JP3655515B2 - 給水又は給湯配管の接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、建築物内に配設された給水又は給湯配管と、台所、洗面所、トイレ等の水栓器具との間における給水又は給湯配管の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、台所における給水配管の接続構造は、図8に示すように、給水配管60が建築物内に配設され、その給水配管60には、同給水配管60に対して約90度をなすように曲げ形成されたエルボ61の下端部が接続される。そのエルボ61の側端部は建築物の壁板62を貫通し、台所の壁板62に沿って立設されたキャビネット内に配置されるとともに、そのエルボ61の側端部にはアングル型の止水栓63の接続部が接続される。
【0003】
その止水栓63の別の接続部には逆止弁ソケット64の下端部が接続され、その逆止弁ソケット64の上端部には、水栓金具に上端部が接続された接続配管65の下端部が接続される。また、前記止水栓63、逆止弁ソケット64及び接続配管65はキャビネット内を仕切る仕切り板66と壁板62の間に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来構成においては、給水配管60とエルボ61、エルボ61と止水栓63、止水栓63と逆止弁ソケット64、逆止弁ソケット64と接続配管65及び接続配管65と水栓金具とを接続しなければならず、多数の接続作業が必要であった。そのため、水栓金具と給水配管60とを接続する作業が非常に面倒であるという問題があった。
【0005】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、水栓器具と給水又は給湯配管との間の接続箇所を少なくして、その接続作業の簡易化を図ることができる給水又は給湯配管の接続構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の給水又は給湯配管の接続構造は、床板の下方より上方へ引き出されるとともに、床板上に立設され、床板からの継手の高さを示す目盛が外周面に印されている筒状の固定部材内に挿通された可撓性を有する給水又は給湯配管と、水栓器具に接続されて下方へ延び、可撓性を有する接続配管とを、少なくとも止水栓を備えた継手に接続し、その継手を前記固定部材の上部に支持するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、台所における給水又は給湯配管の接続構造についての参考例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1及び図2に示すように、台所の床板11上には、ほぼ四角箱状をなすキャビネット12が壁板13に沿って立設され、そのキャビネット12の上部には有底四角箱状をなすシンク14が設置されている。キャビネット12は、その前側(図2では右側)に図示されない扉により開閉可能に構成され、キャビネット12内は扉と壁板13との間に設置された仕切り板15により仕切られている。キャビネット12の高さの中央に位置する仕切り板15の上部中央には、四角形状の点検作業口16が形成され、その点検作業口16には閉塞板17が嵌め込まれて、閉塞される。
【0012】
キャビネット12の上面の壁板13側には水栓金具18、シャワー等の水栓器具が設置されている。その水栓金具18の下端部には合成樹脂製の二本の接続配管19の上端部が接続され、その下端部は下方へ延びている。前記接続配管19は可撓性を有し、所望する角度に曲げてその延びる方向を調整することができるようになっている。図3及び図4に示すように、接続配管19の下端部外周面には接続金具20が形成され、その接続金具20の先端外周面には外方へ円環状に突出するフランジ21が形成されている。フランジ21より先端側にはシールリング22が装着されている。
【0013】
図2及び図3に示すように、前記接続配管19が接続される継手23は、筒状をなすとともに、約45度をなすように側面ほぼくの字状に形成されている。図3の破線に示すように、その継手23の上端側には、側断面三角形状をなし、正面が四角形状に開口された支持部材24が取付けられ、開口に継手23の上端側が臨むようなっている。
【0014】
そして、点検作業口16の裏側に位置する壁板13に形成された支持孔25に、継手23を支持した支持部材24をはめ込んで、継手23を壁板13に支持することができるようになっている。また、支持部材24の開口縁に、四角枠状をなすプレート26を取付けて支持部材24の開口縁を被覆する。
【0015】
図4(a)、(b)に示すように、継手23内は水、湯等の流体が流通可能な流路27が形成され、その流路27のほぼ中間部内周面には、円環状をなす係合凹部28が形成されている。継手23の上端部には、前記接続金具20の先端部を挿入接続可能な第1接続部29が形成され、その第1接続部29の先端外周縁には、外方へ円環状に突出する周縁フランジ29aが形成されている。
【0016】
そして、接続金具20をそのフランジ21が周縁フランジ29aに当接するまで第1接続部29内に挿入し、フランジ21と周縁フランジ29aとをクリップ30により挟持して、クイックジョイントにより両者が離間不能に接続される。
【0017】
継手23の下端部には、第1接続部29に対して斜めに延びる第2接続部31が形成され、その第2接続部31内には、前記流路27と連通する接続筒32が設けられている。接続筒32はその外周面と第2接続部31の内周面との間に円環状をなす隙間を有するように形成され、その内奥部には円環状をなす当接面33が形成されている。
【0018】
前記当接面33より下方の内周面には、第1溝部34が凹設され、その第1溝部34にはゴム材料により円環状に形成された第1シールリング35が嵌着されている。前記第1溝部34より下方の内周面には、収容凹部36が形成され、その収容凹部36の下端部には内方へ突出する円環状をなす係止面37が形成されている。係止面37より下方の内周面には、凹部38が凹設され、その凹部38の上端部には付勢部材としてのコイルスプリング39の上端が接合されている。凹部38より下方の内周面には、第2溝部40が形成され、その第2溝部40にはゴム材料により形成されたO−リング41が嵌着されている。
【0019】
前記隙間の内周面と接続筒32の外周面との間には、ほぼ円筒状をなすロック部材42が嵌入されている。そのロック部材42の上端部の外周縁には、外方へ突出する係止片43が形成され、内周面には内方へ若干突出する係合凸部44が形成されている。ロック部材42の下端側の内周面には第3溝部45が凹設され、その第3溝部45にはゴム材料等により円環状に形成された第2シールリング46が嵌着されている。
【0020】
図4(a)に示すように、係止片43の上端部側は前記収容凹部36内に収容されている。コイルスプリング39の下端は円筒部47の内端面に接合され、さらに、係止片43を係止面37に係止させてコイルスプリング39を圧縮状態でロック部材42の外周面と第2接続部31の内周面との間の凹部38内に配置し、ロック部材42をコイルスプリング39の付勢力により下方へ常に付勢している。そして、ロック部材42等により第2接続部31にワンタッチジョイントが構成されている。
【0021】
継手23の外周面において、第1接続部29と第2接続部31の間の中央よりやや上側には円筒状の止水口48が形成され、その止水口48は前記流路27と連通している。止水口48にはほぼ円筒状をなす止水栓49が嵌入され、その先端面には掛止溝50が形成されている。止水栓49の先端側外周面にはシール部材51が装着され、そのシール部材51より止水栓49の基端側には、先端側より内径が小さい係合筒部52が形成されている。掛止溝50に例えばマイナスドライバーの先端を掛止させて、止水栓49を継手23内部へ押し込むと、図4(a)の2点鎖線に示すように、係合筒部52が流路27の係合凹部28に係合して流路27を閉鎖する。そして、流路27を流体が流通不能にすることができるようになっている。また、止水栓49の押し込む量を調整して流体の流通量を調整することができるようになっている。
【0022】
図1の破線及び図2に示すように、第2接続部31に接続される給水配管53及び給湯配管54は、建築物の外部の水道管に接続された図示されない引込み管に接続され、さらに、壁板13の裏面に沿って床板11の下方より上方に引き出されて配設されている。給水配管53及び給湯配管54はポリオレフィン、例えば架橋ポリエチレン又はポリブテンにより円筒状に形成され、可撓性を有している。また、図3に示すように、給水配管53及び給湯配管54の上端部は縮径形成され、前記第2接続部31のロック部材42内に嵌入可能に形成されている。
【0023】
そして、図4(b)に示すように、給水配管53又は給湯配管54の上端部をロック部材42内を介して第2接続部31内に挿入するとともに、接続筒32を給水配管53及び給湯配管54の内側に嵌入する。すると、ワンタッチジョイントにより給水配管53又は給湯配管54を第2接続部31に接続することができるようになっている。その結果、床板11の下方より上方へ引き出された給水配管53又は給湯配管54と、水栓金具18に接続されて下方へ延びる接続配管19とを、壁板13に支持された継手23の第2接続部31と第1接続部29とにそれぞれ接続して給水配管53又は給湯配管54の接続構造が構成される。
【0024】
給水配管53及び給湯配管54の接続構造の作用について以下に記載する。
さて、図1の破線及び図2に示すように、キャビネット12の上部に水栓金具18を設置し、その下端部に二本の接続配管19の上端部をそれぞれ接続するとともに、それらを壁板13と仕切り板15の裏側との間において下方へ延びるように配設する。
【0025】
次に、仕切り板15の点検作業口16の裏側に位置する壁板13に支持孔25を2箇所に形成し、図3に示すように、各支持孔25に継手23をそれぞれ取付けてそれらを壁板13に支持させ、プレート26により支持部材24の開口縁を被覆する。すると、第1接続部29が壁板13の表側に臨み、第2接続部31が壁板13の裏側に配置される。
【0026】
次いで、図1の左側の継手23の第2接続部31に、図4(b)に示すように、壁板13の裏側に配設された給水配管53の上端部をロック部材42内を介して第2接続部31内に挿入するとともに、接続筒32を給水配管53の内側に嵌入する。すると、給水配管53の上端面が係合凸部44に係合して、ロック部材42を第2接続部31の奥方へ押圧する。その結果、ロック部材42がコイルスプリング39の付勢力に抗して第2接続部31の奥方へ移動すると同時に、係止片43が収容凹部36内に収容される。そして、給水配管53の外面に対する係合凸部44の抵抗が低減され、給水配管53の上端面が係合凸部44を通過して第2接続部31の奥方へ挿入される。
【0027】
さらに、給水配管53の上端面が当接面33に当接するまで挿入する。すると、コイルスプリング39の下方への付勢力により係合凸部44がロック部材42側へ付勢され、係合凸部44が給水配管53の外面に係合する。すると、ワンタッチジョイントにより給水配管53が第2接続部31内に抜け出し不能に接続される。また、第1シールリング35及び第2シールリング46により給水配管53の外周面と第2接続部31及びロック部材42の内周面との間がシールされる。加えて、給水配管53は可撓性を有するため、所望する方向へ変形させることができ、給水配管53の第2接続部31への接続作業が効率良く行われる。
【0028】
続いて、第1接続部29に図1の左側の接続配管19の接続金具20を、図4(a)に示すように、そのフランジ21が第1接続部29の周縁フランジ29aに当接するまで挿入し、フランジ21と周縁フランジ29aとをクリップ30により挟持してクイックジョイントにより両者を離間不能に接続する。このとき、シールリング22により、第1接続部29の内周面と、接続配管19の外周面との間がシールされる。また、接続配管19は可撓性を有するため、その接続金具20の位置を所望する方向へ移動させることができる。
【0029】
その結果、図1及び図2に示すように、給水配管53が継手23及び接続配管19を介して水栓金具18に接続される。このとき、給水配管53と水栓金具18とは、給水配管53と第2接続部31との接続、第1接続部29と接続配管19との接続及び接続配管19と水栓金具18との接続を行うことにより接続される。そのため、接続箇所が3箇所しかないため、給水配管53と接続配管19との接続作業効率が向上するとともに、漏水のおそれが低減される。
【0030】
また、継手23には止水栓49が一体化されているため、継手23に止水栓49を別に接続する必要がなく、給水配管53と水栓金具18との接続作業の簡易化を図ることができる。さらに、継手23、接続配管19及び給水配管53は仕切り板15の裏側に配置されているため、扉を開けてキャビネット12内を視認したとき、その外観の低下が防止される。また、仕切り板15にはめ込まれた閉塞板17を取り外すことにより、点検作業口16から継手23と接続配管19及び給水配管53を確認することができる。さらに、右側の継手23に対しても接続配管19及び給湯配管54を同様に接続する。その結果、水栓金具18に継手23を介して給水配管53及び給湯配管54が接続される。
【0031】
前記の参考例によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 台所において、水栓金具18は継手23及び接続配管19を介して給水配管53又は給湯配管54と接続されているため、両者の間の接続箇所は3箇所である。そのため、水栓金具18と給水配管53との間に、給水配管53とエルボとの接続、エルボと止水栓との接続、止水栓と逆止弁ソケットとの接続、逆止弁ソケットと接続配管19との接続及び接続配管19と水栓金具18との接続が必要である従来と異なり、水栓金具18と給水配管53との間の接続箇所を少なくして、その施工作業の簡易化を図ることができるとともに、漏水のおそれを低減することができる。
【0032】
・ 接続配管19、継手23、給水配管53及び給湯配管54は仕切り板15の裏側に配置されている。そのため、キャビネット12内を視認したとき、その外観の低下を防止することができる。
【0033】
・ 仕切り板15には、点検作業口16が形成され、その点検作業口16の裏側に継手23が配置されている。そのため、その点検作業口16から継手23と接続配管19及び継手23と給水配管53又は給湯配管54との接続部分を容易に確認することができるとともに、その修理作業等を容易に行うことができる。また、通常は点検作業口16に閉塞板17がはめ込まれているため、キャビネット12内に継手23、接続配管19及び給水配管53が見えるのを防止することができる。
【0034】
・ 継手23はキャビネット12の高さの中央に位置するように配置されている。そのため、継手23が床板11の直近にある場合と異なり、接続配管19を短くしてその材料の節約を図ることができる。
【0035】
・ 第1接続部29は第2接続部31に対して斜め上方に延びて設けられ、継手23を壁板13に取付けたとき、第1接続部29は斜め上方に延びている。そのため、第1接続部29が第2接続部31に対して直角をなし、接続配管19を直角に折り曲げて第1接続部29に接続する場合と異なり、その接続作業を容易に行うことができる。
【0036】
・ 第1接続部29と接続配管19とはクイックジョイントにより接続され、第2接続部31と給水配管53又は給湯配管54とはワンタッチジョイントにより接続される。そのため、それらの接続作業を容易に行うことができる。
以下、本願の発明を台所における給水又は給湯配管の接続構造に具体化した実施形態について図面に基づいて説明する。
図7に示すように、壁板13の表側の床板11に形成された孔57を通過して床板11の下方より上方へ給水配管53又は給湯配管54を引き出す。その給水配管53又は給湯配管54を、床板11上に立設されたほぼ円筒状をなす固定部材58内に挿通する。この固定部材58は、ほぼ円筒状をなし外周面に円環状のフランジ部59を備える嵌合部材58aと、その嵌合部材58aのフランジ部59上に設けられる円筒状の立設部材58bとより構成されている。フランジ部59には取付孔59aが形成され、その取付孔59aから床板11に取付部材59bを打込可能になっている。また、立設部材58bの外周面には上下方向に沿って所定間隔毎に目盛58cが印されている。
そして、固定部材58の使用の際は、まず、継手23が配置される床板11からの高さを測定し、その高さに継手23が位置するように立設部材58bの目盛58cに対応させる。次いで、その目盛58cから立設部材58bの下端側を切断除去し、その立設部材58bを嵌合部材58aの上側に嵌合する。次に、固定部材58内に給水配管53又は給湯配管54が挿通するように、床板11の孔57に嵌合部材58aの下端側を嵌合させる。さらに、取付孔59aから床板11に取付部材59bを打ち込んで、固定部材58を床板11上に取付けるとともに、固定部材58を床板11上に立設する。
続いて、給水配管53又は給湯配管54の上端部を継手23の第2接続部31に接続するとともに、継手23を固定部材58の上端面に支持させて取付ける。さらに、その継手23の第1接続部29に接続配管19を接続する。
このように構成した場合、固定部材58により、継手23を壁板13に固定することなく配置することができる。立設部材58bには目盛58cが形成されているため、継手23の配置される床板11からの高さを立設部材58bの目盛58cに対応させて切断することにより、立設部材58bの高さ調節を行うことができる。また、給水配管53又は給湯配管54の外面を保護することができる。
【0037】
なお、本実施形態および参考例は、次のように変更して具体化することも可能である。
(1) 図5及び図6に示すように、継手23をほぼ直線状に形成し、参考例と同様の構成の第1接続部29を継手23の一端部に、第2接続部31を継手23の他端部に、止水口48を継手23の外側面に形成し、その止水口48に止水栓49を嵌入して構成する。また、板材を直角に折り曲げて支持部材24を形成し、その支持部材24の上面に、継手23の上端側を保持させてもよい。
【0038】
そして、継手23を保持した支持部材24の側面から壁板13に固定ねじ56をねじ込んで、その支持部材24を壁板13の表側に取付けて継手23を壁板13に支持させてもよい。さらに、その継手23の第1接続部29に、図5の破線に示すように、水栓金具18に接続され、下方へ延びる接続配管19を接続し、第2接続部31に、壁板13の表側の床板11の下方より上方へ引き出された給水配管53又は給湯配管54を接続し、接続配管19、継手23及び給水配管53又は給湯配管54を壁板13の表側と仕切り板15の裏側との間に配置してもよい。また、継手23と支持部材24とを一体化してもよい。
【0039】
このように構成した場合も、水栓金具18と給水配管53との接続箇所を少なくして、その接続作業の簡易化を図ることができるとともに、漏水のおそれを低減することができる。また、接続配管19、継手23及び給水配管53又は給湯配管54が壁板13の表側と仕切り板15の裏側との間に配置されているため、それらの点検作業や修理作業等を容易に行うことができる。
【0040】
加えて、接続配管19と給水配管53又は給湯配管54とをほぼ直線状態に配置することができ、流体の流通時に接続配管19と給水配管53又は給湯配管54に流体による大きな抵抗が作用するのを抑制して、それらを損傷を受けにくくすることができる。
【0041】
(2) 実施形態の固定部材58の上端には、参考例の継手23又は上記(1)に記載の継手23を支持させてもよい。
【0044】
このように構成した場合、固定部材58により、継手23を壁板13に固定することなく配置することができる。立設部材58bには目盛58cが形成されているため、継手23の配置される床板11からの高さを立設部材58bの目盛58cに対応させて切断することにより、立設部材58bの高さ調節を行うことができる。また、給水配管53又は給湯配管54の外面を保護することができる。
【0045】
(3) 給水配管53又は給湯配管54を壁板13と仕切り板15との間に配設し、その上端側を壁板13を貫通して壁板13の裏側へ配置して、その上端部に第2接続部31により参考例の継手23又は上記(1)に記載の継手23を接続する。さらに、その継手23の第1接続部29に接続配管19の下端部を接続し、その上端部を壁板13の裏側に設置された給湯器等に接続してもよい。このように構成した場合も、実施形態および参考例と同様の効果を発揮させることができる。
【0046】
(4) 参考例の継手23と支持部材24とを別体化してもよい。このように構成した場合、支持部材24を壁板13に取付けた後に継手23を支持部材24に支持させることができ、支持部材24に対する継手23の位置を所望する位置に変更することができる。
【0047】
(5) 第1接続部29のクイックジョイントを第2接続部31と同様の構成のワンタッチジョイントにしてもよい。又は第2接続部31のワンタッチジョイントを第1接続部29と同様の構成のクイックジョイントにしてもよい。
【0048】
(6) キャビネット12内の仕切り板15を省略してもよい。このように構成した場合、キャビネット12内を簡素化することができる。
(7) 仕切り板15の点検作業口16を省略してもよい。このように構成した場合、仕切り板15の構造を簡素化することができる。
【0049】
(8) 参考例の継手23又は上記(1)に記載の継手23に逆止弁又は定流量弁を一体形成してもよい。さらに、その継手23の流路27にストレーナを設置してもよい。又は参考例の継手23又は上記(1)に記載の継手23の流路27にストレーナのみを設置してもよい。
【0050】
(9) 参考例の継手23又は上記(1)に記載の継手23の第2接続部31に接続配管19を接続し、第1接続部29に給水配管53又は給湯配管54を接続してもよい。
【0051】
(10) 参考例の継手23又は上記(1)に記載の継手23に第1接続部29及び第2接続部31をそれぞれ2箇所以上有するように継手23を構成してもよい。このように構成した場合、1つの継手23により給水配管53及び給湯配管54を2本以上接続することができ、継手23を2つ壁板13に取り付ける場合と異なり、施工作業の簡易化を図ることができる。
【0052】
(11) 給水配管53及び給湯配管54を、その上端部を縮径形成せずに、第2接続部31のロック部材42内に嵌入可能な円筒状に形成してもよい。
さらに、前記実施形態および参考例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0053】
・ 前記仕切り板には、点検作業口を閉塞する閉塞板が取り付けられる請求項1に記載の給水又は給湯配管の接続構造。
このように構成した場合、仕切り板の裏側が視認されるのを防止することができる。
【0054】
・ 前記継手は、接続配管が接続される接続部が給水又は給湯配管が接続される別の接続部に対して斜め上方に延びるように壁板に支持される請求項1に記載の給水又は給湯配管の接続構造。
【0055】
このように構成した場合、接続配管の接続作業を容易に行うことができる。
・ 前記継手の接続配管が接続される接続部及び給水又は給湯配管が接続される別の接続部の少なくとも一方は、接続配管又は給水若しくは給湯配管を挿入するのみで接続可能なワンタッチジョイントである請求項1に記載の給水又は給湯配管の接続構造。
【0056】
このように構成した場合、接続配管又は給水若しくは給湯配管を、接続部に容易に接続することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の給水又は給湯配管の接続構造は、継手を壁板に固定することなく配置することができる。また、継手の配置される床板からの高さを目盛に対応させて固定部材を切断することにより、固定部材の高さ調節を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例の給水又は給湯配管の接続構造を示す分解斜視図。
【図2】 参考例の給水又は給湯配管の接続構造を示す側断面図。
【図3】 継手と接続配管及び給水配管とを示す分解斜視図。
【図4】 (a)は参考例の継手と接続配管とを示す半断面図、(b)は継手と給水配管との接続構造を示す半断面図。
【図5】 給水又は給湯配管の接続構造の別例を示す分解斜視図。
【図6】 別例の継手を示す部分側断面図。
【図7】 別例の継手と実施形態の固定部材を示す側断面図。
【図8】 従来の接続配管と給水配管との間の接続を示す分解斜視図。
【符号の説明】
11…床板、12…キャビネット、13…壁板、15…仕切り板、16…点検作業口、18…水栓器具としての水栓金具、19…接続配管、23…継手、29…第1接続部、31…第2接続部、49…止水栓、53…給水配管、54…給湯配管、58…固定部材、58c…目盛。
Claims (1)
- 床板の下方より上方へ引き出されるとともに、床板上に立設され、床板からの継手の高さを示す目盛が外周面に印されている筒状の固定部材内に挿通された可撓性を有する給水又は給湯配管と、水栓器具に接続されて下方へ延び、可撓性を有する接続配管とを、少なくとも止水栓を備えた継手に接続し、その継手を前記固定部材の上部に支持する給水又は給湯配管の接続構造。
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JP34777099A JP3655515B2 (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 給水又は給湯配管の接続構造 |
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- 1999-12-07 JP JP34777099A patent/JP3655515B2/ja not_active Expired - Lifetime
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