JP5887778B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1に記載されているように、電子写真方式の画像形成装置においては、用紙に転写されたトナー像にレーザ光を照射し、トナーをレーザ光により加熱して定着させるものがある。特許文献1に記載の画像形成装置は、記録紙を搬送する記録紙搬送装置と、記録紙に照射するレーザ光を発生するレーザ光源を備えている。記録紙搬送装置は、二本のロールに掛け渡された記録紙搬送ベルトを備え、この記録紙搬送ベルトに記録紙を載せて記録紙を搬送する。レーザ光源は、記録紙搬送ベルトの内周面に設置され、全体が高熱伝導材で覆われている。レーザ光源で発生したレーザ光は、光ファイバーによって記録紙に照射される。高熱伝導材は、記録紙搬送ベルトの内周面に接触しており、レーザ光源で発生した熱が高熱伝導材を介して記録紙搬送ベルトに伝わる。
特開2010−210649号公報
本発明は、トナーを定着させる光が記録媒体以外に照射されたことにより生じる熱を、定着装置の外へ移動させることを目的とする。
本発明の請求項1に係る定着装置は、光を吸収して定着される画像形成材料による画像が転写された記録媒体を搬送する搬送部材と、前記搬送部材によって前記記録媒体が搬送される予め定められた位置へ、前記画像を加熱するレーザ光を照射する照射部と、前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を変更する変更部と、前記記録媒体に接し、前記変更部によって進行方向を変更された前記レーザ光が照射される被照射部とを備え、前記被照射部が、前記変更部で進行方向が変更された前記レーザ光が照射される第1のロールである構成を有する。
本発明の請求項に係る定着装置は、前記記録媒体を挟んで前記第1のロールに対向する第2のロールを有し、前記記録媒体を前記第1のロールと前記第2のロールによって挟む構成を有する。
本発明の請求項に係る定着装置は、前記第1のロールは、前記位置より前記記録媒体の搬送方向の下流側にある構成を有する。
本発明の請求項に係る定着装置は、前記第1のロールは、前記位置より前記記録媒体の搬送方向の上流側にある構成を有する。
本発明の請求項に係る定着装置は、光を吸収して定着される画像形成材料による画像が転写された記録媒体を搬送する搬送部材と、前記搬送部材によって前記記録媒体が搬送される予め定められた位置へ、前記画像を加熱するレーザ光を照射する照射部と、前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を変更する変更部と、前記記録媒体に接し、前記変更部によって進行方向を変更された前記レーザ光が照射される被照射部とを備え、前記変更部は前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を複数の方向へ変更し、前記被照射部は、前記変更部で進行方向が変更された前記レーザ光が照射される複数のロールである構成を有する。
本発明の請求項に係る定着装置は、前記複数のロール毎に前記記録媒体を挟んで対向するロールを有し、それぞれ対応するロールによって搬送される前記記録媒体を挟む構成を有する。
本発明の請求項に係る定着装置は、前記搬送部材が前記照射部からの前記レーザ光を透過する搬送ベルトであり、前記変更部は前記記録媒体および前記搬送ベルトを透過した前記前記レーザ光の進行方向を変更し、前記被照射部は前記搬送ベルトを介して前記記録媒体に接している構成を有する。
本発明の請求項に係る画像形成装置は、記録媒体に画像形成材料による画像を転写する画像形成部と、前記記録媒体を前記搬送部材で搬送する請求項1乃至請求項のいずれかに記載の定着装置とを備える構成を有する。
請求項1、の構成によれば、トナーを定着させる光が記録媒体以外に照射されたことにより生じる熱を、定着装置の外へ移動させることが可能である。
請求項1、8の構成によれば、本構成を備えない場合に比べ、記録媒体の搬送を妨げずに熱を記録媒体へ移動させることが可能である。
請求項の構成によれば、第2のロールを備えない場合に比べ、熱を記録媒体へより移動させることが可能である。
請求項の構成によれば、記録媒体に移動した熱が、定着装置内の空間へ移動する時間を抑えることが可能となる。
請求項の構成によれば、光がトナー像へ照射される前にトナー像を加熱することが可能である。
請求項の構成によれば、複数のロールを備えない場合に比べ、熱を記録媒体へより移動させることが可能である。
請求項の構成によれば、複数のロール及び当該ロールに対向するロールを備えない場合に比べ、熱を記録媒体へより移動させることが可能である。
請求項の構成によれば、ベルトタイプの搬送部材を用いない構成に比べ、記録媒体の汎用性を高めることが可能である。
画像形成装置1の構成を示した模式図。 定着装置20の構成を示した模式図。 画像形成装置1Aの構成を示した模式図。 画像形成装置1Bの構成を示した模式図。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の構成を示した模式図である。画像形成装置1は、画像形成部10、定着装置20及び複数のロール30を備える。画像形成装置1は、画像が形成される記録媒体の一例である用紙Pに電子写真方式によって画像を形成する装置である。画像形成装置1は、外部から画像を表す画像データを受け取り、受け取った画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する。なお、用紙Pは、例えば、A列やB列などの予め定められた大きさの紙であるが、用紙Pのサイズは、これらのサイズに限定されるものではない。また、用紙Pの材質も、特定のものに限定されるものではない。
ロール30は、用紙Pを搬送するロールである。ロール30は、図示せぬモータにより回転させられ、用紙Pを搬送路Sに沿って矢印Aの方向へ送り、画像形成部10や定着装置20へ搬送する。なお、搬送路Sについては、用紙Pが搬送される方向である矢印Aの方向を下流、矢印Aとは反対の方向を上流と称する。
画像形成部10は、用紙Pにトナー像を転写するものである。画像形成部10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色毎に画像形成ユニット100Y、100M、100C、100Kを備える。画像形成ユニットは、搬送方向上流側から画像形成ユニット100K、画像形成ユニット100C、画像形成ユニット100M、画像形成ユニットYの順番で並んでいる。画像形成部10は、画像データに基づいて色毎にトナー像を形成し、形成したトナー像を用紙Pに転写する。なお、図1に示した構成要素のうち、符号の末尾にアルファベット(Y、M、C又はK)を付したものは、当該構成要素が前記4色のいずれかに対応するものであることを示している。各ユニットは、対応する色が異なる以外は、構成や機能は共通しているため、画像形成ユニットの構成については、画像形成ユニット100Kを例にして説明する。画像形成部10は、本発明に係る画像形成部の一例である。
画像形成ユニット100Kは、感光体101K、帯電装置102K、露光装置103K、現像装置104K、ロール105K、及びクリーニング装置106Kを備える。感光体101Kは、円筒状で表面に光導電層が形成された部品である。感光体101Kは、図示せぬモータにより回転させられ、表面にトナー像が形成される。帯電装置102Kは、コロナ放電によって感光体101Kの表面を帯電させる装置である。露光装置103Kは、光を発する光源を備えており、画像データに基づいて感光体101Kへ光を照射し、画像データに対応した静電潜像を感光体101Kに形成する。現像装置104Kは、感光体101Kに形成された静電潜像を現像する装置であり、黒色のトナーで静電潜像を現像する。円筒状のロール105Kは、搬送路Sを挟んで感光体101Kに対向している。ロール105Kは、感光体101Kの表面にあるトナー像を、感光体101Kとロール105Kとの間に搬送された用紙Pへ転写する。クリーニング装置106Kは、用紙Pに転写されずに感光体101Kの表面に残留したトナーを除去する装置である。なお、各画像形成ユニットは、画像を形成する画像形成材料としてトナーを用いているが、トナーは画像形成材料の一例である。画像形成材料は、トナーに限定されず、インクであってもよく、画像形成ユニットは、インクを用いて画像を形成する構成であってもよい。
次に定着装置20について説明する。定着装置20は、画像形成部10において用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着させる装置である。定着装置20は、画像形成部10より搬送路Sの下流側に設けられており、照射部201、ベルト202、ロール203〜206、及び鏡207を備える。定着装置20は、本発明に係る定着装置の一例である。
ロール203とロール204は、無端ベルトであるベルト202が掛け渡されるロールである。ロール204は、図示せぬモータによって回転させられ、ベルト202を矢印Bの方向へ回転させる。ロール203は、ベルト202支持し、ベルト202の回転に伴って回転する。ベルト202は、トナー像が転写された用紙Pを搬送するベルトであり、本発明に係る搬送ベルト(搬送部材)の一例である。本実施形態のベルト202は、例えば、特開2003−251766号公報や特開2003−261767号公報に開示された光が透過するベルトである。なお、これらの公報に開示されたベルトは一例であり、本実施形態のベルト202は、光を通すベルトであればよい。用紙Pは、ベルト202に載せられて移動し、搬送路Sの下流側へ送られる。
照射部201は、用紙Pに転写されているトナーを加熱するためのレーザ光を発生するものであり、搬送路Sに対向する位置に配置されている。照射部201は、レーザ光を発生する光源と、光源で発生したレーザ光を拡散する光学部品を備えている。この光源で発生して光学部品で拡散されたレーザ光は、ベルト202の方向へ照射される。照射部201は、本発明に係る照射部の一例である。ベルト202は光を透過するため、ベルト202に照射されたレーザ光はベルト202を透過する。鏡207は、ベルト202を透過したレーザ光を反射する鏡である。
鏡207は、ベルト202の内面側であって、ベルト202を透過した光が到達する位置に配置されている。鏡207は、ベルト202を透過したレーザ光をロール206の方向へ反射させる。レーザ光の進行方向を変更する鏡207は、本発明に係る変更部の一例である。
ロール205とロール206は、用紙Pに定着したトナー像に光沢を与えるためのロールである。ロール206は、搬送路Sにおいて用紙Pにレーザ光が照射される位置より下流側であって、ベルト202の内面側に配置されている。ロール206は、ベルト202に接触しており、ベルト202の移動に伴って回転する。ロール206には、鏡207で反射されたレーザ光が照射される。ロール206は、鏡207によって照射されるレーザ光の反射を抑えるため、例えば黒色の塗膜が表面に設けられていてもよい。ロール206は、本発明に係る被照射部の一例である。
ロール205は、ベルト202の外面側に配置され、搬送路Sを挟んでロール206に対向している。ロール205の表面は、平滑化されて滑らかになっている。ロール205は、ロール206の方向と、ロール206とは反対の方向へ移動する支持部により支持されている。用紙Pのトナー像に光沢を付与する場合には、ロール205は、支持部と共にロール206の方向へ移動させられて用紙Pに接触して回転する。
ロール206は、本発明に係る第1のロールの一例であり、ロール205は、本発明に係る第2のロールの一例である。
図2は、定着装置20を照射部201の側から見た図である。なお、図2においては、照射部201とロール205の記載を省略している。また、ベルト202は光を透過するため、ベルト202の内面側に位置するロール203、204、206と、鏡207については実線で示している。
ベルト202において用紙Pが載せられるのは、図2に示したaの範囲内である。また、照射部201からのレーザ光が照射されるのは、図2において破線で示した領域dの部分である。領域dの幅は、範囲aの幅より広くなっている。つまり、レーザ光は用紙Pの幅より広い範囲に照射される。なお、図2において幅とは、ベルト202の表面に沿った方向であって用紙Pの搬送方向に交差する方向の距離(図2において左右方向の幅)をいう。また、照射部201側から見ると、図2に示したように、領域dは、鏡207の反射面内にある。このため、ベルト202を透過して直進したレーザ光は、鏡207以外の部分に照射されることがない。また、照射部201側から見ると、ロール206の幅cは、鏡207の幅bより広くなっている。このため、鏡207でロール206の方向へ反射されたレーザ光は、ロール206以外の部分に照射されることがない。
次に本実施形態の動作について説明する。画像形成装置1は、画像データを受け取ると、受け取った画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する処理を開始する。まず、画像形成装置1は、用紙2の搬送を開始すると共に、照射部201でレーザ光を発生させる。この時点では、画像データに対応したトナー像が画像形成部10において用紙Pに転写されておらず、用紙Pは、定着装置20に到達していない。このため、照射部201で発生したレーザ光は、ベルト202を透過する。ベルト202を透過したレーザ光は、鏡207で反射されてロール206に照射される。ロール206は、鏡207で反射されたレーザ光により加熱される。
一方、画像形成部10においては、用紙Pがロール30によって搬送される。画像形成ユニット100Kは、画像データに基づいて感光体101Kにトナー像を形成し、このトナー像をロール105Kの位置へ搬送された用紙Pに転写する。同様に他の画像形成ユニット100C、100M、100Yも、各色のトナー像を形成して用紙Pに転写する。イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が転写された用紙Pは、画像形成部10から定着装置20へ送られる。定着装置20へ送られた用紙Pは、ベルト202へ載せられて照射部201に向かい合う予め定められた位置へ搬送される。用紙Pが照射部201と向かい合う位置に搬送されると、照射部201で発生したレーザ光が用紙Pに照射される。用紙Pのトナー像にレーザ光が照射されると、トナー像を形成するトナーが加熱されて用紙Pに定着する。
トナーが定着した用紙Pは、ロール205とロール206の間に送られる。用紙Pの下流側の端が照射部201に向かい合う位置を通過すると、ロール205がロール206の方向へ移動させられ、用紙Pはベルト202と共にロール205とロール206によって挟まれる。ロール206は、鏡207で反射されたレーザ光によって加熱されているため、ロール205とロール206の間に送られ、ベルト202を介してロール206に接している用紙Pには、ベルト202を介してロール206の熱が伝わる。また、ロール205がロール206の方向へ移動させられているため、用紙Pには圧力がかかる。用紙Pのトナー像は、ロール206からの熱によって軟化し、圧力が掛かった状態でロール205の表面に接触する。ロール205の表面は平滑化されているため、軟化したトナー像の表面は、ロール205の表面によって平滑にされ、トナー像は光沢のある画像となる。ロール205とロール206の間を通過した用紙Pは、ロール30によって画像形成装置1の外へ送られる。用紙Pが画像形成装置1の外へ送られると、照射部201からのレーザ光の照射が停止する。
このように本実施形態においては、鏡207で反射されてロール206に照射されたレーザ光のエネルギーは、ロール206において熱に変換され、ロール206が加熱される。この熱がベルト202を介して用紙Pに伝わり、熱が伝わった用紙Pが画像形成装置1の外へ搬送される。つまり、レーザ光によって発生する熱は、ロール206からベルト202を介して用紙Pに移動し、用紙Pと共に画像形成装置1の外へ移動する。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1Aの構成を示した模式図である。画像形成装置1Aは、第1実施形態の画像形成装置1と比較すると、定着装置20に替えて定着装置20Aを備えている点が異なる。また、定着装置20Aは、ロール208、209を備えている点と、鏡207がレーザ光を反射する方向がロール206の方向ではない点が第1実施形態と異なる。なお、他の構成は第1実施形態と共通している。このため、以下の説明及び図面においては、第1実施形態と共通する構成要素は、第1実施形態において用いた符号を付し、その説明を省略する。
定着装置20Aは、ロール205、206を備えておらず、替わりにロール208、209を備えている。ロール208とロール209は、トナー像が転写された用紙Pをレーザ光が照射される前に加熱(予備加熱)するためのロールである。ロール209は、搬送路Sにおいて用紙Pにレーザ光が照射される位置より上流側であって、ベルト202の内面側に配置されている。ロール209は、ベルト202に接触しており、ベルト202の移動に伴って回転する。ロール209には、鏡207で反射されたレーザ光が照射される。ロール209は、鏡207によって照射されるレーザ光の反射を抑えるため、例えば黒色の塗膜を表面に備えていてもよい。ロール208は、ベルト202の外面側に配置され、搬送路Sを挟んでロール209に対向している。ロール208は、ロール209の方向と、ロール209とは反対の方向へ移動する。ロール208は、用紙Pを加熱する際には、ロール209の方向へ移動させられて用紙Pに接触する。なお、本実施形態では、定着装置20Aは、ロール208を備えているが、ロール208を備えない構成であってもよい。鏡207は、ベルト202を透過したレーザ光をロール209の方向へ反射する
ロール209は、本発明に係る第1のロールの一例であり、ロール208は、本発明に係る第2のロールの一例である。
次に本実施形態の動作について説明する。画像形成装置1は、画像データを受け取ると、受け取った画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する処理を開始する。まず、画像形成装置1は、用紙2の搬送を開始すると共に、照射部201でレーザ光を発生させる。この時点では、画像データに対応したトナー像が画像形成部10において用紙Pに転写されておらず、用紙Pは、定着装置20Aに到達していない。このため、照射部201で発生したレーザ光は、ベルト202を透過する。ベルト202を透過したレーザ光は、鏡207で反射されてロール209に照射される。ロール209は、鏡207で反射されたレーザ光により加熱される。なお、画像形成部10がトナー像を用紙Pに転写する動作は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
画像形成部10によってトナー像が転写された用紙Pは、画像形成部10から定着装置20Aへ送られる。また、用紙Pの下流側の端が画像形成部10を通過すると、ロール208がロール209の方向へ移動させられる。定着装置20Aへ送られた用紙Pは、ベルト202へ載せられてロール208とロール209の間に送られ、ベルト202と共にロール208とロール209によって挟まれる。ロール209は、鏡207で反射されたレーザ光によって加熱されているため、ロール208とロール209の間に送られ、ベルト202を介してロール209に接している用紙Pには、ベルト202を介してロール209の熱が伝わる。これにより、用紙Pに転写されているトナー像に熱が伝わり、トナー像を形成するトナーには定着前に熱が加えられる。
ロール208とロール209の間を通過した用紙Pは、照射部201に向かい合う位置へ搬送される。用紙Pが照射部201と向かい合う位置に搬送されると、照射部201で発生したレーザ光が用紙Pに照射される。用紙Pのトナー像にレーザ光が照射されると、トナー像を形成するトナーが加熱されて用紙Pに定着する。トナー像が定着した用紙Pは、ベルト202によって搬送路Sの下流側へ送られ、さらにロール30によって画像形成装置1の外へ送られる。用紙Pが画像形成装置1Aの外へ送られると、照射部201からのレーザ光の照射が停止する。
このように本実施形態においては、鏡207で反射されてロール209に照射されたレーザ光のエネルギーは、ロール209において熱に変換され、ロール209が加熱される。この熱は、ベルト202を介して用紙Pに伝わり、熱が伝わった用紙Pが画像形成装置1の外へ搬送される。つまり、レーザ光によって発生する熱は、ロール209からベルト202を介して用紙Pに移動し、用紙Pと共に画像形成装置1Aの外へ移動する。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について説明する。図4は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置1Bの構成を示した模式図である。画像形成装置1Bは、前記画像形成装置1と比較すると定着装置20に替えて定着装置20Bを備えている点が異なる。また、定着装置20Bにおいては、第2実施形態のロール208、209を備えている点と、ビームスプリッター210を備えている点が定着装置20と異なる。このため、以下の説明及び図面においては、第1実施形態や第2実施形態と共通する構成要素は、第1実施形態や第2実施形態において用いた符号を付し、その説明を省略する。
定着装置20Bにおいては、ベルト202の内面側に鏡207とビームスプリッター210が配置されている。ビームスプリッター210は、ベルト202の内面側であって、ベルト202を透過したレーザ光が到達する位置に配置されている。また、鏡207は、ベルト202の内面側であって、ビームスプリッター210から見て照射部201とは反対側に配置されている。レーザ光の進行方向を変更するビームスプリッター210も、本発明に係る変更部の一例である。また、ビームスプリッター210と鏡207とを含む構成は、レーザ光の進行方向を複数の方向へ変更するという、本発明に係る変更部の一例である。
ビームスプリッター210は、入射した光の一部を反射し、残りを透過させるものである。ビームスプリッター210には、ベルト202を透過したレーザ光が入射する。ビームスプリッター210に入射したレーザ光の一部は、ビームスプリッター210内で反射されてロール206に照射される。また、ビームスプリッター210を透過したレーザ光は、鏡207に到達する。鏡207に到達したレーザ光は反射され、ロール209に照射される。
なお、本実施形態においては、ビームスプリッター210で反射される反射光と、ビームスプリッター210を透過する透過光の比は50:50であるが、反射光の割合を大きくしてもよく、また透過光の割合を大きくしてもよい。
次に本実施形態の動作について説明する。画像形成装置1Bは、画像データを受け取ると、受け取った画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する処理を開始する。まず、画像形成装置1Bは、用紙2の搬送を開始すると共に、照射部201でレーザ光を発生させる。この時点では、画像データに対応したトナー像が画像形成部10において用紙Pに転写されておらず、用紙Pは、定着装置20Bに到達していない。このため、照射部201で発生したレーザ光は、ベルト202を透過する。
ベルト202を透過したレーザ光は、一部がビームスプリッター210で反射され、残りが透過する。ビームスプリッター210で反射されたレーザ光は、ロール206に照射される。ロール206は、ビームスプリッター210で反射されたレーザ光により加熱される。また、ビームスプリッター210を透過して鏡207に到達したレーザ光は、鏡207で反射されてロール209に照射される。ロール209は、鏡207で反射されたレーザ光により加熱される。なお、画像形成部10がトナー像を用紙Pに転写する動作は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
画像形成部10によってトナー像が転写された用紙Pは、画像形成部10から定着装置20Bへ送られる。また、用紙Pが画像形成部10を通過すると、ロール208がロール209の方向へ移動させられる。用紙2がロール208とロール209の間を通過する際には、第2実施形態と同様にベルト202を介してロール209の熱が用紙Pに伝わり、トナー像を形成するトナーには定着前に熱が加えられる。ロール208とロール209の間を通過してロール209の熱が伝わった用紙Pは、照射部201に向かい合う位置へ搬送される。ここで、第1実施形態と同様にレーザ光が用紙Pのトナー像に照射され、トナーが加熱されて用紙Pに定着する。
トナーが定着した用紙Pは、ロール205とロール206の間に送られる。用紙Pの下流側の端が照射部201に向かい合う位置を通過すると、ロール205がロール206の方向へ移動させられ、用紙Pはベルト202と共にロール205とロール206によって挟まれる。すると、第1実施形態と同様にロール206の熱がベルト202を介して用紙Pに伝わる。また、用紙Pに圧力がかかり、用紙Pのトナー像は、光沢のある画像となる。ロール205とロール206の間を通過した用紙Pは、ロール30によって画像形成装置1の外へ送られる。用紙Pが画像形成装置1の外へ送られると、照射部201からのレーザ光の照射が停止する。
このように本実施形態においては、鏡207で反射されてロール209に照射されたレーザ光のエネルギーは、ロール209において熱に変換され、ロール209が加熱される。この熱は、ベルト202を介して用紙Pに伝わる。また、ビームスプリッター210で反射されてロール206に照射されたレーザ光のエネルギーは、ロール206において熱に変換され、ロール206が加熱される。この熱は、ベルト202を介して用紙Pに伝わる。ロール206からの熱とロール209からの熱が伝わった用紙Pは、画像形成装置1の外へ搬送される。つまり、レーザ光によって発生する熱は、ロール206、209からベルト202を介して用紙Pに移動し、用紙Pと共に画像形成装置1Aの外へ移動する。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態でも実施され得る。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
上述した実施形態においては、画像形成装置が定着装置を備える構成となっているが、定着装置20、20A、20Bを画像形成装置の外部に設け、画像形成部10と定着装置20、20A、20Bを別の装置として構成するようにしてもよい。
上述したベルト202は、ベルト202の表面から裏面に貫通する孔を複数備える構成であってもよい。なお、この孔の形状は、矩形、多角形、楕円形など種々の形状を採用し得る。なお、ベルト202が孔を備える場合、ベルト202は光を透過するものでなくてよい。また、ベルト202は、網目のベルトであってもよい。この網目は、前述の孔の一例である。なお、ベルト202が網目のベルトである場合も、ベルト202は光を透過するものでなくてよい。これらの孔は、本発明に係る孔の一例である。
上述した実施形態においては、ロール206は、内部に熱源(例えばハロゲンランプ)を備え、この熱源からの熱とレーザ光による熱とで加熱される構成であってもよい。また、ロール209においても、内部に熱源を備え、この熱源からの熱とレーザ光による熱とで加熱される構成であってもよい。
上述した実施形態では、トナーを定着させるために照射部201から照射される光はレーザ光であったが、トナーを定着させるための光はレーザ光に限定されるものではない。例えば、照射部201は、フラッシュランプの一例であるキセノンランプを光源とし、キセノンランプで発生する光を照射してもよい。
上述した第1実施形態と第3実施形態においては、定着装置20、20Bは、ロール205を備えているが、画像に光沢を付与しない場合には、ロール205を備えない構成としてもよい。また、第3実施形態の構成にあっては、ロール205とロール208の両方を備えない構成としてもよい。
また、上述した実施形態においては、鏡207やビームスプリッター210で反射されたレーザ光が照射される部品はロールであるが、ベルト202の内面側に接触し、照射された光により生じる熱をベルト202へ伝えるのであれば、ロールに限定されるものではなく、例えば、多角柱などの部品であってもよい。
また、本発明においては、鏡207の位置にロールを配置し、このロールがベルト202の内面側に接触するようにしてもよい。なお、このロールは、照射部201から遠い側でベルト202に接触してもよい。この構成でも、ロールからベルト202に熱が伝わり、ベルト202に伝わった熱が用紙Pに伝わることとなる。
上述した実施形態においては、画像形成部10は、4つの画像形成ユニットを備えているが、画像形成部10が備える画像形成ユニットの数は4つに限定されるものではない。例えば、画像形成部10は、画像形成ユニット100Kだけを備える構成であってもよい。また、画像形成ユニットは、Y、M、C、Kの色だけでなく、他の色に対応したものであってもよい。
上述した実施形態においては、記録媒体の一例である用紙Pを搬送するのがベルト202であったが、ベルト202は、用紙Pを搬送する搬送部材の一例であり、用紙Pを搬送する構成は、他の構成であってもよい。例えば、対向したロールの間に用紙Pを挟んで用紙Pを搬送し、レーザ光の照射位置に用紙Pを搬送する構成であってもよい。この場合、ロールが搬送部材となり、ロール206やロール209は、用紙Pに直接に接する。また、ベルトではなくチェーンに記録媒体を載せてレーザ光の照射位置に搬送してもよい。この場合、チェーンが搬送部材となる。
1、1A、1B…画像形成装置、10…画像形成部、20、20A、20B…定着装置、30…ロール、100Y、100M、100C、100K…画像形成ユニット、101Y、101M、101C、101K…感光体、102Y、102M、102C、102K…帯電装置、103Y、103M、103C、103K…露光装置、104Y、104M、104C、104K…現像装置、105Y、105M、105C、105K…ロール、106Y、106M、106C、106K…クリーニング装置、201…照射部、202…ベルト、203〜206、208、209…ロール、207…鏡、210…ビームスプリッター

Claims (8)

  1. 光を吸収して定着される画像形成材料による画像が転写された記録媒体を搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材によって前記記録媒体が搬送される予め定められた位置へ、前記画像を加熱するレーザ光を照射する照射部と、
    前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を変更する変更部と、
    前記記録媒体に接し、前記変更部によって進行方向を変更された前記レーザ光が照射される被照射部と
    を備え
    前記被照射部が、前記変更部で進行方向が変更された前記レーザ光が照射される第1のロールである定着装置。
  2. 前記記録媒体を挟んで前記第1のロールに対向する第2のロールを有し、
    前記記録媒体を前記第1のロールと前記第2のロールによって挟むこと
    を特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記第1のロールは、前記位置より前記記録媒体の搬送方向の下流側にあること
    を特徴とする請求項または請求項に記載の定着装置。
  4. 前記第1のロールは、前記位置より前記記録媒体の搬送方向の上流側にあること
    を特徴とする請求項または請求項に記載の定着装置。
  5. 光を吸収して定着される画像形成材料による画像が転写された記録媒体を搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材によって前記記録媒体が搬送される予め定められた位置へ、前記画像を加熱するレーザ光を照射する照射部と、
    前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を変更する変更部と、
    前記記録媒体に接し、前記変更部によって進行方向を変更された前記レーザ光が照射される被照射部と
    を備え、
    前記変更部は前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を複数の方向へ変更し、
    前記被照射部は、前記変更部で進行方向が変更された前記レーザ光が照射される複数のロールである定着装置。
  6. 前記複数のロール毎に前記記録媒体を挟んで対向するロールを有し、それぞれ対応するロールによって搬送される前記記録媒体を挟むこと
    を特徴とする請求項に記載の定着装置。
  7. 前記搬送部材が前記照射部からの前記レーザ光を透過する搬送ベルトであり、前記変更部は前記記録媒体および前記搬送ベルトを透過した前記前記レーザ光の進行方向を変更し、前記被照射部は前記搬送ベルトを介して前記記録媒体に接していること
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の定着装置。
  8. 記録媒体に画像形成材料による画像を転写する画像形成部と、
    前記記録媒体を前記搬送部材で搬送する請求項1乃至請求項のいずれかに記載の定着装置と
    を備える画像形成装置。
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