JP4566021B2 - 車両用ディスプレイの収納装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載されるディスプレイの収納装置に関するものである。
近年、自動車等の車両には、ナビゲーションシステムや小型テレビ等が搭載されることが多い。これらナビゲーションシステム等のディスプレイは、車内のインストルメントパネルの左右中央部に配置されている。上記ディスプレイは、不使用時にインストルメントパネルの内部に収納される一方、使用時にインストルパネルの上面から突出して運転者から視認されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1における車両用ディスプレイの収納装置200について、斜視図である図18を参照して説明する。図18は、ディスプレイ201が、収納部であるボックス203内の収納位置からボックス203外の使用位置へ移動した状態を示している。
インストルメントパネルには、ディスプレイ201を収納するためのボックス203が形成されている。ボックス203は、インストルメントパネルの上面に開口する開口部205を有している。そして、ボックス203には、上記ディスプレイ201と、開口部205を閉塞する蓋体211とが設けられている。
上記蓋体211は、図18に示すように、第1フード207と第2フード209とにより構成されている。第1フード207の基端部は、上記開口部205の車両前側の内縁部に揺動可能に支持されている。一方、第1フード207の先端部には、上記第2フード209が揺動可能に支持されている。また、第1フード207及び第2フード209は、図示省略の閉止用バネにより、開口部205を閉じる方向に揺動するように付勢されている。
一方、上記ディスプレイ201は、基端部が車両前方側から車両後方側へスライド移動すると共に、先端部がボックス203の外部へ上方に揺動して起き上がるようになっている。こうして、ディスプレイ201は、収納位置から使用位置へ移動するようになっている。このとき、ディスプレイ201の先端部は、使用位置に移動したときに、上記第1フード207及び第2フード209の内面により支持されるようになっている。
一方、ディスプレイ201が使用位置から収納位置へ移動するときには、上述の動作とは逆に、ディスプレイ201の基端部が車両後方側から車両前方側へスライド移動すると共に、先端部がボックス203の内部へ下方に揺動して倒れる。このとき、上記第1フード207及び第2フード209は、図示省略の閉止用バネにより下方へ付勢されて、ボックス203の開口部205を閉塞する。このようにして、ディスプレイ201は、ボックス203の内部に収納される。
また、自動車等の車両には、車内のインスルメントパネルに小物等を収納する収納ボックスを設ける場合がある(例えば、特許文献2参照)。
ここで、特許文献2における車両用収納ボックス300について、斜視図である図19を参照して説明する。車両用収納ボックス300は、インストルメントパネルに設置されて上面に開口305を有するボックス状の収納部303と、収納部303の開口305を開閉する蓋体311とを有している。
上記収納部303は、開口305から小物等を出し入れして収納できるようになっている。上記蓋体311の基端部は、収納部303の車両前方側において揺動可能に支持されている。また、蓋体311の先端部にはフック313が設けられる一方、収納部303には、上記フック313に係合可能な係合部315が設けられている。そして、蓋体311の先端部が下方に揺動してフック313が係合部315に係合することにより、収納部303の開口305が閉塞されるようになっている。一方、フック313と係合部315との係合が解除されて、蓋体311の先端部が上方へ揺動することにより、収納部303の開口305が開放されるようになっている。
特開平10−278633号公報 特開平11−321469号公報
ところが、上記従来の車両用ディスプレイの収納装置では、蓋体211が、ディスプレイ201の先端部を支持するために、インスルメントパネルの表面から大きく突出している。その結果、蓋体が運転者の視界を遮ってしまうという問題がある。
また、使用状態において、蓋体211が上方に突出していると共に、開口部205からボックス203の内部が視認されてしまうため、ディスプレイ201の周りが煩雑となり、見栄えが悪いという問題もある。
また、上記従来の車両用収納ボックスについても、収納部303の開口305を開放しているときに、蓋体311が、そのままの形状でインストルメントパネルの表面から大きく突出して、運転者の視界を遮ってしまう問題が生じる。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、収納部の開口を開放した状態において、蓋体が運転者の視界を遮断しないようにすると共に見栄えを向上させることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、ディスプレイが収納位置に移動した状態で、伸張状態の蓋体により収納部の開口を閉塞する一方、ディスプレイが使用位置に移動した状態で、収縮状態の蓋体により収納部の開口を閉塞するようにした。
具体的に、本発明に係る車両用ディスプレイの収納装置は、インストルメントパネルの上面に開口され、ディスプレイが収納される収納部と、上記収納部における車両後方側に設けられ、上記ディスプレイを上記収納部の内部の収納位置と上記収納部の外部の使用位置との間で移動可能に保持するディスプレイ保持手段と、上記収納部における車両前方側に設けられ、上記収納部の開口を開閉する蓋体とを備えた車両用ディスプレイの収納装置であって、上記蓋体は、上記収納部における車両前方側に揺動可能に支持された基端部と、該基端部に支持された先端部とを有し、上記先端部が上記基端部に連続して延びる伸張状態と、上記先端部が上記基端部に重なるように収縮する収縮状態とに変形するように構成され、上記収納部の開口は、上記ディスプレイが上記収納位置に移動した状態で、伸張状態の上記蓋体により閉塞される一方、上記ディスプレイが上記使用位置に移動した状態で、収縮状態の上記蓋体により閉塞されるように構成されている。
上記基端部には、上記先端部を上記基端部の表面に沿ってスライド移動させるための第1ガイド溝が形成されていてもよい。
上記収納部の開口縁には、上記基端部が上記収納部の開口を閉塞した状態で上記第1ガイド溝に連続する、第2ガイド溝が形成されていることが好ましい。
上記蓋体は、上記先端部を上記基端部の先端周りに回動させるためのヒンジ部を有していてもよい
本発明の車両用ディスプレイの収納装置によれば、ディスプレイが、収納部における車両後方側でディスプレイ保持手段に保持された状態で、収納部内の収納位置に移動したときに、収納部の開口を伸張状態の蓋体により閉塞することができる。一方、ディスプレイが、ディスプレイ保持手段に保持された状態で、収納部外の使用位置に移動したときに、収納部の開口を収縮状態の蓋体により閉塞することができる。
したがって、ディスプレイの使用時であっても、収納部の開口を蓋体により閉塞できるので、蓋体が運転者の視界を妨げないようにすることができる。言い換えれば、運転者の視界を拡大することができる。さらに、ディスプレイの使用時において、蓋体を収縮状態として倒すことができると共に、その収縮状態の蓋体によって収納部の開口を閉塞できる。その結果、インストルメントパネル上にディスプレイ以外の突出物が無くなると共に、蓋体により収納部の内部が視認できなくなるため、ディスプレイ周りの見栄えを飛躍的に向上させることができる。
また、基端部に先端部をスライド移動させるための第1ガイド溝を形成することによって、蓋体の先端部を基端部に容易に収納することができる。また、蓋体の先端部を基端部の先端周りに回動させるヒンジを設けることによっても、蓋体の先端部を基端部に容易に収納できる。
また、収納部の開口縁に、第1ガイド溝に連続する第2ガイド溝を形成することによって、ディスプレイが収納位置に移動しているときに、収納部の開口を上記各ガイド溝の双方に沿って容易に閉塞できる。そのことに加え、第2ガイド溝により、伸張状態の蓋体の揺動を防止してロックすることができる
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、車両前後方向を、単に「前後方向」と称し、車幅方向を、単に「左右方向」と称することがある。
《発明の実施形態1》
図1〜図11は、本発明に係る車両用ディスプレイの収納装置の実施形態を示している。
図1は、車両後方側から見た運転席の外観を示している。運転席には、車幅方向に左右に延びるインストルメントパネル3と、インストルメントパネル3の左右中央に配置されたセンターパネル5と、車速やエンジンの回転数等を示すメータ部7と、メータ部7の後方に配置されたステアリング9とが設けられている。
インストルメントパネル3の左右両側と、センターパネル5とには、エアコン装置の吹出口11が形成されている。また、センターパネル5には、エアコン装置等の操作部14や、オーディオ装置の操作部15が設けられている。
本実施形態の車両用ディスプレイの収納装置1(以降、収納装置1と略称する)は、インストルメントパネル3の左右中央の上部に設けられている。つまり、収納装置1は、上記センターパネル5の上側に配置されている。
収納装置1は、斜視図である図2〜図6、及び断面図である図7〜図11に示すように、車両用のディスプレイ21と、収納部であるボックス23と、ディスプレイ保持手段であるヒンジ部27と、蓋体29とを備えている。
ここで、図7は、図2におけるVII−VII線断面図であり、図8は、図3におけるVIII−VIII線断面図であり、図9は、図4におけるIX−IX線断面図であり、図10は、図5におけるX−X線断面図であり、図11は、図6におけるXI−XI線断面図である。
上記ディスプレイ21は、例えば液晶表示パネルにより構成された表示面を有し、例えばGPSナビゲーションシステムの表示装置である。
上記ボックス23は、インストルメントパネル3の上面に開口され、ディスプレイ21が収納されるように構成されている。
インストルメントパネル3は、例えば図7に示すように、車幅方向に延びるメンバ31に取付固定されている。インストルメントパネル3には、凹部33が形成されており、この凹部33内に上記ボックス23が装着されるようになっている。
ボックス23は、インストルメントパネル3に取付固定されて断面矩形状の凹部を有するボックスインナー部材35と、ボックスインナー部材35の外周部分を覆うように設けられたボックスアウター部材37とにより構成されている。
ボックスインナー部材35の前端部39はフランジ状に形成され、このフランジ状の前端部39が留め具41を介してインストルメントパネル3の係止孔43に係止固定されている。
一方、ボックスインナー部材35の後部には、上方に突出した湾曲部45と、湾曲部45に連続して後方へ延びると共にフランジ状に形成された後端部47とが形成されている。湾曲部45の下方外側には、上記ヒンジ部27のヒンジ軸49が左右に延びている。また、湾曲部45には、後述するヒンジ部27の第1ブラケット73が挿通した状態で揺動できるように、開口部53が形成されている。そして、上記後端部47は、後述するヒンジ部27の第2ブラケット79と共に、ボックスアウター部材37の背面にネジ51等により締結固定されている。
ボックスアウター部材37の前端部19は、上記ボックスインナー部材35の前端部39と共にインストルメントパネル3に取付固定されている。また、ボックスアウター部材37の後端部には、貫通孔55を有するフランジ57が形成されている。このフランジ57の貫通孔55には、センターパネル5に形成されたフランジ状の上端部59が、留め具61を介して係止固定されている。また、ボックス23の開口縁を構成するボックスアウター部材37の後部には、後述の蓋体先端部99の先端が当接する当接部121が設けられている。当接部121は、例えばゴム等により形成されている。
尚、ボックスアウター部材37の後部には、開口部63が形成され、ボックスアウター部材37の内側に配置された上記エアコン装置等の表示部13が視認できるようになっている。
上記ヒンジ部27は、ボックス23における車両後方側に設けられている。そして、ディスプレイ21をボックス23の内部の収納位置とボックス23の外部の使用位置との間で移動可能に保持するように構成されている。
すなわち、ヒンジ部27は、例えば図7及び図14に示すように、ディスプレイ取付部71を有する第1ブラケット73と、第1ブラケット73をヒンジ軸49を介して揺動可能に支持すると共に、車体側に固定される固定部77を有する第2ブラケット79とを備えている。
上記第1ブラケット73は、左右方向に延びる板状のブラケット本体81と、ブラケット本体81の左右中央に設けられ、ブラケット本体81の表面に略直交して延びる板材により構成された延長部83と、ブラケット本体81の左右両端に形成された一対の第1フランジ部85とにより構成されている。
上記一対の第1フランジ部85は、左右方向に互いに対向して配置されており、それぞれヒンジ軸49の一端を支持するように構成されている。また、上記延長部83の先端側には、上記ディスプレイ取付部71が形成されている。ディスプレイ21の背面は、ディスプレイ取付部71においてボルト87等により締結固定されている。
上記第2ブラケット79は、左右方向に延びる板状のブラケット本体89と、ブラケット本体89の左右中央において所定の間隔で配置された一対の第2フランジ部91と、ブラケット本体89の左右中央に設けられた第1固定部93と、ブラケット本体89の左右両端に設けられた一対の第2固定部94とにより構成されている。すなわち、上記固定部77は、第1固定部93と第2固定部94とにより構成されている。
上記第1固定部93は、ブラケット本体89から後方へ延びると共に、先端がフランジ状に形成されている。そして、第1固定部93は、上述したように、ボックスインナー部材35の後端部47と共に、ボックスアウター部材37にネジ51等により締結固定されている。また、上記第2固定部94は、例えばボックスアウター部材37等に固定されている。
上記一対の第2フランジ部91は、上記一対の第1フランジ部85の内側において、互いに対向して配置されており、それぞれヒンジ軸49を支持するように構成されている。つまり、各第2フランジ部91は、上記各第1フランジ部85にそれぞれ対向している。
また、図14に示すように、上記第1フランジ部85と第2フランジ部91との間には、第2フランジ部91に固定された摩擦部材123が介在されている。そして、上記摩擦部材123と第1フランジ部85との接触面に生じる摩擦力によって、第2ブラケット79に対する第1ブラケット73の揺動角度を維持するようになっている。その結果、インストルメントパネル3に対するディスプレイ21の使用位置における揺動角度は維持されることとなる。
また、例えば図7に示すように、上記第1ブラケット73のブラケット本体81には、弾性を有する樹脂材料により構成されたカバー部材95が設けられている。カバー部材95は、一端がディスプレイ21の背面側に延びる一方、他端がディスプレイ21の前面側に延びている。上記カバー部材95の一端は、図7に示すように、ディスプレイ21が収納位置にあるときに、ボックスインナー部材35の底面に押さえ付けられて変形しているが、図11に示すように、ディスプレイ21が使用位置にあるときには、ディスプレイ21の背面から離れるように跳ね上がる。このことにより、上記カバー部材95の一端は、収縮状態の蓋体29と当接し、蓋体29と共にボックス23の開口25を閉塞するようになっている。
上記蓋体29は、ボックス23における車両前方側に設けられている。そして、車両前方側で揺動することにより、ボックス23の開口25を開閉するように構成されている。
蓋体29は、例えば図7に示すように、蓋体基端部97と、蓋体基端部97に支持された蓋体先端部99とを有している。蓋体基端部97には、車両前方の基端側にアーム101の基端が一体に形成されている。アーム101は、例えば図4に示すように、蓋体基端部97の左右両側にそれぞれ設けられている。そして、アーム101の先端は、ボックスインナー部材35に揺動可能に軸支されている。すなわち、ボックス23の開口25を閉塞する蓋体基端部97は、アーム101を有するヒンジ103によって、ボックス23における車両前方側に揺動可能に支持されている。
また、蓋体基端部97の左右両側部には、例えば図4や図7に示すように、板状の蓋体先端部99を蓋体基端部97の表面に沿ってスライド移動させるための第1ガイド溝105がそれぞれ形成されている。第1ガイド溝105は、蓋体基端部97がボックス23の開口25を閉塞した状態で、車両前後方向に延びるように形成されている。
こうして、蓋体29は、蓋体先端部99が蓋体基端部97に連続して延びる伸張状態と、蓋体先端部99が蓋体基端部97に重なるように収縮する収縮状態とに変形するように構成されている。
蓋体先端部99の基端には、左右中央位置に、蓋体29を伸張状態又は収縮状態に維持するための突起107が形成されている。一方、蓋体基端部97の左右中央には、蓋体29の伸張状態で上記突起107に係合する係合部109が形成されると共に、蓋体29の収縮状態で上記突起107に係合する係合部111が形成されている。また、蓋体先端部99の先端には、蓋体先端部99をスライド移動させるための開閉つまみ113が突出して形成されている。
また、ボックス23の開口縁には、例えば図3に示すように、蓋体基端部97がボックス23の開口25を閉塞した状態で上記第1ガイド溝105に連続する、第2ガイド溝115が形成されている。第2ガイド溝115は、ボックス23の開口縁における左右両側にそれぞれ形成されている。
以上のようにして、ボックス23の開口25は、図2及び図7に示すように、ディスプレイ21が収納位置に移動した状態で、伸張状態の蓋体29により閉塞される一方、図6及び図11に示すように、ディスプレイ21が使用位置に移動した状態で、収縮状態の蓋体29により閉塞されるようになっている。
−収納装置の開閉動作−
次に、本実施形態の収納装置1の開閉動作について説明する。
ディスプレイ21がボックス23内に収納されているときには、図2及び図7に示すように、ディスプレイ21は収納位置にあり、ボックス23の開口25は、伸張状態の蓋体29により閉塞されている。
ディスプレイ21を使用する場合には、まず、図3及び図8に示すように、開閉つまみ113を前方へ押し付けることにより、蓋体先端部99を第1ガイド溝105及び第2ガイド溝115に沿って前方へ移動させる。このことにより、蓋体先端部99は蓋体基端部97に重なるように収縮され、蓋体29は、伸張状態から収縮状態へ変形する。
次に、図4及び図9に示すように、収縮状態の蓋体29の先端をヒンジ103の軸周りに上方へ揺動させる。このことにより、ボックス23の開口25が開放される。
続いて、図5及び図10に示すように、ディスプレイ21の先端をヒンジ部27のヒンジ軸49周りに上方へ揺動させる。このことにより、ディスプレイ21は、収納位置から使用位置へ移動する。
その後、図6及び図11に示すように、収縮状態の蓋体29の先端をヒンジ103の軸周りに下方へ揺動させる。このことにより、ボックス23の開口25が閉塞される。以上の動作により、ディスプレイ21は使用可能な状態となる。
尚、詳細な説明は省略するが、ディスプレイ21を収納する場合には、上述の一連の動作を逆の手順で行うことにより、ディスプレイ21を使用位置から収納位置へ移動させ、伸張状態の蓋体29によりボックス23の開口25を閉塞する。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、図2及び図7に示すように、ディスプレイ21をヒンジ部27により収納位置へ移動した状態で、ボックス23の開口25を伸張状態の蓋体29によって閉塞することができる。さらに、図6及び図11に示すように、ディスプレイ21をヒンジ部27により使用位置へ移動した状態で、ボックス23の開口25を収縮状態の蓋体29によって閉塞することができる。
したがって、ディスプレイ21の不使用時はもちろん、使用時であっても、蓋体29がインストルメントパネル3の上方に突出することが無いため、蓋体29が運転者の視界を妨げないようにすることができる。つまり、運転者の視界を拡大することができる。
そのことに加え、ディスプレイ21の使用時において、蓋体29を収縮状態として倒すことができると共に、その収縮状態の蓋体29によってボックス23の開口25を閉塞できることから、インストルメントパネル3上にディスプレイ21以外の突出物が無くなると共に、蓋体29によりボックス23の内部が視認できなくなるため、ディスプレイ21の周りの見栄えを飛躍的に向上させることができる。
さらに、蓋体基端部97に蓋体先端部99をスライド移動させるための第1ガイド溝105を形成することによって、蓋体先端部99を蓋体基端部97に容易に収納できる。また、ボックス23の開口縁に、第1ガイド溝105に連続する第2ガイド溝115を形成したので、ディスプレイ21が収納位置に移動しているときに、ボックス23の開口25を上記各ガイド溝105,115の双方に沿って容易に閉塞できる。そのことに加え、第2ガイド溝115により、伸張状態の蓋体29の揺動を防止してロックすることができる。
《発明の実施形態2》
図12及び図13は、本発明に係る車両用ディスプレイの収納装置の実施形態2を示している。尚、以下の実施形態では、図1〜図11と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態は、上記実施形態1に対し、蓋体29の構造が異なっている。すなわち、本実施形態の蓋体29は、ボックスインナー部材35にヒンジ103を介して揺動可能に支持された蓋体基端部97と、蓋体基端部97の先端側に支持された蓋体先端部99と、蓋体先端部99を蓋体基端部97の先端周りに回動させるためのヒンジ部117とを備えている。
すなわち、上記ヒンジ部117は、左右方向に延びるヒンジ軸119を有し、蓋体基端部97の先端と蓋体先端部99の基端とを連結している。このことにより、蓋体29は、図12に示すように、蓋体基端部97及び蓋体先端部99が連続する板状に変形することにより伸張状態となる。一方、蓋体29は、図13に示すように、蓋体先端部99が蓋体基端部97に重なるように折りたたまれることによって収縮状態となる。
収納位置にあるディスプレイ21を使用する場合には、図12に示すように、蓋体29の先端を、伸張状態のまま上方へ揺動させる。その後、図13に示すように、蓋体先端部99を折りたたんで蓋体29を収縮状態とする。続いて、ディスプレイ21を収納位置から使用位置へ揺動した後に、上記収縮状態の蓋体29の先端を下方へ揺動し、ボックス23の開口25を閉塞する。
したがって、本実施形態によっても、ディスプレイの不使用時及び使用時の双方において、ボックス23の開口25を蓋体29により閉塞できるため、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。また、ヒンジ部117により、蓋体先端部99を蓋体基端部97へ容易に収納することができる。
参考例
図15〜図17は、本発明の参考例に係る車両用収納ボックス2を示している。車両用収納ボックス2は、上記実施形態1の収納装置1に対し、ディスプレイ21やフランジ部27を設けないで、収納部であるボックス23の内部に小物等を収納できるようにしたものである。図15は一部開放状態の収納ボックス2を示す斜視図であり、図16は全部開放状態の収納ボックス2を示す斜視図である。また、図17は閉塞状態の収納ボックス23を示す断面図である。
図16に示すように、収納ボックス2は、インストルメントパネル3の上面に開口されたボックス状の収納部23(つまりボックス23)と、このボックス23における車両前方側に設けられ、ボックス23の開口25を開閉する蓋体29とを備えている。
収納部23及び蓋体29は、上記実施形態1の収納装置1と同様の構成を有している。すなわち、ボックス23は、ボックスインナー部材35とボックスアウター部材37とにより構成されている。ボックスアウター部材37には上記開口25が形成される一方、ボックスインナー部材35は凹状容器に形成されている。一方、蓋体29は、蓋体基端部97と蓋体先端部99とにより構成され、アーム101を介してボックスインナー部材35の車両前方側に揺動可能に支持されている。
そうして、蓋体29は、図17に示すように下方に倒伏してボックス23の開口25を閉塞する閉塞位置と、図16に示すように上方に起立して開口25を開放する開放位置との間で揺動可能になっている。したがって、ボックス23の開口25は、閉塞位置に揺動した伸張状態の蓋体29によって閉塞される一方、閉塞位置よりも上方の開放位置に揺動した収縮状態の蓋体29によって開放されるようになっている。
また、この収納ボックス2にも、上記実施形態1と同様に、蓋体29の蓋体基端部97には蓋体先端部99をその表面に沿ってスライド移動させるための第1ガイド溝105が形成されている。一方、ボックス23の開口縁には、蓋体基端部97が開口25を閉塞した状態で第1ガイド溝105に連続する第2ガイド溝115が形成されている。このことにより、蓋体29は、図15に示すように、閉塞位置において蓋体先端部99が蓋体基端部97に対してスライド移動し、伸張状態から収縮状態に変形することによって、開口25の一部を開放するようになっている。
そのことにより、開口25を、図17に示す閉塞状態から、図15に示す一部開放状態(一部閉塞状態)を介して図16に示す全部開放状態へ、一連の動作で連続して開放できるようになっている。また、逆の動作によって、開口25を一連の動作で連続して閉塞できるようになっている。
したがって、本参考例によると、ボックス23の開口25を大きく開放した状態でも、蓋部29がインストルメントパネル3の表面から大きく突出しないようにすることができるため、運転者の視界を大きく遮らないようにすることができる。また、蓋体29が大きく突出しないことから、開放状態の収納ボックス2の見栄えを向上させることができる。
さらに、収納ボックス2は、蓋体29を開口25の開放時にインストルメントパネル3の内部に収容する構造を有していないため、その蓋体29の収容のためのスペースを省略して、開口25の拡大を図ると共にボックス23の容積を容易に増大させることができる。
さらに、図15に示すように、開口25を閉鎖している蓋体29に対し、蓋体先端部99を車両前方側へスライド移動させることにより、蓋体29自体を上方に起立させないで開口25の一部を開放させることができるため、収納ボックス2の中身を見栄え良く且つ容易に確認することができる。特に、収納物がカード等の小さいものである場合には、一部開放状態の開口25から出し入れすることができる。
以上説明したように、本発明は、車両に搭載されるディスプレイの収納装置について有用であり、特に、収納部の開口の開放状態において、蓋体が運転者の視界を遮断しないようにすると共に見栄えを向上させる場合に適している。
車両後方側から見た運転席の外観を示す図である。 実施形態1のディスプレイが収納された状態の収納装置を示す斜視図である。 蓋体が収縮状態になった状態の収納装置を示す斜視図である。 収縮状態の蓋体によりボックスの開口が開放された収納装置を示す斜視図である。 ディスプレイが使用位置に移動した収納装置を示す斜視図である。 収縮状態の蓋体によりボックスの開口が閉塞された収納装置を示す斜視図である。 図2におけるVII−VII線断面図である。 図3におけるVIII−VIII線断面図である。 図4におけるIX−IX線断面図である。 図5におけるX−X線断面図である。 図6におけるXI−XI線断面図である。 実施形態2の伸張状態の蓋体を示す断面図である。 実施形態2の収縮状態の蓋体を示す断面図である。 ヒンジ部を拡大して示す斜視図である。 蓋体が収縮状態になった状態の収納ボックスを示す斜視図である。 収縮状態の蓋体により開口が開放された収納ボックスを示す斜視図である。 蓋体により閉塞された収納ボックスを示す断面図である。 従来の収納装置の外観を示す斜視図である。 従来の収納ボックスを示す斜視図である。
1 車両用ディスプレイの収納装置
2 車両用収納ボックス
3 インストルメントパネル
21 ディスプレイ
23 ボックス(収納部)
25 開口(収納部の開口)
27 ヒンジ部(ディスプレイ保持手段)
29 蓋体
97 蓋体基端部(基端部)
99 蓋体先端部(先端部)
105 第1ガイド溝
115 第2ガイド溝
117 ヒンジ部

Claims (4)

  1. インストルメントパネルの上面に開口され、ディスプレイが収納される収納部と、
    上記収納部における車両後方側に設けられ、上記ディスプレイを上記収納部の内部の収納位置と上記収納部の外部の使用位置との間で移動可能に保持するディスプレイ保持手段と、
    上記収納部における車両前方側に設けられ、上記収納部の開口を開閉する蓋体とを備えた車両用ディスプレイの収納装置であって、
    上記蓋体は、上記収納部における車両前方側で揺動可能に支持された基端部と、該基端部に支持された先端部とを有し、上記先端部が上記基端部に連続して延びる伸張状態と、上記先端部が上記基端部に重なるように収縮する収縮状態とに変形するように構成され、
    上記収納部の開口は、上記ディスプレイが上記収納位置に移動した状態で、伸張状態の上記蓋体により閉塞される一方、上記ディスプレイが上記使用位置に移動した状態で、収縮状態の上記蓋体により閉塞されるように構成されている
    ことを特徴とする車両用ディスプレイの収納装置。
  2. 請求項1において、
    上記基端部には、上記先端部を上記基端部の表面に沿ってスライド移動させるための第1ガイド溝が形成されている
    ことを特徴とする車両用ディスプレイの収納装置。
  3. 請求項2において、
    上記収納部の開口縁には、上記基端部が上記収納部の開口を閉塞した状態で上記第1ガイド溝に連続する、第2ガイド溝が形成されている
    ことを特徴とする車両用ディスプレイの収納装置。
  4. 請求項1において、
    上記蓋体は、上記先端部を上記基端部の先端周りに回動させるためのヒンジ部を有している
    ことを特徴とする車両用ディスプレイの収納装置
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