JPH11286975A - カバー水栓 - Google Patents

カバー水栓

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JPH11286975A
JPH11286975A JP10707498A JP10707498A JPH11286975A JP H11286975 A JPH11286975 A JP H11286975A JP 10707498 A JP10707498 A JP 10707498A JP 10707498 A JP10707498 A JP 10707498A JP H11286975 A JPH11286975 A JP H11286975A
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JP
Japan
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cover
faucet
slide
cover body
slide groove
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JP10707498A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Ishii
隆一 石井
Mitsuo Tsubota
充夫 坪田
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KVK Corp
Original Assignee
KVK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーを構成するカバー体の接続作業が容易
で、接続される各カバー体の間の「がたつき」を抑制で
き、しかも、各カバー体を安価に製造できるカバー水栓
を提供する。 【解決手段】 水栓本体と、複数のカバー体20、30
を用いて構成されると共に水栓本体を被覆するカバー
と、を備える。各カバー体20、30間の接続を、一方
のカバー体20に設けられた略テーパ状のスライド突条
25と、他方のカバー体30に設けられた略テーパ状の
スライド溝35とを互いにスライド嵌合させて行った。
スライド突条25の横幅が挿入始端部2cから挿入末端
部2dに向かって徐々に広くなり、スライド溝35の溝
幅が挿入口部3dから挿入奥端部3cに向かって徐々に
狭くなるものを例示できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のカバー体
を用いて構成されるカバーを備えたカバー水栓に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カバー水栓の中には、分割タイプのカバ
ー、即ち、複数のカバー体を接続して構成されるカバー
を備えるものがある。この種のカバー水栓では、カバー
体間の接続構造が簡便であることが望ましい。
【0003】このような接続構造として、図9(a)に
示すように、一方のカバー体20に設けられたストレー
トタイプ(横断面積が一定のタイプ)のスライド突条2
5と、他方のカバー体30に設けられたストレートタイ
プ(溝の幅、溝の深さが一定のタイプ)のスライド溝3
5とをスライド嵌合させたものを例示できる。この接続
構造では、スライド突条25のサイズをスライド溝35
のサイズよりも若干小さめに設定し、両者の間にクリア
ランスを確保するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この接続構造
を用いると、対応関係にあるスライド突条25とスライ
ド溝35とを、前述の僅かなクリアランスを許容誤差と
して正確に位置合わせすることが必要なため、カバー体
20、30の接続作業の手間が大きくなる。特に、カバ
ー体20、30間に設けられるスライド嵌合の数が増す
と、この接続作業の手間がより一層、大きなものとな
る。
【0005】また、この接続構造では、両カバー体2
0、30の接続方向に沿った位置決めを、図9(b)に
示すように、スライド突条25の先端面(挿入始端部)
2cと、スライド溝35の奥端面(挿入奥端部)3cと
を当接させて行うことが必要である。従って、十分な位
置決め精度を得るためには、スライド突条25と、スラ
イド溝35の寸法精度を高くすることが必要となり、カ
バー体20、30、ひいては、カバー水栓の製造コスト
が高くなり易い。
【0006】更に、この接続構造によると、両カバー体
20、30を接続した後に、図9(b)に示すように、
スライド突条25の両側面2a、2aと、スライド溝3
5の両側壁面3a、3aとの間等に、前述のクリアラン
スに起因した「すき間2g」が存在することになる。従
って、両カバー体20、30の間に相対的な「がたつ
き」を生ずる恐れがある。
【0007】また、この種のカバー体20、30は樹脂
等を用いて一体成形されるのが一般的であるが、ストレ
ートタイプのスライド突条25やスライド溝35を備え
る成形品(カバー体20、30)をその成形用金型から
取り出すことは困難である。従って、成形用金型の構造
を複雑にすること等が必要となり、この点からも、カバ
ー体20、30の製造コストが高くなり易い。
【0008】以上のような事情より、分割タイプのカバ
ーを備えたカバー水栓において、カバー体の接続作業が
容易で、接続される各カバー体の間に「がたつき」が無
く、各カバー体を安価に製造できることが望まれてい
る。
【0009】本発明は前記観点に鑑みてなされたもので
あり、カバーを構成するカバー体の接続作業が容易で、
接続される各カバー体の間の「がたつき」を抑制でき、
しかも、各カバー体を安価に製造できるカバー水栓を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のカバー水栓
は、水栓本体と、複数のカバー体を用いて構成されると
共に前記水栓本体を被覆するカバーとを備え、各カバー
体間の接続を、一方のカバー体に設けられた略テーパ状
のスライド突条と、他方のカバー体に設けられた略テー
パ状のスライド溝とを互いにスライド嵌合させて行った
ことを特徴としている。
【0011】本発明では、スライド突条と、スライド溝
とをスライド嵌合させる際に、前者のサイズの小さな挿
入始端部を、後者のサイズの大きな挿入口部に挿入すれ
ばよいため、両者の位置合わせが容易である。
【0012】また、このスライド嵌合により、スライド
突条と、スライド溝とが互いに面接触するため、カバー
体の間の相対的な「がたつき」が抑制される。更に、こ
の面接触により、両カバー体はその接続方向に沿って位
置決めされた状態となる。従って、スライド突条の先端
面(挿入始端部)と、スライド溝の奥端面(挿入奥端
部)をこの位置決めのために当接させる必要がないた
め、両者の寸法精度をある程度ラフにしても、十分な位
置決め精度が得られる。
【0013】また、スライド突条及びスライド溝が略テ
ーパ状となり、「抜き勾配」を備えた形状とされるた
め、成形用金型に特別な工夫を施さなくても、成形品と
しての各カバー体をこの金型から取り外すことが容易で
ある。
【0014】本発明の「略テーパ状」とは、スライド突
条の長手方向に沿った両側面やスライド溝の長手方向に
沿った両側壁面が傾斜する場合(純粋なテーパ状)のみ
を指すのではなく、一方の側面や一方の側壁面のみが傾
斜した場合(例えば、勾配を備えたキー形状のスライド
突条等)も含まれる。また、スライド突条及びスライド
溝の横断面形状(挿脱方向に直交する断面形状)は矩形
に限らず、三角形、五角形等の矩形以外の多角形や円形
等の種々の形状とすることができる。
【0015】また、本発明の「略テーパ状」には、スラ
イド突条(スライド溝)の横幅(溝幅)を変化させたも
のの他に、厚み(深さ)を変化させたものや、横幅(溝
幅)及び厚み(深さ)の双方を徐々に変化させたものも
含まれる。
【0016】特に、横幅(溝幅)及び厚み(深さ)の双
方に関する略テーパ状の場合には、スライド突条及びス
ライド溝の面接触の範囲が広がり、カバー体の間の相対
的な「がたつき」がより確実に抑制される。例えば、ス
ライド突条及びスライド溝が矩形状の横断面を備える場
合には、前者の両側面と、後者の両側壁面との面接触の
他に、前者の前面と、後者の溝底面(両側壁面及び奥端
面で囲まれた面)との間の面接触を行うことになるから
である。
【0017】請求項2の発明では請求項1のカバー水栓
において、前記スライド突条の横幅が挿入始端部から挿
入末端部に向かって徐々に広くなると共に、前記スライ
ド溝の溝幅が挿入口部から挿入奥端部に向かって徐々に
狭くなることを特徴とする。即ち、スライド突条及びス
ライド溝の各幅を徐々に変化させて両者を略テーパ状と
した一具体例を示している。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。本実施の形態では、デッキタイプのカバー水栓
を用いて請求項1及び請求項2の発明の一具体例を説明
する。
【0019】このカバー水栓は、図1及び図2に示すよ
うに、水栓本体10と、カバーを構成する1つのカバー
体としての下側カバー体20と、カバーを構成する他の
カバー体としての上側カバー体30と、左右一対のサイ
ドキャップ50、50とを備えている。
【0020】水栓本体10は、図2に示すように、湯水
の混合調節を行うための温調装置11と、流量調節及び
吐水方向の切換を行うための切換装置12とを内蔵して
いる。また、図1に示すように、水栓本体10の左端か
らは温調装置11を操作するためのスピンドルとこれを
進退可能に挿通する筒状の部分とからなる取付部分13
が突出し、右端からは切換装置12を操作するためのス
ピンドルとこれを進退可能に挿通する筒状の部分とから
なる取付部分14が突出している。
【0021】更に、図2に示すように、水栓本体10の
底面の両脇には、給水用の管用ネジAを接続するための
水側接続部15と、給湯用の管用ネジBを接続するため
の湯側接続部16とが略筒形状に設けられている。ま
た、上面の略中央には、吐水管Tを接続するためのカラ
ン側接続部17が略筒形状に設けられている。更に、図
3に示すように、背面の略中央からはシャワーエルボー
Eを接続するためのシャワー側接続部18が略筒形状に
突出している。
【0022】また、図3に示すように、水栓本体10の
前面の略中央には凹所19が設けられ、その奥端に設け
られた雌ネジ部Mに、略蓋状の固定キャップKが螺着さ
れている。この固定キャップKには、その軸線方向に沿
って雌ネジ部mが設けられている。
【0023】下側カバー体20は、水栓本体10の前面
下方側と、両側面下方側を覆うものであり、図1に示す
ように、略コの字状の外形を備える。また、その前面の
略中央には略U字状の凹部21が設けられ、この凹部2
1には、図3に示すようなネジ挿通孔22が設けられて
いる。そして、下側カバー体20の水栓本体10への固
定は、この挿通孔22を通じて、小ネジRを雌ネジ部m
に螺合することにより行われている。
【0024】また、図1に示すように、下側カバー体2
0の前面の左右両端側と、両側板24の後端面には、上
側カバー体30との接続に用いられるスライド突条25
が形成されている。
【0025】このスライド突条25は、図4及び図5に
示すように、両側面2a、2aを傾斜面とし、上端の挿
入始端部2cから下端の挿入末端部2dに向かって横幅
が徐々に広がるテーパ形状とされている。更に、挿入末
端部2dからは、右方若しくは左方に隣接する他のスラ
イド突条25の側に向かって、略薄板片状の係合部28
を略片持梁状に突出させている。
【0026】上側カバー体30は、下側カバー体20の
取着された水栓本体10を被覆するものであり、図1に
示すように、略トンネル形状を有している。そして、両
側面の解放部31、32に、水栓本体10の取付部分1
3、14を挿通させ、底面の開放部33に、水栓本体1
0のその他の部分を挿通させながら着脱されるものであ
る。
【0027】また、上面の略中央には、前述のカラン側
接続部17が納められる収納部34が略筒状に立ち上げ
られている。更に、図3に示すように、背面の略中央に
は、シャワーエルボーEを挿通するための切り欠きSが
設けられている。
【0028】また、各側面では、図1に示すように、各
上半部が略半長円状の切り欠き部Pとされ、各下半部が
各一対の厚肉部Wとされている。そして、各厚肉部Wに
は、前述のスライド突条25に対応するスライド溝35
が設けられている。
【0029】このスライド溝35は、図4及び図5に示
すように、スライド突条25と略凹凸の反転した溝形状
とされている。即ち、左右の両側壁面3a、3aを傾斜
面とし、上端の挿入奥端部3cから下端の挿入口部3d
に向かって溝幅が徐々に広がるテーパ状の溝とされてい
る。また、挿入口部3dには、右方若しくは左方に隣接
する他のスライド溝35の側に向けて、略矩形状の切り
欠きが設けられ、前述の係合部28に対応する被係合部
38とされている。
【0030】この上側カバー体30の下側カバー体20
への接続は、前者の各スライド溝35と、後者の各スラ
イド突条25とをスライド嵌合させながら行われる。そ
の際、両者の位置合わせを、図5(a)に示すように、
スライド突条25のサイズの小さな挿入始端部2cが、
スライド溝35のサイズの大きな挿入口部3dに挿入可
能となるように行えばよい。即ち、この位置合わせを
「大まか」に行えば足りるため、両カバー体20、30
の接続作業を円滑に行うことができる。
【0031】このスライド嵌合により、図5(b)に示
すように、スライド突条25の両側面2a、2aと、ス
ライド溝35の両側壁面3a、3aとが、しっかりと面
接触する。このため、両カバー体20、30は、その接
続方向及び左右方向に沿って、しっかりと位置決めされ
た状態になる。尚、本実施品では、スライド突条25の
挿入始端部(上端面)2cと、スライド溝35の挿入奥
端部(奥端面)3cとが当接しているが、これらの間に
「すき間」が存在してもよい。
【0032】また、このスライド嵌合を行うと、図6に
示すように、係合部28と、被係合部38とが前後方向
に沿って互いに係合し合うため、上側カバー体30は下
側カバー体20に対して前後方向に固定される。しか
も、前述の面接触により、上側カバー体30は下側カバ
ー体20に対して左右方向に固定されるため、上側カバ
ー体30の拡開が確実に禁止される。
【0033】即ち、上側カバー体30は、その着脱の際
に取付部分13、14との干渉を避けるために、両側面
及び底面を解放部31〜33としている。従って、この
カバー体30のみを水栓本体10に単独で取着すると、
不用意に拡開して脱落する恐れがある。本実施品では、
この取着を下側カバー体20に接続しながら行い、前述
の「面接触」及び「係合」を用いて、上側カバー体30
を左右及び前後の2方向に拘束するため、このカバー体
30の拡開が確実に禁止される。
【0034】また、本実施品では係合部28をスライド
突条25に設けると共に被係合部38をスライド溝35
に設け、上側カバー体30で、係合部28と被係合部3
8を隠蔽するため、カバー水栓の外観が低下しない。
【0035】サイドキャップ50は、図1に示すよう
に、上側カバー体30の切り欠き部Pに嵌め込まれるも
のであり、平面略半長円形状とされている。また、この
キャップ50には、前述の取付部分13、14を、その
軸線方向に沿って挿通させる挿通孔51が穿設されてい
る。更に、このキャップ50は、その裏面より弾性係合
片52を突出させ、この係合片52を用いて上側カバー
体30の両端側内壁面に係合固定されている。
【0036】尚、本実施品では、図2に示すように、吐
水管Tと、カラン側接続部17との接続に用いられる固
定用金具(袋ナット)70により、上側カバー体30の
水栓本体10への最終的な固定が行われる。具体的に
は、固定用金具70のフランジ部とカラン側接続部17
の上面とで、上側カバー体30を挟持固定している。
【0037】また、本実施品では、図2に示すように、
左側の取付部分13に、温調装置11を操作するための
温調ハンドル81が配置され、右側の取付部分14に、
切換装置12を操作するための切換ハンドル82が配置
されている。
【0038】次に、本実施品のその他の特徴を述べる。
本カバー水栓では、固定用金具70を用いた「上側カバ
ー体30の最終的な固定」を、この水栓の製造の最終段
階(出荷前等)に行うのが一般的である。即ち、この水
栓が製造ラインにある場合等には、この最終的な固定を
行わないのが一般的と考えられる。
【0039】仮に、カバー水栓がサイドキャップ50を
備えないとすると、製造ライン等において、図7(a)
に示すように、上側カバー体30が抜脱する可能性があ
る。従って、製造ラインの作業者等は、この抜脱を避け
るために、自己の作業を必要以上に慎重に行うことが必
要となり、このカバー水栓の生産性が低下することがあ
る。また、吐水管Tの取り換え等を行う際にも、上側カ
バー体30が不用意に外れて床等に落下し、破損する可
能性もある。
【0040】一方、図7(b)に示すように、このサイ
ドキャップ50を用いると、上側カバー体30を抜脱し
ようとしても、取付部分13、14がキャップ50に引
っかかる。しかも、前述のように、上側カバー体30の
拡開が禁止されているため、本カバー水栓では、上側カ
バー体30の抜脱を確実に防止できる。
【0041】また、本カバー水栓では、下側カバー体2
0を水栓本体10にしっかりとネジ止め固定すると共
に、上側カバー体30を下側カバー体20に接続し、し
かも、上側カバー体30の抜脱がサイドキャップ50等
の働きで確実に防止されているため、カバー全体が水栓
本体10に強固に取着されている。
【0042】更に、本カバー水栓では、下側カバー体2
0が水栓本体10の両端側を除く1点で固定されている
ため、図8(a)に示すように、このカバー体20と、
上側カバー体30とからなるカバーが、水栓本体10に
正しく取着されていない場合でも、その修正を手軽に行
い、カバーの下面と、水栓本体10の下面とを面一の状
態とできる。
【0043】仮に、カバーの水栓本体10への固定を複
数のネジを用いて行うと、その出荷時や施工時等に、カ
バーが傾いていることを発見しても、その修正には大き
な手間を必要とする。この修正を行うためには、吐水管
TやシャワーエルボーE等を水栓本体10から取り外し
た後に、複数のネジを取り外し、カバーが傾かないよう
に細心の注意を払いながら、各ネジの螺合や吐水管Tの
取着等を行うことが必要となるからである。
【0044】一方、本実施品では、下側カバー体20が
小ネジRを回転中心として回転可能なため、カバー全体
の傾きを瞬時に修正できる。その際、吐水管Tやシャワ
ーエルボーE等を取り外さなくてもよい(但し、固定用
金具70等を必要に応じて緩める)。このように、カバ
ーの傾きの事後的な修正が容易であるため、カバー体2
0、30の取着を気軽に行うことができ、カバー水栓の
生産、施工、メンテナンス等の作業性が向上する。
【0045】また、本カバー水栓ではこの修正作業をカ
バー自体に直接、施す必要はない。即ち、図8(a)に
示すように、カバーが傾いている場合には、管用ネジ
A、Bに螺合される固定用ナットG、Hを締付ければ、
カバーの下面の一部Nがデッキ面Jに当接する。この状
態から、固定用ナットG、Hを更に締付けると、カバー
は小ネジRを回転中心とし、カバーの下面の一部Nを回
転力の作用点として回転し、図8(b)に示すように、
その傾きを自己修正するからである。
【0046】また、本カバー水栓では、小ネジRや凹部
21等が上側カバー体30で隠蔽されるため、外観が優
れている。
【0047】尚、前記各発明の範囲は前記具体的に示し
た実施の形態に示すものに限定されず、前記各発明の範
囲で種々の変形例を例示できる。
【0048】即ち、前述の水栓本体10では、「上側カ
バー体30の着脱方向と異なる方向に突出し、しかも、
このカバー体30の取着後に、外部へと露出する突出
部」として取付部分13、14を有している。仮に、こ
の水栓本体10が、この取付部分13、14の代わり
に、若しくは、この取付部分13、14と共に「他の突
出部」を有し、上側カバー体30がこの「他の突出部」
を挿通させる「他の開放部」を有する場合には、この
「他の開放部」に対して、「他のサイドキャップ」を配
置してもよい。
【0049】例えば、カラン側接続部17が水栓本体1
0の側方に突出し、上側カバー体30に、これを挿通さ
せる開放部が設けられる場合には、カラン側接続部17
を挿通可能な挿通孔を備えたサイドキャップを用いても
よい。また、サイドキャップ50に代表される抜脱防止
体は挿通孔51を備えるものに限定されない。例えば、
上面や側面等に開口する切り欠き状の挿通部を備えたも
のであってもよい。
【0050】更に、本カバー水栓では、係合部28及び
被係合部38を上側カバー体30で隠蔽したが、これら
が露呈する状態とされてもよい。例えば、各スライド突
条25の挿入末端部2dや下側カバー体20の下面よ
り、縦断面L字状の係合部28を突出させ、この係合部
28を上側カバー体30の前面及び背面(これらの面が
被係合部38を構成する。)に係合した変形例を例示で
きる。
【0051】また、略テーパー状のスライド突条25
と、略テーパー状のスライド溝35とを蟻溝状にスライ
ド嵌合させ、この蟻溝状の部分を係合部28及び被係合
部38としてもよい。この場合も、本実施品と同様に、
主カバー体20が横方向のみならず、前後方向にも堅固
に固定され、係合部28及び被係合部38の係合状態が
より一層、堅固なものとなる。しかも、係合部28及び
被係合部38を、スライド突条25及びスライド溝35
と別個に設ける必要がないため、各カバー体20、30
の構造が簡便なものとなると共に係合部28及び被係合
部38をカバー水栓の外観として現れないようにするこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のカバー
水栓では、カバーを構成するカバー体の接続作業が容易
であると共に各カバー体の間の「がたつき」を抑制で
き、しかも、各カバー体を安価に製造できる。また、請
求項2の発明に示すように、スライド突条及びスライド
溝を、その各幅が徐々に変化する略テーパ状とすること
で、請求項1の発明の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態で説明したカバー水栓の分解
斜視図である。
【図2】発明の実施の形態で説明したカバー水栓の縦断
面図である。
【図3】図2の1−1縦断面図である。
【図4】スライド突条及びスライド溝を説明するための
斜視図である。
【図5】(a)はスライド嵌合の途上にあるスライド突
条及びスライド溝の概略的な縦断面図、(b)はスライ
ド嵌合したスライド突条及びスライド溝の概略的な縦断
面図である。
【図6】係合部及び被係合部の関係を説明するために、
係合部が係合される前の被係合部と、係合部が係合され
た後の被係合部とを、図2の2−2横断面で示した概略
的な説明図である。
【図7】(a)は本カバー水栓よりサイドキャップを省
略した概略的な縦断面図、(b)は本カバー水栓の概略
的な縦断面図である。
【図8】(a)はカバーの傾きを自己修正する過程を示
す概略的な正面図、(b)はカバーの傾きを自己修正し
た後の状態を示す概略的な正面図である。
【図9】(a)は従来例に係わるスライド突条及びスラ
イド溝の斜視図、(b)従来例に係わるスライド突条及
びスライド溝がスライド嵌合する途上を示す概略的な縦
断面図である。
【符号の説明】
10;水栓本体、11;温調装置、12;切換装置、1
3、14;取付部分、15;水側接続部、16;湯側接
続部、17;カラン側接続部、18;シャワー側接続
部、19;凹所、M;雌ネジ部、20;下側カバー体、
21;凹部、22;ネジ挿通孔、24;側板、25;ス
ライド突条、2a;側面、2c;挿入始端部(先端
面)、2d;挿入末端部、28;係合部、2g;すき
間、30;上側カバー体、31〜33;解放部、34;
収納部、S;切り欠き、P;切り欠き部、W;厚肉部、
35;スライド溝、38;被係合部、3a;側壁面、3
c;挿入奥端部(奥端面)、3d;挿入口部、50;サ
イドキャップ、51;挿通孔、52;弾性係合片、7
0;固定用金具(袋ナット)、81;温調ハンドル、8
2;切換ハンドル、A、B;管用ネジ、G、H;固定用
ナット、J;デッキ面、T;吐水管、E;シャワーエル
ボー、K;固定キャップ、m;雌ネジ部、R;小ネジ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓本体と、複数のカバー体を用いて構
    成されると共に前記水栓本体を被覆するカバーとを備
    え、 各カバー体間の接続を、一方のカバー体に設けられた略
    テーパ状のスライド突条と、他方のカバー体に設けられ
    た略テーパ状のスライド溝とを互いにスライド嵌合させ
    て行ったことを特徴とするカバー水栓。
  2. 【請求項2】 前記スライド突条の横幅が挿入始端部か
    ら挿入末端部に向かって徐々に広くなると共に、前記ス
    ライド溝の溝幅が挿入口部から挿入奥端部に向かって徐
    々に狭くなることを特徴とする請求項1記載のカバー水
    栓。
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