JP2013172250A - 光照射装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の点光源としてのLED43は、LED基板51に実装限界あるいはそれに近い配列ピッチで実装されている。LED43の出射面と、導光板403の入射面403aとの距離は、中央部から両端部側に向って短くなるように設定されている。これにより、端部側では、入射光量が増加する。
【選択図】図9
Description
このような画像読取装置の光源としては、蛍光灯やキセノンランプ等の棒状光源、あるいはLED等の点光源が使用されている。
特にLEDは、光源の立ち上がりスピードの高速化、長寿命、省エネルギー等の要望からキセノンランプの代用として採用されることが多くなっている。
しかしながら、今までのLEDの間隔を変化させることで主走査方向の照度分布を作り出す方法では、端部のLED実装間隔は実装限界以上に密にすることはできないため、読取装置の集光手段の画角とLED実装限界で、基板に実装できるLEDの数は決まってしまう。
例えば、半画角が30°の場合、端部は中央部と比較し1.78倍の照度が要求される。この照度差をLEDの間隔変化で補正する場合、ある主走査位置における原稿面の照度はその主走査位置でのLEDの間隔にほぼ反比例するため、端部のLED間隔と比較し中心部のLED間隔は1.78倍広く設定する必要がある。
このためLED基板に実装できるLEDの数は、実装限界で基板上に一様に並べた場合よりも減ってしまい、例えば高速機のような高い光量が要求される読取光学系に対応できなくなってしまうという問題があった。
すなわち、特許文献1の方式では、主走査方向中央部での透過率(光利用効率)を犠牲にして端部の光量を増加させるという技術思想に基づいているため、全体的な光量増加(高速機への対応)は望めない。
まず、図11に基づいて、本実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラー複写機の構成及び動作について説明する。
カラー複写機10は、自動原稿搬送装置11、給紙部12、画像読取部(画像読取装置)13および画像形成部(画像形成手段)14等を備えている。
自動原稿搬送装置11は、原稿トレイ16に載置された原稿を給紙ローラや分離ローラ等の各種ローラからなる分離給紙手段17によってコンタクトガラス15上に搬送し、読み取りが終了した原稿を搬送ベルト18によって透明部材としてのコンタクトガラス15上から搬出した後、各種排紙ローラからなる排紙手段19によって排紙トレイ20に排紙する。
給紙部12は、異なるサイズの記録媒体としての記録紙を収納する給紙カセット21a、21bと、給紙カセット21a、21bに収納された記録紙を転写位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段22とを備えている。
画像読取装置13は、第1キャリッジ35、第2キャリッジ36を図11中、左右方向(副走査方向)に駆動して光源により原稿面に光を照射して原稿面を読み取り、この読取光をミラーで反射した後、集光手段としてのレンズユニット37によってCCD等の画像読取センサ(受光素子)に取り込むようになっている。
本画像読取装置は、イメージスキャナに適用してもよく、イメージスキャナを有する複写機やファクシミリ装置、複写機能とファクシミリ機能等とを備えた複合機等の画像形成装置にも適用することができる。
画像読取装置13は、本体フレーム31、駆動軸32、駆動ワイヤ33、ワイヤ駆動プーリ34、第1キャリッジ35、第2キャリッジ36、レンズユニット37、張力スプリング39、キャリッジプーリ40、アイドラプーリ41、42および撮像素子57を備えている。
駆動軸32は図示しないモータに連結されており、駆動軸32の両端部にはワイヤ駆動プーリ34が取付けられている。ワイヤ駆動プーリ34には駆動ワイヤ33が巻回されており、駆動ワイヤ33は所定方向である図2中の左右方向に延在している。
駆動ワイヤ33は第1キャリッジ35の駆動用と第2キャリッジ36の駆動用の2本が用いられるが、図2では第2キャリッジ36の駆動用の駆動ワイヤ33を図示している。
本実施の形態では、駆動ワイヤ33が2本、アイドラプーリ41、42が本体フレーム31の四隅に4個設けられている。
第2キャリッジ36にはキャリッジプーリ40が設けられており、駆動ワイヤ33はキャリッジプーリ40やアイドラプーリ41、42を経由するようになっている。
一対の側板407bの間には、第1ミラー44aが取付けられている。
なお、図2では、紙面厚み方向(主走査方向)に間隔をおいて一対設けられた側板のうち、一方の側板407bのみを示している。
ベース407には、保持部材としての受け台405がネジ(不図示)によって取付けられている。受け台405は放熱性の良好な板金からなり、ベース407に対する取付面を有する取付部と、ベース407と所定の角度をなすように折り曲げられた斜面部とを有する。
受け台405の下段405dには、平板状の回路基板としてのLED基板51がネジ409によって取付けられている。LED基板51には、点光源としての複数のLED43が主走査方向に直線状に配設されている。
ネジ409は、カバー406の取付部側(図3中の右側)に偏って配置され、LED基板51の主走査方向の両端を固定している。
導光板403は、透過率の高い樹脂等によって、主走査方向に扁平な略直方体として形成されている。導光板403と一体形成(型成形)された3つの位置決めピン404(凸部)が、位置決めピン404の位置に対応して形成された、受け台405の表裏を貫通する3つのピン穴(不図示)に挿入されている。
3つの位置決めピン404は、導光板403の下面の3箇所(長手方向の中央および両端)に形成されている。
複数のLED43と、導光板403とにより、本実施形態の光照射装置が構成されている。
図5は、主走査方向の一方の端部側における導光板403の入射面とLED43との位置関係の一例を示す図である。
図5(b)に示すように、端部側に位置する2つ(最端から中央部に向って2つ;反対側の端部において同じ)のLED43aは、導光板403の入射面403aに対し、距離t1で配置され、両端部を除くその他のLED43bは導光板403の入射面403aに対し、距離t2(t1<t2)で配置されている。
このため、精度が要求される導光板403とLED43の隙間管理箇所は、Lの範囲(隙間t1の箇所)のみとなり、隙間管理において公差積み上げ範囲が限定される。
隙間管理範囲が狭いため、導光板403と両端部のLED43とは小さな隙間で精度良く配置構成することが可能となり、より光利用効率が高い光照射装置を実現することができる。
図6はLED43の出射面と導光板の入射面403aとの距離の変化による光の利用効率を示す図である。
図6(a)は、導光板403とLED43aの隙間がt1の場合を示す図である。この場合、実際に導光板に入射する有効光角度はβとなる。
図6(b)は、導光板403の入射面403aとLED43bの出射面との隙間がt2の場合を示す図である。この場合、実際に導光板に入射する有効光角度はαとなる。
導光板403とLED43との隙間がt1<t2であれば、有効光角度はβ>αとなり、β−α分が入射光のロスとなる。したがって、LED43と導光板403は近づけるほど入射光量が増加し光利用効率(入射効率)が増加する。
この方式では、LED基板に実装できるLEDの数は、実装限界で基板上に一様に並べた場合よりも減ってしまい、光量増加が要求される高速機には対応できなかった。
これに対し、本発明では、LEDを実装限界で並べても、端部での照度低下を導光板403の入射面403aとLEDとの距離変化によって克服しているので、実装限界またはこれに近いピッチで並べたことによる主走査方向全体に亘る光量増加を維持することができる。
図7(a)に示す従来方式に比べ、本発明を実施した場合には、図7(b)に示すように、集光手段のcos4乗則に従う照度減少を効果的に補正する光量特性を維持しながら主走査方向全体に亘って光量を増加させることができる。
本実施形態では、主走査方向端部側での光量増加を、LED43の出射面と導光板403の入射面403aとの距離が近付くことで説明したが、LED43が光照射面としての原稿面に物理的に近付くことにより端部光量が増加する、と捉えることもできる。
すなわち、光源と原稿面との距離は短ければ短いほど光量ロスは少なくなるが、本実施形態に係る「補正を行いたい領域でのLED43の副走査方向の位置ずれ配置」はこれに合致する。
本発明を実施した場合、照明Md光量が上がることにより、センサ面光量が増加し、装置全体でより高い照度の照明装置が構成できる効果があることが確認できる。
図9(a)は、両端部における点光源(LED)の配置が、主走査方向に単数で、副走査方向に2列以上の段配列となっているパターンを示している。「副走査方向」は、LED43の「光軸方向」と表現することもできる。
LED43を1個単位でずらしているため、照射分布の補正に対し細かく対応できる。導光板は入射面が単一な平面形状とすることができるので、導光板の成型コストを低減できるメリットもある(以下のパターンにおいて同じ)。
図9(b)は、両端部における点光源の配置が、主走査方向に単数で、副走査方向に1列の段配列となっているパターンを示している。
この場合、照射分布の補正に対し、端部付近のみの小さな範囲の補正に対応できる。
図9(c)は、両端部における点光源の配置が、主走査方向に複数で、副走査方向へ2列以上の段配列となっているパターンを示している。
この場合、照射分布の補正に対し、照射範囲全体の分布状態に細かく対応できる。
図9(d)は、両端部における点光源の配置が、主走査方向に複数で、副走査方向に1列の段配列となっているパターンを示している。
この場合、照射分布の補正に対し、端部付近のみの小さな範囲の補正に対応でき、かつ複数の点光源による補正効果は大きい。
図9(e)は、点光源の導光体の入射面に対する距離が、中央部から両端部側に向かって段階的に短くなっているパターンを示している。すなわち、各LED43は中央部を基準に両端部側に向かってずれ量が少しずつ多くなるように配置され、全体として弧状配置となっている。
この場合、主走査方向全体に亘って補正が滑らかとなり、全体範囲精度を高めることができる。
図10(a)は、導光体の入射面側の形状が、端部側においてLED43に近付く1段もしくは複数段の段状に形成されているパターンを示している。
点光源は1列に配列されているので、点光源の配列における寸法管理を容易にすることができる。導光板は平面による段形状であるため、寸法管理が容易であり、成型時の制約を受けにくく低コストでの成型も可能となるメリットがある。
図9(e)と同様に、滑らかな多数の段階形状としてもよい。
図10(b)は、導光板403の入射面側の形状が、端部側に向ってLED43に徐々に近付くように弧状に形成されているパターンを示している。
本例においても、点光源は1列に配列されているので、点光源の配列における寸法管理を容易にすることができる。
導光板は曲面形状であるため、金型の作成に若干の制約が生じるが、入射光の回析による主走査方向照度分布のバラツキを防止できるメリットがある。
また、実装限界で配列した場合でも、その光利用効率は減殺されることなくそのまま維持されるので、引用文献1の方式に対しても優位性を有することは明らかである。
37 集光手段としてのレンズユニット
43 点光源としてのLED
57 受光素子としてのCCD
Claims (12)
- 複数の点光源と、
前記点光源の出射面から出射された光の出射方向前方に位置づけられ、入射した光を案内して光を照射すべき領域に向って出射する透光性材料からなる導光体と、
を備えた光照射装置において、
前記導光体の入射面と前記複数の点光源との間の距離が、主走査方向における中央部よりも両端部側の方が前記導光体への入射光量が大きくなるように、あるいは入射効率が高くなるように設定されていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項1に記載の光照射装置において、
前記複数の点光源が、主走査方向における中央部よりも両端部側の方が前記導光体の入射面に近付くように配置されていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項2に記載の光照射装置において、
両端部における前記点光源の配置が、主走査方向に単数で、副走査方向に2列以上の段配列となっていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項2記載の光照射装置において、
両端部における前記点光源の配置が、主走査方向に単数で、副走査方向に1列の段配列となっていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項2に記載の光照射装置において、
両端部における前記点光源の配置が、主走査方向に複数で、副走査方向へ2列以上の段配列となっていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項2に記載の光照射装置において、
両端部における前記点光源の配置が、主走査方向に複数で、副走査方向に1列の段配列となっていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項2に記載の光照射装置において、
前記点光源の前記導光体の入射面に対する距離が、中央部から両端部側に向かって段階的に短くなっていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項1に記載の光照射装置において、
前記複数の点光源が、主走査方向における中央部よりも両端部側の方が前記導光体の入射面に近付くように、前記導光体の入射面側の形状が設定されていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項8に記載の光照射装置において、
前記導光体の入射面側の形状が1段もしくは複数段の段状に形成されていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項8に記載の光照射装置において、
前記導光体の入射面側の形状が弧状に形成されていることを特徴とする光照射装置。 - 請求項1〜10のいずれか1つに記載の光照射装置と、該光照射装置から出射した光線により照明された原稿からの反射光を集光する集光手段と、該集光手段にて集光した光線を受光する受光素子とを有することを特徴とする画像読取装置。
- 請求項11に記載の画像読取装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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