JP3281979B2 - カバー水栓 - Google Patents

カバー水栓

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JP3281979B2
JP3281979B2 JP07359798A JP7359798A JP3281979B2 JP 3281979 B2 JP3281979 B2 JP 3281979B2 JP 07359798 A JP07359798 A JP 07359798A JP 7359798 A JP7359798 A JP 7359798A JP 3281979 B2 JP3281979 B2 JP 3281979B2
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充夫 坪田
敬通 田中
隆一 石井
博 横井
誠 石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、設置面に一体化
されるカバーを備えるカバー水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】壁面、デッキ面等の各種の設置面に配備
されるカバー水栓の中には、設置面から膨出するように
して設置面に一体化されるカバーを備えるものがある。
例えば、水栓本体と、この水栓本体の略全体を覆う単体
のカバーとを備え、両者を所定の支持フレームを用いて
設置面に固定した水栓が提案されている(特開平1−2
87321号公報)。
【0003】このカバー水栓では、例えば、水栓用ハン
ドルのように、カバーから露出する部品を有するのが一
般的である。かかる水栓の水栓本体には、通常、これら
の部品が取付けられる突出部(例えば、スピンドル及び
これを進退可能に挿通する挿通部等で構成される取付部
分)等が設けられ、カバーが被せられたときに、この突
出部がカバーから突出することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のカ
バー水栓の施工やメンテナンスの効率化等を図る上で
は、水栓本体を設置面に取着したままの状態で、カバー
の着脱が可能であることが望ましい。
【0005】しかしながら、従来のこの種のカバー水栓
では、カバーに挿通孔を設け、この挿通孔を通じて突出
部をカバーの外部へと露出させる構造であるため、突出
部の突出方向をカバーの着脱方向に一致させなければ、
カバーのみを着脱することは困難である。例えば、カバ
ーの着脱方向が設置面の前後方向であるにも係わらず、
突出部が水栓本体の側部に突出する場合には、カバーの
着脱は水栓本体と一体でなければ行うことができない。
【0006】従って、この種のカバー水栓では、施工、
メンテナンスの効率化等に重点をおくと、突出部の突出
方向を自由に定めることができなくなり、一方、突出部
の突出方向を自由に定めると、施工やメンテナンス等の
手間が大きくなるという問題を有している。
【0007】本発明は前記問題点を解決するものであ
り、施工、メンテナンスの効率化等を図りつつも、水栓
本体に設けられる突出部の突出方向に関する選択の自由
度を高めたカバー水栓を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のカバー水栓
は、水栓本体と、該水栓本体を被覆し、水栓の設置面か
ら膨出するようにして設置面に一体化されるカバーとを
備え、前記水栓本体は、カバーの設置面への着脱方向と
異なる方向に沿ってカバーから突出する突出部を有し、
前記カバーは、背面側に開口し、設置面への着脱の際に
前記突出部を挿通する切り欠きを有すると共に、前記水
栓本体の突出部を挿通する挿通孔を有し、前記カバーの
切り欠きに装着される副カバーを備え、該副カバーで前
記カバーの切り欠きを隠蔽し、前記水栓本体のうちで、
前記カバーの切り欠きを通じて外部に露呈する箇所を該
副カバーで隠蔽することを特徴とする。請求項2のカバ
ー水栓は、水栓本体と、該水栓本体を被覆し、水栓の設
置面から膨出するようにして設置面に一体化されるカバ
ーとを備え、前記水栓本体は、カバーの設置面への着脱
方向と異なる方向に沿ってカバーから突出する突出部を
有し、前記カバーは、背面側に開口し、設置面への着脱
の際に前記突出部を挿通する切り欠きを有し、前記カバ
ーは、水栓本体を被覆する収容部と、その周囲を取り囲
む枠部とを備えると共に、該収容部の各側面から該枠部
に至る前記切り欠きを形成したことを特徴とする。請求
項3のカバー水栓は、水栓本体と、該水栓本体を被覆
し、壁面パネルから膨出するようにして壁面パネルに一
体化されるカバーとを備え、前記水栓本体は、カバーの
壁面パネルへの着脱方向と異なる方向に沿ってカバーか
ら突出する突出部を有し、前記カバーは、背面側に開口
し、壁面パネルへの着脱の際に前記突出部を挿通する切
り欠きを有すると共に、前記カバーは壁面パネルと外観
で同一視される素材で構成され、 前記水栓本体の突出部
を挿通する挿通孔を有し、前記カバーの切り欠きに装着
される副カバーを備え、該副カバーで前記カバーの切り
欠きを隠蔽し、前記水栓本体のうちで、前記カバーの切
り欠きを通じて外部に露呈する箇所を該副カバーで隠蔽
すると共に、該副カバーが前記カバーと同一の素材で構
成されることを特徴とする。
【0009】本カバー水栓では、水栓本体がカバーの着
脱方向と異なる方向に突出する突出部を有しているが、
カバーがこの突出部を挿通させる切り欠きを備えるた
め、水栓本体が設置面に取着されたままの状態であって
も、カバーのみの着脱を円滑に行うことができる。
【0010】尚、請求項のカバー水栓を構成する水栓
本体は、本各発明の「切り欠き付きのカバー」のみで被
覆されてもよいが、このカバーと共に他のカバーを用い
て被覆されてもよい。具体的には、本発明の「切り欠き
付きのカバー」の守備範囲外となる水栓本体の箇所に、
補助的なカバー(例えば、請求項1又は請求項の「副
カバー」)を取着してもよい。
【0011】本発明の「突出部」は、例えば、吐水管、
シャワーエルボー、水栓用ハンドル、水栓用レバー等の
水栓本体に突出状に取着される部品の他に、これらの部
品を取着するために水栓本体に突出状に設けられた取付
部分(例えば、吐水管の接続部等)や、この取付部分に
吐水管等の部品を取付けるために用いられる取付金具
(例えば、袋ナット等)等を例示できる。
【0012】本各発明のカバー水栓において、前記突出
部が、前記水栓本体に内蔵された流体を制御する装置
(以下、「流体制御装置」という。)の操作部の取付部
であってもよい。即ち、操作部をカバーの着脱方向と
異なる方向に露出させる場合を意図してもよい。
【0013】この「取付部分」としては、例えば、湯水
の混合調節、吐水量調節、流路切換等を行う流体制御装
置の操作軸(スピンドル)や操作杆等を例示できる。
尚、操作軸等を進退自在に挿通させるために、水栓本体
に突出状に設けられた挿通部がカバーより突出する場
合、即ち、取付部分が操作軸等と挿通部とで構成される
場合には、カバーの切り欠きはこの両者を挿通可能なサ
イズとされる。
【0014】請求項1又は請求項発明では、前記水
栓本体の突出部を挿通する挿通孔を有し、前記カバーの
切り欠きに装着される副カバーを備えたことを特徴とし
ている。
【0015】請求項1又は請求項の発明によれば、水
栓本体のうちで、カバーの切り欠きを通じて外部に露呈
する箇所を副カバーで隠蔽することができる。また、請
求項1又は請求項の発明によれば、カバー及び副カバ
ーの分割線の位置、長さ等の選択の自由度が高くなる。
仮に、副カバーにこの挿通孔を設けない場合には、例え
ば、カバー及び副カバーに半円状等の切り欠きを夫々設
け、水栓本体への取着時に両切り欠きを合体させて挿通
孔を形成し、この挿通孔に突出部を挿通させること等が
必要となる。
【0016】かかる場合には、両者の分割線が突出部を
横切る状態に設けられる等の理由で、カバー水栓全体の
外観を損なうことがある。また、カバー及び副カバーを
互いに係合させる係合部を、対象となる突出部に抵触し
ない状態に設けること等が必要なため、カバー及び副カ
バーの構造が複雑化することもある。
【0017】一方、請求項1又は請求項の本発明によ
れば、両者の分割線を、突出部を横切る状態に設ける必
要がないため、この分割線を目立ち難い箇所に設けた
り、全長が短く、線形状が単純になるように設けること
もでき、カバー水栓の外観の向上が図られる。また、両
者の係合部を、対象となる突出部と無関係に設けること
ができるため、カバー等の構造の簡略化を図ることもで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。本実施の形態では、請求項1〜に示すカバー
水栓のユニットバスへの一適用例を述べる。このカバー
水栓は、図1及び図2に示すように、水栓本体10と、
水栓本体10の略全体を被覆するカバー20と、左右一
対の副カバー30、30と、温調ハンドル81(図1で
は図示を省略)と、切換ハンドル82とを備えている。
【0019】このカバー水栓が取着される設置面70
は、図3に示すように、ユニットバスの壁面パネル(例
えば、FRP等の樹脂製)を用いて構成されている。ま
た、この設置面70には段差状の凹部71が上下方向に
沿って縦長に設けられ、この凹部71の長手方向に沿っ
た両脇を凹み量の少ない浅底部72とし、その他の部分
を凹み量の多い深底部73としている。
【0020】また、図3に示すように、この凹部71の
上方側が水栓本体10等の取着スペースとされ、浅底部
72にはカバー20の固定に用いられるネジ孔75が設
けられている。更に、深底部73の内壁面寄りには、給
水源に連絡された給水管Wと、給湯源に連絡された給湯
管Hと、シャワーヘッドに連絡されたシャワー配管Sが
立ち上げられている。
【0021】水栓本体10は、図2に示すように、流体
制御装置として、湯水の混合調節を行うための温調装置
11と、流量調節及び吐水方向の切換を行うための切換
装置12とを内蔵している。また、図3に示すように、
水栓本体10の左端からは温調装置11を操作するため
のスピンドル等からなる取付部分(突出部)13が突出
し、右端からは切換装置12を操作するためのスピンド
ル等からなる取付部分(突出部)14が突出している。
【0022】更に、図3に示すように、水栓本体10の
背面の両脇からは、給水管Wに接続される水側接続部1
5と、給湯管Hに接続される湯側接続部16とが突出し
ている。また、図4に示すように、水栓本体10の下面
略中央の前面寄りには、吐水管取付部17が設けられ、
下面略中央の背面寄りからはシャワー配管接続部18が
垂下している。
【0023】この水栓本体10は、図3に示すようなス
テー60を用いて深底部73の内壁面に取着されてい
る。このステー60は、縦長の矩形状とされた受け板部
61と、その長手方向に沿った両端縁より垂下する左右
一対のリブ状部62と、これらの後端面と一体とされた
取付板部63とを備えている。このうち、受け板部61
には長手方向に沿って2つの挿入孔A、Bが穿設されて
いる。また、取付板部63の両端側には2つのネジ通過
孔が穿設されている(図示を省略)。
【0024】このステー60の水栓本体10への取付け
に際しては、先ず、図5に示すように、受け板部61の
前方側の挿入孔Aに吐水管取付部17を位置合わせする
と共に後方側の挿入孔Bにシャワー配管接続部18を挿
入する。次いで、吐水管Tの上端部を挿入孔Aに挿入
し、吐水管Tの雄ネジ部Mを吐水管取付部16の雌ネジ
部mに螺合する。これにより、吐水管取付部16の下端
面dと、吐水管Tのフランジ部Fとで受け板部61が挟
持され、ステー60は水栓本体10と吐水管Tに挟持固
定される。
【0025】更に、図3に示すように、取付板部63を
深底部73の内壁面にネジ止め固定すると、水栓本体1
0の設置面70への取着を完了する。このとき、水側接
続部15が給水管Wに接続され、湯側接続部16に給湯
管Hが接続される。同時に、シャワー配管接続部18に
シャワー配管Sが接続される。
【0026】本実施品では、水栓本体10に固定用フラ
ンジを設ける等の工夫(特開平1−287321号公報
に示す従来品を参照)を施さなくても、ステー60、ひ
いては、設置面70に対して水栓本体10を取着するこ
とができる。即ち、水栓本体10として、特別仕様のも
のを用意する必要はなく、例えば、壁付きタイプ、デッ
キタイプ等の他の形式の水栓の水栓本体を転用すること
もできるため、カバー水栓の製造上の手間と、コストが
少なくなる。
【0027】また、本実施品では、2つの挿入孔A、B
に吐水管Tと、シャワー配管接続部18が挿入され、ス
テー60が2点で支持された状態となるため、ステー6
0の水栓本体10に対する「がたつき」が確実に防止さ
れる。
【0028】カバー20は壁面パネルと外観で同一視さ
れる素材(例えば、壁面パネルと同色のABS等の樹脂
製)で構成され、図1に示すように、略山形容器状に膨
出する収容部21と、その周囲を取り囲む枠部22とを
備えている。また、このカバー20の横幅は凹部71の
横幅よりも若干、大きくされていると共に、裏面の周縁
側には凹部71の上方側に嵌入可能な突条2aが枠状に
設けられている。
【0029】更に、図1に示すように、収容部21の両
側面には前半部を大きく、後半部を小さく切り欠いた段
差型U字状の切り欠き部aが設けられ、枠部22にはこ
の切り欠き部aに連続する矩形状の切り欠き部bが設け
られている。そして、両切り欠き部a、bにより、収容
部21の各側面から枠部22に至る切り欠き23を形成
している。かかる切り欠き23は、カバー20の背面側
で開口し、前述の各取付部分(突出部)13、14を挿
入可能なサイズとされている。
【0030】また、図1に示すように、枠部22には、
切り欠き23の後端部と連続する取付用凹部25が設け
られ、この凹部25にはネジ通過孔26が穿設されてい
る。更に、枠部22の下端側の両脇にも、ネジ通過孔2
7が設けられている。また、収容部21の前面下方側
は、若干膨らみながら下面を開口させた吐水管収容部2
8とされている。
【0031】副カバー30もカバー20と同一の素材
(例えば、ABS等の樹脂製)で構成され、図1に示す
ように、カバー20の切り欠き23と略凹凸の反転した
形状とされている。具体的には、略半長円形状とされ、
裏面にU字状の脚部を備えた頭部31と、屈曲板形状と
された屈曲部32とを備える。また、頭部31には、前
述の取付部分(突出部)13、14をその軸線方向に沿
って挿通可能な挿通孔33が設けられている。
【0032】本実施品では、図6(a)に示すように、
水栓本体10の組付けられた設置面70に対して、先
ず、カバー20が取着される。この取着作業は、収容部
21で水栓本体10を被覆しながら、カバー20全体で
凹部71の上方側を隠蔽するように行われる(図1参
照)。このとき、水栓本体10の各取付部分13、14
は切り欠き23に挿通されるため、カバー20の取着の
邪魔にならない。
【0033】但し、図1に示すように、両取付部分1
3、14の突出端間の距離(両スピンドルの突出端間の
距離)が、カバー20の左右の取付用凹部25間の距離
よりも若干大きいため、両取付部分13、14の各切り
欠き23への挿通は同時に行われるのではなく、カバー
20を左右に若干、動かしながら1つずつ行われる。
【0034】また、この取着作業の際、カバー20を上
下に若干、動かすことで、吐水管Tはその下端部を僅か
に露出させながら吐水管収容部28内に納まる(図4等
参照)。そして、ネジ通過孔26、27を通じて、ネジ
孔75に取付ネジNを螺合すれば、カバー20の取着を
完了する。尚、この吐水管Tの突出方向はカバー20の
着脱方向と異なるが、この吐水管Tは略真下に短く垂下
するだけであるため、カバー20の着脱の邪魔にならな
い。
【0035】本実施品では、水栓本体10がカバー20
の着脱の邪魔になりかねない取付部分13、14を有し
ているが、水栓本体10を設置面70に取着したままの
状態で、カバー20の取着を円滑に行うことができる。
同様に、水栓本体10を設置面70に取着したままの状
態で、カバー20の取り外しを円滑に行うことができ
る。
【0036】このカバー20に続き、図6(b)に示す
ように、取付部分13、14を挿通孔33に挿通しなが
ら副カバー30を取着する。そして、この副カバー30
の取着により、カバー20の切り欠き23及び取付用凹
部25が隠蔽される。尚、図示を省略しているが、副カ
バー30のカバー20への固定は、一方に設けられた係
合部と、他方に設けられた被係合部とを係合したり、副
カバー30をネジ止め固定する等して行われる。
【0037】この副カバー30の取着の後に、左右に各
々露出する各取付部分13、14に、対応するハンドル
81、82が各々取着され、本カバー水栓は使用可能な
状態となる。尚、凹部71の露出状態となる下半側を隠
しパネル等で隠蔽することもできる。
【0038】本実施品では、このように、カバー20及
び副カバー30を、水栓本体10にネジ等の固定部材で
固定しないため、カバー20や副カバー30の着脱の際
に、このような固定部材の締付けや取り外しを一切行う
必要がない。この点からも、カバー20等の着脱が円滑
に行われる。
【0039】また、本実施品では、副カバー30の取着
により、切り欠き23ばかりか、取付用凹部25に取着
された取付ネジNも隠蔽される。しかも、カバー20の
下方側の取付ネジNも隠しボタンGで隠蔽される(図1
参照)。更に、カバー20及び副カバー30の分割線
が、カバー20の前面左右と、側面後方に単純形状の線
として現れるのみであるため、カバー水栓全体が設置面
70に対してほど良く同化した状態となる。
【0040】更に、本実施品では、カバー20に適切な
切り欠き23を設け、水栓用ハンドル(レバーであって
も同様)81、82をカバー20の膨出部分の側部に積
極的に配置しているため、このハンドル81、82の誤
操作を防止できる。
【0041】即ち、前述の従来品(特開平1−2873
21号公報)では、水栓用ハンドル等をカバーの着脱方
向に露出する状態、即ち、カバーの前面等から突出する
状態に配置するのが一般的なため、使用者の体や衣服等
が誤って接触し、このハンドル等の誤操作を招くことが
ある。
【0042】これに対し、本実施品では、両ハンドル8
1、82をカバー20の膨出部分の側部に設けているた
め、各ハンドル81、82に使用者の体や衣服等が接触
し辛くなる。また、各ハンドル81、82がカバー20
の両脇に別個に配置されているため、たとえ、手探りで
ハンドル操作を行っても、操作すべきハンドル81、8
2を取り違える可能性は低い。
【0043】尚、本実施品は、温調ハンドル81と、切
換ハンドル82とを備えるカバー水栓であるが、ワンハ
ンドルタイプ、シングルレバータイプ、2ハンドルタイ
プ等の他の形式のカバー水栓であっても同様である。特
に、2ハンドルタイプのカバー水栓に適用し、水側及び
湯側の各ハンドルをカバーの両脇に配置すれば、洗髪中
の者等が両ハンドルを取り違えて操作し、熱湯を浴びる
といった事故を確実に防止できる点で大きな意義を有す
る。
【0044】また、本実施品では、各ハンドル81、8
2をカバー20の膨出部分の側部に設けると共に、吐水
管Tがカバー20内に略納められた状態となっている。
即ち、本実施品のように、設置面70の前方に突出する
タイプのカバー水栓において、その前方への突出量をで
きるだけ少なくしている。従って、本実施品は、小型の
ユニットバスに対しても好適に用いられる。
【0045】更に、前述の従来品では、水栓本体の略真
下に各配管が引き回されているため、カバー水栓の配置
空間において、水栓本体の略真下等にデッドスペースを
生じ易い。一方、本実施品では、図3に示すように、水
栓本体10の背面側に各接続部15、16を設け、取着
状態とされた水栓本体10の背面と、深底部73の内壁
面との間に生ずる空き空間K内に、これらの接続部1
5、16を収めている。そして、この空き空間Kから略
真下に向かって各配管W、Hが引き回されているため、
水栓本体10の略真下等がデッドスペースとならない。
【0046】また、本実施品では、設置面70(深底部
73)よりも室内側の領域に各接続部15、16及び配
管W、Hが位置しているため、凹部71の前面(即ち、
室内側の領域)より、各接続部15、16及び配管W、
Hの接続作業を行うことができる。即ち、前述の従来品
のように、点検口等を通じた接続作業を行う必要がない
ため、施工やメンテナンス等が容易である。また、配管
W、Hに水漏れ等の不具合を生じた場合に、その交換作
業を行うことが容易である。
【0047】尚、前記各発明の範囲は、前記具体的に示
した実施の形態に示すものに限定されず、各発明の範囲
内で種々の変形例を例示できる。
【0048】即ち、本実施の形態では、設置面70が壁
面パネルで構成される場合を例示したが、この設置面7
0が、デッキ面パネル等の他のパネルや、モルタルやタ
イル等で構成される壁面やデッキ面等であってもよい。
【0049】また、水栓本体10に対してシャワーエル
ボーが着脱自在に取着される場合には、吐水管Tと共
に、若しくは吐水管Tの代わりに、シャワーエルボーを
用いてステー60を挟持固定してもよい。更に、水栓本
体10に対して、吐水管Tやシャワーエルボーを取付け
るための取付金具(例えば、袋ナット等)と、水栓本体
10とでステー60を挟持固定してもよい。
【0050】また、水栓本体10に設けられる他の突出
部、例えば、配管との接続部(15若しくは16)を用
いてステー60の位置決めを行うこともできる。この場
合、例えば、ステー60の受け板部61の後端側より、
背板部を立ち上げ、この背板部に接続部を挿通させる挿
通孔や接続部に係合する切り欠きを設ければよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、カバー
水栓の施工、メンテナンスの効率化等を図りつつも、突
出部の突出方向に関する選択の自由度が高くなる。
【0052】また、請求項1又は請求項の発明による
と、カバー水栓の外観を高めたり、カバーの構造の簡略
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態のカバー水栓の概略的な分解
斜視図である。
【図2】図1のカバー水栓の一部に横断面を示す平面図
である。
【図3】水栓本体を設置面に取着した状態を示す概略的
な斜視図である。
【図4】図1のカバー水栓の吐水管及びシャワー管接続
部を通過する縦断面を示す縦断面図である。
【図5】ステーの挟持方法を説明するための縦断面図で
ある。
【図6】(a)はカバーの取着方法を説明するための横
断面図、(b)は副カバーの取着方法を説明するための
横断面図である。
【符号の説明】
10;水栓本体、11;温調装置、12;切換装置、1
3、14;取付部分(突出部)、15;水側接続部、1
6;湯側接続部、17;吐水管取付部、m;雌ネジ部、
d;下端面、18;シャワー配管接続部、20;カバ
ー、21;収容部、22;枠部、2a;突条、23;切
り欠き、a、b;切り欠き部、25;取付用凹部、2
6、27;ネジ通過孔、28;吐水管収容部、30;副
カバー、31;頭部、32;屈曲部、33;挿通孔、6
0;ステー、61;受け板部、A、B;挿通孔、62;
リブ状部、63;取付板部、70;設置面、71;凹
部、72;浅底部、73;深底部、75;ネジ孔、W;
給水管、H;給湯管、S;シャワー配管、81;温調ハ
ンドル、82;切換ハンドル、T;吐水管、M;雄ネジ
部、F;フランジ部、N;取付ネジ、G;隠しボタン、
K;空き空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横井 博 岐阜市黒野308番地 株式会社ケーブイ ケー内 (72)発明者 石原 誠 岐阜市黒野308番地 株式会社ケーブイ ケー内 (56)参考文献 特開 平8−93013(JP,A) 特開 平8−246524(JP,A) 実開 昭59−151975(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/044 E03C 1/042

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓本体と、該水栓本体を被覆し、水栓
    の設置面から膨出するようにして設置面に一体化される
    カバーとを備え、 前記水栓本体は、カバーの設置面への着脱方向と異なる
    方向に沿ってカバーから突出する突出部を有し、前記カ
    バーは、背面側に開口し、設置面への着脱の際に前記突
    出部を挿通する切り欠きを有すると共に、 前記水栓本体の突出部を挿通する挿通孔を有し、前記カ
    バーの切り欠きに装着される副カバーを備え、 該副カバーで前記カバーの切り欠きを隠蔽し、前記水栓
    本体のうちで、前記カバーの切り欠きを通じて外部に露
    呈する箇所を該副カバーで隠蔽することを特徴とするカ
    バー水栓。
  2. 【請求項2】 水栓本体と、該水栓本体を被覆し、水栓
    の設置面から膨出するようにして設置面に一体化される
    カバーとを備え、 前記水栓本体は、カバーの設置面への着脱方向と異なる
    方向に沿ってカバーから突出する突出部を有し、前記カ
    バーは、背面側に開口し、設置面への着脱の際に前記突
    出部を挿通する切り欠きを有し、 前記カバーは、水栓本体を被覆する収容部と、その周囲
    を取り囲む枠部とを備えると共に、 該収容部の各側面から該枠部に至る前記切り欠きを形成
    したことを特徴とするカバー水栓。
  3. 【請求項3】 水栓本体と、該水栓本体を被覆し、壁面
    パネルから膨出するようにして壁面パネルに一体化され
    るカバーとを備え、 前記水栓本体は、カバーの壁面パネルへの着脱方向と異
    なる方向に沿ってカバーから突出する突出部を有し、前
    記カバーは、背面側に開口し、壁面パネルへの着脱の際
    に前記突出部を挿通する切り欠きを有すると共に、 前記カバーは壁面パネルと外観で同一視される素材で構
    され、 前記水栓本体の突出部を挿通する挿通孔を有し、前記カ
    バーの切り欠きに装着される副カバーを備え、該副カバ
    ーで前記カバーの切り欠きを隠蔽し、前記水栓本体のう
    ちで、前記カバーの切り欠きを通じて外部に露呈する箇
    所を該副カバー で隠蔽すると共に、 該副カバーが前記カバーと同一の素材で構成されること
    を特徴とするカバー水栓。
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