JP4598559B2 - 規制手段及び規制部材 - Google Patents

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本発明は、規制手段及び規制部材に関する。
水栓においては、2つの水栓用部材(構成部品)を、相対回転可能な状態に配置することがある。例えば、吐水管と水栓本体とを別体で構成した水栓において、吐水管を一体的に備える円筒状部材を、水栓本体の外周側に回転可能な状態で嵌め合わせることがある(特許文献1を参照)。そして、かかる水栓においては、2つの水栓用部材(構成部品)の相対回転の態様(回転量)を規制するための規制手段を用いることがある。
具体的には、「外向き突出状の当接部を備える規制部材(ストッパ部材)」を、水栓本体に回転しない状態で組み付けた上、この規制部材(ストッパ部材)の外側に、円筒状部材を回転可能に嵌め合わせる。そして、円筒状部の周方向に沿った所定の箇所に内向き突出状の被当接部を形成し、この被当接部と、規制部材(ストッパ部材)の当接部との当接作用に基づいて、吐水管(円筒状部)の回転の態様(回転量)を規制することが行われている。
特開平9−13450号公報
しかし、この従来例に示す規制部材(ストッパ部材)等は、汎用性において問題がある。つまり、個々の規制部材(ストッパ部材)毎に、規制可能な回転角度(以下、「回転規制角度」という。)が、ただ1通りに限定される。よって、個々の水栓の使用状況に応じて異なる回転規制角度を得ようとすると、別個の規制部材(ストッパ部材)を使用することが必要となる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、汎用性の高い規制手段と、このような規制手段を構成するための規制部材を提供することを目的とする。
請求項1の発明の規制手段は、
中空部を有する第1の水栓用部材と、該中空部内に配置される内装部を備える第2の水栓用部材とを、所定の回転軸心回りに相対回転が可能な状態に配置して構成される水栓用部材の配置構造に適用されると共に、
前記相対回転の回転量が所定量となると、1組の当接部及び被当接部を当接させて該回転量が該所定量を超えることを規制する規制手段であって、
前記第1の水栓用部材及び前記第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面のうちの一方に設けられ、前記回転軸心回りに略円弧状の経路を描きつつ、一端部側に第1の被当接部を設け、他端部側に第2の被当接部を設けたガイド溝と、
前記ガイド溝に対して相対移動を行うことが可能な状態で挿入される挿入部を具備し、前記一対の対向面のうちの他方に設定された被固定基準部に固定基準部を位置合わせした状態で、該一対の対向面のうちの他方に対して着脱可能な状態に固定される規制部材と、を備え、
前記挿入部は、前記固定基準部よりも一方の側に設けられた第1の当接部を前記第1の被当接部に対向可能な方向に向ける第1の挿入態様、及び、前記固定基準部よりも他方の側に設けられた第2の当接部を前記第1の被当接部に対向可能な方向に向ける第2の挿入態様のうちの何れか一方を選択しつつ、前記ガイド溝に挿入可能とされ、
前記第2の当接部と前記第1の被当接部とを相互に嵌り込みつつ当接可能な段部形状若しくは凹凸形状に構成したことを特徴とする。
請求項1の規制手段では、挿入部の挿入態様(規制部材の固定姿勢)を、固定基準部を中心として、180度(回転した状態に)変更可能としている。そして、第1の挿入態様を選択した場合と、第2の挿入態様を選択した場合とでは、規制部材と第1の被当接部との当接態様が異なったものとなる。このため、同一の規制手段を用いつつも、その挿入部の挿入態様(規制部材の固定姿勢)を選択することで、この規制手段によって実行される「回転規制角度(許容される回転量等の相対回転の態様)」を変更することができる。
例えば、両当接部及び第1の被当接部を平滑面で構成すると、挿入部の挿入態様(規制部材の固定姿勢)を、第1の挿入態様及び第2の挿入態様のうちの何れとしても、当接部及び第1の被当接部の当接態様は、平滑面を単に接触させて行う態様(以下、「単純当接」という。)となる。これに対して、本発明では、第1の挿入態様を選択すると、「単純当接(即ち、第1の当接部の端面と、第1の被当接部の端面を単に衝突させて行う当接)」を実行するが、第2の挿入態様を選択すると、第2の当接部と第1の被当接部とが相互に嵌り込みながら、当接(以下、「嵌り込み当接」とう。)を行う。このため、第2の挿入態様を選択すると、この「嵌り込み」量だけ、「回転規制角度(相対回転の態様)」を変更することができる。
ここで、各請求項の発明の「挿入部」において、(1)固定基準部と、この固定基準部よりも一方の側に設けられた端面(例えば、挿入部の右側端面)までの距離と、(2)固定基準部と、この固定基準部よりも他方の側に設けられた端面(例えば、挿入部の左側端面)までの距離を等しくしてもよいが、異なるものとしてもよい。但し、何れの場合においても、第1の挿入態様の選択時の「固定基準部の回転規制角度(相対回転の態様)」と、第2の挿入態様の選択時の「固定基準部の回転規制角度(相対回転の態様)」と、を異なるものとすることが、各請求項の発明の目的を達成する上で必要である。そして、(1)の態様によると、当接部の態様にかかわらず、確実に、第1の挿入態様の選択時の「固定基準部の回転規制角度(相対回転の態様)」と、第2の挿入態様の選択時の「固定基準部の回転規制角度(相対回転の態様)」と、を異なるものとすることができる。
各請求項の発明において、第1の水栓用部材や第2の水栓用部材を種々選択できる。例えば、(1)第1の水栓用部材を筒状部材(例えば、円筒状部材)で構成したり、筒状部材を備える部材(例えば、筒状部材を一体的に備える吐水管等)で構成し、(2)第2の水栓用部材を、この筒状部材の中空部内に配置される内装部(例えば、略円柱状、略円筒状等の外形を備える部分)を具備する水栓本体で構成する態様を例示できる。また、(3)第1の水栓用部材を略筒状に構成されるハンドル本体で構成し、第2の水栓用部材をこのハンドル本体が装着される水栓本体で構成し、内装部をハンドル本体の中空部内に配置されると共に、水栓本体において、ハンドル本体の取付部位を構成する部分とする態様、等を例示できる。更に、(4)「複数の円筒管を挿嵌し、伸縮自在に構成されるスタンド本体部」を備える「吐水具用スタンド(例えば、シャワースタンド)」においては、外側に配置される円筒管を第1の水栓用部材とし、内側に配置される円筒管を第2の水栓用部材とする態様等も例示できる。
各請求項の発明の「相対回転」の態様は特に問わない。つまり、第2の水栓用部材を固定した状態で第1の水栓用部材を回転させてもよいし、第1の水栓用部材を固定した状態で第2の水栓用部材を回転させてもよい。また、第1の水栓用部材及び第2の水栓用部材を同時に逆方向に回転させてもよい。更に、内装部は中空部内に嵌合状態で配置されてもよいし、遊入状態で配置されてもよい。
各請求項の発明において、第1の水栓用部材及び第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面としては、以下の面を例示できる。例えば、中空部の内周面(第1の水栓用部材側の対向面)と、内装部の外周面(第2の水栓用部材側の対向面)とを例示できる。また、各請求項の発明の「対向面」は、この中空部の内周面及び内装部の外周面に限定されない。つまり、第1の水栓用部材が一端部を底板部や天板部で閉鎖した筒形状を備える場合、底板部や天板部の内面(中空部側の面)を第1の水栓用部材側の対向面とし、内装部において、この内面と対向する外面(例えば、内装部の端面等)を、第2の水栓用部材側の対向面とすることができる。
請求項2の発明の規制手段は、請求項1に記載の規制手段において、
前記第1の当接部と前記第2の被当接部とを相互に嵌り込みつつ当接可能な段部形状若しくは凹凸形状に構成したことを特徴とする。
請求項2の発明によると、挿入部の挿入態様(規制部材の固定姿勢)に応じて、規制部材と第2の被当接部との当接態様を異なったものとすることができる。つまり、請求項2の発明では、第1の挿入態様を選択すると、第2の当接部と第2の被当接部とを単純当接(即ち、第2の当接部の端面と第2の被当接部の端面を単に接触させて行う当接)」させるが、第2の挿入態様を選択すると、第1の当接部と第2の被当接部とを「嵌り込み当接」させることができる。そして、この「嵌り込み」量の分だけ、「回転規制角度(許容される回転量)」を変更することができる。
従って、請求項2の発明では、第1の水栓用部材と、第2の水栓用部材との間に施される相対回転の方向が、左右何れかの回転方向であっても、挿入部の挿入態様(規制部材の固定姿勢)を選択することで、被当接部と当接部との当接態様を異なったものとすることができる。
請求項3の発明の規制手段は、請求項1又は請求項2に記載の規制手段において、
前記挿入部は、左右方向を前記ガイド溝の経路に沿った方向に向け、上面部及び下面部を前記回転軸心に沿った方向に向けた状態で前記ガイド溝に挿入され、
前記挿入部は、前記固定基準部の左右に対称な形状を備え、前記固定基準部の上下に非対称な形状を備えると共に、前記挿入部において前記固定基準部から左右の端面までの距離が等しくされていることを特徴とする。
請求項3の発明は、規制手段の具体的な形状を示すものである。尚、請求項3の発明の規制手段の更に具体的な態様としては、挿入部の縦断面(ガイド溝の経路に沿った縦断面)形状を、略「凸の字状」としたものを例示できる。この具体的態様では、被当接部(請求項1の発明では第1の被当接部、請求項2の発明では第1の被当接部及び第2の被当接部)を、例えば、以下のように構成できる。つまり、ガイド溝の端部側の内壁部のうちで、第1の挿入態様を選択したときに、挿入部の下面部が位置する側の部位に段部を設け、この段部によって被当接部を構成できる。
尚、請求項3の応用発明に係る規制手段として、以下の「規制手段」を例示できる。
つまり、「請求項1又は請求項2に記載の規制手段において、
前記挿入部は、左右方向をガイド溝の経路に沿った方向に向け、上面部及び下面部を前記回転軸心に沿った方向に向け、表面部及び裏面部を前記相対回転の半径方向に沿った方向に向けつつ、前記ガイド溝に挿入され、
前記挿入部は、前記固定基準部の左右に点対称な形状を備えると共に、前記挿入部において前記固定基準部から左右の端面までの距離が等しくされていることを特徴とする規制手段」を例示できる。この応用発明に係る規制手段は、挿入部の横断面(ガイド溝の経路に沿った横断面)を略「クランク状」に構成したものである。
請求項4の発明の規制手段は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の規制手段において、
前記規制部材とは別体に構成され、前記規制部材と同一形状を備えると共に、前記水栓用部材の配置構造に対して着脱自在に装着される第2の規制部材を、1つ以上備えることを特徴とする。
ここで、請求項4の発明の「同一形状を備える第2の規制部材」は、請求項1乃至請求項3の規制部材と同様な「第1の当接部及び第2の当接部」を備え、同様な機能を備える。このため、請求項4の発明では、複数の規制部材(請求項1乃至請求項3の規制部材と、第2の規制部材)の中から、所望数の規制部材を選択し、「回転規制角度(相対回転の態様)」をきめ細かく変更することができる。尚、各規制部材(規制部材、及び、第2の規制部材)の幅(ガイド溝の経路方向に沿った幅)を同一にしてもよいし、各規制部材の中に、幅の異なるものを存在させてもよい。後者の場合(幅の異なるものが存在する場合)には、「回転規制角度(相対回転の態様)」を更にきめ細かく変更することができる。
特に、請求項3の発明に、請求項4の発明の限定を加えると、「回転規制角度(相対回転の態様)」を更により一層、きめ細かく変更できる。例えば、水栓用部材の配置構造に対して、(1)規制部材と、第2の規制部材を同一の固定姿勢(挿入部を同一の挿入態様でガイド溝に挿入する場合)と、(2)規制部材と、第2の規制部材を異なる固定姿勢(挿入部を異なる挿入態様でガイド溝に挿入する場合)とでは、「回転規制角度(相対回転の態様)」を異なるものとしてできるからである。蓋し、(1)の態様では、規制部材と、第2の規制部材と隣合う端面が単純当接するのに対して、(2)の態様では、規制部材と、第2の規制部材と隣合う端面が嵌り込み当接するからである。
この請求項4の発明では、使用する第2の規制部材の数は特に問わない。つまり、規制部材の幅(ガイド溝の経路方向に沿った幅)と、使用する第2の規制部材の幅(ガイド溝の経路方向に沿った幅)との合計が、ガイド溝の経路長を超えない範囲であるならば、所望の数の「第2の規制部材」を使用することができる。また、第2の規制部材は、「一対の対向面のうちの他方」に対して固定されているか否かを特に問わない。
請求項5の発明の規制手段は、
中空部を有する第1の水栓用部材と、該中空部内に配置される内装部を備える第2の水栓用部材とを、所定の回転軸心回りの相対回転が可能な状態に配置して構成される水栓用部材の配置構造に適用されると共に、
前記相対回転の回転量が所定量となると、1組の当接部及び被当接部を当接させて該回転量が該所定量を超えることを規制する規制手段であって、
前記第1の水栓用部材及び前記第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面のうちの一方に設けられると共に、前記回転軸心回りに略円弧状の経路を描きつつ、該経路の方向に沿った端部側に被当接部を形成したガイド溝と、
前記ガイド溝に相対移動が可能な状態で挿入される挿入部を有し、該挿入部において前記被当接部と対向可能な所定の部位によって当接部を構成する規制部材と、
を備え、
前記規制部材を、前記ガイド溝に沿って配置可能な複数の規制体で構成し、該複数の規制体のうちの少なくとも1つを前記一対の対向面のうちの他方に固定し、前記規制体の固定が行われることを特徴とする。
請求項5の発明の規制手段では、規制部材を複数の規制体で構成する。このため、使用する規制体の数を選択することによって、「回転規制角度(相対回転の態様)」を変更することができる。尚、請求項5の発明の「規制部材」としては、請求項1乃至請求項4の何れかの発明に示す「規制部材」や、その他の規制部材(段部形状若しくは凹凸形状の当接部を備えない規制部材)を用いることができる。また、請求項5の発明の「ガイド溝」としては、請求項1乃至請求項4の何れかの発明に示す「ガイド溝」や、その他のガイド溝(段部形状若しくは凹凸形状の被当接部を備えないガイド溝)を用いることができる。
請求項6の発明の規制手段は、請求項5に記載の規制手段において、
幅が異なる複数の規制体を備えることを特徴とする。
請求項6の発明の規制手段では、使用する規制体の数の選択に加えて、使用する規制体の幅(ガイド溝の経路方向に沿った幅)を選択できるため、「回転規制角度(許容される回転量)」の変更を、更にきめ細かく行うことができる。
請求項7の発明の規制部材は、
中空部を有する第1の水栓用部材と、該中空部内に配置される内装部を備える第2の水栓用部材とを、所定の回転軸心回りに相対回転が可能な状態に配置して構成される水栓用部材の配置構造に設置されると共に、
前記相対回転の回転量が所定量となると、所定の当接部を特定の被当接部に当接させて該回転量が該所定量を超えることを規制するための規制部材であって、
前記第1の水栓用部材及び前記第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面のうちの一方に設けられ、前記回転軸心回りに略円弧状の経路を描きつつ、一端部側に第1の被当接部を設け、他端部側に第2の被当接部を設けたガイド溝に対して相対移動を行うことが可能な状態で挿入される挿入部を具備すると共に、
前記対向面のうちの他方に設定された被固定基準部に固定基準部を位置合わせした状態で、該対向面のうちの他方に対して着脱可能な状態に固定され、
前記挿入部は、前記固定基準部よりも一方の側に設けられた第1の当接部を前記第1の被当接部に対向可能な方向に向ける第1の挿入態様、及び、前記固定基準部よりも他方の側に設けられた第2の当接部を前記第1の被当接部に対向可能な方向に向ける第2の挿入態様のうちの何れか一方を選択しつつ、前記ガイド溝に挿入可能とされ、
前記第2の当接部と前記第1の被当接部とを相互に嵌り込みつつ当接可能な段部形状若しくは凹凸形状に構成したことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1の発明の「規制手段」において使用される「規制部材」を示している。
請求項8の発明の規制部材は、請求項7に記載の規制部材において、
前記第1の当接部と前記第2の被当接部とを相互に嵌り込みつつ当接可能な段部形状若しくは凹凸形状に構成したことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2の発明の「規制手段」において使用される「規制部材」を示している。
尚、請求項5の発明と同様に、請求項7又は請求項8の規制部材を、同一形状を備える「第2の規制部材」と共に水栓用部材の配置構造に対して着脱自在に装着可能としてもよい。
以上のように、請求項1〜6の各発明によると、汎用性の高い規制手段を得ることができる。また、請求項7及び請求項8の発明によると、汎用性の高い規制部材を得ることができる。
次に、本各発明に係わる「規制手段」の最良の形態(以下、「実施例」という。)を図面に従って詳細に説明する。
(1)規制手段Kの概要
本実施例では、図1に示すように、規制手段Kの水栓1への適用例を述べる。この適用対象となる水栓1、デッキ部(台部)2に設置して使用されるデッキタイプの水栓1である。この水栓1は、水栓本体10と、カバー体20と、サブカバー体30と、操作ハンドル8とを備えている。尚、本実施例では、カバー体20が第1の水栓用部材の具体例を示すと共に、水栓本体10が第2の水栓用部材の具体例を示している。また、カバー体20の内周面が、「対向する一対の対向面の他方」の具体例を構成する。
水栓本体10は、略円柱状の外観を備えつつ、デッキ部(台部)2上に固定的に設置されている。この水栓本体10は、下方に位置する基台部11と、中間に位置する中間部12と、上方に位置する上方部13とを備えている。また、中間部12の上下方向に沿った両脇の部位には、各々、装着溝(図示を省略)が周回状に設けられている。そして、各装着溝(図示を省略)に、シール部材(パッキン)15a、15bが装着されている。尚、本実施例では、中間部12及び上方部13が、内装部の具体例を構成する。また、中間部12及び上方部13の外周面が、「対向する一対の対向面の一方」の具体例を構成する。
上方部13には、この水栓1の弁装置を構成する摺動弁13bが設置されている。この摺動弁13bは、固定ディスクとこの固定ディスクに対して摺動する可動ディスクとを備える。そして、この摺動弁13bは、水栓本体10の上方に配置された操作ハンドル8(レバーハンドル)によって操作される。
中間部12は、前面部(使用者の方向)に開口部12aを備えている。この開口部12aは、中間部12の周方向に沿って略長円状若しくは略円弧状に形成されている。また、この開口部12aは、吐水配管16が挿通されている。この吐水配管16は、摺動弁13bから流出させる湯や水を、水栓本体10の外部に導くためのものである。例えば、可撓性を備えたホースを用いて構成されている。
図2及び図3に示すように、中間部12の背面部は、ガイド溝Gが設けられている。このガイド溝Gは、中間部12の軸心V回りに、中心角「約210度」の略円弧状の経路を形成している。このガイド溝Gは、略コの字形状を備えると共に、底壁部(ガイド溝Gの溝底に位置する壁部)G1と、上壁部G2と、下壁部G3とを備える。また、ガイド溝Gの経路方向に沿った一端部側では、下壁部G3を段差状に高くして、第1の被当接部g1を形成している。更に、ガイド溝Gの経路方向に沿った他端部側においては、下壁部G3を段差状に高くして、第2の被当接部g2を形成している。尚、第1の被当接部g1及び第2の被当接部g2は、ガイド溝Gの経路方向に沿って相互に略鏡面対称な形状とされている。また、第1の被当接部g1及び第2の被当接部g2は、何れも、ガイド溝Gのうちで、その経路方向に沿った端部側の部分で構成されるため、略円弧形の平面形状を備える。そして、第1の被当接部g1及び第2の被当接部g2の中心角(中間部12の軸心V回りの中心角)は、何れも、「約15度」とされている。よって、ガイド溝Gのうちで、第1の被当接部g1及び第2の被当接部g2を除く部位の中心角(中間部12の軸心V回りの中心角)は、「約180度」とされる。また、中間部12の軸心Vは、後述する「カバー体20の回転軸心J」と一致する。
また、図6等に示すように、各被当接部g1、g2は、ガイド溝Gの経路に沿って他方の被当接部(g2、g1)を指向する面E1(E2)、F1(F2)を備えている。以下の説明においては、これらのうちで、各被当接部g1、g2の端面を構成する面E1、E2(相互に近接する位置に設けられる面)を、「先側被当接面E1、E2」と称することがある。また、ガイド溝Gにおいて、その経路方向に沿った両端部に位置する「端壁面」を用いて構成される面F1、F2(相互に離間する位置に設けられる面)を、「奥端側被当接面F1、F2」と称することがある。
カバー体20は、図1に示すように、上下両端部が開放された略円筒形状を備えており、このカバー体20の内部空間によって中空部21が構成されている。そして、この中空部21内に中間部12及び上方部13を配置すると共に、この中間部12及び上方部13を基準に左右に回転可能(中間部12及び上方部13の軸心回りに)とされている。
このカバー体20の前面部には、図1に示すように、貫通孔22が設けられている。この貫通孔22は、カバー体20の位置を正面に向けたとき(回転を行わないときであって、以下の説明において、「原点位置」という。)に、カバー体20の最前部(図3や図5等の符号Mで示す使用者を基準)に位置すると共に、開口部12aの幅方向(中間部12の周方向に沿った幅方向)に沿った中間部の位置に設けられている。また、カバー体20の前面部であって、この開口部12aを包囲する部位からは、略筒状の支持管25が突出している。尚、図示を省略するが、支持管25の突端部には、所定の吐水具(シャワーヘッド等の吐水ヘッド)が、着脱自在な状態で支持されている。
この支持管25は、下端部25aをカバー体20の前面部と一体化し、カバー体20と一体にて回動(左右に回転)可能とされている。また、この支持管25の内部には吐水配管16の端末側の部分が挿入されると共に、吐水配管16の端末部が、前述の吐水具(シャワーヘッド等の吐水ヘッド)に接続されている。そして、使用者が、この支持管25を右回転方向若しくは左回転方向に向かって、所定の角度回転させると(詳細は後述する。)、カバー体20は、中間部12及び上方部13(つまり、内装部)の軸心を回転中心としつつ回転可能である。
カバー体20の背面部には、図1及び図2に示すように、取付孔27が設けられている。この取付孔27は、カバー体20を「原点位置」としたときに、カバー体20の最後部(前述の使用者Mを基準)に位置する部位であって、しかも、ガイド溝Gとを上下に位置合わせ可能な部位に設けられている。この取付孔27(正確には、取付孔27の中心部)は、「被固定基準部H」の具体例を構成する。そして、この取付孔27には、回転規制ストッパ(以下、「ストッパ」という。)50が、固定ネジ40を用いて固定されている。尚、このストッパ50の詳細については後述する。
サブカバー体30は、基台部11に被覆するものである。このサブカバー体30は、基台部11に対して相対回転不能な状態とされている。
ストッパ50は、規制部材(若しくは、規制体)の具体例を構成する。また、後述する「第2のストッパ50A、50B、50C、50D」も、このストッパ50と同様な構成を備える。そして、このストッパ50は、図2及び図3に示すように、本体部51と、固定部材52とを備えている。尚、本実施例では、カバー体20の内周面と、中間部12の外周面が近接するため、後述するように、本体部51の略全域がガイド溝Gに挿入される。つまり、本体部51の略全体によって、「挿入部」の具体例が構成される。但し、本実施例と異なり、「第1の水栓用部材及び第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面」が、離間する状態となる場合、ストッパ50が、この挿入部の他に、当該「ストッパ50」を「対向する一対の対向面の他方」に固定するための固定部(固定代)を備えていてもよい。
本体部51は、樹脂を用いて作製した一体成型品であり、幅方向に沿って対称な形状を備えるが、上下方向に沿って非対称な形状を備えている。そして、この本体部51は、図4(a)〜(c)に示すように、縦断面が略「凸の字状」とされると共に、平面形状が略円弧状(ガイド溝Gと同一の曲率半径の円弧状)とされている。つまり、この本体部51は、略円弧状に形成される基体部51aと、基体部51aの一方の側面の下半側の部位から略円弧状に突出する突出部51bと、基体部51aの他方の側面の下半側の部位から略円弧状に突出する突出部51cと、を備えている。また、この本体部51は、下面部51dを平滑面としているが、上面部51eを、両端方向(幅方向)に段差状に下る段差面としている。
基体部51aの幅方向に沿った中心位置には、収納穴51fが設けられている。この収納穴51fは、基体部51aの上面部に開口部51gを備えると共に、基体部51aの表面部(本体部51の半径方向に沿った外側の面部分)にも、開口部51hを備えている(図2等を参照)。更に、この収納穴51fは、固定部材(6角形状の固定用ナット)52を収納可能(嵌合可能)な形状とサイズを備えていると共に、底部を固定部材52の隣接する2つの面とに当接可能なV字形状としている。つまり、収納穴51fの底部は、固定部材52を回転不能な状態に支持する形状を備える。そして、このように、収納穴51fに固定部材(固定用ナット)52が収納(嵌合)された状態となると、表面部の開口部51hが、固定部材(固定用ナット)52のネジ孔52aと位置合わせされた状態となる。
本ストッパ50では、開口部51hを通じて前方に露呈するネジ孔52a(正確には、ネジ孔52aの中心部)が、ストッパ50の幅方向(左右の方向)及び上下方向に沿った中間部に位置している。そして、このネジ孔52a(正確には、ネジ孔52aの中心部)によって「固定基準部C(図3の破線を参照)」の具体例を構成する。
本ストッパ50では、「固定基準部C」よりも一方の側(左右一方の側)に、第1の当接部t1を配置し、「固定基準部C」の他方の側(左右他方の側)に、第2の当接部t2を配置している。つまり、本体部51の一端側部分と、一方の突出部51bとによって第1の当接部t1を構成し、本体部51の他端側部分と、他方の突出部51cとによって第2の当接部t2を構成している。そして、第1の当接部t1及び第2の当接部t2は、相互に略鏡面対称な形状とされている。
ここで、本ストッパ50では、図4及び図6等に示すように、両端(円弧方向に沿った両端)に端面A1、A2を、幅方向に沿った外側(円弧方向に沿った外側)を指向する状態に備えるが、以下の説明において、これらの端面A1、A2を、「端側当接面A1、A2」と称することがある。また、本ストッパ50では、基体部51aと、一方の突出部51bとの境界の位置に、一方の端面A1と略同一方向を指向する中間面B1を備え、基体部51aと、他方の突出部51cとの境界の位置に、他方の端面A2と略同一方向を指向する中間面B2を備えるが、以下の説明において、これらの中間面B1、B2を、「中側当接面B1、B2」と称することがある。つまり、本ストッパ50では、固定基準部Cの両側であって、しかも、固定基準部Cを基準とする対称な位置に、固定基準部Cからの距離が異なる複数(本実施例では、2つ)の当接面を備えている。
本ストッパ50(本体部51)は、前述の如く、略円弧状の平面形状を備えるが、その中心角は、図3に示すように、約60度とされている。また、基体部51aも、略円弧状の平面形状を備え、その中心角は、約30度とされている。更に、各突出部51b、51cも、略円弧状の平面形状を備え、その中心角は、約15度とされている。つまり、本ストッパ50(本体部51)は、その幅方向に沿って略円弧状の外形線(仮想線)を描くが、この外形線の両端に約60度の間隔にて、「端側当接面A1、A2」を配置し、この外形線の中間部に、約30度の間隔にて、「中側当接面B1、B2」を配置している。
本実施例では、このストッパ50が、以下のようにして、水栓1に配置されている。つまり、本ストッパ50を、第1の挿入態様{図5(b)等参照}若しくは第2の挿入態様{図11(b)等参照}によってガイド溝Gに挿入する。そして、中間部12及び上方部13からなる「内装部」に対して、カバー体20を挿嵌状に被せた後、カバー体20の取付孔27と、固定部材(固定用ナット)52のネジ孔52aを位置合わせする。この状態で、カバー体20の外部から、ネジ孔52aに固定ネジ40を螺合する。そして、この螺合を、固定ネジ40の後端側が、取付孔27に止まる状態で完了すると(図3を参照)、本ストッパ50のカバー体20への固定を完了する。
本実施例では、このストッパ50の固定を行う際に、その固定姿勢(挿入部の挿入態様)を選択することができる。つまり、本体部51(挿入部)のガイド溝Gへの挿入態様として、(1)上面部51eを上方(上壁部G2の方向)に向け、下面部51dを下方(下壁部G3の方向)に向けつつ挿入する態様(つまり、第1の挿入態様)と、(2)下面部51dを上方(上壁部G2の方向)に向け、上面部51eを下方(下壁部G3の方向)に向けつつ挿入する態様(つまり、第2の挿入態様)と、を選択できる。
「第1の挿入態様」を選択すると、図6(a)〜(c)に示すように、ガイド溝Gの経路方向に沿って、第1の当接部t1と第1の被当接部g1とが対向可能(第1の当接部t1が、第1の被当接部g1を指向する状態)となると共に、第2の当接部t2と第2の被当接部g2とが対向可能(第2の当接部t2が、第2の被当接部g2を指向する状態)となる。このとき、第1の当接部t1と第1の被当接部g1とが略鏡面対称な状態となり、第2の当接部t2と第2の被当接部g2とが略鏡面対称な状態となる。よって、第1の当接部t1と第1の被当接部g1との当接や、第2の当接部t2と第2の被当接部g2との当接は、「単純当接(相互に近接する端面を単に接触させるだけの当接)」となる。具体的には、第1の当接部t1と第1の被当接部g1との当接は、「端側当接面A1」と、「先側被当接面E1」とを単純に面接触させて行われ、第2の当接部t2と第2の被当接部g2との当接は、「端側当接面A2」と、「先側被当接面E2」とを単純に面接触させて行われる。
一方、「第2の挿入態様」を選択すると、図12(a)〜(c)に示すように、ガイド溝Gの経路方向に沿って、第2の当接部t2と第1の被当接部g1とが対向可能(第2の当接部t2が、第1の被当接部g1を指向する状態)となると共に、第1の当接部t1と第2の被当接部g2とが対向可能(第1の当接部t1が、第2の被当接部g2を指向する状態)となる。このとき、第2の当接部t2と第1の被当接部g1とが略凹凸の反転した状態となると共に、第1の当接部t1と第2の被当接部g2とが略凹凸の反転した状態となる。よって、第2の当接部t2と第1の被当接部g1との当接や、第1の当接部t1と第2の被当接部g2との当接は、「嵌り込み当接」となる。
つまり、第2の当接部t2と第1の被当接部g1との当接は、第2の当接部t2及び第1の被当接部g1を嵌合させて行われ、「端側当接面A2」を「奥端側被当接面F1」に面接触させ、「中側当接面B2」を「先側被当接面E1」に面接触させて完了する。また、第1の当接部t1と第2の被当接部g2との当接は、第1の当接部t1及び第2の被当接部g2を嵌合させて行われ、「端側当接面A1」を「奥端側被当接面F2」に面接触させ、「中側当接面B1」を「先側被当接面E2」に面接触させて完了する。
本実施例では、第2の当接部t2と第1の被当接部g1との嵌め合わせは、対向する2組の面(A2及びF1、B2及びE1)の面接触によって完了し、第1の当接部t1と第2の被当接部g2の嵌め合わせも、対向する2組の面(A1及びF2、B1及びE2)の面接触によって完了する(図12等を参照)。但し、これらの嵌め合わせが、対向する1組の面の当接のみによって完了するものとしてもよい。例えば、これらの嵌め合わせを、「端側当接面A2(A1)」と「奥端側被当接面F1(F2)」の面接触と、「中側当接面B2(B1)」と「先側被当接面E1(E2)」の面接触と、のうちの一方のみがなされると、完了する態様とすることもできる。
(2)使用例
次に、本ストッパ50(本規制手段K)の使用例を、図5〜図15を用いて説明する。尚、以下の説明においては、図5(a)等に示すように、カバー体20を原点位置に配置すると、支持管25の突端部、及び、この突端部に装着された吐水具(図示を省略)が、前方(水栓1の前方の使用者Mの方向)を向いた状態となる。また、カバー体20の取付孔27(被固定基準部H)は、背後(水栓1の前方の使用者Mと反対の方向)を向いた状態となる。
図5及び図6に、本ストッパ50(本規制手段K)の第1の使用例(以下、「使用例1」という。)を示している。この使用例1では、1つのストッパ50のみを用いる態様を示している。そして、この使用例1では、その本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに第1の挿入態様に従って挿入している。
この使用例1では、図5(a)及び図6(a)に示すように、カバー体20を原点位置に配置すると、ガイド溝G内に配置されたストッパ50の移動可能範囲は、以下のように定められる。つまり、右回転方向(以下、説明において、「右」、「左」を、水栓1の前方の使用者Mから見た状態を基準に定める。)への移動可能範囲(符号「SR」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを60度回転するまでの範囲とされ、左回転方向への移動可能範囲(符号「SL」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを60度回転するまでの範囲とされる。
つまり、図6(a)〜(c)に示すように、ガイド溝G内のストッパ50はその両端側において、下壁部G3を基準とする同一の高さで、「端側当接面A1(A2)」を、「先側被当接面E1(E2)」と対向可能としている。そして、ガイド溝G内で対向する「端側当接面A1(A2)」と、「先側被当接面E1(E2)」との距離が、ガイド溝Gを、カバー体20の回転軸心の回りに60度回転する距離となっているからである。
よって、この使用例1において、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)は、右回転方向(符号「MR」を参照)に「60度」となり、左回転方向(符号「ML」を参照)に「60度」となる。つまり、この使用例1によると、使用者Mは、支持管25及び吐水具に対して、原点位置を基準として左右に対称な角度(60度)だけ、回転操作(回動操作)を施すことができる。
図7及び図8に、本ストッパ50(本規制手段K)の第2の使用例(以下、「使用例2」という。)を示している。この使用例2では、ストッパ50の他に、同様な構成を備える「他のストッパ50A(第2のストッパ)」を用いる態様を示している。この使用例2においては、各ストッパ50、50Aの本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して、第1の挿入態様に従って挿入している。この使用例2においては、一方のストッパ50の固定基準部Cを、被固定基準部Hに位置合わせし、当該一方のストッパ50をカバー体20に固定している。また、他方のストッパ50Aは、ガイド溝G内の空き領域うちで、「使用者Mから見て、一方のストッパ50の左側方に存在する空き領域部分」に挿入されている。尚、他方のストッパ50Aは、カバー体20やガイド溝G等に固定されていない。
この使用例2では、図7(a)及び図8(a)に示すように、カバー体20を原点位置に配置すると、ガイド溝G内に配置されたストッパ50の移動可能範囲は、以下のように定められる。つまり、右回転方向への移動可能範囲(符号「SR」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを60度回転するまでの範囲とされ、左回転方向への移動(符号「SL」の範囲)は許容されないものとなっている。
つまり、図8(a)及び(b)に示すように、使用例2では、ガイド溝G内で2つのストッパ50、50Aを、端側当接面A1、A2を当接(単純当接)させた状態で連続状に配置している。そして、この連続状に配置されたストッパ50、50Aの両端側において、下壁部G3を基準とする同一の高さで、「端側当接面A1(A2)」を、「先側被当接面E1(E2)」と対向可能としている。そして、この連続状に配置されたストッパ50、50Aの右端側においては、ガイド溝G内で対向する「端側当接面A1」と、「先側被当接面E1」との距離が、ガイド溝Gをカバー体20の回転軸心Jの回りに60度回転する距離となっている。一方、この連続状に配置されたストッパ50の左端側においては、ガイド溝G内で対向する「端側当接面A2」と、「先側被当接面E2」との距離が「ゼロ(既に当接)」となっているからである。
よって、この使用例2において、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)は、右回転方向(符号「MR」を参照)に「60度」となり、左回転方向(符号「ML」を参照)に「ゼロ度」となる。つまり、この使用例2によると、使用者は、支持管25及び吐水具に対して、原点位置を基準として右回転方向のみに、回転操作を施すことができる。
この使用例2のように、左右一方の回転方向への回転を禁止したり、左右一方の回転方向への回転量を抑制する態様は、例えば、以下のように使用できる。つまり、図7(a)に示すように、カバー体(支持管25)の一方の回転方向に、壁部W等の障害物が存在するため、カバー体(支持管25)の一方向への回転を抑制したり、禁止したい場合に有効である。
図9及び図10に、本ストッパ50(本規制手段K)の第3の使用例(以下、「使用例3」という。)を示している。この使用例3においても、ストッパ50の他に、同様な構成を備える「他のストッパ50A(第2のストッパ)」を用いる態様を示している。この使用例3においては、一方のストッパ50の本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して第1の挿入態様に従って挿入し、他方のストッパ50A(第2のストッパ)の本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して第2の挿入態様に従って挿入している。
この使用例3においては、一方のストッパ50の固定基準部Cを、被固定基準部Hに位置合わせし、当該一方のストッパ50をカバー体20に固定している。また、他方のストッパ50Aは、ガイド溝G内の空き領域うちで、「使用者Mから見て、一方のストッパ50の左側方に存在する空き領域部分」に挿入されている。尚、他方のストッパ50Aは、カバー体20やガイド溝G等に固定されていない。
この使用例3では、図9(a)及び図10(a)に示すように、カバー体20を原点位置に配置すると、ガイド溝G内に配置されたストッパ50の移動可能範囲は、以下のように定められる。つまり、右回転方向への移動可能範囲(符号「SR」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを60度回転するまでの範囲とされ、左回転方向への移動可能範囲(符号「SL」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを30度回転するまでの範囲とされている。
つまり、図10(a)〜(c)に示すように、使用例3では、ガイド溝G内で2つのストッパ50、50Aの第2の当接部t2同士を、略凹凸の反転する状態で対向させつつ、嵌合させている。そして、ガイド溝G内に第1の挿入態様に従って挿入されたストッパ50は、下壁部G3を基準とする同一の高さで、「端側当接面A1」を、「先側被当接面E1」と対向可能としている。しかも、この「端側当接面A1」と、「先側被当接面E1」との距離が、ガイド溝Gを、カバー体20の回転軸心Jの回りに60度回転する距離となっている。
一方、ガイド溝G内に第2の挿入態様に従って挿入されたストッパ50Aは、下壁部G3を基準とする同一の高さで、「中側当接面B1」を、「先側被当接面E2」と対向可能としている。しかも、「中側当接面B1」と「先側被当接面E2」との距離が、ガイド溝Gを、カバー体20の回転軸心Jの回りに30度回転する距離となっているからである。
よって、この使用例3において、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)は、右回転方向(符号「MR」を参照)に「60度」となり、左回転方向(符号「ML」を参照)に「30度」となる。つまり、この使用例3によると、使用者は、支持管25及び吐水具に対して、原点位置を基準として右回転方向に60度の回転操作を施すことができ、左回転方向に30度の回転操作を施すことができる。
図11及び図12に、本ストッパ50(本規制手段K)の第4の使用例(以下、「使用例4」という。)を示している。この使用例4では、1つのストッパ50のみを用いる態様を示している。そして、この使用例4では、その本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して、第2の挿入態様に従って挿入している。
この使用例4では、図11(a)及び図12(a)に示すように、カバー体20を原点位置に配置すると、ガイド溝G内に配置されたストッパ50の移動可能範囲は、以下のように定められる。つまり、右回転方向への移動可能範囲(符号「SR」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを75度回転するまでの範囲とされ、左回転方向への移動可能範囲(符号「SL」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを75度回転するまでの範囲とされる。
つまり、図12(a)〜(c)に示すように、ガイド溝G内のストッパ50はその両端側において、下壁部G3を基準とする同一の高さで、「中側当接面B2(B1)」を、「先側被当接面E1(E2)」と対向可能としている。そして、ガイド溝G内で対向する「中側当接面B2(B1)」と、「先側被当接面E1(E2)」との距離が、ガイド溝Gを、カバー体20の回転軸心Jの回りに75度回転する距離となっているからである。
よって、この使用例4において、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)は、右回転方向(符号「MR」を参照)に「75度」となり、左回転方向(符号「ML」を参照)に「75度」となる。つまり、この使用例4によると、使用者は、支持管25及び吐水具に対して、原点位置を基準として左右に対称な角度(75度)だけ、回転操作(回動操作)を施すことができる。
図13及び図14に、本ストッパ50(本規制手段K)の第5の使用例(以下、「使用例5」という。)を示している。この使用例5では、ストッパ50の他に、同様な構成を備える「他のストッパ50A(第2のストッパ)」を用いる態様を示している。この使用例5においては、各ストッパ50、50Aの本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して、第2の挿入態様に従って挿入している。この使用例5においては、一方のストッパ50の固定基準部Cを、被固定基準部Hに位置合わせし、当該一方のストッパ50をカバー体20に固定している。また、他方のストッパ50Aは、ガイド溝G内の空き領域の内で、「使用者Mから見て、一方のストッパ50の左側方に存在する空き領域部分」に挿入されている。尚、他方のストッパ50Aは、カバー体20やガイド溝G等に固定されていない。
この使用例5では、図13(a)及び図14(a)に示すように、カバー体20を原点位置に配置すると、ガイド溝G内に配置されたストッパ50の移動可能範囲は、以下のように定められる。つまり、右回転方向への移動可能範囲(符号「SR」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを75度回転するまでの範囲とされ、左回転方向への移動可能範囲(符号「SL」の範囲)は、カバー体20の回転軸心Jの回りを15度回転するまでの範囲とされている。
つまり、図14(a)及び(b)に示すように、本使用例では、ガイド溝G内で2つのストッパ50、50Aを、端側当接面A2、A1を当接させた状態で連続状に配置し、この連続状に配置されたストッパ50、50Aの両端側において、下壁部G3を基準とする同一の高さで、「中側当接面B2(B1)」を、「先側被当接面E1(E2)」と対向可能とし、「端側当接面A2(A1)」を、「奥端側被当接面F1(F2)」と対向可能としている。
この連続状に配置されたストッパ50、50Aの右端側においては、ガイド溝G内で対向する「端側当接面A2」と、「奥端側被当接面F1」との距離が、ガイド溝Gを、カバー体20の回転軸心の回りに75度回転する距離となっている。一方、この連続状に配置されたストッパ50、50Aの左端側においては、ガイド溝G内で対向する「端側当接面A1」と、「奥端側被当接面F2」との距離が、ガイド溝Gを、カバー体20の回転軸心の回りに15度回転する距離となっているからである。
よって、この使用例5において、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)は、右回転方向(符号「MR」を参照)に「75度」となり、左回転方向(符号「ML」を参照)に「15度」となる。
更に、詳細な図示を省略するが、本実施例では、以下に示す使用例6〜8を用いることもできる。
使用例6は、図15(a)に示すように、ストッパ50の右側に、他方のストッパ50B(第2のストッパ)を配置する点を除いて、使用例2と同様である。つまり、使用例6においても、各ストッパ50、50Bの本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して、第1の挿入態様に従って挿入している。そして、一方のストッパ50の固定基準部Cを、被固定基準部Hに位置合わせし、カバー体20に固定している。また、他方のストッパ50B(第2のストッパ)は、ガイド溝G内の空き領域のうちで、「使用者Mから見て、一方のストッパ50の右側方に存在する空き領域の部分」に挿入されている。尚、この他方のストッパ50Bは、カバー体20やガイド溝G等には固定されていない。
この使用例6では、ガイド溝G内に配置されたストッパ50の左回転方向への移動可能範囲は、カバー体20の回転軸心Jの回りを60度回転するまでの範囲とされ、右回転方向への移動は許容されないものとなっている。よって、この使用例6において、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)は、右回転方向に「ゼロ度」となり、左回転方向に「60度」となる。つまり、この使用例6によると、使用者Mは、支持管25及び吐水具に対して、原点位置を基準として左回転方向のみに、回転操作を施すことができる。
使用例7は、図15(b)に示すように、ストッパ50の右側に、他方のストッパ50B(第2のストッパ)を配置する点を除いて、使用例3と同様である。つまり、使用例7においても、一方のストッパ50の本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して第1の挿入態様に従って挿入し、他方のストッパ50B(第2のストッパ50B)の本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して第2の挿入態様に従って挿入している。
そして、この使用例7においては、一方のストッパ50の固定基準部Cを、被固定基準部Hに位置合わせし、当該一方のストッパ50をカバー体20に固定している。また、他方のストッパ50Bは、ガイド溝G内の空き領域のうちで、「使用者Mから見て、一方のストッパ50の右側方に存在する空き領域の部分」に挿入されている。尚、この他方のストッパ50Bは、カバー体20やガイド溝G等に固定されていない。
この使用例7において、ガイド溝G内に配置されたストッパ50の「右回転方向への移動可能範囲」は、カバー体20の回転軸心Jの回りを30度回転するまでの範囲とされ、左回転方向への移動可能範囲は、カバー体20の回転軸心Jの回りを60度回転するまでの範囲とされている。よって、この使用例7において、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)は、右回転方向に「30度」となり、左回転方向に「60度」となる。
使用例8は、図15(c)に示すように、ストッパ50の右側に、他方のストッパ50B(第2のストッパ)を配置する点を除いて、使用例5と同様である。つまり、使用例8においても、両ストッパ50、50Bの本体部51(挿入部)を、ガイド溝Gに対して第2の挿入態様に従って挿入している。また、この使用例8においては、一方のストッパ50の固定基準部Cを、被固定基準部Hに位置合わせし、当該一方のストッパ50をカバー体20に固定している。また、他方のストッパ50Bは、ガイド溝G内の空き領域のうちで、「使用者から見て、一方のストッパ50の右側方に存在する空き領域部分」に挿入されている。また、他方のストッパ50Bは、カバー体20やガイド溝G等に固定されていない。
この使用例8では、ガイド溝G内に配置されたストッパ50の右回転方向への移動可能範囲は、カバー体20の回転軸心Jの回りを15度回転するまでの範囲とされ、左回転方向への移動可能範囲は、カバー体20の回転軸心Jの回りを75度回転するまでの範囲とされている。よって、この使用例8において、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)は、右回転方向に「15度」となり、左回転方向に「75度」となる。
以上のように、本実施例では、1種類のストッパ50、50A、50Bを、2つ用意すると共に、これらのストッパ50、50A、50Bの固定姿勢を変更したり、使用するストッパ50、50A、50Bの数を選択するだけで、「回転角度の規制態様(カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲、つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)」を、「8通り」の中から選択できる。この際、水栓本体10や、カバー体20に何らの変更を加える必要もない。
(3)実施例の効果
このように、本実施例のストッパ50は、固定基準部Cを回転中心として、その固定姿勢を、固定基準部Cを回転中心として、120度変更できる。そして、この固定姿勢や、ストッパ50の使用数を選択することによって、カバー体20(支持管25及び吐水具)の「回転規制角度」を容易に変更することができる。このため、本実施例によると、同一のストッパ50と、同一のカバー体20と、水栓本体10と、を用いつつ、「回転規制の態様(使用者Mを基準とする回転許容量や回転許容方向)」の変更を広範囲に行うことができる。よって、規制手段K(ストッパ50及びガイド溝G)の適用対象となる水栓1の利便性を向上させることができる。
尚、本各発明の範囲は前記各実施例に示す具体的な態様に限定されず、本各発明の範囲内で種々の変形例等を例示できる。
例えば、本実施例においては、図16(a)に示す第9の使用例(以下、「使用例9」という。)や、図16(b)に示す第10の使用例(以下、「使用例10」という。)に示すように、3つ以上のストッパ50、50C、50Dを用いることができる。特に、使用例9のように、3つのストッパ50、50C、50Dを、「第1の挿入態様」を従ってガイド溝Gに挿入すると、カバー体20の原点位置を基準とする回転許容範囲(つまり、支持管25及び吐水具の回転許容範囲)を、「ゼロ(左右の何れの回転方向にもゼロ)」とすることもできる。
図16(c)に示す変形例1のように、1つのストッパ50に複数の固定基準部C1〜C3を用いてもよい。この変形例1によると、ストッパ50の固定姿勢及び使用数の他に、使用する固定基準部C1〜C3を選択することで、「回転規制角度(許容される回転量)」の変更を更に広範囲にきめ細かく行うことができる。
本実施例では、ストッパ50(挿入部)を、固定基準部Cの上下方向に非対称で、固定基準部Cの左右に対称な形状としているが、ストッパ50(挿入部)の形状はこれに限定されない。例えば、図17(a)及び(b)の変形例2に示すように、固定基準部Cを通過する線上の点を中心に略「点対称」な形状とすることもできる。この変形例2では、第1の挿入態様を選択した場合、第2の当接部t2の端側当接面A2(第1の当接部t1の端側当接面A1)と、第2の被当接部g2の先側被当接面E2(第1の被当接部g1の先側被当接面E1)とが、何れも、カバー体20の回転半径に沿った内側に位置している。そして、カバー体20に加える回転量が、第1の所定量(上限量)に到達すると、第2の当接部t2の端側当接面A2(第1の当接部t1の端側当接面A1)と、第2の被当接部g2の先側被当接面E2(第1の被当接部g1の先側被当接面E1)とが面接触(単純当接)し、カバー体20の回転が規制される。
一方、第2の挿入態様を選択した場合、第1の当接部t1の中側当接面B1(第2の当接部t2の中側当接面B2)が、カバー体20の回転半径に沿った内側に位置することになる。このため、カバー体20に加える回転量が、第1の所定量よりも多い、第2の所定量となると、第1の当接部t1の中側当接面B1(第2の当接部t2の端側当接面A2)と、第2の被当接部g2の先側被当接面E2(第1の被当接部g1の先側被当接面E1)とが面接触しつつ、第1の当接部t1及び第2の被当接部g2が「嵌り込み当接」を行う。よって、「第2の挿入態様」を選択する場合には、「回転規制角度(許容される回転量)」が拡大することになる。
本実施例では、ストッパ50(挿入部)の両端側に、段差形状の当接部t1、t2を設ける態様を例示したが、図18(a)の変形例3のように、ストッパ50(挿入部)の一端側の当接部t2(t1)を平滑面によって構成してもよい。同様に、本実施例では、ガイド溝Gの両端側に、段差形状の被当接部g1、g2を設ける態様を例示したが、この変形例3のように、1つの被当接部g2(被当接部g1)を平滑面によって構成してもよい。
更に、第2の実施例として、図18(b)及び(c)に示すように、ストッパ50(挿入部)の両端から当接部を排除し、この両端を平滑面で構成する態様を例示することもできる。この第2の実施例では、図18(b)及び(c)に示すように、ストッパ50(挿入部)の幅(ガイド溝Gの略円弧の経路方向を沿った幅)を適宜、選択することで、「回転規制角度(許容される回転量)」を変更することができる。尚、この第2の実施例においては、ストッパ50(挿入部)の挿入態様として、第1の挿入態様と、第2の挿入態様とが、必ずしも、選択可能である必要はない。
本実施例では、当接部t1、t2及び被被当接部g1、g2を相互に嵌り合う段差形状に構成したが、図19(a)に示す変形例4のように、当接部t1(t2)及び被当接部g2(g1)を相互に嵌り合う「凹凸形状」に構成してもよい。この変形例4では、ストッパ50を「第1の挿入態様」を用いて、ガイド溝Gに挿入すると、第2の当接部t2の凸部Pが、第2の被当接部g2の凹部Qに嵌り込み不能とされる。一方、ストッパ50を「第2の挿入態様」を用いて、ガイド溝Gに挿入すると、第1の当接部t1の凸部Pが、第2の被当接部g2の凹部Qに嵌り込み可能とされる。
本実施例では、第1の水栓用部材(カバー体20)の内周面と、第2の水栓用部材(中間部12及び上方部13)の内周面に、規制手段Kを適用する態様を例示したが、この規制手段の適用箇所はこれに限定されない。例えば、図19(b)に示すように、蓋部72付き(若しくは底部付き)の筒状体(つまり、容器状体)で構成される第1の水栓用部材(例えば、水栓用ハンドル)70の中空部71内に、第2の水栓用部材(例えば、水栓本体に設けられる、水栓用ハンドルの取付部分)80を配置する場合、第1の水栓用部材70の蓋部72の裏面(若しくは、底部の上面)と、第2の水栓用部材80の端面81とのうちの一方に、ガイド溝Gを設け、他方に、ストッパ50を装着することができる。
更に、各請求項の発明では、「第1の水栓用部材及び第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面のうちの一方(つまり、一方の対向面)にガイド溝Gを設けることとしているが、このガイド溝Gは、必ずしも、「一方の対向面のその他の部位」よりも陥没する状態に設けられる必要はない。つまり、図19(c)の変形例5に示すように、「一方の対向面のその他の部位85」より、隆起した状態(つまり、他方の対向面の方向に突出する状態)にガイド溝Gを設けることもできる。
本発明は、例えば、水栓の製造、販売、施工、加工等を行う分野で利用可能である。
実施例の水栓の縦断面図である。 本実施例の規制手段を示す分解斜視図である。 本実施例の水栓及び規制手段を示す横断面図(カバー体の回転軸心に垂直で、しかも、固定基準部を上下に2分割する部位の横断面を示す断面図)である。 (a)は本体部の平面図、(b)は本体部の正面図、(c)は図4(a)の1−1断面図である。 (a)及び(b)は使用例1において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は使用例1において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)である。 (a)及び(b)は使用例2において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は使用例2において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)である。 (a)及び(b)は使用例3において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は使用例3において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)である。 (a)及び(b)は使用例4において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は使用例4において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)である。 (a)及び(b)は使用例5において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は使用例5において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)である。 (a)は使用例6において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)、(b)は使用例7において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)(c)は使用例8において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)である。 (a)は使用例9において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)、(b)は使用例10において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)、(c)は変形例1において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)である。 (a)及び(b)は変形例2の規制手段を示す横断面図(カバー体の回転軸心に垂直で、しかも、固定基準部を上下に2分割する部位の横断面を示す断面図)である。 (a)は変形例2において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)、(b)及び(b)は第2の実施例において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)である。 (a)は変形例3において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための説明図(図3の3−3断面に対応する模式的な説明図)、(b)は変形例4において、ストッパーの使用態様や回転規制の態様等を説明するための縦断面図、(c)は変形例5において、ガイド溝を説明するための縦断面図である。
符号の説明
1;水栓、
10;水栓本体(第2の水栓用部材)、
20;カバー体(第1の水栓用部材)、
50;ストッパー、
K;規制手段
G;ガイド溝、
t1;第1の当接部、
t2;第2の当接部、
g1;第1の被当接部、
g2;第2の被当接部。

Claims (8)

  1. 中空部を有する第1の水栓用部材と、該中空部内に配置される内装部を備える第2の水栓用部材とを、所定の回転軸心回りに相対回転が可能な状態に配置して構成される水栓用部材の配置構造に適用されると共に、
    前記相対回転の回転量が所定量となると、1組の当接部及び被当接部を当接させて該回転量が該所定量を超えることを規制する規制手段であって、
    前記第1の水栓用部材及び前記第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面のうちの一方に設けられ、前記回転軸心回りに略円弧状の経路を描きつつ、一端部側に第1の被当接部を設け、他端部側に第2の被当接部を設けたガイド溝と、
    前記ガイド溝に対して相対移動を行うことが可能な状態で挿入される挿入部を具備し、前記一対の対向面のうちの他方に設定された被固定基準部に固定基準部を位置合わせした状態で、該一対の対向面のうちの他方に対して着脱可能な状態に固定される規制部材と、を備え、
    前記挿入部は、前記固定基準部よりも一方の側に設けられた第1の当接部を前記第1の被当接部に対向可能な方向に向ける第1の挿入態様、及び、前記固定基準部よりも他方の側に設けられた第2の当接部を前記第1の被当接部に対向可能な方向に向ける第2の挿入態様のうちの何れか一方を選択しつつ、前記ガイド溝に挿入可能とされ、
    前記第2の当接部と前記第1の被当接部とを相互に嵌り込みつつ当接可能な段部形状若しくは凹凸形状に構成したことを特徴とする規制手段。
  2. 前記第1の当接部と前記第2の被当接部とを相互に嵌り込みつつ当接可能な段部形状若しくは凹凸形状に構成したことを特徴とする請求項1に記載の規制手段。
  3. 前記挿入部は、左右方向を前記ガイド溝の経路に沿った方向に向け、上面部及び下面部を前記回転軸心に沿った方向に向けた状態で前記ガイド溝に挿入され、
    前記挿入部は、前記固定基準部の左右に対称な形状を備え、前記固定基準部の上下に非対称な形状を備えると共に、前記挿入部において前記固定基準部から左右の端面までの距離が等しくされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の規制手段。
  4. 前記規制部材とは別体に構成され、前記規制部材と同一形状を備えると共に、前記水栓用部材の配置構造に対して着脱自在に装着される第2の規制部材を、1つ以上備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の規制手段。
  5. 中空部を有する第1の水栓用部材と、該中空部内に配置される内装部を備える第2の水栓用部材とを、所定の回転軸心回りの相対回転が可能な状態に配置して構成される水栓用部材の配置構造に適用されると共に、
    前記相対回転の回転量が所定量となると、1組の当接部及び被当接部を当接させて該回転量が該所定量を超えることを規制する規制手段であって、
    前記第1の水栓用部材及び前記第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面のうちの一方に設けられると共に、前記回転軸心回りに略円弧状の経路を描きつつ、該経路の方向に沿った端部側に被当接部を形成したガイド溝と、
    前記ガイド溝に相対移動が可能な状態で挿入される挿入部を有し、該挿入部において前記被当接部と対向可能な所定の部位によって当接部を構成する規制部材と、
    を備え、
    前記規制部材を、前記ガイド溝に沿って配置可能な複数の規制体で構成し、該複数の規制体のうちの少なくとも1つを前記一対の対向面のうちの他方に固定し、前記規制体の固定が行われることを特徴とする規制手段。
  6. 幅が異なる複数の規制体を備えることを特徴とする請求項5に記載の規制手段。
  7. 中空部を有する第1の水栓用部材と、該中空部内に配置される内装部を備える第2の水栓用部材とを、所定の回転軸心回りに相対回転が可能な状態に配置して構成される水栓用部材の配置構造に設置されると共に、
    前記相対回転の回転量が所定量となると、所定の当接部を特定の被当接部に当接させて該回転量が該所定量を超えることを規制するための規制部材であって、
    前記第1の水栓用部材及び前記第2の水栓用部材の相互に対向する一対の対向面のうちの一方に設けられ、前記回転軸心回りに略円弧状の経路を描きつつ、一端部側に第1の被当接部を設け、他端部側に第2の被当接部を設けたガイド溝に対して相対移動を行うことが可能な状態で挿入される挿入部を具備すると共に、
    前記対向面のうちの他方に設定された被固定基準部に固定基準部を位置合わせした状態で、該対向面のうちの他方に対して着脱可能な状態に固定され、
    前記挿入部は、前記固定基準部よりも一方の側に設けられた第1の当接部を前記第1の被当接部に対向可能な方向に向ける第1の挿入態様、及び、前記固定基準部よりも他方の側に設けられた第2の当接部を前記第1の被当接部に対向可能な方向に向ける第2の挿入態様のうちの何れか一方を選択しつつ、前記ガイド溝に挿入可能とされ、
    前記第2の当接部と前記第1の被当接部とを相互に嵌り込みつつ当接可能な段部形状若しくは凹凸形状に構成したことを特徴とする規制部材。
  8. 前記第1の当接部と前記第2の被当接部とを相互に嵌り込みつつ当接可能な段部形状若しくは凹凸形状に構成したことを特徴とする請求項7に記載の規制部材。
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