JP6916517B2 - 電線収容設備における保護管の取付具 - Google Patents

電線収容設備における保護管の取付具 Download PDF

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本発明は、地中に埋設されるケーブルトラフ等の電線収容設備から電線を引き出すために、当該電線を通す保護管を電線収容設備に取り付けるための取付具に関する。
近年、特に都市部において、景観の向上や円滑な道路交通の確保を目的とする地中電線路の一種として、電力線や通信線などの複数種類の電線を地中に埋設して無電柱化するための、電線共同溝の整備が進められている。
電線共同溝とは、電線の設置及び管理を行う2以上の者の電線を収容するために、道路管理者が道路の地下に設ける施設のことをいう。また、電線共同溝は、一般部と特殊部とを有しており、このうち一般部は、電力、通信、放送事業者等の電線を収容する管路部分をいい、特殊部は、需要家への供給のための電線の分岐部や接続部等を総称していう。
例えば、特許文献1には、地中の比較的浅い層に埋設され、電線共同溝の一般部を構成するケーブルトラフが開示されている。このケーブルトラフはコンクリート製であり、長さ方向の両端部と上部とが開放したボックス本体と、ボックス本体の上部を塞ぐ蓋部材とを有する小型ボックスを長さ方向に複数個接続することによって構成されている。ボックス本体の内部には、複数本の電線を収容するための空間が形成される。
また、特殊部として、作業者の手を挿入可能な内部空間を有するハンドホール等の電線収容ボックスが用いられることがある(例えば、特許文献2参照)。このハンドホールの側壁には、ダクトスリーブと呼ばれる管口部材(保護管)が取り付けられ、この管口部材を通して、ハンドホール内の電線が外部へ引き出されている。
特開2005−304198号公報 特開2001−359211号公報
特許文献1に記載されているようなケーブルトラフにおいては、収容された電線を道路に隣接している建物等の需要家に直接引き込むことが考えられている。この場合、ケーブルトラフの側壁に開口を形成し、この開口に、ハンドホールに用いられるような管口部材を取り付け、ケーブルトラフ内の電線を管口部材を通して外部へ引き出すことが考えられる。
しかし、電線には、許容される最小の曲げ半径が定められており、この最小曲げ半径以下で電線を湾曲させることはできない。したがって、ケーブルトラフの幅内で十分に電線を曲げることができない場合は、ケーブルトラフの側壁に直交する方向へケーブルを引き出すことができず、側壁に対して斜めにケーブルを引き出さざるを得ない。この場合、ケーブルトラフの側壁には斜めに開口を形成しなければならないので、側壁の貫通長さが長くなり、開口を形成するための作業が困難となる。また、斜めに形成された開口に一般的な管口部材を取り付けることができないため、斜め接続専用の特殊構造を有する管口部材が必要となり、汎用性が低下する。
また、ハンドホールには、電線の曲げ空間を十分に確保できない小型のものがあるため、ケーブルトラフと同様に側壁から斜めに電線を引き出さなければならないことがあり、上記と同様の問題が生じ得る。
本発明は、一般的な保護管を用いて、ケーブルトラフやハンドホール等の電線収容設備の側壁から斜めに電線を引き出すことができる、電線収容設備における保護管の取付具を提供することを目的とする。
(1)本発明は、電線収容設備の側壁に形成された開口に装着され、かつ前記電線収容設備の内部から外部へ引き出される電線を通すための保護管を取り付ける取付具であり、
前記側壁に対して傾斜した姿勢で当該側壁の内面よりも前記電線収容設備の外側に配置されかつ前記保護管を取り付けるための取付孔が形成された第1板部を有している。
この構成によれば、電線収容設備の側壁に形成された開口に取付具を装着し、この取付具の第1板部に保護管を取り付けることによって、側壁に対して傾斜した状態で保護管を配置することができる。そのため、電線収容設備の内部で電線を大きく曲げることができない場合であっても、電線を斜めに引き出すことができる。
また、取付具の第1板部が、側壁に対して傾斜した姿勢で配置されるので、側壁に対して開口を斜めに形成する必要が無くなり、開口を容易に形成することができる。また、保護管を特殊な構造とすることなく斜めに取り付けることができるので、一般的に使用される汎用品の保護管を用いることができる。
(2)前記取付具は、前記第1板部とは異なる方向で前記側壁に対して交差しかつ当該側壁の内面よりも前記電線収容設備の外側に配置された第2板部を有し、前記第2板部の外側の端部が前記第1板部の外側の端部に接続されていることが好ましい。
(3)前記取付具は、前記第1板部と前記第2板部との間に形成される空間を両側から塞ぐ閉塞板部をさらに有していることが好ましい。
このような構成によって、第1板部と第2板部との間に形成される空間を介して、電線収容設備内に水等が浸入するのを抑制することができる。
(4)前記取付具は、前記開口の周縁における前記側壁の内面に係止する第1係止部を備えていることが好ましい。
このような構成によって、取付具が開口から外部へ離脱しないように位置を規制することができる。
(5)前記取付具は、前記開口の周縁における前記側壁の外面に係止する第2係止部を備えていることが好ましい。
このような構成によって、取付具が開口から内部へ離脱しないように位置を規制することができる。
(6)前記取付具は、前記電線収容設備の内部側から前記開口に装着される第1部品と、前記電線収容設備の外部側から前記開口に装着されかつ前記第1部品に結合される第2部品とを有し、前記第1部品が、前記開口の周縁における前記側壁の内面に係止する第1係止部を有し、前記第2部品が、前記開口の周縁における前記側壁の外面に係止する第2係止部を有していることが好ましい。
この構成によれば、取付具が第1部品と第2部品とからなり、それぞれ側壁の内面に係止する第1係止部と、側壁の外面に係止する第2係止部とを有しているので、これら第1係止部と第2係止部とによって側壁を挟んだ状態で、取付具を固定することができる。
本発明によれば、一般的な保護管を用いて電線収容設備の側壁から斜めに電線を引き出すことができる。
第1の実施形態に係る保護管の取付具を適用したケーブルトラフの斜視図である。 ケーブルトラフの横断面図である。 小型ボックスの側壁の水平断面図である。 取付具の斜視図である。 取付具の正面図及び平面図である。 取付具の側面図である。 保護管を構成する管口部材を示す側面図(一部断面図)である。 ケーブルトラフに保護管を取り付ける手順を示す説明図である。 ケーブルトラフに保護管を取り付ける手順を示す説明図である。 第2の実施形態に係る取付具の平面図である。 取付具の斜視図である。 保護管を構成するキャップ部材を示す側面図(一部断面図)である。 ケーブルトラフに保護管を取り付ける手順を示す説明図である。 ケーブルトラフに保護管を取り付ける手順を示す説明図である。 取付具の変形例を示す平面図である。 取付具の使用形態の変形例を示すケーブルトラフの横断面図である。 比較例に係る小型ボックスの側壁の水平断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る保護管の取付具を適用したケーブルトラフの斜視図である。図2は、ケーブルトラフの横断面図である。
本実施形態では、電線収容設備であるケーブルトラフ10に保護管41,43が取り付けられている。このケーブルトラフ10は、電線共同溝の一般部を構成する小型トラフであり、浅層埋設方式により歩道等の道路Rの下方における比較的浅い層に埋設される。ケーブルトラフ10の内部には、長手方向に沿って延びる収容空間Sが形成され、この収容空間Sに複数本の電線Kが収容されている。なお、本明細書において、幅方向とは、ケーブルトラフ10の長手方向(電線共同溝の延長方向)に直交する水平な方向をいう。
ケーブルトラフ10は、略直方体形状に形成されたプレキャストコンクリート製の小型ボックス11を長手方向に複数個接続してなる。小型ボックス11は、ボックス本体21と、蓋部材22とから構成されている。
ボックス本体21は、底壁23と、この底壁23の幅方向両端から上方へ立ち上がる一対の側壁24とを有し、断面形状がほぼコの字状に形成されている。したがって、ボックス本体21は、長手方向の両端と上端とにおいて開放されている。
蓋部材22は、ボックス本体21の全幅及び全長と略同一の全幅及び全長を有するコンクリート製の板材からなる。そして、蓋部材22は、ボックス本体21における一対の側壁24の上端に載置されることによって、ボックス本体21の上端の開口を塞いでいる。小型ボックス11は、ボックス本体21の上端の開口を蓋部材22によって塞ぐことで断面形状がほぼ「口」字状(矩形状)に形成されている。
ケーブルトラフ10内の収容空間Sには、複数本の電線Kが収容されている。収容空間Sに収容された電線Kは、ボックス本体21の側壁24から外部に引き出して道路に隣接する建物等の需要家に直接引き込まれる引込線とされている。なお、本実施形態の電線Kは、さや管P内に通された状態で収容されているが、さや管Pに通さずに直接的に小型ボックス11の収容空間Sに収容されていてもよい。また、電線Kは、さや管Pから取り出した状態で小型ボックス11の外部へ引き出されてもよいし、さや管Pとともに小型ボックス11の外部へ引き出されてもよい。
ケーブルトラフ10を構成する一部の小型ボックス11の側壁24には、管口部材41が取り付けられている。この管口部材41は、小型ボックス11の側壁24を通過して引き出される電線Kを保護している。また、管口部材41には、需要家に到るまでの間で電線Kを保護する延長管43が接続されている。したがって、管口部材41及び延長管43は共に保護管を構成している。また、管口部材41は、取付具30を介して側壁24に取り付けられている。以下、取付具30について詳細に説明する。
図3は、小型ボックス11の側壁24の水平断面図である。図4(a)は、取付具30を正面側から見た斜視図、(b)は、取付具30を背面側から見た斜視図である。
図2及び図3に示すように、取付具30は、小型ボックス11の側壁24に形成された開口26に装着され、小型ボックス11の側壁24に対して斜めに電線Kを引き出すために用いられる。電線Kには、その太さ等に応じて許容される曲げ半径(最小曲げ半径)が定められている。そのため、側壁24の近くに配置された電線Kを当該側壁24から引き出そうとした場合、最小曲げ半径以下で湾曲させることができないので、側壁24に対して直交する方向に電線Kを引き出すことができず、当該側壁24に対して傾斜した状態で引き出さざるを得ない。このような場合に、本実施形態の取付具30を用いることによって側壁24に対して斜めに電線Kを引き出すことが可能となっている。
なお、図1に示すように、小型ボックス11の側壁24には、部分的に厚さを薄くしたノックアウト部24aが設けられており、このノックアウト部24aを利用して開口26を形成することで、設置現場において容易に開口26を形成することが可能となる。
取付具30は、図3及び図4に示すように、第1板部31と、第2板部32と、閉塞板部33と、係止板部(第1係止部)34と、押さえ部材(第2係止部)35とを有する。第1板部31及び第2板部32は、略同一形状の矩形状の板材であり、両者は一側辺において互いに接続されている。また、第1板部31と第2板部32との相対角度は、約90度とされている。
第1板部31には、当該第1板部31を貫通する円形状の取付孔36が形成され、この取付孔36に管口部材41が取り付けられる。
閉塞板部33は、略三角形状の板材であり、第1板部31及び第2板部32の上下側辺に接着され、第1板部31と第2板部32との間に形成される略三角形の空間を上下両側から塞いでいる。
係止板部34は、第2板部32が接続された一側辺とは反対側の第1板部31の他側辺と、第1板部31が接続された一側辺とは反対側の第2板部32の他側辺とに接続されている。係止板部34は、矩形状の板材からなり、第1板部31及び第2板部32との相対角度が略135°とされている。
また、第1板部31及び一方の係止板部34と、第2板部32及び他方の係止板部34とは、線対称形状に形成されている。また、第1板部31、第2板部32、及び係止板部34は、一枚の板材を屈曲することによって構成されている。
押さえ部材35は、上側の閉塞板部33の上面と、下側の閉塞板部33の下面とにそれぞれ取り付けられたナット部材35aと、このナット部材35aに螺合されるボルト部材35bとを有している。ナット部材35aは、略L字形状のブラケット35cを介して閉塞板部33に取り付けられている。
図5(a)は、取付具30の正面図、図5(b)は、取付具30の平面図である。図6は、取付具30の側面図である。
取付具30を装着するために小型ボックス11の側壁24に形成される開口26は、取付具30の上下の閉塞板部33の間隔よりも若干大きい高さと、第1板部31及び第2板部32を合わせた幅(図5の左右方向の幅)よりも若干広い横幅とを有する矩形状の開口とされている。
取付具30の第1板部31及び第2板部32は、開口26内に配置されている。そして、第1板部31と第2板部32との接続部分(屈曲部分)が最も外側に配置され、開口26から突出している。係止板部34は、開口26よりも左右外側に突出し、側壁24の内面24bに当接することによって係止している。また、押さえ部材35のボルト部材35bの先端部は、開口26の上方と下方とにおいて側壁24の外面24cに当接することによって係止している。したがって、取付具30は、係止板部34と押さえ部材35とによって側壁24を挟み込むことで、開口26に装着されている。
なお、図6に示すように、開口26と取付具30との間にできる隙間には、パテや接着材等の間詰め材45が充填され、当該隙間から小型ボックス11内に水等が浸入しないように防水されている。
図7は、保護管を構成する管口部材41の側面図(一部断面図)である。
管口部材41は、合成樹脂製の管であり、その外周には螺旋状の凹凸部41aが形成されている。この管口部材41の基端部には結合部材42が取り付けられる。結合部材42は、合成樹脂製の管であり、外周に螺旋状の突条部42aが形成されている。結合部材42の軸方向の一端には、径方向外方に突出する鍔部42bが形成されている。また、管口部材41の先端部には、延長管43を連結するための連結部41bが設けられている。これらの管口部材41,結合部材42、及び延長管43は、全て電線Kを保護するための保護管を構成している。
図7(b)に示すように、取付具30の第1板部31に形成された取付孔36には、管口部材41と結合部材42とが取り付けられる。具体的には、取付孔36に挿入された結合部材42の外周に管口部材41の内周をねじ込むことによって管口部材41及び結合部材42が取付具30に取り付けられる。
次に、ケーブルトラフ10の小型ボックス11に取付具30を装着し、さらに取付具30に管口部材41を取り付ける手順について説明する。
図8(a)に示すように、まず、小型ボックス11の側壁24に開口26を形成する。具体的には、ケーブルトラフ10の設置現場において、側壁24に形成されたノックアウト部24aをグラインダー等の工具を用いて矩形状にくり抜き(切断位置を符号Cで示す)、開口26を形成する。
次いで、図8(b)に示すように、小型ボックス11の外側から開口26内に取付具30の一側部を挿入し、続けて他側部も開口26内に挿入する。その後、図9(a)に示すように、側壁24の内面24bに係止板部34を当接させて係止し、押さえ部材35におけるナット部材35aにボルト部材35bを螺合する。そして、ボルト部材35bの先端部を開口26の上下周縁部に当接させて係止し、取付具30を側壁24の開口26に装着する。
そして、図9(b)に示すように、小型ボックス11の内側から取付具30の取付孔36(図7(b)参照)に結合部材42を挿入し、小型ボックス11の外側から結合部材42に管口部材41を螺合し、取付具30に管口部材41及び結合部材42を取り付ける。
その後、管口部材41の先端に延長管43(図3参照)を接続し、小型ボックス11内の電線Kを結合部材42、管口部材41、及び、延長管43を通して外部へ引き出し、道路に隣接する建物等に電線Kを引き込む。
以上に説明した本実施形態では、ケーブルトラフ10の小型ボックス11の側壁24に開口26を形成し、この開口26に取付具30を装着し、この取付具30に保護管としての管口部材41及び結合部材42を取り付けている。取付具30は、小型ボックス11の側壁24に対して傾斜した姿勢の第1板部31を備え、この第1板部31に管口部材41及び結合部材42が取り付けられるので、側壁24に対して開口26を斜め方向ではなく垂直方向に形成することができる。したがって、側壁24に開口26を容易に形成することができる。
また、取付具30の第1板部31は、側壁24に対して傾斜した姿勢で配置されるので、この第1板部31に管口部材41を取り付けるだけで、管口部材41が側壁24に対して傾斜して配置される。そのため、管口部材41や結合部材42を斜めに接続するために特殊な形状に形成する必要がなく、管口部材41及び結合部材42として一般的に使用されている汎用品を用いることができる。
図3に示すように、取付具30における第1板部31及び第2板部32は、小型ボックス11の側壁24の内面24bよりも外側に配置され、側壁24の内面24bよりも内部側へは張り出していない。そのため、小型ボックス11内のスペースが取付具30によって侵食されることがなく、電線Kを収容するための収容空間Sを広く確保することができる。
図17は、比較例に係る管口部材141を取り付けた小型ボックス11の側壁24を示す水平断面図である。
この比較例では、小型ボックス11の側壁24に対して斜めに開口126が形成され、この開口126に対して、基端面141aが斜めに傾斜した特殊構造の管口部材141が装着されている。この例においては、管口部材141の基端面141aが側壁24の内面24bに沿って配置されているので、電線Kの曲げスペースを小型ボックス11内のみで確保しなければならず、側壁24からある態度離れた(距離L)電線Kしか管口部材141を通して外部に引き出すことができない。また、小型ボックス11内には、通常電線Kがぎっしりと収容されているため、小型ボックス11内で電線を取り回すスペースを確保し難い。
図3に示す本実施形態の場合、側壁24の開口26内において、取付具30の第1板部31及び第2板部32の間に平面視三角形状の空間Aが形成され、当該空間Aを電線Kを曲げるためのスペースとして利用することができる。したがって、側壁24の近傍に配置された電線Kであっても好適に管口部材41を通して外部へ引き出すことができる。
[第2の実施形態]
図10は、第2の実施形態における取付具の平面図、図11は、取付具の斜視図である。本実施形態の取付具50は、第1部品50Aと、第2部品50Bとの2部品によって構成されている。第1部品50Aは、第1板部51A、第2板部52A、及び係止板部54を備えており、これらは、第1の実施形態の取付具30における第1板部31、第2板部32、及び係止板部34と略同一の構造を有している。第1板部51A及び第2板部52Aには、それぞれ取付孔56Aが形成されている。
第2部品50Bは、第1板部51B、第2板部52B、閉塞板部53、及び押さえ部材55を備えている。第1板部51B及び第2板部52Bは、第1部品50Aにおける第1板部51A及び第2板部52Aと略同一の形状であり、約90°の相対角度で屈曲されている。第2部品50Bの第1板部51B及び第2板部52Bは、第1部品50Aの第1板部51A及び第2板部52Aの外側に重ね合わされている。第2部品50Bの第1板部51B及び第2板部52Bには、それぞれ取付孔56Bが形成され、各取付孔56Bは、第1板部51B及び第2板部52Bに重ね合わせられた第1板部51A及び第2板部52Aの取付孔56Aに連通される。
閉塞板部53は、略三角形状の板材であり、第1板部51Bと第2板部52Bとの間に形成される略三角形状の空間を上下両側から閉塞する。押さえ部材55は、第1の実施形態における押さえ部材35と略同一の構成であり、ナット部材55a、ボルト部材55b、及びブラケット55cを備え、上下の閉塞板部53に取り付けられている。
各第1板部51A,51Bに形成された取付孔56A,56Bには、第1の実施形態と同様に管口部材41及び結合部材42が取り付けられるが、第2板部52B,52Bに形成された取付孔56A,56Bには、図12に示されるような、キャップ部材44と結合部材42とが取り付けられる。結合部材42は、管口部材41に取り付けられるものと同一部品である。キャップ部材44は、円筒形状に形成されかつ螺旋状の凹凸部44a1が形成された円筒部44aと、円筒部44aの一端部を閉塞する閉塞板44bとを有する。そして、円筒部44aの他端部側の内面に結合部材42の突条部42aをねじ込むことで、キャップ部材44と結合部材42とが結合される。
次に、ケーブルトラフ10の小型ボックス11に対して取付具50を取り付け、さらに取付具50に対して管口部材41及びキャップ部材44を取り付ける手順について説明する。
図13(a)に示すように、まず、小型ボックス11の側壁24に開口26を形成する。この手順は、図8(a)を用いて説明した第1の実施形態と同様である。
そして、図13(b)に示すように、取付具50における第1部品50Aの第1板部51A及び第2板部52Aを、小型ボックス11の内側から開口26内に挿入する。そして、係止板部54を側壁24の内面24bに当接させて係止する。
次いで、図13(c)に示すように、取付具50における第2部品50Bを、小型ボックス11の外側から第1部品50Aにおける第1板部51A及び第2板部52Aの外側に覆い被せ、第2部品50Bの第1板部51B及び第2板部52Bを、第1部品50Aの第1板部51A及び第2板部52Aに重ね合わせる。
その後、図14(a)に示すように、取付具50における第1板部51A,51Bに形成された取付孔56A,56Bに、管口部材41及び結合部材42を取り付ける。
次いで、図14(b)に示すように、取付具50における第2板部52A,52Bに形成された取付孔56A,56Bに、キャップ部材44及び結合部材42を取り付ける。
このように、管口部材41と結合部材42とを結合し、キャップ部材44と結合部材42とを結合することによって、取付具50における第1部品50Aと第2部品50Bとが互いに連結される。また、取付具50における第1板部51A,51Bと第2板部52A,52Bとの双方ともが、管口部材41と結合部材42、及び、キャップ部材44と結合部材42とにより連結されるので、第1部品50Aと第2部品50Bとを強固に連結することができる。
その後、図14(c)に示すように、押さえ部材55におけるナット部材55aにボルト部材55bを螺合し、ボルト部材55bの先端を側壁24の外面24cに当接させて係止する。これにより、取付具50は、第1部品50Aの係止板部54と第2部品50Bの押さえ部材55とによって側壁24を挟み込むことで、開口26に装着されている。
本実施形態の取付具においても第1の実施形態の取付具と略同様の作用効果を奏する。また、本実施形態の取付具50は、第1部品50Aと第2部品50Bとの2部品によって構成されているので、各部品を側壁24の内外から簡単に装着することができる。
ただし、本実施形態の取付具50は、2部品を要することから、第1の実施形態の取付具30と比べて部品点数が多く、構造が複雑となる。したがって、この点においては第1の実施形態の取付具30の方が有利である。
[取付具の変形例]
図15は、取付具の変形例を示す平面図である。
図15(a)に示す取付具30は、第1板部31が第2板部32よりも平面視で長く形成されたものである。また、第1板部31は、側壁24の内面24bに対して第1実施形態よりも緩やかに傾斜、例えば略30°で傾斜している。このような変形例によって、第1板部31に対してより大径の管口部材41を取り付けることができ、さらに、電線Kの引き出し方向をより側壁24に対して垂直な方向に近づけることができる。
図15(b)に示す取付具50は、第2の実施形態と同様に第1部品50Aと第2部品50Bとを備え、これらの第1板部51A,51Bが、第2板部52B,52Bよりも平面視で長く形成されたものである。また、第1板部51A,51Bは、側壁24の内面24bに対して第2の実施形態よりも緩やかに傾斜、例えば略30°で傾斜している。第2部品50Bは、その両側部に係止板部54Bを備えている。第1部品50Aの係止板部54Aが側壁24の内面24bに当接して係止するのに対して、第2部品50Bの係止板部54Bは、側壁24の外面24cに当接して係止する。したがって、第1、第2部品50A,50Bは、各係止板部54A、54Bによって側壁24を内外から挟んだ状態で固定される。
図15(c)に示す取付具30は、第1板部31の構造が第1の実施形態と同様であるが、第2板部32の構造が第1の実施形態とは異なり、略L字形状に形成されている。具体的には、側壁24の内面24bに対して直交する部分32bと平行な部分32aとで略L字形状に形成されている。この変形例では、第1板部31と第2板部32との間に形成される空間をより広く形成することができ、外部へ引き出そうとする電線Kと取付具30との干渉を確実に防止することができる。
なお、各変形例における取付具30,50は、上記第1,第2の実施形態で説明したような閉塞板部33,53や押さえ部材35,55を備えていなくてもよい。この場合、例えば、図15(a)及び(c)の変形例では、取付具30を側壁24に対してパテや接着材により接着することで固定することができる。
[取付具の使用形態の変形例]
取付具は、以下に説明するような形態で使用することも可能である。図16は、取付具の使用形態の変形例を示すケーブルトラフの横断面図である。
図16に示す取付具30は、図3に示す取付具30を約90度回転させた状態で、小型ボックス11の側壁24の開口26に装着されている。より具体的には、取付具30は、管口部材41が取り付けられる第1板部31が上側に配置され、第2板部32が下側に配置されるように側壁24の開口26に装着されている。そして、管口部材41は、側壁24に対して斜め上方向に傾斜した姿勢に配置されている。
本変形例は、例えば、電線を引き込む建物等の需要家がケーブルトラフに接近しているために、電線を水平に引き出すスペースを確保できない場合に有用である。
なお、本変形例では、平面視において管口部材41が側壁24に対して直交した姿勢となるが、小型ボックス11の底壁23から管口部材41までの間で上下方向の高さが確保されるため、この高さを利用して電線Kを大きく曲げて管口部材41から電線Kを引き出すことができる。
また、他の変形例として、管口部材41が側壁24に対して上下方向及び水平方向の双方において傾斜した姿勢に配置されるように、側壁24の開口26に取付具30を装着してもよい。
なお、今回開示した実施形態は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、本発明の取付具が適用される電線収容設備は、上述のようなケーブルトラフ10(小型ボックス11)に限らず、ハンドホール等であってもよい。また、電線Kの収容空間と排水空間との双方を備えた側溝ブロックであってもよい。
10 :ケーブルトラフ(電線収容設備)
11 :小型ボックス
24 :側壁
24b :内面
24c :外面
26 :開口
30 :取付具
31 :第1板部
32 :第2板部
33 :閉塞板部
34 :係止板部(第1係止部)
35 :押さえ部材(第2係止部)
36 :取付孔
41 :管口部材(保護管)
42 :結合部材(保護管)
43 :延長管(保護管)
50 :取付具
50A :第1部品
50B :第2部品
51A :第1板部
51B :第1板部
52A :第2板部
52B :第2板部
53 :閉塞板部
54 :係止板部(第1係止部)
54A :係止板部(第1係止部)
54B :係止板部(第2係止部)
55 :押さえ部材(第2係止部)
56A :取付孔
56B :取付孔
K :電線
S :収容空間

Claims (5)

  1. 電線収容設備の側壁に形成された開口に装着され、かつ前記電線収容設備の内部から外部へ引き出される電線を通すための保護管を取り付ける取付具であり、
    前記開口の周縁における前記側壁の内面に係止する第1係止部と、
    前記開口の周縁における前記側壁の外面に係止し、前記第1係止部との間で前記側壁を挟み込む第2係止部と、
    前記側壁に対して傾斜した姿勢で当該側壁の内面よりも前記電線収容設備の外側に配置され、かつ前記電線収容設備の内部側の端部が前記第1係止部に接続され、かつ前記保護管を取り付けるための取付孔が形成された第1板部と、
    前記側壁の内面よりも前記電線収容設備の外側に配置され、かつその外側の端部が前記第1板部の外側の端部に接続され、かつ前記電線収容設備の内部側の端部が前記第1係止部に接続される第2板部と、を備え
    前記第2係止部が、前記第1板部と前記第2板部とが並ぶ方向に直交する方向における、前記取付具の両側のみで前記側壁の外面に係止する、電線収容設備における保護管の取付具。
  2. 前記第1係止部が、前記第1板部と前記第2板部とが並ぶ方向における、前記取付具の両端のみに設けられている、請求項1に記載の電線収容設備における保護管の取付具。
  3. 前記第2板部が、前記第1板部とは異なる方向で前記側壁に対して交差している、請求項1又は2に記載の電線収容設備における保護管の取付具。
  4. 前記第1板部と前記第2板部との間に形成される空間を両側から塞ぐ閉塞板部をさらに有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線収容設備における保護管の取付具。
  5. 前記電線収容設備の内部側から前記開口に装着される第1部品と、前記電線収容設備の外部側から前記開口に装着されかつ前記第1部品に結合される第2部品とを有し、前記第1部品が、前記開口の周縁における前記側壁の内面に係止する前記第1係止部を有し、前記第2部品が、前記開口の周縁における前記側壁の外面に係止する前記第2係止部を有している、請求項1〜のいずれか1項に記載の電線収容設備における保護管の取付具。
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