JP2016063935A - コーナー型洗面台 - Google Patents

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【課題】車椅子使用者の下肢の衝突を防止することができるコーナー型洗面台を提供する。【解決手段】コーナー型洗面台10は、第1壁11及び当該第1壁11に鉛直交差線CLで交差する第2壁12によって規定されるコーナー部13に設置可能なコーナー型洗面台10であって、ボウル部19を有し、鉛直交差線CLに対向する前縁16aに車椅子使用者37の正面位置を規定するカウンター部材16と、カウンター部材16の下方で鉛直交差線CLよりもカウンター部材16の前縁16a側に配置されて、車椅子使用者37のつま先を突き当て可能なアプローチ規制部23と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、互いに交差する一対の壁によって形成されるコーナー部に設置可能なコーナー型洗面台に関する。
特許文献1には、例えば洗面所の1つの壁に沿って設置される洗面台が開示されている。この洗面台では、カウンター部材の下方に空間が形成されている。車椅子使用者がカウンター部材に向かって車椅子をアプローチさせると、車椅子使用者の下肢はカウンター部材の下方の空間に進入する。その後、車椅子使用者は、カウンター部材に対して正面位置に車椅子を停止させて洗面台を使用している。
特開2004−011940号公報 特開2004−286314号公報 特開2003−275113号公報
互いに交差する2つの壁によって形成されたコーナー部に設置されるコーナー型洗面台が知られている。このコーナー型洗面台において、例えば1つの壁に固定されるカウンター部材と同一の間口を確保する場合、カウンター部材のボウル部の後縁とコーナー部の隅との間に例えば三角形の領域が形成される。従って、コーナー型洗面台では、1つの壁に設置される洗面台と比較して、この三角形の領域の分だけカウンター部材の下方の空間の奥行きが増大することになる。その結果、車椅子はこれまで以上に奥までアプローチすることができるので、カウンター部材の下方に配置された配管などに車椅子使用者の下肢が衝突する危険性が増大する。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車椅子使用者の下肢の衝突を防止することができるコーナー型洗面台を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るコーナー型洗面台は、第1壁及び当該第1壁に鉛直交差線で交差する第2壁によって規定されるコーナー部に設置可能なコーナー型洗面台であって、ボウル部を有し、前記鉛直交差線に対向する前縁に車椅子使用者の正面位置を規定するカウンター部材と、前記カウンター部材の下方で前記鉛直交差線よりも前記カウンター部材の前縁側に配置されて、車椅子使用者のつま先を突き当て可能なアプローチ規制部と、を備える。
このような構成によれば、カウンター部材の下方に、交差する第1壁及び第2壁の鉛直交差線よりもカウンター部材の前縁側にアプローチ規制部が配置される。このアプローチ規制部は、車椅子使用者がコーナー型洗面台にアプローチした際に、車椅子使用者のつま先を突き当て可能に構成されている。その結果、車椅子使用者の下肢がカウンター部材の下方の空間に進入し過ぎることを抑制することができるので、カウンター部材の下方に配置された構成部品に対する車椅子使用者の下肢の衝突を防止することができる。
また、本発明に係るコーナー型洗面台は、前記カウンター部材の下方に配置され、前記ボウル部との間で給排水を行う配管と、前記カウンター部材の下方で、前記配管よりも前記カウンター部材の前縁側に配置される配管カバーと、をさらに備える。このコーナー型洗面台では、前記アプローチ規制部は、前記配管カバーよりも前記鉛直交差線側であって前記配管カバーよりも下方に配置される。
このような構成によれば、カウンター部材の下方に配置される給排水用の配管の手前には配管カバーが配置されるので、車椅子使用者の下肢がカウンター部材の下方の空間に進入する場合に、車椅子使用者の下肢が配管に衝突することを防止することができる。しかも、アプローチ規制部は、配管カバーよりも鉛直交差線側であって配管カバーよりも下方に配置されるので、配管カバーの下方に車椅子使用者のつま先の進入を許容する空間を確保することができる。従って、コーナー型洗面台に対する車椅子使用者のアクセス性を向上させることができる。
また、本発明に係るコーナー型洗面台では、前記配管カバーから前記鉛直交差線に向かって前記アプローチ規制部までの距離は160mm〜200mmに設定されることが好ましい。
またさらに、本発明に係るコーナー型洗面台では、前記配管カバーから前記鉛直交差線に向かって前記アプローチ規制部までの距離は、前記アプローチ規制部に車椅子使用者のつま先が突き当たった時に前記配管カバーに車椅子使用者の下肢が当たらない程度に設定される。
上述したように、本発明に係るコーナー型洗面台では、車椅子使用者がコーナー型洗面台にアプローチした場合にそのつま先がアプローチ規制部に突き当たる。この時、車椅子使用者の下肢は配管カバーに当たらない程度に配管カバーが配置されているので、車椅子使用者の例えば膝やすねなどの下肢が配管カバーに当たる不快感を確実に緩和することができる。
また、本発明に係るコーナー型洗面台では、前記アプローチ規制部は、車椅子使用者のつま先が突き当たった時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段を備える。
このような構成によれば、車椅子使用者がコーナー型洗面台にアプローチした場合に、そのつま先がアプローチ規制部に突き当たった時の衝撃を緩和することができるので、車椅子使用者の不快感も緩和することができる。
また、本発明に係るコーナー型洗面台では、前記衝撃緩和手段は、前記アプローチ規制部の前面に取り付けられた弾性部を有することが好ましい。
また、本発明に係るコーナー型洗面台では、前記衝撃緩和手段は前記アプローチ規制部の撓みによって実現されることが好ましい。
また、本発明に係るコーナー型洗面台では、前記アプローチ規制部は、当該コーナー型洗面台が設置される床面との間に隙間を形成する。
このような構成によれば、アプローチ規制部と床面との間には隙間が形成されているので、その隙間から例えばアプローチ規制部よりも鉛直交差線側の床面を清掃することができる。
また、本発明に係るコーナー型洗面台では、前記アプローチ規制部の前面は、前記床面から上方に向かうにつれて前記鉛直交差線に近づく傾斜面から形成される。
このような構成によれば、アプローチ規制部の上端がコーナー型洗面台の奥側に傾くように構成されるので、アプローチ規制部を例えばペダルのように構成することができる。車椅子の使用時、車椅子使用者のつま先は上向きの姿勢で維持されるので、つま先がアプローチ規制部に突き当たった時に足裏がアプローチ規制部の傾斜面に接することになり、つま先に対する衝撃を緩和することができる。
本発明によれば、車椅子使用者の下肢の衝突を防止することができるコーナー型洗面台を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るコーナー型洗面台の外観を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコーナー型洗面台の正面図である。 本発明の一実施形態に係るコーナー型洗面台の平面図である。 カウンター部材を取り外した状態のコーナー型洗面台の構造を概略的に示す平面図である。 衝突防止板を取り外した状態のコーナー型洗面台の構造を概略的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るコーナー型洗面台の背面図である。 車椅子使用者がコーナー型洗面台を使用する様子を概略的に示す断面図である。 図7に対応し、本発明の別の実施形態に係るコーナー型洗面台を使用する様子を概略的に示す断面図である。 図7に対応し、本発明の別の実施形態に係るコーナー型洗面台を使用する様子を概略的に示す断面図である。 図7に対応し、本発明の別の実施形態に係るコーナー型洗面台を使用する様子を概略的に示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。図1は、本発明の一実施形態に係るコーナー型洗面台10の外観を概略的に示す斜視図である。コーナー型洗面台10は、互いに交差する第1壁11及び第2壁12によって規定されたコーナー部13に設置される。第1壁11及び第2壁12は、床面に直交する鉛直交差線CLにおいて例えば90度の角度で交差している。第1壁11及び第2壁12は、室内の壁でもよく、室外の壁でもよい。なお、図面において、第1壁11及び第2壁12はその一部分のみを図示している。
図2は、本発明の一実施形態に係るコーナー型洗面台10の正面図である。図2を併せて参照すると、コーナー型洗面台10は、第1壁11に沿って配置された平板状の第1側板14と、第2壁12に沿って配置された平板状の第2側板15と、を備えている。第1側板14及び第2側板15は互いに90度の角度で前述の鉛直交差線CLにおいて交差している。第1側板14及び第2側板15は、その下端で床面Fに受け止められ、その上端でカウンター部材16を支持している。第1側板14及び第2側板15は例えばねじ17などの固定部材によって第1壁11及び第2壁12にそれぞれ固定されている。
カウンター部材16は、ボウル部19と、このボウル部19に一体化されて例えば床面に平行に広がるカウンター本体20と、を備えている。カウンター本体20はその後縁で第1側板14及び第2側板15の上端に受け止められるとともに、例えばL字ブラケット18、18によって第1側板14及び第2側板15にそれぞれ固定されている(図2参照)。カウンター部材16は例えば陶器や人工大理石などの材料から形成されている。なお、他の実施形態として、ボウル部19はカウンター本体20とは別体に形成されていてもよい。カウンター本体20には、ボウル部19に向かって水や温水を吐水する水栓21が取り付けられている。
図3は、本発明の一実施形態に係るコーナー型洗面台10の平面図である。図1〜図3を併せて参照すると、水栓21は、レバー21aと、水や温水を吐水する吐水口21bと、を備えている。この水栓21では、例えば、レバー21aの上げ下げによって吐水と止水とを切り替えることができ、レバー21aの左右の回転によって吐水される水の温度を調整することができる。ボウル部19内には排水口22が形成されており、水栓21から吐水された水や温水は排水口22から排出される。なお、水栓21には、例えば差し出した手を検出するセンサによって水や温水が自動的に吐水される自動水栓が用いられてもよい。
カウンター部材16は、鉛直交差線CLに対向する前縁16aに例えば車椅子使用者の正面位置を規定する(図3参照)。言い替えれば、この前縁16aに車椅子使用者の胸のあたりが対向する。前縁16aは、第1壁11及び第2壁12に同一の角度(45度)で交差する仮想直線VLに沿って延びている。本実施形態では、第1壁11から第2壁12まで延びる仮想直線VLの長さ、すなわち、コーナー型洗面台10の間口は例えば1500mm程度に設定される。前縁16aにおけるカウンター部材16の床面Fからの高さは、例えば車椅子使用者の胸の高さに応じて設定される。胸の高さは例えば日本人の平均身長に基づき算出される。
カウンター部材16はさらに、前縁16aの一端から第1壁11まで延びる第1側縁16bと、前縁16aの他端から第2壁12まで延びる第2側縁16cと、第1壁11に接する第1後縁16dと、第2壁12に接する第2後縁16eと、を規定している。第1後縁16d及び第2後縁16eの長さ、すなわち、コーナー型洗面台10の壁面設置寸法はそれぞれ例えば700mm程度に設定される。本実施形態では、第1側縁16b及び第2側縁16cは第1壁11及び第2壁12に対して直交する方向に延びている。なお、カウンター本体20において、水栓21の後方にあって第1後縁16d及び第2後縁16eによって規定される三角形の領域は例えば鏡の配置スペースとして用いられる。
図4は、カウンター部材16を取り外した状態のコーナー型洗面台10の構造を概略的に示す平面図である。図1、図2及び図4を併せて参照すると、コーナー型洗面台10は、床面Fから所定の高さで直立するアプローチ規制部23を備える。アプローチ規制部23は、鉛直交差線CLよりもカウンター部材16の前縁16a側に前方に所定の距離で離間して配置される。本実施形態では、アプローチ規制部23は、鉛直交差線CLに平行で第1壁11及び第2壁12に同一の角度(45度)で交差する仮想平面(図示せず)に沿って広がる平板から構成される。
図1及び図4から明らかなように、アプローチ規制部23は、カウンター部材16の前縁16aから鉛直交差線CLに向かって後方に所定の距離で床面Fから直立している。その結果、アプローチ規制部23よりもカウンター部材16の前縁16a側の前方の空間は、後述するように、例えば車椅子使用者のつま先を受け入れ可能な受け入れ空間を形成する。アプローチ規制部23の床面Fからの高さは、車椅子使用者のつま先の高さに応じて設定される。つま先の高さは例えば日本人の平均身長等に基づき設定される。後述するように、アプローチ規制部23は、車椅子使用者のつま先を突き当て可能に構成されており、コーナー型洗面台10への車椅子のアプローチすなわち前進を規制する機能を果たす。
コーナー型洗面台10はさらに、カウンター部材16の下方に配置される配管カバー24をさらに備える。配管カバー24は、アプローチ規制部23よりも上方かつ前方に配置されている。配管カバー24は、アプローチ規制部23の前面に沿って広がる仮想平面に平行な仮想平面(図示せず)に沿って広がる平板から構成される。図2から明らかなように、アプローチ規制部23と配管カバー24との間には高さ方向に所定の間隔で隔てられている。配管カバー24は車椅子使用者の膝やすねが対向する位置に配置されている。アプローチ規制部23及び配管カバー24は例えばねじ25などの固定部材によって第1側板14及び第2側板15に固定されている。
図5は、配管カバー24を取り外した状態のコーナー型洗面台10の構造を概略的に示す正面図である。特に図4及び図5を参照すると、カウンター部材16の下方には、電気温水器26及び排水トラップ27が収容される例えば三角柱の形状の収容空間が形成されている。収容空間では、電気温水器26が第1壁11すなわち第1側板14に沿って配置され、排水トラップ27が第2壁12すなわち第2側板15に沿って配置されている。
図6は、第1壁11及び第2壁12から取り外された状態の本発明の一実施形態に係るコーナー型洗面台10の背面図である。図6を併せて参照すると、第1側板14及び第2側板15には配管用の開口31、32がそれぞれ形成されている。図4、図5及び図6から明らかなように、本実施形態では、コーナー型洗面台10に向かって左側の第1壁11に給水管33及び排水管34が設置されており、従って、これら給水管33及び排水管34は第1側板14の開口31を通じて収容空間内に突出している。開口31、32の形状は、第1壁11や第2壁12に設置される給水管33や排水管34の位置に応じて適宜変更される。電気温水器26や排水トラップ27、給水管33、排水管34などの構成部品の前方には配管カバー24が配置されているので、コーナー型洗面台10の正面からこれらの構成部品を隠すことができる。このようにして配管カバー24は化粧板としての機能を果たしている。
ここで、電気温水器26は、電気温水器26の筐体の内部に収容された貯湯タンクと、貯湯タンク内の水を所定の温度に加熱して維持するヒータと、を備えている(いずれも図示せず)。給水管33は、電気温水器26の貯湯タンクに接続されて貯湯タンクに水を供給する。前述した水栓21のレバー21aの操作によって温水の吐水が選択されると、電気温水器26の貯湯タンク内の温水が水栓21に供給されて水栓21から吐水される。その一方で、水の吐水が選択されると、給水管33から直接水栓21に水が供給される。レバー21aの操作によって選択された水温に応じて水と温水とが混合されて水栓21に供給される。
図7は、車椅子使用者がコーナー型洗面台10を使用する様子を概略的に示す断面図である。車椅子使用者37が、その胸をカウンター部材16の前縁16aに対向するように車椅子38を前進させてカウンター部材16の下方の空間に下肢を進入させていくと、車椅子使用者37のつま先はつま先の受け入れ空間23aに進入していく。さらに車椅子38が前進すると、車椅子使用者37のつま先がアプローチ規制部23に突き当たるので、車椅子使用者37は車椅子38の前進を停止させる。こうしてアプローチ規制部23は車椅子38のアプローチすなわち前進を規制する。この規制によって、車椅子使用者37は、コーナー型洗面台10の適切な使用位置に車椅子38を停止させることができる。
このとき、図7から明らかなように、車椅子使用者37の下肢すなわちすねや膝は配管カバー24よりカウンター部材16の前縁16a側すなわち手前側に配置されている。このように、配管カバー24の位置は、車椅子使用者37の下肢が配管カバー24に当たらないようにアプローチ規制部23に対して調整されている。本実施形態では、床面Fに平行に配管カバー24から鉛直交差線CLに向かってアプローチ規制部23までの距離Dは例えば160mm〜200mmに設定される。この距離Dは例えば日本人の平均身長に基づき設定される。
このような構成によれば、仮に、車椅子使用者37が、アプローチ規制部23につま先が突き当たった後に車椅子38をさらに前進させたとしても、車椅子使用者37の膝やすねは配管カバー24に衝突するので、すねや膝が電気温水器26や排水トラップ27、給水管33、排水管34に衝突することを防止する。すなわち、配管カバー24は衝突防止板としての機能を果たすことができる。このようにして電気温水器26や排水トラップ27、給水管33、排水管34の破損を防止することができる。
以上のような構成によれば、カウンター部材16の下方に、互いに交差する第1壁11及び第2壁12の鉛直交差線CLよりもカウンター部材16の前縁16a側にアプローチ規制部23が配置される。このアプローチ規制部23は、車椅子使用者37がコーナー型洗面台10にアプローチした際に、車椅子使用者37のつま先を突き当て可能に構成されている。その結果、車椅子使用者37の下肢がカウンター部材16の下方の空間に進入し過ぎることを抑制することができるので、カウンター部材16の下方に配置された構成部品に対する車椅子使用者37の下肢の衝突を防止することができる。
また、カウンター部材16の下方に配置される電気温水器26や排水トラップ27、給水管33、排水管34の手前には配管カバー24が配置されるので、車椅子使用者37の下肢がカウンター部材16の下方の空間に進入する場合に、車椅子使用者37の下肢が電気温水器26や排水トラップ27、給水管33、排水管34に衝突することを防止することができる。また、配管カバー24によって電気温水器26や排水トラップ27、給水管33、排水管34を隠すことができるので、コーナー型洗面台10の見栄えを向上させることもできる。
しかも、アプローチ規制部23は、配管カバー24よりも鉛直交差線CL側であって配管カバー24よりも下方に配置されるので、配管カバー24の下方に車椅子使用者37のつま先の進入を許容する受け入れ空間23aを確保することができる。従って、コーナー型洗面台10に対する車椅子使用者37のアクセス性を向上させることができる。またさらに、車椅子使用者37がコーナー型洗面台10にアプローチした場合にそのつま先がアプローチ規制部23に突き当たる。この時、車椅子使用者37の下肢は配管カバー24に当たらない程度に配管カバー24が配置されているので、車椅子使用者37の例えば膝やすねなどの下肢が配管カバー24に当たる不快感を確実に緩和することができる。
図8は、本発明の別の実施形態に係るコーナー型洗面台10の構造を概略的に示す部分断面図である。このコーナー型洗面台10では、アプローチ規制部23が、車椅子使用者37のつま先が突き当たった時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段を備える。例えば衝撃緩和手段として、図8に示すように、アプローチ規制部23の前面に弾性部39が取り付けられてもよい。弾性部39は、例えばゴムなどの弾性材料から形成された平板から形成される。このような構成によれば、車椅子使用者37のつま先がアプローチ規制部23の弾性部39に突き当たった時に弾性部39によって衝撃を緩和することができるので、車椅子使用者37の不快感を緩和することができる。また、弾性部39に代えて、衝撃緩和手段はアプローチ規制部23の撓みによって実現されてもよい。例えばアプローチ規制部23自体がゴムなどの弾性材料から形成される。
図9は、本発明のさらに別の実施形態に係るコーナー型洗面台10の構造を概略的に示す部分断面図である。このコーナー型洗面台10では、アプローチ規制部23は床面Fとの間に隙間40を形成する。本実施形態では、隙間40は、例えば床面Fに平行に規定されるアプローチ規制部23の全幅にわたって均一な高さで形成される。なお、隙間40は、アプローチ規制部23の全幅の一部にのみ形成されてもよい。このような構成によれば、アプローチ規制部23と床面Fとの間には隙間40から鉛直交差線CL側すなわち奥側の床面Fを簡単に清掃することができるので、埃などが溜まりやすいコーナー型洗面台10の隅を清潔に保つことができる。
図10は、本発明のさらに別の実施形態に係るコーナー型洗面台10の構造を概略的に示す部分断面図である。このコーナー型洗面台10では、アプローチ規制部23の前面が、床面Fから上方に向かうにつれて鉛直交差線CLに近づく傾斜面から形成される。本実施形態では、アプローチ規制部23は平板から形成されているので、傾斜面の形成にあたって、コーナー型洗面台10の後方側にアプローチ規制部23を傾斜させればよい。このような構成によれば、アプローチ規制部23を例えばペダルのように構成することができる。車椅子使用者37のつま先は一般に上向きの姿勢で維持されるので、つま先がアプローチ規制部23に突き当たった時に足裏がアプローチ規制部23の傾斜面に接することになり、つま先に対する衝撃を緩和することができる。
以上のようなコーナー型洗面台10では、電気温水器26が第1壁11すなわち第1側板14に沿って配置される一方で、排水トラップ27が第2壁12すなわち第2側板15に沿って配置されてもよいことは言うまでもない。また、第1側板14及び第2側板15は省略されてもよく、その場合、カウンター部材16は第1壁11及び第2壁12に直接固定されてもよい。また、給水管33や排水管34は、前述の第1壁11や第2壁12ではなく、床面Fに設置されてもよく、この場合、給水管33や排水管34は、アプローチ規制部23の後方の空間に配置されることが好ましい。
以上の実施形態に加えて、上記実施形態で開示した具体例に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限りは本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各実施形態が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更されてもよい。また、技術的に可能な限りにおいて、前述した各実施形態が備える各要素を組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:コーナー型洗面台
11:第1壁
12:第2壁
13:コーナー部
16:カウンター部材
16a:前縁
19:ボウル部
23:アプローチ規制部
24:配管カバー
33:配管(給水管)
34:配管(排水管)
37:車椅子使用者
39:弾性部
40:隙間
F:床面
CL:鉛直交差線

Claims (9)

  1. 第1壁及び当該第1壁に鉛直交差線で交差する第2壁によって規定されるコーナー部に設置可能なコーナー型洗面台であって、
    ボウル部を有し、前記鉛直交差線に対向する前縁に車椅子使用者の正面位置を規定するカウンター部材と、
    前記カウンター部材の下方で前記鉛直交差線よりも前記カウンター部材の前縁側に配置されて、車椅子使用者のつま先を突き当て可能なアプローチ規制部と、を備えるコーナー型洗面台。
  2. 前記カウンター部材の下方に配置され、前記ボウル部との間で給排水を行う配管と、
    前記カウンター部材の下方で、前記配管よりも前記カウンター部材の前縁側に配置される配管カバーと、をさらに備え、
    前記アプローチ規制部は、前記配管カバーよりも前記鉛直交差線側であって前記配管カバーよりも下方に配置される、請求項1に記載のコーナー型洗面台。
  3. 前記配管カバーから前記鉛直交差線に向かって前記アプローチ規制部までの距離は160mm〜200mmに設定される、請求項2に記載のコーナー型洗面台。
  4. 前記配管カバーから前記鉛直交差線に向かって前記アプローチ規制部までの距離は、前記アプローチ規制部に車椅子使用者のつま先が突き当たった時に前記配管カバーに車椅子使用者の下肢が当たらない程度に設定される、請求項2に記載のコーナー型洗面台。
  5. 前記アプローチ規制部は、車椅子使用者のつま先が突き当たった時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコーナー型洗面台。
  6. 前記衝撃緩和手段は、前記アプローチ規制部の前面に取り付けられた弾性部を有する、請求項5に記載のコーナー型洗面台。
  7. 前記衝撃緩和手段は前記アプローチ規制部の撓みによって実現される、請求項5に記載のコーナー型洗面台。
  8. 前記アプローチ規制部は、当該コーナー型洗面台が設置される床面との間に隙間を形成する、請求項7に記載のコーナー型洗面台。
  9. 前記アプローチ規制部の前面は、前記床面から上方に向かうにつれて前記鉛直交差線に近づく傾斜面から形成される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のコーナー型洗面台。
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