JP2013173442A - 車両用収納部のドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアヒンジを設けても収納凹部の開口部を収納物の出し入れ用として最大限利用することができる車両用収納部のドア構造を得る。
【解決手段】ドア本体50には可動側ヒンジ部54Bが一体的に配設されており、可動側ヒンジ部54Bと固定側ヒンジ部54Aとがドア幅方向に重なる位置に設定されてヒンジピン74により相対回転可能に連結されている。固定側ヒンジ部54A、可動側ヒンジ部54B、及びヒンジピン74は、いずれも、収納凹部36の開口部38に対してドア幅方向外側の両サイドに配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用収納部のドア構造に関する。
車両用収納部のドア構造においては、ドア本体がドアヒンジによりインストルメントパネル側と連結されて収納凹部の開口部を開閉可能に覆う構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構造では、例えば、ドア本体の基端部におけるドア幅方向中間部から左右一対のアームが収納凹部の内部に向けて延設されると共に、このアームの先端部が、インストルメントパネルに固定されたリテーナに対して車両幅方向のヒンジピン周りに回転移動可能に取り付けられている。
特開2011−73470公報
しかしながら、このような構造では、アームが収納凹部の開口部の一部に配置されてしまうので、開口部を収納物の出し入れ用として最大限利用することができない。
本発明は、上記事実を考慮して、ドアヒンジを設けても収納凹部の開口部を収納物の出し入れ用として最大限利用することができる車両用収納部のドア構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用収納部のドア構造は、車両に設けられた収納凹部の開口部を開閉可能に覆うドア本体と、前記ドア本体におけるドア幅方向の両サイド部側に設けられたドアヒンジの一部を構成し、車両側に固定されて前記収納凹部の開口部に対してドア幅方向外側の両サイドに配置された固定側ヒンジ部と、前記ドアヒンジの一部を構成し、前記ドア本体に一体的に配設されて前記収納凹部の開口部に対してドア幅方向外側の両サイドに配置され、前記固定側ヒンジ部とドア幅方向に重なる位置に設定された可動側ヒンジ部と、前記ドアヒンジの一部を構成し、前記収納凹部の開口部に対してドア幅方向外側の両サイドに配置され、軸方向がドア幅方向に設定されて前記可動側ヒンジ部と前記固定側ヒンジ部とを相対回転可能に連結するヒンジピンと、を有する。
請求項1に記載する本発明の車両用収納部のドア構造によれば、車両に設けられた収納凹部の開口部はドア本体によって開閉可能に覆われる。ドア本体には可動側ヒンジ部が一体的に配設されており、可動側ヒンジ部と固定側ヒンジ部とがドア幅方向に重なる位置に設定されてヒンジピンにより相対回転可能に連結されることによって、ドア本体が開閉される。ここで、固定側ヒンジ部、可動側ヒンジ部、及びヒンジピンは、いずれも、収納凹部の開口部に対してドア幅方向外側の両サイドに配置されているので、ドアヒンジが設けられても収納凹部の開口部は狭められない。
請求項2に記載する本発明の車両用収納部のドア構造は、請求項1記載の構成において、前記可動側ヒンジ部と前記固定側ヒンジ部との対向面のいずれか一方側からいずれか他方側に突出して前記他方側に接触する複数の突起部が設けられている。
請求項2に記載する本発明の車両用収納部のドア構造によれば、可動側ヒンジ部と固定側ヒンジ部との対向面のいずれか一方側からいずれか他方側に突出して前記他方側に接触する複数の突起部が設けられているので、複数の突起部の接触によって固定側ヒンジ部と可動側ヒンジ部との相対位置のばらつきが吸収される。すなわち、固定側ヒンジ部及び可動側ヒンジ部を収納凹部の開口部に対してドア幅方向外側の両サイドに配置したことで一対のドアヒンジ間の距離が長くなったので、固定側ヒンジ部と可動側ヒンジ部との相対位置のばらつきが大きくなり得るが、可動側ヒンジ部と固定側ヒンジ部とが部分接触することで当該ばらつきが吸収される。そして、複数の突起部の接触によって、ドア本体におけるドア幅方向のがたつきが抑えられる。
請求項3に記載する本発明の車両用収納部のドア構造は、請求項2記載の構成において、前記突起部は、前記可動側ヒンジ部と前記固定側ヒンジ部とを点接触状態で接触させる球状突起部とされている。
請求項3に記載する本発明の車両用収納部のドア構造によれば、突起部は、可動側ヒンジ部と固定側ヒンジ部とを点接触状態で接触させる球状突起部となっているので、ドア本体を開閉させた場合等の摺動抵抗が抑えられる。
請求項4に記載する本発明の車両用収納部のドア構造は、請求項3記載の構成において、前記突起部は、前記ヒンジピンの周囲に三個形成され、前記突起部の突出先端を結ぶ仮想直線が正三角形を形成するように配置されている。
請求項4に記載する本発明の車両用収納部のドア構造によれば、突起部は、ヒンジピンの周囲に三個形成され、突起部の突出先端を結ぶ仮想直線が正三角形を形成するように配置されているので、固定側ヒンジ部と可動側ヒンジ部とが安定的に接触する。このため、車両走行時等にドア本体の振動によって可動側ヒンジ部がヒンジピンの軸周りに変位しようとしても、可動側ヒンジ部の変位が抑えられ、例えば、ドア本体と収納凹部の開口部の周縁部との当接等による異音の発生が抑制される。
請求項5に記載する本発明の車両用収納部のドア構造は、請求項4記載の構成において、前記突起部は、前記可動側ヒンジ部に形成され、前記ドア本体の閉止状態で前記突起部の突出先端を結ぶ仮想直線のいずれか一本が水平方向に沿って設定されている。
請求項5に記載する本発明の車両用収納部のドア構造によれば、突起部は、可動側ヒンジ部に形成され、ドア本体の閉止状態で突起部の突出先端を結ぶ仮想直線のいずれか一本が水平方向に沿って設定されている。このため、ドア本体の閉止状態では、水平方向における突起部の突出先端間の距離が長く設定される。一方、ドア本体の閉止状態においてヒンジピンの軸心とドア本体の重心とのオフセット量は水平方向に長いため、閉止状態のドア本体がヒンジピンの軸周りに振動しようとする場合には、本発明のように水平方向における突起部の突出先端間の距離が長いほうが突起部と固定側ヒンジ部との抵抗が大きくなる。すなわち、ドア本体の閉止状態で車両走行した場合にドア本体の振動が効果的に抑えられる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用収納部のドア構造によれば、ドアヒンジを設けても収納凹部の開口部を収納物の出し入れ用として最大限利用することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用収納部のドア構造によれば、ドア本体におけるドア幅方向のがたつきを抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用収納部のドア構造によれば、ドア本体を開閉させた場合等の摺動抵抗を抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の車両用収納部のドア構造によれば、固定側ヒンジ部と可動側ヒンジ部とを安定的に接触させることできるという優れた効果を有する。
請求項5に記載の車両用収納部のドア構造によれば、ドア本体の閉止時に車両を走行させた場合、ドア本体の振動をより効果的に抑えることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造を車室前部側に適用した状態で示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造を示す車両側面視の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造が適用されたドア装置をインストルメントパネルから取り外した状態で示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造が適用されたドア装置をインストルメントパネルから取り外してかつ分解した状態で示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造のドアヒンジを示す図である。図5(A)は、ドアヒンジを示す縦断面図である。図5(B)は、ヒンジピンを透視した状態で固定側ヒンジ部と可動側ヒンジ部との対向部を示す拡大縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造における可動側ヒンジ部及びその周囲部を拡大して示す斜視図である。 ドア本体の閉止状態における可動側ヒンジ部を示す図である。図7(A)は本発明の一実施形態における可動側ヒンジ部を示す。図7(B)は変形例における可動側ヒンジ部を示す。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造について図1〜図7を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印Wは車両幅方向を示している。また、本実施形態では、後述するドア本体50のドア幅方向は車両幅方向と一致している。
図1には、本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造が車室12の前部側に適用された状態の斜視図にて示されている。また、図2には、車両用収納部のドア構造が車両側面視の縦断面図で示されている。
図1及び図2に示されるように、車室12内の前部には、インストルメントパネル14が設けられている。インストルメントパネル14は、インパネ本体16と、インパネ本体16よりも車両後方側に配置される意匠パネル22(図2参照)と、を備えている。なお、図1では、意匠パネル22を取り外した状態で図示している。
図2に示されるように、インパネ本体16は、上部を構成するインストルメントパネルアッパ18と、下部を構成するインストルメントパネルロア20(図中では上端部のみを図示)と、を含んで構成されている。また、意匠パネル22は、車室12側に面して配置される表側パネル24と、表側パネル24の裏側(車両前方側)に配置される裏側パネル26と、を含んで構成されている。裏側パネル26は、表側パネル24にクリップ(図示省略)で固定されている。
インストルメントパネル14は、車室12内側に湾曲して膨出する膨出部30を備えている。この膨出部30は、本実施形態では、インストルメントパネルロア20の上部と、表側パネル24と、後述するドア本体50と、を含んで構成されている。
膨出部30内には、図示しない助手席の車両前方側に収納ボックス部34が設けられている。収納ボックス部34は、車両上方側へ向けて開口した収納凹部36が形成されており、本実施形態では、インストルメントパネルアッパ18の一部と裏側パネル26の一部(下端部を除く大部分)とを含んで構成されている。収納凹部36の上部に設けられた開口部38は、収納物の出し入れ用として車室12内に連通している。また、収納ボックス部34の内部には、上下方向中間部に敷居板40が配置可能となっている。敷居板40は、収納凹部36の底部36Aに略平行に配置される。
図1に示されるように、収納凹部36の開口部38に対して左右両側(ドア幅方向外側)の周囲部は、インストルメントパネルアッパ18の横壁部18Aによって構成されている。なお、図1では、収納凹部36の開口部38における車両後方側の縁を二点鎖線で示している。収納凹部36の開口部38は、ドア本体50によって開閉可能に覆われている。ドア本体50は、車両幅方向を長手方向とする略矩形板状に形成されており、閉止状態(図示省略)では、ドア幅方向の両サイド部がインストルメントパネルアッパ18の横壁部18A上に配置される。
ドア本体50におけるドア幅方向の両サイド部の取付基端側には、ドアヒンジ54が設けられている。また、ドア本体50におけるドア幅方向の両サイド部の裏面部からはドアヒンジ54の一部を構成する可動側ヒンジ部54Bが突出形成されている。なお、ドアヒンジ54の詳細構成については後述する。
可動側ヒンジ部54Bの隣接位置にはリテーナ58が配置されている。リテーナ58は、収納凹部36の側方側に左右一対で配置され、収納凹部36の側とは反対側に張り出した取付座58Aがインストルメントパネルアッパ18に図示しない固定具(締付ビス等)により固定されている。
図3には、ドア本体50を含むドア装置48がインストルメントパネル14(図1参照)から取り外された状態の斜視図にて示され、図4には、インストルメントパネル14(図1参照)から取り外されたドア装置48が分解斜視図にて示されている。また、図6には、可動側ヒンジ部54B及びその周辺部位がリテーナ58(図1参照)から取り外された状態の斜視図にて示されている。
図6に示されるように、可動側ヒンジ部54Bからは略L字状の延設部56が延設されている。延設部56は、可動側ヒンジ部54Bからドア本体50側とは反対側に延出する延出部56Aと、延出部56Aの先端部からはドア幅方向外側に張り出す張出部56Bとを備えている。
図3に示されるように、リテーナ58は縦壁部58Bを備えている。縦壁部58Bは、延設部56に隣接配置されて取付座58Aの基端部側に設けられ、取付座58Aの取付面に対して略直交する方向を面方向としている。この縦壁部58Bには、円弧状の切欠部58Cが形成されている。切欠部58C内には張出部56Bの先端部が配置され、ドア本体50の開閉時に張出部56Bの回転変位が許容されるようになっている。切欠部58Cの上端壁部は、ドア本体50の全開時に張出部56Bの先端部が当接するようになっている。すなわち、切欠部58Cの上端壁部と張出部56Bの先端部とはストッパとして機能するようになっている。なお、張出部56Bの先端部には、フェルト68(図4参照)が貼られている。フェルト68(図4参照)は、ドア本体50の全開時に張出部56Bの先端部と切欠部58Cの上端壁部との衝突音を低減するために設けられている。一方、リテーナ58の縦壁部58Bの上端部からはドア幅方向内側に延設された上壁部58Dが形成されている。
一対のリテーナ58の縦壁部58Bには、互いの対向面の側にターンオーバースプリング60が配設されている。ターンオーバースプリング60は、捩りコイルばねとされ、一端がリテーナ58の縦壁部58Bに係止されると共に、他端がドア本体50と一体の延設部56(張出部56B)に係止されている。そして、ターンオーバースプリング60は、ドア本体50が開閉途中で閉止位置側に位置するときには閉止位置方向に付勢し、ドア本体50が開閉途中で開放位置側に位置するときには開放位置方向に付勢するようになっている。
また、リテーナ58の縦壁部58Bには、ターンオーバースプリング60に隣接してダンパ62が配置されている。ダンパ62は、縦壁部58Bに対して締付ビス64によって固定されると共に、ドア幅方向を軸方向として回転可能な歯車部62Aを備えている。この歯車部62Aは、図6に示される可動側ヒンジ部54Bの外周側に一体に設けられた噛合部52と噛み合っており、ドア本体50の開閉速度を減速させるようになっている。
なお、図3に示されるように、ドア本体50の裏面部におけるドア幅方向の両サイド部には、クッションゴム66が取り付けられている。クッションゴム66は、ドア本体50を閉止した際にドア本体50とリテーナ58の上壁部58Dとの衝突音を低減するための緩衝用とされている。
次に、ドアヒンジ54について詳細に説明する。
図5(A)には、ドアヒンジ54の構成を示す縦断面図が示されている。なお、図5(A)では、一対のドアヒンジ54のうちの一方のみを図示しているが、一対のドアヒンジ54のうちの他方も図5(A)と左右対称の同様の構成となっている。
図1及び図5(A)に示されるように、ドアヒンジ54は、固定側ヒンジ部54Aを備えている。固定側ヒンジ部54Aは、リテーナ58の一部を構成して車両側に固定され、収納凹部36(図1参照)の開口部38に対してドア幅方向外側の両サイドに配置されている。図1に示されるように、固定側ヒンジ部54Aは、リテーナ58の上壁部58Dの前端部から車両前方側に突出した部位である。図5(A)に示されるように、固定側ヒンジ部54Aには、ドア幅方向(車両幅方向)に貫通する孔部70が形成されている。
一方、図1及び図5(A)に示されるように、固定側ヒンジ部54Aに対してドア幅方向内側には、前述した可動側ヒンジ部54Bが配置されている。可動側ヒンジ部54Bは、ドア本体50におけるドア幅方向の両サイド部に一体成形(一体的に配設)されて収納凹部36(図1参照)の開口部38に対してドア幅方向外側の両サイドに配置され、固定側ヒンジ部54Aとドア幅方向に重なる位置に設定されている。図5(A)に示されるように、可動側ヒンジ部54Bには、ドア幅方向外側に開口する穴部72が形成されている。可動側ヒンジ部54Bの穴部72は、その深さ方向がドア幅方向(車両幅方向)とされ、固定側ヒンジ部54Aの孔部70に比べて小径に設定されている。
固定側ヒンジ部54Aの孔部70と可動側ヒンジ部54Bの穴部72とは、車両幅方向に同軸上に配置され、段付きピンで構成されたヒンジピン74がドア幅方向外側から挿通されている。すなわち、ヒンジピン74は、ドアヒンジ54の一部を構成し、図1に示されるように、収納凹部36の開口部38に対してドア幅方向外側の両サイドに配置され、図5(A)に示されるように、その軸方向がドア幅方向に設定されている。そして、ヒンジピン74は、可動側ヒンジ部54Bの穴部72に圧入されると共に、固定側ヒンジ部54Aの孔部70の内側に配置される大径軸部74Bの外周側に潤滑剤が塗布されており、さらにピン頭部74Aが孔部70の開口縁に押し当てられている。これにより、ヒンジピン74は、可動側ヒンジ部54Bと固定側ヒンジ部54Aとを相対回転可能に連結している。
図5(B)には、固定側ヒンジ部54Aと可動側ヒンジ部54Bとの対向部がヒンジピン74(図5(A)参照)を透視した状態の拡大縦断面図にて示されている。図5(B)に示されるように、可動側ヒンジ部54Bにおける固定側ヒンジ部54Aとの対向面からは突起部76が固定側ヒンジ部54Aの側に突出して固定側ヒンジ部54Aに接触している。突起部76は、可動側ヒンジ部54Bと固定側ヒンジ部54Aとを点接触状態で接触させる球状突起部とされ、可動側ヒンジ部54Bと固定側ヒンジ部54Aとの接触部を構成している。図6及び図7(A)に示されるように、突起部76は、ヒンジピン74(図7(A)参照)の周囲に三個形成されている。図7(A)に示されるように、突起部76は、突起部76の突出先端を結ぶ仮想直線L1、L2、L3が正三角形を形成するように配置されている。
また、突起部76は、ドア本体50(図6参照)の閉止状態で突起部76の突出先端を結ぶ仮想直線L1〜L3のうちの一本(仮想直線L3)が水平方向(車両前後方向)に沿って設定されている。本実施形態では、ヒンジピン74の軸心に対して下側の仮想直線L3がドア本体50(図6参照)の閉止状態で水平方向(車両前後方向)に沿って設定されている。
なお、本実施形態の変形例として、図7(B)に示されるように、突起部76の配置位置が本実施形態の突起部76の配置位置に対して上下反転したような設定であってもよい。すなわち、突起部76の突出先端を結ぶ仮想直線L4、L5、L6が正三角形を形成するように配置されると共に、ヒンジピン74の軸心に対して上側の仮想直線L4がドア本体50(図6参照)の閉止状態で水平方向(車両前後方向)に沿って設定されていてもよい。このような設定は、図2に示されるドア本体50の閉止状態における重心Gの高さ位置がヒンジピン74の軸心の高さ位置よりも高い位置に設定されている場合に有効である。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る車両用収納部のドア構造では、図1に示されるインストルメントパネル14に設けられた収納凹部36の開口部38はドア本体50によって開閉可能に覆われる。そして、ドア本体50には可動側ヒンジ部54Bが一体的に配設されており、可動側ヒンジ部54Bと固定側ヒンジ部54Aとがドア幅方向に重なる位置に設定されてヒンジピン74により相対回転可能に連結されることによって、ドア本体50が開閉される。
ここで、固定側ヒンジ部54A、可動側ヒンジ部54B、及びヒンジピン74は、いずれも、収納凹部36の開口部38に対してドア幅方向外側の両サイドに配置されているので、ドアヒンジ54が設けられても収納凹部36の開口部38は狭められない。すなわち、収納凹部36の開口部38にドアヒンジ54の一部が配置されることがないので、開口部38の前後方向の長さが収納物の出し入れ用として最大限有効に利用され、収納凹部36の容量も収納用として最大限有効に利用される。
また、図5に示されるように、本実施形態では、可動側ヒンジ部54Bにおける固定側ヒンジ部54Aとの対向面から固定側ヒンジ部54Aの側に突出して固定側ヒンジ部54Aに接触する複数の突起部76が設けられているので、複数の突起部76の接触によって固定側ヒンジ部54Aと可動側ヒンジ部54Bとの相対位置のばらつきが吸収される。すなわち、図1に示されるように、固定側ヒンジ部54A及び可動側ヒンジ部54Bを収納凹部36の開口部38に対してドア幅方向外側の両サイドに配置したことで左右一対のドアヒンジ54間の距離が長くなったので、固定側ヒンジ部54Aと可動側ヒンジ部54Bとの相対位置のばらつきが大きくなり得るが、本実施形態では可動側ヒンジ部54Bと固定側ヒンジ部54Aとが部分接触することで当該ばらつきが吸収される。そして、図5に示される複数の突起部76と固定側ヒンジ部54Aとの接触によって、ドア本体50におけるドア幅方向のがたつきが抑えられる。
また、本実施形態では、突起部76は、可動側ヒンジ部54Bと固定側ヒンジ部54Aとを点接触状態で接触させる球状突起部となっているので、ドア本体50を開閉させた場合等の摺動抵抗(摩擦抵抗)が抑えられる。
さらに、図7(A)に示されるように、突起部76は、ヒンジピン74の周囲に三個形成され、突起部76の突出先端を結ぶ仮想直線L1〜L3が正三角形を形成するように配置されているので、固定側ヒンジ部54A(図5参照)と可動側ヒンジ部54Bとが安定的に接触する。このため、車両走行時等に図5(A)に示されるドア本体50の振動によって可動側ヒンジ部54Bがヒンジピン74の軸周りに変位しようとしても、可動側ヒンジ部54Bの変位が抑えられる。その結果として、例えば、図1等に示されるドア本体50と収納凹部36の開口部38の周縁部との当接等による異音の発生が抑制される。
また、図7(A)に示されるように、突起部76は、可動側ヒンジ部54Bに形成され、ドア本体50(図2参照)の閉止状態で突起部76の突出先端を結ぶ仮想直線L1〜L3のいずれか一本(仮想直線L3)が水平方向に沿って設定されている。このため、ドア本体50(図2参照)の閉止状態では、水平方向における突起部76の突出先端間の距離が長く設定される。一方、図2に示されるドア本体50の閉止状態においてヒンジピン74の軸心とドア本体50の重心Gとのオフセット量は上下方向に比べて水平方向に長いため、閉止状態のドア本体50がヒンジピン74の軸周りに振動しようとする場合には、図7(A)に示されるように、水平方向における突起部76の突出先端間の距離が長いほうが突起部76と固定側ヒンジ部54A(図5参照)との抵抗が大きくなる。すなわち、図2に示されるドア本体50の閉止状態で車両走行した場合にドア本体50の振動が効果的に抑えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用収納部のドア構造によれば、図1に示されるドアヒンジ54を設けても収納凹部36の開口部38を収納物の出し入れ用として最大限利用することができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図1に示されるドア本体50は、インストルメントパネル14に設けられた収納凹部36の開口部を開閉可能に覆っているが、ドア本体は、車両の他の内装パネルに設けられた収納凹部の開口部を開閉可能に覆うものや、車両後部のトランクを構成する収納凹部の開口部を開閉可能に覆うもの等のような他の収納凹部の開口部を開閉可能に覆うドア本体であってもよい。
また、上記実施形態では、固定側ヒンジ部54Aがリテーナ58に形成されているが、固定側ヒンジ部がインストルメントパネルアッパ(18)に一体成形された構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、可動側ヒンジ部54Bは、ドア本体50におけるドア幅方向の両サイド部に一体成形(一体的に配設)されているが、可動側ヒンジ部は、ドア本体におけるドア幅方向の両サイド部に別部材が取り付けられることによってドア本体に一体的に配設されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、可動側ヒンジ部54Bは、固定側ヒンジ部54Aのドア幅方向内側に配置されているが、可動側ヒンジ部が固定側ヒンジ部のドア幅方向外側に配置されるような構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、図5に示されるように、ヒンジピン74が段付きピンで構成されているが、ヒンジピンは、例えば、段付きボルトで構成されると共に固定側ヒンジ部及び可動側ヒンジ部を貫通したボルト軸先端部がナットに螺合されているヒンジピン等のような他のヒンジピンであってもよい。
また、上記実施形態の変形例として、例えば、固定側ヒンジ部(54A)における可動側ヒンジ部(54B)との対向面から可動側ヒンジ部(54B)の側に突出した突起部が設けられ、当該突出部が可動側ヒンジ部(54B)に接触しているような構成でもよい。
また、上記実施形態では、突起部76は、可動側ヒンジ部54Bと固定側ヒンジ部54Aとを点接触状態で接触させる球状突起部とされており、このような構成が好ましいが、突起部は、例えば、円錐台状の突起部等のような他の突起部とすることも可能である。
また、上記実施形態では、図7(A)等に示されるように、突起部76は、ヒンジピン74の周囲に三個形成されており、このような構成が好ましいが、突起部がヒンジピンの周囲に二個又は四個以上形成された構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、突起部76は、突起部76の突出先端を結ぶ仮想直線L1〜L3が正三角形を形成するように配置されており、このような構成が好ましいが、突起部は、突起部の突出先端を結ぶ仮想直線が二等辺三角形を形成するように配置される等のような他の配置位置に設定されてもよい。
また、上記実施形態では、突起部76は、可動側ヒンジ部54Bに形成され、ドア本体50(図6参照)の閉止状態で突起部76の突出先端を結ぶ仮想直線L1〜L3のいずれか一本(仮想直線L3)が車両前後方向に沿って設定されているが、突起部の設定は、このような設定に限定されない。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
36 収納凹部
38 開口部
50 ドア本体
54 ドアヒンジ
54A 固定側ヒンジ部
54B 可動側ヒンジ部
74 ヒンジピン
76 突起部
L1,L2,L3 仮想直線
L4,L5,L6 仮想直線

Claims (5)

  1. 車両に設けられた収納凹部の開口部を開閉可能に覆うドア本体と、
    前記ドア本体におけるドア幅方向の両サイド部側に設けられたドアヒンジの一部を構成し、車両側に固定されて前記収納凹部の開口部に対してドア幅方向外側の両サイドに配置された固定側ヒンジ部と、
    前記ドアヒンジの一部を構成し、前記ドア本体に一体的に配設されて前記収納凹部の開口部に対してドア幅方向外側の両サイドに配置され、前記固定側ヒンジ部とドア幅方向に重なる位置に設定された可動側ヒンジ部と、
    前記ドアヒンジの一部を構成し、前記収納凹部の開口部に対してドア幅方向外側の両サイドに配置され、軸方向がドア幅方向に設定されて前記可動側ヒンジ部と前記固定側ヒンジ部とを相対回転可能に連結するヒンジピンと、
    を有する車両用収納部のドア構造。
  2. 前記可動側ヒンジ部と前記固定側ヒンジ部との対向面のいずれか一方側からいずれか他方側に突出して前記他方側に接触する複数の突起部が設けられている、請求項1記載の車両用収納部のドア構造。
  3. 前記突起部は、前記可動側ヒンジ部と前記固定側ヒンジ部とを点接触状態で接触させる球状突起部とされている、請求項2記載の車両用収納部のドア構造。
  4. 前記突起部は、前記ヒンジピンの周囲に三個形成され、前記突起部の突出先端を結ぶ仮想直線が正三角形を形成するように配置されている、請求項3記載の車両用収納部のドア構造。
  5. 前記突起部は、前記可動側ヒンジ部に形成され、前記ドア本体の閉止状態で前記突起部の突出先端を結ぶ仮想直線のいずれか一本が水平方向に沿って設定されている、請求項4記載の車両用収納部のドア構造。
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