JP5407656B2 - レーザ定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ定着装置及び画像形成装置に関する。
粉状のトナーを用いる画像形成装置は、トナーの付着により形成されたトナー像を像保持体から記録媒体上に転写し、その後にトナー像を記録媒体上に定着するものが広く用いられている。そして、トナー像を定着する方式として接触方式と非接触方式とが知られている。
接触方式は、例えば無端状の周面が加熱される加熱部材とこの加熱部材に接触する加圧部材とを備え、これらの間に記録媒体を挟みこんでトナー像を加熱及び加圧して記録媒体上にトナー像を定着するものである。
一方、非接触方式の定着装置は、記録媒体に接触しないことから、上記のような接触方式の装置と比較すると、記録媒体の汎用性に優れているとともに高速化が実現できる。このような非接触方式の定着装置としては、記録媒体の搬送経路に対向して配置されたフラッシュランプを間欠点灯し、搬送された記録媒体上のトナー像を加熱して定着するものがある。
また、近年は特許文献1及び特許文献2に開示されるように、高出力のレーザ装置を用いてトナー像を高速で定着するレーザ定着装置が考案されている。
特開2007−57903号公報 特許第3016685号公報
本願発明は、トナーが付着した記録媒体にレーザ光を照射したときに反射した散乱光を、レーザ光の照射位置に本構成を用いない場合に比べて少ないエネルギー損失で再び集光することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、 記録媒体に照射されるレーザ光を発生するレーザ光発生装置と、 前記レーザ光の照射位置で反射した光を、前記照射位置又はこの照射位置付近に再照射されるように反射して集光する集光体と、 前記レーザ光の照射位置に対して前記集光体を覆うように設けられた光透過性体と、を備え、 前記集光体は、凹状の円筒曲面を有し、該円筒曲面の中心軸位置が前記レーザ光の照射位置又は照射位置付近となるように配置されており、 前記光透過性体は、前記集光体側に凸状の曲面を有するものであって、前記レーザ光の照射位置と前記集光体との間にあって前記集光体と間隔をあけて配置されていることを特徴とするレーザ定着装置を提供する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のレーザ定着装置において、 前記光透過性体は、前記集光体の中心軸とほぼ一致する中心軸を有する円筒曲面状の板材であるものとする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のレーザ定着装置において、 前記レーザ光は、前記集光体に設けられた開口を通過し、前記光透過性体を透過して前記記録媒体へ照射されるものとする。
請求項4に係る発明は、 記録媒体に照射されるレーザ光を発生するレーザ光発生装置と、 前記レーザ光の照射位置で反射した光を、前記照射位置又はこの照射位置付近に再照射されるように反射して集光する集光体と、 前記レーザ光の照射位置に対して前記集光体を覆うように設けられた光透過性体と、を備え、 前記光透過性体は、前記レーザ光が該光透過性体を透過して前記記録媒体に照射されるように設けられ、 前記集光体は、前記光透過性体の外面に密接し、前記光透過性体の前記レーザ光が透過する部分を除いて形成されていることを特徴とするレーザ定着装置を提供する。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のレーザ定着装置において、 前記光透過性体は、円筒曲面状の板材であり、該円筒曲面の中心軸位置が前記レーザ光の照射位置又は照射位置付近となるように配置されているものとする。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載のレーザ定着装置において、 前記レーザ光発生装置から照射され、前記記録媒体を透過した光を、前記照射位置の背面又はこの照射位置付近の背面に照射されるように反射して集光する背面側集光体が配置され、 該背面側集光体は、凹状の円筒曲面を有し、該円筒曲面の中心軸位置が前記レーザ光の照射位置又は照射位置付近となっており、 前記背面側集光体の反射面が光透過性体に覆われているものとする。
請求項7に係る発明は、 帯電電位の差による静電潜像が形成される像保持体と、 前記像保持体上に形成された静電潜像に画像形成材料を転移して可視的な像を形成する現像装置と、 前記像を、直接に記録媒体上へ転写又は転写体上に一次転写した後に記録媒体上へ二次転写する転写装置と、 該記録媒体に転写されたトナー像を加熱及び溶融して定着させる、請求項1から請求項6までのいずれかに記載のレーザ定着装置と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項1に係る発明のレーザ定着装置では、本構成を有しない装置と比較して、トナーが付着した記録媒体にレーザ光を照射したときに反射した散乱光を、レーザ光の照射位置に少ないエネルギー損失で再び集光することができる。また、本構成を有しない装置と比較して、記録媒体で反射して散乱した散乱光の光透過性体に対する入射角が小さくなり、空気と光透過性体との界面で反射して散逸するエネルギーを低減することができる。
請求項2に係る発明のレーザ定着装置では、本構成を有しない装置と比較して、記録媒体で反射して散乱した散乱光が光透過性体にほぼ直角に入射して、空気と光透過性体との界面で反射して散逸するエネルギーを低減することができる。
請求項3に係る発明のレーザ定着装置では、本構成を有しない装置と比較して、レーザ光が記録媒体に照射されて反射した散乱光を効率よくレーザ光の照射位置又は照射位置付近に再照射することができる。
請求項4に係る発明のレーザ定着装置では、本構成を有しない装置と比較して、光透過性体とこの光透過性体に密着した集光体を容易に製造することができる。
請求項5に係る発明のレーザ定着装置では、本構成を有しない装置と比較して、記録媒体で反射して散乱した散乱光が光透過性体にほぼ直角に入射して、空気と光透過性体との界面で反射して散逸するエネルギーを低減することができる。
請求項6に係る発明のレーザ定着装置では、本構成を有しない装置と比較して、記録媒体の背面側に透過した散乱光をレーザ光の照射位置付近に、少ないエネルギー損失で再び集光することができる。
請求項7に係る画像形成装置では、本構成を有しない装置と比較して、トナーが付着した記録媒体にレーザ光を照射したときに反射した散乱光を、レーザ光の照射位置に少ないエネルギー損失で再び集光して、トナー像を効率よく定着することができる。
本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す画像形成装置で用いることができるレーザ定着装置を参考として示す概略斜視図である。 図2に示すレーザ定着装置の概略断面図である。 トナー像が転写された連続用紙にレーザ光を照射した状態を示す概略図である。 本願に係る発明の第1の実施形態であるレーザ定着装置の概略断面図である。 散乱光の入射角と反射率との関係を示す図である。 図3及び図5に示すレーザ定着装置における散乱光の光透過性体への入射角を示す概略図である。 図3及び図5に示すレーザ定着装置におけるレーザ光の照射エネルギーの再利用効率を示す図である。 本願に係る発明の第2の実施形態であるレーザ定着装置を示す概略断面図である。 本願に係る発明の第3の実施形態であるレーザ定着装置を示す概略断面図である。 本願に係る発明の第4の実施形態であるレーザ定着装置を示す概略断面図である。 冷却装置が設けられたレーザ定着装置を示す概略断面図である。 従来のフラッシュランプ定着装置を示す概略断面図である。
図1は、本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置1は、記録媒体である連続用紙(連続帳票とも呼ばれる連続した用紙、以下単に「連続用紙」と呼ぶ)に画像を形成する大型機であり、連続用紙Pを搬送供給する用紙搬送部10と、画像を形成し連続用紙Pに転写する画像形成部20と、転写された画像を定着する定着部30とから構成されている。
上記用紙搬送部10には、連続用紙Pを巻きまわして搬送する複数の巻きまわしローラ11が備えられており、連続用紙Pに張力を付与しながら画像形成部20に搬送するようになっている。
上記画像形成部20には、上流側から順にブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)のトナー(画像形成材料)を転移させて可視的な像であるトナー像を形成する4つの画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yが連続用紙の搬送方向に沿ってほぼ同じ間隔で備えられている。
それぞれの画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yは、導電性材料からなる円筒状部材の外周面に光導電性層が形成された感光体ドラム22を備えており、この感光体ドラム22の周囲に、感光体ドラム22の表面を一様に帯電させる帯電装置23と、帯電された感光体ドラム22に像光を照射して表面に潜像を形成する露光装置24と、感光体ドラム22上の潜像にトナーを転移させてトナー像を形成する現像装置27と、感光体ドラム22と対向し、感光体ドラム上に形成されたトナー像を連続用紙上に転写する転写ロール25と、トナー像が転写された後の感光体ドラム22に残留するトナーを除去するクリーニング装置26と、を備えている。
なお、4つの画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yのそれぞれは、現像装置27が収容するトナーの色が異なっており、その他の構成は同じである。そして、各現像装置27K,27C,27M,27Yの上方には、当該現像装置内のトナーと対応する色のトナーを収容するトナー補給容器28K,28C,28M,28Yが備えられており、現像により消費されるトナーを各現像装置に補充することができるようになっている。
画像形成部20の下流に設けられた上記定着部30には、画像形成部20で連続用紙上に転写された未定着トナー像を定着するレーザ定着装置31と、トナー像が転写された連続用紙Pが巻き回わされ、該連続用紙をレーザ定着装置31に誘導する搬送ロール38と、トナー像が定着された連続用紙Pを装置外に排出する排出ロール39とが設けられている。
この画像形成装置で、画像形成動作が開始されると、感光体ドラム22が、帯電装置23によってほぼ一様な負極性に帯電される。露光装置24は画像データに基づき、帯電された感光体ドラム22の周面に像光を照射し、感光体ドラム22の表面には露光部と非露光部との電位差による潜像が形成される。現像装置27では、現像ロールの周面上に現像剤の薄層が形成され、該現像ロールの回転により薄層化された現像剤が感光体ドラム22の周面と対向する現像位置に搬送される。現像位置では、感光体ドラム22と現像ロールとの間に電界が形成されており、この電界内で現像ロール上のトナーが感光体ドラム上の潜像に転移してトナー像が形成される。このようにして形成されたトナー像は、感光体ドラム22の回転により、転写ロール25が圧接される転写圧接部25aへと搬送される。
一方、用紙搬送部10から搬送される連続用紙Pが、転写圧接部25aへ送り込まれる。転写圧接部25aには転写バイアス電圧によって電界が形成されており、この電界内でトナー像は連続用紙Pに転写される。連続用紙Pは各画像形成ユニット21の転写圧接部25aへ順次搬送され、各色のトナー像が重ねて転写される。
トナー像が転写された連続用紙Pは、トナー像を保持した状態で搬送ロール38に巻きまわされながらレーザ定着装置31へと送られる。レーザ定着装置31では、レーザ光33が連続用紙Pに照射され、トナーを加熱して定着する。トナー像が定着された連続用紙Pは排紙ロール39によって装置外に排出される。
次に、上記画像形成装置で用いられるレーザ定着装置31について説明する。
図2は、上記画像形成装置で用いることができるレーザ定着装置31の一例を示す概略斜視図であり、図3は、概略断面図である。
このレーザ定着装置31は、移動する連続用紙Pの画像が転写される領域の全幅にわたってレーザ光33を照射するレーザ光発生装置32と、レーザ光33が連続用紙Pで反射することによって生じた散乱光33bを再び連続用紙Pに照射するための集光体35と、上記連続用紙Pを透過して散乱した光33cを反射し、連続用紙Pの背面側から照射位置に集光する背面側集光体36と、上記集光体35及び上記背面側集光体36のそれぞれの反射面35b,36bを覆う光透過性体である板ガラス37a,37bと、で主要部が構成されている。
上記レーザ光発生装置32は、連続用紙Pの幅方向(搬送方向と交差する方向)に複数が配列されている。そして、これらレーザ光発生装置32から射出されるレーザ光33は、連続用紙Pの移動方向に予め設定された範囲で該連続用紙Pに対して照射されるものとなっている。また、移動する連続用紙Pの幅方向には、画像が転写される領域の全幅にわたって照射エネルギーがほぼ一様となるように複数のレーザ光発生装置32が配置されている。そして、このレーザ光33の照射領域を通過するトナーが加熱され連続用紙P上に定着されるように、照射エネルギーが調整される。
なお、本例では、半導体レーザが用いられ、連続用紙Pの搬送方向に約1mmのビーム幅で照射することができるようになっている。
上記集光体35は、反射面35bが凹状の円筒曲面となった金属ミラーであり、上記反射面35bが連続用紙Pと対向するように配置されている。そして、円筒曲面の中心軸が連続用紙Pの搬送方向とほぼ直角となるように支持されている。上記円筒曲面となった反射面35bの周方向における中央部には、軸方向の開口であるスリット35a(入射口の一例)が設けられており、連続用紙Pに対して射出されるレーザ光33が、このスリット35aを通り、板ガラス37aを透過して連続用紙Pに照射されるものとなっている。なお光源が集光体の外部(反射面と逆側)にあり、光源が反射面に対して影を作るおそれがないため、好適である。
上記集光体35の反射面35bは、レーザ光33が連続用紙Pを最初に照射する位置、つまり一次照射位置33aを覆うようになっており、連続用紙Pの幅方向には、画像が形成される領域の全幅を覆うものとなっている。そして、上記集光体の円筒曲面の中心軸位置は、連続用紙P上にレーザ光が照射される一次照射位置33a又はこの一次照射位置付近となるように設定されている。これにより、集光体35は、連続用紙上で反射した散乱光33bの多くを一次照射位置33a又はこの付近に集光するように繰り返し反射させることができるものとなっている。
なお、円筒曲面となった反射面35bの中心軸位置は、一次照射位置で反射した散乱光を一次照射位置付近に集光できるものであれば、連続用紙Pの移動方向又は連続用紙の紙面と垂直な方向に多少はずれていてもよい。
ここで「一次照射位置又は一次照射位置付近に集光する」とは、レーザ光が一次照射されることによる照射エネルギーに対し、特に孤立しているトナーに対して、集光体で反射して集光される光のエネルギーの追加によって一次照射位置におけるトナー粒子の定着効果が増大する程度に集光することである。したがって、集光体で集光される光が正確に一次照射位置に照射される場合の他、一次照射位置とその付近に照射されるものであっても良いし、集光体で集光される光の照射エネルギーの分布におけるピーク位置が一次照射位置から多少はずれるものであっても良い。
このレーザ定着装置では、上記集光体35の円筒曲面の半径は50mm、周方向の両端35cと搬送される連続用紙との間隔は5mmとなっている。
上記背面側集光体36も反射面36bが凹状の円筒曲面となった金属ミラーであり、搬送される連続用紙Pの背面側で、円筒曲面の中心軸が連続用紙Pの搬送方向とほぼ直角となるように配置されている。そして、一次照射位置33aで連続用紙Pを透過した散乱光33cを連続用紙Pの背面側に反射させるものとなっている。
この背面側集光体36は、上記集光体35と同様に、連続用紙Pの一次照射位置33aの背面側を覆うように形成されており、連続用紙Pの幅方向には、画像が形成される領域の全幅を覆うようになっている。また、反射面36bである円筒曲面の中心軸は、連続用紙P上にレーザ光が照射される一次照射位置33a又はこの一次照射位置付近となるように設定されている。これにより、背面側集光体36は、レーザ光が連続用紙を透過して散乱した光33cの多くを連続用紙の背面側で一次照射位置33a又はこの付近に集光するものとなっている。
上記板ガラス37a,37bは、集光体35及び背面側集光体36のそれぞれの反射面35b、36bを覆うように設けられている。この板ガラス37a,37bは、図3に示すように、平板状に形成されて集光体35又は背面側集光体36の周方向における両端部35c,36cで支持されている。したがって、レーザ光33は、板ガラス37aを透過して連続用紙Pに照射され、一次照射位置33aで反射した散乱光33bはこの板ガラス37aを透過して反射面35bに到達し、一次照射位置33aに集光されるものとなっている。
上記板ガラス37a,37bが集光体35及び背面側集光体36を覆うように設けられることにより、集光体の反射面の汚れが防止される。レーザ光33の照射熱によりトナーが加熱されると、トナーに含まれる樹脂等の成分が連続用紙Pと集光体35との間の空間、又は連続用紙Pと背面側集光体36との空間に浮遊するが、集光体35又は背面側集光体36の反射面35b,36bは板ガラス37a,37bで覆われ、汚れの付着が防止される。集光体の反射面は清掃を行いにくく、特に集光体が金属ミラーであるときにはトナー等の成分が付着すると清掃によって除去することが困難となる。これに対し、上記のように板ガラスで被覆されていることにより清掃が簡単となり、板ガラスに付着した汚れは容易に除去することが可能となるものである。
次に、トナー像が転写された連続用紙Pに対するレーザ光33の作用を説明する。
連続用紙Pに転写されたトナー像には、高濃度部や低濃度部等が混在している。高濃度部は、トナーが密集して連続用紙Pに付着しているのに対し、低濃度部ではトナーが分散して連続用紙に付着している。低濃度部の分散したトナーには、複数のトナー粒子が凝集したものが分散して付着しているもの、及び一つのトナー粒子が孤立して付着しているもの(以下「孤立トナー」と呼ぶ)が含まれる。また、かぶり(現像操作によって本来トナーが付着すべきでない非画像部にトナーが付着してしまう現象)が生じた場合には孤立トナーが多く存在する。
上記レーザ光発生装置32から照射されるレーザ光33は、図4(a)に示すように、高濃度部ではほとんどがトナー粒子Tに照射され、反射する散乱光は少なくなっている。この状態でトナー粒子Tがレーザ光33の照射エネルギーを吸収し、定着に適切な温度まで加熱されるように、レーザ光発生装置32の照射エネルギーの出力が調整されている。
一方、低濃度部は付着しているトナーの密集度が低く、図4(b)に示すように、レーザ光33の一次照射位置でトナー粒子Tにレーザ光33が照射されるとともに、トナー粒子Tの周辺部にレーザ光33が照射され、反射して散乱光33bとなる。また、一部は連続用紙Pを透過して背面側で散乱光33cとなる。このとき、トナー粒子Tに直接照射されるレーザ光33の照射エネルギーは、高濃度部におけるトナー粒子と大きく変わるものではないが、密集して存在している高濃度部に比べて、トナー粒子の外気に触れる表面積が広いために、放熱量が多くなって十分に加熱されないことがある。このため、定着不良が生じやすく、特にトナーの粒子単位で孤立して付着している孤立トナーは、加熱不十分による定着不良が生じ易い。
このように、低濃度部におけるトナー粒子や孤立トナーは、レーザ光の照射エネルギーで十分に加熱されず、未定着状態になる可能性がある。未定着状態のトナーは、排出ロール39等に付着して用紙や装置内を汚すおそれがある。
一方、上記のような低濃度部における照射エネルギーの損失を考慮してレーザ光の出力を大きく設定すると、高濃度部でトナー粒子が必要以上に加熱され、高濃度部に画像欠陥が生じたり、トナー樹脂の飛散を増加させてしまったりするおそれがある。
このような事情に鑑みて、本例のレーザ定着装置では、照射されるレーザ光33の照射エネルギーが高濃度部を適切に定着する出力に調整され、搬送される連続用紙Pの表面側及び背面側に集光体35及び背面側集光体36を配置している。これにより、高濃度部では適切に定着が行われ、また低濃度部では、レーザ光33が一次照射位置33aで連続用紙Pに照射されて反射した散乱光33b又は連続用紙Pの背面側に透過して散乱した光33cをレーザ光33の一次照射位置33a又は一次照射位置付近に集光させて、結果的に低濃度部のトナー粒子又は孤立トナーに対して照射エネルギーを増大させている。
つまり、低濃度部や孤立トナーのある領域では、反射光33b又は透過光33cが多くなり、これを一次照射位置33a又は一次照射位置付近に集光させてトナー粒子Tに照射する。このとき、トナー粒子周辺の連続用紙に照射された光は、さらに散乱光となって集光体35又は背面側集光体36で集光され、繰り返しトナー粒子に照射される。これにより、トナー粒子に照射される照射エネルギーが増大し、低濃度部のトナー又は孤立トナーも良好に定着される。
一方、高濃度部はレーザ光33の吸収率が高く、一次照射位置33aでの反射光33bや透過光33cは少ない。したがって、集光体35又は背面側集光体36により反射されて一次照射位置33aに戻ってくる光は少なく、高濃度部が過剰に加熱されるおそれは少ない。
一般に、トナーの付着によって形成される画像は高濃度部と低濃度部とが混在しているが、このレーザ定着装置31ではレーザ光が照射される範囲は連続用紙Pの移動方向に1mm程度と小さくなっている。そして、レーザ光が照射された範囲が高濃度であるときには反射光が少なく再照射されるエネルギーも小さくなる。また、レーザ光が照射される範囲が低濃度部であるときには、連続用紙P上で反射される散乱光及び連続用紙Pを透過した散乱光が増加し、一次照射位置に再照射されるエネルギーが増大する。したがって、高濃度部と低濃度部とのいずれにおいても良好な定着が可能となる。
本例のレーザ定着装置において、レーザ光のビーム幅は約1mmとしたが、このビーム幅は変更することが可能である。
次に、上記レーザ定着装置における集光体35と、従来のフラッシュランプを用いた定着装置のミラーとの違いについて説明する。
図13に示すように、従来のフラッシュランプを用いた定着装置100では、搬送される記録媒体Pの幅方向にフラッシュランプ101が配置され、フラッシュランプ101の背面及び側面を覆うように、反射体であるミラー102が設けられている。このミラー102は、図13(a)に示すように、全方位に発光するフラッシュランプ101の光、特に背面側や側方への光を反射して、全体として均一になるように記録媒体Pに照射するものである。このとき、ミラー102で反射した光は記録媒体Pのフラッシュランプ101と対向する広い領域に分布して照射される。また、図13(b)に示すように、記録媒体に照射されて反射した光をさらに反射して記録媒体上に照射する機能をも有するものであるが、入射角が異なる光をそのまま分散させて反射するものであって、特定された領域に集光するものではない。このため、記録媒体Pのフラッシュランプ101と対向する領域にほぼ一様に照射エネルギーが供給される。したがって、記録媒体Pに高濃度部と低濃度部とが混在している場合であっても、画像濃度によらずほぼ一様に照射エネルギーが供給されることになる。
これに対し、本例のレーザ定着装置31は、レーザ光33を限定された一次照射位置33aに照射し、記録媒体上で反射される光を、一次照射位置に集光して照射するものである。特に一次照射位置の画像濃度が低濃度であれば、記録媒体上で反射される光の量は多くなる。したがって、集光体35又は背面側集光体36は、フラッシュランプを用いた定着装置におけるミラーと設置する目的が異なるものであり、その機能も全く異なる。
次に、本願発明の第1の実施形態であるレーザ定着装置を図5に基づいて説明する。
このレーザ定着装置41は、図3に示すレーザ定着装置と同様に、移動する連続用紙Pにレーザ光43を照射するレーザ光発生装置42と、レーザ光43が連続用紙Pで反射することによって生じた散乱光43bを再び連続用紙Pに照射するための集光体45とを備えており、集光体45の反射面45aを覆う光透過性体は、ガラスの薄板を円筒曲面状とした円筒曲面ガラス46となっている。
なお、上記レーザ光発生装置42及び集光体45は、図2及び図3に示すものと同様であるので、説明は省略する。
上記円筒曲面ガラス46は、周方向に厚さがほぼ均一となっており、集光体45の反射面45bの曲面に沿って近接して配置され、集光体45と中心軸がほぼ一致するものとなっている。そして、レーザ光43は、集光体45のスリット45aから入射し、円筒曲面ガラス46を透過して連続用紙Pに照射されるようになっている。したがって、レーザ光は連続用紙上の一次照射位置43aに照射され、反射した散乱光は円筒曲面ガラス46に対してほぼ垂直に入射する。
円筒曲面ガラス46に散乱光43bが入射して透過するとき、空気とガラスとの界面及びガラスと空気との界面で入射光の一部が反射する。しかし、上記のように円筒曲面ガラス46に対して散乱光43bがほぼ直角に入射することにより、上記界面における反射率を低減することができ、界面で反射して散逸する照射エネルギーを低減することができる。
上記のように散逸するエネルギーが低減される理由について、次に説明する。
集光体の反射面を覆う光透過性体として、図3に示すように平板状の板ガラス37が用いられていると、連続用紙Pに照射されて反射した散乱光33bは次のように散逸する。つまり、図7(a)に示すように板ガラス37に入射した光は板ガラス内に透過されるともに一部は空気とガラスとの界面で反射する。また、板ガラス内から空気へ透過する界面でも同様に一部が反射する。板ガラス37を透過して集光体35に至り、反射して一次照射位置33aに戻る反射光も再び板ガラス37を透過し、このとき同様に一部が反射する。このように板ガラス37で反射した光は、図7(a)に符号a,bで示すように散逸し、連続用紙上のトナーを加熱するのにほとんど寄与しない。特に一次照射位置33aで発生する散乱光の散乱角α1 が大きいものは板ガラス37に対する入射角β1も大きくなる。また、透過した光が集光体35で反射して再び板ガラス37に入射されるときにも入射角γは大きくなる。板ガラス37への入射角が大きくなるとガラスと空気との界面における反射率が増大し、散逸する光のエネルギーが増大する。
図6は、ガラスと空気との界面における光の入射角と反射率との関係を示す図である。
ガラスと空気との界面における反射率は、入射角が0度のとき、つまり界面に対して光が直角に入射されるときには反射率が約4%となる。そして、入射角が30度より大きくなると徐々に反射率が増加し、入射角が60度を超えると急激に増加する。ガラスの表面に反射防止膜(ARコート)等を施すことによって入射角が小さい領域での反射率を低減する効果はあるが、入射角が大きくなったときに反射率が急激に増大する点については反射防止膜が施されていない場合と同じである。
このようにレーザ光33の照射により一次照射位置33aで散乱する光の散乱角α1が大きい部分は、板ガラス37で反射して散逸されるエネルギーが増大している。これに対し、図7(b)に示すように集光体45の反射面を覆う光透過性体として円筒曲面ガラス46が用いられると、集光体45の反射面に向かう散乱光のほぼ全量が円筒曲面ガラス46にほぼ直角に入射する。これにより円筒曲面ガラス46における反射率が低減され、集光体45で反射して一次照射位置に再照射されるエネルギーが増大する。また、円筒曲面ガラス46で反射した光も一次照射位置に再照射され、散逸するエネルギーが低減される。
次に、平板状の板ガラス37又は円筒曲面ガラス46で反射面を覆った場合における、レーザ光の照射エネルギーの利用効率について説明する。
図8は、集光体の反射面を平板状の板ガラス37又は円筒曲面ガラス46で覆った場合について、一次照射位置にレーザ光を照射したときのレーザ光の再利用効率をシミュレーションにより演算した結果を示す図である。
この演算は、平板状の板ガラスとして無コート板ガラス及びARコート板ガラスを用いた場合と、無コートの円筒曲面ガラスを用いた場合とについて、画像濃度を変化させて行っている。なお、ARコート板ガラスは、MgF2を板ガラス両面に147nmの厚さで被覆したもので、レーザ光の波長は810nmである。
図8に示されるように、画像濃度(エリアカバレッジ)が100%である高濃度部では、無コート板ガラス、ARコート板ガラス及び円筒曲面ガラスのいずれについても、トナー粒子に対する照射エネルギーはほとんど変わらず、集光体によって一次照射位置に集光されることによる照射エネルギーの増加はほとんど生じない。
一方、画像濃度が10%である低濃度部では、一次照射位置でトナー粒子にレーザ光が照射されるとともに、連続用紙に照射されて反射した光が集光体で反射してトナー粒子に照射される。したがって、トナー粒子に照射されるエネルギーは増大し、無コート板ガラスでは約200%、ARコート板ガラスでは約225%、円筒曲面ガラスでは約280%となる。つまり、円筒曲面ガラス46を用いた場合は、一次照射位置で反射して散乱する光の利用効率が高く、低濃度部のトナーに照射されるエネルギーが増大している。
次に本願発明の第2の実施形態であるレーザ定着装置を図9に基づいて説明する。
このレーザ定着装置51は、図3に示すレーザ定着装置と同様に、移動する連続用紙Pにレーザ光53を照射するレーザ光発生装置52と、レーザ光53が連続用紙Pで反射することによって生じた散乱光53bを再び連続用紙Pに照射するための集光体55と、集光体55の反射面55aを覆う光透過性体である曲面状ガラス56と、で主要部が構成されている。
なお、上記レーザ光発生装置52及び集光体55は、図2及び図3に示すものと同様であるので、説明は省略する。
上記曲面状ガラス56は、集光体55側に凸状の曲面を有し、周方向にほぼ均一な厚さのガラスで形成されている。そして、集光体55の周方向の両端55bで曲面状ガラス56の周方向の両端56aが支持されることにより、反射面55aを覆うようになっている。また、レーザ光発生装置52から出射されたレーザ光53は、集光体55の開口であるスリット55cから入射し、曲面状ガラス56を透過して連続用紙Pに照射できるようになっている。
このように、曲面状ガラス56は、集光体55側に凸状の曲面を有しているので、連続用紙Pの一次照射位置53aで散乱した光53bは、散乱角α2が大きくなる範囲でも曲面状ガラス56に対する入射角β2は小さくなり、散乱光の反射率も小さくなる。
したがって、レーザ光53の照射エネルギーの損失を平板状の板ガラス37を配置する場合よりも低減することが可能となる。
次に本願発明の第3の実施形態であるレーザ定着装置を図10に基づいて説明する。
このレーザ定着装置61は、図3に示すレーザ定着装置と同様に、移動する連続用紙Pにレーザ光63を照射するレーザ光発生装置62を備えており、レーザ光63が連続用紙Pで反射することによって生じた散乱光63bを再び連続用紙Pに照射するための集光体65と、この集光体65を覆うガラス部材66とが一体に形成されている。
なお、上記レーザ光発生装置62は、図2及び図3に示すレーザ定着装置と同じものが用いられている。
上記ガラス部材66は、連続用紙Pと対向する面が凹状となった円筒曲面を有する等厚の部材であり、この円筒曲面の中心軸の位置が、連続用紙P上のレーザ光63が照射される一次照射位置63aとなるように支持されている。
上記集光体65は、上記ガラス部材66の外周面つまり連続用紙Pと対向する面と反対側の面に密着するように形成された金属の薄膜であり、レーザ光発生装置62から照射されるレーザ光63の光路に相当する領域65aを除いて形成されている。したがって、レーザ光63は集光体62が設けられていないレーザ光入射領域65aでガラス部材66を透過して連続用紙Pを照射するようになっている。
上記金属の薄膜からなる集光体65は、例えばアルミニウム等の金属を蒸着して形成することができるが、他の公知の方法によって形成することもできる。
このように集光体65が設けられたレーザ定着装置61では、一次照射位置63aにレーザ光63が照射され、反射する散乱光63bはガラス部材66を透過して外周面に密着するように形成された集光体65で反射する。したがって、円筒状に形成されたガラス部材66の外周面で反射され、散乱光63bがガラス部材66と空気との界面を通過する回数が低減される。また、散乱光63bのガラス部材66及び反射面に対する入射角をほぼ0°とすることが可能となり、散乱光63bの照射エネルギーの損失を低減することができる。さらに、集光体65をガラス部材66と一体として形成することができ、製造が容易となる。
次に本願発明の第4の実施形態であるレーザ定着装置を図11に基づいて説明する。
このレーザ定着装置71は、レーザ光73を射出するレーザ光発生装置72と、このレーザ光発生装置72から射出されたレーザ光73が連続用紙Pの一次照射位置73aに照射されて反射した散乱光73bを再び連続用紙Pに集光する集光体75と、この集光体75の反射面を覆う光透過性体である円筒曲面ガラス76と、で主要部が構成されている。
上記レーザ光発生装置72は、図2、図3、図5、図9及び図10に示すレーザ定着装置と同様に、連続用紙Pの幅方向に複数を配列したものであり、搬送される連続用紙Pに対して画像が形成される領域の全幅にレーザ光を照射することができるものである。そして、このレーザ定着装置71では、これらのレーザ光発生装置72が連続用紙Pの面に対して斜め方向からレーザ光73を照射するものとなっている。つまり、連続用紙が移動する方向の後方へ傾斜した位置にレーザ光発生装置72が支持されており、この位置から集光体75に設けられたスリット75aを通して連続用紙にレーザ光を照射するものである。
上記集光体75及び円筒曲面ガラス76は、図5に示す装置と同様に、それぞれの円筒曲面の中心軸がレーザ光の一次照射位置73a又は一次照射位置付近となるように配置されている。そして、集光体75に設けられたスリット75aは、レーザ光発生装置72から射出されるレーザ光の光路に対応して集光体75の周方向の中心位置より後方に位置するものとなっている。
本実施の形態では、上記レーザ光発生装置72が連続用紙Pに対してほぼ垂直となる位置から連続用紙の移動方向の後方に約30°傾斜した位置に支持されている。
一般に、レーザ光73が照射されたときに一次照射位置73aで反射して散乱する光73bは、図11に示すように、正反射方向つまり反射角Bが入射角Aと等しくなる方向への光73cが最も多くなることが知られている。この実施の形態では、連続用紙Pに対して傾斜した方向からレーザ光73が照射され、反射光が多くなる正反射方向には集光体75にレーザ光73を導入するためのスリット75aが存在しない。このため、正反射方向に開口を有する集光体を備えた装置と比較して、集光体75の外側に散逸する散乱光が少なくなり、照射エネルギーの損失を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、円筒曲面ガラス76を集光体75の曲面に沿って近接して配置したが、図10に示す装置のように、円筒曲面ガラス76の外周面に金属の薄膜を形成して集光体としてもよいし、図9に示す装置のように反射面を覆う光透過性体として円筒曲面ではない曲面を有する曲面状ガラスを用いてもよい。
以上に説明したレーザ定着装置のうち図3に示すものにおいては、背面側集光体36及びこの反射面を覆う光透過性体37bを配置したが、他のレーザ定着装置においても背面側集光体及びこの反射面を保護する光透過性体である円筒曲面ガラス又は曲面状ガラス等を配置することができる。これにより、連続用紙を透過したレーザ光の照射エネルギーを連続用紙の裏面に集光させることができ、照射エネルギーの利用効率が増大する。
また、上記レーザ定着装置では、いずれも画像が形成される記録媒体として連続用紙を用いているが、一般的な規格に基づいた大きさにカットされた記録用紙を一枚ずつ搬送して用いるものであってもよい。カットされた記録媒体の搬送手段は、搬送ベルトを用いることができ、搬送ベルトによる搬送中の記録媒体にレーザ光が照射されるものとすることができる。
このように、搬送ベルトを備える場合は、記録媒体の背面側に背面側集光体は用いず、レーザ光の照射側に設けた集光体により、記録媒体で反射した光のみを一次照射位置に集光するものであってもよい。
一方、上記の各レーザ定着装置において、集光体又は背面側集光体が散乱光を吸収して加熱される場合には、これを抑制するために集光体又は背面側集光体(図示せず)に冷却装置を設けることができる。
上記冷却装置は、例えば図12に示すように集光体85の背面に設けられたヒートシンク87を採用することができる。また、集光体の背面に空気流を吹き付ける冷却ファン(図示せず)を設けるものであってもよい。また、これらの双方を設けることもできる。
上記ヒートシンク87は、集光体85の外側面に密着して設けられるものであり、例えば銅やアルミニウムなどの熱伝導性の高い金属からなる薄い羽根状体とすることができる。これらの羽根状体は、集光体85の軸線方向及び幅方向に一定の間隔で複数が配列されている。このようなヒートシンク87によって放熱が促進される。
冷却装置は、上記ヒートシンク、冷却ファン以外の装置等を用いるものであってもよい。
1:画像形成装置、
10:用紙搬送部、 11:巻きまわしローラ、 20:画像形成部、 21:画像形成ユニット、 22:感光体ドラム、 23:帯電装置、 24:露光装置、 25:転写ロール、 26:クリーニング装置、 27:現像装置、 28:トナー補給容器、 30:定着部、 31:レーザ定着装置、 32:レーザ光発生装置、 33:レーザ光、 33a:レーザ光の一次照射位置、 33b:一次照射位置で反射して散乱する光、 33c:連続用紙を透過した光、 35:集光体、 35a:集光体のスリット、 35b:集光体の反射面、 36:背面側集光体、 36b:背面側集光体の反射面、 37:板ガラス、 38:搬送ロール、 39:排出ロール、 41:レーザ定着装置、 42:レーザ光発生装置、 43:レーザ光、 43a:一次照射位置、 43b:一次照射位置で反射して散乱する光、 45:集光体、 46:円筒曲面ガラス、 51:レーザ定着装置、 52:レーザ光発生装置、 53:レーザ光、 53a:一次照射位置、 53b:一次照射位置で反射して散乱する光、 55:集光体、 56:曲面状ガラス、 61:レーザ定着装置、 62:レーザ光発生装置、 63:レーザ光、 63a:一次照射位置、 63b:一次照射位置で反射して散乱する光、 65:集光体、 65a:集光体のレーザ光入射領域、 66:ガラス部材、 71:レーザ定着装置、 72:レーザ光発生装置、 73:レーザ光、 73a:一次照射位置、 73b:一次照射位置で反射して散乱する光、 73c:正反射方向に反射した光、 75:集光体、 75a:集光体のスリット、 76:円筒曲面ガラス、
85:集光体、 86:光透過性体、 87:冷却装置のヒートシンク、
100:フラッシュランプ定着装置、 101:フラッシュランプ、 102:ミラー

Claims (7)

  1. 記録媒体に照射されるレーザ光を発生するレーザ光発生装置と、
    前記レーザ光の照射位置で反射した光を、前記照射位置又はこの照射位置付近に再照射されるように反射して集光する集光体と、
    前記レーザ光の照射位置に対して前記集光体を覆うように設けられた光透過性体と、
    を備え、
    前記集光体は、凹状の円筒曲面を有し、該円筒曲面の中心軸位置が前記レーザ光の照射位置又は照射位置付近となるように配置されており、
    前記光透過性体は、前記集光体側に凸状の曲面を有するものであって、前記レーザ光の照射位置と前記集光体との間にあって前記集光体と間隔をあけて配置されていることを特徴とするレーザ定着装置。
  2. 前記光透過性体は、前記集光体の中心軸とほぼ一致する中心軸を有する円筒曲面状の板材であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ定着装置。
  3. 前記レーザ光は、前記集光体に設けられた開口を通過し、前記光透過性体を透過して前記記録媒体へ照射されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザ定着装置。
  4. 記録媒体に照射されるレーザ光を発生するレーザ光発生装置と、
    前記レーザ光の照射位置で反射した光を、前記照射位置又はこの照射位置付近に再照射されるように反射して集光する集光体と、
    前記レーザ光の照射位置に対して前記集光体を覆うように設けられた光透過性体と、
    を備え、
    前記光透過性体は、前記レーザ光が該光透過性体を透過して前記記録媒体に照射されるように設けられ、
    前記集光体は、前記光透過性体の外面に密接し、前記光透過性体の前記レーザ光が透過する部分を除いて形成されていることを特徴とするレーザ定着装置。
  5. 前記光透過性体は、円筒曲面状の板材であり、該円筒曲面の中心軸位置が前記レーザ光の照射位置又は照射位置付近となるように配置されていることを特徴とする請求項4に記載のレーザ定着装置。
  6. 前記レーザ光発生装置から照射され、前記記録媒体を透過した光を、前記照射位置の背面又はこの照射位置付近の背面に照射されるように反射して集光する背面側集光体が配置され、
    該背面側集光体は、凹状の円筒曲面を有し、該円筒曲面の中心軸位置が前記レーザ光の照射位置又は照射位置付近となっており、
    前記背面側集光体の反射面が光透過性体に覆われていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のレーザ定着装置。
  7. 帯電電位の差による静電潜像が形成される像保持体と、
    前記像保持体上に形成された静電潜像に画像形成材料を転移して可視的な像を形成する現像装置と、
    前記像を、直接に記録媒体上へ転写又は転写体上に一次転写した後に記録媒体上へ二次転写する転写装置と、
    該記録媒体に転写されたトナー像を加熱及び溶融して定着させる、請求項1から請求項6までのいずれかに記載のレーザ定着装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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