JPH0624498Y2

JPH0624498Y2 - コーナーシャワーパネル

Info

Publication number: JPH0624498Y2
Application number: JP1988090872U
Authority: JP
Inventors: 剛之川勢; 昌己白鳥; 剛金田
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1988-07-08
Filing date: 1988-07-08
Publication date: 1994-06-29
Anticipated expiration: 2003-07-08
Also published as: JPH0213635U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はユニットバスルーム，ユニットシャワールーム
等の衛生設備室における洗い場コーナー部を構成するコ
ーナーパネルに関し、さらに詳しくは、洗い場に斜め状
に対向する水栓具取付面を備えたコーナーシャワーパネ
ルに関する。

（従来の技術）従来から、洗い場に斜め状に対向する水栓具取付面の左
右両側縁に、隣り合せる壁パネルと同一表面レベルに位
置する連設壁面を設けると共に、夫々の連設壁面の外端
縁に接続片を形成してなるコーナーパネルが知られてい
る（例えば実開昭６１−１５７６５６号等）。

（考案が解決しようとする課題）上記従来のコーナーパネルによれば、接続片を壁パネル
の折曲片に連結しルーム側壁の一部として組み込むをも
って洗い場コーナー部を構成すると共に、水栓具取付面
の前面側にシャワー吐水具等のシャワー器具を取り付け
て同コーナー部にシャワー浴スペースを形成し、且つ水
栓具取付面の裏面側を配管スペースとして、洗い場コー
ナー部をより有効に利用することができるものの、水栓
具取付面が室内側に突出するように配設されることから
洗い場スペースが狭小化し、この点に改良の余地を残し
ていた。

本考案は上述したような従来事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、水栓具取付面をでき
る限り洗い場外方へ位置せしめて洗い場有効スペースを
広く確保することができると共に、水栓具取付面の前方
に形成されるシャワー浴スペースの使用勝手を向上し得
るコーナーシャワーパネルを提供することにある。

（課題を達成する為の手段）以上の目的を達成する為に本考案のコーナーシャワーパ
ネルは、洗い場コーナー部の外縁に沿って平面視Ｌ型に
立ち上がるパネル本体の両半部に亘って凹窪部を設ける
と共に、該凹窪部の周囲には隣接する壁パネルと同一表
面レベルに位置する周縁面を形成してなり、上記凹窪部
は、パネル本体の両半部各々に形成され前記周縁面より
も外側へ位置させた左右の凹み面における互いに近接す
る内端縁同士を、パネル本体の隅角近傍を通過して斜め
状に立ち上がる水栓具取付面で連設すると共に、両凹み
面における互いに離間する外端縁と上記周縁面とを連設
する側縁面を傾斜面とし、両凹み面における下端縁と周
縁面とを連設する下縁面を水平面とした構成とし、さら
に上記両凹み面に手摺を取り付けてなることを特徴とす
る。

（作用）本考案によれば、パネル本体をルーム側壁の一部として
組み込んで洗い場コーナー部を構成すると、凹窪部がル
ーム側壁の裏側空間内に配設され、該凹窪部の凹み分だ
け拡張されたシャワー浴スペースが洗い場コーナー部に
形成される。また、水栓具取付面及び凹み面が凹窪部の
奥行き分だけ室外側に位置し、該取付面、凹み面に装備
する水栓具，手摺等の器具の室内方向への突出寸法が低
減する。さらに、凹窪部の側縁面を傾斜面としたことか
ら、該側縁面が垂直面である場合に比べてシャワー浴ス
ペースに開放感を持たせることができ、且つ凹窪部の下
縁面を水平面としたことから該下縁面を洗体時の足載せ
面やシャンプー，石鹸等の物載せ面として使用し得る。

（実施例）以下、本考案の一実施例を第１図〜第３図に基づいて説
明する。

第１図及び第２図は本実施例のコーナーシャワーパネル
（Ａ）をユニットバスルーム（Ｂ）の側壁の一部として
組み込むをもって洗い場コーナー部（Ｂ_２）を構成した
状態、第３図は同コーナーシャワーパネル（Ａ）単体の
斜視図を夫々示す。

また第１図，第２図中、（Ｂ_１）は洗い場、（Ｂ_３）は
ユニットバスルームの側壁を構成する壁パネル、
（Ｂ_４）はその壁パネルの外周に連設された折曲片、
（Ｂ_５）は天井パネル、（Ｂ_６）は床パンを表す。

コーナーシャワーパネル（Ａ）は、洗い場コーナー部
（Ｂ_２）の外縁に沿って平面視Ｌ型に立ち上がるパネル
本体（１）の両半部に亘って凹窪部（５）を設けると共
に、該凹窪部（５）の周囲には隣接する壁パネル
（Ｂ_３），（Ｂ_３）と同一表面レベルに位置する周縁面
（３）を形成してなる。

周縁面（３）の外端には上記壁パネル（Ｂ_３）や天井パ
ネル（Ｂ_５），床パン（Ｂ_６）との連結面となる接続片
（２）を折曲状に連設する。また周縁面（３）の左右の
縦面部分には上下のボディシャワー（６），（６）を各
々取付けてある。

凹窪部（５）は、パネル本体（１）における上記周縁面
（３）で囲まれる部分をパネル裏面方向、すなわちユニ
ットバスルーム（Ｂ）外方へ向けて突出するよう膨出せ
しめたもので、後述する左右の凹み面（９），（９）、
水栓具取付面（８）、側縁面（７）、上縁面(10)、下縁
面(11)で構成する。

夫々の凹み面（９）は、上記周縁面（３）よりも外側、
詳しくは、ユニットバスルーム（Ｂ）と建築躯体（Ｄ）
との間に形成される隙間部（Ｃ）内に配管スペース
（４）を残して立ち上がる縦長矩形状の壁面体からな
り、左右夫々の凹み面（９），（９）における互いに近
接する内端縁(9a),(9a)はパネル本体の隅角(5a)近傍
に、同外端縁(9b),(9b)は上記周縁面（３）の縦面部分
近傍に、夫々位置する。

前記内端縁(9a),(9a)同士は、パネル本体の隅角(5a)近
傍を通過して斜め状に立ち上がる水栓具取付面（８）で
連設し、また前記外端縁(9b),(9b)と上記周縁面（３）
とは、洗い場（Ｂ_１）へ向けて拡開状に傾斜する側縁面
（７）で連設する。

さらに、両凹み面（９），（９）における上端縁(9c)，
下端縁(9d)と周縁面（３）とは、略水平な上縁面(10)，
下縁面(11)で連設する。

上記水栓具取付面（８）前面側の上部には固定シャワー
(13)を、中高部位には切換ハンドル(14)，開閉ハンドル
(15)，温度調節ハンドル(16)を夫々取り付ける。水栓具
取付面（８）裏面にはサーモスタットミキシングバルブ
(17)を取り付けると共に、給湯源，給水源に連絡する配
管類を配設する。

また夫々の凹み面（９）前面側には、水栓具取付面
（８）の左右に位置する手摺(12)を取り付ける。

サーモスタットミキシングバルブ(17)は給湯源，給水源
から送られた湯，水を温度調節ハンドル(16)の操作によ
って設定された所望温度に混合し、その混合水を連通管
(18)によって固定シャワー(13)，ボディーシャワー
（６）へと送るようになっている。

連通管(18)は上記配管スペース（４）及び水栓具取付面
（８）裏面側に配管され、一端をサーモスタットミキシ
ングバルブ(17)の混合水出口に連通し、他端を固定シャ
ワー(13)，ボディーシャワー（６）に連通する分岐路(1
8′）に分岐しており、開閉ハンドル(15)の操作によっ
てその流路を開閉されると共に、切換ハンドル(14)の操
作によって混合水の送水方向を固定シャワー(13)側，ボ
ディーシャワー（６）側の何れか一方若しくは双方に切
換えるようになっている。

接続片（２）は周縁面（３）の外端からユニットバスル
ーム（Ｂ）外方に向けて垂直に折曲形成され、隣接する
壁パネル（Ｂ_３）の折曲片（Ｂ_４）及び天井パネル（Ｂ
_５），床パン（Ｂ_６）の外縁に連結する。

而して、本実施例のコーナーシャワーパネル（Ａ）をル
ーム側壁の一部として組み込んで洗い場コーナー部（Ｂ
_２）を構成すると、凹窪部（５）がルーム側壁の裏側空
間である隙間部（Ｃ）内に配設され、該凹窪部（５）の
凹み分だけ拡張されたシャワー浴スペース（Ｅ）が同コ
ーナー部（Ｂ_２）内に形成される。

また、水栓具取付面（８）及び夫々の凹み面（９），
（９）が凹窪部（５）の奥行き分だけ室外側に位置し、
該取付面（８）、凹み面（９）に装備する固定シャワー
(13)，切換ハンドル(14)，開閉ハンドル(15)，温度調節
ハンドル(16)，サーモスタットミキシングバルブ(17)，
手摺(12)等のシャワー浴用設備の室内方向への突出寸法
が低減する。

さらに、凹窪部（５）の側縁面（７），（７）を傾斜面
としたことから、該側縁面が垂直面である場合に比べて
シャワー浴スペース（Ｅ）に開放感を持たせることがで
き、且つ凹窪部（５）の下縁面(11)を水平面としたこと
から該下縁面(11)を洗体時の足載せ面やシャンプー，石
鹸等の物載せ面として使用し得る。

よって、洗い場コーナー部（Ｂ_２）の有効スペースを最
大限利用して、ゆったりとした快適なシャワー浴，シャ
ワー洗体・洗髪を行い得、さらにその使い勝手にも優れ
たシャワー浴スペースの提供が可能になる。

尚、本実施例においては、コーナーシャワーパネル
（Ａ）にボディーシャワー（６），サーモスタットミキ
シングバルブ(17)等の水栓金具を設けることにより、よ
り快適なシャワー浴が行えるよう配慮している。さら
に、前記各シャワー浴用設備（６），(12),(13),(14),
(15),(16),(17)及び連通管(18)を予めコーナーシャワー
パネル（Ａ）に取付けておくことで、ユニットバスルー
ム（Ｂ）組み立て時の器具取付にかかる手間を省くこと
ができる。

（考案の効果）本考案のコーナーシャワーパネルによれば、ルーム側壁
の裏側空間内に位置する凹窪部によって拡張された洗い
場コーナー部を構成し得ると共に、水栓具取付面，凹み
面に装備する水栓具，手摺等の器具が凹窪部の奥行き分
だけ室外側に位置させることができ、且つ凹窪部の側縁
面を傾斜面として上記シャワー浴スペースに開放感を持
たせると同時に、凹窪部の下縁面を洗体時の足載せ面や
シャンプー，石鹸等の物載せ面として使用できる。

従って、洗い場コーナー部の有効スペースを最大限利用
して、ゆったりとした快適なシャワー浴，シャワー洗体
・洗髪を行い得、さらにその使い勝手にも優れたシャワ
ー浴スペースの提供が可能になる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は使用状態を表
す横断平面図、第２図は第１図の（２）−（２）線に沿
う断面図、第３図はコーナーシャワーパネル単体の斜視
図である。尚、図中、（Ａ）：コーナーシャワーパネル（１）：パネル本体、（２）：接続片（３）：周縁面、（５）：凹窪部（７）：側縁面、（８）：水栓具取付面（９）：凹み面、(10)：上縁面 (11)：下縁面、(12)：手摺（Ｂ）：ユニットバスルーム（Ｂ_２）：洗い場コーナー部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開昭61−157656（ＪＰ，Ｕ) 実開昭62−121301（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】洗い場コーナー部の外縁に沿って平面視Ｌ
型に立ち上がるパネル本体の両半部に亘って凹窪部を設
けると共に、該凹窪部の周囲には隣接する壁パネルと同
一表面レベルに位置する周縁面を形成してなり、上記凹
窪部は、パネル本体の両半部各々に形成され前記周縁面
よりも外側へ位置させた左右の凹み面における互いに近
接する内端縁同士を、パネル本体の隅角近傍を通過して
斜め状に立ち上がる水栓具取付面で連設すると共に、両
凹み面における互いに離間する外端縁と上記周縁面とを
連設する側縁面を傾斜面とし、両凹み面における下端縁
と周縁面とを連設する下縁面を水平面とした構成とし、
さらに上記両凹み面に手摺を取り付けてなることを特徴
とするコーナーシャワーパネル。