JP2013191004A - カーシェアリングシステムにおける車両返却システム、車両返却方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

カーシェアリングシステムにおける車両返却システム、車両返却方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の乗り捨てが可能なカーシェアリングシステムの車両返却システムを提供する。
【解決手段】車両の返却位置を規制するカーシェアリングシステムにおける車両返却システムであって、複数の駐車場が属するエリアが、利用開始時の駐車場と異なる駐車場に車両を返却可能とする乗り捨て許可されると、乗り捨て許可されたエリアに属する駐車場に駐車された車両を、乗り捨て許可されたエリアに属する駐車場のうちの任意の駐車場に返却可能に設定し、エリアが乗り捨て許可されないと、乗り捨て許可されていないエリアに属する駐車場に駐車された車両を、利用開始時の駐車場のみ返却可能に設定する設定手段と、設定手段により設定した設定内容に基づいて、車両の返却可能な駐車場を表示する表示手段とを有し、利用者は予約の際に表示手段に表示された駐車場のうちの任意の駐車場を選択し、車両を利用する際には予約の際に選択した駐車場に車両を返却する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、カーシェアリングシステムにおける車両返却システム、車両返却方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳細には、特定の利用者らと特定の車両を共用するカーシェアリングシステムにおける車両返却システム、車両返却方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関する。
近年、自動車の新しい利用形態として、一台の自動車を複数の会員が共同で利用する、所謂、カーシェアリングが注目されている。
ここで、カーシェアリングとは、利用者は自ら自動車を所有せず、カーシェアリング事業者(以下、単に「事業者」と適宜に称する。)の会員となり、必要に応じてその事業者から提供された自動車を借りるというものである。
また、カーシェアリングは、ある地域に限定したコミュニティーの中で会員同士で自動車を共有し、インターネットなどを通じて車両の利用状態の確認や利用予約を行うようにしているため、貸し出し手続に時間を必要とせず、貸し出し・返却場所は、居住しているマンションの駐車場であったり、あるいは、通勤駅の近くであったりと、会員が利用するにあたって便利な場所に設定されていることが多い。
こうしたカーシェアリングにより、利用者は、自動車を所有する場合に比べて、自動車取得費用、維持経費ならびに駐車料金といった費用を削減することができるようになる。
さらに、カーシェアリングが広く普及されることにより、自動車の総台数の低減が見込まれ、都市の交通渋滞の緩和やエネルギー消費量の低減により、二酸化炭素による地球温暖化を抑止する効果が期待されている。
なお、本明細書においては、「自動車」を「車両」と称することとする。
ところで、上記したような従来のカーシェアリングにおいては、例えば、図1のブロック構成図に示すようなシステムを構築し、このシステムにより車両の予約や運行の管理が行われている。
即ち、従来の技術によるカーシェアリングシステム100は、カーシェアリングシステム100の管理団体のパーソナルコンピューター102と接続されるとともに当該管理団体の会員となった利用者のパーソナルコンピューター104や当該利用者の携帯端末106とネットワークを介して接続されるサーバー108と、車両110内に設けられかつ携帯電話網でサーバー108と接続される車載器112と、車両110内に設けられるとともに車載器112と接続されるカードリーダー114と、車両110内に設けられるとともに車載器112に接続されるキーボックス116とを有して構成されている。
以上の構成において、カーシェアリングシステム100を利用して車両110の予約や利用を行うには、まず、利用者が管理団体に会員登録を行う。これにより各利用者に者に対して利用者固有の登録コードが作成されるとともに、当該登録コードを認証用コードとして記憶したICカードが配布される。
そして、利用者が予約を行う場合には、利用者がパーソナルコンピューター104あるいは携帯端末106を利用してサーバー108に設けられた予約サイトにアクセスし、車両110の予約状況を確認し、利用者の要望にあった車両の予約を行う。こうして予約された各種の情報たる予約情報は、サーバー108にて管理される。
その後、予約した利用開始時間になると、携帯電話網を利用して、予約情報がサーバー108から車載器112に送られて、カードリーダー114が起動される。
一方、利用者は、予約した利用開始時間に車両110が駐車された駐車場まで行き、カードリーダー114に会員登録時に取得したICカードを読み取らせて認証を受けることにより、ドアのロックが解除されるとともに、キーボックス116からキーが取り出せる状態となり車両110の利用が可能となる。
そして、利用者は予約した利用終了時間まで車両110を利用するものであるが、予約した利用終了時間までに車両110を、利用開始時に駐車していた駐車場に駐車させて、キーをキーボックス116に返却するとともにすべてのドアを閉める。
その後、再度、ICカードをカードリーダー114に読み取らせて認証を受けることにより、ドアのロックがなされるとともに、キーボックス116からキーが取り出せない状態となる。
こうして、車両110が駐車場に返却されると、車載器112において走行距離、利用時間ならびに車両110の状態などが確認され、確認された利用時間に応じた時間料金に、走行距離に応じた距離料金を加算して、車両110の利用により生じた料金を算出し、算出した料金を利用者のパーソナルコンピューター104もしくは携帯端末106に通知する。
ところで、上記したようにカーシェアリングシステム100においては、車両110を利用した後には、車両110を利用開始時に駐車していた駐車場に返却しなければならないものであった。
しかしながら、例えば、通勤の際に車両110を利用して職場まで行く場合、車両110の利用を開始した駐車場にしばらく返却することができない場合があり、こうした場合には、利用者は実際に利用していない時間も車両110の利用料金を支払わなければならなくなり、この実際に利用していない時間の利用料金が利用者にとって負担となっていた。
このとき、仮に、目的地たる職場の近傍の駐車場で車両を返却することができれば、利用者の負担を軽減することができるだけでなく、従来では駐車されているのみの車両について稼働を上げる機会も増やすことができ、利用者のみならすカーシェアリングを運営する事業者にも有用なシステムとなることが考えられる。
このため、車両110の利用を開始した駐車場とは別の駐車場に返却する、所謂、「乗り捨て」が可能なカーシェアリングシステムにおける車両返却システムおよび車両返却方法の提案が望まれていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の乗り捨てが可能なカーシェアリングシステムにおける車両返却システム、車両返却方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両返却システムは、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による車両利用後における上記車両の返却位置を設定するカーシェアリングシステムにおける車両返却システムであって、複数の駐車場が属するエリアに対して、利用開始時に駐車していた駐車場と異なる駐車場に車両を返却可能とする乗り捨て可能な設定を行う第1の設定手段と、上記第1の設定手段により乗り捨て可能な設定がなされた上記エリアに属する駐車場に駐車された上記車両を、乗り捨て可能な設定がなされた上記エリアに属する駐車場のうちの任意の駐車場に返却可能なように設定し、上記エリアに対して乗り捨て可能な設定がなされないと、乗り捨て可能な設定がなされていない上記エリアに属する駐車場に駐車された上記車両を、利用開始時に駐車している駐車場にのみ返却可能なように返却位置を設定する第2の設定手段と、上記第2の設定手段により設定した設定内容に基づいて、上記車両の返却可能な駐車場を表示する表示手段とを有し、上記利用者は予約の際に、上記表示手段に表示された駐車場のうちの任意の駐車場を選択し、上記車両を利用する際には、予約の際に選択した駐車場に上記車両を返却するようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両返却システムは、上記したカーシェアリングシステムにおける車両返却システムにおいて、さらに、上記車両の位置情報を取得する取得手段と、利用開始時に上記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた上記エリアに属する駐車場に駐車されていたか否かを判断する第1の判断手段と、上記取得手段により取得した上記車両が駐車している駐車位置が属する上記エリアに対して、乗り捨て可能な設定がなされているか否かを判断する第2の判断手段と、上記車両の駐車位置と上記車両が利用開始時に駐車していた駐車場との距離、あるいは、上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場との距離を算出する算出手段と、上記算出手段により算出した距離と判定値とに基づいて、上記車両の駐車位置と上記車両が利用開始時に駐車していた駐車場とが一致するか否か、あるいは、上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致するか否かを判断して上記車両が返却されたか否かの判定を行う判定手段とを有し、上記車両の返却時に、上記第1の判断手段により、利用開始時に上記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた上記エリアに属する駐車場に駐車されていないと判断すると、上記算出手段により上記車両の駐車位置と上記車両が利用開始時に駐車していた駐車場との距離を算出し、上記算出手段により算出した距離が判定値以下のときには、上記判定手段により前記車両の駐車位置と上記車両の利用開始時に駐車していた駐車場とが一致するものと判断して上記車両が返却されたものと判定し、上記算出手段により算出した距離が判定値より大きいときには、上記判定手段により上記車両の駐車位置と上記車両の利用開始時に駐車していた駐車場とが一致しないものと判断して上記車両が返却されていないものと判定し、上記第1の判定手段により、利用開始時に上記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた上記エリアに属する駐車場に駐車されていたと判断すると、上記第2の判断手段により、上記車両が駐車している駐車位置が属するエリアに対して、乗り捨て可能な設定がなされていると判断したときのみ、上記算出手段により上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場との距離を算出し、上記算出手段により算出した距離が判定値以下のときには、上記判定手段により前記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致するものと判断して上記車両が返却されたものと判断し、上記算出手段により算出した距離が判定値より大きいときには、上記判定手段により上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致しないものと判断して車両が返却されていないものと判定するようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両返却方法は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による車両利用後における上記車両の返却位置を設定するカーシェアリングシステムにおける車両返却方法であって、複数の駐車場が属するエリアに対して、利用開始時に駐車していた駐車場と異なる駐車場に車両を返却可能とする乗り捨て可能な設定を行う第1の設定工程と、上記設定工程で乗り捨て可能な設定がなされた上記エリアに属する駐車場に駐車された上記車両を、乗り捨て可能な設定がなされた上記エリアに属する駐車場のうちの任意の駐車場に返却可能なように設定し、上記エリアに対して乗り捨て可能な設定がなされないと、乗り捨て可能な設定がなされていない上記エリアに属する駐車場に駐車された上記車両を、利用開始時に駐車している駐車場にのみ返却可能なように返却位置を設定する第2の設定工程と、上記第2の設定工程で設定した設定内容に基づいて、上記車両の返却可能な駐車場を表示する表示工程とを有し、上記利用者は予約の際に、上記表示工程で表示された駐車場のうちの任意の駐車場を選択し、上記車両を利用する際には、予約の際に選択した駐車場に上記車両を返却するようにしたものである。
また、本発明におけるカーシェアリングシステムにおける車両返却方法は、上記したカーシェアリングシステムにおける車両返却方法において、さらに、上記車両の位置情報を取得する取得工程と、利用開始時に上記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた上記エリアに属する駐車場に駐車されていたか否かを判断する第1の判断工程と、上記取得工程で取得した上記車両が駐車している駐車位置が属する上記エリアに対して、乗り捨て可能な設定がなされているか否かを判断する第2の判断手段と、上記車両の駐車位置と上記車両が利用開始時に駐車していた駐車場との距離、あるいは、上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場との距離を算出する算出工程と、上記算出工程で算出した距離と判定値とに基づいて、上記車両の駐車位置と上記車両が利用開始時に駐車していた駐車場とが一致するか否か、あるいは、上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致するか否かを判断して上記車両が返却されたか否かの判定を行う判定工程とを有し、上記車両の返却時に、上記第1の判断工程で、利用開始時に上記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた前記エリアに属する駐車場に駐車されていないと判断すると、上記算出工程で上記車両の駐車位置と上記車両が利用開始時に駐車していた駐車場との距離を算出し、上記算出工程で算出した距離が判定値以下のときには、上記判定工程で上記車両の駐車位置と上記車両の利用開始時に駐車していた駐車場とが一致するものと判断して上記車両が返却されたものと判定し、上記算出工程で算出した距離が判定値より大きいときには、上記判定工程で上記車両の駐車位置と上記車両の利用開始時に駐車していた駐車場とが一致しないものと判断して上記車両が返却されていないものと判定し、上記第1の判定工程で、利用開始時に上記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた前記エリアに属する駐車場に駐車されていたと判断すると、上記第2の判断工程で、上記車両が駐車している駐車位置が属するエリアに対して、乗り捨て可能な設定がなされていると判断したときのみ、上記算出工程で上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場との距離を算出し、上記算出工程で算出した距離が判定値以下のときには、上記判定工程で上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致するものと判断して上記車両が返却されたものと判断し、上記算出工程で算出した距離が判定値より大きいときには、上記判定工程で上記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致しないものと判断して車両が返却されていないものと判定するようにしたものである。
また、本発明によるプログラムは、上記したカーシェアリングシステムにおける車両返却システムとしてコンピューターを機能させるようにしたものである。
また、本発明によるプログラムは、上記したカーシェアリングシステムにおける車両返却方法をコンピューターに実行させるようにしたものである。
また、本発明によるコンピューター読み取り可能な記録媒体は、上記したプログラムを記録するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、車両の乗り捨てが可能になるという優れた効果を奏するものである。
図1は、従来の技術によるカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成説明図である。 図2は、本発明によるカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成説明図である。 図3は、本発明によるカーシェアリングシステムの利用手順を示すフローチャートである。 図4(a)は、予約時の予約画面を示す説明図であり、また、図4(b)は、エリアに対して乗り捨て可能な設定を行うエリア登録ウインドウを示す説明図である。 図5は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両利用前の認証処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図6は、車両の各種情報が表示された車両情報ウインドウを示す説明図である。 図7は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両利用後の認証処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両返却システム、車両返却方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明においては、図1を参照しながら説明した従来の技術によるカーシェアリングシステム100と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、この詳細な構成ならびに作用の説明は適宜に省略することとする。
ここで、図2には、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両返却システムを備えたカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成説明図が示されている。
この図5に示す本発明によるカーシェアリングシステム10は、カーシェアリングシステム10の管理団体のパーソナルコンピューター102と接続されるとともに管理団体の会員となった利用者のパーソナルコンピューター104や当該利用者の携帯端末106とネットワークなどを介して接続されるサーバー108と、車両110に設けられるとともにサーバー108と携帯電話網を利用して接続される車載器12と、車両110に設けられるとともに車載器12と接続されるカードリーダー114と、車両110に設けられるとともに車載器12と接続されるキーボックス116とを有して構成されている。
より詳細には、車載器12は、車両110に備えられた装置や機能に対する監視や当該監視に基づく制御を行うものであり、GPS衛星14と通信するGPSモジュール12aと、携帯電話網と接続する通信モジュール12bと、GPSモジュール12a、通信モジュール12b、監視部12e(後述する。)およびカードリーダー14からの各種情報を処理するとともに、カードリーダー14、キーボックス116ならびに車載器12の全体の動きを制御するメインコントローラー12cと、メインコントローラー12cからの情報により車両110に設けられたエンジンスタータ110aおよびドアロックアンロックシステム110bを操作する操作部12dと、車両110に設けられたドアスイッチ110c、イグニッション110d、バッテリー電圧検出器110e、燃料残量検出器110fおよび車速検出器110gを監視する監視部12eと、メインコントローラー12cからの情報によりキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスなどを出力させる音声モジュール12fとを有して構成されている。
また、GPSモジュール12aは、GPS衛星14からGPS信号を受信するために必要なアンテナ12aaを備えており、また、通信モジュール12bは、車載器12が各種情報を携帯電話網を介して送受信するためのアンテナ12baを備えている。
さらに、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)に接続されている。
また、カードリーダー114は、車両110内に配置されるとともに、車両110の外から利用者がICカードを翳すことにより、当該ICカードに記憶された認証用コードを読み取ることが可能な位置に配置されている。
以上の構成において、図3乃至図7を参照しながら、カーシェアリングシステム10を利用して車両110の予約や利用を行う場合について説明するが、はじめに各構成要素の機能について説明する。
まず、メインコントローラー12cは、サーバー108、カードリーダー114、監視部12eおよびGPS衛星14からの各種情報の入力を行い、入力した情報を記憶するとともに、サーバー108に対して各種情報を出力する。
さらに、このメインコントローラー12cは、操作部12d、監視部12e、音声モジュール12f、カードリーダー114およびキーボックス116といった構成要素に対してそれらを制御する出力を行う。
また、操作部12dは、監視部12eにおけるイグニッション110dの監視結果などに基づいて、認証処理なしにドアを開けてエンジンをかけようとしてキーが使用されたと判断された場合に、メインコントローラー12cの制御により、エンジンスタータ110aを起動しないように制御することでエンジンがかからないようにする。
さらに、操作部12dは、メインコントローラー12cから認証処理による認証が完了したとの情報を入力すると、ドアロックアンロックシステム110bを制御して車両110のドアのロックならびにロックの解除を行う。
また、監視部12eは、ドアスイッチ110cから開閉信号を取得することによりドアの開閉状態の監視を行い、イグニッション110dからIG信号を取得することによりエンジンが起動した状態であるか否かの監視を行い、バッテリー電圧検出部110eから電位を取得することにより車両110が動作状態であるか否かの監視を行い、燃料残量検出器110fから燃料の残量信号を取得することにより車両110の燃料の残量の監視を行い、車速検出器110gから車速信号を取得することにより車両110の走行距離の監視を行い、キーボックス116から所定の情報を取得することによりキーの有無などの監視を行うものであるとともに、こうした監視結果をメインコントローラー12cに出力するものである。
また、GPSモジュール12aは、GPS衛星14からのGPS信号を取得し、当該GPS信号をメインコントローラー12cに出力するものであり、メインコントローラー12cにおいては、取得したGPS信号に基づいて車両110の位置情報を取得する。
また、通信モジュール12bは、メインコントローラー12cにおける各種情報を携帯電話網を利用してサーバー108に出力するとともに、サーバー108から携帯電話網を利用して出力された各種情報をメインコントローラー12cに入力する。
また、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスを流すものである。
そして、カードリーダー114は、メインコントローラー12cによりその起動が制御されるとともに、読み取り部(図示せず。)にICカードが翳されると、ICカードから認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cに出力する。
さらに、カードリーダー114には、LEDランプ(図示せず。)が設けられており、メインコントローラー12cの制御により、このLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者に対してカードリーダー114にICカードを翳すように促す。
また、キーボックス116は、認証処理が完了した後に、メインコントローラー12cによって、キーの取り出しを可能または不可能な状態に制御されるとともに、音声モジュール12fからの音声ガイダンスを、設けられたスピーカー(図示せず。)から流すものである。
次に、図3乃至図7を参照しながら、カーシェアリングシステム10における利用手順および認証処理について説明する。
まず、カーシェアリングシステム10を利用するに際して、利用者が管理団体に対して会員登録を申請すると、管理団体は、利用者固有の登録コードを作成し、当該登録コードを利用者に配布するとともに、サーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶させる。
さらに、上記した登録コードと同じ認証用コードが記憶されたICカードと、利用者がサーバー108に設けられた予約サイトにアクセスする際に必要となるIDおよびパスワードとが利用者に対して配布される。
そして、管理団体への会員登録を完了した利用者は、当該管理団体が管理する車両110を利用しようとする場合には、カーシェアリングシステム10において、パーソナルコンピューター104または携帯端末106を利用してサーバー108に設けられた予約サイトにアクセスして会員登録時に取得したIDおよびパスワードを入力して予約サイトにログインし、ログインした予約サイトにおいて車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行う(ステップS302)。
こうした車両110の予約においては、具体的には、予約画面60において利用する車両110および車両110を返却する駐車場を選択するとともに、車両110の利用開始日時および利用終了日時を設定する。
このとき、利用する車両110の選択ならびに車両110の利用開始日時および利用終了日時の設定については、利用者が利用しようとする時間に、他の利用者による利用のない車両110を選択するとともに、選択した車両110を利用する利用開始日、利用開始時間および利用終了日および利用終了時間を設定する(図4(a)を参照する。)。
なお、こうした車両110の選択や車両110の利用開始日時および利用終了日時の設定では、サーバー108で管理している予約情報に基づいて、予約サイトにおいて利用可能な車両110や車両110の利用可能な日時を表示したり、利用者が選択あるいは設定が不可能な状態とする。
また、車両110を返却する駐車場(以下、「返却駐車場」と称する。)の選択については、選択した車両110の利用を開始する駐車場(以下、「利用開始駐車場」と称する。)が属するエリアが乗り捨て可能なエリアとして設定されている場合にのみ選択することが可能となる。
ここで、エリアとは、車両110を駐車する、つまり、車両110を返却することが可能な駐車場が属する所定の領域であり、例えば、市区町村などを単位として設定することができる。
こうした乗り捨て可能なエリアの設定は、管理者により設定されるものである(図4(b)を参照する。)。
具体的には、図4(b)に示すエリア登録ウインドウ50においては、チェックボックス53にチェックを入れることにより、エリア名欄54に表示された「横浜市」のエリアに対して乗り捨て可能な設定がなされることとなる。
このように、所定のエリアに対して乗り捨て可能な設定がなされると、当該所定のエリアに属する駐車場に駐車している車両110は、当該車両110を利用する際に、乗り捨て可能な設定のなされたエリアに属する駐車場に返却可能な設定がなされる。
そして、エリアに対して乗り捨て可能な設定がなされると、当該エリアに属する駐車場に駐車している車両110を利用する際には、予約画面60において当該車両110を返却駐車場を選択する返却駐車場選択プルダウン62により表示されるリストに設定された返却可能な駐車場が表示されることとなり、利用者は予約の際には当該リストに表示された駐車場から任意の駐車場を返却駐車場として選択することとなる。
一方、エリアに対して乗り捨て可能な設定がなされていないと、返却駐車場選択プルダウン62により表示されるリストには利用開始駐車場のみが表示され、返却駐車場として利用開始駐車場のみを選択することができるようになる。
具体的には、エリアαに駐車場a、b、cが存在し、エリアβに駐車場d、eが存在し、エリアγに駐車場f、gが存在するとき、エリアαとエリアβに対して乗り捨て可能な設定をしたとすると、駐車場a、b、c、d、eに駐車している車両110は、駐車場a、b、c、d、eを返却駐車場として選択することができ、駐車場fに駐車している車両110は、返却駐車場が駐車場fに固定されるとともに、駐車場gに駐車している車両110は、返却駐車場が駐車場gに固定されることとなる。
こうして、利用者により、乗り捨て可能な設定をされたエリアに属する駐車場に駐車している車両110を予約する際に、返却駐車場を利用開始駐車場と異なる駐車場に選択した場合には、当該車両110は、予約された利用終了日時以降は、返却駐車場に駐車されている車両として、予約サイトに反映される。
なお、返却駐車場選択プルダウン62により表示されるリストに表示される駐車場は、返却駐車場として使用可能な駐車場、つまり、車両110を駐車することが可能なスペースを備えた駐車場のみが表示される。
即ち、車両110には、それぞれ固有の車両情報が設けられており(図6を参照する。)、各車両110の車両情報ウインドウ70のステーション名表示欄72に表示された駐車場と、予め記憶された各駐車場における駐車可能な車両110の数とに基づいて、乗り捨て可能な設定がなされたエリアに属する駐車場において、返却駐車場として使用可能な駐車場のみが返却駐車場選択プルダウン62により表示されるリストに表示される。
なお、車両情報のステーション名表示欄72には、車両110が駐車している駐車場の名称が表示されるものであり、このステーション名表示欄72の表示に基づいて車両110がどの駐車場に駐車しているかの情報を取得することができる。
つまり、乗り捨て可能な設定がなされたエリアに属するすべての駐車場に対して、サーバー108において、当該駐車場において駐車可能な車両110の数と、車両情報のステーション名表示欄72に当該駐車場が表示された車両110の数とを比較し、当該駐車場において駐車可能な車両110の数が、当該駐車場が車両情報のステーション名表示欄72に表示された車両110の数より大きい場合にのみ返却駐車場として使用可能であると判断して、当該駐車場を返却駐車場選択プルダウン62により表示されるリストに表示する。
なお、乗り捨て可能な設定がなされたエリアに属する駐車場において駐車可能な車両110の数と、当該駐車場が車両情報のステーション名表示欄72に表示された車両110の数とが同数の場合には、返却駐車場として使用不可能であると判断して、当該駐車場を返却駐車場選択プルダウン62により表示されるリストに表示しない。
このステップS302の処理で作成した予約情報は、利用者が再度予約サイトを介して変更することが可能であり、車両利用前、例えば、利用開始1時間前までであれば予約の内容を変更することができ、車両利用前、例えば、利用開始1時間を切ると、あるいは、車両利用中は、予約の内容を変更することができない。
利用者による車両110の予約が完了し、予約した利用開始日時になると、ステップS302の処理において予約した予約情報がサーバー108から携帯電話網を利用して、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力される。
そして、利用者は予約した利用開始日時に車両110が利用開始駐車場まで行き(ステップS304)、車両110に設けられたカードリーダー114に会員登録時に取得したICカードを翳すことにより認証処理を行う(ステップS306)。
ここで、図5のフローチャートには、このステップS306における車両利用前の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用前の認証処理においては、まず、予約した利用開始日時になると、予約した車両110に対して、予約情報がサーバー108から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力される。
予約情報がメインコントローラー12cに出力されると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動するとともにカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて利用者にカードリーダー114の起動を知らせる。
このように、予約した利用開始日時になるとカードリーダー114が起動されるので、予約した利用開始日時に予約した車両110が駐車している利用開始駐車場に来た利用者は、カードリーダー114に対して会員登録時に取得したICカードを翳し、カードリーダー114に当該ICカードを読み取らせる(ステップS502)。
即ち、利用者がカードリーダー114にICカードを翳すことにより、カードリーダー114ではICカードの認証用コードを読み取ることとなる。
こうして読み取った認証用コードはメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cから通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力される(ステップS504)。
認証用コードをサーバー108に入力すると、サーバー108では、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS506)。
ステップS506の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しないと判断された場合には、サーバー108から認証用コードと登録コードとが一致しないという判断結果を携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力する。そして、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することで、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように警告し(ステップS508)、再度ステップS502の処理に戻り、ステップS502の処理以降の処理を行う。
一方、ステップS506の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しないと判断された場合には、サーバー108から認証用コードと登録コードとが一致するという判断結果を携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力する。そして、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することで、利用者に対して認証された旨を知らせるとともに、車両110のセキュリティを解除した状態、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし(ステップS510)、ステップS308の処理(後述する。)に進む。
なお、カードリーダー114にICカードが翳されて認証処理が開始され、認証用コードと登録コードとが一致するか否かの判断処理による判断がなされるまで(つまり、認証処理中のことである。)は、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させる。
上記した説明において、カードリーダー114が起動したとき、認証処理中、認証用コードと登録コードとが一致しないと判断されたとき、認証用コードと登録コードとが一致すると判断されたときにおいて、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプの点滅はそれぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンの違いによって、どのような状態であるかを知ることができる。
上記のようにして、ステップS306の車両利用前の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cによってカードリーダー114の電源が切られ、利用者は車両110に乗車して、キーボックス116からキーを取り出し(ステップS308)、取り出したキーを利用してエンジンを起動して車両110を利用する(ステップS310)。
その後、利用者は、予約した利用終了日時までに車両110を返却駐車場に駐車し(ステップS312)、キーを利用して車両110のエンジンを停止しするが、このとき、メインコントローラー12cにおいては、GPSモジュール12aを介してGPS衛星14からGPS信号を取得し、取得したGPS信号に基づいて車両110の位置情報を取得する(ステップS314)。
つまり、ステップS314の処理においては、メインコントローラー12cにおいて、監視部12eのイグニッション110dなどの監視結果を受けて、車両110のエンジンが止められたと判断するとGPS衛星14からGPS信号を入力して車両119の位置情報を取得することとなる。なお、こうして取得した位置情報は、通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力される。
そして、車両110のキーをキーボックス116に返却し、車両110から降車して車両110すべてのドアを閉める(ステップS316)。
そして、利用者は再度IC運転免許証を車両110に設けられたカードリーダー114に翳し、車両110に設けられたカードリーダー114にICカードを読み取らせて認証を受ける(ステップS318)。
ここで、図7のフローチャートには、このステップS316における車両利用後の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用後の認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにより車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110のすべてのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS702)。
ステップS702の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110のすべてのドアが閉じられていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断された場合には、継続して車両110を使用するものと判断され、認証処理を行わずに処理を終了する。
一方、ステップS702の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110のすべてのドアが閉められていると判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114を起動させるとともにカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて利用者にカードリーダー114の起動を知らせる。
そして、利用者がICカードをカードリーダー114に翳すしてカードリーダー114にICカードを読み取らせる(ステップS704)。
即ち、利用者がICカードをカードリーダー114に翳すことにより、カードリーダー114ではICカードの認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cから通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS706)。
認証用コードをサーバー108に出力すると、サーバー108においては、当該認証用コードと予めサーバー108に記憶された利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS708)。
このステップS708の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しないと判断された場合には、サーバー108から、認証用コードと登録コードとが一致しないという判断結果を、携帯電話網を利用し通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させることで利用者に対して再びカードリーダー114にICカードを翳すように促し(ステップS710)、再びステップS704の処理に戻り、ステップS704の処理以降の処理を行う。
一方、ステップS708の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致すると判断された場合には、サーバー108において、サーバー108で管理されている予約情報から認証用コードと一致する登録コードの利用者の予約状況を確認し(ステップS712)、この判断が行われている時間において当該利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断を行う(ステップS714)。
このステップS714の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在していないと判断された場合には、サーバー108から、利用者が利用している車両110が存在しないとの判断結果を、携帯電話網を利用し通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cによりカードリーダー114を起動した状態で車両110のセキュリティを起動せずに終了する。
即ち、ステップS714の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、当該利用者による車両110の返却は不可能であると判断し、車両110が返却されていない状態、つまり、車両110が利用された状態のままとなる。
一方、ステップS714の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在すると判断された場合には、この車両110は乗り捨て可能であるか否かの判断を行う(ステップS716)。
このステップS716の判断処理においては、サーバー108において、車両110の利用開始駐車場が属するエリアが乗り捨て可能な設定をされているか否かの判断をするものである。即ち、利用開始時に車両110が、乗り捨て可能な設定をされたエリアに属する駐車場に駐車されていたか否かを判断するものである。
そして、車両110の利用開始駐車場が属するエリアが乗り捨て可能な設定をされている、つまり、利用開始時に車両110が乗り捨て可能な設定をされたエリアに属する駐車場に駐車されていた場合には、車両110は乗り捨て可能であると判断され、車両110の利用開始駐車場が属するエリアが乗り捨て可能な設定をされていない、つまり、利用開始時に車両110が乗り捨て可能な設定をされていないエリアに属する駐車場に駐車されていた場合には、車両110は乗り捨て不可能であると判断される。
なお、車両110の利用開始駐車場が属するエリアが乗り捨て可能な設定をされているか否かの判断では、車両110の車両情報を参照し、ステーション名表示欄72に表示された駐車場(つまり、利用開始駐車場である。)が属するエリアが乗り捨て可能な設定をされているか否かの判断を行うこととなる。
ステップS716の判断処理において、車両110は乗り捨て不可能であると判断された場合には、ステップS314の処理で取得した位置情報(つまり、車両110の駐車位置の位置情報である。)および当該車両110の車両情報のステーション名表示欄72に表示されている駐車場の位置情報に基づいて、車両110の駐車位置とステーション名表示欄72に表示されている駐車場との距離を算出する(ステップS718)。
なお、ステーション名表示欄72に表示される駐車場の位置情報は、サーバー108に予め記憶されている。
このステップS718の処理においては、ステーション名表示欄72に表示されている駐車場の位置情報たる当該駐車場の緯度経度と、ステップS314の処理で取得した位置情報たる車両110の駐車位置の緯度経度とから距離を算出するものであり、当該駐車場と車両110の駐車位置とのユークリッド距離を算出する。
次に、ステップS718の処理において算出した距離が、判定値以下であるか否かの判断を行う(ステップS720)。この判定値は、駐車場に車両110が駐車されたか否かを判断するための値であり、GPSシステムにより取得される位置情報の精度に基づいて設定されている。なお、こうした判定値は、予め管理者により設定されており、サーバー108に記憶されている。
即ち、ステップS720の判断処理においては、ステップS718の処理において算出した距離が判定値以下であると判断されると、車両110の位置情報と駐車場(つまり、利用開始駐車場である。)の位置情報とが一致すると判断され、車両110が返却駐車場に返却されたものと判断される。一方、ステップS718の処理において算出した距離が判定値より大きいと判断されると、車両110の位置情報と駐車場の位置情報とが一致しないと判断され、車両110が返却駐車場に返却されていないものと判断される。
ステップS720の判断処理において、ステップS718の処理において算出した距離が判定値以下である、つまり、車両110が返却駐車場に返却されたものと判断されると、サーバー108から、車両110が返却駐車場に返却されたとの判断結果を、携帯電話網を利用して通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力する。そして、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点灯させて車両110の返却が完了したことを利用者に知らせるとともに、車両110のセキュリティを起動した状態、具体的には、車両110のドアロックを行うとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態とし(ステップS722)、ステップS320の処理(後述する。)に進む。
また、ステップS720の判断処理において、ステップS718の処理において算出した距離が判定値より大きい、つまり、車両110が返却駐車場に返却されていないと判断されると、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅して、利用者に対して車両110が返却駐車場に返却されていないことを知らせ(ステップS724)、処理を終了する。
一方、ステップS716の判断処理において、車両110は乗り捨て可能であると判断された場合には、ステップS314の処理で取得した車両110の駐車位置から、当該車両110が駐車している駐車位置のエリアを特定し(ステップS726)、特定したエリアが乗り捨て可能な設定をされているか否かの判断を行う(ステップS728)。
このステップS728の判断処理において、特定したエリアが乗り捨て可能な設定をされていないと判断された場合は、ステップS724の処理に進み、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅して、利用者に対して車両110が返却駐車場に返却されていないことを知らせ、処理を終了する。
また、ステップS728の判断処理において、特定したエリアが乗り捨て可能な設定をされていると判断された場合は、ステップS314の処理で取得した位置情報(つまり、車両110の駐車位置である。)と最も近い駐車場を特定し(ステップS730)、特定した駐車場の位置情報とステップS314の処理で取得した位置情報とに基づいて、車両110の駐車位置と特定した駐車場との距離を算出する(ステップS732)。なお、車両110が駐車可能なすべての駐車場の位置情報は、サーバー108に予め記憶されている。
このステップS732の処理においては、ステップS314の処理で取得した位置情報たる車両110の駐車位置の緯度経度と、ステップS730の処理で特定した駐車場の位置情報たる当該駐車場の緯度経度とから距離を算出するものであり、ステップS718の処理と同様にして、当該駐車場と車両110の駐車位置とのユークリッド距離を算出する。
次に、ステップS732の処理において算出した距離が、判定値以下であるか否かの判断を行う(ステップS734)。この判定値は、ステップS720の判断処理において用いた判定値と同一のものであり、駐車場の車両110が駐車されたか否かを判定するための値であって、GPSシステムにより取得される位置情報の精度に基づいて、予め管理者により設定されている。
即ち、ステップS720の判断処理においては、ステップS732の処理において算出した距離が判定値以下であると判断されると、車両110の位置情報と駐車場の位置情報とが一致すると判断され、車両110が返却駐車場に返却されたものと判断される。一方、ステップS732の処理において算出した距離が判定値より大きいと判断されると、車両110の位置情報と駐車場の位置情報とが一致しないと判断され、車両110が返却駐車場に返却されていないものと判断される。
ステップS734の判断処理において、ステップS732の処理において算出した距離が判定値以下である、つまり、車両110が返却駐車場に返却されたものと判断されると、当該車両110における車両情報のステーション名表示欄72に表示された駐車場を、ステップS730の処理で特定した駐車場に変更する(ステップS736)。
その後、サーバー108から、車両110が返却駐車場に返却されたとの判断結果を、携帯電話網を利用して通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力する。そして、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点灯させて、車両110の返却が完了したことを利用者に知らせるとともに、車両110のセキュリティを起動した状態、具体的には、車両110のドアロックを行うとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態とし(ステップS738)、ステップS320の処理(後述する。)に進む。
また、ステップS734の判断処理において、ステップS732の処理において算出した距離が判定値より大きい、つまり、車両110が返却駐車場に返却されていないと判断されると、ステップS724の処理に進み、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅して、利用者に対して車両110が返却駐車場に返却されていないことを知らせて、処理を終了する。
なお、カードリーダー114にICカードが翳されて認証処理が開始され、利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断処理による判断がなされるまで(つまり、認証処理中である。)は、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させる。
上記した説明において、カードリーダー114が起動したとき、認証処理中、認証用コードと登録コードとが一致しないと判断されたとき、利用者が利用している車両110が存在すると判断されたとき、車両110が返却駐車場に返却されていないと判断されたときにおいて、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプの点滅はそれぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンの違いによって、どのような状態であるのかを知ることができる。
そして、上記したステップS318の車両利用後の処理による認証処理が完了すると、メインコントローラー12cによりカードリーダー114の電源が切られ、利用終了後の車両110において、監視部12eにより走行時間、走行時間、燃料残量、車両110の状態などが監視され、この監視情報をメインコントローラー12cに出力し、さらに、当該監視情報を通賃モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する。
こうしてサーバー108に出力された監視情報や予約情報の利用開始日時および利用終了日時から算出される利用時間などに基づいて、管理団体が予めサーバー108に設定した料金表から、車両110の利用により生じた料金をサーバー108が自動算出し、算出した料金を利用者のパーソナルコンピューター104や携帯端末106に通知する(ステップS320)。
なお、管理団体は、パーソナルコンピューター102からサーバー108の管理システムにアクセスして、車両110の利用により生じた料金を確認することや当該料金を変更することができる。
以上において説明したように、本発明によるカーシェアリングシステム10は、複数の駐車場が属するエリアを単位として、「乗り捨て」を可能とする設定を行うことで、「乗り捨て」可能と設定したエリアに属する駐車場に駐車している車両について、「乗り捨て」可能と設定してエリアに属する任意の1つの駐車場に車両を返却することを可能としたものである。
そして、利用者が車両を予約する際に、「乗り捨て」可能と設定したエリアに属する駐車場に駐車している車両を利用する場合には、「乗り捨て」可能と設定したエリアに属する駐車場の任意の1つを返却駐車場として選択し、利用者による車両の利用終了時には車両を予約した返却駐車場に返却するようにしたものである。
このため、本発明によるカーシェアリングシステム10においては、利用者は目的地の近傍で車両110を返却することができ、利用者にとって利用料金の負担が軽減される。
さらに、本発明によるカーシェアリングシステム10においては、利用者が実際に利用していないで車両を予約している状態が少なくなるとともに、こうした状態が少なくなることによって、より多くの利用者が予約を行って車両を利用することが可能となり、車両110の利用効率が向上する。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、車両110の乗り捨てが可能な場合には、予約サイトにおいて、車両110の移動を考慮した予約をできないようにしてもよいし、できるようにしてもよい。
なお、予約サイトにおいて車両110の移動を考慮した予約をできないようにする場合には、例えば、予約サイトにおいて、所定の車両110に対して、直近の12時間以内に利用開始日時と利用終了日時とを設定するようにして、利用時間に制限を設けるようにすればよい。即ち、所定の車両110の予約は、直近の12時間以内に1つだけ入れられるものとすればよい。
(2)上記した実施の形態においては、車両110の駐車位置と駐車場との距離を算出し、算出した距離が判定値以下であるか否かの判断を行い、算出した距離が判定値以下であると車両110が駐車場に駐車されたと判断するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、駐車場の緯度経度の判断誤差を設定し、車両110の駐車位置として取得した緯度経度が当該判断誤差内であれば車両110が駐車場に駐車されたと判断し、車両110の駐車位置として取得した緯度経度が当該判断誤差より大きければ車両110が駐車場に駐車されていないと判断するようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、ステップS708の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致すると判断された場合に、ステップS712の処理に進み、サーバー108で管理されている予約情報から認証用コードと一致する登録コードの利用者の利用状況を確認し、その後、ステップS714の処理に進み、この判断が行われている時間において当該利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断を行うようにしたが、こうしたステップS712およびステップS714の処理は省略するようにしてもよい。
この場合、ステップS708の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致すると判断されると、ステップS716の処理に進み、この車両110は乗り捨て可能であるか否かの判断を行うこととなる。
(4)上記した実施の形態においては、車両110を返却駐車場に駐車し、車両110のエンジンを停止すると、ステップS314の処理において、GPS機能により車両110の位置情報を取得するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、ステップS314の処理を省略するようにしてもよい。
この場合、ステップS310の処理において、エンジンを起動して車両110の利用を開始すると、GPS機能により常に車両110の位置情報を取得するようにすればよい。
このため、ステップS718の処理においては、ステップS314の処理で取得した位置情報に換えて、エンジンが停止した際の車両110の位置情報を用いることとなる。
即ち、ステップS718の処理においては、エンジンが停止した際の車両110の位置情報および当該車両110の車両情報のステーション名表示欄72に表示されている駐車場の位置情報に基づいて、車両110の駐車位置とステーション名表示欄72に表示されている駐車場との距離を算出することとなる。
(5)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、カーシェアリングシステムによる車両の管理に用いて好適な車両返却システムおよび車両返却方法である。
10、100 車両返却システム
12、112 車載器
12a GPSモジュール
12b 通信モジュール
12c メインコントローラー
12d 操作部
12e 監視部
14 GPS衛星
110a エンジンスタータ
110b ドアロックアンロックシステム
110c ドアスイッチ
110d イグニッション
110e バッテリー電圧検出器
110f 燃料残量検出器
110g 車速検出器
110h キー検出器
102、104 パーソナルコンピューター
106 携帯端末
108 サーバー
110 車両
114 カードリーダー
116 キーボックス

Claims (7)

  1. 利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による車両利用後における前記車両の返却位置を設定するカーシェアリングシステムにおける車両返却システムであって、
    複数の駐車場が属するエリアに対して、利用開始時に駐車していた駐車場と異なる駐車場に車両を返却可能とする乗り捨て可能な設定を行う第1の設定手段と、
    前記第1の設定手段により乗り捨て可能な設定がなされた前記エリアに属する駐車場に駐車された前記車両を、乗り捨て可能な設定がなされた前記エリアに属する駐車場のうちの任意の駐車場に返却可能なように設定し、前記エリアに対して乗り捨て可能な設定がなされないと、乗り捨て可能な設定がなされていない前記エリアに属する駐車場に駐車された前記車両を、利用開始時に駐車している駐車場にのみ返却可能なように返却位置を設定する第2の設定手段と、
    前記第2の設定手段により設定した設定内容に基づいて、前記車両の返却可能な駐車場を表示する表示手段と
    を有し、
    前記利用者は予約の際に、前記表示手段に表示された駐車場のうちの任意の駐車場を選択し、前記車両を利用する際には、予約の際に選択した駐車場に前記車両を返却する
    ことを特徴とするカーシェアリングシステムにおける車両返却システム。
  2. 請求項1に記載のカーシェアリングシステムにおける車両返却システムにおいて、さらに、
    前記車両の位置情報を取得する取得手段と、
    利用開始時に前記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた前記エリアに属する駐車場に駐車されていたか否かを判断する第1の判断手段と、
    前記取得手段により取得した前記車両が駐車している駐車位置が属する前記エリアに対して、乗り捨て可能な設定がなされているか否かを判断する第2の判断手段と、
    前記車両の駐車位置と前記車両が利用開始時に駐車していた駐車場との距離、あるいは、前記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場との距離を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出した距離と判定値とに基づいて、前記車両の駐車位置と前記車両が利用開始時に駐車していた駐車場とが一致するか否か、あるいは、前記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致するか否かを判断して前記車両が返却されたか否かの判定を行う判定手段と
    を有し、
    前記車両の返却時に、
    前記第1の判断手段により、利用開始時に前記車両が、乗り捨て可能な設定がなされ た前記エリアに属する駐車場に駐車されていないと判断すると、
    前記算出手段により前記車両の駐車位置と前記車両が利用開始時に駐車していた駐 車場との距離を算出し、
    前記算出手段により算出した距離が判定値以下のときには、前記判定手段により前 記車両の駐車位置と前記車両の利用開始時に駐車していた駐車場とが一致するものと 判断して前記車両が返却されたものと判定し、
    前記算出手段により算出した距離が判定値より大きいときには、前記判定手段によ り前記車両の駐車位置と前記車両の利用開始時に駐車していた駐車場とが一致しない ものと判断して前記車両が返却されていないものと判定し、
    前記第1の判定手段により、利用開始時に前記車両が、乗り捨て可能な設定がなされ た前記エリアに属する駐車場に駐車されていたと判断すると、
    前記第2の判断手段により、前記車両が駐車している駐車位置が属するエリアに対 して、乗り捨て可能な設定がなされていると判断したときのみ、前記算出手段により 前記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場との距離を算出し、
    前記算出手段により算出した距離が判定値以下のときには、前記判定手段により前 記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致するものと判断して前記 車両が返却されたものと判断し、
    前記算出手段により算出した距離が判定値より大きいときには、前記判定手段によ り前記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致しないものと判断し て車両が返却されていないものと判定する
    ことを特徴とするカーシェアリングシステムにおける車両返却システム。
  3. 利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による車両利用後における前記車両の返却位置を設定するカーシェアリングシステムにおける車両返却方法であって、
    複数の駐車場が属するエリアに対して、利用開始時に駐車していた駐車場と異なる駐車場に車両を返却可能とする乗り捨て可能な設定を行う第1の設定工程と、
    前記第1の設定工程で乗り捨て可能な設定がなされた前記エリアに属する駐車場に駐車された前記車両を、乗り捨て可能な設定がなされた前記エリアに属する駐車場のうちの任意の駐車場に返却可能なように設定し、前記エリアに対して乗り捨て可能な設定がなされないと、乗り捨て可能な設定がなされていない前記エリアに属する駐車場に駐車された前記車両を、利用開始時に駐車している駐車場にのみ返却可能なように返却位置を設定する第2の設定工程と、
    前記第2の設定工程で設定した設定内容に基づいて、前記車両の返却可能な駐車場を表示する表示工程と
    を有し、
    前記利用者は予約の際に、前記表示工程で表示された駐車場のうちの任意の駐車場を選択し、前記車両を利用する際には、予約の際に選択した駐車場に前記車両を返却する
    ことを特徴とするカーシェアリングシステムにおける車両返却方法。
  4. 請求項3に記載のカーシェアリングシステムにおける車両返却方法において、さらに、
    前記車両の位置情報を取得する取得工程と、
    利用開始時に前記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた前記エリアに属する駐車場に駐車されていたか否かを判断する第1の判断工程と、
    前記取得工程で取得した前記車両が駐車している駐車位置が属する前記エリアに対して、乗り捨て可能な設定がなされているか否かを判断する第2の判断手段と、
    前記車両の駐車位置と前記車両が利用開始時に駐車していた駐車場との距離、あるいは、前記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場との距離を算出する算出工程と、
    前記算出工程で算出した距離と判定値とに基づいて、前記車両の駐車位置と前記車両が利用開始時に駐車していた駐車場とが一致するか否か、あるいは、前記車両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致するか否かを判断して前記車両が返却されたか否かの判定を行う判定工程と
    を有し、
    前記車両の返却時に、
    前記第1の判断工程で、利用開始時に前記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた前 記エリアに属する駐車場に駐車されていないと判断すると、
    前記算出工程で前記車両の駐車位置と前記車両が利用開始時に駐車していた駐車場 との距離を算出し、
    前記算出工程で算出した距離が判定値以下のときには、前記判定工程で前記車両の 駐車位置と前記車両の利用開始時に駐車していた駐車場とが一致するものと判断して 前記車両が返却されたものと判定し、
    前記算出工程で算出した距離が判定値より大きいときには、前記判定工程で前記車 両の駐車位置と前記車両の利用開始時に駐車していた駐車場とが一致しないものと判 断して前記車両が返却されていないものと判定し、
    前記第1の判定工程で、利用開始時に前記車両が、乗り捨て可能な設定がなされた前 記エリアに属する駐車場に駐車されていたと判断すると、
    前記第2の判断工程で、前記車両が駐車している駐車位置が属するエリアに対して、 乗り捨て可能な設定がなされていると判断したときのみ、前記算出工程で前記車両の 駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場との距離を算出し、
    前記算出工程で算出した距離が判定値以下のときには、前記判定工程で前記車両の 駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致するものと判断して前記車両が返 却されたものと判断し、
    前記算出工程で算出した距離が判定値より大きいときには、前記判定工程で前記車 両の駐車位置と該駐車位置から最も近い駐車場とが一致しないものと判断して車両が 返却されていないものと判定する
    ことを特徴とするカーシェアリングシステムにおける車両返却方法。
  5. 請求項1または2のいずれか1項に記載のカーシェアリングシステムにおける車両返却システムとしてコンピューターを機能させるためのプログラム。
  6. 請求項3または4のいずれか1項に記載のカーシェアリングシステムにおける車両返却方法をコンピューターに実行させるためのプログラム。
  7. 請求項5または6のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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