JP7222187B2 - 水栓装置及びその製造方法 - Google Patents

水栓装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7222187B2
JP7222187B2 JP2018118573A JP2018118573A JP7222187B2 JP 7222187 B2 JP7222187 B2 JP 7222187B2 JP 2018118573 A JP2018118573 A JP 2018118573A JP 2018118573 A JP2018118573 A JP 2018118573A JP 7222187 B2 JP7222187 B2 JP 7222187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
supply pipe
water supply
hot water
insertion hole
faucet device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018118573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019218806A (ja
Inventor
幸人 鶴田
健司 城戸
貴文 井上
政信 金城
真 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2018118573A priority Critical patent/JP7222187B2/ja
Publication of JP2019218806A publication Critical patent/JP2019218806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7222187B2 publication Critical patent/JP7222187B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Valve Housings (AREA)

Description

本発明は、水栓装置及びその製造方法に係り、特に、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水可能にする水栓装置及びその製造方法に関する。
従来から、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水可能にする水栓装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、水栓装置の種類に応じた形状に形成された外殻部材を備えているものが知られている。
また、この従来の水栓装置の外殻部材の内部には、別体のケーシング部材が挿入されている。このケーシング部材には、水栓機能ユニットが内蔵されており、この水栓機能ユニットは、給水源及び給水源のそれぞれから一次側流路により供給された湯と水とを混合し、この混合した湯水を吐止水する機能を備えている。
欧州特許出願公開第2586919号明細書
しかしながら、上述した従来の水栓装置においては、外殻部材の内部に挿入されているケーシング部材が樹脂材料で形成されているため、水栓装置の種類に応じた外殻部材の寸法や形状に応じて、射出成形用の型を用意する必要があり、製造コストがかかるという問題がある。
また、従来の水栓装置の樹脂製のケーシング部材については、金属製のものに比べて強度が低く、経年変化等による耐久性も低いという問題もある。これにより、長期的な安全性を確保するためには、点検や部品交換等のメンテナンスにおいてもコストがかかるという問題がある。
一方、従来の水栓装置のケーシング部材について、仮に、樹脂材料とは異なる銅合金等の金属を用いて鋳造した場合には、銅合金から鉛成分が溶出することを規制する対策が必要となるという問題や、ケーシング部材のサイズ自体も大型化するという問題、或いは、銅価格の相場変動に影響を受け易いという問題もある。
また、常時湯水に晒される水栓装置の事情を考慮し、ケーシング部材として耐食性が高いステンレス材料を採用した場合には、ステンレス材料が高い加工精度で加工することが難しいという問題もある。
したがって、脱銅合金や脱鋳物を実現し、銅合金以外の素材を活用し、水栓装置の種類に応じて様々な仕様に対しても、いかに製造コストを抑制しつつ、設計の自由度を高めていくかが、近年要請された課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題や近年要請された課題を解決するためになされたものであり、設計の自由度を向上させることができると共に、製造コストを抑制することができる水栓装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
更に、吐止水制御及び/または温調制御を行う機能部と、当該機能部に湯及び水をそれぞれ供給する湯供給管及び水供給管と、を備えた水栓装置において、湯供給管及び水供給管を機能部に対して固定する作業を極めて容易に実施できる水栓装置、及びその製造方法、を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水可能にする水栓装置であって、吐止水制御及び/または温度調整制御を行う機能部と、上記機能部にそれぞれ接続されて上記機能部に湯及び水をそれぞれ供給する湯供給管及び水供給管と、上記湯供給管及び上記水供給管を上記機能部に対して固定する供給管固定部材と、を備え、上記機能部には、上記湯供給管が挿入される湯供給管挿入孔と、上記水供給管が挿入される水供給管挿入孔と、が設けられており、上記湯供給管は、上記湯供給管挿入孔に挿入される湯供給管挿入部と、当該湯供給管挿入部に隣接して上記湯供給管挿入孔より大径の湯供給管フランジ部と、上記湯供給管フランジ部に隣接して上記湯供給管フランジ部より小径の湯供給管細径部と、を有しており、上記水供給管は、上記水供給管挿入孔に挿入される水供給管挿入部と、当該水供給管挿入部に隣接して上記水供給管挿入孔より大径の水供給管フランジ部と、上記水供給管フランジ部に隣接して上記水供給管フランジ部より小径の水供給管細径部と、を有しており、上記供給管固定部材は、上記湯供給管細径部は遊嵌可能であるが上記湯供給管フランジ部は通過不可能な湯供給管嵌合溝と、上記水供給管細径部は遊嵌可能であるが上記水供給管フランジ部は通過不可能な水供給管嵌合溝と、を有しており、上記湯供給管嵌合溝の開口部と上記水供給管嵌合溝の開口部とは、互いに平行な方向に延在しており、上記供給管固定部材は、上記機能部に対して、上記湯供給管及び上記水供給管が上記機能部に挿入される方向と同一方向から固定されることを特徴とする水栓装置である。
本発明によれば、湯供給管嵌合溝の開口部と水供給管嵌合溝の開口部とが互いに平行な方向に延在しているため、例えば湯供給管と水供給管とを互いに平行に適宜の間隔で支持しておけば、湯供給管の湯供給管細径部と水供給管の水供給管細径部とに供給管固定部材を同時に容易に嵌合させることができる。そして、湯供給管細径部と水供給管細径部とに嵌合した状態の供給管固定部材は、機能部に対して、湯供給管及び水供給管の挿入方向と同一方向から固定することができる。従って、本発明の水栓装置によれば、湯供給管及び水供給管を機能部に対して固定する作業を極めて容易に実施することができる。
従来の供給管固定部材においては、湯供給管嵌合溝の開口部と水供給管嵌合溝の開口部とが鋭角をなすような方向に延在していた。この形態では、湯供給管と水供給管とを互いに平行に支持した状態で、湯供給管と水供給管とに供給管固定部材を同時に容易に嵌合させることができない。(もっとも、嵌合後の供給管固定部材が湯供給管と水供給管とから同時に抜け出ることもできない。従来は、当該効果の方が重視されていた、と言うことができる。)すなわち、従来の供給管固定部材は、湯供給管及び水供給管の一方への嵌合作業の後で、湯供給管及び水供給管の他方への嵌合作業のため、湯供給管嵌合溝または水供給管嵌合溝の開口部の向きを調整する(供給管固定部材の姿勢を変える)ことが必要である。
このような供給管固定部材の姿勢の調整作業は、ロボットが不得意とする作業である。すなわち、従来の供給管固定部材は、ロボットを用いて湯供給管及び水供給管に嵌合させることが容易とは言えなかった。
これに対して、本発明の供給管固定部材の形態によれば、湯供給管嵌合溝の開口部と水供給管嵌合溝の開口部とが互いに平行な方向に延在しているため、例えば湯供給管と水供給管とを互いに平行に適宜の間隔で支持しておけば、湯供給管と水供給管とに供給管固定部材を同時に容易に嵌合させることができる。すなわち、ロボットを用いて湯供給管及び水供給管に供給管固定部材を嵌合させることが容易である。
本発明において、上記機能部の上記湯供給管挿入孔の開口端及び上記水供給管挿入孔の開口端は、上記機能部の周縁部の端面よりも奥方に凹んだ凹部にあることが好ましい。
これによれば、水栓装置が設置される設置面に対して供給管固定部材等が干渉しにくくなり、水栓装置の設計の自由度を向上させることができると共に、製造コストを抑制することができる。
また、本発明において、上記供給管固定部材は、つまみ部を有していることが好ましい。
これによれば、供給管固定部材の位置調整を行うことが容易である。特に、湯供給管挿入孔の開口端及び水供給管挿入孔の開口端が機能部の周縁部の端面よりも奥方に凹んだ凹部にある場合に、当該形態は非常に有用である。
また、本発明において、上記湯供給管挿入部が上記湯供給管挿入孔に挿入された状態において、上記湯供給管細径部は上記機能部の周縁部の端面よりも外方の位置まで延在しており、上記水供給管挿入部が上記水供給管挿入孔に挿入された状態において、上記水供給管細径部は上記機能部の周縁部の上記端面よりも外方の位置まで延在していることが好ましい。
これによれば、湯供給管挿入部及び水供給管挿入部がそれぞれ湯供給管挿入孔及び水供給管挿入孔に挿入された状態で、湯供給管細径部及び水供給管細径部に対して側方から容易に供給管固定部材を嵌合させることができる。
また、本発明において、上記湯供給管細径部には、湯供給管把持部が設けられており、上記水供給管細径部には、水供給管把持部が設けられていることが好ましい。湯供給管把持部及び水供給管把持部は、例えばロボットが把持しやすい形態を有する。
これによれば、湯供給管及び水供給管を機能部に対して固定する作業を、ロボットを用いて自動化することが容易となる。
更にこの場合、上記湯供給管挿入部が上記湯供給管挿入孔に挿入された状態において、上記湯供給管把持部は上記機能部の周縁部の端面よりも外方に露出しており、上記水供給管挿入部が上記水供給管挿入孔に挿入された状態において、上記水供給管把持部は上記機能部の周縁部の上記端面よりも外方に露出していることが好ましい。
これによれば、湯供給管及び水供給管を機能部に対して固定する作業を、ロボットを用いて自動化することが更に容易である。
また、本発明において、上記供給管固定部材は、上記機能部に対して、ねじを用いて固定されることが好ましい。
これによれば、供給管固定部材を、機能部に対して、湯供給管及び水供給管の挿入方向と同一方向から固定することが容易である。
また、本発明は、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水可能にする水栓装置であって、吐止水制御及び/または温度調整制御を行う略円筒形状の機能部と、上記機能部にそれぞれ接続されて上記機能部に湯及び水をそれぞれ供給する湯供給管及び水供給管と、上記湯供給管及び上記水供給管を上記機能部に対して固定する供給管固定部材と、を備え、上記機能部には、上記湯供給管が挿入される湯供給管挿入孔と、上記水供給管が挿入される水供給管挿入孔と、が設けられており、上記湯供給管は、上記湯供給管挿入孔に挿入される湯供給管挿入部と、当該湯供給管挿入部に隣接して上記湯供給管挿入孔より大径の湯供給管フランジ部と、上記湯供給管フランジ部に隣接して上記湯供給管フランジ部より小径の湯供給管細径部と、を有しており、上記水供給管は、上記水供給管挿入孔に挿入される水供給管挿入部と、当該水供給管挿入部に隣接して上記水供給管挿入孔より大径の水供給管フランジ部と、上記水供給管フランジ部に隣接して上記水供給管フランジ部より小径の水供給管細径部と、を有しており、上記供給管固定部材は、上記湯供給管細径部は遊嵌可能であるが上記湯供給管フランジ部は通過不可能な湯供給管嵌合溝と、上記湯供給管細径部は遊嵌可能であるが上記湯供給管フランジ部は通過不可能な湯供給管嵌合溝と、を有しており、上記湯供給管嵌合溝の開口部と上記水供給管嵌合溝の開口部とは、互いに平行な方向に延在しており、上記供給管固定部材は、上記機能部に対して、上記湯供給管及び上記水供給管が上記機能部に挿入される方向と同一方向から固定されることを特徴とする水栓装置を製造する方法であって、上記湯供給管と上記水供給管とを、互いに平行に支持する工程と、互いに平行に支持された上記湯供給管及び上記水供給管の上記湯供給管細径部と上記水供給管細径部とに、互いに平行な方向に延在する上記湯供給管嵌合溝の上記開口部及び上記水供給管嵌合溝の上記開口部を利用して、上記供給管固定部材を同時に嵌合させる工程と、上記湯供給管細径部と上記水供給管細径部とに嵌合した状態の上記供給管固定部材を、上記機能部に対して、上記湯供給管及び上記水供給管が上記機能部に挿入される方向と同一方向から固定する工程と、を備えたことを特徴とする方法である。
本発明によれば、湯供給管嵌合溝の開口部と水供給管嵌合溝の開口部とが互いに平行な方向に延在しているため、湯供給管と水供給管とを互いに平行に適宜の間隔で支持しておけば、湯供給管の湯供給管細径部と水供給管の水供給管細径部とに供給管固定部材を同時に容易に嵌合させることができる。そして、湯供給管細径部と水供給管細径部とに嵌合した状態の供給管固定部材は、機能部に対して、湯供給管及び水供給管の挿入方向と同一方向から固定することができる。従って、本発明方法によれば、湯供給管及び水供給管を機能部に対して固定する作業を極めて容易に実現することができる。
上記湯供給管と上記水供給管とを互いに平行に支持する工程は、例えば、上記湯供給管の上記湯供給管挿入部をOリングを介して上記機能部の上記湯供給管挿入部に挿入すると共に、上記水供給管の上記水供給管挿入部をOリングを介して上記機能部の上記水供給管挿入部に挿入する工程を含み得る。
これによれば、湯供給管と水供給管とを互いに平行に適宜の間隔で支持することが容易である。
機能部は、例えば、水栓装置が設置される設置面に固定される台座部材と、略円筒形状の収容空間を区画する外殻ユニットと、上記収容空間に収容されて吐止水制御及び/または温調制御を行う略円筒形状の本体部ユニットと、を備え得る。
外殻ユニットは、例えば、水栓装置の種類に応じた形状に形成されて上記台座部材に取り付けられる概ね筒状の支柱部と、この支柱部の側面に設けられたスパウト部と、を有し得る。
本体部ユニットは、例えば、外殻ユニットの支柱部内に挿入され、その一端側が上記台座部材に固定される金属製のケーシング部材と、このケーシング部材の内部に設けられ、上記台座部材から下流側にそれぞれ延びて湯及び水をそれぞれ供給する一次側流路を形成する湯供給管路及び水供給管路と、上記ケーシング部材の他端側に設けられたシングルレバーカートリッジと、上記ケーシング部材の内部に設けられ、上記湯供給管路及び上記水供給管路のそれぞれの下流端と上記シングルレバーカートリッジとを接続する接続部材と、を有し得る。
シングルレバーカートリッジは、例えば、上記湯供給管路及び上記水供給管路よりも下流側の二次側流路を開閉可能にする開閉弁と、この開閉弁の開閉操作を可能にする単一のレバー操作部と、を有し得る。シングルレバーカートリッジは、上記接続部材に対して固定され得る。
上記ケーシング部材は、例えば機械的係合によって、上記接続部材を保持可能である。 上記ケーシング部材は、上記外殻ユニットの支柱部内に挿入可能な寸法で金属製の板材又は管材によって概ね少なくとも半筒状に形成され得て、上記台座部材に対して固定され得る。
このように構成される場合には、水栓装置を組み立てる際、水栓装置の種類に応じた形状に形成された外殻ユニットの概ね筒状の支柱部内に対して、概ね少なくとも半筒状の金属製のケーシング部材が挿入される。その際、予め、接続部材が、機械的係合手段によってケーシング部材に保持された状態で、ケーシング部材が台座部材に固定される。これにより、台座部材と接続部材とをケーシング部材を介して軸方向に接続することができる。
また、金属製のケーシング部材により、水栓装置の種類に応じた形状の外殻部材に応じて、その支柱部内の台座部材と接続部材との間の軸方向のスペースや距離寸法を定めることができると共に、支持部内に挿入されている内部構造の強度を高めることができる。
さらに、金属製のケーシング部材については、水栓装置の種類に応じた形状の外殻ユニットの支柱部内に挿入可能に金属製の板材又は管材によって概ね少なくとも半筒状に形成することができる。これにより、ケーシング部材が樹脂材料で射出成形された場合や金属材料で鋳造成形された場合に比べて、水栓装置の種類に応じた外殻部材の形状毎にケーシング部材の成形用の型を用意する必要がないため、比較的安価な加工方式でケーシング部材の寸法や形状を容易に調整することができる。
また、ケーシング部材が金属製の板材又は管材によって概ね少なくとも半筒状に形成されるため、ケーシング部材について、必要な強度を保ちながら、薄く形成することもできる。これにより、水栓装置の内部寸法を抑制することができる。
さらに、水栓装置の種類に応じた様々な形状の外殻ユニットに対しても、ある程度共通化させたケーシング部材を用意しておけば、このケーシング部材の一部に切断加工等を施すだけで、比較的安価な加工方式で所望の軸方向の寸法に調整することができる。これにより、台座部材と接続部材との間のケーシング部材の軸方向の寸法距離についても、ケーシング部材の軸方向の寸法に応じて自由に設定することができる。また、軸方向の寸法を調整した状態のケーシング部材を外殻ユニットの支柱部内に挿入するだけで、簡単に組み付けることができる。
これらの結果、水栓装置の設計の自由度を向上させることができると共に、製造コストを抑制することができる。
本発明によれば、湯供給管及び水供給管を機能部に対して固定する作業を極めて容易に実施することができる。
更に、本発明の水栓装置及びその製造方法によれば、設計の自由度を向上させることができると共に、製造コストを抑制することができる。
本発明の一実施形態による水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置全体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の中央側面断面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の台座部材と湯供給管及び水供給管との接続を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の台座部材と湯供給管及び水供給管との接続を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の台座部材と湯供給管及び水供給管との接続を説明するための側面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の台座部材と湯供給管及び水供給管との接続を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の水栓機能ユニットを分解した斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の本体部ユニットを斜め後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の水栓機能ユニットの正面断面図であり、湯側及び水側のそれぞれの一次側流路の縦断面を示す。 図3に示す本発明の一実施形態による水栓装置の中央側面断面図において、水栓機能ユニットの上方部分を拡大した部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置のケーシング部材の分解斜視図である。 図11のX-X線に沿った断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態による水栓装置について説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による水栓装置1は、給湯源(図示せず)から供給される湯と給水源(図示せず)から供給される水とを混合して吐止水する、いわゆる、「シングルレバー式」と呼ばれる水栓装置であり、台所のシンク又は洗面台のカウンター等の設置面F1上に設置されている。
すなわち、このシングルレバー式の水栓装置1においては、いわゆる、「シングルレバー」と呼ばれる単一の操作ハンドル2が手動で回動操作されることにより、流量と温度が調整された湯水がスパウト4の吐水口6から吐止水されるようになっている。
例えば、図1に示すように、本実施形態の水栓装置1において、まず、操作ハンドル2が最下方の止水操作位置に設定されている場合には、スパウト4の吐水口6から吐出される湯水が止水されるようになっている。
また、図1に示すように、操作ハンドル2が止水操作位置から上方の操作位置に回動操作された場合には、スパウト4の吐水口6から吐出される湯水が吐水状態に設定されるようになっている。
すなわち、操作ハンドル2は、吐水状態において、より上方(図1に示す矢印「開」の方向)に回動操作される程、湯水の流量が大きく設定され、より下方(図1に示す矢印「閉」の方向)に回動操作される程、湯水の流量が小さく設定されるようになっている。
さらに、図1に示すように、操作ハンドル2は、水栓装置1の鉛直方向に延びる中心軸線(回転中心軸線A1)を中心に水側(図1に示す矢印「C」側)に回動操作された場合には、スパウト4の吐水口6から吐出される湯水の温度が低温側に設定されるようになっている。
一方、図1に示すように、操作ハンドル2が回転中心軸線A1を中心に湯側(図1に示す矢印「H」側)に回動操作された場合には、スパウト4の吐水口6から吐出される湯水の温度が高温側に設定されるなっている。
つぎに、図2~図13により、本発明の一実施形態による水栓装置の内部構造について具体的に説明する。
図2は、本発明の一実施形態による水栓装置全体の分解斜視図である。また、図3は、本発明の一実施形態による水栓装置の中央側面断面図である。
まず、図2及び図3に示すように、本実施形態の水栓装置1は、その種類又は仕様に応じた形状に形成された中空の外殻部材8を備えている。この外殻部材8は、上下方向に概ね筒状に延びる支柱部8a、及び、この支柱部8aの側面から外側に延びるスパウト部8bをそれぞれ備えている。
なお、外殻部材8については、金属材料で形成されていてもよいし、樹脂材料で形成されていてもよい。外殻部材8は一体品である必要はなく、複数の要素が組み付けられて形成されていてもよい。
つぎに、図2及び図3に示すように、本実施形態の水栓装置1は、外殻部材8(機能部の一要素)の下方側(上流側)において、湯供給管10、水供給管12、固定金具14(把持金具14a、締結金具14b)、及び、台座部材16(機能部の一要素)をそれぞれ備えている。
図2及び図3に示すように、台座部材16は、水栓装置1の設置面F1に配置された状態で固定金具14の馬蹄形の把持金具14a及び締結金具14bにより固定されるようになっている。
また、図2に示すように、台座部材16には、縦方向に貫く通湯穴16a及び通水穴16bがそれぞれ形成されている。通湯穴16aには、給湯器等の給湯源(図示せず)から湯を供給する湯供給管10が下方から接続されている。同様に、通水穴16bには、水道等の給水源(図示せず)から水を供給する水供給管12が下方から接続されている。
さらに、図2及び図3に示すように、本実施形態の水栓装置1は、外殻部材8の支柱部8aの内部において、詳細は後述する水栓機能ユニット18を備えている。
ここで、湯供給管10及び水供給管12の台座部材16に対する接続(固定)の具体的態様例について、詳細に説明する。
図4乃至図7は、本発明の一実施形態による水栓装置1の台座部材16と湯供給管10及び水供給管12との接続を説明するための斜視図、側面図ないし断面図である。
特に図7に示すように、台座部材16は、上方円筒部16eと、より大径の下方円筒部16fと、を有している。下方円筒部16fは、中央部が上方(奥方)に凹んでおり、すなわち、台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも台座部材16の中央部の底面が上方(奥方)に位置している。
そして、台座部材16の中央部には、湯供給管10が挿入される湯供給管挿入孔16gと、水供給管12が挿入される水供給管挿入孔16hと、が設けられている(後述する図10も参照)。湯供給管挿入孔16gの下側開口端及び水供給管挿入孔16hの下側開口端は、台座部材16の上方(奥方)に凹んだ中央部の底面において開口している。
また、図4に示すように、湯供給管10は、上下に2重のOリング103を介して湯供給管挿入孔16gに挿入される湯供給管挿入部10aと、当該湯供給管挿入部10aに隣接して湯供給管挿入孔16gより大径の湯供給管フランジ部10bと、湯供給管フランジ部10bに隣接して当該湯供給管フランジ部10bより小径の湯供給管細径部10cと、を有している。
同様に、水供給管12は、上下に2重のOリング103を介して水供給管挿入孔16hに挿入される水供給管挿入部12aと、当該水供給管挿入部12aに隣接して水供給管挿入孔16hより大径の水供給管フランジ部12bと、水供給管フランジ部12bに隣接して当該水供給管フランジ部12bより小径の水供給管細径部12cと、を有している。
また、図5乃至図7に示すように、湯供給管10及び水供給管12を台座部材16に対して固定する(抜け止め作用を奏する)ために、薄い板状の供給管固定部材101が設けられている。供給管固定部材101の平面視のサイズは、台座部材16の上方(奥方)に凹んだ中央部の平面視のサイズに収まるようになっている。
本実施形態の供給管固定部材101は、湯供給管細径部10cは遊嵌可能であるが湯供給管フランジ部10bは通過不可能な湯供給管嵌合溝101gと、水供給管細径部12cは遊嵌可能であるが水供給管フランジ部12bは通過不可能な水供給管嵌合溝101hと、を有しており、湯供給管嵌合溝101gの開口部と水供給管嵌合溝101hの開口部とが互いに平行な方向に延在している。
また、供給管固定部材101には、ねじ用の貫通孔101aが2箇所設けられており、図3に示すように、台座部材16の中央部に設けられた対応する雌ねじ16tに対して、湯供給管10及び水供給管12の挿入方向と同一方向から、ねじ102によって固定されている。
更に、供給管固定部材101には、図6及び図7に示すように、位置調整の作業を容易に行えるように、下面側から垂直下方に突出するつまみ部101bが設けられている。
また、湯供給管挿入部10aが湯供給管挿入孔16gに挿入された状態(図5乃至図7に示す状態)において、湯供給管細径部10cは台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも下方(外方)の位置まで延在している。
同様に、水供給管挿入部12aが水供給管挿入孔16hに挿入された状態(図5乃至図7に示す状態)において、水供給管細径部12cは台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも下方(外方)の位置まで延在している。
更に、湯供給管細径部10cには、湯供給管把持部10dが設けられており、水供給管細径部12cには、水供給管把持部12dが設けられている。湯供給管把持部10d及び水供給管把持部12dは、例えばロボットが把持しやすい形態を有する。これにより、湯供給管10及び水供給管12を台座部材16に対して固定する作業を、ロボットを用いて自動化することが容易となっている。
更に本実施形態では、湯供給管挿入部10aが湯供給管挿入孔16gに挿入された状態(図5乃至図7に示す状態)において、湯供給管把持部10dが台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも下方(外方)の位置に露出しており、水供給管挿入部12aが水供給管挿入孔16hに挿入された状態(図5乃至図7に示す状態)において、水供給管把持部12dも台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも下方(外方)の位置に露出している。これにより、湯供給管10及び水供給管12を台座部材16に対して固定する作業を、ロボットを用いて自動化することが更に容易となっている。
つぎに、図8は、本発明の一実施形態による水栓装置1の水栓機能ユニット18を分解した斜視図である。また、図9は、本発明の一実施形態による水栓装置1の本体部ユニット19を斜め後方から見た斜視図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態の水栓装置1は、水栓機能ユニット18の外側において、下方から上方に向って、下側下方シール保持部材20、下方シール部材22、上側下方シール保持部材24、下側上方シール保持部材26、上方シール部材28、及び、上側上方シール保持部材30をそれぞれ備えている。水栓機能ユニット18に、下側下方シール保持部材20、下方シール部材22、上側下方シール保持部材24、下側上方シール保持部材26、上方シール部材28、及び、上側上方シール保持部材30を装着させた構成が、本体部ユニット19である。本体部ユニット19は、機能部の一要素である。
また、図8及び図9に示すように、下方シール部材22及び上方シール部材28のそれぞれは、水栓機能ユニット18の外側面と外殻部材8の支柱部8aの内側面との間を水密にシールするものである。
さらに、図8及び図9に示すように、下側下方シール保持部材20及び上側下方シール保持部材24のそれぞれは、下方シール部材22を保持するためのものでもあり、一方、下側上方シール保持部材26及び上側上方シール保持部材30のそれぞれは、上方シール部材28を保持するためのものである。
さらに、図2及び図3に示すように、本実施形態の水栓装置1は、外殻部材8とその上方の操作ハンドル2との上下方向の間において、下方から上方に向って、Cリング32、シール部材34、カバー部材36、及び、留め具38(ビス38a、キャップ38b)をそれぞれ備えている。
これらの部材32,34,36,38については、外殻部材8の支柱部8a内に挿入された本体部ユニット19について、上方から水密に保持するものである。
つぎに、図10は、本発明の一実施形態による水栓装置1の水栓機能ユニット18の正面断面図であり、湯側及び水側のそれぞれの一次側流路の縦断面を示す。また、図11は、図3に示す本発明の一実施形態による水栓装置1の中央側面断面図において、水栓機能ユニット18の上方部分を拡大した部分拡大断面図である。
まず、図3~図11に示すように、本実施形態の水栓装置1の水栓機能ユニット18は、詳細については後述する金属製のケーシング部材40を備えている。この金属製のケーシング部材40は、外殻部材8の支柱部8a内に挿入された状態で、その一端側(下端側)が台座部材16に対して固定されている。
つぎに、図8及び図10に示すように、水栓機能ユニット18は、ケーシング部材40の内部において、下方から上方に且つ内側から外側に向って(或いは、上流側から下流側に向って)、軸シール部材42(湯側軸シール部材42a、水側軸シール部材42b)、湯供給管路44、水供給管路46、軸シール部材48(湯側軸シール部材48a、水側軸シール部材48b)、一次側アダプタ部材50、弁座部材52、シングルレバーカートリッジ54(固定弁体54a、可動弁体54b、レバー操作部54c)、及び、カートリッジ押さえ部材56をそれぞれ備えている。
また、図8及び図9に示すように、水栓機能ユニット18は、ケーシング部材40の外側面において、台座部材保持用の機械的係合ピン58、及び、一次側アダプタ部材保持用の機械的係合ピン60をそれぞれ備えている。
また、図8及び図10に示すように、湯供給管路44及び水供給管路46のそれぞれは、下方の台座部材16の通湯穴16a及び通水穴16bのそれぞれと、上方の一次側アダプタ部材50の通湯穴50a及び通水穴50bのそれぞれとを互いに連通させる一次側通湯路及び一次側通水路を形成している。
また、図10に示すように、湯供給管路44は、下側被接続部44a及び上側被接続部44bをそれぞれ備えている。湯供給管路44の下側被接続部44aは、台座部材16の通湯穴16aの上端(下流端)の湯側接続受け部16c内に湯側軸シール部材42aを介して差し込まれて水密に接続され、いわゆる、軸シールされている。一方、湯供給管路44の上側被接続部44bは、一次側アダプタ部材50の通湯穴50aの下端(上流端)の湯側接続受け部50c内に湯側軸シール部材48aを介して差し込まれて水密に接続され、いわゆる、軸シールされている。
同様に、図10に示すように、水供給管路46は、下側被接続部46a及び上側被接続部46bをそれぞれ備えている。水供給管路46の下側被接続部46aは、台座部材16の通水穴16bの上端(下流端)の水側接続受け部16d内に水側軸シール部材42bを介して差し込まれて水密に接続され、いわゆる、軸シールされている。一方、水供給管路46の上側被接続部46bは、一次側アダプタ部材の通水穴50bの下端(上流端)の水側接続受け部50d内に水側軸シール部材48bを介して水密に接続され、いわゆる、軸シールされている。
つぎに、図10に示すように、台座部材16及び一次側アダプタ部材50の各接続受け部16c,16d,50c,50dにおいて、湯供給管路44及び水供給管路46の各被接続部44a,44b,46a,46bに対するクリアランスd1,d2,d3,d4がそれぞれ設けられている。
これらのクリアランスd1,d2,d3,d4により、湯供給管路44の各被接続部44a,44b及び水供給管路46の各被接続部46a,46bが、台座部材16の各接続受け部16c,16d及び一次側アダプタ部材50の各接続受け部50c,50dにおける各クリアランスd1~d4の範囲内で水密状態を保ちながら移動することができるようになっている。
つぎに、図8~図11に示すように、一次側アダプタ部材50の上面には、弁座部材52が水密に接続されており、この弁座部材52の上面には、シングルレバーカートリッジ54が水密に接続されている。これらの一次側アダプタ部材50及び弁座部材52のそれぞれは、ポリプロピレン等の樹脂材料で概ね円柱状に形成されており、互いに別部材となっている。
また、これらの一次側アダプタ部材50及び弁座部材52は、詳細は後述する上側ケーシング部材74の底部74aを間に挟みつつ、湯供給管路44及び水供給管路46のそれぞれの下流端とシングルレバーカートリッジ54とを互いに水密に接続する接続部材として機能するようになっている。
ここで、図8~図11に示すように、シングルレバーカートリッジ54の構造については、周知のシングルレバーカートリッジの構造と同様であるため、詳細な説明は省略するが、代表的には、下方から上方に向って、固定弁体54a、可動弁体54b、及び、レバー操作部54cをそれぞれ備えている。
また、図8~図11に示すように、固定弁体54aは、シングルレバーカートリッジ54内の底部に固定されている。
つぎに、図10及び図11に示すように、可動弁体54bは、固定弁体54aの上面に対して並進及び回転する摺動が可能に配置されている。
さらに、図10及び図11に示すように、レバー操作部54cは、その下端が可動弁体54bに連結されており、上端が操作ハンドル2に連結されている単一の軸部材となっている。
なお、図10に示すように、固定弁体54a及び可動弁体54bのそれぞれには、弁座部材52の通湯穴52a及び通水穴52bのそれぞれと連通する一次側流路である通湯路54d及び通水路54eがそれぞれ形成されている。
また、図11に示すように、固定弁体54a及び可動弁体54bのそれぞれには、通湯路54d及び通水路54eのそれぞれから供給された湯と水を混合する二次側流路である湯水混合路54fがそれぞれ形成されている。
また、図9及び図11に示すように、シングルレバーカートリッジ54の湯水混合路54fの流出口54gは、詳細は後述するケーシング部材40の上側ケーシング部材74の側面の流出穴74fと連通している。
つぎに、図3及び図11に示すように、本実施形態の水栓装置1は、シングルレバーカートリッジ54の側方のケーシング部材40の外側と外殻部材8の支柱部8aの内側との間において、二次側流路形成部材62、二次側アダプタ部材64、及び、スペーサ部材66をそれぞれ備えている。
また、図3及び図11に示すように、本実施形態の水栓装置1は、外殻部材8のスパウト部8b内において、スパウト流路68aを形成するスパウト側流路形成部材68と、吐水口6を形成する吐水口形成部材70と、をそれぞれ備えている。
外殻部材8に、二次側流路形成部材62、二次側アダプタ部材64、スペーサ部材66、スパウト側流路形成部材68、及び、吐水口形成部材70を装着させた構成が、外殻ユニットである。外殻ユニットは、機能部の一要素である。
つぎに、図12及び図13を参照して、本実施形態による水栓装置1のケーシング部材40の詳細について、このケーシング部材40の加工方法と共に説明する。
図11は、本発明の一実施形態による水栓装置1のケーシング部材40の分解斜視図である。また、図13は、図12のXIII-XIII線に沿った断面図である。
図8、図12及び図13に示すように、本実施形態による水栓装置1の金属製のケーシング部材40は、下方から上方に向って、下側ケーシング部材72、上側ケーシング部材74、及び、上部円環部材76をそれぞれ備えている。
また、これらの部材72,74,76の金属材料としては、耐食性が比較的高く、耐久性や強度等も比較的高いステンレス材料(例えば、SUS304等)等が用いられている。
しかしながら、本実施形態による水栓装置1の金属製のケーシング部材40に用いられる金属材料については、耐食性が比較的高く、耐久性や強度等も比較的高い材料であれば、ステンレス材料以外の他の金属材料であってもよい。
そして、図8、図12及び図13に示すように、下側ケーシング部材72の上端と上側ケーシング部材74の下端とは、溶接加工等により互いに一体的に接続されていると共に、上側ケーシング部材74の上端と上部円環部材76の下端とは、溶接加工等により互いに一体的に接続されている。
ここで、図12及び図13に示すように、上側ケーシング部材74と溶接される前の状態の下側ケーシング部材72おいては、外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な寸法で金属製の板材又は管材によってほぼ円筒状に形成されている。
例えば、ほぼ円筒状の金属製の下側ケーシング部材72を成形する際には、金属製の薄板材について、ロール成形等の曲げ加工を行うことにより湾曲状に成形し、最終的には、外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な寸法でほぼ円筒状に形成する。
或いは、予め外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な寸法径の金属製の管材を用意し、この管材について、切断加工又は切削加工を行うことにより、外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な軸方向の長さ寸法に調整する。
すなわち、金属製の下側ケーシング部材72を成形する際には、鋳型等を用いる鋳造加工は採用されていないため、水栓装置1の種類に応じた外殻部材8の形状毎に下側ケーシング部材72の成形用の型を用意する必要がない。
つぎに、図8、図12及び図13に示すように、下側ケーシング部材72の側面の下方において、穴開け加工等により径方向に貫く下方ピン係合穴72aが周方向に間隔を置いて複数形成されている。
これにより、図3、図8、図12及び図13に示すように、台座部材保持用の機械的係合ピン58は、下方ピン係合穴72aに対して外側から挿入されるようになっている。そして、この機械的係合ピン58は、下方ピン係合穴72aに係合した後、その内側端部が台座部材16の側面の係合穴16pに係合するようになっている。
したがって、これらの下側ケーシング部材72の下方ピン係合穴72a、台座部材保持用の機械的係合ピン58、及び、台座部材16の係合穴16pは、下側ケーシング部材72が機械的係合により台座部材16を保持可能にする機械的係合手段として機能するようになっている。
同様に、図8、図12及び図13に示すように、下側ケーシング部材72の側面の上方においても、穴開け加工等により径方向に貫く上方ピン係合穴72bが周方向に複数形成されている。
これにより、図3、図8、図12及び図13に示すように、一次側アダプタ部材保持用の機械的係合ピン60は、上方ピン係合穴72bに対して外側から挿入されるようになっている。そして、この機械的係合ピン60は、上方ピン係合穴72bに係合した後、その内側端部が一次側アダプタ部材50の側面の係合穴50eに係合するようになっている。
したがって、これらの下側ケーシング部材72の上方ピン係合穴72b、一次側アダプタ部材保持用の機械的係合ピン60、及び、一次側アダプタ部材50の係合穴50eは、下側ケーシング部材72が機械的係合により一次側アダプタ部材50を保持可能にする機械的係合手段として機能するようになっている。
なお、本実施形態の水栓装置では、下側ケーシング部材72の側面について穴開け加工を行うことにより、下方ピン係合穴72aや上方ピン係合穴72bを下側ケーシング部材72の機械的係合部とするような形態を採用している。
しかしながら、下側ケーシング部材72の機械的係合部として、下方ピン係合穴72aや上方ピン係合穴72bの代わりに、下側ケーシング部材72について曲げ加工を行うことにより、下側ケーシング部材72の側面に機械的係合を可能にする係合面等を設けた形態を採用してもよい。
つぎに、図12及び図13に示すように、下側ケーシング部材72と溶接される前の状態の上側ケーシング部材74は、底部74aを備えており、その上方が開放された有底のカップ状の部材である。
また、図12及び図13に示すように、上側ケーシング部材74は、その底部74aから上方にほぼ円筒状に延びるように形成されている。
さらに、上側ケーシング部材74の上縁には、外側に突出するフランジ部74bが形成されている。
例えば、このような有底のカップ状の上側ケーシング部材74を成形する際には、金属製の薄板材について絞り加工等を行うことにより、外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な寸法で有底のカップ状に成形する。
すなわち、金属製の上側ケーシング部材74を成形する際には、鋳型等を用いる鋳造加工は採用されていないため、水栓装置1の種類に応じた外殻部材8の形状毎に上側ケーシング部材74の成形用の型を用意する必要がない。
つぎに、図10、図11及び図13に示すように、上側ケーシング部材74の底部74aにおいて、湯側連通穴74c、水側連通穴74d、及び、取付穴74eのそれぞれが穴開け加工により形成されている。
ちなみに、図10に示すように、上側ケーシング部材74の底部74aの湯側連通穴74cにより、その下方の一次側アダプタ部材50の通湯穴50aと上方の弁座部材52の通湯穴52aとが連通可能となっている。
また、図10及び図13に示すように、上側ケーシング部材74の底部74aの水側連通穴74dにより、その下方の一次側アダプタ部材50の通水穴50bと弁座部材52の通水穴52bとが連通可能となっている。
さらに、図11~図13に示すように、上側ケーシング部材74の底部74aの取付穴74eにおいて、その上方の弁座部材52の底面から下側に突出する突起52cが挿入された後、その下方の一次側アダプタ部材50の取付穴50fに挿入されるようになっている。これにより、弁座部材52が上側ケーシング部材74の底部74aに固定されるようになっている。
つぎに、図12及び図13に示すように、上側ケーシング部材74の側面において、複数(例えば、2個)の流出穴74fが、穴開け加工により互いに周方向に隣接して形成されている。
また、図12及び図13に示すように、上側ケーシング部材74の側面において、各流出穴74fに対して互いに周方向に離間する側には、複数(例えば、2個)の下方突起係合穴74gのそれぞれが、穴開け加工により互いに対角線上に形成されている。
ちなみに、図2、図9及び図12に示すように、上側ケーシング部材74の側面の各下方突起係合穴74gについては、上側下方シール保持部材24の内周面に対角線上に設けられた複数(例えば、2個)の突起24aのそれぞれが嵌合されるようになっている。これにより、上側下方シール保持部材24の内周面が上側ケーシング部材74の外周面上に対して保持されるようになっている。
さらに、図12及び図13に示すように、上側ケーシング部材74の側面において、各流出穴74f及び各下方突起係合穴74gよりも上方には、複数(例えば、2個)の上方突起係合穴74hのそれぞれが、穴開け加工により互いに対角線上に形成されている。
ちなみに、図2、図9及び図13に示すように、上側ケーシング部材74の側面の各上方突起係合穴74hについては、下側上方シール保持部材26の内周面に対角線上に設けられた複数(例えば、2個)の突起26aのそれぞれが嵌合されるようになっている。これにより、下側上方シール保持部材26の内周面が、上側下方シール保持部材24よりも上方の位置で上側ケーシング部材74の外周面に対して保持されるようになっている。
これらの穴開け加工の後、図12及び図13に示すように、有底のカップ状の上側ケーシング部材74の底部74aの外縁且つ下縁部分が下側ケーシング部材72の上方開口縁部72c内に挿入された状態で、この上側ケーシング部材74の底部74aの外縁且つ下縁部分と下側ケーシング部材72の上方開口縁部72cとが互いに溶接加工される。これにより、下側ケーシング部材72の上端と上側ケーシング部材74の下端とが互いに一体的に接続されるようになっている。
つぎに、図12及び図13に示すように、上側ケーシング部材74と溶接される前の状態の上部円環部材76は、外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な寸法で金属製の板材又は管材によってほぼ円環状に形成されている。
例えば、ほぼ円環状の金属製の上部円環部材76を成形する際には、予め外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な寸法径の金属製の管材を用意し、この管材について切断加工又は切削加工を行うことにより、外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な軸方向の長さ寸法に調整する。
すなわち、金属製の上部円環部材76を成形する際には、鋳型等を用いる鋳造加工は採用されていないため、水栓装置1の種類に応じた外殻部材8の形状毎に上部円環部材76の成形用の型を用意する必要がない。
つぎに、図12及び図13に示すように、上部円環部材76の内周面において、雌ねじ加工により雌ねじ76aが形成されている。
また、図10に示すように、上部円環部材76の雌ねじ76aにより、カートリッジ押さえ部材56の外周面に形成された雄ねじ56aが螺合可能であり、カートリッジ押さえ部材56がケーシング部材40の上端部(上部円環部材76)に対して固定されるようになっている。
このような雌ねじ加工の後、図12及び図13に示すように、上部円環部材76の下縁部分と上側ケーシング部材74のフランジ部74bの外縁部分とが互いに溶接加工され、上側ケーシング部材74の上端と上部円環部材76の下端とが互いに一体的に接続されている。
なお、本実施形態の水栓装置1では、上部円環部材76の内周面に雌ねじ76aを形成して雌側部材とし、カートリッジ押さえ部材56の外周面に雄ねじ56aを形成して雄側部材として互いに螺合させる形態を採用している。しかしながら、このような形態に限られず、上部円環部材76の外周面に雄ねじを形成して雄側部材とし、カートリッジ押さえ部材56の内周面に雌ねじを形成して雌側部材として互いに螺合させる形態を採用してもよい。
つぎに、図8及び図11に示すように、一次側アダプタ部材50は、機械的係合ピン60により下側ケーシング部材72内の上方に保持されており、弁座部材52は、上側ケーシング部材74内の底部74aに保持されている。
また、図11に示すように、概ね円柱状の一次側アダプタ部材50の外径D1は、弁座部材52の外径D2よりも大きく設定されている(D1>D2)。
つぎに、図11に示すように、上側ケーシング部材74内の弁座部材52の上方には、シングルレバーカートリッジ54が配置されている。
また、図11に示すように、シングルレバーカートリッジ54の上方において、カートリッジ押さえ部材56の雄ねじ56aが上部円環部材76の雌ねじ76aに螺合されることにより、シングルレバーカートリッジ54が上側ケーシング部材74内の弁座部材52の上方において押圧された状態で保持されている。すなわち、カートリッジ押さえ部材56は、シングルレバーカートリッジ54を弁座部材52に固定する固定部材となる。
このとき、図9及び図11に示すように、シングルレバーカートリッジ54の湯水混合路54fの流出口54gは、上側ケーシング部材74の流出穴74fと連通している。
また、図9及び図11に示すように、上側ケーシング部材74の外周面とその外側の二次側流路形成部材62の内周面との間には、二次側流路78が形成されている。シングルレバーカートリッジ54の湯水混合路54fの流出口54gから流出した湯水は、上側ケーシング部材74の流出穴74fを介して二次側流路78に流出するようになっている。
さらに、図11に示すように、二次側流路78内の湯水は、二次側流路形成部材62のスパウト側の側面に形成された流出穴62aから二次側アダプタ部材64内の流路64aに流出した後、スパウト側流路形成部材68内のスパウト流路68aに流出するようになっている。
つぎに、上述した本発明の一実施形態による水栓装置1の作用について、水栓装置1の組立方法や加工方法を交えながら説明する。
本実施形態による水栓装置1によれば、湯供給管嵌合溝101gの開口部と水供給管嵌合溝101hの開口部とが互いに平行な方向に延在しているため、湯供給管10と水供給管12とを互いに平行に適宜の間隔で支持しておくことにより、湯供給管10の湯供給管細径部10cと水供給管12の水供給管細径部12cとに供給管固定部材101を同時に容易に嵌合させることができる。そして、湯供給管細径部10cと水供給管細径部12cとに嵌合した状態の供給管固定部材101は、台座部材16に対して、湯供給管10及び水供給管12の挿入方向と同一方向から、ねじ102で固定することができる。従って、本発明の水栓装置1によれば、湯供給管10及び水供給管12を台座部材16に対して固定する作業を極めて容易に実施することができる。例えば、ロボットを用いて当該作業を実施することも容易である。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、台座部材16の湯供給管挿入孔16gの開口端及び水供給管挿入孔16hの開口端は、台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも上方(奥方)に凹んだ台座部材16の中央部にある。
これにより、水栓装置1が設置される設置面に対して供給管固定部材101等が干渉しにくくなっており、水栓装置1の設計の自由度を向上させることができると共に、製造コストを抑制することができる。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、供給管固定部材101は、つまみ部1010bを有している。
これにより、供給管固定部材101の位置調整を行うことが容易である。特に、本実施形態では、湯供給管挿入孔16gの開口端及び水供給管挿入孔16hの開口端が台座部材16の周縁部の下端面よりも上方(奥方)に凹んだ台座部材16の中央部にあるために、当該形態は非常に有用である。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、湯供給管挿入部10aが湯供給管挿入孔16gに挿入された状態(図5乃至図7に示す状態)において、湯供給管細径部10cは台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも下方(外方)の位置まで延在しており、水供給管挿入部12aが水供給管挿入孔16hに挿入された状態(図5乃至図7に示す状態)において、水供給管細径部12cは台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも下方(外方)の位置まで延在している。
これにより、湯供給管挿入部10a及び水供給管挿入部12aがそれぞれ湯供給管挿入孔16g及び水供給管挿入孔16hに挿入された状態で、湯供給管細径部10c及び水供給管細径部12cに対して側方から容易に供給管固定部材101を嵌合させることができる(図5乃至図7参照)。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、湯供給管細径部10cには、湯供給管把持部10dが設けられており、水供給管細径部12cには、水供給管把持部12dが設けられている。湯供給管把持部10d及び水供給管把持部12dは、例えばロボットが把持しやすい形態を有する。これにより、湯供給管10及び水供給管12を台座部材16に対して固定する作業を、ロボットを用いて自動化することが容易となっている。
更に、本実施形態による水栓装置1によれば、湯供給管挿入部10aが湯供給管挿入孔16gに挿入された状態(図5乃至図7に示す状態)において、湯供給管把持部10dが台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも下方(外方)に露出しており、水供給管挿入部12aが水供給管挿入孔16hに挿入された状態(図5乃至図7に示す状態)において、水供給管把持部12dも台座部材16の下方円筒部16fの周縁部の下端面よりも下方(外方)に露出している。これにより、湯供給管10及び水供給管12を台座部材16に対して固定する作業を、ロボットを用いて自動化することが更に容易となっている
また、本実施形態による水栓装置1によれば、供給管固定部材101は、台座部材16に対して、ねじ102を用いて固定されている。
これにより、供給管固定部材101を、台座部材16に対して、湯供給管10及び水供給管12の挿入方向と同一方向から固定することが容易である。
また、本実施形態による水栓装置1は、湯供給管10と水供給管12とを互いに平行に支持する工程と(図4→図5)、互いに平行に支持された湯供給管10と水供給管12との湯供給管細径部10cと水供給管細径部12cとに、互いに平行な方向に延在する湯供給管嵌合溝101gの開口部及び水供給管嵌合溝101hの開口部を利用して供給管固定部材101を同時に嵌合させる工程と(図5、図6→図7)、湯供給管細径部10cと水供給管細径部12cとに嵌合した状態の供給管固定部材101を、台座部材16に対して、湯供給管10及び水供給管12が挿入される方向と同一方向から固定する工程と(図7の状態から、供給管固定部材101を細径部10c、12cに沿って台座部材16の中央部(凹み)の上方(奥方)にスライド移動させて、ねじ102を用いて固定)、を備えた方法によって製造され得る。
本方法によれば、湯供給管嵌合溝101gの開口部と水供給管嵌合溝101hの開口部とが互いに平行な方向に延在しているため、湯供給管10と水供給管12とを互いに平行に適宜の間隔で支持しておけば、湯供給管10の湯供給管細径部10cと水供給管12の水供給管細径部12cとに供給管固定部材101を同時に容易に嵌合させることができる。そして、湯供給管細径部10cと水供給管細径部12cとに嵌合した状態の供給管固定部材101は、台座部材16に対して、湯供給管10及び水供給管12の挿入方向と同一方向から固定することができる。すなわち、本方法によれば、湯供給管10及び水供給管12を台座部材16に対して固定する作業を極めて容易に実現することができる。
特に、湯供給管10と水供給管12とを互いに平行に支持する工程として、湯供給管10の湯供給管挿入部10aをOリング103を介して台座部材16の湯供給管挿入孔16gに挿入すると共に、水供給管12の水供給管挿入部12aをOリング103を介して台座部材16の水供給管挿入孔16hに挿入する工程を採用すれば(図4→図5)、湯供給管10と水供給管12とを互いに平行に適宜の間隔で支持することが容易である。
更に、本実施形態による水栓装置1によれば、この水栓装置1を組み立てる際、水栓装置1の種類に応じた形状に形成された外殻部材8の概ね筒状の支柱部8a内に対して、概ね円筒状の水栓機能ユニット18が挿入される。
その際、予め、この水栓機能ユニット18のケーシング部材40において、台座部材保持用の機械的係合ピン58及び一次側アダプタ部材保持用の機械的係合ピン60のそれぞれを介して、台座部材16及び一次側アダプタ部材50のそれぞれを保持することができる。これにより、台座部材16と一次側アダプタ部材50とをケーシング部材40を介して軸方向に接続することができる。
また、金属製のケーシング部材40により、水栓装置1の種類に応じた形状の外殻部材8に応じて、その支柱部8a内の台座部材16と一次側アダプタ部材50との間の軸方向のスペースや距離寸法を定めることができると共に、外殻部材8の支柱部8a内に挿入されている水栓機能ユニット18等の内部構造の強度を高めることができる。
さらに、金属製のケーシング部材40については、水栓装置1の種類に応じた形状の外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能に金属製の板材又は管材によって概ね円筒状に形成することができる。
これにより、ケーシング部材40が樹脂材料で射出成形された場合や金属材料で鋳造成形された場合に比べて、水栓装置1の種類に応じた外殻部材8の形状毎にケーシング部材40の成形用の型を用意する必要がないため、比較的安価な加工方式でケーシング部材40の寸法や形状を容易に調整することができる。
また、ケーシング部材40が金属製の板材又は管材によって概ね円筒状に形成されるため、ケーシング部材40について、必要な強度を保ちながら、薄く形成することもできる。これにより、水栓装置1の内部寸法を抑制することができる。
さらに、水栓装置1の種類に応じた様々な形状の外殻部材8に対しても、ある程度共通化させたケーシング部材40を用意しておけば、このケーシング部材40の一部に切断加工等を施すだけで、比較的安価な加工方式で所望の軸方向の寸法に調整することができる。これにより、台座部材16と一次側アダプタ部材50との間のケーシング部材40の軸方向の寸法距離についても、ケーシング部材40の軸方向の寸法に応じて自由に設定することができる。また、軸方向の寸法を調整した状態のケーシング部材40を外殻部材8の支柱部8a内に挿入するだけで、簡単に組み付けることができる。
これらの結果、水栓装置1の設計の自由度を向上させることができると共に、製造コストを抑制することができる。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、下側ケーシング部材72の下方ピン係合穴72a、台座部材保持用の機械的係合ピン58、及び、台座部材16の係合穴16pは、下側ケーシング部材72が機械的係合により台座部材16を保持可能にする機械的係合手段として機能する。
さらに、下側ケーシング部材72の上方ピン係合穴72b、一次側アダプタ部材保持用の機械的係合ピン60、及び、一次側アダプタ部材50の係合穴50eは、下側ケーシング部材72が機械的係合により一次側アダプタ部材50を保持可能にする機械的係合手段として機能する。
これらにより、金属製の板材又は管材によって概ね円筒状に形成されているケーシング部材40であっても、このケーシング部材40が、台座部材16及び一次側アダプタ部材50を確実に保持することができる。
さらに、本実施形態による水栓装置1によれば、図10に示すように、特に、湯供給管路44内を流れる湯の熱量等により、湯供給管路44やその周辺の水供給管路46、或いは、湯供給管路44の各被接続部44a,44b及び水供給管路46の各被接続部46a,46bにおいて、熱膨張が生じることにより軸方向に移動することがある。
これに対し、本実施形態の水栓装置1では、図10に示すように、湯供給管路44の各被接続部44a,44b及び水供給管路46の各被接続部46a,46bが、台座部材16の各接続受け部16c,16d及び一次側アダプタ部材50の各接続受け部50c,50dにおける各クリアランスd1~d4の範囲内で水密状態を保ちながら移動することができる。これにより、熱膨張による湯供給管路44の各被接続部44a,44b及び水供給管路46の各被接続部46a,46bの移動を吸収することができる。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、図11に示すように、上側ケーシング部材74の底部74a上にシングルレバーカートリッジ54を配置することができる。これにより、有底の上側ケーシング部材74でシングルレバーカートリッジ54を確実に保持することができる。
さらに、本実施形態による水栓装置1によれば、図11に示すように、例えば、平面断面の大きさが比較的小さく設定されたシングルレバーカートリッジ54が用いられた場合において、このシングルレバーカートリッジ54が接続される弁座部材52の平面断面の大きさ(外径D2)について比較的小さく設定された場合であっても、一次側アダプタ部材50の外径D1を弁座部材52の外径D2よりも大きく設定することができる(D1>D2)。
したがって、一次側アダプタ部材50において、湯供給管路44及び水供給管路46のそれぞれが軸方向に接続されるスペースを十分に確保することができる。
また、本実施形態による水栓装置1によれば、接続部材である一次側アダプタ部材50及び弁座部材52が樹脂材料で形成されている。これにより、安価で且つ軽量な一次側アダプタ部材50及び弁座部材52を提供することができると共に、浸出性能についても確保することができる。
さらに、本実施形態による水栓装置1によれば、有底状の上側ケーシング部材74を形成する際に、金属製の板材について絞り加工が行われることにより、溶接等による継ぎ目箇所がない状態で、有底のカップ状に一体的に形成することができる。
これにより、上側ケーシング部材74に保持されるシングルレバーカートリッジ54の周辺の水により上側ケーシング部材74の溶接等の継ぎ目箇所が接水されるおそれがない。
したがって、金属製の上側ケーシング部材74が腐食されるリスクを軽減することができる。
なお、上述した本発明の一実施形態による水栓装置1に用いられる金属製のケーシング部材40においては、外殻部材8の支柱部8a内に挿入可能な寸法で金属製の板材又は管材によって概ね円筒形状に形成されている形態について説明した。
しかしながら、本実施形態では、金属製のケーシング部材の形状については、必ずしも全周に亘って連続的に形成された完全な円筒形状に限られず、半円筒形状であってもよいし、この半円筒よりも周方向に延びて且つ完全な円筒未満の形状であってもよい。要するに、金属製のケーシング部材の形状については、少なくとも半円筒形状に形成された形状であればよい。
1 本発明の一実施形態による水栓装置
2 操作ハンドル
4 スパウト
6 吐水口
8 外殻部材
8a 支柱部
8b スパウト部
10 湯供給管(一次側流路)
10a 湯供給管挿入部
10b 湯供給管フランジ部
10c 湯供給管細径部
10d 湯供給管把持部
12 水供給管(一次側流路)
12a 水供給管挿入部
12b 水供給管フランジ部
12c 水供給管細径部
12d 水供給管把持部
14 固定金具
14a 把持金具
14b 締結金具
16 台座部材
16a 通湯穴
16b 通水穴
16c 湯側接続受け部
16d 水側接続受け部
16e 上方円筒部
16f 下方円筒部
16g 湯供給管挿入孔
16h 水供給管挿入孔
16p 係合穴
16t 雌ねじ
18 水栓機能ユニット
20 下側下方シール保持部材
22 下方シール部材
24 上側下方シール保持部材
24a 突起
26 下側上方シール保持部材
28 上方シール部材
30 上側上方シール保持部材
32 Cリング
34 シール部材
36 固定部材
38 留め具
38a ビス
38b キャップ
40 ケーシング部材
42 軸シール部材
42a 湯側軸シール部材
42b 水側軸シール部材
44 湯供給管路(一次側流路)
44a 下側被接続部(被接続部)
44b 上側被接続部(被接続部)
46 水供給管路(一次側流路)
46a 下側接続部
46b 上側接続部
48 軸シール部材
48a 湯側軸シール部材
48b 水側軸シール部材
50 一次側アダプタ部材(接続部材)
50a 通湯穴
50b 通水穴
50c 湯側接続部
50d 水側接続部
50e 係合穴
50f 取付穴
52 弁座部材(接続部材)
52a 通湯穴
52b 通水穴
52c 突起
54 シングルレバーカートリッジ
54a シングルレバーカートリッジの固定弁体
54b シングルレバーカートリッジの可動弁体(開閉弁)
54c シングルレバーカートリッジのレバー操作部
54d シングルレバーカートリッジ内の通湯路(一次側流路)
54e シングルレバーカートリッジ内の通水路(一次側流路)
54f シングルレバーカートリッジ内の湯水混合路(二次側流路)
54g シングルレバーカートリッジの湯水混合路の流出口
56 カートリッジ押さえ部材(固定部材)
56a 雄ねじ
58 台座部材保持用の機械的係合ピン(第2機械的係合手段)
60 一次側アダプタ部材保持用の機械的係合ピン(機械的係合手段、第1機械的係合手段)
62 二次側流路形成部材
62a 流出穴
64 二次側アダプタ部材
64a 流路
66 スペーサ部材
68 スパウト側流路形成部材
68a スパウト流路
70 吐水口形成部材
72 下側ケーシング部材
72a 下方ピン係合穴(機械的係合手段、第2係合部)
72b 上方ピン係合穴(機械的係合手段、第1係合部)
72c 上方開口縁部
74 上側ケーシング部材
74a 上側ケーシング部材の底部(上側ケーシング部材の底面)
74b 上側ケーシング部材のフランジ部
74c 上側ケーシング部材の底部の湯側連通穴
74d 上側ケーシング部材の底部の水側連通穴
74e 上側ケーシング部材の底部の取付穴
74f 上側ケーシング部材の側面の流出穴
74g 上側ケーシング部材の側面の下方突起係合穴
74h 上側ケーシング部材の側面の上方突起係合穴
76 上部円環部材
76a 雌ねじ
78 二次側流路
101 配管固定部材
101a ねじ孔
101b つまみ部
101g 湯供給管嵌合溝
101h 水供給管嵌合溝
102 ねじ
103 Oリング
A1 回転中心軸線
D1 一次側アダプタ部材の外径
D2 弁座部材の外径
d1 クリアランス
d2 クリアランス
d3 クリアランス
d4 クリアランス
d101 間隔
F1 設置面
G101 縦溝
P401 一次側アダプタ部材の取付位置
P501 一次側アダプタ部材の取付位置
P601 一次側アダプタ部材の取付位置
P501 一次側アダプタ部材の取付位置

Claims (9)

  1. 給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水可能にする水栓装置であって、
    吐止水制御及び/または温度調整制御を行う機能部と、
    上記機能部にそれぞれ接続されて上記機能部に湯及び水をそれぞれ供給する湯供給管及び水供給管と、
    上記湯供給管及び上記水供給管を上記機能部に対して固定する供給管固定部材と、
    を備え、
    上記機能部には、上記湯供給管が挿入される湯供給管挿入孔と、上記水供給管が挿入される水供給管挿入孔と、が設けられており、
    上記湯供給管は、上記湯供給管挿入孔に挿入される湯供給管挿入部と、当該湯供給管挿入部に隣接して上記湯供給管挿入孔より大径の湯供給管フランジ部と、上記湯供給管フランジ部に隣接して上記湯供給管フランジ部より小径の湯供給管細径部と、を有しており、
    上記水供給管は、上記水供給管挿入孔に挿入される水供給管挿入部と、当該水供給管挿入部に隣接して上記水供給管挿入孔より大径の水供給管フランジ部と、上記水供給管フランジ部に隣接して上記水供給管フランジ部より小径の水供給管細径部と、を有しており、
    上記供給管固定部材は、上記湯供給管細径部は遊嵌可能であるが上記湯供給管フランジ部は通過不可能な湯供給管嵌合溝と、上記水供給管細径部は遊嵌可能であるが上記水供給管フランジ部は通過不可能な水供給管嵌合溝と、を有しており、
    上記湯供給管嵌合溝の開口部と上記水供給管嵌合溝の開口部とは、上記湯供給管挿入孔及び上記水供給管挿入孔にそれぞれ挿入された状態の上記湯供給管及び上記水供給管に対して上記供給管固定部材を同一方向から嵌合可能であるように、互いに平行な方向に延在しており、
    上記供給管固定部材は、上記機能部に対して、上記湯供給管細径部及び上記水供給管細径部に嵌合した状態で上記湯供給管及び上記水供給管が上記機能部に挿入される方向と同一方向から固定される
    ことを特徴とする水栓装置。
  2. 上記機能部の上記湯供給管挿入孔の開口端及び上記水供給管挿入孔の開口端は、上記機能部の周縁部の端面よりも奥方に凹んだ凹部にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の水栓装置。
  3. 上記供給管固定部材は、つまみ部を有している
    ことを特徴とする請求項2に記載の水栓装置。
  4. 上記湯供給管挿入部が上記湯供給管挿入孔に挿入された状態において、上記湯供給管細径部は上記機能部の周縁部の端面よりも外方の位置まで延在しており、
    上記水供給管挿入部が上記水供給管挿入孔に挿入された状態において、上記水供給管細径部は上記機能部の周縁部の上記端面よりも外方の位置まで延在している
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の水栓装置。
  5. 上記湯供給管細径部には、湯供給管把持部が設けられており、
    上記水供給管細径部には、水供給管把持部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の水栓装置。
  6. 上記湯供給管挿入部が上記湯供給管挿入孔に挿入された状態において、上記湯供給管把持部は上記機能部の周縁部の端面よりも外方に露出しており、
    上記水供給管挿入部が上記水供給管挿入孔に挿入された状態において、上記水供給管把持部は上記機能部の周縁部の上記端面よりも外方に露出している
    ことを特徴とする請求項5に記載の水栓装置。
  7. 上記供給管固定部材は、上記機能部に対して、ねじを用いて固定される
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の水栓装置。
  8. 給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水可能にする水栓装置であって、
    吐止水制御及び/または温度調整制御を行う略円筒形状の機能部と、
    上記機能部にそれぞれ接続されて上記機能部に湯及び水をそれぞれ供給する湯供給管及び水供給管と、
    上記湯供給管及び上記水供給管を上記機能部に対して固定する供給管固定部材と、
    を備え、
    上記機能部には、上記湯供給管が挿入される湯供給管挿入孔と、上記水供給管が挿入される水供給管挿入孔と、が設けられており、
    上記湯供給管は、上記湯供給管挿入孔に挿入される湯供給管挿入部と、当該湯供給管挿入部に隣接して上記湯供給管挿入孔より大径の湯供給管フランジ部と、上記湯供給管フランジ部に隣接して上記湯供給管フランジ部より小径の湯供給管細径部と、を有しており、
    上記水供給管は、上記水供給管挿入孔に挿入される水供給管挿入部と、当該水供給管挿入部に隣接して上記水供給管挿入孔より大径の水供給管フランジ部と、上記水供給管フランジ部に隣接して上記水供給管フランジ部より小径の水供給管細径部と、を有しており、
    上記供給管固定部材は、上記湯供給管細径部は遊嵌可能であるが上記湯供給管フランジ部は通過不可能な湯供給管嵌合溝と、上記供給管細径部は遊嵌可能であるが上記供給管フランジ部は通過不可能な供給管嵌合溝と、を有しており、
    上記湯供給管嵌合溝の開口部と上記水供給管嵌合溝の開口部とは、上記湯供給管挿入孔及び上記水供給管挿入孔にそれぞれ挿入された状態の上記湯供給管及び上記水供給管に対して上記供給管固定部材を同一方向から嵌合可能であるように、互いに平行な方向に延在しており、
    上記供給管固定部材は、上記機能部に対して、上記湯供給管及び上記水供給管が上記機能部に挿入される方向と同一方向から固定される
    ことを特徴とする水栓装置を製造する方法であって、
    上記湯供給管と上記水供給管とを、互いに平行に支持する工程と、
    互いに平行に支持された上記湯供給管及び上記水供給管の上記湯供給管細径部と上記水供給管細径部とに、互いに平行な方向に延在する上記湯供給管嵌合溝の上記開口部及び上記水供給管嵌合溝の上記開口部を利用して、上記供給管固定部材を同一方向から嵌合させる工程と、
    上記湯供給管細径部と上記水供給管細径部とに嵌合した状態の上記供給管固定部材を、上記機能部に対して、上記湯供給管細径部及び上記水供給管細径部に嵌合した状態で上記湯供給管及び上記水供給管が上記機能部に挿入される方向と同一方向から固定する工程と、
    を備えたことを特徴とする方法。
  9. 上記湯供給管と上記水供給管とを互いに平行に支持する工程は、
    上記湯供給管の上記湯供給管挿入部をOリングを介して上記機能部の上記湯供給管挿入部に挿入すると共に、上記水供給管の上記水供給管挿入部をOリングを介して上記機能部の上記水供給管挿入部に挿入する工程を含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
JP2018118573A 2018-06-22 2018-06-22 水栓装置及びその製造方法 Active JP7222187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018118573A JP7222187B2 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 水栓装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018118573A JP7222187B2 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 水栓装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019218806A JP2019218806A (ja) 2019-12-26
JP7222187B2 true JP7222187B2 (ja) 2023-02-15

Family

ID=69095885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018118573A Active JP7222187B2 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 水栓装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7222187B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005140245A (ja) 2003-11-06 2005-06-02 Inax Corp 水栓器具へのサプライ管の接続構造
JP2014136921A (ja) 2013-01-17 2014-07-28 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd 板状水栓取付金具および水栓取付構造ならびに水栓取付方法
JP2015096753A (ja) 2013-11-15 2015-05-21 株式会社ケーブイケー シングルレバー水栓用のボディ及びシングルレバー水栓

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005140245A (ja) 2003-11-06 2005-06-02 Inax Corp 水栓器具へのサプライ管の接続構造
JP2014136921A (ja) 2013-01-17 2014-07-28 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd 板状水栓取付金具および水栓取付構造ならびに水栓取付方法
JP2015096753A (ja) 2013-11-15 2015-05-21 株式会社ケーブイケー シングルレバー水栓用のボディ及びシングルレバー水栓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019218806A (ja) 2019-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7814927B2 (en) Faucet with accessible waterway assembly
JP4879044B2 (ja) 水栓装置
JP7127381B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7222187B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7146166B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7134399B2 (ja) 水栓装置
JP7130186B2 (ja) 水栓装置
JP7134401B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7118361B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7148836B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7118362B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
TWI716894B (zh) 水栓裝置及其製造方法
JP7150249B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7134400B2 (ja) 水栓装置
JP7152698B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP3708847B2 (ja) 水栓
JP7066110B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7150248B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7127382B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP6847399B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP6814393B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP7066108B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP6845993B2 (ja) 水栓装置及びその製造方法
JP2005265140A (ja) 分岐口アタッチメント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7222187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150