JP3694814B2 - 水栓における吐水管の回動規制装置 - Google Patents

水栓における吐水管の回動規制装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吐水管を水平面にて回動自在にした水栓に関し、特にこの吐水管の回動範囲を規制するようにした回動規制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水栓が有する吐水管は、その方向が変えられるのであれば非常に便利であるため、近年においては種々なものが提案されてきている。ところが、吐水管の回動範囲内に壁や家具があったり、あるいは本発明の実施形態で説明するように、水栓そのものが浄水器を有しているものである場合には、これらの浄水器や壁等に回動した吐水管が当接しないようにしておく必要がある。何故なら、不用意に吐水管を回動させると、これが壁等に当接してこれらに傷を付けたり、あるいは水栓本体に一体化してある浄水器そのものを損傷させたりするおそれがあるためである。
【0003】
このような問題を解決するものとして、例えば実公平6−30919号公報にみられるような「混合水栓の吐出管回転規制構造」が提案されてきている。この構造は、例えば、図9にも示すようなものであり、上記公報の実用新案登録請求の範囲の記載からすると、「半円形の半円柱部6の側方に凹状に混合水空間回動規制装置30を形成してなる本体部2と、該本体部2に水平面内で回動可能に外嵌された筒状の外筒部4を有する吐出管5とそ備えた混合水栓において、前記外筒部4側より前記本体部の混合水空間回動規制装置30内に係止部材27を設け、前記吐出管5が回動される際に一定回動範囲を越えると前記半円柱部6に係止部材27が当接し、回動が規制されるように形成した」
ものであり、
「本体部に対し回動可能に外嵌された吐出管の外筒部には係止部材が設けられ、この係止部材は本体部の混合水空間内に突出されて、吐出管が本体部に対し回動される時に、この係止部材が半円柱部に当接し、一定範囲内でのみ本体部に対し吐出管が回転され、従来のように360°吐出管が回動されるものではないため、吐出管が壁面等に衝突して破損する事故が妨がれる。」
といった作用・効果を発揮するものであると考えられる。
【0004】
このような作用・効果を有するものではあっても、この実公平6−30919号公報にて提案されている構造だと、次のような新たな問題を生ずる可能性があると考えられる。
▲1▼ 図9の(ロ)に示したように、回動規制のための係止部材として係止ネジ27が採用されているため、この係止ネジ27が半円柱部6に当接する際の衝撃により、この係止ネジ27が緩むことがあり得る。
▲2▼ 係止ネジ27を円筒部外側から挿通して先端を混合水空間内に臨ませているため、この係止ネジ27と円筒部との間のシールが必要であるだけでなく、係止ネジ27に緩みが生ずると、混合水空間から外部への水洩れが生ずる。
▲3▼ 上記▲2▼のように構成されているから、何等かの不具合によって吐水管等の交換を行う際に、この係止ネジ27を一旦外さなければならないものであり、吐水管等の交換作業が手間取るばかりか、係止ネジ27が紛失し易く、紛失すると水栓を元通りにすることができなくなってしまう。
【0005】
そこで、本発明者等は、この種の吐水管の回動規制装置についての上記実状を改善すべく種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題は、この種回動規制装置のさらなる改良である。
【0007】
そして、まず請求項1に係る発明の目的とするところは、吐水管の回動操作を頻繁に行ったとしても、水洩れが全くない回動規制装置を簡単な構成によって提供することにある。
【0008】
また、請求項2に係る発明の目的とするところは、上記請求項1に係る発明と同様な目的を達成することができる他、吐水管の交換作業時において全く取り外す必要のない回動規制装置を提供することにある。
【0009】
そして、請求項3に係る発明の目的とするところは、上記請求項1または2の発明と同様な目的を達成することができる他、吐水管の交換作業時におけるガイドリングの脱落を防止できて、結果的に吐水管の交換作業時において、当該ガイドリングの紛失を防止する等の注意が全く必要のない回動規制装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明の採った手段は、以下の実施形態中で使用する符号を付して説明すると、「側面に周溝状の混合水吐出空間11を開口させた水栓本体10と、この水栓本体10に対して混合水吐出空間11を覆った状態で外嵌され、その一部に混合水吐出空間11に連通する吐水管21を一体化した外筒部20と、この外筒部20と水栓本体10との間に介装されて混合水吐出空間11及び吐水管21の間とこれ以外の箇所との液密化を行う円環状シール部材12とを備えた水栓100において使用される吐水管21の回動規制装置30であって、水栓本体10の前記混合水吐出空間11を囲んでいる円環状シール部材12の外側に形成した周溝13内に移動可能に組付けられるとともに、外筒部20に対して一体化される略円弧状のガイドリング31と、水栓本体10の前記周溝13内に固定または一体的に形成されて、外筒部20とともに回動されたガイドリング31の回動を、その一部が当接することにより規制するストッパ32とにより構成したことを特徴とする回動規制装置30」である。
【0011】
すなわち、本発明に係る回動規制装置30は、ガイドリング31とストッパ32からなるものであるが、ガイドリング31は、円環状シール部材12をはさんで混合水吐出空間11の外側となる水栓本体10に周溝13を形成しておいて、この周溝13内に移動自在に配置される平面略C字状のものであり、水栓本体10に外嵌される外筒部20と一体的に周溝13内を移動するものである。一方、回動規制装置30を構成するストッパ32は、水栓本体10の前記周溝13内に一体的に形成されるか、または固定されるものであり、ガイドリング31の回動、従ってこれと一体的な外筒部20の回動範囲を規制するものである。
【0012】
換言すれば、ガイドリング31とストッパ32からなる本発明の回動規制装置30は、水栓100が本来的に有している混合水吐出空間11の外側に組込まれるものであり、この混合水吐出空間11と吐水管21との連通、及びこれを液密的なものとしている2本の円環状シール部材12とは全く無関係に配置するようにしたものである。従って、この回動規制装置30の存在によって混合水吐出空間11から外部に水洩れを生じさせるようなことは全くないのであり、しかも吐水管21の回動を長期にわたって安定的なものとすることができるものである。
【0013】
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係る回動規制装置30を構成しているガイドリング31を、外筒部20に形成した凹所22内に係合する突起31aを有したものとするとともに、この突起31aの両側で一定間隔をおいて向き合い、ストッパ32に当接する一対の当接面31b・31bを有したものとしたことにその構成上の特徴を有したものである。これにより、この請求項2に係る回動規制装置30によれば、その略全体を外筒部20により包み込んで脱落しないものとされているだけでなく、この外筒部20を水栓本体10から抜き取っても、これについてガイドリング31やストッパ32が取り外されてしまうことはなく、取外す必要もないものとなっている。従って、例えば吐水管21あるいはこれと一体的な外筒部20の交換作業を容易に行うことができるのである。
【0014】
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に係る回動規制装置30について、そのガイドリング31を、水栓本体10側の周溝13内に内嵌される保持部13cを一体的に有したものとしたことに、その構成上の特徴を有したものである。
【0015】
この請求項3に係るガイドリング31においては、これに一体的に形成した保持部13cが、水栓本体10側の周溝13内に配置されることになることから、略円筒状の水栓本体10を当該ガイドリング31がだき抱えるようになり、ガイドリング31が水栓本体10側の周溝13内にて安定的に回動し得ることは当然として、その両保持部13aにて水栓本体10を保持することになるのである。
吐水管21の回動を安定的に行えるようにしているのである。すなわち、各保持部31cが水栓本体10側の周溝13内に言わば係合していることによって、ガイドリング31が全体として周溝13内に確実に収納されるのであり、例えば吐水管21の交換作業時におけるガイドリング31自体の水栓本体10からの脱落が防止され、結果的に吐水管21の交換作業時において、当該ガイドリング31の紛失を防止する等の注意が全く不必要になるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、以上のような各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態に従って具体的に説明するが、実施形態を示す水栓100は、各発明に全てを含むものとなっているので、以下ではこの水栓100の構成を詳細に説明する。
【0017】
さて、この水栓100は、図1に示すように、図示下端に接続される各供給管から水栓本体10内に供給された湯及び水を、水栓本体10の上端に設けた1本の操作レバー50を上下・左右させることにより、水栓本体10内にて混合させて吐水管21の先端から吐出させるようにしたものである。また、この水栓100においては、その水栓本体10の右側部分に浄水器40を一体的に設けるようにしており、この浄水器40は、切換レバー41を操作することにより、水道水等の原水を当該浄水器40内にて浄化した後、水栓本体10側の吐水管21から吐出させるようにすることもできるものとしてある。
【0018】
また、この水栓100は、図1及び図3に示したように、上下方向の軸心を有する略円柱状の水栓本体10を備えていて、この水栓本体10の上端側に設けた操作レバー50の操作により、当該水栓100の略中程から突出している吐水管21から湯水を吐出するものであるが、この吐水管21は、これと一体的な外筒部20を介して水栓本体10に対する回動自在なものとしてある。なお、前述した浄水器40は、この外筒部20の下側に設けてある接続部42を介して水栓本体10側に接続してあり、水栓本体10側から供給された原水を浄化して再び水栓本体10側へ戻るようにしている。
【0019】
この水栓100の水栓本体10においては、図1、図3、及び図8に示すように、吐水管21が接続してある外筒部20の内側部分において、混合水吐出空間11が形成してある。この混合水吐出空間11は、方向が変えられることのある吐水管21から常に湯水を吐出できるようにするために、水栓本体10の全方位方向に開口する円環状のものとなっているのであり、吐水管21がどの位置になろうと、この混合水吐出空間11と吐水管21とは常に連通し得るものである。
【0020】
勿論、この混合水吐出空間11は、その外周を外筒部20により覆うことにより、その吐水管21側部分のみからしか外部に連通しないようにしてあるものであり、この外筒部20での液密性を保持するために、混合水吐出空間11の上下両側に位置する水栓本体10と外筒部20との間には、図3に示すように、円環状シール部材12が配置してあるのである。これら各円環状シール部材12は、図3、図4及び図8に示したように、水栓本体10側の混合水吐出空間11の上下なる部分にそれぞれ形成した円環状凹溝12a内に嵌合されているものであり、この円環状凹溝12aの直径より僅かに小さい直径を有したものとして、ゴム等の弾性材料によって形成したものである。
【0021】
外筒部20は、図4に示したように、水栓本体10側の各円環状凹溝12a内に円環状シール部材12を嵌合させておいて、この水栓本体10に対して例えば上方から嵌合されるものであり、これにより、図3に示したように、混合水吐出空間11の外側が吐水管21以外では外部に開口しないようにするものである。
このようにして、水栓本体10に嵌合された外筒部20は、水栓本体10に対して混合水吐出空間11の液密性を維持しながら回動されるのであるが、その回動は、本発明に係る回動規制装置30によって、例えば図2に示したような範囲内にて規制されるのである。
【0022】
回動規制装置30は、ガイドリング31とストッパ32とにより構成したものであるが、これらのガイドリング31及びストッパ32は、当該実施形態におけるように、それぞれ別体のものとして、例えば合成樹脂等を材料として形成してもよいが、特にストッパ32については、水栓本体10に一体化されたものとして予じめ別に形成してもよい。何故なら、このストッパ32は、吐水管21すなわち外筒部20の回動に伴って移動してきたガイドリング31を止めるためのものであるから、水栓本体10側の適宜位置に予じめ形成しておいても、その機能を十分果たすことができるからである。回動規制装置30を構成しているガイドリング31は、図4及び図5に示すように、円筒状の水栓本体10の外周に嵌合できるような略リング状、換言すれば略C字状のものであり、これを嵌合するための周溝13が水栓本体10側に形成してある。
【0023】
周溝13は、図8にも示したように、混合水吐出空間11を囲んでいる円環状凹溝12aの外側(本実施形態では一対ある円環状凹溝12aの内の下側の円環状凹溝12aよりさらに下方)に位置する水栓本体10側に形成した略円環状のものであり、この周溝13と、図5の(イ)にて示したガイドリング31の幅とは略一致するものとしてある。すなわち、ガイドリング31は、水栓本体10側の周溝13上に摺動可能に配置されるものであり、しかもこの周溝13が混合水吐出空間11の外側に形成されていることにより、混合水吐出空間11の水密性に全く影響を与えることなく周溝13内を摺動することになるものである。
【0024】
本実施形態のガイドリング31は、例えば合成樹脂等の、耐蝕性に優れかつある程度の弾力性を有する材料により一体成形したものであり、図4及び図5の(イ)に示したように、平面形状が略C字状で外径が水栓本体10の直径と略同じとなるものとしたものである。このガイドリング31は、その略中央部から外方に突出する突起31aを一体的に有しているものであり、この突起31aを外筒部20側に形成してある凹所22に係合させることにより、外筒部20と一体化されるものである。すなわち、水栓本体10の外周に嵌合されることになる外筒部20の下縁には、図7に示すように、図示下方に開口している略四角形状の凹所22が形成してあり、この凹所22は吐水管21とは略反対側に位置するものとしてある。
【0025】
また、このガイドリング31は、図4及び図5の(ロ)に示したように、後述するストッパ32に当接することになる二つの当接面31bを有しているものであって、これらの当接面31bは上述した突起31aの両側に位置するものである。そして、このガイドリング31の先端側には保持部31cがそれぞれ一体的に形成してある。つまり、これらの各保持部31cは、周溝13内を動こうしているガイドリング31を、周溝13内にて安定した状態となるように保持するものであり、図5の(イ)に示したように、当該ガイドリング31の基部に対して略C字状の形状を維持した状態で一体的に形成したものである。従って、両保持部31cの先端により形成された開口は、水栓本体10の直径により僅かに小さなものとされるのであり、これにより、当該ガイドリング31が水栓本体10に取付けられたときには、これら各保持部31cの先端によってガイドリング31が水栓本体10から簡単には外れないようにしているものである。
【0026】
以上のようなガイドリング31は、次のようにして水栓本体10及び外筒部20に組付けるのである。すなわち、図4及び図8に示したように、外筒部20がまだ外嵌合されていない水栓本体10に対して、このガイドリング31の各保持部31cを拡開しながら周溝13に嵌合するのである。本実施形態のガイドリング31では、図5の(イ)に示したように、その各保持部31cの先端を丸くしてあるため、各保持部31cの先端を水栓本体10側に当接させた状態で押圧すれば、各保持部31c及び基部の可撓性により拡開するから、このガイドリング31の水栓本体10に対する嵌合は簡単に行えるのである。なお、水栓本体10側に嵌合されたガイドリング31は自動的に周溝13上に載置されることになり、しかもこのガイドリング31は、各保持部31cを拡開しない限り水栓本体10から脱落しないものとなっているのである。
【0027】
このガイドリング31は、その外径が水栓本体10の直径よりも僅かに小さなものとしてあるから、図4に示したように、外筒部20の水栓本体10に対する外嵌合を行えるようにしている。この外筒部20の水栓本体10に対する嵌合時においては、ガイドリング31の突起31aが、外筒部20側の凹所22に係合するように位置調整を行う必要がある。その理由は、当該ガイドリング31の外筒部20に対する一体化を確実にするためである。以上のような外筒部20の嵌合によって、この外筒部20とガイドリング31とは一体化されるから、外筒部20と一体的な吐水管21を回動させれば、当該ガイドリング31は吐水管21の回動とともに、水栓本体10の周溝13内を移動することになるのである。
【0028】
一方、回動規制装置30を構成しているストッパ32は、周溝13内の所定位置に一体的に形成したものであってもよいことは前述した通りであるが、本実施形態においては、水栓本体10とは別体のものとして、例えばガイドリング31を構成しているのと同じ合成樹脂により一体成形したものである。
【0029】
このストッパ32は、図6に示すように、水栓本体10側の周溝13内に固定するのに適した円弧状を有しているものであり、その一部には取付穴32aが形成してある。この取付穴32aは、図8にも示したように、水栓本体10の周溝13内に当該ストッパ32を固定するための取付ボルト33を挿通するためのものであり、実施形態を示す図面中には1個しか記載していないが、2個以上形成して実施してもよいものである。
【0030】
このように、本実施形態のストッパ32は取付ボルト33によって水栓本体10側に固定するものであるから、水栓本体10の周溝13内には、図4に示したように、取付ボルト33を螺着するためのストッパ止め穴14が形成してある。このストッパ止め穴14は、水栓本体10の前記周溝13内に1個だけ形成したものであるが、上述したストッパ32側の取付穴32aと同様に、周溝13内にて複数形成して実施してもよい。
このように、水栓本体10側のストッパ止め穴14やストッパ32側の取付穴32aを複数形成しておけば、1本の取付ボルト33によるストッパ32の固定位置を自由に交換することができることになり、図2に示した吐水管21の回動範囲を別の部分となるように自由に変更できる。
勿論、このストッパ32は、ガイドリング31側の当接面31bが当接することにより吐水管21の回動範囲を規制するものであるから、図6に示したように、その両端部が、ガイドリング31側の当接面31bが当接することになる当接面となっている。
【0031】
また、このストッパ32は、水栓本体10側の周溝13内に収納できることは勿論、これを水栓本体10側に固定してから外筒部20を外嵌合できるような大きさのものとしてある。このストッパ32においても、水栓本体10側の混合水吐出空間11の外側になる周溝13内に固定されるのであるから、外筒部20の回動操作に全く影響を与えないものであるとともに、混合水吐出空間11の吐水管21のみへの連通を阻害するものではないことは、前述したガイドリング31と同様である。
【0032】
逆に、この回動規制装置30を構成しているガイドリング31についても、またストッパ32についても、例えば吐水管21の交換時において水栓本体10側に取付けられたままになっているから、吐水管21の交換時において水栓本体10から脱落するようなことはないのである。
【0033】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、まず請求項1に係る発明においては、上記実施形態において例示した如く、「側面に周溝状の混合水吐出空間11を開口させた水栓本体10と、この水栓本体10に対して混合水吐出空間11を覆った状態で外嵌され、その一部に混合水吐出空間11に連通する吐水管21を一体化した外筒部20と、この外筒部20と水栓本体10との間に介装されて混合水吐出空間11及び吐水管21の間とこれ以外の箇所との液密化を行う円環状シール部材12とを備えた水栓100において使用される吐水管21の回動規制装置30であって、水栓本体10の前記混合水吐出空間11を囲んでいる円環状シール部材12の外側に形成した周溝13内に移動可能に組付けられるとともに、外筒部20に対して一体化される略円弧状のガイドリング31と、水栓本体10の前記周溝13内に固定または一体的に形成されて、外筒部20とともに回動されたガイドリング31の回動を、その一部が当接することにより規制するストッパ32とにより構成した」ことにその構成上の特徴があり、これにより、吐水管の回動操作を頻繁に行ったとしても、水洩れが全くない回動規制装置を簡単な構成によって提供することができるのである。
【0034】
また、請求項2に係る発明においては、上記請求項1に係るガイドリング31について、外筒部20に形成した凹所22内に係合する突起31aを有したものとするとともに、この突起31aの両側で一定間隔をおいて向き合い、ストッパ32に当接する一対の当接面31b・31bを有したものとしたことにその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1の発明と同様な目的を達成することができる他、吐水管の交換作業時において全く取り外す必要のない回動規制装置を提供することができるのである。
【0035】
さらに、請求項3に係る発明においては、上記請求項1または2に係るガイドリング31について、水栓本体10側の周溝13内に内嵌される保持部13cを一体的に有したものとしたことにその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1または2の発明と同様な目的を達成することができる他、吐水管の交換作業時におけるガイドリングの脱落を防止できて、結果的に吐水管の交換作業時において、当該ガイドリングの紛失を防止する等の注意が全く必要のない回動規制装置を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回動規制装置を採用した水栓の正面図である。
【図2】同水栓の平面図である。
【図3】同水栓の図1中の1−1線に沿ってみた縦断面図である。
【図4】本発明に係る回動規制装置を示す分解斜視図である。
【図5】同回動規制装置を構成しているガイドリングを示すもので、(イ)はその拡大平面図、(ロ)はその側面図である。
【図6】同回動規制装置を構成しているストッパの一例を示すもので、(イ)はその拡大平面図、(ロ)はその側面図である。
【図7】吐水管が一体化されて水栓本体に外嵌合される外筒部を示すもので、(イ)は次の(ハ)中に示した2−2線に沿ってみた断面図、(ロ)は(ハ)中の3−3線に沿ってみた部分断面図、(ロ)は外筒部の拡大平面図である。
【図8】水栓を構成している水栓本体に本発明に係る回動規制装置を取付ける状態を示す拡大側面図である。
【図9】従来の技術を示す縦断面図(イ)、及び横断面図(ロ)である。
【符号の説明】
100 水栓
10 水栓本体
11 混合水吐出空間
12 円環状シール部材
12a 円環状凹溝
13 周溝
14 ストッパ止め穴
20 外筒部
21 吐水管
22 凹所
30 回動規制装置
31 ガイドリング
31a 突起
31b 当接面
31c 保持部
32 ストッパ
32a 取付穴
33 取付ボルト
40 浄水器
41 切換レバー
42 接続部
50 操作レバー

Claims (3)

  1. 側面に周溝状の混合水吐出空間を開口させた水栓本体と、この水栓本体に対して前記混合水吐出空間を覆った状態で外嵌され、その一部に前記混合水吐出空間に連通する吐水管を一体化した外筒部と、この外筒部と前記水栓本体との間に介装されて前記混合水吐出空間及び吐水管の間とこれ以外の箇所との液密化を行う円環状シール部材とを備えた水栓において使用される吐水管の回動規制装置であって、前記水栓本体の前記混合水吐出空間を囲んでいる前記円環状シール部材の外側に形成した周溝内に移動可能に組付けられるとともに、前記外筒部に対して一体化される略円弧状のガイドリングと、前記水栓本体の前記周溝内に固定または一体的に形成されて、前記外筒部とともに回動されたガイドリングの回動を、その一部が当接することにより規制するストッパとにより構成したことを特徴とする回動規制装置。
  2. 前記ガイドリングを、前記外筒部に形成した凹所内に係合する突起を有したものとするとともに、この突起の両側で一定間隔をおいて向き合い、前記ストッパに当接する一対の当接面を有したものとしたことを特徴とする請求項1に記載の回動規制装置。
  3. 前記ガイドリングを、前記水栓本体側の周溝内に内嵌される保持部を一体的に有したものとしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回動規制装置。
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