JP3708847B2 - 水栓 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は水栓に関し、詳しくは弁部を内側に収容したハウジング及びカウンター等取付基体の取付穴を挿通する取付穴挿通部に対して、接続管が接続固定される底部が別体に構成された水栓に関する。
【0002】
【発明の背景】
従来、吐水ヘッドをこれに接続された可撓性のホースとともに収納位置から取出可能ないし三次元に移動可能となした水栓が洗髪用水栓等として広く使用されている。
この種水栓としては、吐水ヘッドに接続されたホースがカウンター等の取付基体の裏側に隠蔽状態に収納されたホース収納式のものと、ホースがカウンター等の取付基体の表側において水栓本体から直接延び出したホース露出式のものとが知られている。
【0003】
図32は前者のホース収納式水栓の従来の一例を示している。
同図において300は取付基体としてのカウンターで、このカウンター300の互いに離隔した位置に水栓本体302と吐水部304とが設けられている。
水栓本体302は、その内部に吐止水を制御する後述の弁ユニット(弁部)334(図33参照)を収容しており、またその上部には弁ユニット334に作動的に連結されて、吐止水の制御及び吐水の温度調節を行うための操作部(この例ではシングルレバー式の操作部)306が設けられている。
【0004】
308はその弁ユニット334に対し水,湯を流入させるための流入管(接続管)で、上端部が水栓本体302に接続されている。
ここで流入管308は可撓管から成っており、その下端部が止水栓309を介して元配管に接続されている。
【0005】
310は弁ユニット334からの混合水を流出させる流出管(接続管)であって、この例では流出管310は銅管から成っており、その上端部が水栓本体302に溶接接合により接続されている。
この銅管から成る流出管310の下端部には、これよりも大径の連結金具311が装着されており、この連結金具311を介して可撓性のホース312の一端部が流出管310に連結されている。
【0006】
一方吐水部304は、ホース312とともに収納位置から取出可能な吐水ヘッド314と、これを保持するホルダ316とを有している。
ホルダ316は管状をなしており、その内部をホース312が挿通して吐水ヘッド314に接続されている。
【0007】
この例において、吐水部304はその全体がスライド管318のスライド移動を伴って上昇位置と下降位置との間で上下に移動可能となしてある。
吐水ヘッド314はその先端下面に吐水口320を有しており、ホース312を通じて導かれた混合水をその吐水口320から外部に吐水する。
【0008】
図33は水栓本体302の内部構造をその周辺部とともに示したものである。
同図において322は円筒形状をなすハウジングで、324は底部、326はその底部324から下向きに延び出した取付穴挿通部である。
【0009】
取付穴挿通部326は、カウンター300の取付穴328を挿通してその先端部がカウンター300の裏側まで突き出しており、その外周面に形成された雄ねじへの固定ナット330のねじ込みによって、三角パッキン332を介しカウンター300に取付固定されている。
即ち取付穴挿通部326への固定ナット330のねじ込みによって、水栓本体302が三角パッキン332を介しカウンター300に取付固定されている。
ここで底部324と取付穴挿通部326とは図34にも示しているように金属にて一体に形成され、金属ボデー358を成している。
【0010】
ハウジング322の内部且つ底部324上にはカートリッジ式の弁ユニット334が配設されている。
そしてその弁ユニット334に対し、操作部306が作用アーム336を介して作動的に連結されている。
【0011】
詳しくは、この弁ユニット334はセラミックディスクから成る固定弁体338と、その上面を摺動するセラミックディスクを構成部材として含んだ可動弁体340とを有しており、その可動弁体340に対し作用アーム336が作動的に連結されている。
そして操作部306の操作により可動弁体340が固定弁体338の上面を摺動することで、吐止水の制御及び吐水の温度調節が行われる。
【0012】
この例においては、底部324と弁ユニット334とで囲まれた空間内において、固定弁体338に水,湯の流入開口342と混合水の流出開口346とが形成され、また可動弁体340にそれら流入開口342から流入した水,湯を混合して流出開口346に流出させる混合室344が形成され、そして弁ユニット334全体が、これに上側から挿通された長寸の締結ボルト348により底部324上に締結固定されている。
即ちこの例では、ハウジング322は水路を形成する部材としては構成されていない。
【0013】
上記底部324及び取付穴挿通部326を一体に有する金属ボデー358には、流入管308から流入した水,湯を流通させる流入通路350と、混合水を流出させる流出通路352とが形成されている。それら流入通路350,流出通路352の上端部はそれぞれ流入口351,流出口353とされており、またそれぞれの下端部には、それら流入通路350,流出通路352に連通する状態で挿入孔354,356が形成されている。
而して挿入孔354には可撓管から成る流入管308の上端部の金具が挿入された上、ねじ結合により取付穴挿通部326の下端部に接続されている。
また一方、挿入孔356には上記銅管から成る流出管310の上端部が挿入された上、溶接接合により取付穴挿通部326の下端部に接続されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの形態の水栓の場合、水栓本体302におけるボデーの大部分が金属ボデー358とされているため、即ち水栓本体302におけるボデーの大部分が金属にて構成されているため、必然的にコストが高くなるといった問題があった。
そこで水栓本体302におけるボデーを樹脂化するといったことが考えられる。
【0015】
しかしながら底部324を含むボデー全体を樹脂化してしまうと、接続管の何れかを銅管等の金属管と成した場合に、その金属管から成る接続管を水栓本体302に対して溶接接合するといったことができなくなってしまう。
【0016】
そこでハウジングと取付穴挿通部とを樹脂にて一体に形成し、そして底部だけを別体としてこれを金属で構成し、その金属製の底部に対し金属管から成る接続管の端部を溶接接合するといったことが考えられる。
但しこのようにすると、接続管の配管施工時などにその接続管を介して底部に上向きの突上げ力が加わると、特に金属管から成る接続管を曲げ変形させて元配管との接続を行う際などにその金属管から成る接続管を介して底部に上向きの突上げ力が加わると、その力によって底部が浮き上がりを生じる恐れがある。
而して底部が浮き上がりを生ずると、漏水を引き起こす恐れが生ずる。
【0017】
更にまた金属管から成る接続管が、配管施工時などに加わる力によって、取付穴挿通部の内部において径方向に移動したり変形したりすると、底部への溶接接合部に高い応力が発生して同溶接接合部が破損し、そこから漏水を起こすといった恐れも生ずる。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の水栓はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、(イ)吐止水制御用の弁部を内側に収容した筒状のハウジングと、(ロ)該ハウジングの下端部よりカウンター等取付基体の取付穴を挿通する状態に延び出し、該取付基体の裏側において該取付基体に固定される取付穴挿通部と、(ハ)前記ハウジングの内側且つ底部に位置し、前記弁部に対して水を流入させ又は該弁部からの水を流出させる接続管が接続固定された底部とを備えた水栓であって、前記底部が前記ハウジング及び取付穴挿通部と別体に構成されるとともに、該取付穴挿通部に対し締結ボルトが下側から挿入されて先端部が該底部にねじ結合され、該締結ボルトによって該底部と取付穴挿通部とが締結固定されていることを特徴とする。
【0019】
請求項2のものは、請求項1において、前記取付穴挿通部及び前記ハウジングが樹脂にて一体に形成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記底部が金属製とされるとともに前記接続管の少なくとも何れかが金属管から成っており、該金属管から成る接続管の端部が該底部に溶接接合されていることを特徴とする。
【0021】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記取付穴挿通部には前記締結ボルトを挿通させるとともに挿通状態で該締結ボルトに対し所定周長に亘り嵌合するボルト挿通孔が軸方向に形成されていることを特徴とする。
【0022】
請求項5のものは、請求項4において、前記取付穴挿通部の中心部には軸方向に貫通の大径の中心孔が形成されていて、該中心孔に連続する形態で前記ボルト挿通孔が形成されていることを特徴とする。
【0023】
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記取付穴挿通部の下端面には金属製のプレートが配設され、該金属製のプレートを介して前記取付穴挿通部と底部とが前記締結ボルトにて上下に締結固定されていることを特徴とする。
【0024】
請求項7のものは、請求項6において、前記取付穴挿通部の下端面の外周部には嵌合用の突出部が設けられていて、該突出部の内側に前記金属製のプレートが嵌合されていることを特徴とする。
【0025】
請求項8のものは、請求項6,7の何れかにおいて、前記金属製のプレートには前記締結ボルトを挿通させ且つ該締結ボルトに嵌合するボルト嵌合孔と、前記接続管を挿通させ且つ該接続管に嵌合する管嵌合孔とが設けられていることを特徴とする。
【0026】
【作用及び発明の効果】
上記のように本発明は、ハウジング及び取付穴挿通部に対して別体と成した底部を、取付穴挿通部に対し下側から挿入した締結ボルトにて取付穴挿通部に締結固定するようになしたもので、本発明によれば、接続管の配管施工時などにおいてそれら接続管を通じ底部に対し上向きの突上げ力が働いた場合においても底部が浮き上がりを生じず、従ってその底部の浮き上がりによって漏水を引き起こすといった問題を解決することができる。
【0027】
ここで上記ハウジング及び取付穴挿通部は樹脂にて一体に形成しておくことができる(請求項2)。
【0028】
請求項3のものは、底部を金属製と成し、そこに金属管から成る接続管の端部を溶接接合するようになしたもので、本発明によれば、少なくとも何れかが金属管から成っている場合において、これを支障なく底部に溶接接合できるとともに、この場合においてその金属管を通じて底部に強い突上げ力が加わった場合においても底部の浮き上がりを良好に防止することができる。
【0029】
本発明においては、取付穴挿通部に締結ボルトを挿通させるとともに、挿通状態で締結ボルトに所定周長に亘り嵌合するボルト挿通孔を形成しておくことができる(請求項4)。
このようになした場合、ボルト挿通孔の軸方向全長に亘り締結ボルトをボルト挿通孔内に拘束保持することができ、締結ボルトによる締結力を底部に良好に作用させることができる。
【0030】
次に請求項5のものは、取付穴挿通部の中心部に大径の中心孔を軸方向に貫通する形態で形成し、その中心孔に連続する形態で上記ボルト挿通孔を形成したもので、このようになした場合、予め接続管、特に金属管から成る接続管を底部に溶接接合した状態でこれを取付穴挿通部に挿通させるようにして底部を組み付ける際、底部に溶接接合状態の金属管から成る接続管をその中心孔を通じて円滑に取付穴挿通部に挿通作業することができる。
更にまたその中心孔を通じて締結ボルトを容易にボルト挿通孔内に挿入作業することができる。
【0031】
本発明においては、請求項6に従って取付穴挿通部の下端面に金属製のプレートを配設し、その金属製のプレートを介して取付穴挿通部と上記底部とを締結ボルトにて上下に締結固定するようになすことができる。
取付穴挿通部のボルト挿通孔に締結ボルトを挿通して取付穴挿通部と底部とを直接締結固定するようになした場合、その取付穴挿通部が樹脂で構成されていると、締結ボルトの強い締付け力によって樹脂が潰れたりクラックが発生したり、或いは変形,破損したりする恐れがある。
【0032】
しかるに請求項6に従い、金属製のプレートを介して取付穴挿通部と底部とをねじ締結するようになした場合、取付穴挿通部を樹脂で構成した場合においても、その樹脂の潰れやクラックの発生或いは変形,破損を良好に防止できるとともに、取付穴挿通部と底部とをより強固に締結ボルトにて締結固定することができる。
【0033】
この金属製のプレートを用いる場合において、上記取付穴挿通部の下端面の外周部に嵌合用の突出部を設けておき、その内側に金属製のプレートを嵌合させるようになすことができる(請求項7)。
このようになしておけば、その金属製のプレートを貫通して締結ボルトを底部にねじ込む際、金属製のプレートが締結ボルトの回転に伴って共回りするのを防止でき、ひいては締結ボルトによる締結作業を良好に行うことができる。
【0034】
請求項8のものは、上記プレートに締結ボルト及び接続管を挿通させるとともにそれらに嵌合するボルト嵌合孔と管嵌合孔とを設けたもので、このようになしておくことで、締結ボルト及び接続管を径方向にしっかりと拘束し固定しておくことができる。
例えば請求項4に従って取付穴挿通部にボルト挿通孔を形成したとしても、そのボルト挿通孔が大径の中心孔に連続して形成されている場合、上記のようなプレートを用いないで直接取付穴挿通部の下端面に締結ボルトを挿通して底部にねじ込んで行ったとき、強い締付け力で締結ボルトがボルト挿通孔から中心孔側へと外れ、傾きを生ずる恐れがある。
【0035】
しかるにプレートを用いてそこに締結ボルトと嵌合するボルト嵌合孔を設けておくことで、このような不都合を良好に回避することができ、ひいては締結ボルトにより底部を取付穴挿通部に強固に締結固定することができる。
【0036】
また金属管から成る接続管を底部に溶接接合したような場合、その接続管が取付穴挿通部の中心孔内部で径方向に自由に移動可能であると、接続管の配管施工時などにその金属管から成る接続管に径方向の力が働いたとき、その接続管が取付穴挿通部の内部において径方向に位置移動したり変形したりして、底部への溶接接合部に高い応力が加わって同溶接接合部が破損し、そこから漏水を生じる恐れがある。
【0037】
しかるにこの請求項8に従えば、接続管が金属製のプレートの管嵌合孔によって径方向に固定保持されるため、そうした不都合を生じるのを回避することができる。
また接続管を金属製のプレートの管嵌合孔によって径方向に位置決めできるため、接続管及び底部を組み付ける際の組付作業が容易となり、組付時間を短縮することができる。
【0038】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は取付基体としてのカウンターで、このカウンター10に対し互いに離隔した位置において水栓本体12と吐水部14とが設けられている。
吐水部14は、吐水ヘッド16とこれを保持するホルダ18とを有しており、その吐水ヘッド16がこれに接続された可撓性のホース20とともに収納位置から取出可能とされている。
【0039】
吐水ヘッド16は、先端下面に吐水口22を有しており、更にまたその前面に吐水をストレート吐水からシャワー吐水に若しくはその逆に切り替える切替操作部24が設けられている。
この吐水部14はまた、その全体がスライド管26のスライド移動を伴って上昇位置と下降位置との間で上下に移動可能とされている。
【0040】
水栓本体12は、その内部に後述の弁ユニット(弁部)52(図2参照)を収容しており、また上部にはシングルレバー式の操作部28が設けられていて、その操作部28が弁ユニット52に作動的に連結されている。
【0041】
30は水栓本体12に水,湯を流入させるための流入管(接続管)で、ここではこの流入管30は可撓管にて構成されている。
32は水栓本体12から混合水を流出させる流出管(接続管)で、ここではこの流出管32は銅管から成っている。
この流出管32の下端部には、これよりも大径の連結金具34が溶接接合(ろう付)により装着されており、そしてこの連結金具34を介して、上記ホース20の端部が流出管32の下端部に連結されている。
【0042】
図2に水栓本体12の内部構造がその周辺部とともに詳しく示してある。
同図に示しているように、水栓本体12はカウンター10に対し、そこに形成した取付穴38において固定ナット40により三角パッキン42を介して取付固定されている。
【0043】
44は水栓本体12の円筒形状をなすハウジングで、このハウジング44の下端部から取付穴挿通部46が下向きに延び出している。
これらハウジング44及び取付穴挿通部46は樹脂にて一体に成形されている。即ちこれらハウジング44及び取付穴挿通部46は、全体として樹脂成形品から成る樹脂ボデー48を構成している。
【0044】
図5に示しているように、取付穴挿通部46の外周面には雄ねじが形成されている。
この取付穴挿通部46は、取付穴38を挿通してカウンター10の裏側まで突き出しており、その突き出した部分の外周面の雄ねじに上記固定ナット40が螺合され、取付穴挿通部46がこの固定ナット40により三角パッキン42を介しカウンター10に取付固定されている。
【0045】
50は、図2,図3に示しているように樹脂製のハウジング44及び取付穴挿通部46とは別体に構成された金属製の底部であって、この底部50上且つハウジング44で囲まれた内側の空間に、カートリッジ式の弁ユニット52が配設されている。
弁ユニット52は、図7にも示しているように弁ケースが上部54と下部56とに分かれていて、それらが上下に締結されており、図2に示すようにその内部にセラミックディスクから成る固定弁体58と、その上面を摺動する摺動部分がセラミックディスクにて構成された可動弁体60とが内蔵されている。
【0046】
そしてその可動弁体60に対し、上記操作部28が作用アーム62を介して作動的に連結されている。
この例の場合、操作部28を上下に回動操作することで吐水及び水量調節と止水とが行われ、また左右に回動操作することで吐水の温度調節が行われる。
【0047】
図5に示しているように、ハウジング44の上端部外周面には雄ねじが形成されていて、そこに図8に示すハウジングキャップ(樹脂製)64がねじ結合されている。
そしてこのハウジングキャップ64のねじ込力によって、弁ユニット52がハウジング44内部において下向きに、つまり底部50の上面に対して強く押し付けられている。
【0048】
本例において、これらハウジング44及びハウジングキャップ64は、その外側から化粧カバー66により覆われており、化粧カバー66の内部に隠蔽状態とされている。
上記弁ユニット52における固定弁体58には水,湯を流入させるための流入開口68と、混合水を流出させる流出開口70とが形成されており、更に可動弁体60には流入した水,湯を混合して流出開口70へと流出させる混合室72が形成されている。
【0049】
この弁ユニット52においては、図7に詳しく示しているように弁ケースの下部56から下向きに一対の筒部74が、それらの内部通路を上記水,湯の一対の流入開口68にそれぞれ連通させる状態で下向きに突き出している。
これら筒部74は、その内部通路を上記底部50の流入口86Aに連通させる状態で、底部50の上面に一定の押付力で当接させられている。
この弁ユニット52における弁ケースの下部56からはまた、脚76が下向きに突き出していて、その下端面が底部50の上面に一定の押付力で当接させられている。
【0050】
そしてこれら一対の筒部74及び脚76の当接作用によって、弁ユニット52における弁ケースの下面と底部50との間に、周囲をハウジング44で囲まれた水室78が形成されている。
この水室78は、流出開口70からの混合水を流出させる部分である。
即ちこの例では、ハウジング44がその内側に水室78、つまり水路を形成するための水路形成部材を成している。
【0051】
尚、このハウジング44の外周面には、図5に示しているように周方向及び軸方向に延びるリブ80が形成されている。
またハウジング44の下端部(図5(C)中下端部)にはフランジ部82が形成されている。このフランジ部82の外周面には、180°隔たる2箇所に平坦な切落し形状の位置決面84が形成されている。
【0052】
図6に示しているように、上記底部50には弁ユニット52に対し水,湯を流入させるための一対の流入通路86と、弁ユニット52からの混合水を流出させる流出通路88とが形成されている。
これら流入通路86及び流出通路88の上端開口はそれぞれ流入口86A,流出口88Aとされている。
そしてその流入口86Aに内部通路を連通させるようにして、上記弁ユニット52の一対の筒部74が底部50の上面に当接させられている。
ここで底部50には、図2及び図6に示しているように段付部90が設けられており、この段付部90と、ハウジング44に設けられた対応する段付部92(図5参照)とによって、底部50がハウジング44により下方から支持されている。
【0053】
底部50にはまた、流入通路86,流出通路88に連通する状態で挿入孔94,96が形成されており、そして図3に示しているようにその挿入孔94に流入管30の端部に装着された端部金具98が挿入された上、ねじ接続されている。
また他方の挿入孔96の内部に、銅管から成る流出管32の上端部が挿入された上、溶接接合(ろう付)により接続固定されている。
【0054】
本例において、底部50には図6に示しているように1つの雌ねじ孔100が設けられており、そこに樹脂ボデー48における取付穴挿通部46の下側から上向きに挿通された1本の長寸の締結ボルト102の上端部がねじ込まれている。
底部50は、この締結ボルト102のねじ込力によって、図2に示しているようにその段付部90をハウジング44の対応する段付部92に強く当接させる状態に取付穴挿通部46に締結され、樹脂ボデー48に対して固定されている。
【0055】
図5に示しているように、樹脂ボデー48における取付穴挿通部46には、流入管30及び流出管32を挿通するための挿通孔104及び106が軸方向に貫通する状態で且つ中心から偏心した位置に形成されている。
また挿通孔106に対し径方向に対向する位置においてボルト挿通孔110が形成されており、そこに上記締結ボルト102が取付穴挿通部46の下側から上向きに挿通されている。
【0056】
この取付穴挿通部46にはまた、その中心部に上記連結金具34を軸方向に通過させるための通過孔(中心孔)108が形成されており、この通過孔108によって、各挿通孔104,106及びボルト挿通孔110が互いに連続した1つの孔を成している。
【0057】
ここで挿通孔104,106は内周面がほぼ半円形状をなしており、その半円形状の部分において流入管30及び流出管32の外周面に所定周長に亘り嵌り合って、これを径方向に拘束する拘束孔を成している。
また一方ボルト挿通孔110は、内周面がC字断面形状をなしており、同じく締結ボルト102の外周面に所定周長に亘り嵌り合ってこれを径方向に拘束する拘束孔を成している。
【0058】
図9に示しているように、上記化粧カバー66にはその内面に回転方向の位置決用の長さの長い縦の位置決リブ112と、化粧カバー66の固定用の長さの短い固定リブ114とが突出状態で設けられている。
この長さの長い縦の位置決リブ112は、図4に示しているようにその下端部をハウジング44におけるフランジ部82の位置決面84に係合させて、化粧カバー66を回転方向に位置決めする作用をなす。
また長さの短い固定リブ114は、ハウジングキャップ64の平滑な円形の外周面に所定の弾性力を持って嵌合し、化粧カバー66をハウジング44に対し、詳しくはハウジングキャップ64に対し固定する作用をなす。
【0059】
尚このハウジングキャップ64には、図8に示しているようにその上部に外周面が多角形状(この例では六角形状)の工具係合部115が設けられている。
ハウジングキャップ64は、この工具係合部115に工具を掛けて回転操作され、ハウジング44の上端部外周面の雄ねじにねじ込固定される。
【0060】
次に本例の水栓の組付手順を図10〜図15に基づいて以下に説明する。
本例では、図10に示しているように先ず銅管から成る流出管32を金属製の底部50に対し溶接接合し一体化しておく。
具体的には、その流出管32の上端部を挿入孔96に挿入した上でこれを底部50に溶接(ろう付)にて接合し一体化しておく。
【0061】
尚これに先立って、流出管32の下端部にこれよりも大径の連結金具34を同じく溶接(ろう付)にて接合し装着しておく。
但しこの連結金具34の装着は、流出管32を底部50に対し溶接接合した後において行うこともできる。
【0062】
そしてこの状態で、図11(B)に示しているように流出管32を樹脂ボデー48における取付穴挿通部46に下向きに挿通するようにして、金属製の底部50をハウジング44の内部に上方から嵌め入れる。そして流出管32を取付穴挿通部46の挿通孔106に嵌め入れる。
尚このとき、取付穴挿通部46には大径の通過孔108が形成されているため、流出管32の端部に連結金具34が装着されていても、支障なくこれを取付穴挿通部46に挿通することができる。
【0063】
その後、締結ボルト102を取付穴挿通部46の下側から上向きにボルト挿通孔110に挿通して、その上端部を底部50の雌ねじ孔100にねじ込み、これによって底部50を取付穴挿通部46に、即ち樹脂ボデー48に締結固定する。
図11(A)はこのときの状態を示している。
【0064】
続いて図12及び図13に示しているように、弁ユニット52をハウジング44の内部に挿入してこれを底部50の上に位置させ、続いてハウジングキャップ64をハウジング44の上端部にねじ込んで行く。このときのねじ込力によって、弁ユニット52が底部50上に一定の力で押し付けられた状態となる。
即ち弁ユニット52が、ハウジング44の内部に固定状態に組み付けられる。図14はこのときの組付状態を示している。
【0065】
続いて図15に示しているように化粧カバー66をハウジング44及びハウジングキャップ64に対し上側から被せ、そして位置決リブ112と位置決面84との係合により化粧カバー66の回転方向位置を定めるとともに、これを下向きに一定の力で押し込むことで、固定リブ114とハウジングキャップ64との弾性的な嵌合により、化粧カバー66をハウジング44及びハウジングキャップ64に固定する。
またこれとともに取付穴挿通部46の下方から一対の流入管30の端部金具98を挿入孔94に挿入してねじ結合し、一対の流入管30のそれぞれを底部50に接続状態とする。
【0066】
以上のような本例の水栓は、ハウジング44及び取付穴挿通部46に対して別体と成した底部50を、取付穴挿通部40に下側から挿入した締結ボルト102にて取付穴挿通部46に対して締結固定するようになしてあることから、流入管30,特に流出管32の配管施工時などにおいて底部50に対し上向きの突上げ力が働いた場合においても底部50が浮き上がりを生じず、従ってその底部50の浮き上がりによって漏水を引き起こすといった問題を解決することができる。
【0067】
また本例のものは底部50を金属製となしているため、金属管から成る流出管32を支障なく底部50に溶接接合することができる。
【0068】
更に本例では取付穴挿通部46に締結ボルト102に所定周長に亘り嵌合するボルト挿通孔110が形成してあるので、締結ボルト102をボルト挿通孔110内に拘束保持することができ、締結ボルト102による締結力を底部50に良好に作用させることができる。
【0069】
加えて本例では、取付穴挿通部46の中心部に大径の通過孔108を軸方向に貫通する形態で形成し、その通過孔108に連続する形態で上記ボルト挿通孔110を形成してあるため、予め流出管32を底部50に溶接接合した状態でこれを取付穴挿通部46に挿通させるようにして底部50を組み付ける際、底部50に溶接接合状態の流出管32をその通過孔108を通じて円滑に取付穴挿通部46に挿通作業することができる。
更にまたその通過孔108を通じて締結ボルト102を容易にボルト挿通孔110内に挿入作業することができる。
【0070】
次に本発明の他の実施例を図16〜図31に基づいて説明する。
尚これらの図において、上記実施例と同様のものについては符号のみを示して詳しい説明は省略する。
この例の水栓は、吐水ヘッド16に接続されたホース20がカウンター10の表側において水栓本体12から延び出したホース露出式のものである。
【0071】
先ず図16に示しているように、この例ではホルダ18の水平部分がホース収容部18Aと、吐水ヘッド16を保持するヘッド保持部18Bとを有している。
これらホース収容部18A及びヘッド保持部18BはそれぞれU字状をなしており、ホース収容部18Aに対しホース20を上方からその内部に挿入し収容できるようになっている。
また吐水ヘッド16の基端部の被保持部16Aを、ヘッド保持部18Bに対し軸方向の先端から挿入することで、その被保持部16Aをヘッド保持部18Bにて保持するようになっている。
【0072】
本例ではまた、水栓本体12に対し水,湯を流入させる流入管(接続管)30が何れも銅管から成っており、それぞれの上端部が水栓本体12に接続されている。
また下端部には、流入管30を配管に対し接続するためのソケット117が装着されている。
【0073】
ここでソケット117の流入管30への装着は、流入管30の下端部をソケット117内部に挿入した状態で袋ナット116をソケット117にねじ込むことで行う。
即ちこれらソケット117は袋ナット116によって簡単に流入管30の下端部に装着できるものである。
【0074】
本例では、図17及び図18に示しているようにハウジング44に、筒状をなす分岐口118が横向きに突出する状態且つ水室78に連通する状態で一体に成形されており、そこにエルボ120が弾性クリップ122にて回転可能に接続されている。
【0075】
詳しくは、図20に示しているように分岐口118にはその外周面に環状溝124が設けられる一方、エルボ120には弾性クリップ122の装着口126が設けられ、そしてエルボ120を分岐口118に外嵌した状態で、その装着口126から弾性クリップ122を挿入して、一対の弾性を有する把持アーム128を分岐口118の環状溝124に嵌め合せることで、エルボ120が分岐口118に回転可能に接続されている。
【0076】
そして本例では、このエルボ120の先端部に対し上記ホース20の端部が連結具129(図16参照)にて連結されている。
即ちこの例では、ホース20がエルボ120を介し水栓本体12からカウンター10の表側において直接延び出している。
【0077】
図20及び図21(D)に示しているように、本例ではハウジング44の外面にU字状の平板部130が一体に成形されており、この平板部130から突き出すようにして上記分岐口118が一体に成形されている。
【0078】
そしてこれに対応して、図25に示しているように化粧カバー66にはU字状の切欠き132が形成されており、化粧カバー66をハウジング44及びハウジングキャップ64に対して上側から嵌め込んだときに、図19に詳しく示しているようにこの切欠き132において、ハウジング44のU字状の平板部130にほぼ隙間なく嵌り合うようになっている。
【0079】
図22に示しているように、本例ではホース20がカウンター10の裏側に収納されず、カウンター10の表側に露出するホース露出式のものであることに基づいて、底部50には一対の流入通路86のみが設けられており、上記実施例のような流出通路88は設けられていない。
そしてそれら一対の流入通路86のそれぞれに連通するようにして挿入孔94が底部50に設けられており、それぞれに銅管から成る流入管30の上端部が挿入された上、溶接(ろう付)によりそこに接合されている。
【0080】
尚本例では、図22に示しているように底部50に雌ねじ孔100が周方向に180°隔たった2箇所において設けられており、それぞれにおいて、締結ボルト102により底部50が取付挿通部46、即ち樹脂ボデー48に対し組付固定されるようになっている。
【0081】
図21に示しているように、本例では取付穴挿通部46に上記流入管30を軸方向に挿通するための一対の挿通孔104と、締結ボルト102を軸方向に挿通するための一対のボルト挿通孔110とが、それぞれ中心から偏心した位置に設けられている。
またこの取付穴挿通部46には、中心部に軸方向に貫通する状態の貫通孔(中心孔)が設けられており、その貫通孔134によって各挿通孔104及びボルト挿通孔110が互いに連続した1つの孔を成している。
【0082】
図27,図28,図29に示しているように、本例では取付穴挿通部46の底面に金属製の円形のプレート136が配設されている。
ここで金属製のプレート136は、取付穴挿通部46の底面外周部に形成された環状の突出部138の内側に嵌合状態で装着されている。
本例では、このプレート136を貫通して締結ボルト102が上記底部50の雌ねじ孔100にねじ込まれている。
【0083】
詳しくは、この円形の金属製のプレート136には一対の貫通のボルト嵌合孔140が設けられていて、これらボルト嵌合孔140を締結ボルト102が貫通して取付穴挿通部46の上記ボルト挿通孔110に挿通されている。
ここで各ボルト嵌合孔140は、取付穴挿通部46の上記ボルト挿通孔110に対応する位置にそれぞれ設けられている。
【0084】
この金属製のプレート136にはまた、取付穴挿通部46における一対の挿通孔104にそれぞれ対応する位置において、流入管30を通し且つこれを径方向に拘束固定する貫通の管嵌合孔142が設けられており、これら管嵌合孔142を上記一対の流入管30が貫通して取付穴挿通部46の上記挿通孔104に挿通されている。
【0085】
尚プレート136には、周方向所定箇所に位置決用の切欠き144が設けられている。
一方上記環状の突出部138の内周側には、周方向所定箇所に位置決用の突起146が設けられており、これら突起146と切欠き144との係合によって、プレート136の回転方向位置が規定されている。
【0086】
次に本例の水栓の組付手順を図26〜図31に基づいて以下に説明する。
本例では図26に示しているように、先ず銅管から成る一対の流入管30のそれぞれを底部50に対して溶接(ろう付)により接合し一体化しておく。
【0087】
そしてその状態で、図27に示しているようにこれら底部50及び流入管30を樹脂ボデー48に対して組み付ける。
具体的には、一対の流入管30のそれぞれを取付穴挿通部46に挿通しながら底部50をハウジング44の内部に嵌め入れる。
このとき、取付穴挿通部46における一対の挿通孔104は中心部の貫通孔134によって連続した1つの孔を形成しているため、底部50に対し一対の流入管30のそれぞれを溶接接合した状態で、それらを円滑に取付穴挿通部46に挿通作業することができる。
【0088】
その後金属製のプレート136を取付穴挿通部46の下端面に嵌め合せた上、締結ボルト102をそのプレート136のボルト嵌合孔140を貫通して取付穴挿通部46のボルト挿通孔110に挿通し、上端部を底部50の雌ねじ孔100にねじ込む。
ここにおいて底部50及び一対の流入管30のそれぞれが、樹脂ボデー48に対し強固に固定状態に組み付けられる。
【0089】
その後図28及び図29に示しているように、弁ユニット52をハウジング44内部に挿入した後、ハウジング44の図28中上端部(図29中下端部)に対してハウジングキャップ64をねじ込む。
ここにおいて弁ユニット52がハウジング44内部において図28中下向き(図29中上向き)に、つまり底部50の上面に対して強く押し付けられた状態に組付固定される。
【0090】
本例では、これらの作業と並行してエルボ120をハウジング44に一体に成形した分岐口118に弾性クリップ122にて接続しておく。図30はそのエルボ120をハウジング44の分岐口118に接続した後の状態を示している。
続いて図30に示しているようにハウジング44及びハウジングキャップ64に化粧カバー66を被せて固定する。図31はこのようにして化粧カバー66をハウジング44及びハウジングキャップ64に組み付けた状態を示している。
【0091】
このように本例においては、取付穴挿通部46の下端面の金属製のプレート136を介して取付穴挿通部46と底部50とを締結ボルト102にて上下にねじ締結するようになしてあることから、樹脂の潰れやクラックの発生或いは変形,破損を良好に防止できるとともに、取付穴挿通部46と底部50とをより強固に締結ボルト102にて締結固定することができる。
【0092】
また本例によれば、金属製のプレート136が締結ボルト102の回転に伴って共回りするのを防止でき、ひいては締結ボルト102による締結作業を良好に行うことができる。
【0093】
更に本例ではプレート136にボルト嵌合孔140と管嵌合孔142とが設けてあるので、締結ボルト102及び流入管30を径方向にしっかりと拘束し固定しておくことができる。
【0094】
例えば取付穴挿通部46にボルト挿通孔110を形成したとしても、そのボルト挿通孔110が大径の貫通孔134に連続して形成されている場合、上記のようなプレート136を用いないで直接取付穴挿通部46の下端面に締結ボルト102を挿通して底部50にねじ込んで行ったとき、締結ボルト102の強い締付け力で締結ボルト102がボルト挿通孔110から貫通孔134側へと傾きを生ずる恐れがある。
しかしながら本例によればこのような不都合を良好に回避することができ、ひいては締結ボルト102により底部50を取付穴挿通部46に強固に締結固定することができる。
【0095】
また底部50に溶接接合した流入管30が取付穴挿通部46の内部で径方向に自由に移動可能であると、流入管30の配管施工時などにその流入管30に径方向の力が働いたとき、流入管30が取付穴挿通部46内部において径方向に位置移動したり変形したりして、底部50への溶接接合部に高い応力が加わり、同溶接接合部が破損し、そこから漏水を生じる恐れがある。
【0096】
しかるに本例に従えば、流入管30がプレート136の管嵌合孔142によって径方向に固定されるため、そうした不都合を生じるのを回避することができる。
また流入管30を管嵌合孔142によって径方向に位置決めできるため、流入管30及び底部50を組み付ける際の組付作業が容易となり、組付時間を短縮することができる。
【0097】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は吐水ヘッドがホースとともに取出可能ないし三次元に移動可能な形態の水栓、或いはハウジングがその内部に直接水路を形成している形態の水栓以外の各種形態の水栓に対して適用することも可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるホース収納式水栓の概略全体構成を示す図である。
【図2】同実施例における水栓本体の内部構造を周辺部とともに示す図である。
【図3】図2の各部材を分解して示す断面図である。
【図4】同実施例における化粧カバーの固定構造を示す図である。
【図5】同実施例における樹脂ボデーの構成を単体で示す図である。
【図6】同実施例における金属製の底部の構成を単体で示す図である。
【図7】同実施例における弁ユニットを外観状態で単体で示す図である。
【図8】同実施例におけるハウジングキャップを単体で示す図である。
【図9】同実施例における化粧カバーを単体で示す図である。
【図10】同実施例の組付手順の一部を示す図である。
【図11】図10に続く組付手順の説明図である。
【図12】図11に続く組付手順の説明図である。
【図13】図12の組付手順を下方から示した図である。
【図14】図12及び図13に続く組付手順の説明図である。
【図15】図14に続く組付手順の説明図である。
【図16】本発明の他の実施例であるホース露出式水栓の概略全体構成を示す図である。
【図17】同実施例の水栓本体の内部構造を周辺部とともに示す図である。
【図18】図17の各部材を分解して示す断面図である。
【図19】同実施例の化粧カバーの固定構造を示す図である。
【図20】同実施例のエルボの接続構造の説明図である。
【図21】同実施例における樹脂ボデーの構成を単体で示す図である。
【図22】同実施例における底部の構成を単体で示す図である。
【図23】同実施例における弁ユニットを外観状態で単体で示す図である。
【図24】同実施例におけるハウジングキャップを単体で示す図である。
【図25】同実施例における化粧カバーを単体で示す図である。
【図26】同実施例における組付手順の一部を示す説明図である。
【図27】図26に続く組付手順の説明図である。
【図28】図27に続く組付手順の説明図である。
【図29】図28の組付手順を下方から示した図である。
【図30】図28及び図29に続く組付手順の説明図である。
【図31】図30の化粧カバーを組み付けた後の状態を示す図である。
【図32】従来のホース収納式水栓の概略全体構成を示す図である。
【図33】図32の水栓本体の内部構造を周辺部とともに示す図である。
【図34】図33の各部材を分解して示す図である。
【符号の説明】
10 カウンター(取付基体)
30 流入管(接続管)
32 流出管(接続管)
38 取付穴
44 ハウジング
46 取付穴挿通部
50 底部
52 弁ユニット(弁部)
102 締結ボルト
108 通過孔(中心孔)
134 貫通孔(中心孔)
136 プレート
138 突出部
140 ボルト嵌合孔
142 管嵌合孔

Claims (8)

  1. (イ)吐止水制御用の弁部を内側に収容した筒状のハウジングと、(ロ)該ハウジングの下端部よりカウンター等取付基体の取付穴を挿通する状態に延び出し、該取付基体の裏側において該取付基体に固定される取付穴挿通部と、(ハ)前記ハウジングの内側且つ底部に位置し、前記弁部に対して水を流入させ又は該弁部からの水を流出させる接続管が接続固定された底部とを備えた水栓であって、
    前記底部が前記ハウジング及び取付穴挿通部と別体に構成されるとともに、該取付穴挿通部に対し締結ボルトが下側から挿入されて先端部が該底部にねじ結合され、該締結ボルトによって該底部と取付穴挿通部とが締結固定されていることを特徴とする水栓。
  2. 請求項1において、前記ハウジング及び前記取付穴挿通部が樹脂にて一体に形成されていることを特徴とする水栓。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記底部が金属製とされるとともに前記接続管の少なくとも何れかが金属管から成っており、該金属管から成る接続管の端部が該底部に溶接接合されていることを特徴とする水栓。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記取付穴挿通部には、前記締結ボルトを挿通させるとともに挿通状態で該締結ボルトに対し所定周長に亘り嵌合するボルト挿通孔が軸方向に形成されていることを特徴とする水栓。
  5. 請求項4において、前記取付穴挿通部の中心部には軸方向に貫通の大径の中心孔が形成されていて、該中心孔に連続する形態で前記ボルト挿通孔が形成されていることを特徴とする水栓。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記取付穴挿通部の下端面には金属製のプレートが配設され、該金属製のプレートを介して前記取付穴挿通部と底部とが前記締結ボルトにて上下に締結固定されていることを特徴とする水栓。
  7. 請求項6において、前記取付穴挿通部の下端面の外周部には嵌合用の突出部が設けられていて、該突出部の内側に前記金属製のプレートが嵌合されていることを特徴とする水栓。
  8. 請求項6,7の何れかにおいて、前記金属製のプレートには前記締結ボルトを挿通させ且つ該締結ボルトに嵌合するボルト嵌合孔と、前記接続管を挿通させ且つ該接続管に嵌合する管嵌合孔とが設けられていることを特徴とする水栓。
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