JP6710909B2 - カバー水栓 - Google Patents

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本発明の態様は、一般的に、カバー水栓に関する。
例えば、湯又は水を供給する配管が接続されるカバー水栓がある(特許文献1)。特許文献1に記載のカバー水栓は、カバー内に複数の水栓機能部品(止水栓、温調機能ユニットなど)を内蔵する。
ここで、例えば特許文献1に記載されたようなカバー水栓を小型化する場合には、小型化する前と比較して、カバー水栓の内部に設けられた配管であって水栓機能部品同士を繋ぐ配管を短くする必要がある。配管には金属製のものが用いられることが多いため、特に、相対的に短い配管の剛性は相対的に長い配管の剛性よりも高くなる。したがって、カバー水栓内部の水栓機能部品同士の相対位置が所望の相対位置からずれてしまうと、配管側でそれらの部品同士を繋ぐよう調整することが困難となる。そのため、カバー水栓を小型化する場合には、カバー水栓が内蔵する複数の水栓機能部品の位置出しに対して高い精度が求められる。
しかし、特許文献1に記載のカバー水栓は、壁にねじで固定された2つのバックハンガ金具のそれぞれに取り付けられたブラケットに水栓機能部品を固定するため、バックハンガの壁への取り付け位置にばらつきが生じやすい。したがって、結果的に給水管や給湯管に接続される止水栓と支持材に固定される他の水栓機能部品との相対位置関係にばらつきが生じやすくなってしまうため、上述したように、カバー水栓を小型化しようとした場合に、配管によって水栓機能部品同士を接続することが困難となってしまう。
特許第4098600号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、複数の水栓機能部品を所望の相対位置関係に配置可能なカバー水栓を提供することを目的とする。
第1の発明は、水栓機能部品を覆うカバーを有するカバー水栓であって、取付対象の壁に設けられた貫通孔を通って表側に突出した給水管に接続される第1の止水栓と、前記壁に設けられた貫通孔を通って表側に突出した給湯管に接続される第2の止水栓と、前記第1の止水栓および前記第2の止水栓と、直接的もしくは間接的に配管で接続される水栓機能部品ユニットと、前記壁に固定され、所定の位置に固定部を有する支持材と、前記第1の止水栓が前記給水管に対して回転することおよび前記第2の止水栓前記給湯管に対して回転することを抑制する回転抑制手段と、を備え、前記第1の止水栓、前記第2の止水栓及び前記水栓機能部品ユニットは、別体に形成され、前記水栓機能部品ユニットは、前記固定部に固定されることで前記支持材に支持され、前記支持材は、前記給水管および前記給湯管が前記支持材に対して所望の相対位置に配置されるよう、前記支持材に対する前記給水管および前記給湯管の相対的な位置出しを行う相対位置出し手段を有し、前記回転抑制手段は、前記第1の止水栓および前記第2の止水栓を連結することによって前記第1の止水栓および前記第2の止水栓の回転を抑制することを特徴とするカバー水栓である。
このカバー水栓によれば、このカバー水栓によれば、第三の水栓機能部品を固定する固定部を所定の位置に有する支持材自体によって、支持材に対する給水管および給湯管の相対的な位置出しを行うため、結果的に、給水管に接続される第一の水栓機能部品、給湯管に接続される第二の水栓機能部品、および第三の水栓機能部品の相対位置関係を所望の相対位置関係で配置することができる。このため、カバー水栓を小型化した場合であっても、より確実に水栓機能部品同士を配管で接続することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記支持材は、前記壁の表側の壁面に沿って延びる基部を有し、前記相対位置出し手段は、前記基部に所定の間隔で設けられた、前記給水管を挿通可能な第一の孔および前記給湯管を挿通可能な第二の孔であることを特徴とするカバー水栓である。
このカバー水栓によれば、支持材に孔を設けるという簡単な構成によって、第一の水栓機能部品、第二の水栓機能部品、および第三の水栓機能部品の相対位置関係を所望の相対位置関係で配置することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記給水管および前記給湯管は、前記壁の裏側において前記壁の裏側の壁面に沿って外方に延びるフランジを有し、前記壁の表側の前記給水管および前記給湯管のそれぞれにはナットが螺合され、前記フランジと前記ナットによって前記壁を挟みこむことで前記給水管および前記給湯管は前記壁に固定されるよう構成されており、前記第一の孔および前記第二の孔は、前記ナットが挿通可能に設けられると共に、前記第一の孔および前記第二の孔を形成する内周面によって前記ナットを拘束することで、前記支持材に対する前記ナットの相対的な位置出しを行うことを特徴とするカバー水栓である。
このカバー水栓によれば、カバー水栓を施工する際、予めナットを給水管および給湯管に螺合させた場合であっても、作業の手間を増やすことなく、支持材によって支持材に対する給水管および給湯管の相対的な位置出しを行うことができる。
すなわち、カバー水栓を施工する際、予め壁の表側に突出した給水管および給湯管にナットを螺合させることで、このナットにより壁の貫通孔から表側に突出した給水管および給湯管が、壁の裏側に抜けてしまうことを防ぐことができるが、このような施工対応を行った場合でも、第一の孔および第二の孔はナットが挿通可能に設けられているため、ナットを給水管および給湯管に螺合させたまま(言い換えると、ナットを給水管および給湯管から取り外すことなく)、支持材によって支持材に対する給水管および給湯管の相対的な位置出しを行うことができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記支持材の前記第一の孔および前記第二の孔の形状は、前記第一の孔および前記第二の孔に前記ナットを挿通した状態で前記ナットを回転可能な形状に構成されていること特徴とするカバー水栓である。
このカバー水栓によれば、ナットを第一の孔および第二の孔に挿通させた状態でナットを回転させることができため、ナットを第一の孔および第二の孔に挿通させた状態で、ナットを締め付けたりや緩ませるなどの調整が可能となる。そのため、施工時の作業性が良い。
第5の発明は、第4の発明において、前記支持材は、第一の孔および前記第二の孔の周縁部に、前方に突出する突起を設けていることを特徴とするカバー水栓である。
このカバー水栓によれば、支持材における第一の孔および第二の孔の周縁部に、前方に突出する突起を設けているため、ナットを緩めすぎてしまい、ナットが第一の孔もしくは第二の孔よりも大きく前方側まで移動したとしても、ナットを螺合させている第一の孔もしくは第二の孔にナットを挿入する際に、ナットを螺合させている第一の孔もしくは第二の孔の周縁部にナットが乗り上げた状態でナットが締め付けられてしまうことを抑制できる。すなわち、第一の孔もしくは第二の孔の周縁部にナットが乗り上げそうになった場合は、ナットを螺合させている第一の孔もしくは第二の孔の周縁部に設けた突起にナットが当接し、壁近傍まで締め付けることが困難となるため、施工作業者がナットが乗り上げた状態(つまり、第一の孔および第二の孔によってナットが拘束されていない状態)であることに気づくことができる。よって、より確実に、第一の水栓機能部品、第二の水栓機能部品、および第三の水栓機能部品の相対位置関係を所望の相対位置関係で配置することが可能となる。
本発明の態様によれば、複数の水栓機能部品を所望の相対位置関係に配置可能なカバー水栓が提供される。
本発明の実施の形態にかかるカバー水栓を表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかるカバー水栓を表す模式的分解図である。 本実施形態にかかるカバー水栓を下方から眺めたときの模式的平面図である。 本実施形態にかかるカバー水栓を上方から眺めたときの模式的平面図である。 本実施形態の回転抑制手段が第1の止水栓および第2の止水栓を固定した状態を表す模式的斜視図である。 第1の止水栓と給水管との間の接続を説明する模式図である。 給水管または給湯管の近傍を拡大した模式的拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるカバー水栓を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかるカバー水栓を表す模式的分解図である。
図1(a)は、本実施形態にかかるカバー水栓を斜め上方から眺めたときの模式的斜視図である。図1(b)は、本実施形態にかかるカバー水栓を斜め下方から眺めたときの模式的斜視図である。
図1(a)〜図2に表したように、本実施形態にかかるカバー水栓100は、カバー105と、水栓機能部品ユニット110(第三の水栓機能部品)と、第1の止水栓120(第一の水栓機能部品)と、第2の止水栓130(第二の水栓機能部品)と、回転抑制手
段140と、支持材160と、を備える。また、カバー水栓100は、下カバー取付材150と、シャワーエルボ170と、締結部材181と、を備える。
カバー105は、上カバー101と、下カバー102と、を有する。カバー水栓100は、上カバー101と、下カバー102と、の間において、水栓機能部品ユニット110、第1の止水栓120、および第2の止水栓130などの水栓機能部品の少なくとも一部を内蔵する。カバー水栓100は、例えば浴室などの壁(取付対象の壁)210に固定される。
水栓機能部品ユニット110は、複数の水栓機能部品を一つまとまりとしてユニット化したものであり、支持材160に固定されると共に支持材160に支持される。水栓機能部品ユニット110は複数の水栓機能部品として、サーモユニット111と、流調ユニット113と、ボタンユニット115と、スパウト117と、を有する。サーモユニット111は、スパウト117あるいはシャワーヘッド(図示せず)から吐出される水の温度を調整する。なお、シャワーヘッドは、シャワーエルボ170に接続されたシャワーホースの一端部に設けられる。流調ユニット113は、スパウト117あるいはシャワーヘッド(
図示せず)から吐出される水の流量を調整する。ボタンユニット115は、水がスパウト117から吐出される状態と、水がシャワーヘッド(図示せず)から吐出される状態と、を切り替えることできる。
第1の止水栓120は、操作部121と、接続部127(図6(b)参照)と、を有する。第1の止水栓120は、接続部127において壁210から貫通孔220aを通って表側に突出した給水管220に接続され、操作部121を操作することで、給水管220を通して供給される水の圧力を調整したり、給水管220を通して供給される水を止めたりする。第1の止水栓120は、金属製の第1の配管129を介してサーモユニット111に接続されている。図1(b)に表したように、第1の止水栓120の操作部121は、第1の止水栓120の下部に設けられ、下カバー102を通してカバー105の外側に位置する。操作部121は、溝122を有する。そのため、例えば使用者は、カバー105の外側から第1の止水栓120の操作部121の溝122にマイナスドライバなどの工具を嵌めて回すことで、操作部121を操作することができる。
第2の止水栓130は、操作部131と、接続部と、を有する。図6(b)に関して後述するように、第2の止水栓130の接続部の構造は、第1の止水栓120の接続部127の構造と同じである。第2の止水栓130は、接続部において壁210から貫通孔230aを通って表側に突出した給湯管230に接続され、操作部131を操作することで、給湯管230を通して供給される湯の圧力を調整したり、給湯管230を通して供給される湯を止めたりする。第2の止水栓130は、金属製の第2の配管139を介してサーモユニット111に接続されている。図1(b)に表したように、第2の止水栓130の操作部131は、第2の止水栓130の下部に設けられ、下カバー102を通してカバー105の外側に位置する。操作部131は、溝132を有する。そのため、例えば使用者は、カバー105の外側から第2の止水栓130の操作部131の溝132にマイナスドライバなどの工具を嵌めて回すことで、操作部131を操作することができる。
本実施形態では、第1の止水栓120が給水管220に接続され、第2の止水栓130が給湯管230に接続される場合を例に挙げる。
回転抑制手段140は、第1の止水栓120および第2の止水栓130の両者を連結するように取り付けられ、第1の止水栓120および第2の止水栓130が回転することを抑制する。
下カバー取付材150は、回転抑制手段140に固定され、下カバー102を支持する。具体的には、締結部材181は、下カバー102を通して下カバー取付材150と結合することで、下カバー102と下カバー取付材150とを締結する。なお、図2に表した例では、下カバー取付材150は、回転抑制手段140と別体として設けられているが、回転抑制手段140と一体として設けられていてもよい。
支持材160は、水栓機能部品ユニット110と、上カバー101と、下カバー102と、を支持し、壁210に固定される。具体的には、水栓機能部品ユニット110、上カバー101、および下カバー102は、例えばねじなどの締結部材により支持材160に固定されている。支持材160が水栓機能部品ユニット110と、上カバー101と、下カバー102と、を支持した状態で壁210に固定されることにより、カバー水栓100は、壁210に固定される。水栓機能部品ユニット110の左右端部にはそれぞれ、ねじ孔119aを有する被固定部119が設けられており、一方、支持材160の左右端部にはそれぞれ、ねじ孔169aを有する固定部169が設けられており、被固定部119のねじ孔119aおよび固定部169のねじ孔169aの両者を挿通するようねじをねじ込むことによって、水栓機能部品ユニット110は、支持材160に固定されると共に支持される。なお、支持材160は、壁210の表側の壁面に沿って延びる基部167と基部167の左右両端から前方に延出する前延部164を有しており、固定部169は、前延部164の前方先端側の上部に設けられている。また、基部167には、ねじ孔167aが複数設けられており、このねじ孔167aにねじを挿入することで、支持材160は壁210に固定される。また、支持材160の基部167には、第一の孔161bおよび第二の孔161a(相対位置出し手段)が所定間隔で設けられている。第一の孔161bおよび第二の孔161aはいずれも円形の孔であり、後述するフランジ付きナット185、187のフランジ部185a、187aの外形と略同一の形状かつ同一の径を有している(フランジ部185a、187aの径と略同一径だか、フランジ部185a、187aが挿通可能なように、フランジ部185a、187aの径よりもほんのわずかに小さい)。
このように構成することで、第一の孔161bおよび第二の孔161aを形成する内周面161aa、161baによって、フランジ付きナットを拘束する。
図3は、本実施形態にかかるカバー水栓を下方から眺めたときの模式的平面図である。 図4は、本実施形態にかかるカバー水栓を上方から眺めたときの模式的平面図である。 図5は、本実施形態の回転抑制手段が第1の止水栓および第2の止水栓を固定した状態を表す模式的斜視図である。
図6は、第1の止水栓と給水管との間の接続を説明する模式図である。
図6(a)は、本実施形態にかかるカバー水栓を図4に表した矢印A11の方向に眺めたときの模式的平面図である。図6(b)は、図6(a)に表した切断面B1−B1における模式的断面図である。
図3および図4では、説明の便宜上、カバー105を省略している。
図3〜図5に表したように、第1の止水栓120は、袋ナット123により給水管220に接続され固定される。具体的には、図6(b)に表したように、給水管220の部分であって壁210から突出した部分には、おねじ223が設けられている。一方、袋ナット123の内側には、めねじ123aが設けられている。袋ナット123が給水管220と結合し、袋ナット123の一部が第1の止水栓120の接続部127と当接することで、第1の止水栓120は、接続部127を給水管220の先端面に押圧した状態で給水管220に接続される。図6(b)に表した例では、第1の止水栓120の接続部127は、パッキン128を介して給水管220の先端面と当接している。これにより、第1の止水栓120の前後方向における位置精度をより高めることができる。なお、本実施形態においては、袋ナット123は第1の止水栓120に予め取り付けられた形態であるが、袋ナット123は、給水管220の先端部に予め取り付けられた形態であっても構わない。この場合、袋ナット123の一部は、給水管220の先端部の一部に当接する形態となる。
第1の止水栓120の操作部121の(回転)軸A2は、第1の止水栓120の接続部127の軸A1と直交する。
図3〜図5に表したように、第2の止水栓130は、袋ナット133により給湯管230に接続され固定される。第2の止水栓130と給湯管230との間の接続構造は、第1の止水栓120と給水管220との間の接続構造と同じである。具体的には、給湯管230の部分であって壁210から突出した部分には、おねじが設けられている。一方、袋ナット133の内側には、めねじが設けられている。袋ナット133が給湯管230と結合し、袋ナット133の一部が第2の止水栓130の接続部と当接することで、第2の止水栓130は、第2の止水栓130の接続部を給湯管230の先端面に押圧した状態で給湯管230に接続される。これにより、第2の止水栓130の位置精度をより高めることができる。
第2の止水栓130の操作部131の(回転)軸A4は、第2の止水栓130の接続部の軸A3と直交する。
ここで、前述したように、第1の止水栓120は、袋ナット123により押圧状態で給水管220に接続されている。そのため、例えば使用者が第1の止水栓120の操作部121を操作したときに第1の止水栓120が軸A1まわりに回転すると、袋ナット123と、第1の止水栓120の接続部127と、の間の摩擦力により、袋ナット123が回転するおそれがある。袋ナット123が回転すると、漏水が発生するおそれがある。
また、前述したように、第2の止水栓130は、袋ナット133により押圧状態で給湯管230に接続されている。そのため、例えば使用者が第2の止水栓130の操作部131を操作したときに意図しない力が作用して第2の止水栓130自体が軸A3まわりに回転すると、袋ナット133と、第2の止水栓130の接続部と、の間の摩擦力により、袋ナット133が回転するおそれがある。袋ナットが回転すると、漏水が発生するおそれがある。
これに対して、本実施形態にかかるカバー水栓100は、回転抑制手段140を備える。図3〜図5に表したように、回転制御手段140は断面が略L字状に形成された部材であり、金属製である。回転制御手段140は、第1の止水栓120および第2の止水栓130のそれぞれの上端を、第1の止水栓120と第2の止水栓130とが互いに回転を抑制し合うように連結している。具体的には、回転制御手段140は、第1の止水栓120および第2の止水栓130のそれぞれの上端に設けられた後述する固定部125および固定部135に例えばねじなどの締結部材183により固定されている。
これにより、例えば使用者が第1の止水栓120の操作部121を操作したときに第1の止水栓120が回転することを抑制することができる。また、例えば使用者が第2の止水栓130の操作部131を操作したときに第2の止水栓130が回転することを抑制することができる。そのため、第1の止水栓120と給水管220との間の接続部分において漏水が発生することを抑えることができる。また、第2の止水栓130と給湯管230との間の接続部分において漏水が発生することを抑えることができる。
さらに、第1の止水栓120が袋ナット123により押圧状態で給水管220に接続されるため、第1の止水栓120の位置精度をより高めることができる。また、第2の止水栓130が袋ナット133により押圧状態で給湯管230に接続されるため、第2の止水栓130の位置精度をより高めることができる。これにより、カバー水栓100のコンパクト化を図ることができる。
図5に表したように、回転抑制手段140は、第1の止水栓120と第2の止水栓130とを連結する構造を有し、第1の止水栓120と第2の止水栓130とが互いに回転することを抑制する。
これによれば、回転抑制手段140は、第1の止水栓120と第2の止水栓130とを連結するという比較的簡単な構造により、第1の止水栓120および第2の止水栓130の回転を抑制することができる。また、第1の止水栓120および第2の止水栓130は、互いに回転することを抑制されるため、回転抑制手段140は、第1の止水栓120および第2の止水栓130の回転をより確実に抑制することができる。
図5に表したように、第1の止水栓120は、締結部125を有する。第2の止水栓130は、締結部135を有する。締結部125および締結部135はそれぞれ、第1の止水栓120および第2の止水栓130の上端部から後方に向かって、幅広かつ水平に延設されている。また、締結部125および締結部135のそれぞれの左右の両端には、締結部材183を挿入するための孔(図示省略)が設けられている。そして、回転抑制手段140は、第1の止水栓120の締結部125と、第2の止水栓130の締結部135と、において締結部材183により固定されている。言い換えれば、締結部材183を取り外すことにより、第1の止水栓120および第2の止水栓130から回転抑制手段140を取り外すことができる。つまり、回転抑制手段140は、第1の止水栓120の締結部125と、第2の止水栓130の締結部135と、に対して着脱自在に設けられている。
図2および図5に表したように、回転抑制手段140は、孔141を有する。図2および図3に表したように、下カバー取付材150は、孔151および孔153を有する。締結部材183が下カバー取付材150の孔153を挿通して回転抑制手段140の孔141と結合することにより、下カバー取付材150は、回転抑制手段140に取り付けられる。締結部材181が下カバー102の孔102a(図1(b)参照)を挿通して下カバー取付材150の孔151と結合することにより、下カバー102は、下カバー取付材150に固定される。
なお、本実施形態では、下カバー102は、2ヵ所で取り付けられている。すなわち、支持材160には下カバー取付片165が設けられている。
図7は、給水管または給湯管の近傍を拡大した模式的拡大図である。
図2に表したように、支持材160は、第一の孔161bおよび第二の孔161aを有する。図7に表したように、給水管220の先端部および給湯管230の先端部は、支持材160の孔第一の孔161bおよび第二の孔161aを通して支持材160の内側(カバー105の内側)に進出する。給水管220には、先端側からフランジ付きナット185(ナット)が螺合により取り付けられている。同様に、給湯管230にも、先端側からフランジ付きナット187が螺合により取り付けられている。フランジ付きナット185は、ナット部から周囲に延びるフランジ部185aを有する。フランジ付きナット187は、ナット部から周囲に延びるフランジ部187aを有する。給湯管230の先端部の構造は、給水管220の先端部の構造と同様であるため、ここでは、給水管220の先端部を例に挙げる。なお、給水管220および給湯管230はそれぞれ、フランジ部185a、187aと、壁210の裏側の給水管220および給湯管230に設けられたフランジ
220a、230aとによって挟まれて壁210に固定される。なお、本実施形態における給水管220および給湯管230は、配管の先端に継ぎ手を取り付けて構成されており、壁210より表側に突出しているのは、継ぎ手の一部である。
支持材160の孔161の径は、給水管220に取り付けられたフランジ付きナット185のフランジ部185aの径と略同じである。フランジ部185aが支持材160の孔161内に収まるようにフランジ付きナット185は給水管220に取り付けられる。給湯管230にも同様にしてフランジ付きナット187が取り付けられる。
ここで、孔161の径は、給水管220に取り付けられたフランジ付きナット185のフランジ部185aの径と略同じである。そのため、作業者がフランジ付きナット185をフランジ部185aが支持材160の孔161内に収まるように取り付ける際に、支持材160をフランジ部185aと壁210とで挟みこんでしまう場合がある。このように挟みこんだ状態では、給水管220と給湯管230との先端の相対位置のズレが大きくなるため、そのままカバー水栓100の施工を継続すると、配管等の取付が非常に難しくなってしまう。
これに対して、本実施形態の支持材160は、孔161の周縁部に設けられた突起部163(突起)を有する。突起部163は、孔161の周縁部から前方に向かって延びている。突起部163の設置数は、特には限定されない。
これによれば、突起部163は、支持材160をフランジ部185aと壁210とで挟みこんだ状態で施工が継続されることを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、本発明における支持材に固定される第三の水栓機能部品は、複数の水栓機能部品をユニット化したものでも構わないし、個々の水栓機能部品でも構わない。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100 カバー水栓、 101 上カバー、 102 下カバー、 102a 孔、 105 カバー、 110 水栓機能部品ユニット、 111 サーモユニット、 113 流調ユニット、 115 ボタンユニット、 117 スパウト、 120 第1の止水栓、 121 操作部、 122 溝、 123 袋ナット、 123a めねじ、 125 締結部、 127 接続部、 128 パッキン、 129 第1の配管、 130 第2の止水栓、 131 操作部、 132 溝、 133 袋ナット、 135 締結部、 139 第2の配管、 140 回転抑制手段、 141 孔、 150 下カバー取付材、 151 孔、 153 孔、 160 支持材、 163 突起部、 165 下カバー取付片、 166 孔、 170 シャワーエルボ、 181 締結部材、 183 締結部材、 185 フランジ付きナット、 185a フランジ部、 187 フランジ付きナット、 187a フランジ部、 210 壁、 220 給水管、 223 おねじ、 230 給湯管、119 被固定部、161a 第一の孔、161b 第二の孔、161aa 内周面、161ba 内周面、167a 周縁部、167b 周縁部、167 基部、167a 周縁部、167b 周縁部、164 前延部、168 基部、169 固定部、210a 貫通孔、220a フランジ、230a フランジ

Claims (5)

  1. 水栓機能部品を覆うカバーを有するカバー水栓であって、
    取付対象の壁に設けられた貫通孔を通って表側に突出した給水管に接続される第1の止水栓と、
    前記壁に設けられた貫通孔を通って表側に突出した給湯管に接続される第2の止水栓と、
    前記第1の止水栓および前記第2の止水栓と、直接的もしくは間接的に配管で接続される水栓機能部品ユニットと、
    前記壁に固定され、所定の位置に固定部を有する支持材と、
    前記第1の止水栓が前記給水管に対して回転することおよび前記第2の止水栓前記給湯管に対して回転することを抑制する回転抑制手段と、を備え、
    前記第1の止水栓、前記第2の止水栓及び前記水栓機能部品ユニットは、別体に形成され、
    前記水栓機能部品ユニットは、前記固定部に固定されることで前記支持材に支持され、
    前記支持材は、前記給水管および前記給湯管が前記支持材に対して所望の相対位置に配置されるよう、前記支持材に対する前記給水管および前記給湯管の相対的な位置出しを行う相対位置出し手段を有し、
    前記回転抑制手段は、前記第1の止水栓および前記第2の止水栓を連結することによって前記第1の止水栓および前記第2の止水栓の回転を抑制することを特徴とするカバー水栓。
  2. 前記支持材は、前記壁の表側の壁面に沿って延びる基部を有し、
    前記相対位置出し手段は、前記基部に所定の間隔で設けられた、前記給水管を挿通可能な第一の孔および前記給湯管を挿通可能な第二の孔であることを特徴とする請求項1に記載のカバー水栓。
  3. 前記給水管および前記給湯管は、前記壁の裏側において前記壁の裏側の壁面に沿って外方に延びるフランジを有し、前記壁の表側の前記給水管および前記給湯管のそれぞれにはナットが螺合され、前記フランジと前記ナットによって前記壁を挟みこむことで前記給水管および前記給湯管は前記壁に固定されるよう構成されており、
    前記第一の孔および前記第二の孔は、前記ナットが挿通可能に設けられると共に、前記第一の孔および前記第二の孔を形成する内周面によって前記ナットの外周面を拘束することで、前記支持材に対する前記ナットの相対的な位置出しを行うことを特徴とする請求項2に記載のカバー水栓。
  4. 前記支持材の前記第一の孔および前記第二の孔の形状は、前記第一の孔および前記第二の孔に前記ナットを挿通した状態で前記ナットを回転可能な形状に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のカバー水栓。
  5. 前記支持材は、第一の孔および前記第二の孔の周縁部に、前方に突出する突起を設けていることを特徴とする請求項4に記載のカバー水栓。
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