JP5935093B2 - カバー付き水栓 - Google Patents
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Description
この種の水栓では、壁裏の元配管に接続状態に壁に取り付けた水側及び湯側の一対のクランク脚によって水栓本体を支持することができる。
また水側及び湯側の左右一対のクランク脚を壁面と平行方向に回転させてその回転角度を調整し、また一対のクランク脚の元配管へのねじ込み量をそれぞれ調節することで、水栓本体を水平姿勢に姿勢調節したり、水栓本体と壁との間隔を左右(使用者から見た正面視において左右)均等にしたり、或いは水栓本体の、左右一対のクランク脚との接続部間の間隔と、壁側の水及び湯の元配管の接続部間の間隔のずれを吸収したりすることができる。
具体的にはカバー付き水栓の場合、カバーが水栓の外観を成すために水栓の本体ボデーに余剰の肉を付けてその外面を凹凸の無いフラットな形に形成したりしなくても良く、重量を軽量化することができる。
またカバーによって、使用者が直接本体ボデーに触れるのを防ぐことが可能となり、従来本体ボデーに設けていたウォータージャケット構造を省くことも可能となる。
更にカバー付き水栓にあっては、カバーの種類を変えることで様々な外観を水栓に与えることが可能となる。
このようにすれば、カバーを施工現場にて取付施工する必要がある場合に取付作業が容易となる。
例えば、水栓本体に対してカバーの大きさが著しく大きい場合、カバーを水栓本体に直接固定することが難しい場合が生じる。
カバーに固定部を設けて、その固定部でカバーを水栓本体に固定する場合、その固定部がカバー中央側にあると、その固定部は一般に周囲に対して部分的に厚肉となるために、その部分でカバー成形時にひけを生じ易く、そのことがカバーの外観に悪影響を与える。
これに対して固定部がカバーの外周側縁部に近い位置であると、固定部の存在によるカバー外観への影響を小さく抑制でき、また固定部がカバーの外周側縁部に近い位置であることによってカバー固定作業も行い易くなる。
尤もカバーの外周側縁部からアームを延び出させて、そのアームの先端側を水栓本体に固定するといったことも考えられるが、この場合、カバーに荷重が加わるとその荷重がアームの部分に集中的に作用することとなり、アームの強度がその荷重に耐えられず、損傷を生じてしまうといった不具合が発生し易い。
これら特許文献には、水栓本体を覆うカバーを備えた点が開示され、また水栓設置に際してブラケットを用いる点が開示されているが、これら特許文献1,2に開示の何れのものにおいても、ブラケットは水栓本体を壁に固定するためのものとして用いられており、本発明とは異なる。
更に特許文献2に開示のものでは、カバーを壁に直接固定するようにしており、この点でも本発明とは異なる。
また人の力が加えられる等してカバーに荷重がかかった場合、カバーに設けた固定部の位置に水栓本体が存在していない場合であっても、カバーに加わった荷重をブラケットにて受け、更にブラケットを介して荷重を水栓本体に伝えることができる。
尚、水栓本体に加わった荷重は一対のクランク脚を介して壁に伝えられ、最終的にはその壁にて支持されることとなる。
またブラケットを高強度,高剛性の一体構造体となし得ることから、カバーに加わった荷重を固定機能部だけでなくブラケット全体でしっかりと受け止め、その荷重を水栓本体へと伝えることができる。
例えば、左の固定機能部,右の固定機能部のそれぞれを単独で別体に構成し、カバーと水栓本体とを左,右の固定機能部単独で連結状態に固定した場合には、カバーに加わった荷重が左,右の一対の固定機能部だけに集中的に強く作用することとなり、この場合、固定機能部がその荷重に耐え切れずに変形を生ずるなどして、カバーからの荷重をしっかりと受けることが難しい。
このようにクランク脚を露出させる形式のカバー付き水栓では、工場生産段階で予め水栓本体にカバーを取り付けておき、そのカバー付きの水栓本体を施工現場でクランク脚にて壁に取付施工することができ、施工が容易であるといった利点がある。
但しこの場合、カバーの壁側の端と壁との間に、クランク脚の壁へのねじ込み量のばらつき等の施工上の誤差により隙間が生じ、その隙間が水栓の美観を損なう要因となる。
またその隙間カバーをブラケットによりスライド可能に保持するようになすことで、かかる隙間カバーを本体カバーにてスライド可能に保持する場合に比べて、隙間カバーの保持及び固定の構造を簡素化することができる。
図1〜図4において、10はクランク脚を備えた壁付きのカバー付き水栓(混合水栓)で、図6に示しているようにハウジングをなす本体ボデー12の内部に温調弁ユニット138(図10),切替弁ユニット148(図15)その他の水栓機構部を内蔵した水栓本体14と、壁W(図5参照)裏に配管された給水用の元配管,給湯用の元配管からの水,湯をそれぞれ水栓本体14に供給する給水用の配管,給湯用の配管を兼ねた水側のクランク脚16,湯側のクランク脚18と、それらを全体的に囲い込むカバー(ここでは樹脂製)20を含んで構成されている。
ここで本体ボデー12は金属の鋳物から成っている。但し外面の研磨及びメッキ処理は施されておらず、外面は鋳肌そのままとなっている。
本実施形態ではカバー20にそのような機能を付与するため、カバー20が水栓本体14に対して大きく構成されている。
ここで水側のクランク脚16及び湯側のクランク脚18における一対の管体24は、正面視においてハ字状をなしている。
そしてこの袋ナット26により管体24の先端部が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12に備えられた、外周面に雄ねじを有する水側,湯側の接続口28にねじ接続されている。
尚図7において、30は壁W裏の元配管とクランク脚16,18の管体22との接続部を覆って隠蔽する椀座である。
尚、図7に示すようにカラン側の吐水口32の先端部には雄ねじ部が設けられていて、そこにキャップ35(図6参照)が螺着されている。
ここで温調ハンドル38は、回転操作によって吐水の温度調節を行う。また切替ハンドル40は、回転操作によってカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行うとともに、カラン側の吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
尚、温調ハンドル38及び切替ハンドル40周りの構造については後に詳しく説明する。
ここで一対の側面カバー部52には、温調ハンドル38と切替ハンドル40とを突出させるための略半円形状の切欠部54が設けられている。
尚、上カバー42はその全体を一体成形しておくこともできるし、或いは上面カバー部48と前面カバー部50及び一対の側面カバー部52を含む外周の枠部とを別体に構成して、それらを組み付けることで上カバー42を構成するようにしても良い。
また下面カバー部60には、水栓本体14の上記のカラン側の吐水口32を下向きに突出させるための円形且つ貫通の開口部68と、シャワーエルボ34を下向きに突出させるための長穴形状の貫通の開口部70とが設けられている。
脚カバー部60Bは、図3に示しているように下向きに湾曲して突出した逆ブリッジ状をなしており、管体22に組み込まれた止水栓の回転式の操作部72、及びストレーナを脱着操作するための回転式の操作部74を操作するための開口部76をその前端位置に形成している。
ここで開口部76は、使用者側の前方に向けて開口した正面方向の開口部とされている。
上記隙間カバー46は、図8に示しているように板状をなす平坦な上面閉鎖部78と、一対の側面閉鎖部80と、更に上面閉鎖部78の前端から立ち下がり、それら上面閉鎖部78及び一対の側面閉鎖部80を連結する前面部81とを有している。
上部80Aは、隙間カバー46を壁Wに向けてスライド移動させる際に上カバー42の内側をスライド移動し、また下部80Bは、下カバー44の傾斜形状の側面カバー部64の内側を前後方向にスライド移動する。
この隙間カバー46はその隙間を埋め、閉鎖する働きを有するもので、隙間カバー46を後述のブラケット82による支持の下で後方にスライド移動させ、壁Wに当てることで、上カバー42及び下カバー44と壁Wとの間の隙間を閉鎖することができる。
この実施形態では、カバー20を水栓本体14に固定するための、補強部材を兼ねた金属製の剛性のブラケット82を有しており、カバー20はそのブラケット82に対して直接固定される。
先ずブラケット82の水栓本体14への固定構造をブラケット82の構成とともに説明する。
図5及び図7に示しているように、水栓本体14には左,右の各端部に鍔状の被固定部86が一体に設けられている。
この被固定部86には、図7に示しているように固定用の挿通孔87が設けられている。
ここで折曲げ部254は板状の連結本体部252の強度補強用として設けられている。
連結部100は、一対の固定機能部88から水栓本体14の下側に回り込み、連結本体部252及び折曲げ部254を水栓本体14の下側に位置させている。
ここで連結本体部252には、水栓本体14のカラン側の吐水口32を挿通させるためのU字状の切欠部256が設けられている。
固定機能部88は、この本体側固定部90からそれぞれ左方向,右方向に延出しており、そして本体側固定部90から左方向,右方向にそれぞれ離隔した位置において、上カバー42,下カバー44及び隙間カバー46を固定するためのカバー側固定部92を有している。
ここで本体側固定部90とカバー側固定部92とは、その上面がほぼ同一面上に位置する状態に設けられている。
そして一対の固定機能部88のそれぞれに、固定具としてのボルト等を挿通する挿通孔94及び雌ねじ孔96,98が設けられている。
これら固定部104には、図9(A)に示すようにその底部に挿通孔106が設けられ、またその内部には、図9(B)に示しているようにナット108が保持されている。
上カバー42は、図9(B)に示しているようにボルト110をカバー側固定部92の挿通孔94に上向きに挿通し、更に上カバー42の固定部104の挿通孔106を挿通して、固定部104内部に保持されたナット108にねじ込むことで、ブラケット82に固定される。
これら固定部112には挿通孔114が設けられ、更にその内部にはナット108(図9(B)参照)が保持されている。
一方下カバー44の対応する前端部且つ左右両端部には、円筒状の固定部116が設けられている。図6及び図9(B)に示すようにこれら固定部116にもまた挿通孔118が設けられている。
これら固定部120は下端が開口し、上端に底部を有する有底円筒状をなしており、その上端の底部に挿通孔122が設けられている。
他方隙間カバー46には、図8に示しているように前方に延出する一対の固定部124が左,右の各端部に設けられており、それぞれに前後方向に長穴形状をなす挿通孔126が設けられている。
このスライド部130の下側には溝132が形成されており、そこにブラケット82における固定機能部88のスライド保持部134が挿入されている。
隙間カバー46は、スライド部130においてブラケット82のスライド保持部134により前後方向にスライド可能に保持されている。
即ち、図8(B)及び図9(B)に示しているように隙間カバー46の固定部124を、ブラケット82のカバー側固定部92と下カバー44の固定部120との間に挟み込んだ状態で、図8(B)及び図9(B)に示すビス136を、固定部120の挿通孔122及び隙間カバー46の固定部124の長穴状の挿通孔126に挿通して、ブラケット82の雌ねじ孔98にねじ込むことで、それら下カバー44と隙間カバー46とがブラケット82に固定される。
尚ビス136を緩めた状態では、隙間カバー46は前後方向にスライド可能である。
温調ハンドル38は、この駆動軸140を回転させることで、温調弁ユニット138のハウジング142内で回転体144を回転させ、その回転体144の回転により混合弁体を軸方向(図10中左右方向)に位置移動させ、吐水の温度調節を行う。
尚図10において、146は本体ボデー12の端部にねじ込まれて温調弁ユニット138を本体ボデー12に固定する円筒状の固定部材である。
切替ハンドル40は、駆動軸150を回転させることで、切替弁ユニット148のハウジング152内で回転体154を回転させ、その回転体154の回転により切替弁体を回転させ、流路の切替えを行う。即ち上記のカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行う。
また併せて、それら吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
尚図15において、156は本体ボデー12の端部にねじ込まれて切替弁ユニット148のハウジング152、つまり切替弁ユニット148を本体ボデー12に固定する円筒状の固定部材である。
ここで伝達軸部160は、操作部158よりも小径の円筒状をなしている。
操作部158は、図中左端の底部に開口部162を有しており、その開口部162がキャップ164にて閉鎖されている。
そこでこの実施形態では、伝達軸部160が水栓本体14に向ってカバー20内部に深く入り込んでおり、その先端部において温調弁ユニット138の駆動軸140にセレーション部材166を介し一体回転状態に連結されている。
温調ハンドル38の回転は、これらセレーション部の噛合いに基づいて、リング状のセレーション部材166を介し温調弁ユニット138の駆動軸140に伝えられる。
尚、伝達軸部160には弾性爪172が設けられていて、この弾性爪172が、駆動軸140の部分球状の掛止部174に掛止されている。
操作部158に設けられた上記の開口部162は、この押え部材176を脱着するための開口部であり、その開口部162がキャップ164にて閉鎖されている。
そのため、カバー20の外部に露出した操作部158に対してハンドル操作の際などに力が加わったとき、カバー20内部に深く入り込んだ長い伝達軸部160が駆動軸部140との連結部、即ちセレーション嵌合部を支点として傾斜したり、或いは撓み変形したりする恐れがある。
そこでここでは、図10に示すようにこれを防ぐためのハンドル支持部材178が設けてある。
ハンドル支持部材178は、この雄ねじ部180において水栓本体14の雌ねじ部182にねじ締結されている。
即ちハンドル支持部材178は、ねじ締結手段にて軸方向の一端側が水栓本体14に剛固定されており、そして図中左側の軸方向の他端側が、水栓本体14から温調ハンドル38の操作部158に向って延び出している。
一方水栓本体14側、具体的には本体ボデー12には、雌ねじ部182の奥側に隣接した位置に段付形状部が設けられており、そこに同じく全周に亘って軸直角方向の平坦面をなす、当接面186が設けられている。
これによってハンドル支持部材178が、ねじ部のバックラッシによって傾斜するのが防止され、ハンドル支持部材178が駆動軸140と正しく同軸をなすように水栓本体14に組付固定されている。
ハンドル支持部材178は、長く延びた伝達軸部160を図中左端の開口から内部に嵌入させる状態に操作部158側に延びており、内部の伝達軸部160を外周側から支持している。
この摺動リング188は、伝達軸部160の外面に接して伝達軸部160を摺動させる働きを有するもので、図12及び図14に示しているように周方向の所定個所に切目190が設けてあり、その切目190によって全体的に縮径方向に弾性変形可能とされている。
この摺動リング188は、外面の複数個所に凸部194が設けられており、摺動リング188は、これら凸部194においてハンドル支持部材178の凹部193の内面に当接せしめられている。
摺動リング188にはまた、その内面にも凸部196が周方向の複数個所に設けられており、これら凸部196において伝達軸部160の外面に接し、これを摺動させるようになっている。
但し摺動リング188の内面全体を、ハンドル支持部材178の内面よりも伝達軸部160側に突出させておくことも可能である。
特に摺動リング188をハンドル支持部材178の端部に組み込んでおくことで、伝達軸部160がハンドル支持部材178の内部で駆動軸140との連結部を支点として傾斜し或いは撓み変形しようとしたときに、摺動リング188をハンドル支持部材178の内面よりも優先して伝達軸部160の外面に接触させ易く、より有効に伝達軸部160の外面とハンドル支持部材178とが擦れ合うのを抑制ないし防止することができる。
この表示リング198は高温側が赤色に、低温側が青色に色分けされている。
この表示リング198に対応して、表示リング198の所定部位を指示する突起状の指示部200(図12参照)を備えた指示リング(ここでは樹脂製)202が固定状態に設けられている。
この保持部材204は、図12にも示しているように図中右端側に部分的に大径をなす嵌合固定部206を有しており、この嵌合固定部206が、同じく部分的に大径化されたハンドル支持部材178の図中右端側の被固定部208に外嵌状態に嵌合されている。
一方水栓本体14の本体ボデー12には、対応する位置に切欠部214が設けられており、保持部材204は、位置決片212をこの切欠部214に軸方向に嵌め入れることによって、本体ボデー12に対し回転方向に位置決めされている。
図12に示しているようにこの外フランジ部218の軸方向外方側には保持部220が設けられていて、そこに上記の指示リング202が外嵌状態に嵌め合され、保持されている。
ここで指示リング202は、周方向所定個所に切目222を有して、その切目222によって全体的に拡径方向に弾性変形可能とされている。
指示リング202は、その拡径方向の弾性変形を伴って、保持部材204の保持部220に外嵌状態に嵌め合されている。
一方保持部220には、周方向に延びる溝226が外面に設けられており、指示リング202は、弾性爪224を溝226に弾性的に嵌め込むことによって、保持部材204から軸方向に抜け防止されている。
尚この保持部220には、周方向所定個所に位置決用の突起227が設けられている。
一方指示リング202には、対応する位置に溝228が設けられている。
指示リング202は、溝228を突起227に嵌め合せることによって、保持部材204に対し回転方向に位置決めされている。
ここでストッパ232は、温調ハンドル38と一体に回転する、図10に示す可動側のストッパ234とともに、温調ハンドル38が自由に回転できる回転範囲を一定範囲内に回転規制するロック機構を構成している。
ここで回転側のストッパ234は、温調ハンドル38に一体回転状態に組み付けられた、ロック解除のための解除操作部材236の先端部に一体に構成されている。
その組付構造は基本的に温調ハンドル38と同様であるので、図15及び図16に対応する部分について符号のみを示し、詳しい説明は省略する。
尚図15及び図16に示す切替ハンドルの組付構造にあっては、ハンドル支持部材178側に雌ねじ部182が設けられる一方、水栓本体14側に雄ねじ部180が設けられ、それらのねじ締結によって、ハンドル支持部材178が一端側において水栓本体14に剛固定されている。
尚238は、切替ハンドル40の操作状態を表示するための表示リングで、温調ハンドル38側と同様にこの表示リング238が、円筒状の保持部材204にて保持されている。
それ故、カバー20が水栓本体14に対して平面視サイズの大きいものであっても、上カバー42,下カバー44,隙間カバー46の各固定部104,120,124を所望の位置に、具体的には外周側縁部に近い位置に設けることができる。
また固定部104が外周側縁部に近い位置にあることによって、固定作業性も良好となる。
またブラケット82を高強度,高剛性の一体構造体となし得、カバー20に加わった荷重を固定機能部88だけでなくブラケット82全体でしっかりと受け止め、その荷重を水栓本体14へと伝えることができる。
例えば、左の固定機能部88,右の固定機能部88のそれぞれを単独で別体に構成し、カバー20と水栓本体14とを左,右の固定機能部88単独で連結状態に固定した場合には、カバー20に加わった荷重が左,右の一対の固定機能部88だけに集中的に強く作用することとなり、この場合、固定機能部88がその荷重に耐え切れずに変形を生ずるなどして、カバー20からの荷重をしっかりと受けることが難しい。
例えば本発明は隙間カバーや下カバーを備えていないカバー付き水栓に適用することも可能であるし、ブラケットを上例以外の他の様々な形態で構成することも可能である。
また上例では固定機能部88を本体側固定部90から左右方向に延び出させてカバー側固定部92を本体側固定部90に対し左右方向に離隔して位置させ、そこにカバーを固定するようにしているが、場合によって固定機能部88を本体側固定部90から前後方向に延び出させてカバー側固定部92を本体側固定部90に対し前後方向に離隔して位置させ、そこにカバーを固定するようになすといったことも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
14 水栓本体
16,18 クランク脚
20 カバー
21 本体カバー
42 上カバー
44 下カバー
46 隙間カバー
82 ブラケット
88 固定機能部
90 本体側固定部(荷重伝達部)
92 カバー側固定部
100 連結部
252 連結本体部
254 折曲げ部
Claims (4)
- 水側及び湯側の一対のクランク脚にて壁に固定される水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓であって
前記水栓本体に対して前記カバーの取付用のブラケットを固定して、該ブラケットに対して前記カバーを固定してあり
該ブラケットは前記水栓本体に固定される本体側固定部と、前記カバーを固定するカバー側固定部とを有する固定機能部を備えており、
該固定機能部は該本体側固定部から延出し、該本体側固定部とは離隔した位置に前記カバー側固定部を有しており、
前記ブラケットは、前記カバーからの荷重を前記水栓本体に伝達する荷重伝達部を有しており、該荷重伝達部が該水栓本体の上側に載せてあることを特徴とするカバー付き水栓。 - 請求項1において、前記水栓本体及び前記カバーが使用者からの正面視で左右方向に横長の形状をなしており、
前記ブラケットは前記固定機能部を左,右に一対備えていて、それら左,右の固定機能部が、前記水栓本体に沿って左右方向に延びる連結本体部及び該連結本体部から上下方向に折れ曲り、該連結本体部を補強する折曲げ部を有する連結部で連結された形態の一体構造体をなしていることを特徴とするカバー付き水栓。 - 水側及び湯側の一対のクランク脚にて壁に固定される水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓であって
前記水栓本体に対して前記カバーの取付用のブラケットを固定して、該ブラケットに対して前記カバーを固定してあり
該ブラケットは前記水栓本体に固定される本体側固定部と、前記カバーを固定するカバー側固定部とを有する固定機能部を備えており、
該固定機能部は該本体側固定部から延出し、該本体側固定部とは離隔した位置に前記カバー側固定部を有しており、
また、前記水栓本体及び前記カバーが使用者からの正面視で左右方向に横長の形状をなしており、
前記ブラケットは前記固定機能部を左,右に一対備えていて、それら左,右の固定機能部が、前記水栓本体に沿って左右方向に延びる連結本体部及び該連結本体部から上下方向に折れ曲り、該連結本体部を補強する折曲げ部を有する連結部で連結された形態の一体構造体をなしていることを特徴とするカバー付き水栓。 - 水側及び湯側の一対のクランク脚にて壁に固定される水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓であって
前記水栓本体に対して前記カバーの取付用のブラケットを固定して、該ブラケットに対して前記カバーを固定してあり
該ブラケットは前記水栓本体に固定される本体側固定部と、前記カバーを固定するカバー側固定部とを有する固定機能部を備えており、
該固定機能部は該本体側固定部から延出し、該本体側固定部とは離隔した位置に前記カバー側固定部を有しており、
また、前記カバーが、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を覆う本体カバーと、該本体カバーと前記壁との間の隙間を隠蔽する隙間カバーを有していて、該隙間カバーが前記ブラケットにより前記壁に向かって前後方向にスライド可能に保持されていることを特徴とするカバー付き水栓。
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