置する屈曲部を設け、さらに前記両接続部の中間部には継手本体内を流れる流体の流通量を調節するための止水栓を設け、その止水栓を操作するための止水栓操作部を壁板の表面側に延設したことを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に記載の発明の継手は、請求項1に記載の発明において、前記止水栓操作部を壁板と垂直方向に延設したことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明の継手は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記壁板の表面側の接続部を屈曲部から延長して傾斜するように構成したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図2に示すように、水洗トイレ11(洋式又は和式)の貯水タンク12に流体としての水道水を供給するための給水配管は、貯水タンク12の一側部から壁板13の表面に沿って延設された可撓性を有する第1給水配管14と、その壁板13の裏面に沿って延設されたポリブテン製の第2給水配管15とから構成されている。これら第1給水配管14及び第2給水配管15は、前記壁板13を隔ててほぼ平行に延設されている。また、前記貯水タンク12の上端部には、前記第1給水配管14から接続された吐水筒16が立設され、その吐水筒16の先端部には貯水タンク12の上面に向かって水道水を吐出するための吐出口17が垂下されている。
【0014】
前記第1給水配管14の一端部は、壁板13の下部に四角孔状に穿設された取付孔18内に配設された継手19の上端部に接続されている。一方、第2給水配管15は、その一端部が前記継手19の下端部に接続されるとともに、他端部は建築物外部の水道管と接続された図示しない引込み管に接続されている。一方、前記取付孔18内には、合成樹脂により側断面くの字状に形成された仕切り板20が配設され、前記取付孔18を閉鎖してトイレの壁板13を仕切っている。また、前記壁板13裏面側の取付孔18の斜め下方位置には、四角柱状の桟木21が横方向に架設されている。
【0015】
図1及び図3に示すように、前記仕切り板20の下部には円孔状の挿通孔22が穿設され、その挿通孔22内には、錆び難い金属材料によりほぼくの字状に形成された継手19の中央部が挿通されている。さらに、この継手19の下端部には、平面T字状に形成された固着部材23が横方向に突設され、前記桟木21の一側面に固定ネジ24を介して固定され、継手19の中央部から下端部を上下方向に配向させながら継手19を支持している。
【0016】
この継手19は、内部に水を通過させるための流路25が形成された円筒状の継手本体26の中央部において、壁板13の表面側に向かって斜め上方に所定角度傾斜するように屈曲した屈曲部27を有している。この継手本体26の屈曲部27における傾斜角度、すなわち継手本体26の下端部と屈曲部27とを結ぶ直線の延長線と、継手本体26の上端部と屈曲部27とを結ぶ直線とのなす角度は、好ましくは10〜80°、より好ましくは30〜60°、さらに好ましくは40〜50°である。この傾斜角度が10°未満の場合には、取付孔18を上下に大きく穿設する必要があることから好ましくない。逆に80°を越える場合には、継手19内を通過する水の流路抵抗を充分に低下させることができない。
【0017】
継手本体26の上端部には、前記第1給水配管14の先端部に設けられた接続金具28と接続される第1接続部29が設けられている。この第1接続部29の先端外周縁には、円環状の周縁フランジ30が外方に突設されている。一方、前記接続金具28の先端部外周面には、ゴム又はシリコーン樹脂製の嵌着リング31が固着されるとともに、その嵌着リング31の基端側には円環状のフランジ部32が外方に突設されている。また、接続された第1給水配管14と接続金具28との離間を防止するためのクリップ33は、弾性力を有する金属材料により平面ほぼC字状に形成されるとともに、その両側面には前記周縁フランジ30及びフランジ部32の両方を挟持して係合するための長四角孔状の係合孔34が穿設されている。
【0018】
そして、接続金具28の外周面を第1接続部29の内周面に嵌入してフランジ部32と周縁フランジ30とを当接させた後、第1接続部29と接続金具28とをクリップ33で挟持するとともに、周縁フランジ30とフランジ部32を係合孔34と係合させることによって、前記接続金具28と第1接続部29とが離間不能に接続される。そして、これら第1接続部29、接続金具28及びクリップ33によりクイックジョイントが構成されている。
【0019】
図3及び図4に示すように、継手本体26の下端部には、第2給水配管15の先端部35と接続される第2接続部36が設けられている。また、前記先端部35を除く第2給水配管15の外周面には断熱部材37が被覆され、第2給水配管15内を流通する水の水温を一定に保つことができるようになっている。一方、第2接続部36内には、前記継手本体26の流路25と連通する円筒状の接続筒38が設けられている。この接続筒38は、その外周面と第2接続部36の内周面との間に円環状をなす隙間を有するように形成され、その内奥部には前記先端部35の先端面と当接するための円環状をなす当接面39が形成されている。
【0020】
この当接面39より下方位置の第2接続部36の内周面には、第1溝部40が円環状に凹設され、その第1溝部40内にはゴム又はシリコーン樹脂により円環状に形成された第1シールリング41が嵌着されている。前記第1溝部40より下方位置の第2接続部36の内周面には、収容凹部42がほぼ円環状に凹設され、その収容凹部42の下端部には内方へ突出する円環状をなす係止面43が形成されている。
【0021】
この係止面43より下方位置の第2接続部36の内周面には、ほぼ円環状の凹部44が凹設され、その凹部44の上端部には付勢部材としてのコイルスプリング45の上端が接合されている。さらに、この凹部44より下方位置の第2接続部36の内周面には、第2溝部46が円環状に凹設され、その第2溝部46内にはゴム又はシリコーン樹脂により円環状に形成されたO−リング47が嵌着されている。
【0022】
第2接続部36の内周面と接続筒38の外周面との間には、ほぼ円筒状をなすロック部材48が嵌入されている。このロック部材48の下端部には円筒部49が設けられ、上端部は前記収容凹部42内に収容されている。また、このロック部材48の上端部外周縁には外方へ突出する係止部50が設けられ、内周面には内方へ若干突出する係合凸部51が設けられている。さらに、ロック部材48の下端部内周面には第3溝部52が円環状に凹設され、その第3溝部52内にはゴム又はシリコーン樹脂により円環状に形成された第2シールリング53が嵌着されている。
【0023】
一方、前記コイルスプリング45は、その上端が第2接続部36の凹部44の上端部に接合されているうえ、その下端がロック部材48の円筒部49の上端面に接合され、第2接続部36とロック部材48とを常に離間する方向に付勢している。この付勢力により、ロック部材48の係止部50の下端面が第2接続部36の係止面43に係止されて、ロック部材48の係合凸部51が前記先端部35の外周面を内方に押圧し、第2接続部36と第2給水配管15との接続状態を維持することができるようになっている。
【0024】
また、前記第2給水配管15の先端部35をコイルスプリング45の付勢力に抗して第2接続部36側へ押圧することによって、ロック部材48の上端部が上動されて第2接続部36の収容凹部42内に収容され、前記係止部50下端面と係止面43との係止状態が解除される。このとき、前記係合凸部51による先端部35外周面に対する押圧力が低下し、第2給水配管15を第2接続部36内から引き抜いて接続状態を解除することができるようになっている。そして、これら第2接続部36やロック部材48等によりワンタッチジョイントが構成されている。
【0025】
図1及び図3に示すように、前記屈曲部27の第1接続部29側の一側面には、壁板13の表面に対して垂直方向に延びる円筒状の止水口54が突設され、この止水口54内にはほぼ円柱状に形成された止水栓55が嵌入されている。この止水栓55の先端面には、マイナスドライバーの先端を掛止するための止水栓操作部としての掛止溝56が形成されている。また、止水栓55の先端部外周面にはゴム又はシリコーン樹脂により円環状に形成されたシール部材57が装着され、止水栓55の基端部は縮径された係合筒部58となっている。一方、前記止水口54の基端部には、斜め方向に延びる流路25が設けられるとともに、その流路25の内周面には、前記係合筒部58と嵌合する係合凹部59が円環状に凹設されている。
【0026】
そして、前記掛止溝56にマイナスドライバーの先端を掛止して回動させ、止水栓55を継手本体26内部の奥まで押し込んだ場合には、前記係合筒部58が流路25内に設けられた係合凹部59と嵌合して流路25を閉鎖し、水が流路25内を通過することができないように構成されている。また、前記止水栓55の押し込み量を調節して水の流通量を調節することもできるようになっている。
【0027】
上記継手19の作用について以下に記載する。
上記のように構成された継手19を所定位置に設置して第1給水配管14と第2給水配管15とを接続する際には、まず、継手19下端部の第2接続部36内に第2給水配管15の先端部35を挿入し、その先端部35の外周面とロック部材48の係合凸部51とを係合させる。
【0028】
次に、継手19の固着部材23を桟木21の一側面に対して固定ネジ24を用いて固定する。続いて、継手本体26の中央部を仕切り板20の挿通孔22内に挿通させるとともに、仕切り板20を取付孔18内の所定位置に取付け、図示しない固定ネジ又は接着剤を用いて壁板13に固定する。最後に、継手19上端部の第1接続部29内に第1給水配管14の接続金具28の先端部を挿入して周縁フランジ30とフランジ部32とを当接させた状態で、クリップ33により両者を離間不能に接続する。
【0029】
さて、この継手19の流路25内を通過する水道水の流通量を調節する際には、止水栓55先端面の掛止溝56にマイナスドライバーを掛止して止水栓55を回動させ、止水口54基端部の流路25の流通面積を調節する。このとき、前記流路25の流通面積にほぼ比例した量の水道水が継手19内を流通し、貯水タンク12内に水が満たされるまでの時間が自由に調節される。さらに、前記流通面積に比例した量の水道水が吐出口17から吐出され、所望とする水量の水で手を洗うことができる。
【0030】
この継手19内の流路25は、第2給水配管15の先端部35から第1給水配管14の接続金具28に向かって、ほぼ最短距離となるように斜め上方に傾斜して配設されており、水道水がより迅速に流通する。さらにこのとき、前記水道水は前記流路25内をよりスムーズに流されるとともに、その水の流れに起因する異音が抑えられる。また、この継手19は、壁板13の表面側に突出する部分が小さくなるように構成されており、トイレの床板上の空間を広く使えるようになっている。
【0031】
上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 継手本体26の中央部にほぼくの字状に傾斜して屈曲する屈曲部27を設けたことから、壁板13を隔てて延設された第1給水配管14と第2給水配管15とを容易に接続することができるうえ、流路25内を通過する水の流路抵抗を小さくすることができる。このため、継手本体26の流路25内に水道水をよりスムーズに流通させることができるうえ、水が流れる際の異音を低減させることができる。また、この継手19は、第1給水配管14と第2給水配管15との間をほぼ最短距離で繋ぐように構成されていることから、水道水を貯水タンク12内により迅速に供給することができる。
【0032】
一方、この継手19は、壁板13の表面側に突出する部分が小さくなるように構成されていることから、仕切り板20内での収まりを良好にして意匠性を向上させることができるうえ、トイレの床板上の空間を広く有効に使用することができる。また、この継手19は非常に簡単な構成であるとともに、その取付けを容易に行うことができる。
【0033】
また、前記従来の継手71においては、部品点数が多いうえ各部材同士が雄ネジと雌ネジとの螺合関係により接続されていたことから、施工工事が大変面倒であるうえ、施工によるばらつきが頻発する可能性が高かった。さらに、この継手71は、多くの接続部分を有していることから漏水が起こりやすいという欠点もあった。これに対し、本実施形態の継手19では、部品点数及びそれら各部品同士の接続部分が少ないことから、上記のような欠点による不具合を著しく低減させることができる。
【0034】
・ 止水栓55を壁板13と垂直方向に延設したことによって、掛止溝56に対するマイナスドライバーの回動操作を容易に行うことができる。このため、貯水タンク12上端部の吐出口17より吐出される水道水の吐出量及び吐出時間を容易に調節することができる。
【0035】
・ 第1接続部29を屈曲部27から延長して斜め上方に傾斜するように構成したことによって、簡単な構成で流路25内を流通する水の流路抵抗を容易に小さくすることができる。
【0036】
・ 第1接続部29の接続部分をクイックジョイントにより構成するとともに、第2接続部36の接続部分をワンタッチジョイントにより構成することによって、第1及び第2給水配管14,15と継手19との接続を容易に行うことができる。
【0037】
・ 屈曲部27における継手本体26の傾斜角度を10〜80°にすることによって、取付孔18内での継手19の収まりを良好にすることができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0038】
・ 図5に示すように、継手19を取付孔18の斜め下方位置に架設された桟木21に固定する代わりに、取付孔18上方の壁板13裏面に固定された桟木21aに固定すること。
【0039】
すなわち、図5に示されるように、壁板13裏面の取付孔18上方には、四角柱状に形成された桟木21aが固定されている。この桟木21aの下面には、上端部に側断面逆L字状に形成された固定板61が突設された仕切り板20が、固定ネジ24及び固定板61を介して固定されている。この仕切り板20は、前記実施形態と同様に側断面ほぼくの字状に形成されるとともに、挿通孔22の中央を通る直線で左右に分割可能に構成されている。
【0040】
そして、継手本体26の中央部を左右に分割された仕切り板20の挿通孔22内に挟持して固定した後に、仕切り板20を桟木21aの下面に固定ネジ24を用いて固定することによって、継手19を所定位置に固定して支持することができるようになっている。
【0041】
一方、前記仕切り板20と取付孔18との間には僅かな隙間が設けられ、壁板13の表面に配設される四角枠状の外枠62の裏面に四角筒状に突設された埋設部63をその隙間内に埋設することによって、外枠62を取付孔18の表面に固定することができるようになっている。
【0042】
このように構成した場合、前記取付孔18の斜め下方位置に桟木21を架設する際の大掛かりな工事を行う必要がなく、壁板13の裏面に小さな桟木21aを固定するという小規模で簡単な工事を行うことにより、継手19を所定位置に容易に固定することができる。
【0043】
・ 第1接続部29をワンタッチジョイントにより構成し、第2接続部36をクイックジョイントにより構成すること。或いは、第1及び第2接続部29,36をクイックジョイントにより構成すること。或いは、第1及び第2接続部29,36をワンタッチジョイントにより構成すること。
【0044】
このように構成した場合でも、継手19の取付け作業を容易に行うことができる。
・ 止水口54及び止水栓55を、上方又は下方に0°より大きく80°以下の角度(例えば30°、45°、60°)で傾斜させること。さらにこのとき、前記止水口54及び止水栓55を右又は左方向に0°より大きく80°以下の角度(例えば30°、45°、60°)で傾斜させてもよい。
【0045】
このように構成した場合、止水栓55を所望とする方向に延設することができる。
・ 止水口54及び止水栓55を屈曲部27と第2接続部36との中間位置に設けること。
【0046】
このように構成した場合、止水栓55の周囲の空間を拡げることができることから、止水栓55の操作を容易に行うことができる。
・ 屈曲部27より上方の継手本体26を、右又は左方向に0°より大きく80°以下の角度(例えば30°、45°、60°)で傾斜させること。
【0047】
このように構成した場合、継手19を任意の位置、例えば、継手19に設けられた止水栓55を操作しやすい位置に配設することができる。
・ 継手本体26を屈曲部27を中心にして、壁板13と平行に、右又は左方向に0°より大きく180°以下の角度(例えば30°、45°、60°、90°、120°、135°、150°、180°)回動させた状態で配設すること。
【0048】
このように構成した場合、第1給水配管14及び貯水タンク12の接続部と、第2給水配管15の先端部35との位置関係に従って、最も両者の最短距離となる経路に沿って流路25を延設することができる。
【0049】
・ 流路25内に流体としての湯を流通させること。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記接続部をクイックジョイント又はワンタッチジョイントにより構成した請求項1から請求項3のいずれかに記載の継手。
【0050】
このように構成した場合、取付け作業を容易に行うことができる。
(2) 前記屈曲部の傾斜角度を10〜80°にすることを特徴とする請求項1から請求項3及び前記(1)のいずれかに記載の継手。
【0051】
このように構成した場合、取付孔内での継手の収まりを良好にすることができる。
(3) 水洗トイレの貯水タンクに接続される給水配管を接続するために使用することを特徴とする請求項1から請求項3、前記(1)及び前記(2)のいずれかに記載の継手。
【0052】
このように構成した場合、給水配管の収まりを良好にして意匠性を向上させることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の継手によれば、壁板を隔てて延設された配管同士を接続することができるうえ、流体が流通する際の流路抵抗を小さくすることができる。
【0054】
請求項2に記載の発明の継手によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、止水栓の操作を容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明の継手によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、流体が流通する際の流路抵抗を容易に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の継手を示す分解斜視図。
【図2】 実施形態の水洗トイレ及び継手を示す側断面図。
【図3】 実施形態の継手を示す側断面図。
【図4】 実施形態の第2接続部を示す部分拡大断面図。
【図5】 実施形態以外の継手を示す側断面図。
【図6】 従来の継手を示す部分側断面図。
【符号の説明】
13…壁板、14…配管としての第1給水配管、15…配管としての第2給水配管、18…取付孔、19…継手、26…継手本体、27…屈曲部、29…接続部又は壁板の表面側の接続部としての第1接続部、36…接続部としての第2接続部、55…止水栓、56…止水栓操作部としての掛止溝。

Claims (3)

  1. 壁板に穿設された取付孔内に配設され、前記壁板を隔てて延設された配管同士を接続するための継手であって、
    継手本体の両端部に接続部を設けるとともに、それら両接続部の中間部に壁板の裏面から表面側にほぼくの字状に傾斜して屈曲し、前記壁板の表面側の接続部を該壁板の表面側に向かって斜め上方に所定角度傾斜して配置する屈曲部を設け、さらに前記両接続部の中間部には継手本体内を流れる流体の流通量を調節するための止水栓を設け、その止水栓を操作するための止水栓操作部を壁板の表面側に延設したことを特徴とする継手。
  2. 前記止水栓操作部を壁板と垂直方向に延設したことを特徴とする請求項1に記載の継手。
  3. 前記壁板の表面側の接続部を屈曲部から延長して傾斜するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の継手。
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