JP2001090405A - 車両セキュリティシステム及びその方法 - Google Patents

車両セキュリティシステム及びその方法

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JP2001090405A
JP2001090405A JP2000203468A JP2000203468A JP2001090405A JP 2001090405 A JP2001090405 A JP 2001090405A JP 2000203468 A JP2000203468 A JP 2000203468A JP 2000203468 A JP2000203468 A JP 2000203468A JP 2001090405 A JP2001090405 A JP 2001090405A
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JP2000203468A
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Hiroshi Murakami
洋 村上
Shunji Yano
俊二 矢野
Kazuhiro Nakamura
和宏 中村
Matthew James Barth
マシュー・ジェームズ・バース
Michael Donovan Todd
マイケル・ドノバン・トッド
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Honda Motor Co Ltd
University of California
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Honda Motor Co Ltd
University of California
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両共用システムのセキュリティを向上さ
せること。 【解決手段】 係員によって監視されていない車両を
保護するための車両セキュリティシステムであって、車
両内に設置されたコンピュータシステムが、ユーザーが
入力したユーザーID情報と中央局コンピュータから受
信したユーザーが入力すべきID情報とを比べ、前記ユ
ーザーのID情報と前記ユーザーが入力すべきID情報
とが一致するとドアロックを解除する指令を出し、更に
中央局コンピュータからPIN検証信号を受信すると車
両利用可能指令を出すセキュリティシステムを提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のユーザーに
よって車両を共用するシステム及びその方法に概ね関連
する。好適な実施例は、共用車両の割当て及び位置確
認、セキュリティ、管理、再配置に関連するシステム及
び方法を含む電気車両群の共用システム及びその方法に
関する。別の更に好適な実施例は、共用電気車両の割当
て及び位置確認、セキュリティ、管理、再配置、充電に
関連するシステム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ほとんどの先進工業国では、自家用車は
人を移送する手段、例えば、通勤及び通学、礼拝、買い
物、配達、訪問販売、修理訪問などの商業活動において
重要な役割を果たし必要不可欠である。従って、先進工
業都市およびその近隣地域一帯では自動車が増えつづけ
ている。その結果、交通渋滞の頻繁化や駐車スペースの
問題が起こっている。
【0003】バスや通勤電車、地下鉄、路面電車などの
大量輸送システムを備える地域や都市では、ある意味で
は輸送手段のニーズを満たしている。しかしながら、こ
のような交通手段を利用すると、時刻表に従い決められ
た場所でしか乗降できない。規定のルートや時刻は多く
の利用者のニーズに合致するものではなく、一部の者に
は極めて不便で実用的でない。多くの大量輸送手段の利
用者にとって、所定の乗降場所は、初めに利用するのに
遠すぎたり、目的地まで距離があり過ぎたりするため
に、所定の乗降場所に行くために他の輸送手段を利用し
なければならない。例えば、ある利用者は、所定の乗降
場所まで自家用車両を利用し、乗降場所の近くにその自
家用車両を駐車する。大量輸送システムの中には、その
ような利用者のために乗降場所の近くに車両駐車設備を
備えているものもある。
【0004】例えば、通勤電車の駅やバスの停留所は、
その付近に利用者用の駐車スペースを備えているものが
多い。しかしながら、駐車された車両はほとんど1日中
そこに置かれ、朝と晩に利用者が電車の駅やバスの停留
所への行き来に使うだけである。従って、大量輸送シス
テムは路上における車両数の減少には貢献しているが、
それでも自家用車両は必要であり、自家用車両が非効率
的に使われている。
【0005】そこで、効率的かつ便利な車両共用システ
ム及びその方法などの私設車両の効率的かつ便利なシス
テム及び方法が待ち望まれている。車両共同利用システ
ムは、他のどんな公共交通機関より優れた融通性を提供
できる。この車両共用システムでは、通常、多数の車両
を幾つかの指定の駐車場等に停めておく。各ユーザー
は、ある駐車場で車両を借出し、目的地に最も近い駐車
場に返却すればよい。また、ユーザーは利用目的に応じ
て、指定の駐車場から車両を借出し元の駐車場に返却し
てもよい。比較的多くのユーザーが利用する車両共用シ
ステムは、車両の盗難を予防するため或いはユーザーが
犯罪を犯さないように車両を守る確実なセキュリティシ
ステムを備える必要がある。
【0006】ユーザーがシステムを使いやすいように、
車両共用システムの利便性を高めなければならない。ユ
ーザーが車両を必要とする際に、いかに車両を提供でき
るかがこのシステムの成功の鍵を握っている。もちろ
ん、共用車両の台数を増やせば、車両を利用できる時間
を増やすことができる。しかしながら、システムのコス
トを最小限に抑え、最少の共用車両数で車両稼働率を最
大化しなければならない。従って、ユーザーの利便性を
最大まで高めなお共用車両の数を最少にする共用車両シ
ステムが必要である。
【0007】特に、車両共用システムやその方法を採用
することで、環境に与える影響を軽減できる。車両共用
システムに用いる車両には様々なタイプがある。例え
ば、石油を原料とする従来のガソリン車両やディーゼル
車両がある。しかしながら、メタノールやプロパノール
をエネルギー源とする車両などのクリーンな推進形態、
また気体として蓄えられた水素や金属水素化合物(meta
l hydride)を動力源とする車両も考えられる。電気車
両は、電池或いは燃料電池、内燃機関によるゼネレー
タ、異なるエネルギー源の組合せから動力を得ることが
できる。鉛蓄電池とニッケル水素電池の両方を動力源と
する電気車両は将来有望であり、これらの電池技術を用
いた市場性のある電気車両を製造した製造業者も数社あ
る。電気車両は最もクリーンで静粛性が高いことから共
用車両の優れた候補であるが、共用車両システム及びそ
の方法がそれに執着する必要はなく、一般的なガソリン
エンジンを含む様々な非電気技術やハイブリッド技術を
利用することもできる。
【0008】現時点では、車両共用システムへの電気車
両の導入は、別の動力源を用いる他の車両と較べ、充電
の必要性や充電中に車両が利用できないという問題を抱
えている。
【0009】一般的に電気車両は、従来の車両の燃料補
給回数より頻繁な充電が必要である。電気車両の充電所
は、従来の石油類を供給するガソリンスタンドほど多く
ない。更に、電気車両の充電時間は従来の車両の燃料補
給に比べ遥かに長い時間が必要である。従って、車両共
用システムの指定の駐車場に従来の車両がある場合は、
たとえユーザーにとって十分な燃料が入っていなくても
素早く燃料補給ができ、ユーザーに貸出すことができ
る。一方、指定の駐車場に空いている電気車両があって
も、ユーザーが使用するのに十分な充電量(SOC)を
有していない場合は貸出すことができない。一般に、電
気車両のSOCが不充分な場合、ユーザーの使用に十分
な再充電を素早くすることはできない。一方、ユーザー
が短距離用に使用したい場合は、十分に充電されていな
くてもユーザーの要求を満たすことができる。従って、
最少の車両数で最大数のユーザーの要求に答えることが
できる最適な手法で車両共用システムを管理するシステ
ムとその方法が待ち望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したような公共交
通機関の不便さを解消し、ユーザーの利便性を考慮する
と共に最少の共用車両数で効率的な車両共用システムを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の好適な
実施例は、ユーザーの利便性を最大にすると共に、車両
群の車両数を最少化する車両共用システム及びその方法
に関連する。
【0012】本発明の好適な一実施例による車両共用シ
ステムには、少なくとも1つの車両配車ポート設備と、
それぞれが車両サブシステムを備える複数の車両或いは
車両群が含まれる。一般に、コントロールセンター(ま
たは中央局)及びポート設備、車両サブシステムは、ポ
ート設備でユーザーが情報を入力できるように通信す
る。次に、その情報はコントロールセンターに送信さ
れ、そこでその情報が処理され、ポート設備でユーザー
に割当てるように車両群から車両が選択される。以下に
記載の様々な実施例によれば、コントロールセンター
は、ポート設備及び車両サブシステムと通信して、ユー
ザーへの選択車両の連絡、選択された車両へのユーザー
の安全なアクセス(即ち、ドアを開けて車内に入るこ
と)の提供、車両群の車両の動作状態及び位置の監視、
電気車両の充電状態の監視、及び以下に記載のその他の
機能を果たす。
【0013】本発明の或る実施例によれば、ユーザーへ
の共用車両の割当ては、ユーザーから受信した利用情報
に少なくとも一部は基づいている。利用情報に基づいて
車両を割当てることによって、例えば車両を貸出しでき
る率を最大化し且つ車両が使用できない時間を最小化し
て、効率的な車両の利用とユーザーの利便性を高めるこ
とができる。本発明に関する種々の実施例は様々な形態
の車両共用システムを取り得るが、本発明の別の実施例
によれば、共用車両群に電気車両を含み電気車両をユー
ザーに割当てるシステム及びその方法は、電気車両の充
電量(SOC)及び/または車両の充電率を考慮して車
両が貸出しできる率を最大化し且つ車両が使用できない
時間を最小化する。
【0014】本発明の別の実施例によれば、車両共用シ
ステムまたはその方法は、安全な或いは制御された車両
へのアクセス、及び/または共用車両の利用ができるよ
うにする。好適な実施例では、ユーザーのID情報はそ
のユーザーに割当てられた車両に送信され、ユーザーが
車両への乗車許可を得る前に、このIDと車両に搭載さ
れたユーザーインターフェイス装置にユーザーが入力し
たIDとが一致しなければならない。別の好適な実施例
では、ユーザーが車両を始動する前に、ユーザーは車両
に搭載の第2のインターフェイスに正しいPIN(個人
識別番号)を入力しなければならない。
【0015】本発明の別の実施例では、車両共用システ
ム及びその方法には、利用可能な車両群からの車両の割
当てと、ポートにある車両が駐車モードであると決定す
るとその車両を利用可能な車両グループに戻すことが含
まれる。ポートとは、ユーザーに車両を割当てる前に駐
車しておく場所である。一般的なポートには、車両共用
システムと通信するためのコンピュータ端末を備えるキ
オスクが含まれる。本明細書では、「キオスク」はユー
ザー端末を備えたキオスクを意味する。したがって、端
末装置の代わりに「キオスク」を用いることもある。好
適な実施例では、駐車モードであることの決定は、例え
ば車両のギアがパーキング位置にあること、所定時間車
両が動かないこと、車両のドアの開及び/または閉、ま
たはそれらの組合せによって行われる。これらの決定の
ためにユーザーが車両を駐車する際に特別な行為を行う
必要はない。
【0016】また、別の実施例によれば、車両共用シス
テム及びその方法には、例えばユーザーがIDコードや
PINを喪失した際に、車両と離れた場所からユーザー
が車両に乗車できるようにしたり車両を始動できるよう
にする機能も含まれている。
【0017】別の実施例によれば、車両共用システム及
びその方法には、車両に蓄えられたエネルギーの残量、
及び/または車両群の中の車両の他の動作パラメーター
を確認する機能が含まれる。好適な実施例では、ユーザ
ーへの車両割当てまたは充電する車両の選択の効率を高
めるべく、蓄えられているエネルギーなどの車両パラメ
ーターを受信して処理する。
【0018】また、車両共用システムに電気車両が含ま
れる別の実施例によれば、ユーザーに車両を割当てる際
は、電気車両は車両のある場所やユーザーのトリップ情
報(travel information)、車両利用の統計値分析、及
び車両のSOCに基づいて選択される。別の更に好適な
実施例によれば、車両はポート設備の定められた車両検
索グループから割当てられる。車両検索グループとは、
ユーザーに割当てられる車両群として定められたもので
ある。この車両検索グループは、車両が利用できるまで
の許容される所定の待ち時間の長さを表す「車両検索許
容待ち時間」の許容できる時間を定めて決定される。次
ぎに車両検索グループは、所定の車両待ち時間の最後に
利用可能である車両を決定することによって決まる。設
備の車両検索グループ内の車両には、所定時間内までに
その設備に到着予定の車両及び所定時間内までにその設
備で十分な充電量になる予定の電気車両が含まれ、ユー
ザーに割当てられた車両や他のポート設備に移送予定の
車両は除かれる。
【0019】共用車両に電気車両を含む一実施例によれ
ば、ユーザーの要求を満たす十分なSOCを有する車両
検索グループ内で最も高いSOCを有する車両がユーザ
ーに割当てられる。また、別の実施例では、ユーザーの
要求を満たす十分なSOCを有する車両検索グループ内
で2番目(或いは数番目)に高いSOCを有する車両が
ユーザーに割当てられるため、より高いSOCを有する
車両が必要なユーザーのために確保できる。別の実施例
では、車両共用システム及びその方法は、時間帯および
何曜日かなどの別の基準によって、最も高いSOCを有
する車両を割当てたり、数番目に高いSOCを有する車
両を割当てたりする機能を備える。従って、このシステ
ム及びその方法は、一定の時間帯及び/または曜日(例
えば、午前7時から午前9時まで、月曜から金曜まで)
に車両群の中からSOCの最も高い車両をユーザーに割
当てる一方、その他の場合は数番目に高いSOCを有す
る車両をユーザーに割当てる。
【0020】別の実施例によれば、車両共用システム及
びその方法は、過剰な車両を有するエリヤやポート設備
から車両が不足しているエリヤやポート設備に車両を移
送或いは再配置することを含む。ポート設備の駐車場を
効率的に利用するように車両を駐車する。また、別の実
施例によると、車両共用システム及びその方法には、例
えば、1台目の車両及び/または2台目の車両を再配置
するために1台目の車両と共に2台目の車両を輸送する
車両の輸送が含まれる。
【0021】上に記載した或いはその他の本発明の特徴
及び利点が、本発明の好適な実施例を例示した添付の図
面を用いた以下の説明により明らかになるであろう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下の好適な実施例の説明におい
ては、本明細書の一部である添付の図面を参照された
い。各図面における同じ参照番号は同じ構成要素を表
す。また、これらの図面は、本発明を具現し得る特定の
実施例を例示している。本発明の好適な実施例の範囲を
逸脱することなく、別の実施例も可能であり構造的な変
更も可能であることを理解されたい。
【0023】本発明は、複数のユーザーによって車両を
共同利用するシステム及びその方法に概ね関連し、車両
割当ての最適化及び車両位置の追跡、セキュリティ、共
用電気車両の管理及び充電が含まれる。上述したよう
に、車両共同利用システムにおいては通常多数の車両が
数カ所の指定の駐車場に保持される。各ユーザーはある
駐車場で車両を借出し、ユーザーの目的地に最も近い駐
車場で返却したり、元の借りた駐車場に返却することも
できる。
【0024】一般の人が車両共用システムのユーザーの
申し込みをしたくなるような、利便性がよく低価な車両
共用システムでなければならない。詳しくは、ユーザー
が短い待ち時間或いは待つことなく最寄りの場所で車両
を借りられるべきである。このシステムは、ユーザーに
とって利用が簡便かつ低価であり、システムの管理者に
よるシステムの運営が低コストであるべきである。環境
への影響を最小限に留めるために、上記のニーズに答え
ることができ、システムの主な共用車両として電気車両
などのクリーンな輸送手段を採用すべきである。
【0025】本発明の好適な実施例は、上記のニーズに
答えることができ、更なるニーズにも答え得る以下に記
載の更なる利点を有する車両共用システム及びその方法
に関する。以下の記載から明らかなように、幾つかの実
施例は、少なくとも幾つかの電気車両を含む共用システ
ムに関連する。本発明のこれらの実施例は、電気車両の
充電の状態(SOC)または充電に関連するが、例えば
車両割当て及び車両の位置確認、セキュリティなどの様
々な点と関連して実施されるとは限らない。車両割当て
に関する本発明の実施例は同様に、車両の充電及び車両
の位置確認、セキュリティなどのその他の点に関係して
実施されるとは限らない。また車両のセキュリティに関
連した実施例も、車両の位置確認及び割当てまたは充電
などの別の点と関連して実施されるとは限らない。
【0026】本発明の好適な実施例に従った車両共用シ
ステム10を表す模式図が図1に示されている。図1の
システム10の実施例には、コントロールセンター12
と、1つ以上の車両配車ポート設備14と、それぞれが
サブシステム18を備える複数の車両16(その内の1
つが図1に示されている)とが含まれる。ユーザー20
がポート設備14で情報を入力できるように、一般には
中央局とポート設備と車両サブシステムとが通信する。
次に、この情報がコントロールセンター12に送信さ
れ、ポート設備14でユーザーに車両を割当てるために
そこで情報が処理される。以下に記載の様々な実施例に
よると、中央局12はポート設備14及び車両サブシス
テム18と通信し、選択した車両のユーザーへの連絡、
ユーザーの選択した車両への確実なアクセス、車両群の
車両の稼働状態及びその位置確認、電気車両の充電状態
の監視、及び以下に記載のその他の機能を提供する。
【0027】電気車両を含む共用システムにおける選択
及び割当て 本発明のある実施例によれば、電気車両共用システム及
びその方法には、効率とユーザーの利便性の両方を最適
化する要素の組合せに基づいた車両の選択及び車両の割
当てが含まれる。この要素には以下に記載の様々な組み
合わせが考えられる。例えば、車両群の中の車両の位
置、電気車両の充電状態、ユーザーの予想走行距離、ユ
ーザーの予想車両利用期間、ユーザーの予定目的地、車
両の使用パターンの統計値分析、ユーザーの個性の統計
値分析、ポートで車両を待っている利用客の数、ポート
にある車両数等である。
【0028】車両16を利用したいユーザーは第1のポ
ート設備14に行き、車両の申し込み及びその他の情報
をコンピュータシステムに入力する。この情報には目的
のポートまたはキオスクを含む場合もある。この情報に
はまた、例えば、用事(エランド(errand))や他の周
遊をすることにより通常の距離及び/または時間を越え
てユーザーが目的のポート設備に着く追加の時間及び距
離が含まれる。更にこの情報には、ユーザーのID情報
が含まれ、例えば、カードキー21やスマートカード、
磁気ストリップ、指紋、網膜スキャン、或いは他の識別
用の機械式読み取り方法で読み取られる。
【0029】図1のシステム及び図2のフローチャート
に示されているように、好適な実施例では、ステップ2
2でユーザーはカードキー21(または別の機械によっ
て読み取り可能なトークン)をリーダーに通すなどして
ID情報を入力する。ステップ24でこの情報がシステ
ムに受信され、ステップ26でユーザーはキーパッドま
たはタッチスクリーン、マウスまたは他の好適なインタ
ーフェイスを使ってトリップ情報(目的地、追加距離及
び/または追加時間など)を入力する。ステップ27で
は、利用の可能性即ち車両の空き状態をチェックし、利
用可能な車両があればステップ28に行き、利用可能な
車両がなければステップ40に行く。
【0030】本発明の好適な実施例では、ポート設備1
4のコンピュータシステムは、ユーザーがカードキー2
1(または他のトークン)を読取り装置に通すなどした
際、ユーザーの上述したトリップ情報の入力を促すよう
のプログラムされている。このコンピュータシステム
は、目的地の選択肢及びまたは追加の時間または距離の
選択肢を表示することが可能である。従ってこの表示
は、例えば提案した目的のポート設備を選択またはクリ
ックするようにユーザーを促すこともできる。更に、目
的のポートへのルートを越えた追加の時間または距離の
提案を選択する別のアイコンを表示することもできる。
追加のアイコンを選択することによってユーザーがエラ
ンドトリップをすることをシステムに知らせることがで
きる。他の用事をするエランドトリップはポート間の通
常のルートとは異なり遠回りとなる。例えば、車両のユ
ーザーは直接目的地に行ったり、支払いをしたり新聞を
買う等の周遊をすることもできる。このような別の周遊
をエランドトリップという。ユーザーは別のアイコンを
選択して、例えばエランドトリップをする場合はエラン
ドトリップをしないで直接目的地に向かう場合と比べ
て、時間にして45分、距離にして16kmの追加であ
ることをシステムに知らせることもできる。更に別の実
施例では、地図がユーザーに表示され、ユーザーは目的
地及びまたはエランドトリップの場所またはエリヤを地
図に示するように促される。エランドトリップなどの周
遊を可能にする車両の日程計画及び割当ては非常に重要
となり得る。車両の利用予定が、高い信頼性で正確に予
想される場合、車両を容易に効率的に割当てることがで
きる。車両共用システム及びその方法の実施例には、例
えばユーザーの予定返却時間に対して5分以内の誤差で
返却した場合、ユーザーに「定刻返却」ディスカウント
を与えるなど正確なユーザーには報酬を与える実施例が
含まれる。ユーザーが予想していなかった遅れを連絡し
た場合にも、ユーザーにディスカウントを与えることを
含み得る。例えばユーザーが1時間に付きいくら支払う
という支払い形態の場合、車両の返却が10分遅れた場
合は1時間分請求されるが、ユーザーが返却の遅れを連
絡し、それにより正規の時間内でその車両が再割当てで
きた場合は、遅れた分についてのみ請求をするようにも
できる。同様に、正確に利用距離を予測した場合にもデ
ィスカウントを与えることができる。走行距離を正確に
予想できると、トリップの初めにシステムは車両が返却
された際の充電状態(電気車両の場合)をより正確に予
測することができ、効率的な車両割当てや充電設備の使
用が可能となる。
【0031】ユーザーがポート設備14で入力した情報
は、コントロールセンター12に送信される。更にコン
トロールセンター12は、それぞれの車両16の車両サ
ブシステム18から送信された車両の位置及び駐車モー
ド、走行距離情報、SOC、トリップ時間、様々な他の
トリップ情報及び統計値に関する情報を受信する。第1
のポート設備14及び車両サブシステム18から受信し
た情報に基づいて、コントロールセンター12は図2の
ステップ28に示されているように車両群の中から車両
を選択してユーザーに割当てる。
【0032】車両を選択するために、第1のポート設備
用の車両検索グループが定められる。車両検索グループ
には、第1のポート設備14に駐車してありその時点で
ユーザーに割当てられていない車両16を含めることが
好ましい。この車両検索グループには、所定の時間内に
第1のポート設備に到着する予定の車両16を含めるこ
ともできる。別のポートに移動するため或いは別の理由
によりこのポートを離れる予定の車両は、使用目的に十
分なSOCでない可能性があるため車両検索グループか
ら削除することもできる。前記した所定の時間はユーザ
ーの待ち時間を最小とする一方、車両の使用効率を最大
化し、またエネルギーの使用や車両の排出物質を最少と
するように選択するのが好ましい。従って、ユーザーの
利便性をそれほど妨げず車両の使用効率を高めるには、
例えば10分が適当な所定の時間であろう。
【0033】ユーザーが入力した全ての追加の距離及び
/または時間、及び誤りや予期しないトリップの更なる
余裕を含む予定目的地には見合わない不十分なSOCを
有する車両16を車両検索グループから削除することも
できる。予定の目的地、ユーザーが入力した追加の距離
及び/または追加の時間情報に基づいて、ユーザーの安
全なトリップに必要な総充電量が決定される。この必要
な総充電量を、第1のポート設備の車両検索グループ内
のポート設備にある車両から受信したSOC情報或いは
別の方法で得たSOC情報と比較する。充電状態が必要
な総充電量以下の車両は、選択プロセスから排除され
る。しかしながら、トリップが終わってポートに戻る車
両やポートに転送される車両もあるので、車両16がポ
ート設備16で充電中であっても所定時間内(上記した
所定時間或いは第2の時間)に十分に充電される場合
は、車両検索グループに含めることもできる。
【0034】第1のポート設備の車両検索グループに2
台以上の車両が含まれ、目的のトリップに十分なSOC
を有する場合は、本発明の一実施例に従って、そのグル
ープ内で最も高いSOCを有する車両が選択されてユー
ザーに割当てられる。高いSOCを有する車両を初めに
ユーザーに割当てることにより、図11の点212と点
214との間のより効率的な直線範囲で充電器を利用で
き、充電設備の効率を高めることができる。
【0035】しかしながら、ユーザーが長距離のトリッ
プを入力した場合比較的高いSOCを有する車両が必要
となるため、ユーザーを長時間待たせないで比較的SO
Cの高い利用できる車両をユーザーのために確保するの
が有利である。従って、更に好適な実施例では、上記し
たグループ内で最も高いSOCを持つ車両が長距離利用
のユーザーに確保され、2番目に高いSOCを持つ車両
が他のユーザーに割当てられる。もちろん、そのグルー
プに車両が1台しかない場合は、予想される長距離ユー
ザーのためにその車両を確保するのではなくその車両を
ユーザーに割当てる。
【0036】上記した別法では、定められたグループ内
の最も高いSOCを持つ車両は予想される長距離トリッ
プのユーザーのために確保されるが、他の実施例では最
も高いSOCを持つ車両と2番目に高いSOCを持つ車
両がなどが確保される。更に、様々な台数の車両が長距
離トリップのユーザーのために確保されるが、それはそ
の日の時間帯或いは何曜日か、統計的またはシミレーシ
ョンした使用パターン、車両の予約、または様々な別の
要素による。好適な実施例では、ユーザーの運転実績及
び運転習慣の統計値を各ポート設備で収集して、何曜日
の何時に長距離トリップのユーザーのために車両を何台
確保するのかを各ポート設備毎に決定する。更に別の好
適な実施例では、予想される使用パターンまたは実際の
使用パターン或いはシミレーションした使用パターンの
統計分析に基づいて、そのシステム及び方法は、グルー
プ内の最も高いSOCを持つ車両を選択するルーチンと
長距離ユーザーのためにグループ内の最も高いSOCを
持つ車両を1台或いは2台以上確保するルーチンとを入
替える。
【0037】ポート設備は、電気車両のバッテリを充電
する充電設備169を複数備えることもある。通常は、
電気車両用のバッテリ/充電システムは、図11の時間
図210に示されるように時間に対するSOC特性を有
する。グラフ上の点212と点214との間では、バッ
テリの充電は概ね直線的である。点214と点216と
の間では、バッテリの充電は指数関数的に100%充電
に到達するため、時間当たりに得られる充電量は減少す
る。ユーザーの利用目的に十分な充電量の車両を単に割
当てるのではなく、より多い充電量の車両をユーザーに
割当てることによって、コントロールセンター内の車両
は、グラフ上の充電点214に到達する前に使われるこ
とになる。車両を点212と点214との間の直線部分
で充電することによって、点212と点216との間の
領域で車両を充電するよりも効率的に充電設備を使用で
きる。ユーザーに長距離トリップ用の車両(即ちグラフ
上の点214と点216との間で充電された車両)を割
当てる場合は、最も高い充電量の車両を割当てるこの方
法を先述したように修正できる。長距離トリップ用に車
両が必要な場合は、長距離トリップ用のユーザーのため
に最も充電量の多い車両を確保するために、2番目に充
電量の多い車両をユーザーに割当てる。更に長距離トリ
ップ用の車両が必要な場合は、2番目に充電量の多い車
両も確保することがある。長距離トリップ用に充電量の
多い車両を確保すると同時に、充電設備を最も効率良く
使用するために、車両の割当てを車両使用の統計値或い
はシミレーションした車両使用に従って変更することが
できる。
【0038】上述したルーチンに基づいて車両が選択さ
れると、図2のステップ30に示されているように車両
がユーザーに割当てられ、特定の車両がユーザーによっ
て確認される。ユーザーによる車両の確認は、車両の場
所及び駐車場の各番号、車両に備え付けられたナンバー
プレートのナンバーによって行われる。ポート設備に選
択した車両が到着することになっている場合或いは上記
した所定の時間内に車両がポート設備で十分に充電され
ることになっている場合、ユーザーは予想される待ち時
間を知らされ、そのポートでそこに車両が到着するか或
いは車両が利用できるようになるまで待つかどうか質問
される。好適な実施例では、例えば選択した車両を承認
するか断るかを促すコマンドが表示され、ユーザーが承
認か拒否を選択することができる。ユーザーがその車両
を拒否した場合はステップ32に行き、次にシステムが
ステップ34のユーザーを持つアイドル状態に戻す。ユ
ーザーが車両を承認するステップ36の場合、ステップ
38でユーザーがポート設備14で車両を借出す。
【0039】車両は異なる2つの方法でポートに到着し
得る。例えば、車両がポートに到着するには、ユーザー
が利用目的を終了してポートに車両を返却する場合、ま
た、別の場所から再配置される場合がある。図12はポ
ート間の車両の移動を示している。係員が1番目の車両
230を運転する。2番目の車両234は、牽引手段2
36によって1番目の車両に取付けられて1番目の車両
230の後ろで牽引される。牽引手段を取付けるための
連結具を共用車両(例えば、230、234)の前部及
び後部に設置できるため、同様の車両を何台でも直列に
接続して1つのポートから別のポートにそれらを再配置
できる。車両に取付けられた連結具を用いて別の車両も
輸送可能である。図12には、2番目の車両234によ
って輸送されるスクータ240が示されている。このス
クータ240は昇降機構242に取付けられている。そ
の他の車両例えば自転車または原動機付き自転車を同様
の方法で輸送可能である。図12に示されているよう
に、ポートの係員がスクータを取付けた2番目の車両を
牽引する場合、係員が目的のポートに着くと、係員はス
クータを車両から取外してそれに乗って元のポートまで
戻ることができる。即ち一度で2台を再配置したことに
なる。係員と一緒に牽引手段を元のポートに戻すため
に、スクータにはその牽引手段を運搬するための取付け
具を備えることもできる。電動式の牽引手段も開発され
ている。このような牽引手段の場合、先導する車両の後
ろの車両が電気的な方法によって先導する車両に続く。
しかしながらこのような電気的牽引手段は実験段階であ
ってまだ市販されていない。
【0040】ステップ40で、車両検索グループ内にユ
ーザーの目的にあった十分なSOCを有する車両がない
場合、システムはユーザーのために別のポート設備から
第1のポート設備に車両を再配置する決定をすることも
できる。このような場合、ステップ42で再配置車両或
いは返却車両の予想到着時間に関する情報がユーザーに
表示され、ユーザーは車両を待つか拒否するかを選択で
きる。ステップ44のユーザーが拒否した場合は、シス
テムはステップ34のアイドル状態に戻し、次のユーザ
ーを待つ。ステップ46のユーザーが待ち時間を承認し
た場合、ステップ50の車両が到着するまでステップ4
8でユーザーは待つ。車両が到着すると、ユーザーは車
両の申し込みの確認を促される。ユーザーが所定の時間
例えばステップ52に示されるように5分以内に申し込
みを確認しなかった場合、システムはステップ34のア
イドル状態に戻す。ユーザーがステップ54のように時
間内に申し込みを確認した場合、ユーザーはステップ3
8で車両を借出す。
【0041】車両は様々な方法で1つのポート設備から
別のポート設備に再配置することが可能である。例え
ば、単に係員が車両を運転して1つの設備から別の設備
に移動する。しかしながら、このように係員が車両を再
配置すると係員は元の設備から離れた設備にいることに
なる。従って、2人の係員が2台の車両に乗って1つの
ポートから別のポートに移動し、目的のポートに1台を
残し、もう1台の車両を使って元のポートに2人の係員
が戻る。しかしながら、この方法では1台の車両を設備
間輸送するのに2人の係員が必要となる。従って、好適
な実施例では、車両群の全て或いは何台かの車両に牽引
バー連結具が備え付けられており、それぞれのポート設
備には2台の車両を連結する牽引バーが備えられてい
る。この方法によれば、1台の車両が別の車両に容易に
連結でき、1人の係員でも離れたポート設備に複数の車
両を牽引することができる。次にこの係員は車両の連結
を外して、ユーザーのために1台車両を残し、もう1台
の車両で元のポート設備に戻ることができる。別法とし
て、2番目の車両に例えばスクータが取付けが可能であ
る。車両を移送する際にこのスクータを用いると係員と
牽引バー装置を同時に輸送できる。即ち連結した2台の
車両を目的のポートに残して係員は牽引手段と共にそこ
を離れることができる。割当て車両へのアクセス制限 本発明の別の実施例では、車両共用システム及びその方
法には、各割当て車両へのアクセスを制御して車両を割
当てられたユーザーのみがアクセスできるようにするこ
とが含まれる。各ユーザーに発行されたカードキー(ま
たは別の好適な機械式読み取りトークン)及びPIN
(個人識別番号)を用いてセキュリティ対策が行われ
る。従って、本発明のこの実施例によれば、図2のステ
ップ22に関連して説明したようなカードキー(または
別のトークン)を通すなど或いは別の好適なユーザーイ
ンターフェイス手段によってID情報を入力することに
よってユーザーがポート設備で受け付けでき、車両がコ
ントロールセンターによって選択される。車両群に電気
車両が含まれる場合、車両の選択は上記した実施例の車
両選択及び割当てに従って行われることが望ましい。し
かしながら、他の好適な実施例では、別の好適な選択ル
ーチンを用いることもできる。
【0042】ステップ28及び30、36に関連して記
載したように車両が選択されてユーザーによって確認さ
れて承認されると、ステップ56でユーザーのID情報
がコントロールセンター12から選択された車両の車両
サブシステム18に送られる。好適な実施例では、この
情報は安全のために暗号化され、選択された車両の車両
サブシステムに送られる。ユーザーのID情報を受信す
ると、その車両サブシステムはステップ58に示されて
いるように所定時間例えば5分の計測を始め、ステップ
60でID情報をメモリに保存する。
【0043】その間ユーザーは車両に移動する(ステッ
プ38)。図3のフローチャートを参照すると、例えば
5分の所定時間内にユーザーが車両に到着した場合、図
3のステップ62で、ユーザーは、例えば選択車両に取
付けられた読み取り装置にカードキー(または別の機械
式読み取りトークン)を通すなどしてID情報を入力す
る。好適な実施例では、このカードキー(またはトーク
ン)はユーザーがポート設備で受け付けしたものと同じ
カードキー(またはトークン)である。所定時間内にI
D情報(カードキーまたはトークン)が読み取り装置に
よって読みとられなかった場合、ステップ64でユーザ
ー識別ルーチンが車両サブシステム上で無効となり、ス
テップ66で車両は別のユーザーのために利用可能な状
態となる。
【0044】一方、ステップ68で所定時間内にユーザ
ーのID情報(カードキーまたはトークン)が読みとら
れた場合、ステップ70でこの車両サブシステムはコン
トロールセンターから受信して保存したID情報とユー
ザーによって入力されたID情報(カードまたはトーク
ンによって読みとられた)とを比較する。ID情報が一
致しなかった場合、ステップ72でユーザーは車両へア
クセスできない。
【0045】コントロールセンターから受信したID情
報とユーザーによって入力されたID情報(カードキー
またはトークン)とが一致する場合、ステップ74でユ
ーザーは車両にアクセスすることができ、ステップ76
でカウンタが例えば5分の所定時間の計測を開始する。
好適な実施例では、ステップ78で車両サブシステムに
選択的に車両ドアロックの解除を制御して車両へのアク
セスを制御する電子ドアロックが採用される。更に、ス
テップ80で車両サブシステム内のカウンタはPINの
入力回数を数えるためにセットされ計測を開始すると共
に、ステップ80で正しいPINを入力しなければなら
ない所定の時間例えば200秒を計測する。
【0046】車両へのアクセス許可を得た後、ステップ
84で、ユーザーは車両に乗車し車両のドアを閉める。
ユーザーは、例えば車両のコンソールパネル中央または
ダッシュボード、コンソールパネルの上方に取付けられ
たユーザーインターフェイス/表示装置にPINを入力
することができる。ステップ86に示されているよう
に、ユーザーが所定回数内例えば5回で正確なPINを
入力できなかった場合、またステップ88に示されてい
るように例えば200秒の所定時間内に正確なPINを
入力できなかった場合は、ステップ90でユーザーの車
両の申し込みはキャンセルされ、ステップ92でユーザ
ーインターフェイス/表示装置にエラーのメッセージが
表示される。その後、ステップ94でユーザーは車両を
離れ、ステップ96でドアを締め、ドアが自動的にロッ
クされ、ステップ98で車両サブシステムはアイドル状
態に戻す。次ぎに連結線で示されているようにステップ
66でこの車両は次のユーザーのために利用可能とな
る。一方、ステップ100でユーザーが所定時間内に所
定回数内でPINを正しく入力すると、車両サブシステ
ムによって車両が利用可能となりユーザーはステップ1
02で車両を運転できる。
【0047】好適な一実施例では、ユーザーのID情報
とPINの両方がユーザーのIDカードから読みとら
れ、そのユーザーに割当てられた車両に送信される。ユ
ーザーのID情報とPINがそのユーザーに割当てられ
た車両に送信されると、許可を受けたユーザーは車両と
コントロールセンターとの更なる交信なしで直ちに車両
を利用することも可能である。車両内での正しいIDカ
ードの使用と正しいPINの入力とで、車両を利用でき
るようになる。識別カード読み取り装置246は図13
に示されるように窓に取付けることができる。PINの
入力は入力/表示装置を使って行える。この装置は図1
3に示されるように車両内のコンソールパネル中央に取
付けることができる。別の好適な実施例では、PINが
正しく入力されたかどうかの判定は、安全性を更に高め
るためにコントロールセンターで行われる。この場合、
入力されたPINは車両内の読み取り装置に送られるの
ではなく、有効性を判定するためにコントロールセンタ
ーに送られる。PINが有効であった場合、コントロー
ルセンターは、車両にPINが有効であったことを送信
する。詳しくは、コントロールセンター12は、各ユー
ザーのID情報(カードキーまたはトークン)とユーザ
ーのPINを対応付けるデータベース及びテーブル、ア
ルゴリズム、ユーザーの識別カード上でコード化された
番号などを含みこれらを用いて動作するのが好ましい。
従って、ユーザーのID情報の申し込みを受信すると、
コントロールセンター12は、例えばそのID情報とそ
れに対応するデータベース項目とを比較し、そのID情
報に関連したデータベースのPIN情報を読みとること
によってそのユーザーのPINを得ることができる。更
に、ステップ86または100でユーザーが車両内のユ
ーザーインターフェイス/表示装置にPINを入力する
と、車両サブシステムがコントロールセンターにそのP
INを送信する。次にコントロールセンターは、車両サ
ブシステムから受信したPINとデータベースまたはテ
ーブル、アルゴリズム、ユーザーの識別カードなどから
得たPINとを比較する。それが一致すれば、ユーザー
は正しいPINを入力したことになる。次にコントロー
ルセンターは、車両に正しいPINが車両に入力された
ことを承認して車両の利用を許可するコマンドを送信す
る。車両がコントロールセンターと通信しなくても、そ
の後ユーザーの識別ができるように正しいPINが車両
サブシステム18に保持され、車両が利用できるように
する。
【0048】従って、好適な実施例では多段階のセキュ
リティを提供する。第1段階のセキュリティでは、ポー
ト設備への入場に有効なIDが必要である。第2段階の
セキュリティでは、ユーザーは車両が割当てられるキオ
スク14で正しいIDを提示しなければならない。第3
段階のセキュリティでは、車両にアクセスするためにユ
ーザーは有効なID情報、を入力(例えばカードキー或
いはトークンを通すなどして)しなければならない。第
4段階のセキュリティでは、車両へのアクセスが許可さ
れたユーザーは、そのユーザーのID情報と一致するP
INを入力しなければならない。更に、これらの各入力
は所定の時間内に行わなければならない。これらの多段
階のセキュリティによって車両への無許可の侵入及び使
用または車両の盗難のリスクを軽減できる。従って、ユ
ーザーの車両内での安全性が高まり、車両の所有者及び
システムの管理者には車両の盗難または悪用のリスクが
低減される。車両トリップ及び車両状態の監視 更に本発明の別の実施例に従えば、ステップ102に関
して上述したようにユーザーがエンジンを始動した後、
ユーザーの申し込んだトリップを始めるために図4のス
テップ104でユーザーは運転に移行することができ
る。トリップ中、車両サブシステムは、車両に関連する
様々なパラメータ、例えば、車両の位置及び車両の充電
状態(電気車両の場合)、走行距離、スピード、及び実
際の使用法や走行時間などの他の運転パラメータをステ
ップ106で監視する。位置情報及びSOC、他の運転
情報、例えば車両が運転中であるか及び車両が運転中の
場合にはそのスピード、車両が充電中であるか、走行距
離、バッテリシステムの充電状態を含む情報が車両サブ
システム18からコントロールセンター12に定期的或
いは非定期的な間隔で送信されることが望ましい。この
方法では、上記したようにコントロールセンターは、車
両群の各車両を容易に追跡でき、各車両の位置情報及び
SOC情報に基づいて選択及び割当ての決定ができる。
更に、コントロールセンターは車両群のSOCを監視し
て、ユーザー及びポート設備係員に車両の充電が必要で
あると警告することができる。
【0049】ステップ108では、選択された車両内の
ユーザーインターフェイス/表示装置は、コントロール
センターから送られた情報、例えば使用時間や、SOC
に関連した警告、または他の車両パラメータ、注意や走
行情報をユーザーに表示する。例えば、コントロールセ
ンターは車両に警告を送信して、車両のSOCの低下や
異常な変動が起こっていることをユーザーに伝えること
ができる。また、予定返却時にユーザーに最寄りのポー
トやキオスクに車両を返却する或いは車両を充電器に接
続するように連絡できる。
【0050】選択された車両内のユーザーインターフェ
イス/表示装置は、コントロールセンターにメッセージ
を送信するために使用することもできる。所定のメッセ
ージには例えば、「パンク」及び「車両運転不能」また
は「修理者派遣」等があり、ユーザーがメッセージを選
択して車両内のユーザーインターフェイス/表示装置か
らコントロールセンターに送信することができる。
【0051】更に好適な実施例では、車両サブシステム
は、GPS、推測航法システム、ラジオビーコン三角測
量システム、または追跡情報及びルート情報を提供する
その他の様々な技術などのロケーターを備える。ユーザ
ーインターフェイス/表示装置は、公知の追跡ルートシ
ステムを利用して地図及びルート情報を表示させること
もできる。車両の駐車及び返却 ユーザーがトリップ中のある時に、ステップ110及び
112に示されているように車両を停止させてギアをパ
ーキングに入れる。好適な実施例では、車両サブシステ
ム18は、このような事象を感知するセンサーシステム
を含む。ギアがパーキング位置及び/またはイグニッシ
ョンや動力がオフと検知すると、車両サブシステム18
はコントロールセンターに駐車モードであることの信号
を送信する。車両が駐車モードとなると、ステップ11
4に示されているようにユーザーが正しいユーザーID
及び正しいPINを入力するまで車両の電源が切れたま
まで利用できない。しかしながら、車両がポート設備に
ある場合には、車両を再使用するには上記操作ではなく
ユーザーは車両割当てプロセスを再度行わなければなら
ない。車両がポートで駐車モードになると、車両は利用
可能な車両群に戻される。
【0052】更に好適な実施例では、車両サブシステム
18は、車両のギアがパーキングになった後ドライバ側
のドアが開及び/または閉のセンサーなどのユーザーが
車両を出た(ステップ116)かを検出するセンサーを
備える。更に別の実施例では、駐車モードであることを
感知する別の好適なセンサーを採用することができる。
そのセンサーには、運転席上の重量を感知する圧力セン
サーまたはハンドブレーキが引かれているかを感知する
センサー、所定時間内に動きがないことを感知するセン
サー、またはそれらの組み合わせが含まれるが、それら
に限定されるものではない。更に別の実施例では、ユー
ザーが、車両が駐車モードであることを車両のユーザー
インターフェイス/表示装置に単純に入力することもで
きる。
【0053】車両の駐車モードであることに関する情報
は車両サブシステムからコントロールセンターに送信さ
れる。しかしながら、車両がポート設備に返却されて駐
車されているのか、またはユーザーが別の用事で一時的
に駐車しているだけなのかを決定する更なる情報が必要
である。従って好適な実施例では、車両が駐車モードの
時ステップ118に示されるように車両の位置を決定す
る。上述したように、車両を追跡してその位置を決定す
るために任意の好適な車両追跡システムが利用可能であ
る。そのシステムには、例えば、GPSシステムまたは
Teletrac system(Carlsbad
Californiaに所在のTeletrac社の商
標である)等があるが、それらに限定されるわけではな
い。
【0054】駐車モードの車両がポート設備内にあると
確認された場合は、車両サブシステムは、ステップ12
0に示されるように最後に車両のドアが閉められた後、
例えば30秒の所定時間内に車両のドアをロックするよ
うに制御されている。次に車両サブシステムはステップ
122に示されるようにアイドル状態に戻り、次のユー
ザーに割当てられるのを待つ。
【0055】駐車モードの車両がポート設備の外にある
と確認された場合は、車両サブシステムは、ステップ1
24に示されるように例えば30秒の所定時間内に車両
のドアをロックして車両を利用できないように制御され
ている。また車両サブシステムを、ドアが開いた後また
はイグニッションがオフとなった後に車両のドアをロッ
クするように制御することも可能である。しかしなが
ら、ステップ126に示されるように、アイドル状態に
戻すのではなく同じユーザーIDとPINとでユーザー
の車両へのアクセス及び車両の利用ができるように車両
サブシステムをプログラムすることもできる。この場
合、ユーザーが車両に戻って(例えば同じカードやトー
クンを通すなどして)同じID情報を入力(ステップ1
28)することによって、ユーザーが既に入力した或い
は中央システムから車両に送られた同じPINを入力し
たことになる。次に、図3に関連して説明したようにI
D情報とPIN情報との比較を行う(ステップ70)。
【0056】従って本発明の別の実施例に従えば、各車
両16が駐車モードであることを検知して、車両が返却
されたのか或いは単に一時的にユーザーの都合で駐車さ
れているのかどうかを決定することができる。アクセス
に必要なID情報とPINデータは、車両が返却されて
ポート設備に駐車されていることが確認されるまでその
まま維持される。従って、車両が設備に返却されて駐車
モードであると決定すると、車両は別のユーザーのため
に自動的に再割当てされる。安全対策及びユーザーエラー 本発明の別の実施例によれば、正当なユーザーが誤って
既定回数以上間違ったPINを入力した場合、または所
定時間内に情報を入力できなかった場合、またはカード
を無くしたりカードキーを車両内に閉じこめてしまった
場合の安全対策が講じられている。正当なユーザーの不
注意でアクセスまたは車両の利用が拒否された場合は、
ユーザーは、電話または携帯型インターネット接続装
置、他の通信装置などを使ってコントロールセンターに
連絡することができる。ユーザーのIDが認証される
と、コントロールセンターはユーザーの車両にコマンド
を送信して車両サブシステムが車両のドアロックを解除
しユーザーが車両を利用できるようにする。ユーザーが
車両から離れた場所例えば公衆電話にいる場合、ユーザ
ーが車両に戻ってから車両が利用可能となるように利用
を可能とするコマンドの効果を遅らせることができる。
【0057】ユーザーの識別は、例えばユーザーのある
個人情報を聞いてそれとユーザーが最初にシステムに申
し込んだ際の情報とを比べることによって行うことがで
きる。更に、上記した方法で車両の位置を確認して、ユ
ーザーが車両を申し込んだ際に入力した利用情報に基づ
いた予想車両位置とを比較することができる。
【0058】更に車両は、「保障」機能を備える。ユー
ザーによる車両の借出し手続きが一度完了すれば、コン
トロールセンターと通信する通信ユニットが故障した
り、或いはコントロールセンターが何らかの理由によっ
て機能を停止する場合でも、ユーザーは残りのトリップ
を続けることができる。従って、コントロールセンター
と車両との通信不能によって車両の利用ができなくなる
ようなことはない。
【0059】車両に盗難届けが出された場合または正規
の機関によって車両を停止するように求められた場合、
車両を利用できなくすることが可能である。火災が設備
近くに接近してくる等車両を移動させないと車両に損害
が被るよなう場合の緊急事態には車両を利用できるよう
にすることも可能である。車両の再配置 上述したように、好適な実施例では、ユーザーの要求を
満たすため或いは設備内の車両過剰を緩和するために車
両をあるポートから別のポートに再配置することができ
る。また上述したように好適な実施例では、車両群の中
の数台或いは全ての車両が牽引バー連結具を備えてお
り、各ポート設備には、2台以上の車両を連結するため
の牽引バーが備えられている。この場合、1人の係員に
よって1台の車両が別の車両に容易に連結され、別の離
れたポート設備に牽引される。次に、係員は車両の連結
を外し、ユーザーのためにその内の1台をそこに残し、
もう1台の車で元のポート設備に戻る。或いはどちらか
の車両に取付けられた例えばスクータなどの車両に乗っ
て戻ることもできる。
【0060】車両の連結及び連結した車両の再配置、車
両の連結の取り外しを短時間で行うには、速やか且つ容
易に操作できる牽引バー及び連結手段が必要となる。従
って、好適な実施例では、車両群の内の数台或いは全て
の車両が牽引バー連結具を備え、各ポート設備には速や
か且つ容易に車両を連結できるように設計された少なく
とも1つの牽引バーが備えられている。しかしながら、
車両群に様々なタイプの車両、例えば四輪車、二輪車、
及び/または三輪車を含む場合は、再配置がより複雑に
なる。このような実施例では、様々なタイプの車両が他
の車両によって1つのポート設備から別のポート設備に
牽引或いは運搬できる牽引手段或いは運搬手段がポート
設備に備えられるのが好ましい。
【0061】従って、図5は、車両の後部の標準的な牽
引バー受口部に連結するための運搬ブラケット130の
例を示してある。このブラケットは、二輪車或いは三輪
車などを運搬するように形成されている。より詳細に
は、ブラケット130は、第1のL型の部材132と、
この部材132とスライドするように連結される第2の
小型のL型部材134とを有する。L型の部材132と
L型部材134のそれぞれには、垂直脚部と水平脚部と
を有する。部材134の垂直な脚部と部材132の垂直
な脚部はブラケット136によって接続され、矢印13
8の垂直方向にスライドできる。部材134の垂直脚部
はフレキシブルバンド140に連結している。ストラッ
プ140の反対側の端部はスプールまたはリール142
に巻き付けられている。
【0062】部材132の水平脚部144は、車両群の
内少なくとも数台の後部に備えられる標準的な牽引バー
受口部の中に収容されて連結される形状となっている。
部材134の水平脚部146は、キーまたはピンを差し
込むための開口148を備え、運搬する車両16’の下
部に配設された逆U字型のブラケットと連結できる形状
となっている。例えば図5に示されるように、逆U字型
のブラケット150が自動二輪車の下部に取付けられて
いる。ブラケット150の形状は、部材134の水平な
脚部146を収容するようにU型の開口部を備えてい
る。ブラケット150の開口152は、ブラケット15
0が部材134の水平脚部146を収容した時に開口1
48と整列するようになっている。各開口が整列してい
るため、ブラケット150及び脚部148を貫通してピ
ン154を挿入し、車両16’を運搬ブラケット130
に固定する。従って、車両16’は、脚部144と車両
16の標準的な牽引バー受口部とを単純に連結し、水平
脚部146の上に車両16’を載せ、開口148及び1
52を貫通してピン154を挿入して車両16で運搬さ
れ得る。最後に車両16’は、スプール或いはリール1
42を回転させてフレキシブルバンド140を巻き上げ
てブラケット134を垂直方向上向きに引き上げること
によって持ち上げることができる。この昇降装置には、
公知の様々な昇降機構を利用することができる。例え
ば、当分野で公知の油圧式または空気式、ラックピニオ
ン、シーサーススクリュウ、またはその他の機構を利用
することが可能である。
【0063】車両16及び16’を再配置した後、ピン
54を外して水平脚部146から車両16’を降ろして
ブラケット130から車両16’を取り外すことができ
る。必要に応じて車両16’を取り外すのを容易にする
ためにスプールまたはリール142を巻き戻して部材1
34を下げることもできる。昇降設備なしでは1人で車
両の運搬部に持ち上げるには重すぎる車両もこの昇降装
置によって輸送することができる。
【0064】好適な実施例では、図2−図4のフローチ
ャートを利用して上述したコントロールセンター及びポ
ート設備コンピュータシステム、車両サブシステムの多
くの機能は、プログラム可能なコンピュータ及びプロセ
ッサーによって実行可能である。しかしながら、本発明
のシステム及びその方法は、様々なハードウェアとソフ
トウェアとの組み合わせによって実行可能であり、記載
した特定の構成に制限されるものではない。ポート設備 好適な実施例では、図1のシステム10は、互いに地理
的に離れた場所に位置する複数のポート設備14を含
む。ポート設備14の位置は、例えば、電車またはバス
の駅、大学のキャンパス、オフィス街、商業地域などの
多くの見込み客に便利な位置が好ましい。2つの配車ポ
ート設備14の例が図6及び図8に示されている。図6
及び図8の実施例では、配車ポート10の設備には、複
数の車両16を駐車するための駐車スペース156が含
まれる。更に、配車ポート10にはユーザーとの対話を
容易にするための通常はキオスク14に位置するコンピ
ュータサブシステム158が含まれる。図7に示されて
いるようにコンピュータサブシステム158を表す一般
化したブロック図は、コンピュータ160と、ディスプ
レイ/ユーザーインターフェイス162と、コントロー
ルセンター12と通信するための通信インターフェイス
164とを含む。通信インターフェイス164には、例
えば、衛星や無線周波数RF、または別のワイヤレスリ
ンクを用いることができ、その場合はインターフェイス
164は受信機/送信機を含む。本発明の好適な実施例
では、コントロールセンターとサブシステム158との
インターフェイス164は、コンピュータをインターネ
ットに接続するようなハードワイヤード接続も含まれ
る。このような実施例は図14に示されている。図14
において、コンピュータと、ディスプレイと、カード読
み取り器及びキーボード及びタッチスクリーンなどの1
つ以上の入力装置とを含むキオスクがシステムへのユー
ザーインターフェイスである。キオスクコンピュータ2
50はインターネットに接続しているウェブ顧客に利用
される。システム制御コンピュータ254は、プロセス
コンピュータである受付けウェブサーバー256及びシ
ステムのモニタリング制御プロセス264等の幾つかの
機能を備える。受付けウェブサーバー256はキオスク
ウェブ顧客コンピュータ250にサービスを提供する。
また受付けウェブサーバー256には、インターネット
に接続した他のコンピュータからもアクセスできる。ウ
ェブへの接続によって、キオスクコンピュータ250が
どこにあろうとインターネットに容易に接続できること
からキオスクコンピュータ250とシステムとの接続を
容易にするだけではなく、他のインターネットに接続し
たコンピュータから車両共用システムにアクセスするこ
とができる。即ち、ユーザーがシステムから離れていて
も、例えば共用車両の予約、ポートの利用可能車両の有
無の確認、車両の待ち時間の確認、車両共有システムへ
の会員申し込み、または別の目的のためにシステムにア
クセスできる。
【0065】受付けウェブサーバー256はまた、デー
タベース258とインタフェイスをとる。このデータベ
ース258にはユーザーのデータ266が含まれ、その
中には過去のトリップの際にユーザーが入力した予想時
間(本明細書では予想時間としているが、予想期間の意
味も含み数日に及ぶこともある)及び予想距離を初め、
ユーザーがシステムを使った時刻及び日付、ユーザーI
D、過去のトリップの目的地、車両情報、ポート情報な
どのユーザー情報や統計値が保存されている。これらの
統計値は、ユーザーが共用車両の予約をする時などのユ
ーザーの利用を予測するのに用いることができる。デー
タベース258はまた、ユーザーの申し込みのデータベ
ース268を含むこともでき、そこには待ち申し込みデ
ータ262を始めとするユーザーの車両の申し込み及び
車両の割当て情報が保存されている。待ち申し込みデー
タ262は、車両が不足していたり、車両が電気車両の
場合はバッテリの充電量が十分でなかったりして車両の
申し込みがすぐには満たされなかった情報を含み得る。
この待ち申し込みデータ262は、ユーザーがトリップ
を申し込んだ際に入力した予想時間及び予想距離を始
め、ユーザーがシステムを利用した時間及び日付、ユー
ザーID、過去に申し込んだトリップの目的地などを含
み得る。一実施例では、この待ち申し込みデータは別の
コンピュータにあり、正当なデータベース利用許可26
0を有するユーザーによるアクセスが可能である。待ち
申し込みデータベース262の保護は、システム制御コ
ンピュータ254のモニタリング/制御プロセス264
が車両を待っているユーザーに車両を割当てるために待
ち申し込みデータ262を使用するため非常に重要であ
る。
【0066】図15は、ユーザーが共用車両を申し込ん
だ際のプロセスの系統線図である。ユーザーがキオスク
に行った時システムがアイドル状態(ブロック27
0)。ブロック272で、ユーザーがキオスクのカード
読取り器でIDカードを通す。キオスクのカード読取り
装置で読みとられるカードは、車両の中に入る際に使わ
れるカードと同じであり、またキオスク施設に入る際に
使われるカードとも同じである。ブロック274で、キ
オスクコンピュータが受付けウェブサーバーにアクセス
する。受付けウェブサーバー256とキオスクウェブ顧
客コンピュータ250との通信が確立すると、ブロック
276で、IDカードから得られたユーザーのID情報
と通信しているキオスクを識別するキオスクIDとが受
付けウェブサーバーに送られる。次のブロック278
で、受付けウェブサーバー256がキオスクウェブ顧客
コンピュータ250からのユーザーIDと有効なユーザ
ーリストとを比べ、ユーザーが許可されたユーザーであ
るかどうか確認する。ユーザーIDが無効な場合(ブロ
ック282)は、ブロック283で、ユーザーはユーザ
ーのIDが有効でないためブロック270のアイドル状
態にシステムが戻ると連絡される。ユーザーIDが有効
な場合(ブロック280)は、ブロック284で、受付
けウェブサーバー256はユーザーの申し込み情報を収
集する。ユーザーの申し込み情報には、目的地及びトリ
ップの予想時間、トリップの予想距離などが含まれる。
ブロック286で、ユーザー情報が収集されると、受付
けウェブサーバー256は申し込みを受付けるために車
両共用システムデータに問い合わせをする。ブロック2
88で、受付けウェブサーバー256はユーザーの申し
込みを受付けるためにデータベース258から利用でき
る車両を選択する。ブロック290で、ユーザーは提示
された車両を承認するか拒否するかを聞かれる。ユーザ
ーが車両を拒否した場合(ブロック294)は、ブロッ
ク296で、受付けウェブサーバー256が切断する。
ユーザーが車両を承認した場合(ブロック292)は、
ブロック298で、受付けウェブサーバー256は共用
車両データベースにトリップ申し込みデータを保存す
る。最後にブロック300では、コンピュータ制御処理
によって車両申し込みデータベースをポーリングし、申
し込みを処理する。
【0067】コンピュータサブシステム158は十分に
照明器具に照らされた目立つ場所に設置するのが好まし
く、ユーザーのセキュリティのため出入りが制限される
図6に示すような建物内或いは囲まれた構造物166の
中に設置するのが更に好ましい。コンピュータサブシス
テム158が設置された構造物への出入りは、通常の施
錠システムによってポート設備14の係員によって制限
される。ドア168の鍵は各ユーザーに渡される。しか
しながら、好適な実施例では、ドアロックはカードキー
入力システムによって制御され、各ユーザーには磁気ま
たは光学式及び他の機械式読取りデータが記録されてい
るカードを含むカードキーが発行される。このようなシ
ステムでは、囲まれた構造物166には、構造物166
の外、例えばドア168の近くであってユーザーが近づ
ける場所に電子ドアロック及びカード読取り装置172
(図7参照)が設置される。
【0068】構造物166に入るために、カードのデー
タが読みとられ、コンピュータ160と通信できるよう
に、ユーザーはカードキーをカード読取り装置172に
通すなどしなければならない。ユーザーのIDが有効な
ユーザーのデータべースにある場合、コンピュータ16
0はユーザーのIDを処理して、ドアロック168を解
除するように電子ドアロック170を制御し、ユーザー
が構造物166に入れるようにプログラムされている。
例えばこのデータにはユーザーのIDコードまたは満了
日コードが含まれ、コンピュータ160がユーザーのI
Dコードとデータベースの有効ユーザーのIDコードと
の比較、または満了日コードと現在の日付との比較を行
うようにプログラムすることもできる。従って、コンピ
ュータ160はユーザーのIDコードが有効で満了日が
過ぎていない場合に限り、ドア168を解除するように
プログラムすることができる。
【0069】ユーザーは構造物166に入ると、ポート
設備のディスプレイ/ユーザーインターフェイス162
にアクセスできる。ディスプレイ/ユーザーインターフ
ェイス162は、任意の好適なディスプレイ及び任意の
好適なユーザーインターフェイスを含む。このディスプ
レイにはCRTディスプレイまたは液晶ディスプレイな
どが含まれ、ユーザーインターフェイスには、ディスプ
レイと一体となったタッチスクリーンまたはキーボー
ド、マウス、ジョイスティックなどが含まれるがこれら
に限定されるものではない。ユーザーの利便性を考える
と、CRTディスプレイとタッチスクリーンユーザーイ
ンターフェイスが好ましい。
【0070】このディスプレイ/ユーザーインターフェ
イス162は、指示及び注意、情報をユーザーに表示
し、コンピュータ160による処理またはコントロール
センター12と通信するためにユーザーがユーザーID
カードでトリップ情報及び/またはID情報などの情報
を入力することができる。更なるセキュリティのため
に、構造物166内のディスプレイ/ユーザーインター
フェイス162の近くに第2のカード読取り装置(図7
のボックス172によって示されている)を設置して、
ディスプレイ/ユーザーインターフェイス162との通
信を開始したり対話を続けるためにユーザーがカードキ
ーデータを入力するようにもできる。上述したように、
ポート設備14でユーザーが入力したトリップ情報及び
/またはID情報はコントロールセンター12に送信さ
れ、ユーザーがポート設備14で車両を借出すことがで
きるようにコントロールセンターが車両を選択するのに
用いられる。
【0071】例えば図8では、車両の更なるセキュリテ
ィのために、車両が出入りするゲート或いは通路176
を備える建物174などの囲まれた構造物内に車両駐車
スペース156がある。更に図8の例では、駐車スペー
ス156とゲート或いは通路176との間を車両が自動
で移動できるようにトラック178が含まれる。従っ
て、例えばポート設備でユーザー20のために選択され
た車両は、ユーザーが入口で乗車できるように駐車スペ
ース156からゲート176に自動で車両を移動するこ
とが可能である。同様に、ポート設備のゲート176に
トリップの終了または車両の再配置によって車両が到達
すると、ゲートから駐車スペース156に自動で移動す
ることが可能である。
【0072】好適な実施例では、車両群に電気車両が含
まれるか全てが電気車両である。図6及び図8に示され
るそれぞれの車両配車ポート設備には、少なくとも数台
の駐車スペースの近くに車両充電装置が配置される。図
8の例では、充電ユニットには、駐車スペース156の
車両と自動的に連結したり、連結を解除するための移動
連結器が含まれ得る。コントロールセンター コントロールセンター12の例を表す一般化したブロッ
ク図が図9に示されている。図9のコントロールセンタ
ー12にはインターネット接続13を備えるコンピュー
タ180を含み、このコンピュータ180は、車両配車
ポート設備からユーザーのトリップ情報及び/またはI
D情報を受信しその受信した情報に基づいて処理し、ユ
ーザーのために車両を選択するようにプログラムされて
いる。コントロールセンター12はまた、例えば衛星通
信リンクまたはRFリンク、別の好適な無線リンクを用
いた車両サブシステム18と通信するための送信機/受
信機ユニット182を含む。上述したようにコントロー
ルセンター12は、車両配車ポート設備のコンピュータ
サブシステム158と通信するために接続されている。
この通信リンクは、送信機/受信機ユニット182を介
して、或いはハードワイアードなどの別の通信リンクを
介しても行うことができる。
【0073】上述したようにコンピュータ180は、例
えば標準的な車両追跡通信ソフトウェアに従って車両追
跡ルーチンを実行するようにプログラムされるのが好ま
しい。この標準的な車両追跡通信ソフトウェアは、Te
ltracシステム(TeletracはCarlsb
ad Californiaに所在のTeletrac
社の商標である)を含むがこれに限定されるものではな
い。従って、中央局12には、ディスプレイ装置184
と入力装置186とが含まれる。このディスプレイ装置
184は、システムの管理者に車両群の中の車両の位置
についての視覚的な情報及び様々に監視した車両の動作
状態を提供する。またこの入力装置186は、キーボー
ドやマウスなどであり、これによりシステムの管理者が
指示やデータを入力することができる。中央局は、ユー
ザーのIDコード及びその他の注意が必要な情報或いは
個人情報が安全に維持できる安全なオフィスビルなどの
安全な環境に立地するのが望ましい。車両サブシステム 実施例によるが、上述したように車両群の各車両16に
は車両サブシステム18が備えられ、中央局12と通信
し、様々な他の機能を実行する。図10は、車両サブシ
ステム18を表す一般化したブロック図を示す。各車両
サブシステム18にはプログラム可能なプロセッサまた
はコンピュータ188が含まれ、情報処理及びサブシス
テム18の別の構成要素の動作を制御する。車両サブシ
ステム18にはまた、上記したようにコントロールセン
ターと無線通信を行うために送信機/受信機ユニット1
90が含まれる。車両サブシステムには、ディスプレイ
/ユーザーインターフェイスユニット192も含まれ
る。
【0074】車両群の車両が図1及び図6、図8に示さ
れるような密閉型の車両の実施例では、密閉した車両内
の中央コンソールパネルまたはダッシュボード、コンソ
ールパネル上方などのユーザーが使いやすい位置に設置
される。密閉型車両用の車両サブシステムは、ユーザー
が車両の外側から利用できるように取付けられたカード
読取り装置196も含まれる。従って例えば図6に示さ
れるように、カード読取り装置196は運転席の後ろ側
の席の窓の内側に取り付けられる。選択された車両を利
用するために、ユーザーは読取り装置にカードキーをか
ざすなどしてカードに記録されたデータを読みとらせな
ければならない。カード読取り装置196によって読み
とられたデータは、送信機/受信機ユニット190を介
してコントロールセンターから受信したデータと比較す
るためにプロセッサ188に送られる。プロセッサ18
8は、比較したデータが一致した際にユーザーが車両内
に入れるように、1つ以上の車両ドアを解除して電子ド
アロック198を制御するようにプログラムされてい
る。
【0075】車両のドアが解除されると、ユーザーは車
両の中に入ってディスプレイ/ユーザーインターフェイ
ス192を利用することができる。プロセッサ188
は、ディスプレイ/ユーザーインターフェイス192と
共に動作してユーザーへの指示を表示したり、PINを
含むユーザーによる入力データを受信するようにプログ
ラムされている。更にプロセッサ188は、ユーザーの
入力したPINの有効性に基づいて、利用可能或いは利
用不可能な信号200を重要な動作構成要素に送って車
両の使用を可能或いは不可能とするようにプログラムさ
れている。利用可能信号或いは利用不可能信号を用い
て、限定しないが車両イグニッションシステムまたは燃
料ライン(内燃機関用)、バッテリの動力源などの車両
の重要な動作要素を利用可能としたり利用不可能とする
好適な装置を制御することができる。イグニッションシ
ステムまたは燃料ライン、バッテリの動力源などを利用
可能としたり利用不可能とする利用可能信号或いは利用
不可能信号に応答する装置は当分野で公知である。電気
車両の場合は、例えば不可能信号は車両が充電中に活動
化される。これによって充電設備に接続されている車両
は起動できないようになり、車両が充電設備に接続され
ている時にうっかり運転することによって起こり得る損
傷を防ぐことができる。
【0076】本発明の更なる実施例では、車両サブシス
テムには車両が駐車モードであることを検知する1つ以
上の駐車モードセンサー202が含まれる。上述したよ
うに、車両が駐車モードであることは様々な方法によっ
て検出され得る。以下に限定しないが、例えば、ギアが
パーキング位置にあること、パーキングブレーキが引か
れていること、所定時間内に動きがなかったこと、車両
のドアの開及び/または閉或いはそれらの組み合わせに
よる検知がある。好適な実施例では、駐車モードの検知
はギアがパーキングの位置にあること、ドライバ側のド
アが開状態であること、車両のスピードが0であること
の組み合わせによる。従って、このような実施例では、
駐車モードセンサー202には、ギアがパーキング位置
にあることを確認するパーキングギアセンサーと、車両
のドアの開状態及び閉状態を確認するドアセンサーとが
含まれる。別の実施例では、ユーザーのトリップが終了
したことを決定する様々な別の方法が含まれる。例え
ば、車両が駐車モードでありトリップを終了したかを決
定するために車両がポートに位置するかどうかが考慮さ
れる。車両がポートにあるかどうかの決定をするには幾
つかの方法がある。車両ロケーションシステムはポート
に車両を移動させることが可能であり、例えば車両のI
Dの読取り用のスイッチを操作してポートへの入り口で
車両のIDを読みとることができる。車両IDの読取り
はまた、車両駐車スペース或いはパーキングロットの入
り口に設置されたセンサーによって行うこともできる。
更に、駐車スペースに車両が駐車されていることとドア
が開かれたことによってトリップの終了を知らせたり、
或いはユーザーが直接車両内でトリップの終了を入力す
ることもできる。車両が駐車モードにあることを決定す
るには様々な方法があるが、適用例によってその好適な
方法は異なる。
【0077】更に、車両群の中に電気車両を含む本発明
の実施例において、それぞれの電気車両の車両サブシス
テムには、車両の充電残量を監視するためのSOC(充
電状態)モニター204が含まれる。SOCを表すデー
タはプロセッサ188に送られ、コントロールセンター
12が車両割当てに使用したり、上記したモニタリング
した情報を利用できるように送信機/受信機190によ
って該コントロールセンター12に送信される。車両の
スピード及びドアの開状態、車両の充電量などの他のパ
ラメータ207を表すデータもプロセッサ188に送ら
れ、送信機/受信機190によってコントロールセンタ
ー12に送信される。
【0078】更に別の実施例では、車両サブシステムに
は車両ロケーションシステム或いは車両追跡システムが
含まれる。このようなシステムは当分野で公知である。
車両位置を追跡する方法は多々あり、車両自体がラジオ
ビーコンを使った三角法或いは推測航法の利用、また車
両はそれ自体が送信した信号を受信してその信号を三角
測量することによって追跡することもできる。更に別の
一実施例では、コントロールセンター12に送信するた
め及び/または車両内の搭載機に追跡データ及び計画ル
ートデータを提供するためにGPS装置206によって
位置情報がプロセッサー188に送られる。しかしなが
ら、追跡システムの選択は適用例次第である。
【0079】前述の本発明の好適な実施例の説明は、図
解と説明のために記載した。本発明は記載した正確な実
施形態に限定されるものではない。上記した説明を考慮
すれば様々な変更例が可能なことは明らかであろう。例
えば、データ処理及び決定機能の多くがコントロールセ
ンターによって実行されると上記したが、他の実施例で
はこのような機能の幾つかを実行するようにプログラム
されたポート設備のコンピュータサブシステムを含み得
る。更に別の実施例では、このような機能の内の幾つか
を実行するように車両サブシステムをプログラムするこ
とも可能である。従って、発明の範囲は詳細な説明によ
って限定されるのではなく記載の請求の範囲によって限
定されるものである。
【0080】
【発明の効果】車両内のコンピュータシステムが、車両
内に取付けられた入力装置にユーザーが入力したユーザ
ーID情報と中央局コンピュータから受信したユーザー
が入力すべきID情報とを比べ、前記ユーザーのID情
報と前記ユーザーが入力すべきID情報とが一致すると
ドアロックを解除する指令を出し、中央局コンピュータ
からPIN検証信号を受信すると車両利用可能指令を出
す車両セキュリティシステムを提供する。これによって
車両への無許可の侵入及び使用または車両の盗難のリス
クを軽減できる。従って、ユーザーの車両内での安全性
が高まり、車両の所有者及びシステムの管理者には車両
の盗難または悪用のリスクが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例の車両共用システムを表
す模式的な線図である。
【図2】本発明の実施例による車両の受付け、選択、割
当てを実行するステップを表すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例による車両群の車両の防犯上安
全な利用及びアイドル状態にするステップを表すフロー
チャートである。
【図4】本発明の実施例による車両のトリップを実行す
るステップを表すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例による車両の模式的な斜視図で
ある。
【図6】本発明の実施例による車両配車ポート設備の模
式的な斜視図である。
【図7】本発明の実施例に従った車両配車ポート設備に
おけるコンピュータサブシステムを表す一般化したブロ
ック図である。
【図8】本発明の別の実施例による車両配車ポート設備
の模式的な斜視図である。
【図9】本発明の実施例によるコントロールセンターを
表す一般化したブロック図である。
【図10】本発明の実施例による車両サブシステムを表
す一般化したブロック図である。
【図11】車両バッテリの充電時間に対する充電量を示
す充電時間曲線である。
【図12】配車ポート間の移動を表す。
【図13】本発明の好適な実施例によるIDカード読取
り装置及びPIN入力コンソールの取付け位置を示す。
【図14】コントロールセンターのコンピュータシステ
ム及びインターネットでコントロールセンターのコンピ
ュータシステムに接続したサブシステムのキオスクコン
ピュータを示すブロック線図である。
【図15】ユーザーが共用車両の申し込みのためにキオ
スクのコンピュータと対話する時のプロセスの系統線図
である。
【符号の説明】
10 車両共用システム 12 コントロールセンター 14 車両配車ポート 16 車両 16’ 車両 18 車両サブシステム 20 人 21 IDカード 130 運搬ブラケット 132 第1のL型部材 134 第2のL型部材 136 固定用ブラケット 138 スライド方向 140 フレキシブルバンド 142 リール 144 部材132の水平脚部 146 部材134の水平脚部 148 開口 150 逆U字型ブラケット 152 開口 154 ピン 156 駐車スペース 158 ポート設備コンピュータサブシステム 166 構造物 168 ドア 169 充電器 172 カード読取り装置 174 構造物 176 ゲート 178 トラック 196、246 カード読取り装置 210 充電時間図 230 1番目の車両 234 2番目の車両 236 牽引手段 238、240 スクータ 242 昇降機構 244 ユーザーインターフェイス/表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/00 G08G 1/00 Z // B60R 25/10 625 B60R 25/10 625 (71)出願人 598111490 ザ・リージェンツ・オブ・ザ・ユニバーシ ティ・オブ・カリフォルニア The Regents of the University of Calif ornia アメリカ合衆国 カリフォルニア州94607 −5200,オークランド,フランクリン・ス トリート 1111,フィフス フロア 1111 Franklin Street, 12th Floor,Oakland,C alifornia 94607−5200,Un ited States of Amer ica (72)発明者 村上 洋 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 矢野 俊二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 中村 和宏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 マシュー・ジェームズ・バース アメリカ合衆国カリフォルニア州92506・ リバーサイド・ダンテサークル 6529 (72)発明者 マイケル・ドノバン・トッド アメリカ合衆国カリフォルニア州92373・ レッドランズ・グレンウッドドライブ 619

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係員によって監視されていない車両を
    保護するための車両セキュリティシステムであって、 ドアロック解除指令に応答して1つ以上の前記車両のド
    アを選択的に解除するための前記車両に関連するドアロ
    ック解除手段と、 車両の利用可能指令に応答して選択的に前記車両の利用
    を可能にするための前記車両に関連する車両利用可能手
    段と、 ユーザーが入力すべきそのユーザーのID情報を送信す
    るようにプログラムされた中央局コンピュータシステム
    と、 ユーザーのID情報を受信するべく前記車両に取り付け
    られた第1の入力装置と、 前記ユーザーからPINを受信するべく前記車両に取り
    付けられた第2の入力装置と、 中央局コンピュータからユーザーが入力すべきユーザー
    ID及び検証用のPINを受信するための前記車両の受
    信機と、 ユーザーが入力したユーザーID情報と前記中央局コン
    ピュータから受信したユーザーが入力すべきID情報と
    を比べ、前記ユーザーのID情報と前記ユーザーが入力
    すべきID情報とが一致するとドアロックを解除する指
    令を出し、更にPIN検証信号を受信すると車両利用可
    能指令を出す、前記車両内に設置されたコンピュータシ
    ステムとを含むことを特徴とする車両セキュリティシス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記車両の駐車モードを検出した後ド
    アロック指令及び車両を利用できなくする指令を発生す
    る、前記車両に関連したタイマーを更に含むことを特徴
    とする請求項1に記載の車両セキュリティシステム。
  3. 【請求項3】 前記車両のコンピュータシステムが、
    PIN情報を前記中央局コンピュータに送信するように
    プログラムされ、前記中央局コンピュータが、前記車両
    コンピュータシステムから受信したPIN情報とユーザ
    ーが入力すべきPIN情報とを比較し、前記受信したP
    IN情報と前記ユーザーが入力すべきPIN情報とが一
    致するとPIN検証信号を送信するようにプログラムさ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の車両セキュ
    リティシステム。
  4. 【請求項4】 前記車両内に設置されたコンピュータ
    システムが更に、 有効なPINを保存する前記コンピュータシステム内の
    メモリと、 前記有効なPINと前記車両のユーザーが入力したPI
    Nとを比較し、一致の表示を生成する比較器と、 前記一致の表示を受信すると前記車両を運転できるよう
    にする機構とを含むことを特徴とする請求項1に記載の
    車両セキュリティシステム。
  5. 【請求項5】 車両群から1台以上の車両を1人以上
    のユーザーに割当てる車両共用システムであって、 前記各車両内のコンピュータシステムと、 少なくとも前記1台の車両に、アクセス指令を含む指令
    を選択的に同報通信する1つ以上の中央局と、 前記中央局から指令を受信し、関連する車両内の前記コ
    ンピュータシステムに前記指令を伝える前記各車両に関
    連する受信機と、 前記アクセス指令に応答して前記関連する車両へのアク
    セスを選択的にできるようにする前記各車両に関連する
    車両アクセス手段とを含むことを特徴とする車両共用シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記アクセス指令にドアロック解除指
    令が含まれ、前記車両アクセス手段が、前記関連する車
    両の少なくとも1つのドアロックを解除するドアロック
    解除指令に応答するドアロック解除手段を含むことを特
    徴とする請求項5に記載の車両共用システム。
  7. 【請求項7】 車両群から1台以上の車両を1人以上
    のユーザーに割当てる車両共用システムであって、 前記各車両内のコンピュータシステムと、 少なくとも前記1台の車両に、アクセス指令を含む指令
    を選択的に同報通信する1つ以上の中央局と、 前記中央局から指令を受信し、関連する車両内の前記コ
    ンピュータシステムに前記指令を伝える前記各車両に関
    連する受信機と、 前記車両利用可能指令に応答して前記関連する車両を選
    択的に利用できるようにする前記各車両に関連する車両
    利用可能手段とを含むことを特徴とする車両共用システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記車両利用可能手段がイグニッショ
    ンスイッチをオンにする装置を含むことを特徴とする請
    求項7に記載の車両共用システム。
  9. 【請求項9】 係員が監視していない車両を保護する
    方法であって、 ユーザーの入力すべきユーザーID情報を中央局コンピ
    ュータから選択された車両に送信する過程と、 前記中央局コンピュータから受信したユーザーの入力す
    べきユーザーID情報を前記選択された車両に取り付け
    られた記憶装置に保存する過程と、 前記車両に取り付けられた第1の入力装置によってユー
    ザーからユーザーID情報を受信する過程と、 前記ユーザーが入力したユーザーID情報と前記中央局
    コンピュータから受信して前記記憶装置に保存されたユ
    ーザーの入力すべきユーザーID情報とを比較する過程
    と、 前記ユーザーが入力したユーザーID情報と前記ユーザ
    ーの入力すべきユーザーID情報とが一致すると、ドア
    ロック解除指令を出す過程と、 前記ドアロック解除指令に応答して前記車両の1つ以上
    のドアロックを解除する過程と、 前記車両に取り付けられた第2の入力装置によってユー
    ザーからPIN情報を受信する過程と、 前記ユーザーから受信したPIN情報を検証し、そのP
    IN情報が検証されると車両利用可能指令を出す過程
    と、 前記車両利用可能指令に応答して車両の利用を可能にす
    る過程とを含むことを特徴とする車両を保護する方法。
  10. 【請求項10】 前記PIN情報を検証する過程が更
    に、 前記ユーザーから受信したPIN情報を前記中央局コン
    ピュータに送信する過程と、 前記中央局コンピュータに送信されたPIN情報を前記
    中央局コンピュータに関連するメモリ内に保存された有
    効なPIN情報とを比較する過程と、 前記コントロールユニットが前記車両利用可能信号を生
    成するべく、前記中央局コンピュータから前記選択され
    た車両のコントロールユニットに検証信号が送信する過
    程とを含むことを特徴とする請求項9に記載の車両を保
    護する方法。
  11. 【請求項11】 前記選択された車両が駐車モードで
    あることを検出する過程と、 前記選択された車両が駐車モードであることを検出する
    と、予め決められた時間の計測を開始する過程と、 前記車両が駐車モードであることを検出した後、前記第
    1のユーザー入力装置がユーザーID情報を受信するこ
    となく前記予め決められた時間が経過すると、ドアロッ
    ク指令を生成する過程と、 前記ドアロック指令に応答して1つ以上のドアをロック
    する過程とを含むことを特徴とする請求項9に記載の車
    両を保護する方法。
  12. 【請求項12】 前記選択された車両が駐車モードで
    あることを検出する過程と、 前記選択された車両が駐車モードであることを検出する
    と、予め決められた時間の計測を開始する過程と、 前記車両が駐車モードであることを検出した後、第2の
    ユーザー入力装置が有効なユーザーPINを受信するこ
    となく前記予め決められた時間が経過すると、車両の利
    用を不可能にする指令を生成する過程と、 前記車両利用不可能指令に応答して前記選択した車両の
    利用を不可能にする過程とを含むことを特徴とする請求
    項9に記載の車両を保護する方法。
  13. 【請求項13】 ユーザーのために車両を選択する過
    程と、 前記車両の選択の後、予め決められた時間の計測を開始
    する過程と、 前記車両の選択後前記第1のユーザー入力装置がユーザ
    ーID情報を受信することなく前記予め決められた時間
    が経過すると、ドアロック指令を生成する過程と、 前記ドアロック指令に応答して1つ以上のドアをロック
    する過程とを含むことを特徴とする請求項9に記載の車
    両を保護する方法。
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