WO2004097704A1

WO2004097704A1 - 共同利用車の自動管理システム

Info

Publication number: WO2004097704A1
Application number: PCT/JP2004/005467
Authority: WO
Inventors: Jun Shiozawa
Original assignee: Jun Shiozawa
Priority date: 2003-05-02
Filing date: 2004-04-16
Publication date: 2004-11-11
Also published as: JPWO2004097704A1

Abstract

共同利用車の自動管理システムは、予約管理制御手段と、駐車スペース近傍に配置される鍵収納ユニットと、車両に塔載される車載ユニットとを備え、鍵収納ユニットは、ユーザーの所持する情報記録手段からユーザーＩＤを読み取って、ユーザーＩＤを予約管理制御手段に送信し、予約管理制御手段は、ユーザーＩＤを含む予約データの時間情報とユーザーＩＤを受信した時刻を比較し、予め設定した許容範囲にある場合に鍵収納ユニットの鍵収納部を解放すると共に、情報記録手段に車両識別情報を書き込み、車載ユニットは、ユーザーの情報記録手段から読み取った車両識別情報と、車両識別記憶部に予め記憶された車両識別情報とを比較して、一致した場合に当該車両の走行許可信号を発生する。

Description

明細書

共同利用車の自動管理システム技術分野

本発明は、共同利用車の自動管理システムに関するものであり、特に、複数の利用者が複数の共同利用車を共同で使用することができるようにするカーシエアリングまたは力一レンタルシステムのための自動管理システムに関するものである。 ―

背景技術

近年、特に都市部では、駐車スペースの不足や、高額な駐車料金、または自動車を使用する機会が限られている等の理由で、自動車を購入し保有することをためらう人が多くなつてきている。また、従来においては一家に一台の車を所有することで充分であったのが、車社会の発展により、一家に二台以上の車を所有したいという人も多くなってきているが、二台目の車の駐車スペースを確保するのが都市部では困難なことが多く、二台目の車を所有することを諦らめる人もいる。一方、最近においては、大気汚染等の環境への負荷や交通渋滞を削減するため、自動車総数の増大をなるベく抑え、必要最小限の自動車を高率よく利用しようというような考え方から、一台の車を複数の人で使用するカーシェアリングまたはカーレンタルの概念が提唱されている。このようなカーシェアリングまたはカーレンタルの考え方は、個人個人が一台の自動車を所有しそのための駐車スペースを確保する必要なしに、必要なときに自動車を使用することができるようにするものであるので、駐車スペースや経済的な理由で自動車を購入することをためらつていた人達や一家に二台目の自動車を所有することを諦らめていた人達にとつても注目に値するものとなってきている。

こうしたカーシェアリングまたはカーレンタルに対する要望や需要の増大に鑑み、最近においては、このようなカーシェアリングまたはカーレンタルの概念を簡単な手続にてセキュリティ一等を含めて都合よく実践できるようにするための種々な力一シェアリングシステムまたはカーレンタルシステムが開発され提供されてきている。それらの中に、特開 2 0 .0 2— 2 8 8 7 8 4号公報に開示されたようなカーレンタルシステムがある。このシステムは、団地、マンション等の共同住宅の駐車場に備えた車両を共同利用するコンピュータを用いた車両貸出しシステムであって、課金のための磁気カード、 I Cカード等の情報を読取るカード読取装置と、車両を利用する予め登録を済ませた会員を識別 '認証する会員識別認証手段と、駐車場に備えられた空車両を運転するための車両キーの取出し -保管が可能な車両キー解放施錠手段と、一連の操作を制御するカーレンタル制御装置とを有し、カーレンタル制御装置は、会員識別認証手段により登録会員であることが識別認証されることで車両キー解放施錠手段を作動させ、空車両を運転するための車両キーの取出しを可能にするように構成されたものである。

このような従来提案されているカーレンタルシステムでは、磁気カードや I C カードのデータを読み取るだけで会員の認証を行い、車両キーの取り出しが行えるようにして、空車両の運転が可能としてしまうものである。したがって、このようなカードの認証だけでは予約していない会員でも車両を使えることとなつてしまい、また、車両のキーがあれば車両のエンジンがかかって車両を走行させることが可能となってしまうため、セキュリティ一面ではあまり完全なものとはいえなかった。 .

さらにまた、このような従来提案されているカーレンタルシステムでは、貸出し車両の走行距離を自動的に管理することは考えられておらず、貸出し料金の精算ゃ請求等を自動的に行うのには適したものとは言えなかつた。

本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解消しうるよう共同利用車の自動管理システムを提供することである。発明の開示

本発明の一つの観点によれば、ユーザー I Dと予約時間情報と車両識別情報とを含む車両の予約データを記憶し、ネットワークに接続される予約管理制御手段と、車両の鍵を収納する鍵収納部を有し、前記ネットワークに接続され、駐拿スペース近傍に配置される鍵収納ユニットと、車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶部を有し、車両に搭載される車载ユニットとを備えており、前記鍵収納ュニットは、ユーザーの所持する情報記録手段からユーザー I Dを読み取って、該ユーザー I Dを前記予約管理制御手段に送信し、前記予約管理制御手段は、該ュ一ザ一 I Dを含む予約データの時間情報と該ユーザー I Dを受信した時刻を比較し、予め設定した許容範囲にある場合に前記鍵収納ュニットの前記鍵収納部を解放すると共に、該情報記録手段に車両識別情報を書き込み、前記車载ユニットは、ユーザーの情報記録手段から読み取つた車両識別情報と、前記車両識別情報記憶部に予め記憶された車両識別情報とを比較して、一致した場合に当該車両の走行許可信号を発生する、ことを特徴とする共同利用車の自動管理システムが提供される。

本発明の別の観点によれば、ユーザー I Dと予約時間情報と車両識別情報とを含む車両の予約データを記憶し、ネットワークに接続される予約管理制御手段と、車両の鍵を収納する鍵収納部および予約情報記憶部を有し、前記ネットワークに接続され、駐車スぺース近傍に配置される鍵収納ュ-ットと、車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶部を有し、車両に搭載される車载ュニットとを備えており、前記予約管理制御手段は、予め予約データを前記鍵収納ユニットの予約情報記憶部に送信し、前記鍵収納ユニットは、ユーザーの所持する情報記録手段からユーザー I Dを読み取って、前記予約情報記憶部に書き込まれた予約データと照合した場合に、該ユーザー I Dを含む予約データの時間情報と該ユーザー I Dを受信した時刻を比較し、予め設定した許容範囲にある場合に前記鍵収納ュニットの前記鍵収納部を解放すると共に、該情報記録手段に車両識別情報を書き込み、前記車載ュニットは、ユーザーの情報記録手段から読み取った車両識別情報と、前記車両識別情報記憶部に予め記憶された車両識別情報とを比較して、一致した場合に当該車両の走行許可信号を発生する、ことを特徴とする共同利用車の自動管理システムが提供される。

本発明の一つの実施の形態によれば、前記車載ユニットは、ユーザーの前記情報記録手段が排出されるとき、該情報記録手段に走行距離データを書き込み、前記鍵収納ュニットは、該情報記録手段に記録された走行距離データを読み取って、前記予約管理制御手段に送信する。 .

本発明の別の実施の形態によれば、前記予約管理制御手段は、各車両の返却時走行距離を含む走行履歴管理データを記録しておき、前記車载ユニットは、ユーザの前記情報記録手段が排出されるときに、該情報記録手段に走行終了距離のみが走行距離データとして記録されるようにし、前記予約管理制御手段は、前記鍵収納ュニットから送られてくる走行距離データとしての走行終了距離から前記返却時走行距離を差し引くことにより、走行距離を算出する。

本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記車載ュニットは、当該車両のェンジンがオフとされていないときは、ユーザの前記情報記録手段の排出ができないようにする。

本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記駐車スペースの各駐車区画に設けられて当該駐車区画に保管された車両の移動を制限するための車両移動制限手段をさらに備えており、前記鍵収納ユニットは、前記車両移動制限手段の動作をも制御する。

本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記情報記録手段は、磁気カードまたは I Cカードである。

本発明のさらに別の実施の形態によれば、ユーザは、前記ィンターネットを通してパーソナルコンピュータゃ携帯電話機等の端末機にて前記予約管理制御手段にアクセスできる。

本発明のさらに別の実施の形態によれば、ユーザは、コールセンターを介して間接的に前記予約管理制御手段にアクセスすることもできる。

本発明のさらに別の観点によれば、前述したような自動管理システムにおいて使用する鍵収納ュニットが提供される。

本発明の一つの実施の形態によれば、前記鏈収納ユニットは、前記駐車スぺースの駐車区画の数に対応する数の別々の鏈収納部を備える。

本発明の別の実施の形態によれば、前記鍵収納ユニットは、前記鍵収納部のすベてに共用される鍵収納情報読取りおよび書込み手段を備える。

本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記鍵収納ユニットは、前記鍵収納部の各々に対して鏈収納情報読取りおよび書込み手段を備える。

本発明のさらに別の観点によれば、前述したような共同利用車の自動管理システムに使用する車載ュニットが提供される。

本発明のさらに別の観点によれば、前述したような共同利用車の自動管理システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。

本発明のさらに別の観点によれば、前述したような共同利用車の自動管理システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。

以下に、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一実施例としての共同利用車の自動管理システムの全体構成を示す概略図である。

図 2は、図 1の自動管理システムにおける駐車スペースと鏈収納ュ-ットとの関係をより詳細に示す概略斜視図である。図 3は、図 1の自動管理システムにおける鍵収納ュニットの内部構成を示す概略ブロック図である。

図 4は、図 3の収納ュニットの鍵収納ュニット制御部の内部構成例を示すプ口ック図である。

図 5は、図 1の自動管理システムにおける車載ュニットの内部構成を全体的に示している概略プロック断面図である。

図 6は、図 1の自動管理システムにおける車载ュニットの各部の機能を説明するための機能プロック図である。

図 7は、図 1の自動管理システムにおける加入手続のための手順を示すフローチャートを示す図である。

図 8は、図 1の自動管理システムにおける予約手続のための手順を示すフローチャートを示す図である。

図 9は、図 1の自動管理システムにおける予約手続においてユーザの表示画面に表示される予約画面の一例およびそれに対応した予約データ作成の一例を示す図である。

図 1 0は、図 1の自動管理システムにおける車止め無しとした場合の車両貸出動作を説明するためのシステム構成要素の動作および信号シーケンスを示す図でめる。

図 1 1は、図 1の自動管理システムにおける車止め無しとした場合の車両貸出動作を説明するためのシステム構成要素の動作および信号シーケンスを示す図である。

図 1 2は、図 1の自動管理システムにおける車止め無しとした場合の車両返却動作を説明するためのシステム構成要素の動作および信号シーケンスを示す図である。

図 1 3は、図 1の自動管理システムにおける車止め無しとした場合の車両返却動作を説明するためのシステム構成要素の動作および信号シーケンスを示す図である。

図 1 4は、図 1の自動管理システムにおける車止め有りとした場合の車両貸出動作を説明するためのフローチャートを示す図である。

図 1 5は、図 1の自動管理システムにおける車止め有りとした場合の車両返却動作を説明するためのフローチャートを示す図である。

図 1 6は、図 1の自動管理システムにおける管理データベースに記録される予約データの一例を示す図である。

図 1 7は、図 1の自動管理システムにおける管理データベースに記録される利用データの一例を示す図である。

図 1 8は、図 1の自動管理システムにおける管理データベースに記録される料金テ一プルの一例を示す図である。

図 1 9は、.図 1の自動管理システムにおける管理データベースに記録される走行履歴管理データの一例を示す図である。

発明を実施するための好ましい形態

図 1は、本発明の一実施例としての共同利用車の自動管理システムの全体構成を示す概略図である。この図 1に示されるように、この実施例の共同利用車の自動管理システムは、主として、自動管理センター 1 0 0と、コールセンター 2 0 0と、例えば、団地、マンション等の駐車場の一部のスペースやカーレンタル会社の駐車場等でありうる駐車スペース 1 0の適所に配置される鍵収納ュニット 3 0 0と、駐車スペース 1 0に駐車されている共同利用車 2 0の各々に搭載されている車載ュニット 4 0 0とを備えている。

この実施例においては、駐車スペース 1 0の各共同利用車 2 0を停止させる所定の各位置に、車止め 5 0 0が設けられている。この車止め 5 0 0は、鍵収納ュ -ット 3 0 0の制御の下で車止め 5 0 0の動作を制御するための車止め制御部 5 JP2004/005467

0 1を有している。この車止め 5 0 0は、本発明においては必ずしも必要なものでなく、このような車止めの設置を省略することもできる。

自動管理センター 1 0 0と鍵収納ュニット 3 0 0とコールセンター 2 0 0とは、インターネット等の適当な通信回線（ネットワーク） 3 0によって相互に接続されうるようにされている。このシステムのユーザは、自宅やオフィス等のパーソナルコンピュータ等の端末機 4 0や自己の所有する携帯電話機 5 0等により、その通信回 ί泉 3 0を通して自動管理センター 1 0 0にアクセスすることができる。また、ユーザは、携帯電話機 5 0の他に、自宅やオフィス等にある固定電話機 ( 図示していない）等によりコールセンター 2 0 0にアクセスすることもできる。図 1に示されるように、自動管理センター 1 0 0は、主として、予約管理制御装置 1 0 1と、管理データベース 1 0 2とを備えている。これら予約管理制御装置 1 0 1および管理データベース 1 0 2は、いわゆるコンピュータュニットにて構成することができる。

図 2は、共同利用車 2 0のための駐車スペース 1 0と、そこに設置された鍵収納ュニット 3 0 0との関係をより詳細に示す概略斜視図であり、図 3は、'鍵収納ュニット 3 0 0の内部構成を示す概略プロック図である。図 2によく示されているように、駐車スペース 1 0は、例えば、 1番、 2番、 3番、 Ν番の如き番号付けされた複数の駐車区画 1 1が設けられており、それら各駐車区画 1 1に各共同利用車 2 0を保管できるようになつている。そして、この実施例の鍵収納ユニット 3 0 0には、その駐車スペース 1 0に保管される共同利用車 2 0を運転するのに必要な車両キーをそれぞれ収納しておくための複数の鍵収納部 3 0 1が区画してもうけられている。各鍵収納部 3 0 1には、開閉扉が設けられており、この開閉扉を開けることにより、その鍵収納部に保管された車両キーを取り出すことができるようになつている。各鏈収納部 3 0 1には、そこに保管されるべき車両キーに刘-応する共同利用車 2 0が保管されるべき駐車区画 1 1に付された駐 PC蘭 004趣 467 車区画番号（スペース番号）と同じ番号を付しておくとよい。このスペース番号は、駐車スペース 1 0が地理的に離れた異なる複数の場所に確保されているような場合には、その異なる場所のうちのどの場所の駐車スペースのどの駐車区画であるかを識別できるように、図 1 6の予約データに示すように駐車場名とスぺース番号を同時に特定できるような識別番号としてシステム上管理すると便利である。

さらに、この実施例では、鍵収納ュニット 3 0 0には、ユーザの磁気カードゃ I Cカード等のカードを揷入することができるカードリーダーライター（C R W ) 3 0 2と、テンキー等の入力用キー 3 0 3と、予約状況表示部 3 0 4と、ガイダンス表示部 3 0 5とが設けられている。

図 3によく示されるように、鍵収納ュニット 3 0 0は、インターネット等の通信回線 3 0に接続される鍵収納ュ-ット制御部 3 0 6を有している。この鍵収納ュニット制御部 3 0 6は、 C RW 3 0 2と接続され、また、各鍵収納部 3 0 1に関連付けられた開閉制御手段 3 0 1 Aと接続されている。さらにまた、鍵収納ュニット制御部 3 0 6は、駐車スペース 1 0の各駐車区画 1 1に車止め 5 0 0が設けられている場合には、その各車止め制御部 5 0 1とも接続されている。

図 4は、鍵収納ュニット制御部 3 0 6の内部構成例をプロック図にて示している。この図 4によく示されているように、鍵収納ユニット制御部 3 0 6は、 C P U 3 0 6 Aと、制御プログラムを格納する R OM 3 0 6 Bと、ワーク用の R AM 3 0 6 Cと、上位インターフェイス 3 0 6 Dと、開閉制御インターフェイス 3 0 6 Eと、センサーインターフェイス 3 0 6 Fと、鏈収納ユニット C RWインターフェイス 3 0 6 Gと、車止め制御信号出力部 3 0 6 Hと、テンキー入力部 3 0 6 Iと、予約状況表示出力部 3 0 6 Jと、ガイダンス表示出力部 3 0 6 Kとを備えている。これらの各構成要素は、バスライン 3 0 6 Lによって相互に接続されている。上位インターフェイス 3 0 6 Aは、この鏈収納ユニット制御部 3 0 6をィンターネット等の通信回線 3 0に接続するためのものであり、開閉制御インターフェイス 3 0 6 Eおよびセンサーィンターフェイス 3 0 6 Fは、この鍵収納ュニット制御部 3 0 6を開閉制御手段 3.0 1 Aに接続するためのものである。また、鍵収納ュニット C RWインターフェイス 3 0 6 Gは、この鍵収納ュニット制御部 3 0 6を鍵収納ュニット C RW 3 0 2に接続するためのものであり、車止め制御信号出力部 3 0 6 Hは、この鍵収納ュニット制御部 3 0 6を車止め 5 0 0に接続するためのものであり、テンキー入力部 3 0 6 Iは、この鍵収納ュニット制御部 3 0 6をテンキー 3 0 3に接続するためのものである。さらにまた、予約状況表示部 3 0 6 Jは、この鍵収納ュニット制御部 3 0 6を予約状況表示部 3 0 4に接続するためのものであり、ガイダンス表示出力部 3 0 6 Kは、この鍵収納ュニット制御部 3 0 6をガイダンス表示部 3 0 5に接続するためのものである。

図 4には、図示していないが、鍵収納ユニット制御部 3 0 6に、予約データ等を記憶するための予約情報記憶部を設けておくこともできる。この場合においては、予約管理制御装置 1 0 1から予め予約データを、この予約情報記憶部へ送信しておくことにより、鍵収納ュニット 3 0 0にて後述するような予約データとの照合を行うことができる。

図 5は、車載ュニット 4 0 0の内部構成を全体的に示している概略ブロック図であり、図 6は、車载ュニット 4 0 0の各部の機能を説明するための機能プロック図である。図 5に示されるように、車載ユニット 4 0 0は、主として、ユーザの磁気カードゃ I Cカード等のカードを揷入することができる車載カードリーダ一ライター（車載 C RW) 4 0 1と、この車載 C RW4 0 1に揷入されたカードを排出させるために操作されうるカード排出ボタン 4 0 2と、車載ュニット制御回路 4 1 0とを備えている。そして、後で詳述するように、車載ュニット制御回路 4 1 0は、車載 C RW 4 0 1およびカード排出ボタン 4 0 2に接続されている。図 6によく示されているように、車载ユニット制御回路 4 1 0は、 0 P U 4 1 5467

1と、プログラム格納用の ROM412と、ワーク用の RAM413と、車両 I D (車載）格納用の ROM414と、車載 CRWインターフェイス 421と、走行距離信号入力回路 422と、ィグニッシヨンスィッチ（I GN— SW) 位置入力回路 423と、走行許可信号出力回路 424と、力一ド出ボタン信号入力回路 425を備えている。そしてくこれら各構成要素は、バスライン 430によつて相互に接続されている。

なお、参照符号 MC (マイクロコンピュータの略）を付したブロック内の各機能部、すなわち、 CPU41 1と、 R〇M412と、 RAM413とは、いわゆるマイクロコンピュータによって構成することができる。また、 CPU411と、 ROM 412と、 RAM413と、 ROM414と、車載 CRWインターフェイス 421と、走行距離信号入力回路 422と、イダニッシヨンスィッチ（I GN -SW) 位置入力回路 423と、走行許可信号出力回路 424と、カード排出ボタン信号入力回路 425とは、ワンチップィ匕したマイクロコンピュータによって構成することができる。

図 6によく示されるように、車載 CRW401は、車載ユニット制御回路 41 0の車載 CRWインターフェイス 421に接続されている。また、走行距離信号入力回路 422は、当該車両 20に既存の距離計 21に接続されていて、この距離計 21からの走行距離信号を受け取り、 I GN— SW位置入力回路 423は、当該車両 20に既存の I GN— SW位置検出センサー 22に接続されていて、この I GN— SW位置検出センサ 22からのエンジン動作信号を受け取り、走行許可信号出力回路 424は、当該車両 20に既存のセルモータの始動許可装置あるいはステアリングロック回動許可装置等の走行制御手段 23に接続されていて、そこへ走行許可信号を出力するように構成されている。また、カード排出ボタン信号入力回路 425は、カード排出ボタン 402に接続されている。

次に、前述したような構成を有する共同利用車の自動管理システムの全体動作 004/005467 について詳細に説明する。

加入手続

本発明の共同利用車の自動管理システムにて共同利用車を利用したいと考えるユーザは、先ず、このシステムを利用することができる会員となるための加入手続をする必要がある。図 7は、このような加入手続のための手順を示すフローチヤートの一例である。この図 7のフローチャートに示されるように、このシステムを利用したいと考える者（以下、ユーザという）は、自己のパソコン等の端末機を使用して、ステップ S 1にて、このシステムを運営するシステム運営者が提供するホームページにアクセスする。ここで、システム運営者としては、種々な人がなりうると考えられる。例えば、本発明を、いわゆるカーシェアリングの概念を実践するようなシステムに適用している場合には、ある団地やあるマンション等の住人であって、複数の自動車を複数人で共同購入して、共同でそれら自動車を使用したいと考える仲間で構成するカーシエアリング組合の責任者がシステム運営者となりうる。また、複数の自動車を所有してこれら自動車を希望する者に貸し出すような、いわゆるカーレンタル業を実践するため本発明を適用したいと考える業者がシステム運営者となる場合も考えられる。

ステップ S 1にてホームページにアクセスしたユーザは、ステップ S 2にて、端末機の表示画面に表示される加入手続画面（図示していない）の指示にしたがつて、このシステム運営者の提供するサービスを享受できる会員となるべく、カロ入申込み選択を行う。ユーザが加入申込みを選択しない場合には、当然に、申込み辞退したことになり、それ以上は進まない。ステップ S 2において、ユーザが加入申込みを選択する場合には、ステップ S 3に進み、表示画面に表示された登録画面 (図示していない) の指示にしたがって、パスワード、暗証番号、氏名、住所、性別、年令等の本人情報、クレジットカード番号等を入力する。それから、システムは、ステップ S 4にて、パスワード、暗証番号、本人情報、クレジットカード番号等が入力された力: >否かのチェックを行う。ここで、そのような入力がなされていないと判断された場合には、申込みが辞退されたのだとして、それ以上は進まない。そのような入力がなされたことが確認された場合には、システムは、ステップ S 5にて、クレジットチェックを含めた申込み受付内容の確認を行う。ここで、申込みを受け付けるべきでないと判断される場合には、申込み辞退と同様とみなしてこれ以上は進めないようにする。その申込みを受け付けてもよいと判断する場合には、システムは、ステップ S 6に進み、入力されてきたパスヮード、暗証番号、本人情報、クレジットカード番号等を自動管理センター 1 0 0の管理データベース 1 0 2に登録し、これでそのユーザの加入申込みの受付完了となる。

勿論、このような加入申込み手続は、前述したようなホームページにアクセスすることによって行う以外に、システム運営者が管理するコールセンター 2 0 0 へ電話等することによつても行え、また、書類によっても行えるようにしておくこともできる。この場合においては、ユーザの管理データベース 1 0 2への登録はコ一ノレセンターによつて行われる。

このようにしてシステムの会員としての登録を行ったユーザには、システム運営者から、このシステムを使用可能とするための会員識別情報を含む諸情報を書き込んだ磁気カードまたは I Cカード等の会員識別カード（以下、単に磁気カードという）が発行される。

予約手続

前述したようにしてこのシステムを利用することができる会員としての登録手続を完了したユーザが、このシステム運営者が管理する自動車等の車両を利用したいと考える場合には、そのための予約手続を行う必要がある。図 8は、このような予約手続のための手順を示すフローチヤ一トの一例である。この図 8のフロ一チャートに示されるように、予約を行いたいユーザは、ステップ S 1 1にて、システム運営者が提供するホームページにアクセスする。すると、ステップ S 1 2にて、ユーザの端末機の表示画面にメニュー画面が表示され、ユーザは、「予約」を選択するかする。システムは、ステップ S 1 3にて、ユーザによって「予約」が選択されたか否かの判断を行い、「予約」が選択されなかったと判断する場合には、予約不可としてそれ以上進まない。「予約」が選択されたと判断する場合には、ステップ S 1 4に進み、ユーザの端末機の表示画面にパスワード入力画面が表示される。ユーザは、そのパスワード入力画面の指示にしたがってパスヮードを入力するかする。システムは、 'ステップ S 1 5にて、ユーザによるパスヮードの入力があつたか否かを判断する。パスヮードの入力がなかったと判断する場合には、予約不可として、それ以上は進まない。

ステップ S 1 5にてパスワードの入力があつたと判断する場合には、システムの予約管理制御装置 1 0 1は、ステップ S 1 6にて管理データベース 1◦ 2に登録されているパスワードとの照合を行う。パスワードが一致しない場合には、予約不可としてそれ以上は進まない。パスワードが一致した場合には、ステップ S 1 7に進み、ユーザの端末機の表示画面に借入場所 Z日程入力画面が表示される。ユーザは、その画面の指示にしたがって、自分の希望する借入場所や日程を入力する。システムは、ステップ S 1 8にて、そのような入力があつたか否かを判断する。そのような入力がなかったと判断する場合には、予約不可としてそれ以上進まない。そのような入力があつたと判断する場合には、ステップ S 1 9に進み、ユーザの表示画面に車両毎の空き時間帯表示画面が表示されうるようにする。この空き時間帯表示画面を見ながら、ユーザは、希望する車両と、その車両の空いている時間帯において希望する利用時間帯とを入力する。システムは、ステップ S 2 0にて、利用する車両と利用時間帯との入力があつたか否かの判断を行う。そのような入力がなかったと判断する場合には、予約不可としてそれ以上進まない。そのような入力があつたと判断する場合には、次のステップに進む。次の説明から理解されるように、ユーザが車両を借入場所と同じ場所にその車両を返却することを考えている場合には、ステップ S 2 4に進むことになる。

ここで、ユーザが車両を借りた場所とは異なる場所に返したいと考える場合について説明しておく。この場合には、ユーザは、ステップ S 2 1にて、表示画面にしたがって、借入場所以外に返却したいか否かの選択を行う。ユーザが借入場所以外に返却することを選択しなかった場合には、ステップ S 2 4へ進む。借入場所以外へ返却することが選択された場合には、システムは、ステップ S 2 2に進み、ユーザの表示画面に返却可能場所の表示がなされる。ユーザは、ステップ S 2 3にて、その表示画面にしたがって、希望する返却場所を入力する。システムは、そのような入力がなかったと判断する場合には、予約不可としてそれ以上は進まない。そのような入力があつたと判断する場合には、ステップ S 2 4に進む。

ステップ S 2 4において、ユーザの表示画面には、料金及び利用条件が表示される。それらの表示を見て、ユーザは、ステップ S 2 5にて予約申込みをするか否かの選択を行う。予約申込みが選択されなかったと判断する場合には、予約不可としてそれ以上は進まない。予約申込みが選択されたと判断する場合には、予約管理制御装置 1 0 1は、ステップ S 2 6にてユーザの表示画面に予約内容の表示を行う。それから、予約管理制御装置 1 0 1は、ステップ S 2 7にて、その予約内容を管理データベース 1 0 2に登録する。これでユーザの予約手続の完了となる。

勿論、このような予約手続は、前述したようなホームページにアクセスすることによって行う以外に、システム運営者が管理するコールセンター 2 0 0へ電話等することによつても行え、また、書類によっても行えるようにしておくこともできる。この場合においては、ユーザの予約の管理データベース 1 0 2への登録はコールセンターによって行われる。図 9は、このような予約手続においてユーザの表示画面に表示される予約画面の一例およびそれに刘—応した予約データ作成の一例を示している。この図 9の予約画面例に示すように、予約時間を入力する際、予め夫々の車両の予約済みの時間帯にハイライトを付すなどして、二重予約が起こらないようにするのが好ましい。また、万一予約済みの時間帯を予約のために入力してしまった際には、画面上にエラー表示を出して、重ならない時間帯を再入力するように促すようなシステム構成とするのが好ましい。また、図 9には示していないが、予約データとして、予約番号を付加することにより、どの予約についてなのかをより明確に整理し易くなる。さらにまた、予約者が車両を借り出した後、その借り出した駐車スペースとは別の駐車スペースへ返却するような予約を可能とするためには、予約データとして、図 9には示していないが、貸出駐車スペース番号と返却駐車スぺース番号とを含ませるのが好ましい。

なお、この実施例においては、このような予約手続は、各駐車スペース 1 0の適所に配置された鍵収納ュ-ット 3 0 0において行うこともできるようにしている。すなわち、ユーザは、最寄りの駐車スペース 1 0にいって、そこに設置された鍵収納ュニット 3 0 0の予約状況表示部 3 0 4に表示される画面を見ながら、ガイダンス表示部 3 0 5に表示されるガイダンスにしたがって、テンキー 3 0 3 を操作することによって予約を行うことができる。この場合における予約手続は、前述したようなユーザのパソコンや携帯電話等の端末機にて行う予約手続と実質的に同じであるので、繰り返し詳述はしない。

車両貸出動作（車止抜き）（1 )

前述したようにしてこのシステムにて車両を使用することを予約した会員であるユーザが、その予約にしたがって実際に車両を使用する場合の動作について説明する。先ず、駐車スペース 1 0の各駐車区画 1 1に車止め 5 0 0が設けられていない場合について、鍵収納ュ-ット 3 0 0との関連動作につき説明する。図 1 0は、このような車両貸出動作を説明するためのシステム構成要素の動作および信号シーケンス図の代表例である。この図 1 0のシーケンス図にしたがつて、ユーザが予約車両を使用する際の操作手順について説明していく。予約したユーザは、予約日当日に予約した車両の保管されている駐車スペースへと行き、そこに設置された鍵収納ュニット 3 0 0の鏈収納 C RW 3 0 2へ会員証である磁気カードを挿入する。すると、鍵収納 C RW 3 0 2は、その磁気カードの I Dを読み取り、データ送受信部 3 0 6を通して予約管理制御装置 1 0 1へとその読み取った磁気カード I Dを送信する。予約管理制御装置 1 0 1は、管理データべ一ス 1 0 2に対して該当データの検索を行う。該当データが検索され、該当データの中の予約時間情報と該ユーザー I Dを受信した時刻とが予め設定された許容範囲にあるときには、管理データベース 1 0 2に登録された予約内容から、その磁気力一ド I Dに対応する予約車両を示す車両 I Dが予約管理制御装置 1 0 1へと送られ、さらに、予約管理制御装置 1 0 1は、その車両 I Dを鍵収納ュ-ット 3

0 0の鍵収納 C R W 3 0 2へと、鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、送信する。鍵収納 C RW 3 0 2は、そこに挿入されている磁気カードへその車両

1 Dを書き込む。

なお、この予約管理制御装置 1 0 1における予約データとの照合動作は、前述したように鍵収納ュニット 3 0 0に予約情報記憶部が設けられていて、予めこの予約情報記憶部へ予約管理制御装置 1 0 1から予約データが送信され書き込まれている場合には、鍵収納ュニット 3 0 0において行うことも可能である。

前述したように、ここでは、車両の貸出しや予約の受付について、許容範囲を予め設定して制御しているので、この場合における「予め設定された許容範囲」について、例示的により詳細に説明しておく。

先ず、前提条件として、最低貸出時間を 1時間と設定しておく。したがって、予約を受け付ける際には、 1時間未満の予約は受け付けないようにシステムを設定しておく。 ■ 更に、仮に予約があつたとしても、最終貸出許可時間を 1時間と設定して、予約した返却時間まで 1時間未満となったときには車両の貸出しを行わないようにシステムを設定しておく。

あるユーザーが図 9に記載されたように開始を 2003 3/8の 18 ： 00 で、返却を 2003Z3/9の 12 ： 00で予約を登録していたとする。

同ユーザーが 2003Z3Z8の 16 ： 00に鍵収納ユニットに磁気カードを挿入した場合、予定より 2時間前の貸出し開始となるが、最低貸出し時間は 1時間であるため、仮に該当車両が駐車スペースに存在していたとしても、この時間に別の予約が入る可能性があるため、貸出しは許可されず、鍵収納部が開放されない。

但し、同ユーザーが同日の 17 ： 00に鍵収納ユニットに磁気カードを挿入した場合、予定より 1時間前の貸出し開始となるが、この時間に別の予約が入る可能性はないため、予約時間帯外であっても貸出しは許可され、鍵収納部が開放される。

なお、同ユーザーが貸出し開始時刻より送れてきた場合には、返却予定時刻の 1時間前迄、すなわち、 2003Z3Z9の 1 1 ： 00までに、鍵収納ユニットに磁気カードを挿入した場合には貸出しが許可されるが、それ以降は予約時間帯内といえども貸出しは許可されない。

この実施例の場合、「最低貸出時間」と「最終貸出許可時間」を許容範囲のパラメータとして設定し、車両の貸出しや予約の受付を制限したが、これらの時間はシステムの稼動状況やユーザーの使!/、勝手を考慮して、システム管理者等が任意に設定できることが好ましい。

同時に、鍵収納 CRW302は、予約管理制御装置 101へ車両 I D書込終了信号を、鍵収納ユニット制御部 306の制御のもとで、送信する。予約管理制御装置 1 0 1は、これに応答して、鍵収納ュニット 3 0 0の鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、車両 I Dに対応する鍵収納部解錠信号を該当する開閉制御手段 3 0 1 Aに送信する。

鏈収納部解錠信号を受けた開閉制御手段 3 0 1 Aは、それに関連した鍵収納部 3 0 1の開閉扉を開くことができる状態とする。ユーザがその鍵収納部 3 0 1の開閉扉を開けてそこに収納されている該当車両の鍵（車両キー） .を取り出したことに応答して、開閉制御手段 3 0 1 Aは、鏈収納部の開信号（そのことを検知するための適当なセンサーの検知信号）を、鏈収納ユニット制御部 3 0 6の制御のもとで、予約管理制御装置 1 0 1へと送信する。この開信号に応答して、予約管理制御装置 1 0 1は、管理データベース 1 0 2へ貸出時刻データを送信し、そこに貸出し時刻を記録させる。それから、ユーザが車両キーを取り出した後その鍵収納部 3 0 1の開閉扉を閉じた時、その開閉制御手段 3 0 1 Aは、鏈収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、予約管理制御装置 1 0 1へ鍵収納部の閉信号（そのことを検知するための適当なセンサーの検知信号）を送信する。そして、予約管理制御装置 1 0 1は、それを受けて応答して、鍵収納部施锭信号を、鍵収納ュ-ット制御部 3 0 6の制御のもとで、その開閉制御手段 3 0 1 Aへと送信する。開閉制御手段 3 0 1 Aは、それに応答してその鍵収納部 3 0 1の開閉扉が開けられないように施錠する。

同時に、予約管理制御装置 1 0 1は、鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、鍵収納 C RW 3 0 2へ磁気カード排出コマンドを送信する。これに応答して、鍵収納 C RW 3 0 2は、そこに揷入されているユーザの磁気カードが排出されうるようにし、その磁気カードが排出された時、磁気カード排出検知信号を発生し、鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、その磁気カード排出検知信号を予約管理制御装置 1 0 1へと送信する。車両貸出動作（車止抜き）（2 )

次に、前述したような動作にて予約車両の車両キーを得たユーザが、実際にその該当車両を借り出して運転走行に至るまでについて、車載ュニット 4 0 0との関連動作につき説明する。

図 1 1は、このような運転走行に至るまで動作を説明するためのシステム構成要素の動作おょぴ信号シーケンス図である。この図 1 1のシーケンス図にしたがつて、ユーザが予約車両を運転走行する際の操作手順について説明していく。予約したユーザは、前述したようにして鍵収納部 3 0 1から取り出した車両キーと自己の磁気カードとを所持して、該当する車両が保管してある駐車スペース 1 0 の駐車区画 1 1へと行き、そこに保管されている該当車両のドアを所持した車両キーにて開けてその車両に乗り込むことができる。そして、ユーザは、その車両に搭載された車载ュニット 4 0 0の車载 C RW 4 0 1に自己の磁気カードを揷入する。すると、車载 C RW4 0 1は、その磁気カードに書き込まれた車両 I Dを読み取り、車載 C RWインターフェイス 4 2 1を通して車载ュニット制御回路 4 1 0へと送信する。車載ュニット制御回路 4 1 0は、車両 I D格納用 R OM 4 1 4から送信されてくる車両 I Dと磁気カードから読み取られた車両 I Dとを照合する。車載ユニット制御回路 4 1 0は、このような照合の結果、それらの車両 I Dがー致する場合には、車両走行許可信号を、走行許可信号出力回路 4 2 4により車両の走行制御手段 2 3へと送信する。車両の走行制御手段 2 3は、その車両走行許可信号に応答して、ユーザが所持する車両キーを用いて車両のエンジンを始動させて、その車両の運転走行ができるような状態とする。

車両返却動作（車止抜き）（1 )

前述したようにして予約した車両をユーザが予約時間帯において車両の運転走行を行って後、その車両を返却する場合について、車載ュニット 4 0 0との関連動作につき説明する。図 1 2は、このような車両返却動作を説明するためのシステム構成要素の動作および信号シーケンス図である。この図 1 2のシーケンス図にしたがって、ユーザが予約車両を返却する際の操作手順について説明していく。ユーザがその車両を予約した駐車スペース 1 0の駐車区画 1 1へと戻して、その車両の走行運転を止めて車両キーを操作してその車両のエンジンを停止したとする。すると、その車両の I G N—SW位置検出センサ 2 2によってエンジン停止信号が I G N— S W位置入力回路 4 2 3を通して車載ュニット制御回路 4 1 0へと送信される。そして、車載ユニット制御回路 4 1 0は、これを受けて、且つカード排出ポタン 4 0 2からカード排出信号を受ける時、走行距離確認信号を車両の距離計 2 1へ送信して、それに応答して距離計 2 1から送信されてくる走行距離データを、走行距離信号入力回路 4 2 2を通して受け取る。車载ュニット制御回路 4 1 0は、その受け取った走行距離データを車载 C RW4 0 1へと送信して、そこに挿入されている磁気カードへその走行距離データを書き込むようにさせる。車载 C RW 4 0 1は、その書込み後に、走行距離書込終了信号を車載ュ-ット制御回路 4 1 0 へと送信する。車載ユニット制御回路 4 1◦は、これを受けて、車両走行禁止信号を、車両の走行制御手段 2 3へと送信する。同時に、車載ユニット制御回路 4 1 0は、カード排出信号を車載 C RW 4 0 1に送信する。車載 C RW 4 0 1は、これを受けて、ユーザがカード排出ボタン 4 0 2を押すことにより磁気カードがお出されうるような状態とする。

ユーザは、車載ュニット 4 0 0の車载 C RW 4 0 1から排出された磁気カードと車両キーとを所持して、所定の駐車スペース 1 0の駐車区画 1 1へ停止させた車両から降りて、鍵収納ュ-ット 3 0 0の所へ行くことができる。

車両返却動作（車止抜き）（2 )

前述したようにして予約した駐車スペースへと返却したユーザが車両返却動作の一貫としてその車両キーを返却する場合について、鍵収納ュニット 3 0 0との関連動作につき説明する。

図 1 3は、車両キー返却動作を説明するためのシステム構成要素の動作および信号シーケンス図である。この図 1 3のシーケンス図にしたがって、ユーザが車両キーを返却する際の操作手順について説明していく。前述したようにして駐車スペースに返却した車両から降りたユーザは、その駐車スペース 1 0に設置された鍵収納ュニット 3 0 0の所へ行って、その鍵収納 C RW 3 0 2へ磁気'カードを挿入する。鏈収納 C RW 3 0 2は、その磁気カード I Dを読み取り、車載ュニット制御回路 4 1 0の制御のもとで、予約管理制御装置 1 0 1へとその読み取った磁気カード I Dを送信する。予約管理制御装置 1 0 1は、その受け取った磁気力ード I Dについて、管理データベース 1 0 2に対して該当データ検索を行う。管理データベース 1 0 2に該当データが検索される場合には、予約管理制御装置 1 . 0 1は、走行距離読取信号を、鍵収納ュニット 3 0 0の鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、鍵収納 C RW 3 0 2へ送信する。これに応答して、鍵収納 C RW 3 0 2は、そこに揷入された磁気カードに対して、そこに書き込まれた走行距離データの読み取りを行い、その読み取った走行距離データを、鍵収納ュ- ット制御部 3 0 6の制御もとで、予約管理制御装置 1 0 1へと送信する。予約管理制御装置 1 0 1は、俞述したようにして送信されてきた走行距離データを管理データベース 1 0 2へと送信してそこに記録されるようにすると同時に、その車両の返却時刻データを管理データベース 1 0 2へ送信してそこに記録されるようにする。

その後、予約管理制御装置 1 0 1は、返却スペース番号に対応する鍵収納部解錠信号を、鍵収納ュニット 3 0 0の鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、開閉制御手段 3 0 1 Aへ送信して、対応する鍵収納部 3 0 1の開閉扉をユーザが開けられるような状態とする。ユーザは、その開閉扉を開けてその鍵収納部 3 0

1内へと車両キーを返却してその開閉扉を閉じる。この時、その鍵収納部 3 0 1 に関連した開閉制御手段 3 0 1 Aは、ユーザによる開閉扉の開に応答して、鏈収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、予約管理制御装置 1 0 1へと鍵収納部 3 0 1の開閉扉の開放検知信号を送信し、また、ユーザによる開閉扉の閉に応答して、鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、予約管理制御装置 1 0 1へと鍵収納部 3 0 1の開閉扉の閉信号を送信する。これに応答して、予約管理制御装置 1 0 1は、鍵収納ュニット 3 0 0の鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、対応する鍵収納部 3 0 1の開閉制御手段 3 0 1 Aへと鍵収納部施錠信号を送信する。開閉制御手段 3 0 1 Aは、その鍵収納部 3 0 1の開閉扉が開けられ得ないような状態とする。

また、予約管理制御装置 1 0 1は、鍵収納ュ-ット 3 0 0の鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、鍵収納 C RW 3 0 2へと車両 I D消去信号を送信する。それを受けて、鍵収納 C RW 3 0 2は、そこに揷入されている磁気カードに書き込まれている車両 I Dを消去し、それから、車両 I D消去終了信号を、鍵収納ュ-ット制御部 3 0 6の制御のもとで、予約管理制御装置 1 0 1へと送信する。予約管理制御装置 1 0 1は、これに応答して、鍵収納ュニット 3 0 0の鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、鏈収納 C R W 3 0 2へ磁気力一ド排出コマンドを送信し、ユーザがその磁気カードを手にすることができるようにする。鏈収納 C RW 3 0 2は、磁気カードが排出されたことに応答して、磁気カード排出検知信号を、鍵収納ュニット制御部 3 0 6の制御のもとで、予約管理制御装置 1 0 1へと送信する。

これにより、車両返却動作は完了し、ユーザは、自己の磁気カードを所持してその駐車スペースを去ることができる。

車両貸出動作（家止有り）

前述した車両貸出動作および返却動作の説明は、車両移動制限手段としての車止め 5 0 0が無いとした場合であつたが、次に、この実施例のように、車止め 5 0 0が有る場合の車両貸出動作について簡単に説明する。

図 1 4は、このような車両貸出手順および動作を示すフローチヤ一トを示している。この図 1 4に示されるとおり、この車両貸出動作は、ステップ S 3 9において、車止め 5 0 0を開放して、その駐車スペース 1 0の馬主車区画 1 1に駐車してある車両を動力せるようにする以外は、前述した車止め無しの場合の車両貸出動作と実質的に同じである。したがって、図 1 4のフローチャートを示すだけで繰り返し詳述しない。

車両返却動作（車止有り）

次に、この実施例のように、車止め 5 0 0が有る場合の車両返却動作について簡単に説明する。

図 1 5は、このような車両返却手順および動作を示すフローチャートを示している。この図 1 5に示されるとおり、この車両貸出動作は、ステップ S 6 2において、車止め 5 0 0を上げて、その駐車スペース 1 0の駐車区画 1 1に駐車した車両を動力せない状態とする以外は、前述した車止め無しの場合の車両返却動作と実質的に同じである。したがって、図 1 5のフローチャートを示すだけで繰り返し詳述しない。

使用途中における磁気カード抜去に対する動作

本システムにおいては、走行制御手段は、危険防止のため、セルモータの電源を切る或いはィダニッションキーの回転を制御するといった間接的な制御手段にとどめ、運転中の自動車の走行自体を直接制御するようなものとはしなレ、。伹し、ユーザが借り出した車両を、予約時間帯内にて、使用途中にて、車载 C RWから磁気カードを抜いてしまう場合に対処できたものでなければならない。

すなわち、本システムにおいては、磁気カードを抜いた時点での走行距離がそのまま磁気カードに記録として残るので、磁気カードを抜いたままで運転を続けられるのでは、車両返却時の走行距離が正しく報告されないという問題が生じてしまう。

そこで、本システムでは、この問題を解決するため、車載ユニットの内部にィグニッシヨンスィッチ位置検出センサからの信号を受ける I G N— S W位置入力回路を設けて、イグニッションキーの状態がオンである場合は、磁気カードの力ード排出ボタンをユーザが押しても、車載 C RW内部に取り込まれた磁気カードを排出するモーターが動かないようにして、磁気カードが排出されないようにしている。

仮に、車両を途中で止めてエンジンを切って、磁気カードを車載 C RWから抜き取った場合に、その地点での走行距離が磁気カードに記録されることになる力車両の返却地点まで車両を運転走行させるためには、再度磁気カードを車載 C R Wに揷入してエンジンを掛ける必要があり、最終的に返却地点で磁気カードを抜き取る際には、そこまでの走行距離が磁気カードに上書き書込みされることになるので、正しい走行距離が報告されることになる。

セキュリティ一及び利便性向上のための付カ卩的機能

より高いセキュリティーが要求される場合には、駐車スペースに設置された鍵収納ユニットにおいて、ユーザが磁気カードを鍵収納 C RWに揷入した後、ユーザにテンキーにて本人確認のための暗証番号を入力させるようにするとよい。また、利便性をより向上させる一つの方法として、鍵収納ュニットに車両キーを返却する際に、鍵収納ュュットのガイダンス表示部にアンケートを表示して、例えば、ガソリンを購入したかどう力、接触事故等を起こさなかったかどうカ等をユーザ本人からの自己申告をテンキー入力によって行えるようにしておくことが考えられる。本システムにおいては、ユーザの車両の使用に対する料金精算および請求の管理も行うことができる。予約管理制御装置は、前述したように、車両の貸出し時に磁気カード I Dと、例えば、図 1 6に例示するような予約データとを照合し、一致すれば束両 I Dを鍵収納ュニットの鍵収納 C RWに送信すると共に、貸出し時刻を利用データの一部として管理データベースに記録する。また、予約管理制御装置は、車両の返却時に、鍵収納ュニットから走行距離データが送られてくるので、それを返却時刻と共に利用データの一部として管理データベースに記録する。なお、これらの貸出し時刻および返却時刻は、予約管理制御装置内に設けたタイマーから得ることができる。図 1 7は、前述したような利用データの一例を示している。なお、図 1 6には示されていないが、予約データとして、予約番号や貸出駐車スペース番号や返却駐車スペース番号等が含まれる場合もある。また、図 1 7には示されていないが、利用データとして、予約番号等が含まれる場合もある。

図 1 7に例示した利用データ中における「走行開始距離： 1 0 5 2 0」は、同一車両の走行履歴管理データの一部として管理データベースに記録された、前の利用者の走行終了距離をそのまま記録したものである。このように同一車両における前の利用者による走行終了距離を利用することにより、磁気カードには、次の利用者による「走行終了距離： 1 0 5 4 5」を書き込むだけで、次の利用者による走行距離を算出できることになる。すなわち、その利用者による実際の車両の走行距離は、走行終了距離である 1 0 5 4 5から走行開始距離である 1 0 5 2 0を差し引くだけで、 2 5であると算出することができるのである。

図 1 9は、そのような走行履歴管理データの一例を示している。予約管理制御装置は、送られてくるデータ（貸出し時刻、返却時刻、返却時の走行距離および利用者の I D) を、車両 I D毎に整理して走行履歴管理データとして管理データベースに記録しておき、前述したような走行距離の算出等に役立てることができるようにする。

一方、管理データベースには、予め料金テーブルを記録しておく。図 1 8は、その料金テープノレの一例を示している。予約管理制御装置は、管理データベースに記録されている利用データを読み取り、その利用データの返却時刻より貸出し時刻を差し引き、利用時間を算出し、また、利用データの走行終了距離より走行開始距離を差し引き、走行距離を算出する。それから、予約管理制御装置は、利用データから算出した利用時間と走行距離に、図 1 7に例示したような料金テーブルから該当する車両 I Dの時間単価と距離単価を夫々掛け合わせて、利用料金を算出する。さらに、予約管理制御装置は、利用者 I D毎に利用料金を蓄積し、月間利用料金を計算して、月毎にまとめて利用者に対して請求書を発行したり、利用者のクレジットカードにて自動的に引き落とすような管理を行えるように構成することができる。

なお、前述した実施例で、鍵収納ユニットは、複数の鍵収納部に対して一つの鍵収納 C RWにて制御可能としたものであつたが、本発明は、これに限らず、例えば、一つの鍵収納部に対して一つの鍵収納 C RWを設けるようなものとすることができるものである。また、前述の説明では、磁気カードを使用する場合について特に説明したのであるが、本楽明は、これに限らず、例えば、 I Cカード等その他の情報記録手段を使用するように変形することもできる。

また、本発明の更なる応用例として、燃料の不足、エンジンオイルの油圧低下、冷却水のオーバーヒートなどの車両に異常が発生したときに、車両は異常を通知するために警告灯を点灯するが、このような警告灯が点灯した場合には、その情報を車载ュ-ットに伝達し、磁気カードに異常情報と走行距離データとを一緒に書き込むようにする。そして車両返却時に磁気カードに記録された異常情報を鏈収納ュニットから予約管理制御装置に送信し、車両の管理データとして蓄積する。このようにすることで、車両状態に関する情報を把握することができるため、車両に重大な故障が発生する前に部品の交換や修理等を行うことができ、常に車両を良好な状態に保つことができる。更に、車両 I Dデータ送受信時の秘匿性を高めるため、予約管理制御手段かち車両 I Dを送信する際に予め一定のアルゴリズムを用いて車両 I Dの暗号化を行つて鏈収納ユニットに送信し、鍵収納ユニットは、そのまま磁気カードに書き込み、車载ュニットに磁気カードが挿入された際車载ュニットに内蔵された C P U によってそれを復号化し、予め書き込まれた車両 I Dと一致した際に走行許可信号を発することもできる。

さらにまた、本発明は、前述したようなカーシェアリングやカーレンタルの概念を実践するのに適用されるだけでなく、車両を不特定多数のユーザが必要時に使用できるようにする任意の概念を実践するのにも同様に適用して効果のあるものである。その上、共同利用する車両の種類についても、通常のガソリン自動車以外、例えば、電気自動車や燃料電池自動車等についても適用しうるものである。産業上の利用可能性

本宪明によれば、車両の貸出および返却を無人化することができ、車両の利用時間と走行距離の管理を自動的に行うことができるので、車両の管理や利用料金の精算といったシステムの運営が簡素化され、コストの低減を図ることができる。さらにまた、本発明によれば、車両の不正使用を禁止するためのセキュリティ一面において以下のような効果を有する。

車両の鍵が盗難あるいは不正に合鍵を作られた場合、車载ュニットへ車両 I D の書き込まれたカード（情報記録手段）を挿入しないと、車両のエンジンを始動することができないため、鍵を不正に入手しても、車両を使用することはできなレ、。

カードが盗難あるいは偽造された場合、予約管理制御手段に、ユーザー I Dに対応する予約データが登録されていないと、鏈収納ュニットから鍵を取り出すことができないため、車両のドアを開錠することができず、車両を使用することができない。さらに車両の鍵とカードの両方が不正に取得された場合でも、予約データの登録の際はパスヮ一ドが必要であるため、予約データを登録することはできない。したがって、鏈収納ュニットにカードを揷入しても車両 I Dが書き込まれないため、車両 I Dが書き込まれないカードでは、車両を使用することはできない。また、エンジン始動時にはカードを抜き取ることができないようにしたこと、および、仮にエンジン始動後にカードが抜き取られ、返却前の走行距離が一旦記録されたとしても、再度カードを挿入しないとェンジンを再始動できないようにしたことで、最終的には車両の返却時の走行距離を確実に書き込むことができるようになり、使用料金に関係する走行距離を不正にごまかすことができないという効果が得られる。

Claims

請求の範囲

1 . ユーザー I Dと予約時間情報と車両識別情報とを含む車両の予約データを記憶し、ネットワークに接続される予約管理制御手段と、

車両の鍵を収納する鍵収納部を有し、前記ネットワークに接続され、駐車スぺース近傍に配置される鍵収納ュニットと、

車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶部を有し、車両に搭載される車載ュニットとを備えており、

前記鍵収納ュ-ットは、ユーザーの所持する情報記録手段からユーザー I Dを読み取って、該ユーザー I Dを前記予約管理制御手段に送信し、

前記予約管理制御手段は、該ユーザー I Dを含む予約データの時間情報と該ュ一ザ一 I Dを受信した時刻を比較し、予め設定した許容範囲にある場合に前記鍵収納ュニットの前記鍵収納部を解放すると共に、該情報記録手段に車両識別情報を書き込み、

前記車載ュニットは、ユーザーの情報記録手段から読み取った車両識別情報と、前記車両識別情報記憶部に予め記憶された車両識別情報とを比較して、一致した場合に当該車両の走行許可信号を発生する、

ことを特徴とする共同利用車の自動管理システム。

2 . ユーザー I Dと予約時間情報と車両識別情報とを含む車両の予約データを記憶し、ネットワークに接続される予約管理制御手段と、

車両の鍵を収納する鍵収納部および予約情報記憶部を有し、前記ネットワークに接続され、駐車スペース近傍に配置される鍵収納ュニットと、

車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶部を有し、車両に搭載される車載ュエツトとを備えており、

前記予約管理制御手段は、予め予約データを前記鍵収納ュニットの予約情報記' 億部に送信し、

前記鍵収納ュニットは、ユーザーの所持する情報記録手段からユーザー I Dを読み取って、前記予約情報記憶部に書き込まれた予約データと照合した場合に、該ユーザー I Dを含む予約データの時間情報と該ユーザー I Dを受信した時刻を比較し、予め設定した許容範囲にある場合に前記鍵収納ュニットの前記鏈収納部を解放すると共に、該情報記録手段に車両識別情報を書き込み、

前記車載ュュットは、ユーザーの情報記録手段から読み取った車両識別情報と、前記車両識別情報記憶部に予め記憶された車両識別情報とを比較して、一致した場合に当該車両の走行許可信号を発生する、 .

ことを特徴とする共同利用車の自動管理システム。

3 . 前記車載ユニットは、ユーザーの前記情報記録手段が排出されるとき、該情報記録手段に走行距離データを書き込み、前記鍵収納ユニットは、該情報記録手段に記録された走行距離データを読み取って、前記予約管理制御手段に送信する請求項 1または 2に記載の共同利用車の自動管理システム。

4 . 前記予約管理制御手段は、各車両の返却時走行距離を含む走行履歴管理データを記録しておき、前記車載ュニットは、ユーザの前記情報記録手段が排出されるときに、該情報記録手段に走行終了距離のみが走行距離データとして記録されるようにし、前記予約管理制御手段は、前記鍵収納ユニットから送られてくる走行距離データとしての走行終了距離から前記返却時走行距離を差し引くことにより、走行距離を算出する請求項 3に記載の共同利用車の自動管理システム。

5 . 前記車載ユニットは、当該車両のエンジンがオフとされていないときは、ュ一ザの前記情報記録手段の排出ができないようにする請求項 3または 4に記載の共同利用車の自動管理システム。

6 . 前記駐車スペースの各駐車区画に設けられて当該駐車区画に保管された車両の移動を制限するための車両移動制限手段をさらに備えており、前記鍵収納ュニットは、前記車両移動制限手段の動作をも制御する請求項 1から 5のうちのいずれか 1項に記載の共同利用車の自動管理シス'テム。

7 . 前記情報記録手段は、磁気カードまたは I Cカードである請求項 1から 6のうちのいずれか 1項に記載の共同利用車の自動管理システム。

8 . ユーザは、前記ネットワークを通してパーソナルコンピュータや携帯電話機等の端末機にて前記予約管理制御手段にアクセスできる請求項 1から 7のうちのいずれか 1項に記載の共同利用車の自動管理システム。

9 . ユーザは、コールセンターを介して間接的に前記予約管理制御手段にァクセスすることもできる請求項 8に記載の共同利用車の自動管理システム。

1 0 . 請求項 1から 9のうちのいずれか 1項に記載の共同利用車の自動管理システムにおいて使用する鍵収納ュニット。

1 1 . 前記駐車スペースの駐車区画の数に対応する数の別々の鍵収納部を備える請求項 1 0に記載の鍵収納ュニット。

1 2 . 前記鍵収納部のすべてに共用される鍵収納情報読取りおよび書込み手段を備える請求項 1 1に記載の鍵収納ュニット。

1 3 . 前記鐽収納部の各々に対して鍵収納情報読取りおよび書込み手段を備える請求項 1 1に記載の鍵収納ュニット。

1 4 . 請求項 1から 9のうちのいずれか 1項に記載の共同利用車の自動管理システムにおいて使用する車载ュニット。

1 5 . 請求項 1から 9のうちのいずれか 1項に記載の共同利用車の自動管理システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

1 6 . 請求項 1から 9のうちのいずれか 1項に記載の共同利用車の自動管理システムとしてコンピュータを^!能させるためのプログラム。