JP2013181300A - クランク脚付きのカバー付き水栓及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】クランク脚の露出による問題を解決可能なクランク脚付きのカバー付き水栓及びその施工方法を提供する。
【解決手段】水栓本体14と、水栓本体14を壁に固定するクランク脚16,18と、水栓本体14を覆うカバー20とを備えたクランク脚付きのカバー付き水栓のカバー20を、上面カバー部48と、前面カバー部50と、側面カバー部52とを備えたものとなし、前面カバー部50にて水栓本体14を前側から覆い、上面カバー部48にて水栓本体14とクランク脚16,18との全体を上側から覆い、側面カバー部52にて水栓本体14とクランク脚16,18との全体を側方から覆うようにする。
【選択図】 図7
【解決手段】水栓本体14と、水栓本体14を壁に固定するクランク脚16,18と、水栓本体14を覆うカバー20とを備えたクランク脚付きのカバー付き水栓のカバー20を、上面カバー部48と、前面カバー部50と、側面カバー部52とを備えたものとなし、前面カバー部50にて水栓本体14を前側から覆い、上面カバー部48にて水栓本体14とクランク脚16,18との全体を上側から覆い、側面カバー部52にて水栓本体14とクランク脚16,18との全体を側方から覆うようにする。
【選択図】 図7
Description
この発明はクランク脚付きのカバー付き水栓及びその施工方法に関する。
クランク脚付きの壁付きの混合水栓として、従来、水栓本体の本体ボデーを金属の鋳物製とし、その内部に弁部その他の水栓機構部を内蔵させた形態のものが広く用いられている。
この種の水栓では、壁裏の元配管に接続状態に壁に取り付けた水側及び湯側の一対のクランク脚によって水栓本体を支持することができる。
また水側及び湯側の左右一対のクランク脚を壁面と平行方向に回転させてその回転角度を調整し、また元配管へのねじ込み量を調節することで、水栓本体を水平姿勢に姿勢調節したり、水栓本体と壁との間隔を左右(使用者から見た正面視において左右)均等にしたり、或いは水栓本体の、左右一対のクランク脚との接続部間の間隔と、壁側の水及び湯の元配管の接続部間との間隔のずれを吸収したりすることができる。
この種の水栓では、壁裏の元配管に接続状態に壁に取り付けた水側及び湯側の一対のクランク脚によって水栓本体を支持することができる。
また水側及び湯側の左右一対のクランク脚を壁面と平行方向に回転させてその回転角度を調整し、また元配管へのねじ込み量を調節することで、水栓本体を水平姿勢に姿勢調節したり、水栓本体と壁との間隔を左右(使用者から見た正面視において左右)均等にしたり、或いは水栓本体の、左右一対のクランク脚との接続部間の間隔と、壁側の水及び湯の元配管の接続部間との間隔のずれを吸収したりすることができる。
ところで従来の水栓の場合、金属製の鋳物製の本体ボデーがそのまま水栓の外観を成しており、そこで水栓の意匠性を高めるべく、従来にあっては一般に本体ボデー外面にメッキを施して外面を美麗に仕上げることを行っている。
しかしながらこの場合、良好な外観を実現するために本体ボデーに余剰の肉を付けて外面をフラットとし、研磨処理を施した上でメッキ処理することとなるため、本体ボデーが必然的に重くなって施工作業がしづらくなり、また鋳物材料の使用量も多くなるとともに、研磨及びメッキ処理の工程が必要となってコストも高くなってしまう。
また使用者が本体ボデーに触れたときの火傷防止などのために、本体ボデーにウォータージャケット構造を設けて、そこに水を巡らすようにしており、そのウォータージャケット構造のために本体ボデーの構造が複雑化し、また重量も重くなってしまう。
水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓では、こうした問題を解決することができる。
具体的にはカバー付き水栓の場合、カバーが水栓の外観を成すために水栓の本体ボデーに余剰の肉を付けてその外面を凹凸の無いフラットな形に形成したりしなくても良く、重量を軽量化することができる。
またカバーによって、使用者が直接本体ボデーに触れるのを防ぐことが可能となり、従来本体ボデーに設けていたウォータージャケット構造を省くことも可能となる。
更にカバー付き水栓にあっては、カバーの種類を変えることで様々な外観を水栓に与えることが可能となる。
具体的にはカバー付き水栓の場合、カバーが水栓の外観を成すために水栓の本体ボデーに余剰の肉を付けてその外面を凹凸の無いフラットな形に形成したりしなくても良く、重量を軽量化することができる。
またカバーによって、使用者が直接本体ボデーに触れるのを防ぐことが可能となり、従来本体ボデーに設けていたウォータージャケット構造を省くことも可能となる。
更にカバー付き水栓にあっては、カバーの種類を変えることで様々な外観を水栓に与えることが可能となる。
ところでクランク脚によって水栓本体を壁に取り付ける形式の従来のクランク脚付きのカバー付き水栓にあっては、カバーにより主として水栓本体だけを覆い、クランク脚を露出させたままとしている。
例えば下記特許文献1,特許文献2にこの種のクランク脚付きのカバー付き水栓が開示されている。
例えば下記特許文献1,特許文献2にこの種のクランク脚付きのカバー付き水栓が開示されている。
このようにクランク脚を露出させる形式の従来のカバー付き水栓では、工場生産段階で予め水栓本体にカバーを取り付けておき、そのカバー付きの水栓本体を施工現場でクランク脚にて壁に取付施工することができ、施工が容易であるといった利点がある。
しかしながら一方で、このようなカバー付き水栓の場合、水栓設置状態でクランク脚が外部に露出して水栓の外観の一部をなすため、従来のカバー無しの水栓と同様に、クランク脚にメッキ処理を施して外観を美麗に仕上げておかなければならず、そのための処理にコストが多くかかってしまう。
またその他に、水栓設置状態でクランク脚が外部に露出していると、クランク脚は複雑な屈曲形状をしているために、水栓の外観が煩雑化してしまう他、クランク脚が汚れの付き易い個所となり、しかもクランク脚は上記のように複雑な屈曲形状をしているために掃除がしにくく、汚れが付いたままとなり勝ちで、そのことが水栓の外観を悪化させる。
本発明は以上のような事情を背景とし、クランク脚の露出による問題を解決可能なクランク脚付きのカバー付き水栓及びその施工方法を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1はクランク脚付きのカバー付き水栓に関するもので、水栓本体と、該水栓本体を壁に固定するクランク脚と、該水栓本体を覆うカバーと、を備えたクランク脚付きのカバー付き水栓であって、前記カバーは、上面カバー部と、前面カバー部と、側面カバー部とを有しており、該前面カバー部にて前記水栓本体を前側から覆い、前記上面カバー部にて前記水側及び湯側の一対のクランク脚ごと前記水栓本体を上側から覆い、前記側面カバー部にて該一対のクランク脚ごと該水栓本体を側方から覆うものとなしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記カバーが、前記上面カバー部と前記前面カバー部と前記側面カバー部とを有する、下面が開放された形態の上カバーと、該上カバーとは別体をなす下カバーとを有しており、該下カバーは、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を下側から覆うものとなしてあることを特徴とする。
請求項3はクランク脚付きのカバー付き水栓の施工方法に関するもので、この請求項3のものは、請求項1,2の何れかに記載のクランク脚付きのカバー付き水栓を施工するに際して、前記水栓本体を前記クランク脚にて前記壁に取り付けた後、前記水栓本体及びクランク脚を覆う状態に前記カバーを取り付けることを特徴とする。
以上のように請求項1のものは、カバーに上面カバー部と前面カバー部と側面カバー部とを備え、その前面カバー部にて水栓本体を前側から覆い、上面カバー部にて一対のクランク脚ごと水栓本体を上側から覆い、側面カバー部にて一対のクランク脚ごと水栓本体を側方から覆うようになしたものである。
この請求項1のカバー付き水栓にあっては、カバーが水栓本体とともにクランク脚を外側から覆ってクランク脚を内側に隠すため、主として水栓本体だけをカバーで覆ってクランク脚を露出させる形式の従来のカバー付き水栓の有する問題を解決することができる。
即ちクランク脚が外観上現われないようにすることができるため、従来のようにクランク脚にメッキ処理を施しておかなくても良くなり、またクランク脚に汚れが付き易かったり、またその汚れの掃除がしにくかったりして、クランク脚に汚れが付いたままとなり易い問題を解決でき、クランク脚付き水栓の美観を従来に増して高めることができる。
また湯側のクランク脚をカバーの内側に覆っておくことができるため、使用者が意図せず湯側のクランク脚に触れてしまって熱い思いをしたり、場合によって火傷をしてしまう恐れも無くすことができる。
本発明のクランク脚付きのカバー付き水栓では、上記のカバーを、上面カバー部と前面カバー部と側面カバー部とを有する、下面が開放された形態の上カバーと、その上カバーとは別体をなす下カバーとを有するものとなし、その下カバーによって水栓本体とクランク脚とを下側から覆うようになしておくことができる(請求項2)。
このようにすれば、下カバーによってクランク脚を下方から囲い込んでおくことができ、従って水栓をその下方から上向きに覗き込んだような場合にも、クランク脚をカバー内側に隠しておくことができ、また下方から人が湯側のクランク脚に触れてしまうといったことも防ぐことが可能となる。
このようにすれば、下カバーによってクランク脚を下方から囲い込んでおくことができ、従って水栓をその下方から上向きに覗き込んだような場合にも、クランク脚をカバー内側に隠しておくことができ、また下方から人が湯側のクランク脚に触れてしまうといったことも防ぐことが可能となる。
次に請求項3は、請求項1,2の何れかに記載のカバー付き水栓の施工方法に関する。
この施工方法では、水栓本体をクランク脚にて壁に取り付けた後、そこで初めて水栓本体及びクランク脚を覆う状態に上記カバーを取り付ける。
予め水栓本体及びクランク脚を覆う状態にカバーを水栓本体側に取り付けておくと、そのカバーの上面カバー部及び側面カバー部がクランク脚を内側に覆っているため、クランク脚を壁に取り付けて水栓を壁に設置施工するといったことが難しくなる。
上面カバー部及び側面カバー部がクランク脚を壁に取り付ける際の作業の障害となってしまうからである。
この施工方法では、水栓本体をクランク脚にて壁に取り付けた後、そこで初めて水栓本体及びクランク脚を覆う状態に上記カバーを取り付ける。
予め水栓本体及びクランク脚を覆う状態にカバーを水栓本体側に取り付けておくと、そのカバーの上面カバー部及び側面カバー部がクランク脚を内側に覆っているため、クランク脚を壁に取り付けて水栓を壁に設置施工するといったことが難しくなる。
上面カバー部及び側面カバー部がクランク脚を壁に取り付ける際の作業の障害となってしまうからである。
そこでこの請求項3の施工方法では、カバーの取付けもまた現場施工とし、先ず水栓本体をクランク脚にて壁に取り付けた後、そこで水栓本体及びクランク脚に対しカバーを取り付けるようにする。
このようにすることで、カバーがクランク脚を水栓本体とともに内側に囲み込むものであっても、良好にカバー付き水栓を設置現場において壁に設置施工することが可能となる。
このようにすることで、カバーがクランク脚を水栓本体とともに内側に囲み込むものであっても、良好にカバー付き水栓を設置現場において壁に設置施工することが可能となる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1〜図4において、10はクランク脚を備えた壁付きのカバー付き水栓(混合水栓)で、図7に示しているようにハウジングをなす本体ボデー12の内部に温調弁ユニット,切替弁ユニットその他の水栓機構部を内蔵した水栓本体14と、壁W(図5参照)裏に配管された給水用の元配管,給湯用の元配管からの水,湯をそれぞれ水栓本体14に供給する給水用の配管,給湯用の配管を兼ねた水側のクランク脚16,湯側のクランク脚18と、それらを全体的に囲い込むカバー(ここでは樹脂製)20を含んで構成されている。
ここで本体ボデー12は金属の鋳物から成っている。但し外面の研磨及びメッキ処理は施されておらず、外面は鋳肌そのままとなっている。
図1〜図4において、10はクランク脚を備えた壁付きのカバー付き水栓(混合水栓)で、図7に示しているようにハウジングをなす本体ボデー12の内部に温調弁ユニット,切替弁ユニットその他の水栓機構部を内蔵した水栓本体14と、壁W(図5参照)裏に配管された給水用の元配管,給湯用の元配管からの水,湯をそれぞれ水栓本体14に供給する給水用の配管,給湯用の配管を兼ねた水側のクランク脚16,湯側のクランク脚18と、それらを全体的に囲い込むカバー(ここでは樹脂製)20を含んで構成されている。
ここで本体ボデー12は金属の鋳物から成っている。但し外面の研磨及びメッキ処理は施されておらず、外面は鋳肌そのままとなっている。
クランク脚16,18は、図6,図7及び図4,図5に示しているように壁W裏の元配管にシール状態にねじ接続されて、壁Wから水平方向に突き出す雄ねじ管から成る管体22と、これから壁面と平行方向に直角に折れ曲った管体24とを有しており、その管体24の先端部に袋ナット26が設けられている。
ここで水側のクランク脚16及び湯側のクランク脚18における一対の管体24は、正面視においてハ字状をなしている。
そしてこの袋ナット26により管体24の先端部が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12に備えられた、外周面に雄ねじを有する水側,湯側の接続口28にねじ接続されている。
尚図3,図6において、30は壁W裏の元配管とクランク脚16の管体22との接続部を覆って隠蔽する椀座である。
ここで水側のクランク脚16及び湯側のクランク脚18における一対の管体24は、正面視においてハ字状をなしている。
そしてこの袋ナット26により管体24の先端部が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12に備えられた、外周面に雄ねじを有する水側,湯側の接続口28にねじ接続されている。
尚図3,図6において、30は壁W裏の元配管とクランク脚16の管体22との接続部を覆って隠蔽する椀座である。
一方、本体ボデー12の前部からはカラン側の吐水口32が下向きに突出しており、また図5にも示しているようにその背面からは、シャワー水をシャワーホースを介してシャワーヘッドに吐水するシャワーエルボ34が下向きに突出している。
尚、カラン側の吐水口32の先端部には雄ねじ部が設けられていて、そこにキャップ35(図2参照)が螺着されている。
本体ボデー12にはまた、左右方向(使用者からの正面視における左右方向)の中央部の前面に、その前面から前方に部分的に突出するブロック状の被係合部36が一体に設けられている。
この被係合部36には、その下面で開口する雌ねじ穴37が上下向きに設けられている。
尚、カラン側の吐水口32の先端部には雄ねじ部が設けられていて、そこにキャップ35(図2参照)が螺着されている。
本体ボデー12にはまた、左右方向(使用者からの正面視における左右方向)の中央部の前面に、その前面から前方に部分的に突出するブロック状の被係合部36が一体に設けられている。
この被係合部36には、その下面で開口する雌ねじ穴37が上下向きに設けられている。
この本体ボデー12を含む水栓本体14の左端側(使用者からの正面視において左端側)には温調ハンドル38が、また右端側には切替ハンドル40がそれぞれ回転操作可能に取り付けられており、これら温調ハンドル38,切替ハンドル40が、図1及び図2に示すようにカバー20から左右方向に突出せしめられている。
ここで温調ハンドル38は、回転操作によって吐水の温度調節を行う。また切替ハンドル40は、回転操作によってカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行うとともに、カラン側の吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
ここで温調ハンドル38は、回転操作によって吐水の温度調節を行う。また切替ハンドル40は、回転操作によってカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行うとともに、カラン側の吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
カバー20は、図7に示しているように水栓本体14に下向きに被せられて、これを上側から覆う本体カバーとしての上カバー42と、水栓本体14を下側から覆う蓋カバーとしての下カバー44と、更に補助的なカバーとして上カバー42と壁Wとの間の隙間を閉じる隙間カバー46とを有している。
上カバー42は、略水平方向に平坦な板状の上面カバー部48と、上面カバー部48の前端から下向きに折れ曲った板状の前面カバー部50と、上面カバー部48の左右の各一端から下向きに立ち下がった一対の板状の側面カバー部52とを有する、下面が開放された箱型形状とされており、その上面カバー部48によって、水側及び湯側の一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を上側から覆い、また前面カバー部50によって水栓本体14を前側から覆い、更に一対の側面カバー部52によって、一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を側方から覆っている。
ここで一対の側面カバー部52には、温調ハンドル38と切替ハンドル40とを突出させるための逆U字状の切欠部54が設けられている。
ここで一対の側面カバー部52には、温調ハンドル38と切替ハンドル40とを突出させるための逆U字状の切欠部54が設けられている。
前面カバー部50は、図7,図8及び図1,図2に示すように上部56と下部58とを有している。
上部56は、下方に進むにつれて前方に迫り出す湾曲形状とされており、また下部58は、下方に進むにつれて水栓本体14側に後向きに移行する傾斜形状とされている。
図12に示しているようにこの傾斜形状の下部58は、その下端が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12の下端に近い位置まで下向きに延び出している。
上部56は、下方に進むにつれて前方に迫り出す湾曲形状とされており、また下部58は、下方に進むにつれて水栓本体14側に後向きに移行する傾斜形状とされている。
図12に示しているようにこの傾斜形状の下部58は、その下端が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12の下端に近い位置まで下向きに延び出している。
一方下カバー44は、図7及び図9に示すように略水平方向に延びる平坦な板状の下面カバー部60を有しており、一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を下側から覆っている。
尚下カバー44は、その前端部が斜め上向きに湾曲して延びており、その湾曲部62が上カバー42の前面カバー部50、詳しくはその下部58の下端に繋がっている。
下カバー44はまた、水栓本体12の前部の側面の一部を覆う左右一対の起立部64を有している。
尚下カバー44は、その前端部が斜め上向きに湾曲して延びており、その湾曲部62が上カバー42の前面カバー部50、詳しくはその下部58の下端に繋がっている。
下カバー44はまた、水栓本体12の前部の側面の一部を覆う左右一対の起立部64を有している。
これら一対の起立部64には、温調ハンドル38,切替ハンドル40を突出させるための円弧状の切欠部66が設けられている。
尚この下カバー44の下面カバー部60には、図9にも示しているように水栓本体14の上記のカラン側の吐水口32を下向きに突出させるための円形且つ貫通の開口部68と、シャワーエルボ34を下向きに突出させるための長円形状の貫通の開口部70とが設けられている。
尚この下カバー44の下面カバー部60には、図9にも示しているように水栓本体14の上記のカラン側の吐水口32を下向きに突出させるための円形且つ貫通の開口部68と、シャワーエルボ34を下向きに突出させるための長円形状の貫通の開口部70とが設けられている。
この下カバー44の下面カバー部60は、一対のクランク脚16,18における管体22の上部の高さ位置で、水栓本体14を下側から覆う主部60Aと、一対のクランク脚16,18を下側から覆う脚カバー部60Bとを有している。
脚カバー部60Bは、図2に示しているように下向きに湾曲して突出した逆ブリッジ状をなしており、管体22に組み込まれた止水栓の回転式の操作部72、及びストレーナを脱着操作するための回転式の操作部74を操作するための開口部76をその前端位置に形成している。
ここで開口部76は、使用者側の前方に向けて開口した正面方向の開口部とされている。
脚カバー部60Bは、図2に示しているように下向きに湾曲して突出した逆ブリッジ状をなしており、管体22に組み込まれた止水栓の回転式の操作部72、及びストレーナを脱着操作するための回転式の操作部74を操作するための開口部76をその前端位置に形成している。
ここで開口部76は、使用者側の前方に向けて開口した正面方向の開口部とされている。
上記隙間カバー46は、図7及び図10に示しているように板状をなす平坦な上面閉鎖部78と、一対の側面閉鎖部80とを有している。
隙間カバー46はまた、これら上面閉鎖部78及び側面閉鎖部80から前方に延出し、図7に示すように上カバー42における一対の側面カバー部52の内側に突設された4角筒状の支持部84に対して前後方向にスライド可能に外嵌状態に嵌合し、かかる支持部84にて支持される、横断面形状が略コ字形状をなす被支持部86を有している。
隙間カバー46はまた、これら上面閉鎖部78及び側面閉鎖部80から前方に延出し、図7に示すように上カバー42における一対の側面カバー部52の内側に突設された4角筒状の支持部84に対して前後方向にスライド可能に外嵌状態に嵌合し、かかる支持部84にて支持される、横断面形状が略コ字形状をなす被支持部86を有している。
本実施形態のカバー付き水栓10を現場設置する際、上カバー42と壁Wとの間に施工上隙間が生じてしまう。
この隙間カバー46はその隙間を埋め、閉鎖する働きを有するもので、この隙間カバー46を上カバー42による、具体的にはその支持部84による支持の下で、図11に示すように後方にスライド移動させ、壁Wに当てることで上カバー42と壁Wとの間の隙間を閉鎖することができる。
この隙間カバー46はその隙間を埋め、閉鎖する働きを有するもので、この隙間カバー46を上カバー42による、具体的にはその支持部84による支持の下で、図11に示すように後方にスライド移動させ、壁Wに当てることで上カバー42と壁Wとの間の隙間を閉鎖することができる。
尚その際、隙間カバー46は壁Wに当るまで後方移動させられた後、被支持部86に設けた図10の長穴状の挿通部88及び上カバー42の支持部84の挿通孔94を通じて図11に示すボルト90を上向きに挿通し、そして支持部84内部においてナット92にねじ込むことで、隙間カバー46が壁Wへの当接状態で上カバー42に固定される。
尚このとき、下カバー44もまた上カバー42,隙間カバー46とともに同時に固定される。
詳しくは、図7及び図9に示しているように下カバー44からは、下端が開口し上端に底部を有する有底の円筒状の固定部96が立ち上っており、上記ボルト90は、図11に示すようにこの円筒状の固定部96の下端の開口からその内部に挿入された上、上端の底部に設けた挿通孔98,上記の挿通部88,挿通孔94に挿通された上、ナット92にねじ込まれ、これにより隙間カバー46が上カバー42と下カバー44とに対して同時に固定される。
尚このとき、下カバー44もまた上カバー42,隙間カバー46とともに同時に固定される。
詳しくは、図7及び図9に示しているように下カバー44からは、下端が開口し上端に底部を有する有底の円筒状の固定部96が立ち上っており、上記ボルト90は、図11に示すようにこの円筒状の固定部96の下端の開口からその内部に挿入された上、上端の底部に設けた挿通孔98,上記の挿通部88,挿通孔94に挿通された上、ナット92にねじ込まれ、これにより隙間カバー46が上カバー42と下カバー44とに対して同時に固定される。
図8に示しているように、上カバー42には、左右方向の略中央部において前面カバー部50から、詳しくはその下部58から後方に突出する板状の係合部100が設けられている。
係合部100は、水栓本体14の上記の被係合部36の直下に位置して、被係合部36に対し上向きに係合せしめられており、上カバー42の前部に上向きの力が加わった場合においても、それらの係合作用により、上カバー42の前部が浮上り防止されている。
この板状の係合部100は、左右の両端面が3角形状の補強リブ104にて前面カバー部50における下部58の内面に連結されており、この補強リブ104によって係合部100が強度補強されている。
係合部100は、水栓本体14の上記の被係合部36の直下に位置して、被係合部36に対し上向きに係合せしめられており、上カバー42の前部に上向きの力が加わった場合においても、それらの係合作用により、上カバー42の前部が浮上り防止されている。
この板状の係合部100は、左右の両端面が3角形状の補強リブ104にて前面カバー部50における下部58の内面に連結されており、この補強リブ104によって係合部100が強度補強されている。
この実施形態では、係合部100に貫通の挿通孔106が設けられており、図13及び図14に示しているようにこの挿通孔106を挿通してビス108が、水栓本体14の被係合部36の開口から内部の雌ねじ穴37にねじ込まれることで、係合部100が水栓本体14の前部に固定されている。
但し係合部100の主たる働きは水栓本体14の被係合部36に上向きに係合して、上カバー42前部の浮上り防止することにあり、従ってビス108による固定は省くことが可能である。
但し係合部100の主たる働きは水栓本体14の被係合部36に上向きに係合して、上カバー42前部の浮上り防止することにあり、従ってビス108による固定は省くことが可能である。
上カバー42にはまた、上記の係合部100よりも壁W側の奥側位置において、図7及び図8に示しているように上面カバー部48の内面(下面)から立ち下る円筒状の一対の固定部112が左右両側位置に設けられている。
一方水栓本体14、詳しくは本体ボデー12には、平面視において対応する左,右位置に、詳しくは組付状態で固定部112と上下に対向する位置に一対の鍔状の被固定部114が一体に設けられている。
これら被固定部114には貫通の挿通孔116が設けられている。
上カバー42は、一対の固定部112において水栓本体14の対応する一対の被固定部114に固定されている。
一方水栓本体14、詳しくは本体ボデー12には、平面視において対応する左,右位置に、詳しくは組付状態で固定部112と上下に対向する位置に一対の鍔状の被固定部114が一体に設けられている。
これら被固定部114には貫通の挿通孔116が設けられている。
上カバー42は、一対の固定部112において水栓本体14の対応する一対の被固定部114に固定されている。
詳しくは、図14に示しているように円筒状の固定部112の内部には、円筒状の雌ねじ金具118が埋め込まれており、そこにビス120が、被固定部114の挿通孔116を挿通してねじ込まれることで、かかるビス120によって固定部112と被固定部114とがねじ締結され、固定されている。
この実施形態では、下カバー44もまた、図7及び図9に示す固定部122において、水栓本体14の被固定部114に対し、上カバー42とともに固定されている。
この実施形態では、下カバー44もまた、図7及び図9に示す固定部122において、水栓本体14の被固定部114に対し、上カバー42とともに固定されている。
詳しくは、下カバー44は、上カバー42の上記の係合部100を下側から覆う状態に、水栓本体14に対して下側から上向きに被せられており、この下カバー44には、その係合部100よりも奥側の位置、詳しくは組付状態で上カバー42の固定部112及び水栓本体14の被固定部114に対して上下に対向する直下の位置に、円筒状の固定部122が設けられている。
この下カバー44の円筒状の固定部122は、その下端が開口し上端に底部124(図14参照)を有する有底円筒状をなしており、図14に示すようにこの固定部122の下端の開口からビス120を上向きに挿入し、更に底部124の挿通孔126及び被固定部114の挿通孔116を挿通して、上カバー42の固定部112の内部の雌ねじ金具118にねじ込むことで、上カバー42の固定部112と下カバー44の固定部122とが、被固定部114を上下両側から挟み込む状態に、被固定部114に同時に固定されている。
即ち上カバー42と下カバー44とが、共通の1つのビス120によって水栓本体14に同時に固定されている。
即ち上カバー42と下カバー44とが、共通の1つのビス120によって水栓本体14に同時に固定されている。
上カバー42にはまた、左右両端に近い位置で、上面カバー部48の内面(下面)から水栓本体14に向けて下向きに突出する一対の板状のリブ128が設けられており、またそれらリブ128の内側位置において、上面カバー部48の内面から下向きに突出する一対の板状のリブ130が設けられている。
図12に示すように、左右方向の両外側の一対のリブ128は、図6及び図7に示す水栓本体14の左右両端部のフランジ部(第2の被係合部)132に対して左右方向の両外側から係合し、上カバー42を水栓本体14に対して左右方向に位置決めする働きを有している。
尚下カバー44においても、水栓本体14の上記のフランジ部132に対して左右方向の両外側から係合し、下カバー44を水栓本体14に対して左右方向に位置決めするリブ138(図7,図9参照)が、下カバー44の内面から水栓本体14に向けて上向きに突出する状態に設けられている。
また下カバー44には、上カバー42の側面カバー部52の内面に嵌合して、下カバー44と上カバー42との組付けの左右方向位置を規定するリブ148が、起立部64とは段違い形状で設けられている。
尚下カバー44においても、水栓本体14の上記のフランジ部132に対して左右方向の両外側から係合し、下カバー44を水栓本体14に対して左右方向に位置決めするリブ138(図7,図9参照)が、下カバー44の内面から水栓本体14に向けて上向きに突出する状態に設けられている。
また下カバー44には、上カバー42の側面カバー部52の内面に嵌合して、下カバー44と上カバー42との組付けの左右方向位置を規定するリブ148が、起立部64とは段違い形状で設けられている。
上記一対のリブ128は、水栓本体14、詳しくは本体ボデー12の外周形状に対応した形状で湾曲する湾曲形状のストッパ部134を有している。
これらストッパ部134は、図12(B)に示しているように水栓本体14における本体ボデー12の前面に当接して、上カバー42を水栓本体14に対して前後方向に位置決めする働きをなす。
これら一対のリブ128はまた、ストッパ部134の後側で前後方向に延び、水栓本体14に対して下向きに当接するガイド部136を有している。
これらストッパ部134は、図12(B)に示しているように水栓本体14における本体ボデー12の前面に当接して、上カバー42を水栓本体14に対して前後方向に位置決めする働きをなす。
これら一対のリブ128はまた、ストッパ部134の後側で前後方向に延び、水栓本体14に対して下向きに当接するガイド部136を有している。
これらガイド部136は、上カバー42を水栓本体14に対して上下方向に位置決めする働きを有し、またその当接状態を保ちつつ、ストッパ部134が水栓本体14から前方に離れた位置と、水栓本体14に後方向きに当接する位置との間で水栓本体14の上面に対して相対摺動し、上カバー42を前後方向にスライドガイドするガイド部としての働きを有している。
これらリブ128におけるストッパ部134,ガイド部136の詳細な作用については後述する。
これらリブ128におけるストッパ部134,ガイド部136の詳細な作用については後述する。
一方、左右方向の内側位置の一対のリブ130は、水栓本体14に対する上カバー42の取付状態の下で、水栓本体14の上面、詳しくは図5及び図7に示す水栓本体14の被当接部142の上面との間に、図13に示す所定の微小な隙間を形成する状態でかかる被当接部142に下向きに対向する当接部140を有している。
これら当接部140は、上カバー42の上面カバー部48に対して下向きの力が加わったとき、水栓本体14の被当接部142に当接して、上面カバー部48の更なる変形を抑制するように働く。
従って、ここでは当接部140と被当接部142との間の隙間は、上面カバー部48に下向きの力が加わって変形開始したときに、当接部140が被当接部142に当ることができるように微小な隙間に設定してある。
これら当接部140は、上カバー42の上面カバー部48に対して下向きの力が加わったとき、水栓本体14の被当接部142に当接して、上面カバー部48の更なる変形を抑制するように働く。
従って、ここでは当接部140と被当接部142との間の隙間は、上面カバー部48に下向きの力が加わって変形開始したときに、当接部140が被当接部142に当ることができるように微小な隙間に設定してある。
上記各一対のリブ128,130は何れも前後方向に延びる形態で設けられているが、上カバー42の上面カバー部48の内面には、左右方向に延びる形態でリブ144が設けられている。
更に前後方向に延びるリブ128,130に続いて、前面カバー部50に沿って延びるリブ146が設けられている。
これら複数のリブ128,130,144,146は、樹脂製且つ板状の上カバー42の各部を補強する働きをなしている。
尚本実施形態のカバー付き水栓では、図14に示しているように上カバー42の上面カバー部48,前面カバー部50、更に下カバー44の下面カバー部60が、水栓本体14から離隔した状態で水栓本体14を囲い込んでおり、それら各カバー部と水栓本体14との間に空間を形成している。そしてその空間により断熱効果をもたせている。
更に前後方向に延びるリブ128,130に続いて、前面カバー部50に沿って延びるリブ146が設けられている。
これら複数のリブ128,130,144,146は、樹脂製且つ板状の上カバー42の各部を補強する働きをなしている。
尚本実施形態のカバー付き水栓では、図14に示しているように上カバー42の上面カバー部48,前面カバー部50、更に下カバー44の下面カバー部60が、水栓本体14から離隔した状態で水栓本体14を囲い込んでおり、それら各カバー部と水栓本体14との間に空間を形成している。そしてその空間により断熱効果をもたせている。
次に本実施形態のカバー付き水栓の施工手順を、各要部の作用とともに以下に説明する。
本実施形態のカバー付き水栓を設置現場で設置施工する際には、先ず一対のクランク脚16,18を、雄ねじ管から成る管体22を壁W裏の元配管に対しねじ込むことでそれら元配管に接続し、壁Wに取り付ける。
その後、予め壁Wから前方に退避させていた椀座30を壁W側にねじ込んで(椀座30の内周面には雌ねじが設けてある)、椀座30を壁Wに当接させ、その椀座30によってクランク脚16,18と対応する元配管との接続部を隠蔽する。
その後、図6に示しているように水栓本体14を、一対の接続部28において一対のクランク脚16,18の管体24の端部に袋ナット26にて接続する。
ここにおいて水栓本体14が壁Wに取り付いた状態となる。
本実施形態のカバー付き水栓を設置現場で設置施工する際には、先ず一対のクランク脚16,18を、雄ねじ管から成る管体22を壁W裏の元配管に対しねじ込むことでそれら元配管に接続し、壁Wに取り付ける。
その後、予め壁Wから前方に退避させていた椀座30を壁W側にねじ込んで(椀座30の内周面には雌ねじが設けてある)、椀座30を壁Wに当接させ、その椀座30によってクランク脚16,18と対応する元配管との接続部を隠蔽する。
その後、図6に示しているように水栓本体14を、一対の接続部28において一対のクランク脚16,18の管体24の端部に袋ナット26にて接続する。
ここにおいて水栓本体14が壁Wに取り付いた状態となる。
本実施形態においては、その後においてカバー20を水栓本体14に固定し、取り付けることとなる。
その際、先ず上カバー42を、隙間カバー46を支持した状態で水栓本体14に対して上側から下向きに被せ、水栓本体14に取り付ける。
このとき、上カバー42の係合部100が、図12(A)に示しているように水栓本体14よりも前方に位置するようにして、上カバー42を水栓本体14に下向きに被せる。
係合部100が水栓本体14よりも前方に位置していないと、上カバー42を水栓本体14に被せる際に、係合部100が水栓本体14と干渉してしまうため、良好に上カバー42を水栓本体14に被せることができない。
その際、先ず上カバー42を、隙間カバー46を支持した状態で水栓本体14に対して上側から下向きに被せ、水栓本体14に取り付ける。
このとき、上カバー42の係合部100が、図12(A)に示しているように水栓本体14よりも前方に位置するようにして、上カバー42を水栓本体14に下向きに被せる。
係合部100が水栓本体14よりも前方に位置していないと、上カバー42を水栓本体14に被せる際に、係合部100が水栓本体14と干渉してしまうため、良好に上カバー42を水栓本体14に被せることができない。
さてこのようにして係合部100が水栓本体14よりも前方に位置するようにして上カバー42を水栓本体14に被せたとき、図12(A)に示すように上カバー42の左右一対のリブ128に設けた湾曲形状のストッパ部134が、水栓本体14の前面から前方に離れて位置した状態となる。
そしてリブ128に備えたガイド部136が、水栓本体14の上面に下向きに当接し、その当接作用によって上カバー42が隙間カバー46とともに水栓本体14にて支持された状態となる。
尚このとき、図12(A)に示しているように上カバー42の固定部112もまた、水栓本体14の対応する被固定部114に対し前方に離隔して位置した状態となる。
そしてリブ128に備えたガイド部136が、水栓本体14の上面に下向きに当接し、その当接作用によって上カバー42が隙間カバー46とともに水栓本体14にて支持された状態となる。
尚このとき、図12(A)に示しているように上カバー42の固定部112もまた、水栓本体14の対応する被固定部114に対し前方に離隔して位置した状態となる。
そこで次に上カバー42を壁Wに向って後方に押し込む。
このとき、一対のリブ128のガイド部136が、水栓本体14の上面への当接状態を保ちつつ、水栓本体14に対して相対的に摺動し、そして一定量上カバー42を押し込むと、リブ128に設けた湾曲形状のストッパ部134が、水栓本体14の前面に当接してストッパ作用し、ここにおいて上カバー42の押込端が規定される。即ち上カバー42が、水栓本体14に対して前後方向に位置決めされる(図12(B))。
このとき、一対のリブ128のガイド部136が、水栓本体14の上面への当接状態を保ちつつ、水栓本体14に対して相対的に摺動し、そして一定量上カバー42を押し込むと、リブ128に設けた湾曲形状のストッパ部134が、水栓本体14の前面に当接してストッパ作用し、ここにおいて上カバー42の押込端が規定される。即ち上カバー42が、水栓本体14に対して前後方向に位置決めされる(図12(B))。
上カバー42に設けた係合部100及び固定部112は、上カバー42の押込みに伴って後方に一体に移動し、そしてストッパ部134が水栓本体14の前面に当って、上カバー42が水栓本体14に対して前後方向に位置決めされたところで、係合部100が水栓本体14の被係合部36の直下に位置して、被係合部36に対し上向きに係合する状態となり、また上カバー42の固定部112が、図12(B)に示しているように水栓本体14の被固定部114の真上に位置して、被固定部114に対し上下に対向した状態となる。
そこで次に、図13に示しているように、ビス108を上カバー42の係合部100の挿通孔106から、水栓本体14の被係合部36の雌ねじ穴37にねじ込んで、上カバー42を水栓本体14に対して固定(仮固定)する。
以上のようにして上カバー42を水栓本体14に下向きに被せ、仮固定したら、次に図13に示しているように下カバー44を水栓本体14に対して下側から上向きに被せ、水栓本体14に固定する。
以上のようにして上カバー42を水栓本体14に下向きに被せ、仮固定したら、次に図13に示しているように下カバー44を水栓本体14に対して下側から上向きに被せ、水栓本体14に固定する。
このときの下カバー44の水栓本体14への固定は次のようにして行う。
即ち、下カバー44の円筒状の固定部122の下端の開口から、図14に示しているようにビス120を固定部122内に挿入し、更に続いてビス120を固定部122の挿通孔126,水栓本体14の被固定部114の挿通孔116を挿通して、上カバー42の円筒状の固定部112内の雌ねじ金具118にねじ込む。
ここにおいて上カバー42の固定部112と、下カバー44の固定部122とが、水栓本体14の被固定部114を上下両側から挟み込んだ状態に、それら3者がねじ締結され、固定される。
即ち上カバー42と、水栓本体14と、下カバー44との3者が同時固定される。
即ち、下カバー44の円筒状の固定部122の下端の開口から、図14に示しているようにビス120を固定部122内に挿入し、更に続いてビス120を固定部122の挿通孔126,水栓本体14の被固定部114の挿通孔116を挿通して、上カバー42の円筒状の固定部112内の雌ねじ金具118にねじ込む。
ここにおいて上カバー42の固定部112と、下カバー44の固定部122とが、水栓本体14の被固定部114を上下両側から挟み込んだ状態に、それら3者がねじ締結され、固定される。
即ち上カバー42と、水栓本体14と、下カバー44との3者が同時固定される。
ここにおいて上カバー42の係合部100が下カバー44にて下側から覆われ、また水栓本体14及び一対のクランク脚16,18の全体が、上カバー42と下カバー44とで囲い込まれた状態となり、それらがカバー20の内部に隠れた状態となる。
このとき、上カバー42と壁Wとの間には施工上隙間が生じる。
例えば、図15(B),(C)に示しているようにカバー付き水栓10を壁Wに取り付けるに際して、クランク脚16,18のねじ込み量のばらつきによって、上カバー42と壁Wとの間に隙間が生じ且つその隙間の大きさも様々となる。
このとき、上カバー42と壁Wとの間には施工上隙間が生じる。
例えば、図15(B),(C)に示しているようにカバー付き水栓10を壁Wに取り付けるに際して、クランク脚16,18のねじ込み量のばらつきによって、上カバー42と壁Wとの間に隙間が生じ且つその隙間の大きさも様々となる。
そこで次に、隙間カバー46を壁W側にスライド移動させてその隙間を隙間カバー46にて閉鎖する。
その作業は次のようにして行う。
即ち、隙間カバー46を後向きに押してこれを壁Wに当接させ、その状態で、下カバー44の円筒状の固定部96の下端の開口から図11に示すボルト90を挿入し、そしてボルト90を固定部96の上端の挿通孔98及び隙間カバー46の被支持部の挿通部88、上カバー42の支持部84の挿通孔94に上向きに挿通し、そして支持部84内部のナット92に対してねじ込むことで、隙間カバー46が上カバー42及び下カバー44に対してしっかりと固定された状態となる。
その作業は次のようにして行う。
即ち、隙間カバー46を後向きに押してこれを壁Wに当接させ、その状態で、下カバー44の円筒状の固定部96の下端の開口から図11に示すボルト90を挿入し、そしてボルト90を固定部96の上端の挿通孔98及び隙間カバー46の被支持部の挿通部88、上カバー42の支持部84の挿通孔94に上向きに挿通し、そして支持部84内部のナット92に対してねじ込むことで、隙間カバー46が上カバー42及び下カバー44に対してしっかりと固定された状態となる。
以上のように本実施形態のカバー付き水栓10にあっては、カバー20が水栓本体14とともにクランク脚16,18を外側から覆ってクランク脚16,18を内側に隠し、クランク脚16,18が外観上現われないようにすることができるため、従来のようにクランク脚にメッキ処理を施しておかなくても良くなり、またクランク脚に汚れが付き易かったり、またその汚れの掃除がしにくかったりして、クランク脚に汚れが付いたままとなり易い問題を解決でき、クランク脚付き水栓の美観を従来に増して高めることができる。
また湯側のクランク脚18をカバー20の内側に覆っておくことができるため、使用者が意図せず湯側のクランク脚18に触れてしまって熱い思いをしたり、場合によって火傷をしてしまう恐れも無くすことができる。
また本実施形態のクランク脚付きのカバー付き水栓10では、下カバー44が水栓本体14とクランク脚16,18とを下側から覆うため、水栓10をその下方から上向きに覗き込んだような場合にも、クランク脚16,18をカバー20内側に隠しておくことができ、また下方から人が湯側のクランク脚18に触れてしまうといったことも防ぐことができる。
更に本実施形態のカバー付き水栓の施工方法では、カバー20の取付けを現場施工とし、先ず水栓本体14をクランク脚16,18にて壁に取り付けた後、そこで水栓本体14及びクランク脚16,18に対しカバー20を取り付けるようにしているため、カバー20がクランク脚16,18を水栓本体14とともに内側に囲み込むものであっても、良好にカバー付き水栓10を設置現場において壁に設置施工することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は下カバーを用いず、上カバーだけで全体のカバーを構成することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
例えば本発明は下カバーを用いず、上カバーだけで全体のカバーを構成することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
10 カバー付き水栓
14 水栓本体
16,18 クランク脚
20 カバー
42 上カバー
44 下カバー
48 上面カバー部
50 前面カバー部
52 側面カバー部
W 壁
14 水栓本体
16,18 クランク脚
20 カバー
42 上カバー
44 下カバー
48 上面カバー部
50 前面カバー部
52 側面カバー部
W 壁
Claims (3)
- 水栓本体と、該水栓本体を壁に固定するクランク脚と、該水栓本体を覆うカバーと、を備えたクランク脚付きのカバー付き水栓であって、
前記カバーは、上面カバー部と、前面カバー部と、側面カバー部とを有しており、
該前面カバー部にて前記水栓本体を前側から覆い、前記上面カバー部にて前記水側及び湯側の一対のクランク脚ごと前記水栓本体を上側から覆い、前記側面カバー部にて該一対のクランク脚ごと該水栓本体を側方から覆うものとなしてあることを特徴とするクランク脚付きのカバー付き水栓。 - 前記カバーが、前記上面カバー部と前記前面カバー部と前記側面カバー部とを有する、下面が開放された形態の上カバーと、該上カバーとは別体をなす下カバーとを有しており、該下カバーは、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を下側から覆うものとなしてあることを特徴とする請求項1に記載のクランク脚付きのカバー付き水栓。
- 請求項1,2の何れかに記載のクランク脚付きのカバー付き水栓を施工するに際して、前記水栓本体を前記クランク脚にて前記壁に取り付けた後、前記水栓本体及びクランク脚を覆う状態に前記カバーを取り付けることを特徴とするクランク脚付きのカバー付き水栓の施工方法。
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JP2012044711A JP2013181300A (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | クランク脚付きのカバー付き水栓及びその施工方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018053652A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 株式会社Lixil | 水栓ブラケット |
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JPH10213287A (ja) * | 1997-01-27 | 1998-08-11 | Kvk Corp | 水栓用カバー |
JP2008138397A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Kvk Corp | カバー水栓のメンテナンスカバーの取付構造 |
-
2012
- 2012-02-29 JP JP2012044711A patent/JP2013181300A/ja active Pending
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