JP2016048303A - 光照射装置、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

光照射装置、定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光の照射角度、被照射面までの距離、照射する光の光量、構成要素、及び被照射面での光の特定方向の照射幅が、特定方向に配列され光を被照射面の照射対象領域に照射する複数の第1照射部と、前記特定方向で前記第1照射部の外側に配置され光を前記照射対象領域の外側に照射する第2照射部とで同じ場合に比べ、被照射面の照射対象領域の外側に照射される光の光量を減らす。【解決手段】光照射ユニット30は、用紙Pにレーザ光Bmを照射する第1照射部32と、第1照射部32よりも外側に配置され、用紙Pの表面でのレーザ光Bmの第2照射幅が第1照射部32によるレーザ光Bmの第1照射幅よりも狭い第2照射部34と、を有する。ここで、光照射ユニット30では、用紙Pの端部の照射幅が中央部の照射幅よりも狭くなるので、用紙Pにおける表面PAの照射対象領域Sの外側に照射される光の光量を減らすことができる。【選択図】図3

Description

本発明は、光照射装置、定着装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1の定着装置は、記録媒体上のトナーにレーザ光を照射するレーザ光源を有する。レーザ光源は、記録媒体の幅方向に沿って複数設けられている。また、複数のレーザ光源は、等間隔で且つ記録媒体に対して同じ距離で配置されている。
特開2011−076051号公報
本発明は、光の照射角度、被照射面までの距離、照射する光の光量、構成要素、及び被照射面での光の特定方向の照射幅が、特定方向に配列され光を被照射面の照射対象領域に照射する複数の第1照射部と、前記特定方向で前記第1照射部の外側に配置され光を前記照射対象領域の外側に照射する第2照射部とで同じ場合に比べ、被照射面の照射対象領域の外側に照射される光の光量を減らすことを目的とする。
本発明の請求項1に係る光照射装置は、特定方向に配列され光を被照射面の照射対象領域に照射する複数の第1照射部と、前記特定方向で前記第1照射部の外側に配置され光を前記照射対象領域の外側に照射する第2照射部とを有し、複数の前記第1照射部及び前記第2照射部のうち隣り合った2つの照射部から照射される光は、前記特定方向において互いに重なり、前記第2照射部から照射される前記被照射面での前記特定方向の光の照射幅のうち隣り合う前記第1照射部からの光とは重ならない第1照射幅が、当該隣り合う前記第1照射部から照射される前記被照射面での前記特定方向の光の照射幅のうち隣り合う他の前記第1照射部からの光と重なる部分を除く第2照射幅よりも狭い。
本発明の請求項2に係る光照射装置の前記第2照射部から照射される前記被照射面での前記特定方向の光の照射幅は、前記第1照射部から照射される前記被照射面での前記特定方向の光の照射幅よりも狭い。
本発明の請求項3に係る光照射装置の前記第2照射部は、当該第2照射部から前記被照射面に照射される光が前記第1照射部側に向かうように傾いている。
本発明の請求項4に係る光照射装置の前記第1照射部は、第1光源と、該第1光源からの光を前記被照射面に導く第1レンズとを有し、前記第2照射部は、前記第1光源と同じ仕様の第2光源と、該第2光源からの光を前記被照射面に導く第2レンズとを有し、前記第2レンズは、前記第2光源から前記被照射面に照射される光の前記特定方向の照射幅を、前記第1光源から前記第1レンズを透過して前記被照射面に照射される光の前記特定方向の照射幅よりも狭くする。
本発明の請求項5に係る光照射装置の前記第2レンズは、前記第2光源からの光の光軸を境界として、前記特定方向の一方側の照射幅を他方側の照射幅よりも狭くする。
本発明の請求項6に係る光照射装置の前記第2照射部は、前記第1照射部よりも前記被照射面に近い位置にある。
本発明の請求項7に係る定着装置は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光照射装置を有し、搬送手段で搬送される記録媒体の現像剤に光を照射して、該現像剤を前記記録媒体に定着する。
本発明の請求項8に係る光照射装置は、記録媒体に現像剤像を形成する現像剤像形成手段と、前記現像剤像を前記記録媒体に定着する請求項7に記載の定着装置と、を有する。
請求項1の発明は、光の照射角度、被照射面までの距離、照射する光の光量、構成要素、及び被照射面での光の特定方向の照射幅が、特定方向に配列され光を被照射面の照射対象領域に照射する複数の第1照射部と、前記特定方向で前記第1照射部の外側に配置され光を前記照射対象領域の外側に照射する第2照射部とで同じ場合に比べ、被照射面の照射対象領域の外側に照射される光の光量を減らすことができる。
請求項2の発明は、光の照射角度、被照射面までの距離、照射する光の光量、構成要素、及び被照射面での光の特定方向の照射幅が、特定方向に配列され光を被照射面の照射対象領域に照射する複数の第1照射部と、前記特定方向で前記第1照射部の外側に配置され光を前記照射対象領域の外側に照射する第2照射部とで同じ場合に比べ、被照射面の照射対象領域の外側に照射される光の光量を減らすことができる。
請求項3の発明は、光の照射角度、被照射面までの距離、照射する光の光量、構成要素、及び被照射面での光の特定方向の照射幅が、特定方向に配列され光を被照射面の照射対象領域に照射する複数の第1照射部と、前記特定方向で前記第1照射部の外側に配置され光を前記照射対象領域の外側に照射する第2照射部とで同じ場合に比べ、被照射面の照射対象領域の外側に照射される光の光量を減らすことができる。
請求項4の発明は、第1光源と第2光源の仕様を共通化しない構成に比べて、光照射装置の組み立てが容易となる。
請求項5の発明は、光軸を境界とする特定方向の一方側の照射幅と他方側の照射幅が同じ構成に比べて、照射対象領域の端部の光強度と中央部の光強度との差を低減することができる。
請求項6の発明は、第1照射部と第2照射部を同じ要素で構成することができる。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光照射装置を有していない構成に比べて、現像剤の定着に必要なエネルギーを減らすことができる。
請求項8の発明は、請求項7に記載の定着装置を有していない構成に比べて、記録媒体への画像形成に必要なエネルギーを減らすことができる。
第1実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す全体構成図である。 第1実施形態に係る定着装置の構成図である。 (A)第1実施形態に係る光照射ユニットによる光の照射状態を示す模式図である。(B)第1実施形態に係る光照射ユニットによって照射された光が重なる状態を示す模式図である。 第1実施形態に係る光照射ユニットを用いたときの用紙の表面における光の照射位置と光強度との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る光照射ユニットによる光の照射状態を示す模式図である。 (A)第2実施形態に係る第2レンズによる光の発散状態を示す模式図である。(B)第2実施形態に係る第2レンズを用いたときの用紙の表面における光強度の分布を示す模式図である。 第2実施形態に係る光照射ユニットを用いたときの用紙の表面における光の照射位置と光強度との関係を示すグラフである。 第3実施形態に係る光照射ユニットによる光の照射状態を示す模式図である。 第1変形例に係る定着装置の構成図である。 第2変形例に係る定着装置の構成図である。 比較例に係る光照射ユニットを用いたときの用紙の表面における光の照射位置と光強度との関係を示すグラフである。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る光照射装置、定着装置、及び画像形成装置の一例について説明する。
〔全体構成〕
図1には、第1実施形態の画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、一例として、用紙Pを搬送する搬送部12と、搬送される用紙PにトナーTを用いてトナー像Gを形成する画像形成部14と、トナー像Gを用紙Pに定着する定着装置20と、を有する。用紙Pは、記録媒体の一例である。トナーTは、現像剤の一例である。トナー像Gは、現像剤像の一例である。画像形成部14は、現像剤像形成手段の一例である。また、画像形成部14は、一例として、電子写真方式により、帯電、露光、現像、転写、清掃の各工程を行うようになっている。
〔要部構成〕
次に、定着装置20について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、トナーTが付着した用紙Pを搬送する搬送手段の一例としての搬送ベルト22と、トナーTに光の一例としてのレーザ光Bmを照射して加熱しトナーTを溶融させる光照射装置の一例としての光照射ユニット30と、を有する。
(搬送ベルト)
搬送ベルト22は、一例として、ポリイミド製の筒体により構成されており、2本のロール24(図1参照)に巻き掛けられている。そして、2本のロール24の一方は、図示しないギア及びモータにより回転駆動される。これにより、用紙Pが搬送ベルト22により搬送されるようになっている。なお、レーザ光Bmは、搬送ベルト22上の用紙Pの表面PAに向けて照射される。表面PAは、被照射面の一例である。
なお、以後の説明では、一例として、用紙Pが搬送される方向をX方向、X方向と直交しレーザ光Bmが照射される方向をY方向、X方向及びY方向と直交する方向をZ方向と記載する。Z方向は、用紙Pの幅方向である。また、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、光照射ユニット30をZ方向に見て、上側をY側、下側を−Y側、右側をX側、左側を−X側、奥側をZ側、手前側を−Z側と記載する。右側は、X方向における上流側であり、左側は、X方向における下流側である。
〔光照射ユニット〕
次に、光照射ユニット30について説明する。
図3(A)に示すように、光照射ユニット30は、一例として、Z方向に間隔をあけて配置された複数の第1照射部32と、Z方向で複数の第1照射部32を挟んで配置された2つの第2照射部34とを有する。なお、図3では第1照射部32を4つ示しているが、第1照射部32は、1つであってもよく、また、4以外の複数であってもよい。
図3(B)に示すように、第1照射部32(図3(A)参照)から用紙Pの表面PAに照射されたレーザ光Bmは、Y方向に見てX方向に短くZ方向に長い直線状の第1光束Aとなっている。また、第2照射部34(図3(A)参照)から用紙Pの表面PAに照射されたレーザ光Bmは、Y方向に見てX方向に短くZ方向に長い直線状の第2光束Bとなっている。Z方向は、特定方向の一例である。
<第1照射部>
図3(A)に示すように、第1照射部32は、第1光源の一例としてのレーザ光源36Aと、レーザ光源36Aからのレーザ光Bmを用紙Pの表面PAに導く第1レンズ38と、を有する。また、第1照射部32は、コリメートレンズ37と、集光レンズ39と、を有する。第1照射部32では、レーザ光Bmの光軸に沿って、レーザ光源36A、コリメートレンズ37、第2レンズ42、及び集光レンズ39の順に配置されている。
(レーザ光源)
図3(A)に示すように、レーザ光源36Aは、用紙PのY側でZ方向に間隔をあけて複数配置されている。また、レーザ光源36Aは、用紙Pの表面PAに向けて、レーザ光Bmを照射するようになっている。本実施形態では、レーザ光Bmの光軸方向がY方向に沿っている。
(コリメートレンズ)
コリメートレンズ37は、レーザ光Bmの光軸(図示省略)上でレーザ光源36Aの−Y側(用紙P側)に配置されている。図2に示すように、コリメートレンズ37は、一例として、シリンドリカルレンズであり、X−Y面で見て、発散光となっているレーザ光Bmを平行光とするようになっている。なお、コリメートレンズ37は、図3に示すように、Z−Y面で見ると、レーザ光Bmを発散光のままとするようになっている。
(第1レンズ)
第1レンズ38は、レーザ光Bmの光軸上でコリメートレンズ37の−Y側に配置されている。また、第1レンズ38は、一例として、X方向に見て、Y側が凹状で−Y側が平坦な平凹レンズであり、レーザ光BmをZ方向に発散させるようになっている。
(集光レンズ)
集光レンズ39は、レーザ光Bmの光軸上で第1レンズ38の−Y側に配置されている。また、集光レンズ39は、第1照射部32と第2照射部34とで共通化(一体化)されている。さらに、集光レンズ39は、図2に示すように、X−Y面で見て、レーザ光BmをX方向で集光させるようになっている。なお、集光レンズ39は、一例として、シリンドリカルレンズであり、X方向ではレーザ光Bmを集光するが、図3に示すように、Z−Y面で見ると、レーザ光Bmを集光せずそのまま発散させるようになっている。
ここで、第1照射部32によって用紙Pの表面PAに照射されたレーザ光BmのZ方向の照射幅をW1とする。複数の第1照射部32は、用紙Pの表面PAに照射したレーザ光Bm(第1光束A)の一部が、隣の第1照射部32によって照射されたレーザ光Bm(第1光束A)の一部とZ方向で重なるように配置されている。
<第2照射部>
次に、第2照射部34について説明する。なお、第1照射部32と基本的に同一の部材については、同一の符号を付与して説明を省略する。
図3(A)に示すように、第2照射部34は、第2光源の一例としてのレーザ光源36Bと、レーザ光源36Bからのレーザ光Bmを用紙Pの表面PAに導く第2レンズ42と、を有する。レーザ光源36Bは、一例として、レーザ光源36Aと同じ仕様となっている。なお、同じ仕様とは、同じ光特性及び光照射性能を有することを意味する。また、第2照射部34は、コリメートレンズ37と、集光レンズ39と、を有する。第2照射部34では、レーザ光Bmの光軸に沿って、レーザ光源36B、コリメートレンズ37、第2レンズ42、及び集光レンズ39の順に配置されている。
(第2レンズ)
第2レンズ42は、一例として、X方向に見て、Y側が凹状で−Y側が平坦な平凹レンズであり、レーザ光BmをZ方向に発散させるようになっている。また、第2レンズ42は、第1レンズ38に比べて、レーザ光源36Bからのレーザ光Bmを用紙Pの表面PAに照射させるZ方向の照射幅(範囲)が狭くなっている。即ち、第2照射部34による用紙Pの表面PAにおけるレーザ光BmのZ方向の照射幅をW2とすると、W2<W1となっている。なお、第2レンズ42は、第1レンズ38に比べて焦点距離を長く設定することで、レーザ光Bmを用紙Pの表面PAに照射させる範囲が狭くなっている。
2つの第2照射部34は、用紙Pの表面PAに照射したレーザ光Bm(第2光束B)の一部が、隣の第1照射部32によって照射されたレーザ光Bm(第1光束A)の一部とZ方向で互いに重なるように、Z方向で第1照射部32の外側に配置されている。なお、本実施形態では、Z側、−Z側、いずれもZ方向の外側である。また、隣り合う第2照射部34と第1照射部32とのZ方向の間隔(ピッチ)は、第1照射部32同士のZ方向の間隔よりも短くなっている。これは、隣り合う第1照射部32におけるレーザ光BmのZ方向の重なり幅をW4として、第2照射部34のレーザ光Bmと第1照射部32のレーザ光BmとのZ方向の重なり幅をW4に近づける(重なり幅を合わせる)ためである。
また、用紙Pの表面PAにおけるレーザ光Bmの照射対象領域(定着領域)をSとする。照射対象領域SのZ方向の幅はW3(>W1)である。さらに、第2照射部34のレーザ光源36Bの光軸をKとする。ここで、第2照射部34の2つのレーザ光源36Bは、2つの光軸KがZ方向で照射対象領域S内に位置するように配置されている。なお、第2照射部34は、照射対象領域Sだけでなく照射対象領域SのZ方向の外側にもレーザ光Bmを照射するようになっている。
加えて、第2照射部34から照射される表面PAでのZ方向のレーザ光Bmの照射幅のうち、隣り合う第1照射部32からのレーザ光Bmとは重ならない第1照射幅をW5とする。また、第2照射部34に対して隣り合う第1照射部32から照射される表面PAでのZ方向のレーザ光Bmの照射幅のうち、該第1照射部32に対して隣り合う他の第1照射部32からのレーザ光Bmと重なる部分を除く第2照射幅をW6とする。ここで、W5<W6となっている。
(比較例)
本実施形態の2つの第2照射部34が2つの第1照射部32に置き換えられたもの(全て第1照射部32のもの)を比較例の光照射ユニットとする。また、比較例の光照射ユニットでは、6つの第1照射部32が、Z方向に等間隔で配置されている。ここで、図11には、比較例の光照射ユニットにおけるレーザ光Bmの照射位置[mm]に対する光強度[W/mm]のシミュレーション結果が示されている。
図11における台形状のグラフG1、G2、G3、G4、G5、G6は、6つの第1照射部32(図3参照)の各光強度分布を表している。また、図11における太線のグラフGBは、グラフG1、G2、G3、G4、G5、G6の光強度の合計を表している。ここで、比較例の光照射ユニットを用いて、照射対象領域SにおけるZ方向の中央部及び両端部で必要とされる光強度を得るためには、照射対象領域Sの両端(境界)に対応する位置で光強度が最大となるように、両端の第1照射部32を配置する必要がある。
しかし、比較例の光照射ユニットでは、配列方向の両端部に中央部と同じ照射幅W1(図3参照)の第1照射部32を用いている。このため、比較例の光照射ユニットでは、照射対象領域Sの両端に対応する位置で光強度が最大となるように第1照射部32を配置すると、グラフG1、G6における照射幅の半分以上に相当するレーザ光Bmが、照射対象領域Sの外側に照射される。これにより、比較例の光照射ユニットでは、照射対象領域Sの外側における光エネルギーの損失が大きくなる。
[作用]
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図4には、本実施形態の光照射ユニット30(図3参照)におけるレーザ光Bmの照射位置[mm]に対する光強度[W/mm]のシミュレーション結果が示されている。
図4における台形状のグラフG2、G3、G4、G5は、4つの第1照射部32(図3参照)の各光強度分布を表している。また、図4における台形状のグラフG7、G8は、2つの第2照射部34(図3参照)の各光強度分布を表している。さらに、図4おける太線のグラフGAは、グラフG2、G3、G4、G5、G7、G8の光強度の合計を表している。
図3に示す本実施形態の光照射ユニット30を用いて、用紙Pの表面PAにおけるZ方向の中央部及び両端部で必要とされる光強度を得るためには、レーザ光Bmの照射対象領域Sの両端に第2照射部34の光強度が最も高い部位を配置する必要がある。これは、第1照射部32だけでは光強度が不足するためである。
ここで、光照射ユニット30では、第1照射幅W5が第2照射幅W6よりも狭くなっている。さらに、Z方向の中央部に配置された第1照射部32よりも照射幅が短い第2照射部34をZ方向の両端部に配置している。このため、光照射ユニット30では、照射対象領域Sの両端に光強度が最も高い部位が位置するように第2照射部34を配置したとしても、照射対象領域Sの外側に照射されるレーザ光Bmの光量(積分値)が、比較例の光量(積分値)よりも減る(少なくなる)。これにより、光照射ユニット30では、比較例の光照射ユニットに比べて、照射対象領域Sの外側における光エネルギーの損失が減る。
また、光照射ユニット30では、第1照射部32を構成する部材の数と第2照射部34を構成する部材の数とが同じとなっている。即ち、光照射ユニット30の第2照射部34は、第1照射部32に対して部材を追加していない。このため、光照射ユニット30は、例えば、ミラーを追加して、照射対象領域Sの外側に向かうレーザ光Bmを照射対象領域S内へ反射する構成に比べて、部品点数が少なくなる。
さらに、光照射ユニット30の第2照射部34は、レーザ光源36Aと同じ仕様のレーザ光源36Bを用いると共に、第1照射部32の第1レンズ38とは焦点距離が異なる第2レンズ42を用いて照射幅を短く(狭く)している。これにより、第1照射部32と第2照射部34の光源の仕様が共通化されるので、第2照射部34の光源としてレーザ光源36Aと同じ仕様の光源を用いない構成と比べて、光照射ユニット30の組み立てが容易となる。
図2に示す定着装置20では、光照射ユニット30が、搬送ベルト22で搬送される用紙PのトナーTにレーザ光Bmを照射する。トナーT(トナー像G)は、レーザ光Bmを吸収することで加熱及び溶融され、用紙Pに定着される。ここで、定着装置20では、光照射ユニット30における光エネルギーの損失が比較例の光照射ユニットに比べて減るので、トナーTの定着に必要なエネルギーが、比較例に比べて減る。
図1に示す画像形成装置10では、画像形成部14が用紙Pにトナー像Gを形成し、定着装置20がトナー像Gを用紙Pに定着する。ここで、画像形成装置10では、定着装置20を用いることでトナーTの定着に必要なエネルギーが減るので、比較例の光照射ユニットを備えた定着装置を用いる場合に比べて、用紙Pへの画像形成に必要なエネルギーが減る。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る光照射装置、定着装置、及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図5には、第2実施形態の光照射装置の一例としての光照射ユニット50が示されている。なお、第2実施形態では、第1実施形態の画像形成装置10及び定着装置20において、光照射ユニット30(図1参照)に換えて光照射ユニット50が設けられている点が異なっており、他の構成については、第1実施形態と同様である。
光照射ユニット50は、Z方向に間隔をあけて配置された複数の第1照射部32と、Z方向で複数の第1照射部32を挟んで配置された2つの第2照射部52とを有する。なお、図5では、一例として、第1照射部32を4つ示しているが、第1照射部32の数は4以外の数であってもよい。
第2照射部52は、レーザ光源36Bと、レーザ光源36Bからのレーザ光Bmを用紙Pの表面PAに導く第2レンズ54と、を有する。また、第2照射部52は、コリメートレンズ37と、集光レンズ39と、を有する。第2照射部52では、レーザ光Bmの光軸に沿って、レーザ光源36B、コリメートレンズ37、第2レンズ54、集光レンズ39の順に配置されている。
(第2レンズ)
図6(A)に示すように、第2レンズ54は、一例として、レーザ光源36B(図5参照)側であるY側に第1凹面54A及び第2凹面54Bを有し、−Y側が平坦な平凹レンズである。また、第2レンズ54のZ方向中央には、レーザ光Bmの光軸Kが位置している。なお、図6(A)には、Z側の端部に位置する第2レンズ54が示されている。ここで、Z側及び−Z側の第2レンズ54は、同様の構成であり、照射対象領域SのZ方向の中央位置を中心として対称配置されるため、Z側の第2レンズ54について説明し、−Z側の第2レンズ54の説明を省略する。
第1凹面54Aは、第2レンズ54をX方向に見て、光軸Kを境界として、光軸Kよりも第1レンズ38側である−Z側に配置されている。第2凹面54Bは、第2レンズ54をX方向に見て、光軸KよりもZ側に配置されている。そして、第1凹面54Aと第2凹面54Bは、Z方向で連続している。また、第1凹面54Aの曲率は、第2凹面54Bの曲率よりも大きくなっている。
第1凹面54Aの曲率及び焦点距離は、第1凹面54Aに入射されたレーザ光Bmが、用紙Pの表面PAにおいて、光軸Kから−Z側に照射幅W4で照射されるように設定されている。第2凹面54Bの曲率及び焦点距離は、第2凹面54Bに入射されたレーザ光Bmが、用紙Pの表面PAにおいて、光軸KからZ側に第1照射幅W5(<W4)で照射されるように設定されている。なお、一例として、照射幅W4と第1照射幅W5の和は、照射幅W2(図3参照)とほぼ等しくなっている。
第2レンズ54を用いた場合、図6(B)に示すように、光の照射位置(Z方向位置)に対する光強度Iの分布は、グラフG10で示すように、光軸Kを中心とした左右非対称形状となる。具体的には、第1凹面54A(図6(A)参照)を透過したレーザ光Bmは−Z側に発散される。また、第2凹面54B(図6(A)参照)を透過したレーザ光Bmは、第1凹面54Aを透過したレーザ光Bmに比べて狭い幅でZ側に発散される。そして、第2凹面54Bで発散されたレーザ光Bmの光強度Iのグラフは、第1凹面54A(図6(A)参照)を透過したレーザ光Bmの光強度Iのグラフと比べて、Z方向で幅狭であり、且つ最大値(ピーク)が大きくなっている。
図5に示すように、2つの第2照射部52は、用紙Pの表面PAに照射したレーザ光Bmの一部が、隣の第1照射部32によって照射されたレーザ光Bmの一部と重なるように配置されている。また、第2照射部52の2つのレーザ光源36Bは、2つの光軸KがZ方向で照射対象領域S内に位置するように配置されている。なお、第2照射部52は、照射対象領域Sだけでなく照射対象領域SのZ方向の外側にもレーザ光Bmを照射するようになっている。
加えて、第2照射部52から照射される表面PAでのZ方向のレーザ光Bmの照射幅のうち、隣り合う第1照射部32からのレーザ光Bmとは重ならない第1照射幅をW5とする。また、第2照射部34に対して隣り合う第1照射部32から照射される表面PAでのZ方向のレーザ光Bmの照射幅のうち、該第1照射部32に対して隣り合う他の第1照射部32からのレーザ光Bmと重なる部分を除く第2照射幅をW6とする。ここで、W5<W6となっている。
[作用]
次に、第2実施形態の作用について説明する。
図7には、本実施形態の光照射ユニット50(図5参照)におけるレーザ光Bmの照射位置[mm]に対する光強度[W/mm]のシミュレーション結果が示されている。
図7における台形状のグラフG2、G3、G4、G5は、既述のように、4つの第1照射部32(図5参照)の各光強度分布を表している。また、図7におけるグラフG9、G10は、2つの第2照射部52(図5参照)の各光強度分布を表している。さらに、図7おける太線のグラフGCは、グラフG2、G3、G4、G5、G9、G10の光強度の合計を表している。
図5に示す本実施形態の光照射ユニット50を用いて、用紙Pの表面PAにおけるZ方向の中央部及び両端部で必要とされる光強度を得るためには、レーザ光Bmの照射対象領域Sの両端に第2照射部52の光強度が最も高い部位を配置する必要がある。これは、第1照射部32だけでは光強度が不足するためである。
ここで、光照射ユニット50では、Z方向の中央部に配置された第1照射部32よりも照射幅が短い第2照射部52をZ方向の両端部に配置している。このため、光照射ユニット50では、照射対象領域Sの両端に光強度が最も高い部位が位置するように第2照射部52を配置しても、照射対象領域Sの外側に照射されるレーザ光Bmの光量(積分値)が、比較例(図11参照)の光量(積分値)よりも少なくなる。これにより、光照射ユニット50では、比較例の光照射ユニットに比べて、照射対象領域Sの外側における光エネルギーの損失が減る。
また、光照射ユニット50の第2照射部52は、レーザ光源36Aと同じ仕様のレーザ光源36Bを用いると共に、第1照射部32の第1レンズ38とは焦点距離が異なる第2レンズ54を用いて照射幅を短く(狭く)している。これにより、第1照射部32と第2照射部52の光源が共通化されるので、第2照射部52の光源としてレーザ光源36Aと同じ仕様の光源を用いない構成と比べて、光照射ユニット50の組み立てが容易となる。
さらに、光照射ユニット50では、図6(A)に示すように、曲率が小さく焦点距離が長い第2凹面54Bが、曲率が大きく焦点距離が短い第1凹面54AよりもZ方向の外側(第1レンズ38側とは反対側)に位置している。このため、第2レンズ54により用紙Pの表面PAに照射されたレーザ光Bmの光強度は、第1レンズ38側が低く、且つ照射対象領域Sの境界部分で高くなる。そして、第1レンズ38を透過したレーザ光Bmの光強度と、第2レンズ54の第1凹面54Aを透過したレーザ光Bmの光強度との和は、第2レンズ54の第2凹面54Bを透過したレーザ光Bmの光強度に近づく。これにより、図7に示すように、照射対象領域S内におけるZ方向端部の光強度とZ方向中央部の光強度との差が低減される。
光照射ユニット50を有する定着装置20では、光照射ユニット50が、搬送ベルト22で搬送される用紙PのトナーTにレーザ光Bmを照射する。トナーT(トナー像G)は、レーザ光Bmを吸収することで加熱及び溶融され、用紙Pに定着される。ここで、定着装置20では、光照射ユニット50における光エネルギーの損失が比較例の光照射ユニットに比べて減るので、トナーTの定着に必要なエネルギーが、比較例に比べて減る。
画像形成装置10では、画像形成部14が用紙Pにトナー像Gを形成し、定着装置20がトナー像Gを用紙Pに定着する。ここで、画像形成装置10では、定着装置20を用いることでトナーTの定着に必要なエネルギーが減るので、比較例の光照射ユニットを備えた定着装置を用いる場合に比べて、用紙Pへの画像形成に必要なエネルギーが減る。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る光照射装置、定着装置、及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図8には、第3実施形態の光照射装置の一例としての光照射ユニット60が示されている。なお、第3実施形態では、第1実施形態の画像形成装置10及び定着装置20において、光照射ユニット30(図1参照)に換えて光照射ユニット60が設けられている点が異なっており、他の構成については、第1実施形態と同様である。
光照射ユニット60では、一例として、6つの第1照射部32が、Z方向に間隔をあけて配置されている。そして、光照射ユニット50では、第2照射部34(図3参照)を有していない。また、光照射ユニット60では、Z方向両端の2つの第1照射部32が、他の4つの第1照射部32よりも用紙Pの表面PAに近い位置に配置されている。即ち、Z方向中央の4つの第1照射部32は、表面PAでの照射幅がW1となる位置に配置され、Z方向両端の2つの第1照射部32は、表面PAでの照射幅がW2となる位置に配置されている。さらに、Z方向両端の2つのレーザ光源36Aは、2つの光軸KがZ方向で照射対象領域S内に位置するように配置されている。なお、第2照射部34は、照射対象領域Sだけでなく照射対象領域SのZ方向の外側にもレーザ光Bmを照射するようになっている。
加えて、Z方向両端の第1照射部32から照射される表面PAでのZ方向のレーザ光Bmの照射幅のうち、隣り合う第1照射部32からのレーザ光Bmとは重ならない第1照射幅をW5とする。また、Z方向両端の第1照射部32に対して隣り合う第1照射部32から照射される表面PAでのZ方向のレーザ光Bmの照射幅のうち、該第1照射部32に対して隣り合う他の第1照射部32からのレーザ光Bmと重なる部分を除く第2照射幅をW6とする。ここで、W5<W6となっている。
[作用]
次に、第3実施形態の作用について説明する。
図8に示す光照射ユニット60では、Z方向の両端部の照射幅が中央部よりも短くなっている。このため、光照射ユニット60では、照射対象領域Sの両端に光強度が最も高くなる部位が位置するように第1照射部32を配置したとしても、照射対象領域Sの外側に照射されるレーザ光Bmの光量(積分値)が、比較例の光量(積分値)よりも少なくなる。これにより、光照射ユニット60では、比較例の光照射ユニットに比べて、照射対象領域Sの外側における光エネルギーの損失が減る。
また、光照射ユニット60では、複数の第1照射部32のうちZ方向両端の第1照射部32を用紙Pの表面PAに近づけている。これにより、異なる仕様の照射部を用いなくて済むので、第1照射部と第2照射部が同じ要素で構成される。定着装置20及び画像形成装置10については、第1実施形態と同様の作用であるため、説明を省略する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。例えば、以下に示す変形例を採用し得る。
(第1変形例)
定着装置は、図2に示す定着装置20のように、トナーTに対して非接触で定着を行うものに限らず、図9に示す定着装置70のように、トナーTに接触する部材を用いて定着を行うものであってもよい。
定着装置70は、搬送手段の一例としての対向ロール72と、光照射装置の一例としての光照射ユニット80と、を有する。対向ロール72は、Z方向を軸方向として回転可能に設けられている。
光照射ユニット80は、第1実施形態の第1照射部32及び第2照射部34において、集光レンズ39(図3参照)に換えて、Z方向を長手方向とするレンズパッド74及び透明チューブ76が設けられている。レンズパッド74は、支持枠78Aと支持枠78Bとで挟まれ支持されている。そして、レンズパッド74、支持枠78A、及び支持枠78Bの外側には、透明チューブ76が回転可能に配置されている。
透明チューブ76における透明とは、レーザ光Bmの波長域において透過率が十分に高いことを意味する。即ち、透明チューブ76は、レーザ光Bmを透過するものであればよく、光利用効率やレンズパッド74の加熱を抑制するという観点からすれば、透過率が高ければ高いほどよい。透過率は、一例として、90[%]以上、望ましくは95[%]以上がよい。
レンズパッド74の材料としては、通常、レンズに用いられるものの中で耐熱性を持つ材料から選択でき、一例として、光学用透明プラスチック樹脂が挙げられる。光学用透明プラスチック樹脂としては、ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネート(PADC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PSt)を含む材料が挙げられる。さらに、光学用透明プラスチック樹脂として、メチルメタクリレート単位とスチレン単位とからなる重合体(MS樹脂)、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン樹脂、フルオレン樹脂などを含む材料が挙げられる。
透明チューブ76のY側には、第1レンズ38又は第2レンズ42を透過したレーザ光Bmが入射される。また、透明チューブ76の−Y側からは、レンズパッド74及び透明チューブ76を透過したレーザ光Bmが出射される。さらに、透明チューブ76の内面には、一例として、フェルト材82に含浸されたシリコーンオイルが塗布される。なお、透明チューブ76の外周面と対向ロール72の外周面とが接触して、トナーTを加圧するニップ部Nが形成されている。
レンズパッド74は、透明チューブ76を透過して入射されたレーザ光BmをX方向で収束させ、ニップ部Nに集光させる。また、レンズパッド74は、ニップ部Nを通過する透明チューブ76を内面側から支持する。このように、定着装置70は、透明チューブ76をトナーTに接触させて加圧しつつ、光照射ユニット80でトナーTに光を照射し、加熱及び溶融させるものであってもよい。なお、レーザ光Bmは、第1レンズ38及び第2レンズ42により、Z方向では発散される。
(第2変形例)
用紙Pの表面PAにおけるレーザ光Bmの照射幅及び光強度分布を変える方法としては、第1レンズ38、第2レンズ42、54を用いる方法に限らない。例えば、図10に示す第2変形例の光照射ユニット90を用いてもよい。
光照射ユニット90は、第1実施形態の光照射ユニット30(図3参照)において、Z方向両端の第2照射部34(図3参照)を第2照射部35に置き換えた構成となっている。第2照射部35は、第1照射部32と同様の部材で構成されているが、第2照射部35から用紙Pの表面PAに照射されるレーザ光Bm(光軸K)が第1照射部32側に向かうように傾いている点が異なる。
第2照射部35による用紙Pの表面PAにおけるレーザ光BmのZ方向の照射幅をW7とすると、W7<W1となっている。また、第2照射部35のレーザ光Bmと第1照射部32のレーザ光BmとのZ方向の重なり幅をW8とすると、W8>W4となっている。
さらに、第2照射部35から照射される表面PAでのZ方向のレーザ光Bmの照射幅のうち、隣り合う第1照射部32からのレーザ光Bmとは重ならない第1照射幅をW9とする。加えて、第2照射部35に対して隣り合う第1照射部32から照射される表面PAでのZ方向のレーザ光Bmの照射幅のうち、隣り合う他の第1照射部32からのレーザ光Bmと重なる部分を除く第2照射幅をW10とすると、W9<W10となっている。
ここで、光照射ユニット90では、照射対象領域Sの外側に照射されるレーザ光Bmの光量(積分値)が、比較例(図11参照)の光量(積分値)よりも少なくなる。これにより、光照射ユニット90では、比較例の光照射ユニットに比べて、表面PAの照射対象領域Sの外側に照射される光の光量が減り、照射対象領域Sの外側における光エネルギーの損失が減る。
(他の変形例)
光照射ユニット30、50、60、80は、定着装置20、70に限らず、加工歪を除くためのアニーリングを行う熱処理装置に用いてもよい。また、光照射ユニット30、50、60、80は、用紙Pに画像形成を行った後でトナー像Gに光を照射すると共にトナー像Gからの反射光を受光してトナー像Gを評価するインラインセンサとして用いてもよい。さらに、光照射ユニット30、50、60、80は、スキャナの光照射部として用いてもよい。
第1レンズ38、及び第2レンズ42、54は、拡散光学系(凹レンズ)に限らず、集光光学系(凸レンズ)で構成されてもよい。第1レンズ38、及び第2レンズ42、54を集光光学系で構成した場合は、集光された後の発散光を用紙Pの表面に照射させるように第1レンズ38、及び第2レンズ42、54を配置すればよい。
光源は、レーザ光源36A、36Bのように、第1照射部と第2照射部で同じ仕様とされるものに限らない。トナーTの溶融状態が同様となる構成であれば、第1照射部と第2照射部で仕様が異なるレーザ光源を用いてもよい。
10 画像形成装置
14 画像形成部(現像剤像形成手段の一例)
20 定着装置
22 搬送ベルト(搬送手段の一例)
30 光照射ユニット(光照射装置の一例)
32 第1照射部
34 第2照射部
35 第2照射部
36A レーザ光源(第1光源の一例)
36B レーザ光源(第2光源の一例)
38 第1レンズ
42 第2レンズ
50 光照射ユニット(光照射装置の一例)
52 第2照射部
54 第2レンズ
60 光照射ユニット(光照射装置の一例)
70 定着装置
72 対向ロール(搬送手段の一例)
80 光照射ユニット(光照射装置の一例)
90 光照射ユニット(光照射装置の一例)
PA 表面(被照射面の一例)
K 光軸
S 照射対象領域
T トナー(現像剤の一例)

Claims (8)

  1. 特定方向に配列され光を被照射面の照射対象領域に照射する複数の第1照射部と、
    前記特定方向で前記第1照射部の外側に配置され光を前記照射対象領域の外側に照射する第2照射部とを有し、
    複数の前記第1照射部及び前記第2照射部のうち隣り合った2つの照射部から照射される光は、前記特定方向において互いに重なり、
    前記第2照射部から照射される前記被照射面での前記特定方向の光の照射幅のうち隣り合う前記第1照射部からの光とは重ならない第1照射幅が、当該隣り合う前記第1照射部から照射される前記被照射面での前記特定方向の光の照射幅のうち隣り合う他の前記第1照射部からの光と重なる部分を除く第2照射幅よりも狭い光照射装置。
  2. 前記第2照射部から照射される前記被照射面での前記特定方向の光の照射幅は、前記第1照射部から照射される前記被照射面での前記特定方向の光の照射幅よりも狭い請求項1に記載の光照射装置。
  3. 前記第2照射部は、当該第2照射部から前記被照射面に照射される光が前記第1照射部側に向かうように傾いている請求項1に記載の光照射装置。
  4. 前記第1照射部は、第1光源と、該第1光源からの光を前記被照射面に導く第1レンズとを有し、
    前記第2照射部は、前記第1光源と同じ仕様の第2光源と、該第2光源からの光を前記被照射面に導く第2レンズとを有し、
    前記第2レンズは、前記第2光源から前記被照射面に照射される光の前記特定方向の照射幅を、前記第1光源から前記第1レンズを透過して前記被照射面に照射される光の前記特定方向の照射幅よりも狭くする請求項2に記載の光照射装置。
  5. 前記第2レンズは、前記第2光源からの光の光軸を境界として、前記特定方向の一方側の照射幅を他方側の照射幅よりも狭くする請求項4に記載の光照射装置。
  6. 前記第2照射部は、前記第1照射部よりも前記被照射面に近い位置にある請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光照射装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光照射装置を有し、搬送手段で搬送される記録媒体の現像剤に光を照射して、該現像剤を前記記録媒体に定着する定着装置。
  8. 記録媒体に現像剤像を形成する現像剤像形成手段と、
    前記現像剤像を前記記録媒体に定着する請求項7に記載の定着装置と、
    を有する画像形成装置。
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