JP5887778B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
請求項1、8の構成によれば、本構成を備えない場合に比べ、記録媒体の搬送を妨げずに熱を記録媒体へ移動させることが可能である。
請求項2の構成によれば、第2のロールを備えない場合に比べ、熱を記録媒体へより移動させることが可能である。
請求項3の構成によれば、記録媒体に移動した熱が、定着装置内の空間へ移動する時間を抑えることが可能となる。
請求項4の構成によれば、光がトナー像へ照射される前にトナー像を加熱することが可能である。
請求項5の構成によれば、複数のロールを備えない場合に比べ、熱を記録媒体へより移動させることが可能である。
請求項6の構成によれば、複数のロール及び当該ロールに対向するロールを備えない場合に比べ、熱を記録媒体へより移動させることが可能である。
請求項7の構成によれば、ベルトタイプの搬送部材を用いない構成に比べ、記録媒体の汎用性を高めることが可能である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の構成を示した模式図である。画像形成装置1は、画像形成部10、定着装置20及び複数のロール30を備える。画像形成装置1は、画像が形成される記録媒体の一例である用紙Pに電子写真方式によって画像を形成する装置である。画像形成装置1は、外部から画像を表す画像データを受け取り、受け取った画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する。なお、用紙Pは、例えば、A列やB列などの予め定められた大きさの紙であるが、用紙Pのサイズは、これらのサイズに限定されるものではない。また、用紙Pの材質も、特定のものに限定されるものではない。
ロール203とロール204は、無端ベルトであるベルト202が掛け渡されるロールである。ロール204は、図示せぬモータによって回転させられ、ベルト202を矢印Bの方向へ回転させる。ロール203は、ベルト202支持し、ベルト202の回転に伴って回転する。ベルト202は、トナー像が転写された用紙Pを搬送するベルトであり、本発明に係る搬送ベルト(搬送部材)の一例である。本実施形態のベルト202は、例えば、特開2003−251766号公報や特開2003−261767号公報に開示された光が透過するベルトである。なお、これらの公報に開示されたベルトは一例であり、本実施形態のベルト202は、光を通すベルトであればよい。用紙Pは、ベルト202に載せられて移動し、搬送路Sの下流側へ送られる。
鏡207は、ベルト202の内面側であって、ベルト202を透過した光が到達する位置に配置されている。鏡207は、ベルト202を透過したレーザ光をロール206の方向へ反射させる。レーザ光の進行方向を変更する鏡207は、本発明に係る変更部の一例である。
ロール205は、ベルト202の外面側に配置され、搬送路Sを挟んでロール206に対向している。ロール205の表面は、平滑化されて滑らかになっている。ロール205は、ロール206の方向と、ロール206とは反対の方向へ移動する支持部により支持されている。用紙Pのトナー像に光沢を付与する場合には、ロール205は、支持部と共にロール206の方向へ移動させられて用紙Pに接触して回転する。
ロール206は、本発明に係る第1のロールの一例であり、ロール205は、本発明に係る第2のロールの一例である。
ベルト202において用紙Pが載せられるのは、図2に示したaの範囲内である。また、照射部201からのレーザ光が照射されるのは、図2において破線で示した領域dの部分である。領域dの幅は、範囲aの幅より広くなっている。つまり、レーザ光は用紙Pの幅より広い範囲に照射される。なお、図2において幅とは、ベルト202の表面に沿った方向であって用紙Pの搬送方向に交差する方向の距離(図2において左右方向の幅)をいう。また、照射部201側から見ると、図2に示したように、領域dは、鏡207の反射面内にある。このため、ベルト202を透過して直進したレーザ光は、鏡207以外の部分に照射されることがない。また、照射部201側から見ると、ロール206の幅cは、鏡207の幅bより広くなっている。このため、鏡207でロール206の方向へ反射されたレーザ光は、ロール206以外の部分に照射されることがない。
次に本発明の第2実施形態について説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1Aの構成を示した模式図である。画像形成装置1Aは、第1実施形態の画像形成装置1と比較すると、定着装置20に替えて定着装置20Aを備えている点が異なる。また、定着装置20Aは、ロール208、209を備えている点と、鏡207がレーザ光を反射する方向がロール206の方向ではない点が第1実施形態と異なる。なお、他の構成は第1実施形態と共通している。このため、以下の説明及び図面においては、第1実施形態と共通する構成要素は、第1実施形態において用いた符号を付し、その説明を省略する。
ロール209は、本発明に係る第1のロールの一例であり、ロール208は、本発明に係る第2のロールの一例である。
次に本発明の第3実施形態について説明する。図4は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置1Bの構成を示した模式図である。画像形成装置1Bは、前記画像形成装置1と比較すると定着装置20に替えて定着装置20Bを備えている点が異なる。また、定着装置20Bにおいては、第2実施形態のロール208、209を備えている点と、ビームスプリッター210を備えている点が定着装置20と異なる。このため、以下の説明及び図面においては、第1実施形態や第2実施形態と共通する構成要素は、第1実施形態や第2実施形態において用いた符号を付し、その説明を省略する。
なお、本実施形態においては、ビームスプリッター210で反射される反射光と、ビームスプリッター210を透過する透過光の比は50:50であるが、反射光の割合を大きくしてもよく、また透過光の割合を大きくしてもよい。
ベルト202を透過したレーザ光は、一部がビームスプリッター210で反射され、残りが透過する。ビームスプリッター210で反射されたレーザ光は、ロール206に照射される。ロール206は、ビームスプリッター210で反射されたレーザ光により加熱される。また、ビームスプリッター210を透過して鏡207に到達したレーザ光は、鏡207で反射されてロール209に照射される。ロール209は、鏡207で反射されたレーザ光により加熱される。なお、画像形成部10がトナー像を用紙Pに転写する動作は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態でも実施され得る。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
また、上述した実施形態においては、鏡207やビームスプリッター210で反射されたレーザ光が照射される部品はロールであるが、ベルト202の内面側に接触し、照射された光により生じる熱をベルト202へ伝えるのであれば、ロールに限定されるものではなく、例えば、多角柱などの部品であってもよい。
また、本発明においては、鏡207の位置にロールを配置し、このロールがベルト202の内面側に接触するようにしてもよい。なお、このロールは、照射部201から遠い側でベルト202に接触してもよい。この構成でも、ロールからベルト202に熱が伝わり、ベルト202に伝わった熱が用紙Pに伝わることとなる。
Claims (8)
- 光を吸収して定着される画像形成材料による画像が転写された記録媒体を搬送する搬送部材と、
前記搬送部材によって前記記録媒体が搬送される予め定められた位置へ、前記画像を加熱するレーザ光を照射する照射部と、
前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を変更する変更部と、
前記記録媒体に接し、前記変更部によって進行方向を変更された前記レーザ光が照射される被照射部と
を備え、
前記被照射部が、前記変更部で進行方向が変更された前記レーザ光が照射される第1のロールである定着装置。 - 前記記録媒体を挟んで前記第1のロールに対向する第2のロールを有し、
前記記録媒体を前記第1のロールと前記第2のロールによって挟むこと
を特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記第1のロールは、前記位置より前記記録媒体の搬送方向の下流側にあること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。 - 前記第1のロールは、前記位置より前記記録媒体の搬送方向の上流側にあること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。 - 光を吸収して定着される画像形成材料による画像が転写された記録媒体を搬送する搬送部材と、
前記搬送部材によって前記記録媒体が搬送される予め定められた位置へ、前記画像を加熱するレーザ光を照射する照射部と、
前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を変更する変更部と、
前記記録媒体に接し、前記変更部によって進行方向を変更された前記レーザ光が照射される被照射部と
を備え、
前記変更部は前記位置を通過した前記レーザ光の進行方向を複数の方向へ変更し、
前記被照射部は、前記変更部で進行方向が変更された前記レーザ光が照射される複数のロールである定着装置。 - 前記複数のロール毎に前記記録媒体を挟んで対向するロールを有し、それぞれ対応するロールによって搬送される前記記録媒体を挟むこと
を特徴とする請求項5に記載の定着装置。 - 前記搬送部材が前記照射部からの前記レーザ光を透過する搬送ベルトであり、前記変更部は前記記録媒体および前記搬送ベルトを透過した前記前記レーザ光の進行方向を変更し、前記被照射部は前記搬送ベルトを介して前記記録媒体に接していること
を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の定着装置。 - 記録媒体に画像形成材料による画像を転写する画像形成部と、
前記記録媒体を前記搬送部材で搬送する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の定着装置と
を備える画像形成装置。
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