JP5721803B2 - 水栓器具及び回動規制用アタッチメント - Google Patents

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Description

本発明は、水栓本体に対して左右方向に回動するスパウトを有する水栓器具及びスパウトの回動範囲を規制するためのアタッチメントに関する。
従来、家やマンションにもともと備え付けられている蛇口やシャワーなどの水栓器具をそのまま使用するユーザーが多かった。しかし、デザイン性及び機能性に優れた水栓器具が発売されるようになり、既存の水栓器具を取り外し、新規に購入した水栓器具に付け替えるユーザーが増えている。
例えば、図1(a)に示すようなキッチンのシンク5に新規の水栓器具1を取り付ける場合、水栓器具1のスパウト(吐水管)2を左右方向に最大の範囲で回動させてもシンク5の外に吐水されないようにスパウト2の回動範囲を設定することが望ましい。図1(b)に示すように、シンク5の中央から横方向(図1(b)では右側)にずれた位置に水栓器具1を設置せざるを得ない場合、スパウト2の回動範囲を制限する必要がある(図1(c)参照)。特許文献1〜3はスパウトの回動範囲を制限できる水栓器具を開示する。
特許第4854593号公報 特許第4598559号公報 特許第4879066号公報
ところで水栓器具の回動範囲を変更することが求められる対象は、上述のようにユーザーが新規に購入した水栓器具のみならず、既に備え付けられている水栓器具も含まれる。例えば、分譲マンションのオーナーが変わったときやシンクの外に吐水されるトラブルが発生したときなどに、既存の水栓器具の回動範囲を変更するニーズが生じることがある。
既存の水栓器具の回動範囲を事後的に変更することが容易であるか否かの観点から検討すると、特許文献1,2に記載の水栓器具はビスが側面に位置しているため、水栓器具が備え付けられた状態では作業が困難であり、水栓器具を一旦取り外さなければならないと考えられる。引用文献3に記載の水栓器具は回動を規制するためのストッパボルトが水栓本体内部に設けられているため、水栓器具の大掛かりな解体作業を要する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、シンクなどに備え付けられた状態であってもスパウトの回動範囲を簡単に変更できる水栓器具及び回動規制用アタッチメントを提供することを目的とする。
本発明の水栓器具は、水栓器具を設置すべき場所に固定される水栓本体と、スパウトを有し、水栓本体に対して左右方向に回動自在に設けられた回動体と、回動体の回動範囲を規制する回動規制部とを備える。本発明の水栓器具は、回動規制部の構成に応じて複数の態様を含む。
第一の態様に係る水栓器具は次の構成の回動規制部を備える。すなわち、第一の態様に係る回動規制部は、水栓本体の外面上であって回動体との境界近傍に設けられるベース部材と、回動体の外面上であって水栓本体との境界近傍に設けられる規制部材と、ベース部材に固定されており規制部材に向けて延びる延出部材と、規制部材に設けられており、回動体の回動に伴って移動し且つ延出部材に直接又は間接的に接することによって回動体の回動範囲を規制する当接面とを有する。
第一の態様に係る水栓器具によれば、水栓本体の外側に配置された回動規制部によって回動体の回動範囲を制限できる。回動体の回動範囲の制限は、延出部材及び当接面の少なくとも一方の位置を所望の位置とすることで行うことができる。回動規制部は水栓器具の外側に配置されるものであるため、水栓器具を分解しなくても回動体の回動範囲を制限できる。
第一の態様に係る水栓器具において、延出部材をベース部材に対して着脱自在に設け、ベース部材における延出部材の固定位置が回動体の外面に沿って回動体の回動方向に変更自在であるように構成してもよい。かかる構成を採用することにより、上記延出部材を所望の位置に配置することができ、これにより、回動体の回動範囲を所望の範囲に容易に変更できる。
第一の態様に係る水栓器具は、回動規制部の延出部材がベース部材に固定されており規制部材に向けて延びた態様であるのに対し、第二の態様に係る水栓器具は、回動規制部の延出部材が規制部材に固定されておりベース部材に向けて延びた態様である。すなわち、第二の態様に係る回動規制部は、水栓本体の外面上であって回動体との境界近傍に設けられるベース部材と、回動体の外面上であって水栓本体との境界近傍に設けられる規制部材と、規制部材に固定されておりベース部材に向けて延びる延出部材と、ベース部材に設けられており、回動体の回動に伴って移動する延出部材が直接又は間接的に接することによって回動体の回動範囲を規制する当接面とを有する。
第二の態様に係る水栓器具によっても第一の態様と同様の効果が奏される。すなわち、上記態様の水栓器具によれば、水栓本体の外側に配置された回動規制部によって回動体の回動範囲を制限できる。回動体の回動範囲の制限は、延出部材及び当接面の少なくとも一方の位置を所望の位置とすることで行うことができる。回動規制部は水栓器具の外側に配置されるものであるため、水栓器具を分解しなくても回動体の回動範囲を制限できる。
第二の態様に係る水栓器具において、ベース部材における当接面の位置を回動体の外面に沿って回動体の回動方向に変更自在であるように構成してもよい。かかる構成を採用することにより、上記当接面を所望の位置に配置することができ、これにより、回動体の回動範囲を所望の範囲に容易に変更できる。
本発明に係る水栓器具は、水栓本体の外面とベース部材の内面との間に配置されるすべり止め部材を更に備えてもよい。この位置にすべり止め部材を配置することで、水栓本体の外面に対してベース部材を十分に固定することができる。
ベース部材及び規制部材はそれぞれ少なくとも二つの分離可能なパーツからなることが好ましい。かかる構成は、既に設置されている水栓本体に対して回動規制部を後付けしやすいという利点がある。
本発明は、上述の回動規制部に相当する回動規制用アタッチメントを提供する。本発明に係るアタッチメントを既に備え付けられている水栓器具に対して後付けし、スパウトの回動範囲を事後的に変更できる。アタッチメントは水栓器具の外側に装着すればよく、水栓器具を分解しなくてもスパウトの回動範囲を制限できる。
第一の態様に係る回動規制用アタッチメントは、上記第一の態様に係る回動規制部に相当する。すなわち、第一の態様に係るアタッチメントは、水栓本体と、スパウトを有し、水栓本体に対して左右方向に回動自在に設けられた回動体とを備える水栓器具に装着され、回動体の回動範囲を規制するためのものであって、水栓本体の外面上であって回動体との境界近傍に設けられるベース部材と、回動体の外面上であって水栓本体との境界近傍に設けられる規制部材と、ベース部材に固定されており規制部材に向けて延びる延出部材と、規制部材に設けられており、規制部材の回転に伴って移動し且つ延出部材に直接又は間接的に接する当接面とを備える。
第二の態様に係る回動規制用アタッチメントは、上記第二の態様に係る回動規制部に相当する。すなわち、第二の態様に係るアタッチメントは、水栓本体と、スパウトを有し、水栓本体に対して左右方向に回動自在に設けられた回動体とを備える水栓器具に装着され、回動体の回動範囲を規制するためのものであって、水栓本体の外面上であって回動体との境界近傍に設けられるベース部材と、回動体の外面上であって水栓本体との境界近傍に設けられる規制部材と、規制部材に固定されておりベース部材に向けて延びる延出部材と、ベース部材に設けられており、規制部材の回転に伴って移動する延出部材が直接又は間接的に接する当接面とを備える。
本発明によれば、シンクなどに水栓器具が備え付けられた状態であってもスパウトの回動範囲を簡単に変更できる。
水栓器具とシンクとの位置関係及びスパウトの回動範囲を模式的に示す図である。 本発明に係る水栓器具の第一実施形態を示す斜視図である。 図2に示す水栓器具の回動規制部(回動規制用アタッチメント)を装着前の状態を示す斜視図である。 図3に示す水栓器具のスパウトホルダ(回動体)を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るアタッチメントを示す斜視図である。 図5に示すアタッチメントの内部構造を示す斜視図である。 図5に示すアタッチメントのベース部材を示す斜視図である。 図7に示すベース部材の部品の一つ(後方ベース部材)を示す斜視図である。 図7に示すベース部材の底面図である。 前方ベース部材と後方ベース部材とがネジのみで固定されるアタッチメントの一例を示す斜視図である。 規制部材の部品の一つ(前方規制部材)を示す斜視図である。 規制部材の底面図である。 第二実施形態に係るアタッチメントの内部構造を示す斜視図である。 図13に示すアタッチメントの後方規制部材を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
<第一実施形態>
第一実施形態に係る水栓器具の構成の概要を説明する。図2に示す水栓器具100は、レバーハンドル10が水栓本体20の上面にあるタイプであり、レバーハンドル10を操作することによってスパウト35の先端部から水又は湯が出るように構成されている。
水栓器具100は、設置箇所(例えばシンク周辺の天板S)にネジ及びフランジなどによって固定されている水栓本体20と、水栓本体20に対して左右方向に回動自在に設けられた回動体30とを備える。回動体30は、水栓本体20を覆うように設けられたスパウトホルダ32と、スパウトホルダ32に保持されたスパウト35とを有する。水栓器具100は、引出し型と称されるタイプであり、スパウトホルダ32からスパウト35を引き出すことが可能となっている。なお、本願において「左右方向」とはスパウト35が回動する方向を意味し、「前方」とはスパウト35が延出する方向を意味し、「後方」とはスパウト35が延出する方向と反対の方向を意味する。
図2に示すとおり、水栓器具100の下部であって天板S上に回動規制用アタッチメント(回動規制部)50が装着されている。アタッチメント50は回動体30の回動範囲を規制するためのものである。なお、アタッチメント50を水栓器具100の構成の一部と捉えてもよいし、あるいは水栓器具100とは別個の構成と捉えてもよい。
水栓本体20は、天板Sから上方に延びる外面20Fを有し(図3参照)、外面20Fにアタッチメント50のベース部材52が固定されている(図2参照)。他方、スパウトホルダ32はスパウト35とともに回動する外面32Fを有し(図3参照)、外面32Fであって水栓本体20の外面20Fとの境界近傍にアタッチメント50の規制部材54が固定されている(図2参照)。規制部材54はスパウトホルダ32の回動に伴って回転する。なお、図4はスパウトホルダ32を斜め下から見た図である。
図5に示すとおり、アタッチメント50は、環状のベース部材52と、ベース部材52の上面52F上に載置される環状の規制部材54とを備える。ベース部材52の上面52Fと、これに当接する規制部材54の底面54Fとの位置が外面20Fと外面32Fの境界(図3参照)と一致している。ベース部材52及び規制部材54はいずれも、分離可能な二つのパーツからなる。すなわち、ベース部材52は、前方ベース部材52aと、後方ベース部材52bとを有する。規制部材54は、前方規制部材54aと、後方規制部材54bとを有する。
ベース部材52及び規制部材54の材質としては、金属及び樹脂を挙げられ、コスト面から樹脂が好ましい。樹脂のうち、加工性の観点から熱可塑性樹脂が好ましく、その具体例としてABS、POM、PPが挙げられる。ベース部材52及び規制部材54の外観性の観点から、表面にメッキ処理を施すことが好ましい。また、清掃性の観点から、規制部材54の外面であってスパウトホルダ32の外面32Fの近傍にRを設け、拭き取り性を向上させることが好ましい。
図6は、アタッチメント50を構成する複数のパーツのうち、後方規制部材54bを取り外した状態を示している。図6に示すとおり、後方ベース部材52bは半円状の形状を有するとともに平坦な上面は上面52Fの一部を構成している。後方規制部材54bの上面には径方向に沿って複数の開口Hが設けられている。開口Hは、ベース部材52を円と捉えたとき、中心角5〜20°の間隔で設けることが好ましい。中心角を5°以上とすれば、隣接する二つの開口H間の肉を十分に確保でき、十分な強度が得られるとともに製造がしやすいという利点がある。他方、中心角を20°以下とすれば、回動範囲の調整の自由度を十分に確保できる。
本実施形態においては、7個の開口Hが後方ベース部材52bの一方のサイドに並ぶように設けられ、他の7個の開口Hが他方のサイドに並ぶように設けられている。なお、開口Hの個数及び形成する位置は図6に示す態様に限定されるものではない。
開口Hはピン(延出部材)Pを装着できるように構成されている。開口HにピンPの一方側を挿入すると、図6に示すように他方側が上方に突き出た状態となる。ピンPの上方に突き出た部分が後方規制部材54bの当接面F(図12参照)に直接当接することで、回動体30の回動範囲が規制される。ピンPの材質としては、強度面から金属が好ましく、錆防止の観点からステンレス(例えばSUS304)がより好ましい。なお、ピンPの材質として樹脂を採用する場合、強度面からピンPの幅を広くすることが好ましい。例えば、複数のピンPが横方向に連結されたような態様とし、これに対応した開口を後方ベース部材52bに設けてもよい。ここではピンPが後方規制部材54bの当接面Fに直接当接する態様を例示したが、ピンPが別部材を介して間接的に当接面Fに接することによって回動が規制される態様としてもよい。
図7は、図6の状態から前方規制部材54aを取り外した状態、つまりベース部材52を示す斜視図である。図7に示すように、前方ベース部材52aと後方ベース部材52bとはネジ55によって互いに固定されている。後方ベース部材52bの両端にはネジ55を装着するための板状の延在部52cが前方ベース部材52aの方向に延びている(図8参照)。前方ベース部材52aは、延在部52cの下面に対応する高さに、ネジ55用のネジ穴が形成された面52dを有する。なお、規制部材54のスライドを妨げないように、面52dはベース部材52の上面52Fよりも低い位置に設けられている。
図9は、ベース部材52の底面を示しており、同図に示すとおり、前方ベース部材52aと後方ベース部材52bとはそれぞれの両端部が爪固定されている。前方ベース部材52aはその外周から内周の方向に向けて鋭角に設けられた傾斜面52eを有する。他方、後方ベース部材52bはその内周から外周の方向に向けて鋭角に設けられた傾斜面52fを有する。前方ベース部材52aと後方ベース部材52bとが互いに離隔した状態から傾斜面52eと傾斜面52fとを接触させ、前方ベース部材52aと後方ベース部材52bに対して両者が近づく方向に力を加えることで両者を一体化できる。このとき、傾斜面52e,52fが互いにスライドすることによって、前方ベース部材52aの両端が開き、他方、後方ベース部材52bの両端が内側に入り、その後、両者の嵌合に至る。
なお、ここでは前方ベース部材52aと後方ベース部材52bとを爪固定するとともにネジ55によって固定する態様を例示したが、例えば、両者をネジのみで固定してもよい。この場合、作業性の観点から、前方から後方に向けて左右二つのネジ58を締め付ける構成とすることが好ましい(図10参照)。
水栓本体20の外面20Fに対してベース部材52が移動しないように、ベース部材52の内面と外面20Fとの間の摩擦を十分に大きくすることが好ましい。本実施形態においては、内面と外面20Fとの間にすべり止め部材56が配置されている。すべり止め部材56の具体例としては、ゴム、エラストマなどが挙げられ、高いすべり止め効果の点からゴムが好ましい。ゴムの種類のうち、耐圧縮永久ひずみが良好な点で、シリコーンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴムが好ましい。ベース部材52の組立性向上の観点から、ベース部材52の内面には縦方向に延びるリブ52gが周方向に所定の間隔で複数設けられている(図8,9参照)。リブ52gがすべり止め部材56を部分的につぶすことにより、小さな力でベース部材52を爪固定することができる。
なお、ここでは水栓本体20に対してベース部材52を固定するのにすべり止め部材56を使用する態様を例示したが、これの他に、接着、ねじ止め、嵌合、両面テープなどのあらゆる固定手段を用いることができる。例えば、水栓本体20の外面20Fに凸部を設け、これに対応する凹部をベース部材52の内面に設け、これらを嵌め込むことによって水栓本体20に対してベース部材52を固定してもよい。これとは逆に、水栓本体20の外面20Fに凹部を設け、これに対応する凸部をベース部材52の内面に設けてもよい。
上述のとおり、ベース部材52は二つの部材52a,52bが互いに爪固定されることによって外面20Fに固定されるのに対し、規制部材54は前方規制部材54aが有する突起54cがスパウトホルダ32の水抜き穴32a(図3,4参照)の一つに嵌ることによってスパウトホルダ32に固定される。スパウトを引き出し可能な水栓器具(引出し型水栓器具)は、一般にスパウトホルダの突出部に水抜き穴を備える。
すなわち、図11に示すように、前方規制部材54aはスパウトホルダ32の突出部32bの下面に沿うように延びる部分54dを有し、突出部32bに設けられた水抜き穴32aに対応する位置に突起54cを有する。前方規制部材54aは、その両端に上下方向に延びるスリット54eをそれぞれ有し、これらのスリット54eは上方が開放されている。他方、後方規制部材54bはその両端に上下方向に延びるスリットをそれぞれ有し、これらのスリットは下方が開放されている(図14参照)。かかる構成により、まず、スパウトホルダ32に対して前方規制部材54aを配置した後、この位置よりも高い位置であってスパウトホルダ32の外面32Fの後方に後方規制部材54bを当接させ、この状態から外面32Fに沿って下方に後方規制部材54bをスライドさせることによって前方規制部材54aに対して後方規制部材54bを嵌めることができる。
なお、ここではスパウトホルダ32に対して規制部材54を固定するのに水抜き穴32aを使用する態様を例示したが、これの他に、接着、ねじ止め、嵌合、両面テープ、すべり止め部材を挟むなどのあらゆる固定手段を用いることができる。例えば、スパウトホルダ32の外面32Fに凸部を設け、これに対応する凹部を規制部材54の内面に設け、これらを嵌め込むことによってスパウトホルダ32に対して規制部材54を固定してもよい。スパウトホルダ32の外面32Fに凹部を設け、これに対応する凸部を規制部材54の内面に設けてもよい。
図12は、規制部材54の底面を図示したものである。同図に示すとおり、後方規制部材54bは、上述のピンPの上側を収容する溝Gが周方向に形成されている。本実施形態においては、溝Gの両端がピンPとの当接面Fを構成している。
第一実施形態に係る水栓器具100によれば、アタッチメント50によって回動体30の回動範囲を制限できる。回動体30の回動範囲の制限は、複数の開口Hのうち、ピンPを装着する開口Hを適宜選択することで行うことができる。アタッチメント50は水栓器具100の外側に配置されるものであるため、水栓器具100を分解しなくても回動体30の回動範囲を制限できるという利点がある。
<第二実施形態>
第一実施態様に係るアタッチメント50は、位置変更自在のピンPがベース部材52に装着され且つピンPが規制部材54の当接面Fに接することで回動範囲を規制する態様である。これに対し、第二実施形態に係るアタッチメント60は、図13,14に示すとおり、規制部材54に固定された延出部材54fがベース部材52に向けて延びており、ベース部材52が当接面Fを有する。ベース部材52において、当接面Fは周方向に位置変更自在であり、延出部材54fがベース部材52の当接面Fに直接当接することで回動範囲が規制される。ここでは延出部材54fがベース部材52の当接面Fに直接当接する態様を例示したが、延出部材54fが別部材を介して間接的に当接面Fに接することによって回動が規制される態様としてもよい。
図13に示すとおり、後方ベース部材52bは、上面に設けられており周方向に延びる溝52hを有する。溝52h内に規制部材54の延出部材54fの先端側が収容される。後方ベース部材52bは更に、周方向に所定の間隔をあけて複数のスリット52sが溝52hをまたぐように形成されている。当接面Fを構成するプレートPLをスリット52sに装着できるように構成されている。回動体30の回動範囲の制限は、プレートPLを装着するスリット52sを適宜選択することで行うことができる。アタッチメント60は水栓器具の外側に配置されるものであるため、水栓器具を分解しなくても回動体30の回動範囲を制限できるという利点がある。
上述の第一及び第二実施形態においては、ピンP及びプレートPLが後方ベース部材52bに装着される態様を採用している。かかる態様を採用した場合、アタッチメント50,60を水栓器具100に装着する際、ピンP又はプレートPLが後方ベース部材52bから脱落することなく、容易に作業を行うことができる。これに代わり、ピンP及びプレートPLが後方規制部材54bに装着される態様とした場合、アタッチメントの装着時にピン又はプレートが後方規制部材54bから脱落する可能性がある。これを防ぐには、開口又はスリットをピン又はプレートのサイズに合わせて比較的厳密に形成すればよい。
本明細書には、独立形式請求項に係る発明とは異なる他の発明も記載されている。本願の請求項及び実施形態に記載されたそれぞれの形態、部材、構成及びそれらの組み合わせは、それぞれが有する作用効果に基づく発明として認識される。上記各実施形態で示されたそれぞれの形態、部材、構成等は、これら実施形態の全ての形態、部材又は構成を備えなくても、個々に、本願請求項に係る発明をはじめとした、本願記載の全発明に適用されうる。
20…水栓本体、20F…水栓本体の外面、30…回動体、32F…スパウトホルダの外面(回動体の外面)、35…スパウト、50,60…回動規制用アタッチメント(回動規制部)、52…ベース部材、52a…前方ベース部材、52b…後方ベース部材、54…規制部材、54a…前方規制部材、54b…後方規制部材、54f…延出部材、56…すべり止め部材、100…水栓器具、F…当接面、H…開口、P…ピン(延出部材)、PL…プレート、S…天板(水栓器具を設置すべき場所)。

Claims (8)

  1. 水栓器具を設置すべき場所に固定される水栓本体と、
    スパウトを有し、前記水栓本体に対して左右方向に回動自在に設けられた回動体と、
    前記回動体の回動範囲を規制する回動規制部と、
    を備え、
    前記回動規制部は、
    前記水栓本体の外面上であって前記回動体との境界近傍に設けられるベース部材と、
    前記回動体の外面上であって前記水栓本体との境界近傍に設けられる規制部材と、
    前記ベース部材に固定されており前記規制部材に向けて延びる延出部材と、
    前記規制部材に設けられ前記回動体の回動に伴って移動し、前記延出部材に直接又は間接的に接することによって前記回動体の回動範囲を規制する当接面と、
    を有する、水栓器具。
  2. 前記延出部材は前記ベース部材に対して着脱自在に設けられており、
    前記ベース部材における前記延出部材の固定位置は、前記回動体の外面に沿って前記回動体の回動方向に変更自在である、請求項1に記載の水栓器具。
  3. 水栓器具を設置すべき場所に固定される水栓本体と、
    スパウトを有し、前記水栓本体に対して左右方向に回動自在に設けられた回動体と、
    前記回動体の回動範囲を規制する回動規制部と、
    を備え、
    前記回動規制部は、
    前記水栓本体の外面上であって前記回動体との境界近傍に設けられるベース部材と、
    前記回動体の外面上であって前記水栓本体との境界近傍に設けられる規制部材と、
    前記規制部材に固定されており前記ベース部材に向けて延びる延出部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記回動体の回動に伴って移動する前記延出部材が直接又は間接的に接することによって前記回動体の回動範囲を規制する当接面と、
    を有する、水栓器具。
  4. 前記ベース部材における前記当接面の位置は、前記回動体の外面に沿って前記回動体の回動方向に変更自在である、請求項3に記載の水栓器具。
  5. 前記水栓本体の外面と前記ベース部材の内面との間に配置されるすべり止め部材を更に備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水栓器具。
  6. 前記ベース部材及び前記規制部材はそれぞれ少なくとも二つの分離可能なパーツからなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水栓器具。
  7. 水栓本体と、スパウトを有し、前記水栓本体に対して左右方向に回動自在に設けられた回動体とを備える水栓器具に装着され、前記回動体の回動範囲を規制するためのアタッチメントであって、
    前記水栓本体の外面上であって前記回動体との境界近傍に設けられるベース部材と、
    前記回動体の外面上であって前記水栓本体との境界近傍に設けられる規制部材と、
    前記ベース部材に固定されており前記規制部材に向けて延びる延出部材と、
    前記規制部材に設けられ、前記規制部材の回転に伴って移動して前記延出部材に直接又は間接的に接する当接面と、
    を備える回動規制用アタッチメント。
  8. 水栓本体と、スパウトを有し、前記水栓本体に対して左右方向に回動自在に設けられた回動体とを備える水栓器具に装着され、前記回動体の回動範囲を規制するためのアタッチメントであって、
    前記水栓本体の外面上であって前記回動体との境界近傍に設けられるベース部材と、
    前記回動体の外面上であって前記水栓本体との境界近傍に設けられる規制部材と、
    前記規制部材に固定されており前記ベース部材に向けて延びる延出部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記規制部材の回転に伴って移動する前記延出部材が直接又は間接的に接する当接面と、
    を備える回動規制用アタッチメント。
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