JP5517810B2 - 化粧キャップの組付構造 - Google Patents

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Description

この発明は弁ユニットを水栓本体に固定するねじ固定部材への化粧キャップの組付構造に関する。
従来から、シングルレバー水栓において固定ナット(固定部材)を水栓本体側にねじ込むことで、固定弁体及び可動弁体を内部に収めた弁ユニットを水栓本体に固定する構造が広く採用されている。
このシングルレバー水栓では、レバーハンドルを使用者から見て左右方向に回動操作することで吐水温度が調節される。
この場合、現在のハンドル位置がどの温度調節位置にあるか、即ち吐水をどのような温度で行う状態にあるかを使用者に明示する必要がある。
従来にあっては、そのための表示を水栓本体側の外面即ち化粧面に施すことが多い。
ところで、シングルレバー水栓には水栓本体のハウジングの一部をなす円筒部を回転可能となして、この円筒部から吐水管を延び出させ、以って吐水管を所定の角度範囲内において回動可能としたものがあるが、この円筒部の外面即ち化粧面のレバーハンドルに近い上部に上記の表示を施しておくと、吐水管の回動によって表示自体が回転移動してその位置を変化させてしまい、本来の表示としての働きを為し得ない。
このような場合には、上記の円筒部に続く上側位置に、固定ナットの外部への露出部分を外側から覆って内側に隠蔽する化粧キャップを配置してこれを固定ナットに組み付け、そしてこの化粧キャップの外面に上記の表示を施しておくことが好都合である。
但し化粧キャップを固定ナットに対して回転不能に組み付けると、固定ナットは弁ユニットを水栓本体に固定する際に回転操作され、一杯まで水栓本体側にねじ込まれるため、即ち最終のねじ込み位置が一定しないため、表示の回転方向位置も定まらなくなってしまう。
従って化粧キャップを固定ナットに組み付けるにしても、これを固定ナットに対し回転可能となしておくことが必要である。
そのための一例が下記特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示のものでは、固定ナットの側に全周に亘って雄スプライン部を、また化粧キャップの側に全周に渡って雌スプライン部をそれぞれ設け、それらの噛合位置を変えることで固定ナットに対する化粧キャップの回転方向位置を調節可能となしている。
しかしながらこの特許文献1に開示のものでは、固定ナットに対する化粧キャップの回転方向位置を微妙に調節するといったことができない問題がある。
この特許文献1に開示のものでは、雄スプライン部と雌スプライン部とが噛合い可能な位置に化粧キャップの位置が限定されてしまい、雄スプライン部と雌スプライン部の各噛合歯の1ピッチ分以下の範囲内での化粧キャップの微妙な位置調節ができない。
水栓によっては表示の位置をハンドルの可動範囲に合せて厳密に定めなければならない場合があり、このような場合に特許文献1に開示の方式では、表示の位置を予め設定してある位置に厳密に位置させるといったことができない。
加えてこの特許文献1に開示のものでは、化粧キャップを固定ナットに組み付けた状態の下で回転方向位置を調節することができず、位置調節するためには一旦化粧キャップを固定ナットから取り外した上で、回転方向の位置を定め、その状態で再び固定ナットに組み付けるといったことをしなければならず、位置調節のための作業が面倒である問題もある。
またこのようなスプライン部を固定ナットと化粧キャップとのそれぞれに設けるといったことは、加工コストも高くなってしまう。
尚本発明に対する他の先行技術として、下記特許文献2には「混合水栓におけるキャップの取付構造」に付いての考案が示され、そこにおいて水栓の本体部(水栓本体)に環状溝を形成して、そこに周方向所定個所に切目を有する割リングを装着し、そしてその割リングの全周に亘って設けた環状溝に化粧キャップ内面の突起を嵌め入れることで、化粧キャップを組み付けるようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献2に開示のものでは、割リングを介して化粧キャップを取り付ける相手が、本願発明のように固定ナット等の固定部材ではなく、水栓本体である点で異なっており、更に化粧キャップは組付状態で割リングに対し自由に回転移動できるものであり、これらの点で特許文献2に開示のものは本願発明とは異なっている。
特開2008−88678号公報 実開昭62−138973号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、弁ユニットを水栓本体に固定する固定ナット等の固定部材に対し、化粧キャップを無段階で連続的に且つ微妙に回転方向に位置調節することができ、またその調節を固定ナットへの化粧キャップの組付状態の下で行うことが可能な化粧キャップの組付構造を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、水栓本体側に弁ユニットを固定する固定部材に対し、化粧キャップを該弁ユニットと該固定部材を通る方向を軸として該軸周りに回転可能に組み付けて成る化粧キャップの組付構造であって、前記固定部材には円形の外周面を有する立上り部を設けて、該立上り部に、前記化粧キャップの組付けのための、該固定部材及び化粧キャップとは別体をなす中間リングを、該立上り部の外周面と該中間リングとで弾性部材を径方向に弾性圧縮し挟み込む状態に且つ該中間リング組付状態の下での回転方向への入力により該弾性部材の該外周面又は/及び該中間リングに対する滑りを伴って該回転方向に位置移動可能に嵌合組付けして、該中間リングに対し前記化粧キャップを組み付けてあり、且つ該化粧キャップと中間リングとは、一方に設けた周方向の単数若しくは複数の回転方向の位置決め用の係合部と、該係合部に対応して他方に設けた被係合部との係合により一体回転状態に位置決めし、組み付けてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記弾性部材が前記中間リングとは別体に構成された、周方向に切目なく連続した弾性リングであって、前記立上り部の円形の外周面に弾性嵌合させてあり、前記中間リングが円形の内周面で該弾性リングに外嵌してあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記係合部が突出形状の弾性爪片であり、前記被係合部が該弾性爪片を係入させる切欠部であることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記係合部及び被係合部が周方向に複数設けてあり、且つそれら係合部及び被係合部のそれぞれが周方向に非等分に配置してあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記中間リングには正面位置が設定してあり、該正面位置に突部又は凹部が設けてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記中間リングは表形状と裏返し形状とが同一形状となしてあることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記固定部材が前記水栓本体側にねじ込まれて前記弁ユニットを固定するねじ固定部材であって前記立上り部が前記中間リング組付状態で該中間リングよりも高く突出する形状となしてあり、且つ該立上り部の少なくとも該中間リングよりも突出した部分に、工具により前記固定部材を回転操作するための工具掛部が設けてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、弁ユニットを水栓本体に固定する固定部材(固定部材は雌ねじを有する雌ねじ固定部材即ち固定ナットであっても良いし、また雄ねじを有する雄ねじ固定部材又はねじ固定部材以外の他の固定部材であっても良い)に、円形の外周面を有する立上り部を設けて、その立上り部に、化粧キャップの組付けのための中間リングを、立上り部の外周面と中間リングとで弾性部材を径方向に弾性圧縮し挟み込む状態に外嵌状態に嵌合組付けし、そしてその中間リングに対し化粧キャップを組み付けるようになしたもので、本発明においては、立上り部の外周面とともに弾性部材を挟み込んだ中間リングに対し回転方向に入力を加えることで、中間リングを組付状態の下で立上り部周りに無段階で連続的に位置調節することができる。
またその中間リングと化粧キャップとは、一方に設けた係合部と他方に設けた被係合部との係合により一体回転状態にあるため、中間リングの回転方向の位置調節により化粧キャップの回転方向の位置を無段階で連続的に位置調節することができる。
尚中間リングに化粧キャップを組み付けた状態の下で化粧キャップに入力を加えることで、中間リングと化粧キャップとを一体に回転方向に位置調節することもできる。
本発明によれば、化粧キャップを固定部材に対し微小且つ微妙に回転方向に位置調節することができる。
従って化粧キャップに表示を施す場合において、その表示を予め設定した位置に厳密に位置合せすることができる。
しかもその位置調節を、中間リング及び化粧キャップを組み付けた状態の下で行うことができる。
本発明では、弾性部材を立上り部とは別体且つ中間リングと一体化しておき、又は中間リングと別体且つ立上り部と一体化しておくこともできるが、請求項2に従って弾性部材を立上り部及び中間リングとは別体に構成して、これを周方向に切目なく連続した弾性リングとなし、その弾性リングを円形の立上り部の外周面に弾性嵌合させて、弾性リングに対し中間リングの円形の内周面を外嵌状態に嵌合させておくことができる(請求項2)。
本発明ではまた、上記係合部を突出形状の弾性爪片となし、また被係合部をその弾性爪片を係入させる切欠部となしておくことができる(請求項3)。
このようにすれば、化粧キャップと中間リングとの一方に設けた係合部としての弾性爪片を、他方に設けた被係合部としての切欠部に係入させるだけで、簡単に化粧キャップを中間リングに対し回転方向に位置決め状態に組み付けることができる。
本発明ではまた、係合部及び被係合部を周方向(回転方向)に複数設け、且つそれぞれを周方向に非等分に配置しておくことができる(請求項4)。
このようにしておけば、化粧キャップが中間リングに対して周方向の誤った位置に組み付けられてしまうのを防ぐことができる。
本発明ではまた、中間リングに正面位置を設定しておき、その正面位置に突部又は凹部を設けておくことができる(請求項5)。
このようにしておけば中間リングの正面位置が分り易く、中間リングを固定部材の立上り部に組み付ける際若しくはその後において位置調節する際に、中間リングを予め設定された回転方向位置に組み付け易く、また位置を合せ易い。
また中間リングは、表形状と裏返し形状とを同一形状となしておくことができる(請求項6)。
このようにすれば、中間リングを組み付けるに際して表と裏とを区別することなく組付けができ、組付性が良好となる。
次に請求項7は、固定部材をねじ固定部材となしてその立上り部を、中間リング組付状態で中間リングよりも高く突出する形状となし、そしてその立上り部の少なくとも中間リングよりも突出した部分に、工具により固定部材を回転操作するための工具掛部を設けたもので、このようにすれば、化粧キャップの回転方向の位置を目的とする設定位置に正しく位置調節した後において、メンテナンス時に化粧キャップを中間リングから取り外し、中間リング組付状態のまま固定部材を回転操作して、これを水栓本体に対し脱着することができる。
この場合固定部材を回転操作して最終のねじ固定位置に位置させたとき、中間リングの回転方向位置が当初の調節位置に位置したままであるため、その後に化粧キャップを単に中間リングに組み付けるだけで、化粧キャップを本来の目的とする設定位置に正しく位置させることができる。
或いは調整を必要とする場合においても、極めて僅かな微調整を加えるだけで、化粧キャップを本来の目的とする設定位置に位置させることができる。
本発明の一実施形態の化粧キャップの組付構造を適用したシングルレバー水栓の図である。 図1の要部を拡大して示した断面図である。 図2に示す要部を分解して示した断面図である。 (A)同実施形態の要部を分解して示した斜視図である。(B)同実施形態の固定ナットに中間リングを組み付けた状態を示した斜視図である。 同実施形態における化粧キャップと中間リングとを分解して示した斜視図である。 同実施形態における中間リングの図である。 同実施形態の作用説明図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は本発明の適用対象の一例であるシングルレバー水栓で、カウンター上面等の取付面12から起立する水栓本体14と、これから延び出した吐水管16と、水栓本体14の上部に設けられたレバーハンドル18とを有している。
吐水管16は、先端側の吐水口20を備えた吐水ヘッド22と、そのホルダ管としての吐水管基部24とを有しており、この吐水管基部24から吐水ヘッド22が、これに接続されたホース26とともに引き出し可能とされている。
水栓本体14は、円筒状のハウジング28と、その内部のボデー30とを有している。
ボデー30は、上向きに起立する円筒部32を有しており、その内側に弁室34を形成している。そしてそこにシングルレバー水栓10の混合弁が弁ユニット36として収容されている。
弁ユニット36は、弁ケースと、その内部に収められた固定弁体及びその固定弁体の上面を摺動する可動弁体を有しており、この可動弁体に対して、レバーハンドル18が駆動軸38を介して連結されている。
ここで駆動軸38とレバーハンドル18とは、ビス(留具)40にて固定されている。
弁ユニット36には、水側及び湯側の各サプライ管42の上端部がそれぞれ接続されており、それらを通じて弁ユニット36に水と湯とが供給されるようになっている。
供給された水と湯とは、弁ユニット36で所定比率で混合され、混合水となって流出管44から流出する。
上記ホース26は、この流出管44に接続されており、流出管44から流出した混合水が、ホース26を通じて吐水口20へと導かれる。
この実施形態のシングルレバー水栓10では、レバーハンドル18を図1中紙面と直角方向に回動操作することで、水と湯との混合比率即ち吐水の温度が調節され、またレバーハンドル18を図1中上下方向に回動操作することで、吐水の流量調節及び吐水口20からの吐水と止水とが行われる。
水栓本体14の上記円筒状をなすハウジング28は、吐水管16と一体をなして吐水管16とともに回転する回転部46と、その下側の基部48とを有している。
この実施形態において、回転部46及び基部48は各外面が外部に露出しており、それらの外面がそのまま化粧面を成している。
図2〜図4において、50は弁ユニット36を水栓本体14のボデー30に固定するための、全体として円筒状をなす固定ナット(ねじ固定部材)で、下部の螺合部52の内面に雌ねじ部54を有しており、この雌ねじ部54において、水栓本体14のボデー30における上記の円筒部32の上部外周面の雄ねじ部56にねじ込まれ、弁ユニット36を水栓本体14に対して下向きに押し付ける状態に固定している。
尚上記ハウジング28における回転部46は、図2及び図3に示しているようにその上部が円筒部32上端よりも僅かに上方に突き出す位置まで延びている。
固定ナット50は、下部の螺合部52に対して小径をなし、上向きに起立する円筒状の立上り部58を一体に有している。
この立上り部58の外周面には、全周に亘ってリング溝60が形成されており、そこに弾性部材としての弾性リング(ここではゴム製)62が所定の締代で嵌め込まれ、保持されている。
弾性リング62は、組付け前の形状において内径がリング溝60の外径よりも小径をなしており、リング溝60への組付状態で弾性リング62がリング溝60の溝底面に対して圧縮圧接せしめられている。
図2及び図3に示しているように、固定ナット50における立上り部58には、後述の化粧キャップ76を固定ナット50に組み付けるための剛性の中間リング64が、上記の弾性リング62を介して外嵌状態に組み付けられている。
ここで中間リング64は、図3及び図4に示しているように全体として円形状をなしている。
中間リング64は、図2及び図3に示しているように円形の内周面66(図4参照)を弾性リング62の外周部に弾性圧接させる状態に、弾性リング62に外嵌されている。即ち中間リング64が、固定ナット50における立上り部58の外周面とともに弾性リング62を弾性圧縮変形し、挟み込む状態に立上り部58に対して弾性リング62を介し外嵌状態に組み付けられている。
従って中間リング64は、その組付状態の下で回転方向に力を加えることで、弾性リング62の立上り部58の外周面又は/及び中間リング64の内周面66に対する滑り(摩擦力に抗する滑り)を伴って、弁ユニット36及び固定ナット50を通る上下方向を軸として、その軸周りの回転方向に位置調節可能である。
而して回転方向に位置調節したところで加えていた力を除くと、そこで中間リング64は弾性リング62による弾性反力に基づく摩擦力で、その調節位置に位置保持される。
尚この中間リング64は、固定ナット50における段付面68によって下方から支持される。
この中間リング64組付状態の下で、固定ナット50の上記の立上り部58は中間リング64よりも上向きに突き出している。
そしてその突き出した部分、詳しくはリング溝60よりも上側の部分において、その外周面且つ180°異なった2個所に平坦な切落し形状の工具掛部70(図4参照)が設けられている。
従って固定ナット50は、弾性リング62及び中間リング64組付状態の下で、工具掛部70に工具を掛けてこれを回転操作することが可能である。
中間リング64には正面位置が設定してあり、図4〜図6に示すようにその正面位置の外面に突部72が設けてある。
尚この突部72の両側部分は平坦な切落し面74とされている。
ここで中間リング64は、その正面位置が水栓使用者に対して真正面となる位置に、具体的には水栓本体における前面側の中央位置に位置せしめられる。
中間リング64にはまた、図6(B)に示しているように突部72に対して同じ角度だけ互いに反対側に離れた近傍位置に、被係合部としての切欠部74-1,74-1が設けられており、更に突部72から180°隔たった反対側の位置に、同じく被係合部としての切欠部74-2が設けられている。
尚この中間リング64は、表形状と裏返し形状とが同一形状とされている。従って中間リング64は表裏どちらの向きで固定ナット50に組み付けた場合であってもその働きは同じとなる。
図2において、76は固定ナット50のハウジング28から上側に突き出して露出した部分を外側から覆って、これを中間リング64及び弾性リング62とともに内側に隠蔽する樹脂製の化粧キャップで、中央上部に開口を有する概略ドーム状をなしている。
この化粧キャップ76は、図5に示しているようにその内面の周方向の3個所から係合部としての弾性爪片78-1,78-2が下向きに突出している。
ここで一対の弾性爪片78-1,78-1は、中間リング64における上記の切欠部74-1,74-1に対応した位置に設けられており、また他の1つの弾性爪片78-2は、中間リング64における切欠部74-2に対応した位置に設けられている。
化粧キャップ76は、これら弾性爪片78-1,78-1及び78-2を中間リング64における上記の切欠部74-1,74-1及び74-2に軸方向(上下方向)に係入させる状態に、中間リング64に対して軸方向下向きに脱着可能に組み付けられている。
この化粧キャップ76は、図2に示しているように化粧部材を兼ねたハウジング28における回転部46に続く上側位置に位置しており、基部48及び回転部46とともに水栓本体14の外観部分を形成している。
そしてその状態で化粧キャップ76は、弾性爪片78-1,78-1,78-2と切欠部74-1,74-1,74-2との係合によって回転方向に位置決状態で、中間リング64により保持されている。
この化粧キャップ76の外面の所定個所には凹形状の嵌込部80が設けられていて、そこに表示板82が嵌め込まれ、保持されている。
表示板82には、レバーハンドル18の回転方向の基準位置を表示するための表示が施してある。
ここでレバーハンドル18の基準位置は、レバーハンドル18が低温側の回動端即ち水吐水する位置であって、レバーハンドル18が使用者に向って突き出し使用者に正対した位置で、レバーハンドル18がこの基準位置に到ったときに、レバーハンドル18側に設けた指示部が上記の表示に一致した状態となる。
この実施形態では、図7に示すように中間リング64を弾性リング62を介して固定ナット50の立上り部58に外嵌状態に組み付け(図7(I))、その状態で図4(B)に示しているように中間リング64の突部72が使用者に対して丁度正対する位置、具体的には水栓本体14の使用者側の前面の中央位置にほぼ位置するように、中間リング64を回転操作し位置決めしておく(図7(II))。
そしてその状態で中間リング64に対して化粧キャップ76を組み付けると、化粧キャップ76の表示が使用者に対してほぼ正対した位置となる。つまりレバーハンドル18を上記の基準位置に位置させたときに、レバーハンドル18側の指示部に対し表示がほぼ一致した状態となる。
但し中間リング64による回転方向の位置決めだけでは、化粧キャップ76における表示を厳密に目的とする設定位置に位置させるといったことは難しい。
そこで化粧キャップ76に対して図7(III)に示すように回転方向の力を加え、化粧キャップ76を中間リング64とともに回転方向に微少に位置調節することで、化粧キャップ76に施した表示を正しく目的とする設定位置に位置させることができる。
勿論中間リング64に対する回転方向の位置決めを行わないで、先ず化粧キャップ76を中間リング64に組み付けておき、その状態で化粧キャップ76に回転方向の力を加えて、化粧キャップ76を中間リング64とともに回転方向に位置移動させ、表示を目的とする設定位置に位置させるといったことも可能である。
本実施形態では、メンテナンス作業に際して化粧キャップ76を取り外すと、固定ナット50における工具掛部70が中間リング64よりも上側に突出しているために、その工具掛部70に工具を掛けて固定ナット50を回転操作することができる。
即ち固定ナット50に中間リング64を組み付けた状態のまま固定ナット50を回転操作し、これにより固定ナット50を取り外したり、或いは一旦取り外した固定ナット50を中間リング64組付状態のまま再び水栓本体14に対しねじ込み、結合することができる。
以上のように本実施形態によれば、立上り部58の外周面とともに弾性リング62を挟み込んだ中間リング64に対し回転方向に入力を加えることで、中間リング64を組付状態の下で立上り部58周りに無段階で連続的に位置調節することができる。
またその中間リング64と化粧キャップ76とは、化粧キャップ76に設けた弾性爪片78-1,78-2と、中間リング64に設けた切欠部74-1,74-2との係合により一体回転状態にあるため、中間リング64の回転方向の位置調節により化粧キャップ76の回転方向位置を無段階で連続的に位置調節することができる。
或いは中間リング64に化粧キャップ76を組み付けた状態の下で化粧キャップ76に入力を加えることで、中間リング64と化粧キャップ76とを一体に回転方向に位置調節することができる。
本実施形態によれば、化粧キャップ76を固定ナット50に対し微小且つ微妙に回転方向に位置調節することができ、従って化粧キャップ76に表示を施す場合において、その表示を予め設定した位置に厳密に位置合せすることができる。
また本実施形態では、弾性爪片78-1,78-2を、切欠部74-1,74‐2に軸方向に係入させるだけで、簡単に化粧キャップ76を中間リング64に対し回転方向に位置決め状態に組み付けることができる。
また弾性爪片78-1,78‐2及び切欠部74-1,74‐2のそれぞれは周方向(回転方向)に非等分に配置してあるため、化粧キャップ76が中間リング64に対して周方向の誤った位置に組み付けられてしまうのを防ぐことができる。
更に中間リング64には正面位置を設定して、そこに突部72(凹部であっても良い)が設けてあるため、中間リング64の正面位置が分り易く、中間リング64を固定ナット50の立上り部58に組み付ける際若しくはその後において位置調節する際に、中間リング64を予め設定された回転方向位置に組み付け易く、また位置を合せ易い。
また中間リング64は表形状と裏返し形状とが同一形状となしてあるため、中間リング64を組み付けるに際して表と裏とを区別することなく組付けができ、組付性が良好である。
また本実施形態では立上り部58を、中間リング64組付状態で中間リング64よりも高く突出する形状となし、そしてその立上り部58の中間リング64よりも突出した部分に工具掛部70が設けてあるため、化粧キャップ76の回転方向位置を目的とする設定位置に正しく位置調節した後において、メンテナンス時に化粧キャップ76を中間リング64から取り外し、中間リング64組付状態のまま固定ナット50を回転操作して、これを水栓本体14に対し脱着することができる。
この場合固定ナット50を回転操作して最終のねじ固定位置に位置させたとき、中間リング64の回転方向位置が当初の調節位置に位置したままであるため、その後に化粧キャップ76を単に中間リング64に組み付けるだけで、化粧キャップ76を本来の目的とする設定位置に正しく位置させることができる。
或いは調整を必要とする場合においても、極めて僅かな微調整を加えるだけで、化粧キャップ76を本来の目的とする設定位置に位置させることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は弁ユニット36を固定するためのねじ固定部材として、雄ねじ部を水栓本体14側の雌ねじ部54にねじ込む雄ねじ固定部材を用いたもの、或いはねじ結合方式以外の結合方式の固定部材を用いたものに対しても適用することが可能であるし、また化粧キャップ76における係合部としての弾性爪片78及び中間リング64側の切欠部74を周方向の2個所に若しくは1個所だけに、或いは逆に4個所以上に設けるといったことも可能であるし、弾性爪片78を中間リング64の側に、切欠部74を化粧キャップ76の側に設けることも可能である。
更に弾性部材をリング形状その他の形状で中間リング64に一体に設けておくといったことも可能であるし、本発明を上例以外の他の様々な水栓に対して適用することも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
14 水栓本体
36 弁ユニット
50 固定ナット(ねじ固定部材)
58 立上り部
62 弾性リング(弾性部材)
64 中間リング
70 工具掛部
72 突部
76 化粧キャップ
74-1,74‐2 切欠部(被係合部)
78-1,78-2 弾性爪片(係合部)

Claims (7)

  1. 水栓本体側に弁ユニットを固定する固定部材に対し、化粧キャップを該弁ユニットと該固定部材を通る方向を軸として該軸周りに回転可能に組み付けて成る化粧キャップの組付構造であって
    前記固定部材には円形の外周面を有する立上り部を設けて、該立上り部に、前記化粧キャップの組付けのための、該固定部材及び化粧キャップとは別体をなす中間リングを、該立上り部の外周面と該中間リングとで弾性部材を径方向に弾性圧縮し挟み込む状態に且つ該中間リング組付状態の下での回転方向への入力により該弾性部材の該外周面又は/及び該中間リングに対する滑りを伴って該回転方向に位置移動可能に嵌合組付けして、該中間リングに対し前記化粧キャップを組み付けてあり、
    且つ該化粧キャップと中間リングとは、一方に設けた周方向の単数若しくは複数の回転方向の位置決め用の係合部と、該係合部に対応して他方に設けた被係合部との係合により一体回転状態に位置決めし、組み付けてあることを特徴とする化粧キャップの組付構造。
  2. 請求項1において、前記弾性部材が前記中間リングとは別体に構成された、周方向に切目なく連続した弾性リングであって、前記立上り部の円形の外周面に弾性嵌合させてあり、前記中間リングが円形の内周面で該弾性リングに外嵌してあることを特徴とする化粧キャップの組付構造。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記係合部が突出形状の弾性爪片であり、前記被係合部が該弾性爪片を係入させる切欠部であることを特徴とする化粧キャップの組付構造。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記係合部及び被係合部が周方向に複数設けてあり、且つそれら係合部及び被係合部のそれぞれが周方向に非等分に配置してあることを特徴とする化粧キャップの組付構造。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記中間リングには正面位置が設定してあり、該正面位置に突部又は凹部が設けてあることを特徴とする化粧キャップの組付構造。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記中間リングは表形状と裏返し形状とが同一形状となしてあることを特徴とする化粧キャップの組付構造。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記固定部材が前記水栓本体側にねじ込まれて前記弁ユニットを固定するねじ固定部材であって前記立上り部が前記中間リング組付状態で該中間リングよりも高く突出する形状となしてあり、且つ該立上り部の少なくとも該中間リングよりも突出した部分に、工具により前記固定部材を回転操作するための工具掛部が設けてあることを特徴とする化粧キャップの組付構造。
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