JP2004286314A - 貯湯式電気温水器及びその設置方法 - Google Patents

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浩臣 宮本
Takao Katagiri
隆生 片桐
Michihiro Uozumi
亨広 魚住
Shinichi Takachi
伸一 高地
Mitsuru Kawaguchi
満 川口
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Abstract

【課題】既存の洗面器に後付けで設置可能で、車椅子使用者も無理なく温水を使用できるような電気温水器を提供する。
【解決手段】筐体10の内部で、ヒータを内蔵する円筒形状の貯湯タンク21を立壁面と平行に横置きにし、貯湯タンク21の下方からケース本体11の背面部にかけての空間に給水管24や減圧弁26などの入水側の配管部を配置し、貯湯タンク21の上方から同じくケース本体11の背面部にかけての空間に出湯管32や逃がし弁31などの出湯・出水側の配管部を配置する。また、前面板の下方コーナーは角が切り落とされたテーパ形状とされる。これにより、筐体10の奥行サイズが小さく、筐体10の下面と床面と間の距離も充分に確保することができ、車椅子使用者が洗面器を利用する際に足が接触することを回避することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貯湯式電気温水器及びその設置方法に関し、更に詳しくは、既設の洗面設備に後付け設置するのに好適な貯湯式電気温水器及びその設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の住宅では、洗面化粧台の水栓において温水の供給機能を有するものが一般的になっている。一方、各種の公共施設、店舗、事務所などの施設の洗面設備では、これまで水のみの供給が一般的であったが、温水の供給の要求が強くなっている。こうした要求に対応して、従来、壁掛式又はカウンタ式洗面器の下方に設置される小型の電気温水器が開発されている(例えば、特許文献1など参照)。
【0003】
こうした小型の電気温水器は壁掛式又はカウンタ式洗面器の下方の床上に設置されるのが一般的であったが、車椅子使用者がその洗面器を利用しようとした場合、その使用者の足や車椅子自体が電気温水器に接触してしまい、車椅子使用者が充分に洗面器に近づくことができず、或いは電気温水器を避けるように無理な姿勢で洗面器に近づかざるをえないという不具合が発生する。
【0004】
近年、各種の公共施設や駅などを中心としていわゆるバリアフリー化が推進されており、車椅子使用者にとっても使い勝手のよい施設が必須となりつつある。そのため、上記のように電気温水器を床上に設置するのではなく洗面器下方の立壁面に床面から所定距離以上離して取り付け、車椅子使用者の足下の邪魔にならないようにした壁掛型の電気温水器も開発されている(例えば、非特許文献1など参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−372313号公報
【非特許文献1】
“パブリック施設用小型電気温水器”、「湯ポットオート壁掛式(自動水栓一体型)」、[Online]、日本ユプロ株式会社、[平成15年3月10日検索]、インターネット〈URL: http://www.yupro.co.jp/yp/index.htm〉
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の壁掛型の電気温水器は、その電気温水器の手前側(給水側)で止水を行う元止め式であるため、止水時にも貯湯タンクに大きな水圧が掛からず、減圧弁や膨張水の逃がし弁も設ける必要がない。そのため、小型化に適している。しかしながら、蛇口等を含む給水栓は元止め専用のものを必要とするため、既存の一般的な給水栓に取り付けることができない。従って、こうした電気温水器を既存の洗面器に取り付ける場合には、単に電気温水器を設置するのみならず、既存の給水栓も同時に交換する必要があり、大きなコストを要するとともに施工にも時間が掛かる。
【0007】
一方、上記のような床置き型の電気温水器では、その電気温水器の下流(出湯側)で止水を行う先止め式のものもあるが、先止め式では貯湯タンクに大きな水圧が掛かるために堅牢性が必要であり、また減圧弁や逃がし弁を設ける必要があるため、小型化が困難である。そのため、車椅子使用者が洗面器を使用する際に邪魔にならないように壁掛設置することは実質的に不可能であり、車椅子使用者が洗面器を利用する際の妨げとならない程度に洗面器から離して据え付なければならない。しかしながら、洗面室(トイレスペース)内のスペースの制約上、そうした据付けが不可能な場合もあり、また可能であっても連結管が長くなって見栄えが悪くなったり、一般使用者の歩行の邪魔になったりするという問題もあった。
【0008】
本発明はかかる課題に鑑みて成されたものであり、その主たる目的とするところは、既存の壁掛式洗面器やカウンタ式洗面器などに容易に設置することができ、且つ車椅子使用者が無理なく洗面器を利用することができるような設置が可能である貯湯式電気温水器及びその設置方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、及び効果】
上記課題を解決するために成された本発明は、立壁面に沿って設けられた壁掛式又はカウンタ式の洗面器の下方であって前記立壁面に取り付けられる貯湯式電気温水器において、
略箱形状の筐体の内部に、周面が略円筒形状である貯湯タンクを前記立壁面と略平行となるように横置き配置し、
該貯湯タンクへ水を導入するための配管及び該貯湯タンクから湯を導出するための配管を、前記筐体内で前記貯湯タンクの上部から後方側の空間及び該貯湯タンクの下部から後方側の空間に配置し、
且つ、前記筐体の側面の一方に前記筐体内の配管と外部配管とを接続するための接続口を集約して設けたことを特徴としている。
【0010】
この発明に係る貯湯式電気温水器では、貯湯タンクは堅牢性を考慮して周面円筒形状体とし、それを筐体の内部に横置き配置する。そして、筐体内で貯湯タンクの上部から後方側にかけての貯湯タンクと後面板との間の空間と、該貯湯タンクの下部から後方側にかけての貯湯タンクと後面板との間の空間とに、貯湯タンクへ水を導入するための配管や貯湯タンクから湯を導出するため配管等を配設する。このように、筐体と貯湯タンクとの間に形成される空間をうまく利用して配管を配設しているので、同一の貯湯タンク容量に対して筐体のサイズを小型化、特に奥行き方向に薄型化することができる。これにより、壁掛式又はカウンタ式の洗面器の下方の立壁面にこの電気温水器を取り付けた場合、前方への突出長が小さくて済むので、車椅子使用者が洗面器を利用するためにアプローチした際でも足や車椅子に接触することを回避でき、車椅子使用者にも非常に使い勝手が良好である。
【0011】
また、本発明に係る貯湯式電気温水器では、筐体の側面の一方に接続口を集約して設けているため、それら接続口と止水栓や洗面器の給水栓などを連結するための連結管の引き回しが煩雑になることを回避することができる。従って、こうした連結管が前方に突出して車椅子使用者の邪魔になることも防止することができる。
【0012】
また、本発明に係る貯湯式電気温水器では、前記貯湯タンクはその底部に水の導入口、上部に湯の導出口を有し、前記筐体内であって前記貯湯タンクへの水の導入側配管を下部側に、該貯湯タンクからの湯の導出側配管を上部側に配置した構成とすることが好ましい。
【0013】
この構成では、水の導入口から貯湯タンクの底部に冷たい水が流入し、これに押し上げられるようにして既に貯湯タンク内で加熱されている湯が上部の湯の導出口から流出する。従って、この貯湯式電気温水器から洗面器の給水栓に貯湯タンク内で充分に加熱された高温の湯を安定的に送出することができ、蛇口から吐出される湯の温度を一定に維持することができる。また、水の導入側配管と湯の導出側配管とが貯湯タンクを挟んで上下に分離されるので、筐体内での配管の引き回しが単純化され、筐体のサイズを小型化するのに有効である。
【0014】
また、本発明に係る貯湯式電気温水器では、前記水の導入側配管には減圧弁を、前記湯の導出側配管には逃がし弁を含む構成とすることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、先止め式の給水を行う場合に必要となる減圧弁や逃がし弁を筐体内に内蔵しているので、外部にこれら弁を追加設置する必要がない。また、先止め式であれば、一般に、既存の給水栓を交換すること無しに、単なる配管の繋ぎ替えや追加等によってこの貯湯式電気温水器を取り付けることができる。従って、工事が大掛かりにならず施工が容易であるとともに、設置コストも抑制することができる。
【0016】
また、本発明に係る貯湯式電気温水器では、前記接続口として、給水口、出水口、出湯口及び膨張水排出口を含み、これらが略縦一直線上に設けられる構成とすることが好ましい。この構成によれば、接続口に接続される連結管の引き回しが煩雑にならず、見栄えが良好になるとともに、後述するように別部材の遮蔽部材で覆うことも容易である。
【0017】
さらにまた、本発明に係る貯湯式電気温水器では、前記筐体は天面部と底面部とがそれぞれ別部材で構成されることが好ましい。この構成によれば、筐体の天面部と底面部とをそれぞれ独立して組み付け又は逆に取り外すことが可能であるので、例えば筐体内の配管やその連結部などに不具合が生じた場合でも、その不具合箇所に近い方の天面部又は底面部を取り外し、その不具合箇所に容易にアプローチすることができる。従って、施工性やメンテナンス性が向上する。
【0018】
また、本発明に係る貯湯式電気温水器では、前記筐体は、前面下部のコーナーが斜めに切り落とされたテーパ形状であることが好ましい。これによれば、洗面器の下方の立壁面にこの電気温水器を取り付けた状態で、車椅子使用者が洗面器下方に足が入る位置まで近づいた場合でも、その足の脛部に電気温水器の前面が当接することを一層確実に防止することができる。
【0019】
また、本発明に係る貯湯式電気温水器の設置方法は、上述したような貯湯式電気温水器を壁掛式又はカウンタ式の洗面器の下方であって前記立壁面に設置する設置方法において、前記貯湯式電気温水器の接続口が設けられた側面が前記洗面器の底部に連通する排水管に面するような、該排水管に対する左右いずれかの位置であって、床面と所定距離以上離れた立壁面に前記貯湯式電気温水器を固定し、前記接続口とそれに対応する前記洗面器側の接続口とを連結管を介して連結するとともに、その連結管を遮蔽する遮蔽部材を取り付けるようにしたことを特徴としている。
【0020】
この設置方法によれば、車椅子使用者が洗面器を使用する際の邪魔にならないように本発明に係る貯湯式電気温水器を取り付けることができるとともに、連結管などが遮蔽部材によって遮蔽されて露出しないので、外観上の見栄えも非常に良好であって、更に不所望のいたずら行為の抑止効果も期待できる。
【0021】
特に、遮蔽部材はその前面が前記貯湯式電気温水器の前面と略面一である構成とすれば、電気温水器と遮蔽部材との意匠上での一体性が高まるので、見栄えが一層良好になる。なお、洗面器の排水芯の形状や位置は様々であるため、遮蔽部材が排水芯を除いて他の部分を遮蔽する構成としておけば、遮蔽部材の汎用性が一層高まり、様々な形態の洗面器に遮蔽部材を無理なく取り付けることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例である貯湯式電気温水器及びその設置方法について、図1〜図6を参照しながら説明する。
【0023】
図1は本実施例による貯湯式電気温水器1の正面図(A)及び側面図(B)、図2は本実施例による貯湯式電気温水器1の組立図、図3は本実施例の貯湯式電気温水器1を壁掛型の洗面器カウンタ2に取り付けた状態を示す正面図、図4は図3の状態の側面図、図5及び図6は図3の状態に更に配管カバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【0024】
まず、図1及び図2により、本実施例の貯湯式電気温水器1の構成について説明する。図1に示すように、この貯湯式電気温水器1は、箱形状で且つ前面下部のコーナーが斜めに切り落とされてテーパ部10aとされている筐体10を有し、その前面に開閉自在の上部点検口カバー14a及び下部点検口カバー14bが設けられ、上部点検口カバー14aの横にはウイークリータイマ20の前面が覗いている。筐体10の右側面後部には、下から順に、給水口23、出水口27、膨張水排出口34、及び出湯口33が略縦一直線上に配置されている。また、同じ面には電源スイッチ35と水抜き用の排水口28が設けられている。
【0025】
図2に示すように、筐体10はケース本体11、ケース底板12、ケース天板13及び前面パネル14から成る。ケース本体11の背面側上端には、本電気温水器1を立壁面に掛止するための掛止片11aが取り付けられている。また、ケース天板13にはタイマ固定板13aが形成されており、このタイマ固定板13aにウイークリータイマ20が取り付けられている。筐体10が組み立てられた状態では、上述したように前面パネル14に設けられた開口部14cからウイークリータイマ20の前面が覗いている。
【0026】
筐体10の内部には、略円筒形状の貯湯タンク21がその中心軸が水平になるように横置きに配置され、その貯湯タンク21の右端面には貯湯タンク21内に設置された図示しないシーズヒータに電流を供給するためのヒータ端子22が露出している。貯湯タンク21には図2では隠れている下面に水導入口21aが、上面に湯導出口21bが設けられている。ケース底板12には減圧弁固定板25を介して減圧弁26が固定されている。給水口23は給水管24を介して減圧弁26の入口側に接続され、その出口側は貯湯タンク21の水導入口21aと、出水口27とに接続され、更に後述する出湯管32の途中にも接続されている。貯湯タンク21の湯導出口21bは出湯管32を介して出湯口33に接続されるとともに、逃がし弁固定板30を介してケース天板13に固定された逃がし弁(膨張水調節弁)31を経て膨張水排出口34に接続されている。
【0027】
なお、貯湯タンク21内の熱が周囲に散逸することを防止するため、また逆に電気回路などに対する貯湯タンク21からの熱の影響を避けるため、貯湯タンク21の周囲は図示しないグラスウールなどの断熱材で囲まれる。
【0028】
次に、上記構成を有する貯湯式電気温水器1の取付構造について図3及び図4を参照して説明する。即ち、図3に示すように、この貯湯式電気温水器1は、立壁面Aに設置された既存の壁掛型洗面器カウンタ2の下方にあって立壁面Aに取り付けられる。具体的には、貯湯式電気温水器1は洗面器のボウル部2aの最底部から下方に延伸している排水管4の左方に取り付けられ、立壁面Aに設けられている給水源としての止水栓5と給水口23とが給水連結管40で、混合水栓3の給水口6と出水口27とが出水連結管41で、混合水栓3の給湯口7と出湯口33とが出湯連結管42で、排水管4に接続されている排水ホッパー8と膨張水排出口34とが排水連結管43でそれぞれ接続される。これら連結管40、41、42、43はいずれもフレキシブル管であって、適宜に湾曲させた状態で配設が可能である。給水口23、出水口27、膨張水排出口34、出湯口33は立壁面Aに近接して略縦一直線上に並んでいるため、連結管40、41、42、43の引き回しはあまり煩雑にならずに済む。
【0029】
貯湯式電気温水器1は、筐体10の下面が床面Bから250mm以上、右側面が排水管4から80mm(好ましくは100mm)以上離間して設置される。また、立壁面Aから貯湯式電気温水器1の前面までの突出長は約180mmとなる。筐体10の前面下部のコーナーはテーパ部10aとなっているため、このコーナーは更に後方(つまり立壁面A側)に後退している。これにより、図4に示すように、車椅子使用者Cが洗面器カウンタ2を使用しようとする際に、洗面器カウンタ2の下方に足が入る位置まで前進しても、足先や脛部又は車椅子が貯湯式電気温水器1の前面に当接することを回避することができる。
【0030】
使用者(車椅子使用者Cに限らない)がこの洗面器カウンタ2を使用する際の、貯湯式電気温水器1を中心とする動作は次の通りである。混合水栓3の給水栓及び給湯栓が共に閉鎖状態にあるときには、貯湯式電気温水器1の出湯連結管42及び出水連結管41の出口側で流路が遮断されており、貯湯タンク21内には所定温度に加熱された湯がほぼ満杯に貯留されている。貯湯タンク21内での加熱によって膨張した湯は逃がし弁31を経て、膨張水排出口34から排水連結管43を通り排水ホッパー8へと排出される。
【0031】
使用者が例えばレバー操作によって混合水栓3の給湯栓バルブのみを開放すると、止水栓5より供給される水道水が給水連結管40を介して給水口23から貯湯式電気温水器1内へと流入し、内部の給水管24を経て減圧弁26で減圧された後に貯湯タンク21内へとその底部から流れ込む。それ以前に貯湯タンク21内に貯留されていた湯は上記のように流入する水に押し上げられるようにして湯導出口21bから出る。上記給水管24を経た水の一部は分岐されて出水口27へ向かい、更にその一部は分岐されて出湯管32を経た湯と混合される。これによって、出湯口33から出る湯の温度は適度に調節され、出湯連結管42を通って混合水栓3の給湯口7へ供給され、混合水栓3の蛇口3bから温水が吐出する。
【0032】
一方、使用者が例えばレバー操作によって混合水栓3の給水栓バルブのみを開放すると、上記と同様に、止水栓5より供給される水道水が給水連結管40を介して給水口23から電気温水器1内へと流入し、給水管24を経て減圧弁26で減圧された後に出水口27から出て、出水連結管41を通って混合水栓3の給水口6へ供給され、混合水栓3の蛇口3bから水道水が吐出する。更にまた、混合水栓3のレバー操作により給水栓バルブと給湯栓バルブの両方をそれぞれ所定開度で以て開放すると、上記のように出湯口33及び出水口27を経て供給される湯と水とが混合水栓3で混合されて蛇口3bから吐出する。
【0033】
上記のように、本実施例の貯湯式電気温水器1は出水口27及び出湯口33の下流側の混合水栓3の水栓バルブの開閉によって貯湯タンク21への給水を制御する先止め式である。そのため、既設の様々な形態の給水栓に後付けで取り付けることができる。その際に、排水ホッパー8のみは追加で取り付ける必要があるものの、減圧弁及び逃がし弁は筐体10に内蔵されているため追加設置の必要がない。また、先止め式給水の場合、貯湯タンク21に大きな水圧が掛かり、この水圧に耐えるように貯湯タンク21を堅牢な構造とする必要があるが、タンク形状を円筒形とすることで強度を確保している。
【0034】
ところで、図3及び図4に示した構成で混合水栓3での温水の供給という機能は達成されるものの、図3を見ても明らかなように、洗面器カウンタ2の下方の空間には各種の配管が露出するため、外観上の見栄えがあまり良好ではなく、いたずら行為を受け易いという問題もある。そこで、図5に示すように、排水管4や排水ホッパー8、止水栓5、各連結管40、41、42、43等を覆う配管カバー50を立壁面Aに取り付けるとよい。立壁面Aから配管カバー50の前面までの突出長は電気温水器1の筐体10と同じであり、テーパ部10aについても同様に設けられている。また、配管カバー50の右端面は電気温水器1の左端面と僅かな隙間を有しているだけであるので、この配管カバー50と電気温水器1とはほぼ一体であるように見える。従って、非常に見栄えが良好になり、こうした配管類に対するいたずら行為の抑止効果も大きい。
【0035】
但し、既存の洗面器カウンタに電気温水器を取り付けることを想定する場合、排水管4の形状としては様々なものが考えられる。そのため、図5に示したような形状の配管カバー50を用いると、排水管と干渉する場合があり得る。そうした場合には、図6に示すような別の形状の配管カバー51を利用するとよい。即ち、この配管カバー51は排水管4を除外して、それよりも右方に位置する各連結管や止水栓などを覆うものである。
【0036】
なお、上記実施例は本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜変更、修正、追加を行っても本発明に包含されることは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による貯湯式電気温水器1の正面図(A)及び側面図(B)。
【図2】本実施例による貯湯式電気温水器1の組立図。
【図3】本実施例の貯湯式電気温水器1を壁掛型の洗面器カウンタ2に取り付けた状態を示す正面図。
【図4】図3の状態の側面図。
【図5】図3の状態に更に配管カバーを取り付けた状態を示す斜視図。
【図6】別の形状の配管カバーを取り付けた状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…貯湯式電気温水器
2…壁掛型洗面器カウンタ
2a…ボウル部
3…混合水栓
3b…蛇口
4…排水管
5…止水栓
6…給水口
7…給湯口
8…排水ホッパー
10…筐体
10a…テーパ部
11…ケース本体
11a…掛止片
12…ケース底板
13…ケース天板
14…前面パネル
14a…上部点検口カバー
14b…下部点検口カバー
21…貯湯タンク
21a…水導入口
21b…湯導出口
22…ヒータ端子
23…給水口
24…給水管
25…減圧弁固定板
26…減圧弁
27…出水口
28…排水口
30…逃がし弁固定板
31…逃がし弁
32…出湯管
33…出湯口
34…膨張水排出口
40…給水連結管
41…出水連結管
42…出湯連結管
43…排水連結管
50、51…配管カバー
A…立壁面
B…床面
C…車椅子使用者

Claims (8)

  1. 立壁面に沿って設けられた壁掛式又はカウンタ式の洗面器の下方であって前記立壁面に取り付けられる貯湯式電気温水器において、
    略箱形状の筐体の内部に、周面が略円筒形状である貯湯タンクを前記立壁面と略平行となるように横置き配置し、
    該貯湯タンクへ水を導入するための配管及び該貯湯タンクから湯を導出するための配管を、前記筐体内で前記貯湯タンクの上部から後方側の空間及び該貯湯タンクの下部から後方側の空間に配置し、
    且つ、前記筐体の側面の一方に前記筐体内の配管と外部配管とを接続するための接続口を集約して設けたことを特徴とする貯湯式電気温水器。
  2. 前記貯湯タンクはその底部に水の導入口、上部に湯の導出口を有し、前記筐体内であって前記貯湯タンクへの水の導入側配管を下部側に、該貯湯タンクからの湯の導出側配管を上部側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式電気温水器。
  3. 前記水の導入側配管には減圧弁を、前記湯の導出側配管には逃がし弁を含むことを特徴とする請求項2に記載の貯湯式電気温水器。
  4. 前記接続口として、給水口、出水口、出湯口及び膨張水排出口を含み、これらが略縦一直線上に設けられることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の貯湯式電気温水器。
  5. 前記筐体は天面部と底面部とがそれぞれ別部材で構成されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の貯湯式電気温水器。
  6. 前記筐体は、前面下部のコーナーが斜めに切り落とされたテーパ形状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の貯湯式電気温水器。
  7. 前記請求項1〜6のいずれかに記載の貯湯式電気温水器を壁掛式又はカウンタ式の洗面器の下方であって前記立壁面に設置する設置方法において、前記貯湯式電気温水器の接続口が設けられた側面が前記洗面器の底部に連通する排水管に面するような、該排水管に対する左右いずれかの位置であって、床面と所定距離以上離れた立壁面に前記貯湯式電気温水器を固定し、前記接続口とそれに対応する前記洗面器側の接続口とを連結管を介して連結するとともに、その連結管を遮蔽する遮蔽部材を取り付けるようにしたことを特徴とする貯湯式電気温水器の設置方法。
  8. 前記遮蔽部材はその前面が前記貯湯式電気温水器の前面と略面一であることを特徴とする請求項7に記載の貯湯式電気温水器の設置方法。
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