JP6060580B2 - 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、原稿等の被照明面にライン状に照明光を照射する照明装置、該照明装置を照明光学系に用いた画像読取装置、及び該画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
一般に、複写機、ファクシミリ装置及び複合機等に設けられたスキャナ装置としての画像読取装置では、光源から原稿に光を照射し、原稿からの反射光を複数のミラーで折り返してCCDイメージセンサ等の撮像素子に入射させるようにしている。
近年、このような画像読取装置では、光源の立ち上がりのスピード化、省エネルギー化、長寿命化等の要望があり、光源として点光源であるLED(発光ダイオード)を用いた照明装置が採用されている。ところが、点光源と見なせるほど小さい発光面を備える複数のLEDを主走査方向にライン状に実装したLED光源を使用した場合、主走査方向にLEDのピッチに相当するリップル状の照度ムラが生じて、主走査方向に均一な照度分布が得られないことになる。
このため、近年、LED光源と照明対象物(原稿)との間に透明樹脂等からなる直方体形状の導光部材を配置し、LED光源から出射された光を導光部材によって、主走査方向に均一な照度分布が得られるようにした照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載の照明装置は、複数のLEDを主走査方向にライン状に実装したLED光源と、入射面から入射した光を出射面から照明対象物(原稿)の被照射領域(原稿読取領域)へ導光させる導光体と、導光体の出射面から出射した光の一部を照明対象物の被照射領域側に反射させる反射部材(リフレクタ)を備えている。
ところで、前記特許文献1に記載の照明装置では、導光体の両端部(主走査方向の両端部)に、LEDを実装した基板をビス固定するためのビス穴が形成されている。このため、入射面から導光体内に入射したLEDからの光の一部が前記ビス穴によって散乱することによって、導光体の出射面から被照射領域へ入射される光量が若干減少し、照明効率が低下する。
そこで、本発明は、導光体内で光の散乱をなくして照明効率の低下を抑えることができる照明装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明は、原稿読取領域を照明する照明装置であって、光源と、導光体と、前記導光体を保持する導光体保持部材と、反射板と、を備え、前記光源は、複数の発光素子を有し、前記複数の発光素子は一方向に沿って配置されており、前記導光体は、前記複数の発光素子から出射された光が入射する入射面と、前記導光体の内部を進行した光を出射する出射面と、を有し、前記出射面から出射した光のうちの一部は前記原稿読取領域を照明し、前記反射板は、前記原稿読取領域を挟んで前記出射面と対向して配置され、前記出射面から出射した光のうち前記原稿読取領域へ向かう光以外の光の少なくとも一部を前記原稿読取領域へ向けて反射し、前記導光体はさらに、原稿面と反対側の下面に一体に形成された複数の位置決め突起を有し、前記導光体保持部材は、前記各位置決め突起の位置に対応して嵌合穴を複数有し、該嵌合穴に前記各位置決め突起を嵌合して前記出射面を前記原稿読取領域側に向けて前記導光体を保持し、前記複数の位置決め突起は、前記下面の前記入射面と前記出射面との間の中間位置よりも前記入射面に近い側であって、かつ、前記入射面から前記導光体内に入射した前記光源からの光のうち、前記各位置決め突起の位置で全反射後に前記導光体内を導光して前記出射面から出射した光が直接到達する位置が、前記原稿読取領域以外となる位置に形成されていることを特徴としている。
本発明に係る照明装置によれば、導光体の下面に主走査方向に沿って各位置決め突起を一体に形成し、各位置決め突起を導光体保持部材の各嵌合穴に嵌合して位置決め固定している。このため、導光体内に導光体固定用のビス穴等を設ける必要がないので、入射面から導光体内に入射した光源からの光が、導光体内で散乱することなく出射面から出射して読取対象領域側に向かう。よって、照明効率の低下を抑えて良好に読取対象領域を照明することができる。
本発明の実施形態1に係る画像読取装置(照明装置)を備えた画像形成装置(複写機)の構成を示す概略図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置の構成を示す概略図。 本発明の実施形態1に係る照明装置の構成を示す概略図。 (a)は、実施形態1における導光体の下面側を示す斜視図、(b)は、導光体を保持する下側保持板を示す斜視図。 導光体の下面の各位置決め突起の位置で全反射し、出射面から出射した照明光が直接的に原稿読取領域に到達していなく、少しずれている状態を示す図。 導光体の下面の各位置決め突起の位置で全反射し、出射面から出射した照明光が直接的に原稿読取領域に到達している状態を示す図。 位置決め突起の位置と照度平坦性との関係を示した図。 本発明の実施形態3に係る画像読取装置の構成を示す概略図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の一例としての電子写真方式の複写機の構成を示す概略図である。なお、この画像読取装置には、本発明の実施形態1に係る照明装置を備えている。
図1に示すように、本実施形態に係る複写機(画像形成装置)1は、装置本体2の上部側に画像読取装置3を備えている。
(画像読取装置3の構成、動作)
図1、図2に示すように、この画像読取装置3は、照明装置4及び第1ミラー5を搭載した第1キャリッジ6と、第2、第3ミラー7a,7bを搭載した第2キャリッジ8と、結像レンズ9と、CCDラインセンサ10を備えている(照明装置4の詳細については後述する)。なお、画像読取装置3の上部に自動原稿搬送装置(不図示)を備えていてもよい。
画像読取装置3は、コンタクトガラス11上に載せられた原稿Gの画像をスキャンして読み取る場合、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ8を図の左右方向(副走査方向)に移動機構(不図示)によって移動させる。この際、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ8を副走査方向に移動させる過程で、第1キャリッジ6の照明装置4により原稿Gの原稿読取領域G1を照明し、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ8の各ミラー(第1ミラー5、第2、第3ミラー7a,7b)により原稿読取領域G1からの反射光を折り返させ、この折り返された反射光を結像レンズ系9により結像してCCDラインセンサ10で読み取らせるようになっている。
(複写機(画像形成装置)1の構成、動作)
図1に示すように、本実施形態の複写機1は、4つの画像形成部31a、31b、31c、31d、露光装置32、中間転写ベルト33、定着装置34、給紙カセット35a、35b等を備えている。
各画像形成部2a、2b、2c、2dは、感光体ドラム36、帯電器37、現像装置38、1次転写ローラ39、感光体ドラムクリーニング装置40をそれぞれ有している(なお、画像形成部31b、31c、31dにおけるこれらの部材への符号は省略している)。画像形成部31a、31b、31c、31dの各現像装置38は、現像剤としてのY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナーがそれぞれ収容されている。
無端ベルト状の中間転写ベルト33は、複数のローラ(駆動ローラ41、2次転写対向ローラ42、第1従動ローラ43、第2従動ローラ44)間に掛け渡されて張架されており、駆動ローラ41の回転駆動により矢印a方向に移動する。各画像形成部31a、31b、31c、31dの1次転写部材としての各1次転写ローラ39は、中間転写ベルト33を間に挟むようにして感光体ドラム36に当接しており、2次転写対向ローラ39は、中間転写ベルト33を間に挟むようにして2次転写ローラ45に当接している。
定着装置34は、圧接する定着ローラ46と加圧ローラ47を有している。また、2次転写部(2次転写対向ローラ42と2次転写ローラ45間)と定着装置34の定着ニップ(定着ローラ46と加圧ローラ47間)の間には、2次転写部にてトナー像が転写された転写材を前記定着ニップへ搬送ガイドする無端ベルト状の搬送ベルト50が設置されている。
この複写機1の画像形成動作時においては、画像形成部31a、31b、31c、31dの所定のプロセススピードで回転駆動される各感光体ドラム36表面を各帯電器37によりそれぞれ一様に帯電させる。そして、露光装置32により、上記した画像読取装置3で読み取られた原稿Gの画像データに応じた露光走査を帯電された各感光体ドラム36表面に行って、静電潜像を形成した後に、各現像装置38でそれぞれ現像を行うことにより、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が各感光体ドラム36表面にそれぞれ形成される。
そして、画像形成部31a、31b、31c、31dの各感光体ドラム36表面にそれぞれ形成された各色のトナー像は、駆動ローラ41の回転駆動により矢印a方向に移動する中間転写ベルト33表面に、転写バイアスが印加された各1次転写ローラ39により順次重ね合わされるようにして転写(1次転写)される。なお、1次転写後に各感光体ドラム36表面に残留している残トナーは、各感光体ドラムクリーニング装置40により除去される。
そして、給紙カセット35a、35bの選択された一方から1枚ずつ給紙される記録媒体としての用紙Pを、搬送路48を通してレジストローラ49まで搬送させて一旦止めておく。そして、所定のタイミングでレジストローラ49を回転させて用紙を2次転写対向ローラ42と2次転写ローラ45間の2次転写部に搬送し、転写バイアスが印加された2次転写ローラ45により中間転写ベルト33表面に担持されているフルカラーのトナー像を用紙の表面に転写(2次転写)する。
そして、トナー像が転写された用紙は、移動する搬送ベルト50により定着装置34に搬送され、定着装置34の定着ローラ46と加圧ローラ47間の定着ニップにより加熱・加圧され、用紙表面にフルカラーのトナー画像が定着される。フルカラーのトナー画像が定着された用紙は、複数の排紙ローラ対52a,52b,52cを設けた排出搬送路51を通して排紙トレイ53上に排出される。
(照明装置4の構成)
図3は、本発明の実施形態1に係る照明装置4を示す概略断面図である。この照明装置4は、上記したように画像読取装置3の第1キャリッジ6に搭載されており、原稿照明用光源として用いられる。なお、図3において、図の左右方向が副走査方向であり、この副走査方向と直交する方向が主走査方向である。
図3に示すように、この照明装置4は、LED光源12と、光透過性を有する樹脂材からなる導光体13と、反射面14aを有する反射板14を主要構成部材として備えている。
LED光源12は、トップビュータイプのLEDが主走査方向に沿ってライン状に所定間隔で複数配置された光源であり、保持板15に固定された基板16上に実装されている。なお、LEDとしては、例えば白色光を発する白色LEDを用いることができる。
導光体13は、主走査方向に沿って直方体状に形成されており、LED光源12と対向する入射面13a、この入射面13aと反対側の出射面13b、コンタクトガラス11側の上面13c、この上面13cと反対側の下面13dを有している。なお、出射面13bには、この出射面13bから出射する光が拡散するように、微小な凹凸面状とした拡散処理が施されている。また、導光体13は、上側保持板17と下側保持板18で挟まれるようにして保持されており、上側保持板17と下側保持板18の基端側は、保持板15に複数のネジ19で固定されている(本発明の特徴である導光体13の詳細については後述する)。
なお、導光体13の入射面13a、出射面13bがコンタクトガラス11上の原稿読取領域G1側を向くように、保持板15は、コンタクトガラス11と平行に配置されたベースプレート20に所定の角度で傾斜して固定されている。
ベースプレート20には、コンタクトガラス11上の原稿読取領域G1からの反射光を第1ミラー5(図2参照)側に通すための開口部20aが形成されている。なお、図3において、符号Aは、原稿読取領域G1からの反射光の光軸(以下、「読取光軸」という)である。また、原稿読取領域G1は、主走査方向に沿ったライン状の領域である。
ベースプレート20の開口部20a(読取光軸A)を挟んで導光体13と反対側には、反射板14の基端部が固定されており、反射板14の反射面14aは、原稿読取領域G1側を向くように傾斜している。なお、上記したように導光体13の入射面13a、出射面13bも原稿読取領域G1側を向いている。
(導光体13の詳細な構成)
図4(a)に示すように、導光体13の下面13dには、主走査方向に沿って3つの位置決め突起21が中央部と両側付近に一体に形成されている。これらの位置決め突起21は、例えば射出成型法を用いることで導光体13の下面13dに一体に形成することができる。
なお、図4(a)では、導光体13の上下を逆にして、下面13d側を上にしている。また、図4(b)に示すように、下側保持板18の表面には、前記3つの位置決め突起21の位置に応じて3つの嵌合穴22が主走査方向に沿って形成されている。下側保持板18の各嵌合穴22に導光体13の下面13dに一体に形成した各位置決め突起21を嵌合することにより、導光体13が下側保持板18上にがたつきなく位置決めされて固定される。
導光体13の下面13dに一体に形成した各位置決め突起21は、導光体13の入射面13aと出射面13bとの間の中間部よりも少し入射面13a側に位置するようにして設けられている(詳細は後述する)。
そして、図3に示したように、導光体13の下面13dに形成した各位置決め突起21を下側保持板18の各嵌合穴22に嵌合して位置決め固定し、更に導光体13の上面13cに上側保持板17を設置して導光体13を両面から挟み込み、上側保持板17と下側保持板18を傾斜した保持板15にネジ19で固定している。この際、保持板15が所定の角度に傾斜しているので、導光体13は、その出射面13bが原稿読取領域G1側を向くように設置されている。例えば、導光体13は、ベースプレート20に対して30度程度傾斜して設置されている。
(照明装置4による原稿照明動作)
LED光源12から出射される光は所定の広がりを有している。このため、照明装置4による原稿照明動作時には、LED光源12から出射された光が入射面13aから導光体13内に入射すると、入射角の小さな一部の光は、導光体13内をそのまま透過して出射面13bから出射し、また、入射角の大きな一部の光は、導光体13の上面13cと下面13dの間、及び両側面(主走査方向側の側面)の間を全反射しながら出射面13b側に向かい、出射面13bから出射する。
そして、図3に示したように、導光体13の出射面13bから出射した光の大部分は原稿読取領域G1側に向かい、この原稿読取領域G1付近を照明する。また、導光体13の出射面13bから出射した光の一部は反射板14の反射面14a側に向かう。そして、反射板14は所定角度で傾斜しているので、反射板14の反射面14aで反射した光(反射光)は原稿読取領域G1側に向かい、この原稿照射領域G1付近を照明する。
このように、本実施形態の照明装置4は、導光体13と反射板14(反射面14a)によって、読取光軸Aを挟んで原稿読取領域G1の両方向から照明することができる。よって、この照明装置4を備えている画像読取装置3は、例えば、読取る原稿に折り目や、切り貼りされて紙厚分の段差がある場合でも、これらの部分に照明影が生じることが防止して、高品位な原稿読取を行うことができる。
また、本実施形態の照明装置4は、上記したように導光体13の下面13dに各位置決め突起21を一体に形成し、各位置決め突起21を下側保持板18の各嵌合穴22に嵌合して位置決め固定している。このため、導光体13内に導光体固定用のビス穴等を設ける必要がないので、入射面13aから導光体13内に入射したLED光源12からの光が、導光体13内で散乱することなく出射面13bから出射して原稿読取領域G1側に向かう。よって、照明効率の低下を抑えて良好に原稿読取領域G1を照明することができる。
また、導光体13の下面13dに各位置決め突起21を一体に形成し、各位置決め突起21を下側保持板18の各嵌合穴22に嵌合して位置決め固定することにより、導光体13を安定して下側保持板18上に固定することができる。更に、各位置決め突起21は、射出成型によって導光体13の下面13dに容易に一体に形成できるので、低コスト化を図ることができる。
ところで、導光体13の出射面13bから出射した光が主走査方向に沿った原稿読取領域G1付近を直接的に照明する際に、入射面13aから導光体13内に入射したLED光源12からの光のうち、下面13dの各位置決め突起21の位置で全反射し、上面13cとの間で全反射を繰り返す光が出射面13bから出射して原稿読取領域G1に到達する場合(以下、位置決め突起21の位置に対応している原稿読取領域G1への照明光を「位置決め突起領域照明光」という)、この位置決め突起領域照明光の照度(照明輝度)は、位置決め突起21内での光の反射に起因して、原稿読取領域G1を照明する他の照明光の照度よりも少し低下する。
このため、導光体13の出射面13bから出射した光が原稿読取領域G1付近を直接的に照明する際に、上記した位置決め突起領域照明光が含まれていると、原稿読取領域G1での照度平坦性が低下し、原稿読取領域G1を均一に照明できなくなる。なお、本実施形態における原稿読取領域G1での照度平坦性(%)は、以下の式(1)で定義した値である。
照度平坦性(%)=(主走査方向に沿った原稿読取領域G1における最小照度)/主走査方向に沿った原稿読取領域G1における最大照度)×100 …式(1)
そこで、本願発明者の実験によれば、図5に示すように、導光体13の傾斜角を30度、導光体13の出射面13bと入射面13aとの間の距離L1を10mm、出射面13bと位置決め突起21との間の距離L2を6〜7mm、導光体13の厚みDを4mmとしたときに、上記した位置決め突起領域照明光の光束C(斜線で示した領域)は、直接的には原稿読取領域G1に到達していなく、少しずれている。
これにより、導光体13の出射面13bから直接的に原稿読取領域G1を照明する照明光に前記位置決め突起領域照明光が含まれないので、原稿読取領域G1での照度平坦性が向上し、原稿読取領域G1を均一に照明することができる。よって、この照明装置4を備えている画像読取装置3は、高品位な原稿読取を行うことができる。更に、この画像読取装置3を備えている複写機(画像形成装置)1は、画像形成動作で高品位な画像を出力することができる。
一方、図6に比較例は、出射面13bと位置決め突起21との間の距離L2(位置決め突起21の位置)が3mmのときの場合であり、上記した位置決め突起領域照明光の光束C(斜線で示した領域)の一部が、原稿読取領域G1に直接的に到達して入射している。なお、図5、図6では、導光体13を挟んで固定している上側保持板17、下側保持板18、保持板15、LED光源12を実装している基板16等は省略している。
図7は、出射面13bと位置決め突起21との間の距離L2(位置決め突起21の位置)を1〜8mmの間で変化させたときの照度平坦性(%)の測定結果である。この測定結果から明らかなように、出射面13bと位置決め突起21との間の距離L2(位置決め突起21の位置)が、6〜7mmのときに最も照度平坦性が良かった。
図7に示すように、出射面13bと位置決め突起21との間の距離L2(位置決め突起21の位置)が3mmのとき(図6の比較例)は、原稿読取領域G1での照度平坦性は約84.7%であったが、位置決め突起21の位置が6〜7mmのとき(図5の実施形態1)は、原稿読取領域G1での照度平坦性は約86.1%に上昇した。
〈実施形態2〉
図3に示した実施形態1に係る照明装置4では、上記したように導光体13の出射面13bから出射した光の大部分は原稿読取領域G1側に向かい、この原稿読取領域G1付近を照明する。また、導光体13の出射面13bから出射した光の一部は反射板14の反射面14a側に向かう。そして、反射板14は所定角度で傾斜しているので、反射板14の反射面14aで反射した光(反射光)は原稿読取領域G1側に向かい、この照射領域G1付近を照明する。
そして、本実施形態では、導光体13の出射面13bから出射し反射板14の反射面14aを介して原稿読取領域G1に到達する照明光(以下、「反射照明光」という)の照度が、導光体13の出射面13bから出射して原稿読取領域G1に直接的に到達する照明光(直接照明光)の照度よりも小さくなるようにしている。例えば、反射面14aを表面処理して反射率を調整することで、反射照明光の照度を小さくすることができる。
本実施形態では、直接照明光に対する反射照明光の照度比率(%)が35%程度となるように設定している。この場合には、直接照明光の照度を1とすると、反射照明光の照度が0.35であることを意味している。
上記した直接照明光に対する反射照明光の照度比率(%)は、以下の式(2)で定義した値である。
直接照明光に対する反射照明光の照度比率(%)=[(反射板14の反射面14aを介して原稿読取領域G1を照明する光束による中央照度)/(導光体13側から直接原稿読取領域G1を照明する光束による中央照度+反射板14の反射面14aを介して原稿読取領域G1を照明する光束による中央照度)]×100 …式(2)
なお、式(2)において、中央照度は、原稿読取領域G1における主走査方向中央における照度である。
実施形態1の照明装置4では、上記したように位置決め突起領域照明光の光束C(図5参照)は、直接的には原稿読取領域G1に到達していないが、その一部は反射板14の反射面14aに入射し、反射面14aで反射して原稿読取領域G1に到達する。
よって、本実施形態のように、直接照明光に対する反射照明光の照度比率を小さくしておくことで、反射面14aで反射して原稿読取領域G1に到達する位置決め突起領域照明光の割合を小さくできる。これにより、原稿読取領域G1での照度平坦性が向上し、原稿読取領域G1をより均一に照明することができる。
〈実施形態3〉
図8は、本発明の実施形態3に係る上記した照明装置4を備えた画像読取装置を示す概略構成図である。
図8に示すように、本実施形態の画像読取装置は、上記した実施形態1の照明装置4と、ミラー23と、結像レンズ24と、CCDラインセンサ25を備え、これらのすべての部材が一つの走行体(キャリッジ)26に搭載されている。そして、この走行体(キャリッジ)26を副走査方向に移動させることで、上記同様に高品位な原稿読取を行うことができる。
また、本実施形態の画像読取装置は、実施形態1の画像読取装置よりも部品数を削減して装置全体の小型軽量化を図ることができるので、走行体26をより高速で動かすことが可能となり、画像読み取りの高速化を図ることができる。
1 複写機(画像形成装置)
3 画像読取装置
4 照明装置
12 LED光源(光源)
13 導光体
13a 入射面
13b 出射面
13c 上面
13d 下面
14 反射板
14a 反射面
18 下側保持板(導光体保持部材)
21 位置決め突起
22 嵌合穴
G1 原稿読取領域(読取対象領域)
特開2008−172564号公報

Claims (8)

  1. 原稿読取領域を照明する照明装置であって
    源と
    光体と、
    前記導光体を保持する導光体保持部材と、
    射板と、を備え、
    前記光源は、複数の発光素子を有し、前記複数の発光素子は一方向に沿って配置されており、
    前記導光体は、前記複数の発光素子から出射された光が入射する入射面と、前記導光体の内部を進行した光を出射する出射面と、を有し、
    前記出射面から出射した光のうちの一部は前記原稿読取領域を照明し、
    前記反射板は、前記原稿読取領域を挟んで前記出射面と対向して配置され、前記出射面から出射した光のうち前記原稿読取領域へ向かう光以外の光の少なくとも一部を前記原稿読取領域へ向けて反射し、
    前記導光体はさらに、原稿面と反対側の下面に一体に形成された複数の位置決め突起を有し、
    前記導光体保持部材は、前記各位置決め突起の位置に対応して嵌合穴を複数有し、該嵌合穴に前記各位置決め突起を嵌合して前記出射面を前記原稿読取領域側に向けて前記導光体を保持し、
    前記複数の位置決め突起は、前記下面の前記入射面と前記出射面との間の中間位置よりも前記入射面に近い側であって、かつ、前記入射面から前記導光体内に入射した前記光源からの光のうち、前記各位置決め突起の位置で全反射後に前記導光体内を導光して前記出射面から出射した光が直接到達する位置が、前記原稿読取領域以外となる位置に形成されていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記導光体は直方体状であり、前記導光体保持部材は、前記導光体を前記原稿読取領域に対して所定の角度で傾斜させて保持することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記反射板の反射率は、前記導光体の前記出射面から出射した光のうちの、前記反射板で反射して前記原稿読取領域に到達する照明光の照度が、前記導光体の前記出射面から出射して前記原稿読取領域に直接的に到達する照明光の照度よりも小さくなる反射率であることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 照明装置で前記稿読取領域を副走査方向に沿って光照射し、前記原稿面からの反射光を、ミラーとレンズを有する読取光学系を介して撮像素子に結像させて、原稿画像を読み取る画像読取装置において、
    前記照明装置は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置であることを特徴とする画像読取装置。
  5. 前記照明装置、前記読取光学系及び前記撮像素子が一つの走行体に搭載されていることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 請求項4又は5に記載の画像読取装置と、前記画像読取装置で読み取られた画像情報に基づいて記録媒体上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  7. 原稿読取領域を照明する照明装置であって、
    光源と、
    導光体と、
    前記導光体を保持する導光体保持部材と、備え
    前記光源は、複数の発光素子を有し、前記複数の発光素子は一方向に沿って配置されており、
    前記導光体は、前記複数の発光素子から出射された光が入射する入射面と、前記導光体の内部を進行した光を出射する出射面と、を有し、
    前記出射面から出射した光のうちの一部は前記原稿読取領域を照明し、
    前記導光体はさらに、原稿面と反対側の下面に一体に形成された複数の位置決め突起を有し、
    前記導光体保持部材は、前記各位置決め突起の位置に対応して嵌合穴を複数有し、該嵌合穴に前記各位置決め突起を嵌合して前記出射面を前記原稿読取領域側に向けて前記導光体を保持し、
    前記複数の位置決め突起は、前記下面の前記入射面と前記出射面との間の中間位置よりも前記入射面に近い側であって、かつ、前記入射面から前記導光体内に入射した前記光源からの光のうち、前記各位置決め突起の位置で全反射後に前記導光体内を導光して前記出射面から出射した光が直接到達する位置が、前記原稿読取領域以外となる位置に形成されていることを特徴とする照明装置。
  8. 前記導光体は直方体状であり、前記導光体保持部材は、前記導光体を前記原稿読取領域に対して所定の角度で傾斜させて保持することを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
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