JP4490326B2 - 地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護方法及びその保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地中埋設ケーブルを分岐、配線保護するよう地中に埋設されるハンドホール、マンホール等の地中埋設ボックスと地中埋設ケーブルを布設保護する地中保護用の管路材との連繋部位における地震時等の地盤変動において、その連繋部位が破断されても内部の地中埋設ケーブルを充分に保護できるように、特に既設の地中埋設ボックス内で容易に施工可能にした地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護方法及びその保護装置に関する。
従来から通信、動力用等の各種ケーブル類を地中に埋設状態で布設するにはその分岐・集約・保護等のために、例えば橋梁・橋台部、鉄塔、地下室その他の引き込み部位等におけるハンドホール、マンホール等更には情報ボックスと称される各種の地中埋設ボックス壁に、ケーブル類を格納包覆する管路材を連繋している。その連繋部位においては、施設後に生じる沈下等を考慮して管路材端部においてある程度の予想される移動・ぶれ量に対応できるようにスライド自在性、可撓性等があるようにした各種装置・方法による地中埋設管路地盤沈下対策処理がなされている。
これらの地盤沈下対策処理は、その多くはいずれも新設時に施工されるもので、例えば近時の大地震時に発生した予想を超えた沈下、例えば水平方向の横揺れ、上下方向の縦揺れ等によって10〜20cm程度更にはそれ以上で移動することがあると、それが考慮されていない連繋部位においては管路材が脱落したり、破断されたりし、布設のケーブル類が損傷、切断される事態が発生する。ただ、既に施工使用されている従来の連繋部位の多くは、沈下の発生自体を予想していないものが多く、地震時等のいわゆるライフラインの確保を考慮すれば数多く存する既設の連繋部位における地盤沈下対策の緊急の実施が必要とされている。
このための従来の既設の諸設備に対する地盤沈下対策は、地中埋設ボックス壁と地中に埋設された管路材との連繋部位を露出させるように地盤を開削して掘り起こし、既設の諸部材を交換し、更には場合によってはケーブル類を再布設する等で行っているのが現状である。
特になし
ところがこうした従来手法では、地盤の開削には交通往来の一時的な遮断、重機の搬出入等が必要であったり、諸部材の交換自体が面倒で作業に手間が掛かったり、費用的にも嵩む結果となったり等の種々な問題が生じるものであった。
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、地中埋設ボックスとその外部に接続されている管路材との連繋部位において、例えば地震時等の地盤沈下等によって管路材が脱落したり、破断したりしても内部に収納している布設のケーブル類を保護してそれの損傷、切断等が防止できるようにし、しかも既設の地中埋設ボックスとその管路材との連繋部位を開削する等の従来存した面倒な作業を要せずにボックス内での作業のみで簡単に施工できるようにした地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護方法及びその保護装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明における地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護方法にあっては、地中埋設ボックスBとこれの外部に連繋される管路材Pとの連繋部位におけるケーブルCを保護するもので、金属製帯板材を螺旋状に巻回することで可撓性あるものとして螺旋組み立てられる保護管材1を一旦は螺旋解除しておき、この螺旋解除された保護管材1を保護すべきケーブルCの連繋部位に巻き付けながら螺旋組立して内部にケーブルCを位置させることで原形を保持させてケーブルCを収納した状態とし、次いで、管路口縁に当接する当接材11を保護管材1の端部に嵌め合わせると共にストッパ手段15にて当接材11を保護管材1に位置決め固定し、保護管材1を管路材P内に挿入して当接材11を管路口縁に当接するのである。
また、本発明における地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護装置にあっては、布設のケーブルCにおける地中埋設ボックスBと管路材Pとの連繋部位でケーブルCを覆うよう、螺旋組立が一旦は解除されていてケーブルCへの巻き付け後に再組立される金属螺旋管製の保護管材1と、この保護管材1の端末にケーブルCを損傷しないように被装されるケーブル損傷保護手段5と、管路材Pに連通する管路口縁に当接するよう一部を切除して形成した挿通開口部分を有する当接材11と、この当接材11を保護管材1に位置決め固定させるストッパ手段15とから成る
ケーブル損傷保護手段5は、保護管材1の端部外周面に巻回接着される接着テープ6と、保護管材1の端部の端縁を内外で挟むことで装着される断面でほぼ溝形状を呈する被装材7とから成るものとすることができる。
当接材11は、一部を切除してある所定肉厚のドーナツ板状を呈することで構成することができる。
ストッパ手段15は、保護管材1外周にその側方から嵌め合わせられる正面ほぼC字状の嵌合リング材16と、この嵌合リング材16を締め付け固定する締付けバンド具21とから成るものとすることができる。
以上のように構成された本発明に係る地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護方法及びその保護装置にあって、地中埋設ボックスBと管路材Pとの連繋部位における管路口縁に当接する当接材11によって、ケーブルCを収納し包覆している保護管材1を地中埋設ボックスB内から常時連繋保持し、管路材Pが地中埋設ボックスBから脱離すること等があっても、ケーブルCを露出させず、これを保護する。
螺旋組立状態にある保護管材1は、一旦は螺旋組立が解除され、その解除状態のままでケーブルCに対する巻き付け後に再び螺旋組み立てられることで、布設後の既設状態にあるケーブルCに対してその側方から直接の装着等の作業で保護させ、ケーブルC等に対して現況の布設状態を変更せずに実施させる。
特に地中埋設ボックスBの外部における管路材Pとの連繋部位におけるケーブルCを包覆するに、地中埋設ボックスBの外側を開削せずに地中埋設ボックスB内での作業のみで実施させ、しかも管路材P夫々に対して個別に対応させ、管路材P内のケーブルCを各別に保護させる。
管路口縁に当接する当接材11は、保護管材1端部に固定されるストッパ手段15によって地中埋設ボックスB内側から固定保持され、保護管材1に対する地中埋設ボックスB外方への牽引力が作用しても保護管材1を地中埋設ボックスB外に引き出させず、装着状態を安定させる。
本発明は以上のように構成されているため、ハンドホール、マンホール等の地中埋設ボックスBとその外部に接続されている管路材Pとの連繋部位において、例えば地震時等の地盤沈下等によって管路材Pが脱落したり、破断したりしても内部に収納している布設のケーブルC類を可撓性ある保護管材1によって保護でき、それの損傷、切断等を防止できる。しかも既設の地中埋設ボックスBとその管路材Pとの連繋部位に、地中埋設ボックスBの外側を開削する等の面倒な作業を要せずに地中埋設ボックスB内での作業のみで簡単に施工でき、便利である。
すなわちこれは本発明において、金属製帯板材を螺旋状に巻回して可撓性あるものとして螺旋組み立てる保護管材1を一旦は螺旋解除しておき、この螺旋解除した保護管材1を保護すべきケーブルCの連繋部位に巻き付けながら螺旋組立することで内部にケーブルCを位置させ、原形を保持させてケーブルCを収納した状態とし、次いで、管路口縁に当接する当接材11を保護管材1の端部に嵌め合わせると共にストッパ手段15にて当接材11を保護管材1に対して位置決めし、保護管材1を管路材P内に挿入して当接材11を管路口縁に当接するものとしたからであり、これによって、地盤沈下等による管路材Pの脱離等でもケーブルCを露出させず、しかも地中埋設ボックスB周囲の開削を不要として地中埋設ボックスB外に布設されるケーブルCの保護を図り得るのである。
また、保護管材1は、金属製帯板材を螺旋状に巻回することで可撓性あるものとして螺旋組み立てられている可撓性金属管を一旦は螺旋解除しておき、この螺旋解除された、いわば螺旋帯状の部材を保護すべきケーブルCの連繋部位に巻き付けながら螺旋組立して内部にケーブルCを位置させることで原形を保持させた保護管材1としてケーブルCを収納した状態とするから、既設の布設状態にあるケーブルCに対してその側方から直接に装着でき、しかも地中埋設ボックスB内のみで作業を実施することができる。
ケーブルCを包覆する保護管材1の端部には、管路材Pに通じる管路口縁に当接するよう一部を切除して形成した挿通開口部分を有する当接材11をストッパ手段15を介して保持するから、地中埋設ボックスB内から保護管材1を管路材P内に挿入しても、その管路口縁に当接材11が当接することで、またストッパ手段15が保護管材1に固着されていることと相俟ちしっかりと保持される。そのため、地中埋設ボックスB外で管路材Pが地中埋設ボックスBから脱離等することがあっても、保護管材1はケーブルCを包覆したままで地中埋設ボックスBに連繋維持されるから、ケーブルCが土中に露出されることなく、これを確実に保護することができる。しかも、地盤沈下時でなくてもケーブルCを包覆していることでこれを補強させ、その一層の保護を図ることができる。
当接材11は一部を切除してある所定肉厚のドーナツ板状を呈し、ストッパ手段15は保護管材1外周にその側方から嵌め合わせられる正面ほぼC字状の嵌合リング材16と、この嵌合リング材16を締め付け固定する締付けバンド具21とから成るから、保護管材1の所定位置、例えば端部にしっかりと装着固定でき、当接材11を移動させることなく、管路口縁にしっかりと当接させて安定化させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号Bは地中に埋設状態で布設される通信、動力用等の各種ケーブルCを分岐、集約、保護等のために所定の地中に埋設されるハンドホール、マンホール、情報ボックス等の地中埋設ボックスである。この地中埋設ボックスBには、ケーブルCの分岐等のための各種の機材が配装され、また地中にケーブルCを布設させる管路材Pがボックス壁に連結されていて、その連結部位は埋設場所の状況によって、前後へのスライド、上下・水平に沿っての移動・ぶれ等のある程度の沈下等に対応調整させるよう、ダクトスリーブ、差込継手、緩衝防護管等の各種の連繋装置(図示省略)が介在されている。そしてケーブルCは、ボックス壁に連結された管路材Pによって地中埋設ボックスB内外で配線されるように布設されている(図1参照)。
このように布設されているケーブルCにおいて、例えば地震時で地中埋設ボックスBと管路材Pとの連結部位で上下・水平方向に沿った位置ずれが生じ、ケーブルCが地中に直接の露出となって保護されていない状態となるのを防止する本発明に係る保護装置が設置される。すなわち、この保護装置は、既に布設されているケーブルCが地中埋設ボックスBと管路材Pとの間で地中に露出されるのを防止し、その損傷、切断等を回避するようにするもので、地中埋設ボックスBの外側である連繋部位を開削することなく、地中埋設ボックスB内における作業のみでケーブルCの再布設作業等を要せずに行えるようにしたものである。
そのため、布設のケーブルCにおける地中埋設ボックスBと管路材Pとの連繋部位でケーブルCを覆うよう、螺旋組立が一旦は解除されていてケーブルCへの巻き付け後に再組立される金属螺旋管製の保護管材1と、この保護管材1の端末にケーブルCを損傷しないように被装されるケーブル損傷保護手段5と、管路材Pに連通する管路口縁に当接するよう一部を切除して形成した挿通開口部分を有する当接材11と、この当接材11を保護管材1に位置決め固定させるストッパ手段15とから成る。
保護管材1は、基本的には断面で扁平ほぼS字状を呈する所定幅員の帯状板材を螺旋状に巻回しながら内外に位置される溝部相互を噛み合わせることで、屈曲自在になっている金属螺旋管のものであり、保護すべきケーブルCにおける保護長さに対応した長さ例えば予め予想される沈下量に対応するよう500、750、1000、1250、1500、2000mm等に設定される。この保護管材1自体は、作業現場である地中埋設ボックスB内に持ち込まれるときはその螺旋組立状態が解体・解除された螺旋帯板状にされており、取扱い性を考慮して図示を省略した例えば搬入用筒状体内に仮に収納された状態で作業現場に搬入される。
また、この保護管材1は解体されたままの状態でケーブルCに巻き付けられるもので、その端末において、螺旋状に組み立てられるときの内側に位置する末端部側の保護管材1自体の空隙をケーブルC側部に嵌め合わせ、その状態でケーブルCの周囲を旋回させるようにして順次に巻き付けるのであり、望ましくはその巻き付けと同時に巻き付けた部分は保護管材1自体の内外で噛み合わせることで金属螺旋管となる保護管材1として組み立てるようにする。尚、保護管材1の端部は、螺旋組立後において内外で再び分離・解体されないように例えば適当な挟着具によって内外から強く挟み込まれ、内外で互いに生じる凹凸部分によって噛み合うようにされることで位置ずれ・分離が生じないように配慮されることが望ましい。
このとき図示のように、保護管材1にて覆うケーブルC部分には保護管材1端部の破断線からケーブルCを保護する保護カバー2を事前に装着しておくとよい。この保護カバー2は例えばケーブルCの外周長さに比し大きな幅員を有する例えばゴム帯板から成り、包覆した巻回状に装着後では例えば止着テープ3によって仮止め固定され、また場合によっては保護カバー2自体を筒状に保形するよう接着しておくこともある。
ケーブルCに巻き付けた保護管材1の端部は、ケーブルC外周面を損傷しないようにケーブル損傷保護手段5によって被装される。このケーブル損傷保護手段5は、例えば端部外周面に巻回接着される接着テープ6と、端部の端縁を内外で挟むことで装着される断面でほぼ溝形状を呈する被装材7とから成る。接着テープ6はビニール樹脂製等の所定幅員の公知のものであり、被装材7は保護管材1の端縁部肉厚に相当する溝幅を有する例えばゴム製の溝形部材から成り、円環状の端縁部に沿って装着できるように予めドーナツ状に形成されていて、その一部を切断してその切断端から順次に端縁部に装着できるにようにしてある。この被装材7自体は、例えば内部に撓曲自在な芯材を封入して保護管材1の端縁部に固定的に装着できるようにしたり、溝部内側面に突条部を形成しておいて保護管材1内周面における螺旋条部に係止されるようにしたりして被装材7自体の装着安定性を向上させるようにすることもできる。
また螺旋組立後の保護管材1の端部には、管路材Pに連通するよう地中埋設ボックスBにおける管路口縁に当接する当接材11が係止されるようになっている。この当接材11は、強制的にでもやや拡開されることで保護管材1の外周の所定位置に直接に嵌め合わせることができるように一部を切除して挿通開口部分を形成してあって、内周径は保護管材1の外周径に比し小さくはなく、外周径は管路口内径に比しやや大きくしてある所定肉厚のドーナツ板状を呈している。
この当接材11を保護管材1の端部に位置決め固定させるためのストッパ手段15は、保護管材1外周面に、当接材11に比し保護管材1における端部側に固定配置されるもので、当接材11が管路口縁に係止したときの保護管材1からの抜脱を阻止する。そのため、このストッパ手段15は、保護管材1外周に嵌め合わせられる嵌合リング材16と、この嵌合リング材16を締め付け固定する締付けバンド具21とから成る。
嵌合リング材16は、螺旋組み立てられた保護管材1における外周面に形成されている外周螺旋条に沿って噛み合わせるように、外周螺旋条に嵌り込む嵌入突条17が内周面に突設されている帯板製で、正面ほぼC字状に湾曲されている。この嵌合リング材16自体は、保護管材1の外径に対応する内径を有し、強制的にでもやや拡開されることで保護管材1の外周に直接に嵌め合わせることができるように一部を切除してあって、螺旋組立後の保護管材1の端部に装着されることで、保護管材1の螺旋組立の解除をも阻止できるものとしてある。
また締付けバンド具21は、嵌合リング材16の外周を巻回固定するバンド片22と、このバンド片22を一端に固着してあって、巻回後のバンド片22の他端を挿入させ、挿入部分に所定間隔毎に開穿してある複数の送り窓孔に係合する螺旋突条を備えることで回転操作される回転駒体を備えた締付けブロック体23とから成る。この締付けバンド具21にあっては、巻回後のバンド片22を締付けブロック体23内に挿通し、回転駒体を例えばねじ回し具にて回転させることで、バンド片22をスライド式に送り入れ、嵌合リング材16外周を締め付けることで、これをしっかりと固着する。
このストッパ手段15においては、保護管材1に装着した当接材11位置よりも保護管材1の端部側に固定されることで、管路材Pの管路口縁に係止した当接材11の端部側への移動を阻止し、管路口縁に当接板材11をしっかりと係止保持させ、保護管材1自体の管路材P内方側への移動を阻止する。
次にこれ等の諸部材1,2,3,5,11,15によって、地中埋設ボックスBと管路材Pとの間である連繋部位に布設されているケーブルCを保護するための使用の一例を説明すると、その布設、露出されているケーブルC部位に保護カバー2を巻き、止着テープ3にて保護カバー2を仮止めする(図4参照)。一方、螺旋組立が解除されていることでバラされている保護管材1をこの保護管材1に比しやや大径の例えば搬入用筒状体(図示せず)内に挿入保持しておくことで作業現場である地中埋設ボックスB内に搬入された保護管材1を、その内側螺旋部位側の端部側から保護カバー2部位に巻き付け、巻き付けながら保護管材1を螺旋状に組み立てる(図5、図6参照)。尚、この保護管材1の巻き付けは、保護管材1の端部のいずれが管路材Pの前方側に位置するも、地中埋設ボックスB側に位置するも差し障りはない。螺旋状に組み立てた保護管材1の端部を例えば挟着具にて螺旋部の内外で固定すると共に、接着テープ6、被装材7によるケーブル損傷保護手段5を装着する(図7参照)。次いで保護管材1における管路口縁側の端部に、当接材11を嵌め合わせる共にストッパ手段15を装着し、当接材11を保護管材1の端部に位置決め固定する(図8、図9参照)。その後、保護カバー2を取り外し、保護管材1を管路口を経て管路材P内に挿入し、当接材11を管路口縁に当接させればよい。
しかして地震その他に際し地盤が沈下したときには、地中埋設ボックスBに連繋されている管路材Pが地中埋設ボックスBから離脱、落下することがあっても、保護管材1は、これの当接材11が地中埋設ボックスBの内側の管路口縁に当接されていることで地中埋設ボックスBから分離されることなく、そのままの連繋状態を維持し、ケーブルCを保護したままで、ケーブルCを地中で露出させない(図1参照)。
本発明を実施するための最良の形態を示す地震発生時で沈下した場合における保護状況を表す側断面図である。 同じく地中埋設ボックス内における正面図である。 同じく使用する各部材の配置の概略を示す一部切欠分解斜視図である。 同じく保護カバーでケーブルを覆ったときの斜視図である。 同じく保護管材を順次に巻き付け装着するときの斜視図である。 同じくその装着終了時の斜視図である。 同じく保護管材の端部におけるケーブル損傷保護処理時の斜視図である。 同じく当接材、ストッパ手段を取り付けるときの斜視図である。 同じく当接材、ストッパ手段を固定する締付けバンド具の取り付け時の斜視図である。
符号の説明
B…地中埋設ボックス C…ケーブル
P…管路材
1…保護管材 2…保護カバー
3…止着テープ
5…ケーブル損傷保護手段 6…接着テープ
7…被装材
11…当接
15…ストッパ手段 16…嵌合リング材
17…嵌入突条
21…締付けバンド具 22…バンド片
23…締付けブロック体

Claims (5)

  1. 地中埋設ボックスとこれの外部に連繋される管路材との連繋部位におけるケーブルを保護するもので、金属製帯板材を螺旋状に巻回することで可撓性あるものとして螺旋組み立てられる保護管材を一旦は螺旋解除しておき、この螺旋解除された保護管材を保護すべきケーブルの連繋部位に巻き付けながら螺旋組立して内部にケーブルを位置させることで原形を保持させてケーブルを収納した状態とし、次いで、管路口縁に当接する当接材を保護管材の端部に嵌め合わせると共にストッパ手段にて当接材を保護管材に位置決め固定し、保護管材を管路材内に挿入して当接材を管路口縁に当接することを特徴とした地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護方法。
  2. 布設のケーブルにおける地中埋設ボックスと管路材との連繋部位でケーブルを覆うよう、螺旋組立が一旦は解除されていてケーブルへの巻き付け後に再組立される金属螺旋管製の保護管材と、この保護管材の端末にケーブルを損傷しないように被装されるケーブル損傷保護手段と、管路材に連通する管路口縁に当接するよう一部を切除して形成した挿通開口部分を有する当接材と、この当接材を保護管材に位置決め固定させるストッパ手段とから成ることを特徴とする地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護装置。
  3. ケーブル損傷保護手段は、保護管材の端部外周面に巻回接着される接着テープと、保護管材の端部の端縁を内外で挟むことで装着される断面でほぼ溝形状を呈する被装材とから成る請求項2に記載の地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護装置。
  4. 当接材は、一部を切除してある所定肉厚のドーナツ板状を呈する請求項2または3に記載の地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護装置。
  5. ストッパ手段は、保護管材外周にその側方から嵌め合わせられる正面ほぼC字状の嵌合リング材と、この嵌合リング材を締め付け固定する締付けバンド具とから成る請求項2乃至4のいずれかに記載の地中埋設ケーブル等に対する地盤変動時の保護装置。
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