JP6767039B2 - 水栓装置 - Google Patents

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本開示は、水栓装置に関する。
特許文献1は、シングルレバー式の水栓装置を開示している。水栓装置は、本体と、レバーと、吐水ヘッドとを備える。本体は、ベース部材(スパウト)と、カバー部材と、湯水の混合量及び流量を調節可能に構成されたカートリッジとを有する。ベース部材は、鉛直方向に延びる主管と、主管から斜めに分岐する分岐管とで構成されている。カバー部材は、主管の上端部に取り付けられている。カートリッジは、カバー部材内に配置されている。レバーは、カバー部材の上端部に取り付けられており、カートリッジと接続されている。レバーの操作に応じて、カードリッジによる水の混合量及び流量が調節される。吐水ヘッドは、分岐管の先端部に対して着脱可能に構成されている。
特開2012−214992号公報
特許文献1の水栓装置は、例えば、キッチン、洗面所、浴室等に設置される。そのため、水栓装置は、日常的に湯水、洗剤、食器汚れ等に曝されうる。特許文献1の水栓装置においては、ベース部材とカバー部材との間に継ぎ目が存在する。カバー部材内にはカートリッジが収容されており、カバー部材は比較的大きくならざるを得ないので、当該継ぎ目は、本体に関して相対的に下方に位置している。そのため、湯水、洗剤、食器汚れ等が飛び跳ねると、これらが当該継ぎ目に到達しやすい。従って、当該継ぎ目から本体内に湯水が浸入したり、当該継ぎ目に洗剤、食器汚れ等が溜まりうる。その結果、衛生上の観点から、水栓装置の度々の清掃を要する場合がある。
加えて、キッチン、洗面所、浴室等に設置される水栓装置には、消費者の購入意欲を刺激し、快適な使用感を与えるために、美観も求められる。そのため、水栓装置の外表面を構成する部品には、一般に、表面に金属メッキが施された樹脂が用いられている。ところが、特許文献1の水栓装置においては、カートリッジがカバー部材内に直接取り付けられている。そのため、ベース部材とカバー部材との継ぎ目から浸入した湯水と接触することにより、カートリッジのハウジングをなす金属とカバー部材の表面の金属メッキとの間において腐食が生じうる。
ところで、カートリッジは消耗品であり、5年〜10年程度での交換を要する。この際に、カバー部材とカートリッジと間に腐食が生じていると、カバー部材を破壊及び除去してからカートリッジを交換しなければならず、交換作業に時間と手間を要する場合がある。のみならず、新たなカートリッジと共に、新たなカバー部材も必要となり、交換費用が嵩みうる。
そこで、本開示は、優れた衛生性を実現すると共に簡便且つ安価なカートリッジの交換を実現することが可能な水栓装置を説明する。
本開示の一つの観点に係る水栓装置は、本体と、レバーと、吐水ヘッドとを備える。本体は、少なくとも表面が金属製である主管と、主管から分岐して延びると共に先端側に吐水ヘッドが配置された分岐管と、主管内に配置されたカートリッジと、主管の先端側に配置されると共にカートリッジの上部を部分的に覆う先端部材とを有する。レバーは、先端部材を覆うように主管の先端側においてカートリッジと接続されている。カートリッジは、レバーの操作に応じて湯水の混合量及び/又は流量を調節可能に構成された調節機構と、調節機構が内部に配置された、少なくとも表面が金属製のハウジングとを含む。先端部材は、ハウジングの上端部と締結可能に構成された樹脂製の締結リングと、締結リングの外周面を取り囲むと共に締結リングに対して回転可能に取り付けられた、少なくとも表面が金属製である化粧リングとを含む。締結リングには、締結リングをハウジングに対して着脱させる着脱工具と係合可能な係合部が締結リングの上端側に設けられている。
本開示の一つの観点に係る水栓装置では、先端部材が主管の先端側に配置されており、レバーが先端部材を覆っている。そのため、主管と先端部材との間の継ぎ目が本体に関して相対的に上方に位置している。従って、キッチン、洗面所、浴室の日常的に湯水、洗剤、食器汚れ等に曝されうる環境においてこれらが飛び跳ねたとしても、湯水が当該継ぎ目から浸入し難く、また、洗剤、食器汚れ等が当該継ぎ目に付着し難い。その結果、水栓装置を清潔に保ちやすくなる。
本開示の一つの観点に係る水栓装置では、少なくとも表面が金属製のハウジングの上端部に樹脂製の締結リングが締結されており、少なくとも表面が金属製の化粧リングが締結リングの外周面を取り囲むように締結リングに取り付けられている。そのため、カートリッジと化粧リングとの間に締結リングが介在しているので、これらが直接接触し難い。従って、カートリッジの表面の金属と化粧リングの表面の金属との間での腐食の発生を抑制できる。その結果、先端部材を破壊することなくカートリッジを交換できる。換言すれば、カートリッジの交換に際して元の先端部材をそのまま利用できる。よって、交換費用が抑制できる。以上により、本開示の一つの観点に係る水栓装置によれば、優れた衛生性を実現すると共に簡便且つ安価なカートリッジの交換を実現することが可能となる。
ところで、特許文献1の水栓装置では、カバー部材がベース部材の主管に直接取り付けられていた。そのため、工具を用いてカバー部材をベース部材に取り付けるには、工具と係合する凹凸をカバー部材の外面に設けることが一般的であった。この場合、当該凹凸によって水栓装置の本体の美観が損なわれうる。また、当該凹凸に湯水、洗剤、食器汚れ等が溜まることにより、衛生面での懸念が生じうる。一方、カバー部材の美観を重視して、カバー部材の外面に凹凸を設けず、カバー部材をベース部材に人手で取り付けることも考えられる。この場合、カバー部材をベース部材に対して適切なトルクで取り付けることが困難となり、カバー部材によって固定されるカートリッジの性能に影響が生ずる虞がある。
これに対し、本開示の一つの観点に係る水栓装置では、締結リングには、締結リングをハウジングに対して着脱させる着脱工具と係合可能な係合部が化粧リングの上端側に設けられている。また、化粧リングが締結リングに対して回転可能に取り付けられている。そのため、着脱工具を締結リングの係合部に作用させることにより、外部に露出している化粧リングの外面に係合部を設けることなく、締結リングがハウジングに対して着脱される。そのため、着脱工具により適切なトルクで締結リングをハウジングに取り付けることができ、化粧リングの美観を向上できると共に、水栓装置をより清潔に保ちやすくなる。
加えて、本開示の一つの観点に係る水栓装置では、先端部材が締結リングと化粧リングとの二重構造になっている。そのため、締結リングと化粧リングとの間に隙間が生ずる。従って、当該隙間の存在により、水栓装置から湯水を供給する際に生ずる水流音を低減できると共に、化粧リングの外面に生じうる結露を抑制できる。
化粧リングの上端は締結リングの上端よりも上方に位置しており、係合部は、締結リングの上端から下方に向けて窪む切欠き溝であってもよい。この場合、係合部である切欠き溝が化粧リングの内側に隠れた状態となる。そのため、着脱工具以外による切欠き溝へのアクセスが制限される。その結果、人手による締結リングの着脱及び予期しない締結リングの緩みを防止することができる。
化粧リングの外周面は上方に凸の球面状を呈していてもよい。この場合、化粧リングの外面に湯水、洗剤、食器汚れ等が付着しても、化粧リングの外面から流れ落ちやすくなる。そのため、水栓装置をさらに清潔に保ちやすくなる。
化粧リングは主管の上端縁を覆う被覆部を含んでもよい。この場合、化粧リングの外面に湯水、洗剤、食器汚れ等が付着して流れ落ちても、これらが化粧リングと主管の上端縁との間から本体内に浸入し難く、また、これらが主管の上端縁に溜まり難い。そのため、水栓装置をいっそう清潔に保ちやすくなる。
本体は、主管の内周面とハウジングの外周面と間に配置された樹脂製のスペーサをさらに有し、スペーサは主管とハウジングとが互いに離間した状態を保持してもよい。この場合、スペーサによってこれらが接触しないので、主管の表面の金属とカートリッジの表面の金属との間での腐食の発生を抑制できる。
先端部材が主管の先端側に配置された状態で、締結リングと化粧リングとは離間しており、主管の延在方向において、締結リングと化粧リングとの離間距離が締結リングの下端とスペーサとの離間距離よりも大きくなるように、締結リングの下端が化粧リングの下端よりも下方に位置していてもよい。この場合、本体がカートリッジに対して上側に押し上げられたとしても、締結リングと化粧リングとが当接する前に、スペーサが締結リングの下端縁と当接する。そのため、本体が上下動しても、化粧リングが締結リングから外れてしまうことを防止できる。
締結リングは熱可塑性樹脂の成形体であり、主管、化粧リング及びハウジングは、熱可塑性樹脂の成形体の表面に金属メッキが施された成形部材、又は、金属製であってもよい。
本開示に係る水栓装置によれば、優れた衛生性を実現すると共に簡便且つ安価なカートリッジの交換を実現することが可能となる。
図1は、水栓装置の一例を示す斜視図である。 図2は、主として本体及びレバーを示す概略断面図である。 図3は、本体の上端部近傍を部分的に分解して示す概略断面図である。 図4は、本体の上端部近傍を部分的に分解して示す概略斜視図である。 図5は、先端部材及びスペーサの近傍を部分的に拡大して示す概略断面図である。
以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1に示される水栓装置1は、例えば、キッチン、洗面所、浴室等に設置される、シングルレバー式の湯水混合栓である。水栓装置1は、本体10と、レバー12と、吐水ヘッド14とを備える。
本体10は、図1〜図3に示されるように、主管16と、分岐管18と、カートリッジ20と、先端部材22と、スペーサ24とを有する。主管16は、鉛直方向に沿って延びている。主管16の上方には、レバー12が配置されている。
分岐管18は、主管16の下端部近傍から上方に向けて分岐している。分岐管18は、主管16と一体的に形成されている。分岐管18の先端側には、吐水ヘッド14が配置されている。具体的には、吐水ヘッド14は、図1に示されるように、分岐管18内にホース14aが挿通された状態で分岐管18の先端部に着脱可能に取り付けられている。吐水ヘッド14は、分岐管18に対して固定されていてもよいし、分岐管18と一体化していてもよい。
カートリッジ20は、図2〜図4に示されるように、主管16の上端部近傍において主管16内に配置されている。カートリッジ20は、図2及び図3に示されるように、調節機構26と、ハウジング28とを含む。調節機構26は、レバー12の操作に応じて湯水の混合量及び/又は流量を調節可能に構成されている。具体的には、調節機構26は、複数のセラミックディスク30と、セラミックディスク30に接続されたレバー軸32とで構成されている。レバー軸32には、図2に示されるように、レバー12が取り付けられている。すなわち、レバー12は、主管16の先端側においてカートリッジ20と接続されている。レバー12が操作されると、レバー軸32を介して複数のセラミックディスク30が移動し、湯水の混合量及び/又は流量が調節される。
ハウジング28は、調節機構26を内部に収容している。ハウジング28は、図2〜図4において、調節機構26の一部を内部に収容している(レバー軸32の先端側がハウジング28外に突出している)が、調節機構26の全部を内部に収容していてもよい。ハウジング28は、下側筐体28aと、固定ナット28bとを含む。下側筐体28aは、有底筒状を呈しており、調節機構26を内部に保持している。図2及び図3に示されるように、下側筐体28aの内周面のうち上端部には、雌ネジA1が形成されている。固定ナット28bは、円筒状を呈している。固定ナット28bの外周面には雄ネジA2が形成されている。固定ナット28bの雄ネジA2の下部が下側筐体28aの雌ネジA1と螺合することにより、固定ナット28bにレバー軸32が挿通された状態で、調節機構26が下側筐体28a及び固定ナット28bにより固定される。
ここで、主管16、分岐管18及びハウジング28は、少なくとも表面が金属製である。主管16、分岐管18及びハウジング28は、金属製、又は、熱可塑性樹脂の成形体の表面に金属メッキが施された成形部材であってもよい。金属としては、例えば、高耐食性の観点から、真鍮、SUS(ステンレス)が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、成形の容易性の観点から、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS:polyphenylenesulfide)樹脂、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE:modified-polyphenyleneether)樹脂、変性ポリフェニレンオキシド(m−PPO:modified-polyphenyleneoxide)樹脂、6ナイロン(PA6:polyamide 6)樹脂、66ナイロン(PA66:polyamide 66)樹脂等が挙げられる。このうち、表面に対する金属メッキの容易性の観点から、ABS樹脂、PPS樹脂、m−PPE樹脂、m−PPO樹脂、PA6、PA66を用いてもよい。
先端部材22は、図2に示されるように、主管16とレバー12の基端部12aとの間に配置されている。すなわち、先端部材22は、主管16の先端側に配置されており、レバー12の基端部12aによって覆われている。先端部材22は、図2〜図4に示されるように、全体としてリング状を呈しており、レバー軸32が内側を挿通可能に構成されている。そのため、先端部材22は、カートリッジ20の上部で且つレバー軸32の周囲を部分的に覆っている。
先端部材22は、締結リング34と、化粧リング36とを含む。締結リング34は、熱可塑性樹脂の成形体である。熱可塑性樹脂としては、例えば、成形の容易性の観点から、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリプロピレン樹脂、6ナイロン樹脂、66ナイロン樹脂等が挙げられる。このうち、高弾性率及び高耐熱性の観点から、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂を用いてもよい。
締結リング34の内周面のうち下部には、雌ネジA3が形成されている。締結リング34の雌ネジA3が固定ナット28bの雄ネジA2の上部と螺合することにより、締結リング34が固定ナット28bに締結される。すなわち、締結リング34は、ハウジング28の上端部と締結可能に構成されている。
締結リング34の上端縁には、複数の切欠き溝(係合部)38が設けられている。切欠き溝38は、締結リング34の上縁から下方に向けて窪んでいる。切欠き溝38には、締結リング34をハウジング28に対して着脱させる着脱工具(図示せず)と係合可能である。切欠き溝38は、本実施形態においてV字形状を呈しているが、着脱工具との係合が可能であれば切欠き溝38の形状は特に限定されない。切欠き溝38の先端には、図3及び図4に示されるように、締結リング34の径方向において外方に向けて突出する係止片38aが設けられている。すなわち、切欠き溝38の先端は、断面がフック状を呈している。
化粧リング36は、少なくとも表面が金属製である。化粧リング36の材質は、主管16及び分岐管18と同様の材質であってもよい。化粧リング36は、図2〜図3に示されるように、締結リング34の外周面を取り囲むように配置されている。化粧リング36の内周面のうち先端側には、図3及び図4に示されるように、化粧リング36の径方向において内方に向けて突出する環状の係止リング36aが設けられている。係止リング36aには、係止片38aが係止可能である。係止リング36aに係止片38aが係止されることにより、締結リング34と化粧リング36とが一体化して、先端部材22が構成される。係止リング36aに係止片38aが係止された状態(以下、「係止状態」という。)において、化粧リング36は締結リング34に対して回転可能である。
化粧リング36の外周面は、本実施形態において、上方に凸の球面状を呈している。具体的には、化粧リング36は、上方に凸の球面のうち上方部分(化粧リング36の貫通孔に相当する部分)が取り除かれた形状である。換言すれば、化粧リング36の中心軸を含む仮想平面で化粧リング36を切断したときに、いずれの断面においても、化粧リング36の外周面の輪郭は、下方から上方に向かうにつれて径方向内側(中心軸側)に変移している。化粧リング36の外周面のうち下端側には、化粧リング36の径方向において外方に向けて突出する環状の被覆リング(被覆部)40が設けられている。図2に示されるように、先端部材22が締結リング34を介してハウジング28に配置された状態(以下、「配置状態」という。)において、被覆リング40が主管16の先端縁を覆っている。配置状態において、締結リング34と化粧リング36とは離間している。配置状態において、化粧リング36の上端は、締結リング34の上端よりも上方に位置している。配置状態において、化粧リング36の下端部(化粧リング36のうち被覆リング40よりも下方の部分)は、主管16の内側に挿入されている。化粧リング36の下端部と主管16との間には、Oリング42が配置されている。Oリング42は、化粧リング36の下端部と主管16との間を水密に保持している。
スペーサ24は、図2〜図4に示されるように、熱可塑性樹脂の成形体であり、筒状をていしている。スペーサ24の材質は、締結リング34と同様の材質であってもよい。スペーサ24は、主管16の内周面とハウジング28の外周面との間に配置されている。そのため、スペーサ24は、主管16とハウジング28とが互いに離間した状態を保持する。図5に示されるように、配置状態において、主管16の延在方向(鉛直方向)における締結リング34と化粧リング36との離間距離d1が主管16の延在方向(鉛直方向)におけるスペーサ24と締結リング34の下端との離間距離d2よりも大きくなるように(d1>d2)、締結リング34の下端が化粧リング36の下端よりも下方に位置している。
以上のような本実施形態では、先端部材22が主管16の先端側に配置されており、レバー12が先端部材22を覆っている。そのため、主管16と先端部材22との間の継ぎ目が本体10に関して相対的に上方に位置している。従って、キッチン、洗面所、浴室の日常的に湯水、洗剤、食器汚れ等に曝されうる環境においてこれらが飛び跳ねたとしても、当湯水が当該継ぎ目から浸入し難く、また、洗剤、食器汚れ等が当該継ぎ目に付着し難い。その結果、水栓装置1を清潔に保ちやすくなる。
本実施形態では、樹脂製の締結リング34が金属製のハウジング28の上端部に締結されており、少なくとも表面が金属製の化粧リング36が締結リング34の外周面を取り囲むように締結リング34に取り付けられている。そのため、カートリッジ20と化粧リング36との間に締結リング34が介在しているので、これらが直接接触し難い。従って、カートリッジ20の表面の金属と化粧リング36の表面の金属との間での腐食の発生を抑制できる。その結果、先端部材22を破壊することなくカートリッジ20を交換できる。換言すれば、カートリッジ20の交換に際して元の先端部材22をそのまま利用できる。よって、交換費用が抑制できる。以上により、本実施形態に係る水栓装置1によれば、優れた衛生性を実現すると共に簡便且つ安価なカートリッジ20の交換を実現することが可能となる。
本実施形態では、締結リング34には、締結リング34をハウジング28に対して着脱させる着脱工具と係合可能な切欠き溝38が化粧リング36の上端側に設けられている。また、化粧リング36が締結リング34に対して回転可能に取り付けられている。そのため、着脱工具を締結リング34の切欠き溝38に作用させることにより、外部に露出している化粧リング36の外面に切欠き溝38を設けることなく、締結リング34がハウジング28に対して着脱される。そのため、着脱工具により適切なトルクで締結リング34をハウジング28に取り付けることができ、化粧リング36の美観を向上できると共に、水栓装置1をより清潔に保ちやすくなる。
本実施形態では、先端部材22が締結リング34と化粧リング36との二重構造になっている。そのため、締結リング34と化粧リング36との間に隙間が生ずる。従って、当該隙間の存在により、水栓装置1から湯水を供給する際に生ずる水流音を低減できると共に、化粧リング36の外面に生じうる結露を抑制できる。
本実施形態では、化粧リング36の上端が締結リング34の上端よりも上方に位置しており、切欠き溝38が締結リング34の上端から下方に向けて窪んでいる。そのため、切欠き溝38が化粧リング36の内側に隠れた状態となる。従って、着脱工具以外による切欠き溝38へのアクセスが制限される。その結果、人手による締結リング34の着脱及び予期しない締結リング34の緩みを防止することができる。
本実施形態では、化粧リング36の外周面が上方に凸の球面状を呈している。そのため、化粧リング36の外面に湯水、洗剤、食器汚れ等が付着しても、化粧リング36の外面から流れ落ちやすくなる。従って、水栓装置1をさらに清潔に保ちやすくなる。
本実施形態では、化粧リング36の外周面のうち下端側に、主管16の上端縁を覆う被覆リング40が設けられている。そのため、化粧リング36の外面に湯水、洗剤、食器汚れ等が付着して流れ落ちても、これらが化粧リング36と主管16の上端縁との間から本体10内に浸入し難く、また、これらが主管16の上端縁に溜まり難い。従って、水栓装置1をいっそう清潔に保ちやすくなる。
本実施形態では、主管16の内周面とハウジング28の外周面と間に樹脂製のスペーサ24が配置されており、主管16とハウジング28とが互いに離間した状態がスペーサ24によって保持されている。そのため、スペーサ24によってこれらが接触しないので、主管16の表面の金属とカートリッジ20の表面の金属との間での腐食の発生を抑制できる。
本実施形態では、配置状態において、離間距離d1が離間距離d2よりも大きくなるように、締結リング34の可鍛が化粧リング36の下端よりも下方に位置している。そのため、本体10がカートリッジ20に対して上側に押し上げられたとしても、締結リング34と化粧リング36とが当接する前に、スペーサ24が締結リング34の下端縁と当接する。そのため、本体10が上下動しても、化粧リング36が締結リング34から外れてしまうことを防止できる。
以上、本開示に係る実施形態について詳細に説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、締結リング34の上縁が化粧リング36の上縁よりも上方に位置していてもよい。
締結リング34の上端縁には、着脱工具と係合可能で且つ切欠き溝38以外の形態の係合部が形成されていてもよい。当該係合部としては、例えば、上方に向けて突出する突出片であってもよい。
化粧リング36の外周面には、凹凸が設けられていてもよい。
化粧リング36には被覆リング40が設けられていなくてもよい。
本体10がスペーサ24を有しておらず、主管16の内周面とハウジング28の外周面との間にスペーサ24が配置されていなくてもよい。
配置状態において、離間距離d1が離間距離d2以下となっていてもよい(d1≦d2)。例えば、配置状態において、締結リング34の下端が化粧リング36の下端よりも下方に突出していなくてもよい。
1…水栓装置、10…本体、12…レバー、14…吐水ヘッド、16…主管、18…分岐管、20…カートリッジ、22…先端部材、24…スペーサ、26…調節機構、28…ハウジング、34…締結リング、36…化粧リング、38…切欠き溝(係合部)、40…被覆リング(被覆部)。

Claims (8)

  1. 本体と、
    レバーと、
    吐水ヘッドとを備え、
    前記本体は、
    少なくとも表面が金属製である主管と、
    前記主管から分岐して延びると共に先端側に前記吐水ヘッドが配置された分岐管と、
    前記主管内に配置されたカートリッジと、
    前記主管の先端側に配置されると共に前記カートリッジの上部を部分的に覆う先端部材とを有し、
    前記レバーは、前記先端部材を覆うように前記主管の先端側において前記カートリッジと接続されており、
    前記カートリッジは、
    前記レバーの操作に応じて湯水の混合量及び/又は流量を調節可能に構成された調節機構と、
    前記調節機構が内部に配置された、少なくとも表面が金属製のハウジングとを含み、
    前記先端部材は、
    前記ハウジングの上端部と締結可能に構成された樹脂製の締結リングと、
    前記締結リングの外周面を取り囲むと共に前記締結リングに対して回転可能に取り付けられた、少なくとも表面が金属製である化粧リングとを含み、
    前記締結リングには、前記締結リングを前記ハウジングに対して着脱させる着脱工具と係合可能な係合部が前記締結リングの上端側に設けられている、水栓装置。
  2. 前記ハウジングは、
    下側筐体と、
    前記下側筐体の上端部に取り付けられるように構成された上側筐体とを含み、
    前記締結リングは、前記上側筐体と締結可能に構成されている、請求項1に記載の水栓装置。
  3. 前記化粧リングの上端は前記締結リングの上端よりも上方に位置しており、
    前記係合部は、前記締結リングの上端から下方に向けて窪む切欠き溝である、請求項1又は2に記載の水栓装置。
  4. 前記化粧リングの外周面は上方に凸の球面状を呈する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水栓装置。
  5. 前記化粧リングは前記主管の上端縁を覆う被覆部を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の水栓装置。
  6. 前記本体は、前記主管の内周面と前記ハウジングの外周面と間に配置された樹脂製のスペーサをさらに有し、
    前記スペーサは前記主管と前記ハウジングとが互いに離間した状態を保持する、請求項1〜のいずれか一項に記載の水栓装置。
  7. 前記先端部材が前記主管の先端側に配置された状態で、前記締結リングと前記化粧リングとは離間しており、
    前記主管の延在方向において、前記締結リングと前記化粧リングとの離間距離が前記締結リングの下端と前記スペーサとの離間距離よりも大きくなるように、前記締結リングの下端が前記化粧リングの下端よりも下方に位置している、請求項に記載の水栓装置。
  8. 前記締結リングは熱可塑性樹脂の成形体であり、
    前記主管、前記化粧リング及びハウジングは、熱可塑性樹脂の成形体の表面に金属メッキが施された成形部材、又は、金属製である、請求項1〜のいずれか一項に記載の水栓装置。
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