JP2013141944A - 自動車用ドアトリムの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側突により乗員がドアトリムに二次衝突する際の衝突反力を効果的に減少させることが可能な自動車用ドアトリムの取付構造を提供する。
【解決手段】クリップ立壁部66に設けられた折れ部67は、クリップ取付座54の閉断面部65の外方へ向って角度を有している。このため、クリップ取付座54に衝撃荷重が入力されると、当該衝撃荷重によってクリップ立壁部66は座屈変形して閉断面部65の外方へ向かって折れ曲がる。これにより、ドアトリム16とクリップ着座部64との間で、設計段階において設定された衝撃ストロークを確保することができる。つまり、クリップ立壁部66に折れ部67が設けられることによって、クリップ立壁部66の折れの起点を設定することができ、座屈変形モードを安定化させることができる。これにより、側突時に乗員がドアトリムに二次衝突する際の衝突反力を効果的に減少させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車用ドアトリムの取付構造に関する。
特許文献1に記載のドアトリム取付構造では、ドアインナパネルに装着されるクリップが取り付けられるクリップ取付座が、トリム本体の立壁部(トリム立壁部)とオーナメント部(トリム一般部)とに跨って配置されている。そして、オーナメント部に連設されたクリップ取付座の脚部において、上部側の剛性が下部側の剛性よりも高くなるように設定されている。
この先行技術では、車両の側面衝突(側突)により乗員がドアトリムに二次衝突した場合、脚部における上部側と下部側との剛性差によって、クリップ取付座に捩り変形が生じ当該クリップ取付座が傾倒するようになっている。そして、これにより、乗員への衝突反力が抑制可能とされている。なお、この他にも特許文献2、3にドアトリム取付構造が開示されている。
特開2011−126489号公報 特開2008−120128号公報 特開2009−173197号公報
しかしながら、これらの先行技術では、クリップ取付座の脚部が側突荷重の入力方向と平行に形成されているため、当該脚部が座屈するまでの荷重が高くなってしまう可能性がある。また、オーナメント等を利用して変形モードをコントロールしようとすると、クリップ取付座がオーナメント等の制約を受けてしまう。つまり、これらの先行技術における衝突反力の低減については更なる改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、側突により乗員がドアトリムに二次衝突する際の衝突反力を効果的に減少させることが可能な自動車用ドアトリムの取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の自動車用ドアトリムの取付構造は、サイドドアのドア内板を構成するドアインナパネルの内装材として車室内側へ膨らむようにして形成されたトリム本体と、前記トリム本体における車両後部側に設けられ、前記ドアインナパネルと対向して配置されると共に当該ドアインナパネルに形成された装着孔に装着されるクリップが装着されるクリップ着座部と、前記クリップ着座部に連設されると共に、平断面視において前記トリム本体と前記クリップ着座部とで閉断面部を形成し、かつ前記閉断面部の外方へ向って角度を有する折れ部が設けられたクリップ立壁部と、を有するクリップ取付座と、を備えている。
請求項1の構成では、ドアインナパネルの内装材として、車室内側へ膨らむようにして形成されたトリム本体が設けられており、トリム本体における車両後部側にはクリップ取付座が設けられている。このクリップ取付座は、クリップ着座部とクリップ立壁部とを有している。クリップ着座部はドアインナパネルと対向して配置されており、当該クリップ着座部にはドアインナパネルに形成された装着孔に装着されるクリップが装着されるようになっている。このクリップが装着孔に装着されることによって、トリム本体がドアインナパネルに取り付けられる。
一方、クリップ立壁部はクリップ着座部に連設されており、平断面視においてトリム本体とクリップ着座部とで閉断面部を形成している。そして、このクリップ立壁部には、当該閉断面部の外方へ向って角度を有する折れ部が設けられている。
側突により乗員がトリム本体に二次衝突し、クリップ取付座へ衝撃荷重が入力されると、当該衝撃荷重に対する衝突反力は、クリップ立壁部の座屈荷重に左右される。つまり、当該クリップ立壁部の座屈荷重が大きくなると、乗員がクリップ取付座から受ける衝突反力はその分大きくなってしまう。
このため、本発明では、クリップ立壁部に折れ部が設けられている。クリップ取付座へ衝撃荷重が入力されても、折れ部は着力点が無いため当該クリップ取付座による衝突反力は小さくなる。また、クリップ取付座へ衝撃荷重が入力されると、当該折れ部に応力が集中する。このため、クリップ立壁部は座屈変形し易くなり、クリップ立壁部が荷重方向と略平行に設けられた場合と比較して、当該クリップ立壁部の座屈荷重は減少し、クリップ立壁部による初期の衝突反力の立ち上がりは小さくなる。
一方、例えば、クリップ取付座へ入力された衝撃荷重によってクリップ立壁部が座屈変形し閉断面部の内方へ向かって折れ曲がった場合、トリム本体とクリップ着座部との間で、クリップ立壁部が2つに重なったような状態で配置される。このため、当該クリップ立壁部の2枚の板厚分の衝撃ストロークが減少することになり、トリム本体の変形は阻害され、底付きが早くなってしまう。
しかし、本発明では、クリップ立壁部に設けられた折れ部は、クリップ取付座の閉断面部の外方へ向って角度を有するため、当該衝撃荷重によってクリップ立壁部が座屈変形すると、クリップ立壁部は、閉断面部の外方へ向かって折れ曲がる。このため、トリム本体とクリップ着座部との間で、設計段階において設定された衝撃ストロークを確保することができる。つまり、クリップ立壁部に折れ部が設けられることによって、クリップ立壁部の折れの起点を設定することができ、座屈変形モードを安定化させることができる。また、クリップ立壁部の座屈荷重は折れ部の角度によって容易に調整可能である。
請求項2に記載の自動車用ドアトリムの取付構造は、請求項1において、前記クリップ取付座は前記トリム本体における車両上部側に配置されている。
一般的に、二次衝突により乗員がトリム本体へ当接する場合、乗員はシートに着座しているため、トリム本体の車両上部側が乗員の胸部位置に相当する高さとなる。このため、請求項2の構成では、乗員の胸部がトリム本体から受ける衝撃を効果的に緩和することができる。
請求項3に記載の自動車用ドアトリムの取付構造は、請求項1又は2において、前記トリム本体は、トリム意匠面を構成するトリム一般部と、前記トリム一般部の外周側に設けられ車両幅方向外側へ向かって立ち上がるトリム立壁部と、を含んで構成され、前記クリップ着座部は前記トリム立壁部から張り出すと共に、前記クリップ立壁部は前記トリム立壁部の車両前側に配置されて前記トリム一般部に連設されている
請求項3の構成では、トリム本体はトリム一般部とトリム立壁部とを含んで構成されており、トリム一般部はトリム意匠面を構成している。また、トリム立壁部はトリム一般部の外周側に設けられ車両幅方向外側へ向かって立ち上がるようにして形成されている。これにより、トリム本体が車室内側へ膨らむようにして形成される。一方、側突時に乗員がトリム本体に二次衝突すると、当該トリム本体は広い面積で変形するが、このトリム本体の変形によって、当該トリム本体にはトリム本体の外周側(トリム立壁部)から内側(トリム一般部)へ向かって張力が発生する。
ここで、クリップ取付座において、クリップ着座部はトリム立壁部から張り出すと共に、当該クリップ着座部に連設されたクリップ立壁部は、トリム立壁部の車両前側に配置されてトリム一般部に連設されている。このため、当該クリップ取付座は、トリム本体におおけるトリム立壁部からトリム一般部へ向かって発生する張力によって変形しながら車両前側へ倒れ込む。このように、当該クリップ取付座が変形しながら倒れ込むことによって、衝撃エネルギが吸収され、これにより、乗員が受ける衝突反力は効果的に減少する。
請求項4に記載の自動車用ドアトリムの取付構造は、請求項1〜3の何れか1項において、前記クリップ立壁部は、前記クリップ着座部の端部から車両幅方向内側かつ車両前側へ延出する縦壁部と、前記縦壁部との間で角度を有して前記折れ部が形成され、当該折れ部から車両幅方向内側かつ車両前側へ延出する傾斜部と、を含んで構成されている。
請求項4の構成では、クリップ立壁部は、縦壁部と傾斜部とを含んで構成されており、縦壁部と傾斜部との間で折れ部が形成されている。縦壁部はクリップ着座部の端部から車両幅方向内側かつ車両前側へ延出されている。このため、折れ部はクリップ着座部よりも車両幅方向内側かつ車両前側に位置している。つまり、折れ部は着力点が無く、クリップ取付座へ衝撃荷重が入力されると、クリップ着座部の端部を中心に、縦壁部には車両幅方向外側へ向かうモーメントが発生する。これにより、クリップ立壁部は閉断面部の外方(前方)へ向かって座屈変形する。
請求項5に記載の自動車用ドアトリムの取付構造は、請求項1〜4の何れか1項において、前記折れ部の角度θは、90度<θ<180度となるように設定されている。
前述のように、クリップ取付座が変形しながら倒れ込むことによって、衝撃エネルギが吸収され、これにより、乗員が受ける衝突反力は効果的に減少する。このため、請求項5の構成では、折れ部の角度θが、90度<θ<180度となるように設定されることで、トリム本体のトリム立壁部からトリム一般部へ向かって発生する張力に対して、クリップ取付座を追従させ変形し易くなるようにしている。
以上説明したように、請求項1記載の発明に係る自動車用ドアトリムの取付構造は、側突時に乗員がドアトリムに二次衝突する際の衝突反力を効果的に減少させることができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の発明に係る自動車用ドアトリムの取付構造は、乗員が受ける衝突反力を効果的に抑制することができる、という優れた効果を有する、という優れた効果を有する。
請求項3記載の発明に係る自動車用ドアトリムの取付構造は、トリム本体に発生する張力を利用して、クリップ取付座を変形させて衝撃エネルギを吸収することができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の発明に係る自動車用ドアトリムの取付構造は、座屈変形モードを安定化させることができる、という優れた効果を有する。
請求項5記載の発明に係る自動車用ドアトリムの取付構造は、トリム本体に発生する張力を利用して、クリップ取付座を倒れ込ませることができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る自動車用ドアトリムの取付構造が適用されたサイドドアを示す分解斜視図である。 本実施の形態に係る自動車用ドアトリムの取付構造が適用されたドアトリムの正面図である。 (A)は図2の3(A)−3(A)線に沿って切断した状態を示すドアトリムの拡大断面図であり、(B)は図2の3(B)−3(B)線に沿って切断した状態を示すドアトリムの拡大断面図である。 ドアトリムに設けられたクリップ取付座を示しており、(A)はクリップが取り付けられた状態を示す斜視図であり、(B)はクリップが取り付けられていない状態を示す斜視図である。 図2の5−5線に沿って切断した状態を示すドアトリムの拡大断面図である。 (A)〜(C)は、図5で示すドアトリムが変形する過程を示す図5に対応する拡大断面図である。 (A)、(B)は、図6(A)、(B)にそれぞれ対応する比較例を示す図6(A)、(B)に対応する拡大断面図である。 (A)、(B)は、ドアトリムに設けられたクリップ取付座の各変形例であり、図4(B)にそれぞれ対応する斜視図である。 (A)は図2の9(A)−9(A)線に沿って切断した状態を示すドアトリムの拡大断面図であり、(B)はドアトリムが変形した状態を示す(A)に対応する拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、図中に適宜記す矢印FRは車両前後方向の前方向を示し、矢印UPは車両上下方向の上方向を、矢印OUTは車両幅方向外側をそれぞれ示す。
(自動車用ドアトリムの取付構造の構成)
図1には、本実施形態に係る自動車用ドアトリムの取付構造が適用された乗用自動車のサイドドア12を構成するドアパネル14及びトリム本体としてのドアトリム16(ベースパネル18及び加飾パネル20)において、車室22内側から見た状態の分解側面図が示されている。また、図2は、ドアトリム16において、外周側に位置するベースパネル18の中央部に加飾パネル20が取り付けられた状態の正面図が示されている。
これらの図に示されるように、ドアパネル14は図示しないドアアウタパネルとドアインナパネル24とを備えており、ドアインナパネル24はサイドドア12の内板を構成している。ドアインナパネル24の車両幅方向内側(車室22内側)には、当該ドアインナパネル24に対向してドアトリム16が取り付けられている。このドアトリム16は、ドアインナパネル24の車室22内側に取付けられるベースパネル18と、当該ベースパネル18に取付けられる加飾パネル20と、を含んで構成されている。
ベースパネル18は略矩形状を成しており、当該ベースパネル18の上部側には、略矩形状の開口部28が形成されている。この開口部28は、図2に示されるように、加飾パネル20によって塞がれるようになっている。図3(A)、(B)及び図5には、図2で示される各線に沿って切断した状態の断面図が示されているが、これらの図には、ベースパネル18の立壁部18A側のみが拡大されて図示されている。なお、図3(A)、(B)では、図5とは異なり立壁部18Aの形状は簡略化され、略直線状として図示されている。
図3(A)、(B)に示されるように、ベースパネル18の外縁側には、当該ベースパネル18の一般部18Bから車両幅方向外側へ向かって立ち上がるトリム立壁部としての立壁部18Aが設けられている。そして、ベースパネル18がドアインナパネル24に取付けられた状態で、ドアインナパネル24の一般部24Aとベースパネル18の一般部18Bとの間には、隙間26が設けられるようになっている。つまり、ベースパネル18は車室22内側へ膨らむようにして形成されている。
また、図1に示されるように、ベースパネル18に形成された開口部28の下方側には、ペットボトルなどを収納可能な収納部30が設けられており、当該開口部28の周辺部には、枠状の取付座面32が形成されている。この取付座面32における前部(車両前後方向の前側)に位置する前枠32Aには、円形状の挿入孔34が複数設けられている。また、取付座面32の上部に位置する上枠32B、後部(車両前後方向の後側)に位置する後枠32C及び下部に位置する下枠32Dには、上述の挿入孔34以外に矩形状の係止孔36が所々に設けられている。
そして、ここでは係止孔36の車両前方側及び車両後方側或いは係止孔36の車両上方側及び車両下方側に挿入孔34が設けられている。係止孔36は、例えば、図示はしないが、ここでは、シートに着座した乗員の胸部位置や腰部位置に相当する高さに設けられている。
一方、加飾パネル20の車両上下方向の中央側には、略車両前後方向に沿ってドアアームレスト21が設けられており、当該ドアアームレスト21の上面には、サイドドア12に設けられたサイドガラス(図示省略)を昇降させるためのパワーウィンドスイッチ(図示省略)などが設けられている。
図3(A)、(B)に示されるように、加飾パネル20の外縁部には、当該加飾パネル20の一般部20Bから車両幅方向外側へ向かって立ち上がる立壁部20Aが設けられており、ベースパネル18との間には隙間38が設けられている。つまり、加飾パネル20はベースパネル18の一般部18Bよりも車室22内側へ突出した状態で配置されている。なお、ここでは立壁部20Aの形状は簡略化され、略直線状として図示されている。そして、本実施形態では、加飾パネル20の一般部20B及びベースパネル18の一般部18Bがトリム一般部として適用される。
また、加飾パネル20の外縁部には、ベースパネル18の取付座面32に設けられた挿入孔34及び係止孔36に対応して、取付ボス40及び係止片42がそれぞれ設けられている。つまり、ここでは係止片42の車両前方側及び車両後方側或いは係止片42の車両上方側及び車両下方側に取付ボス40が設けられている。なお、ここでは、加飾パネル20における車両後方側に配置された取付ボス40及び係止片42のみが図示されている。
図3(A)に示されるように、取付ボス40は円筒状を成しており、ベースパネル18に形成された挿入孔34へ挿入可能な大きさに設定されている。取付ボス40の周囲には、取付ボス40の外周面から略車両上下方向及び略車両前後方向に沿って十字状に張り出す補強リブ44が設けられている。
また、補強リブ44は取付ボス40よりも低くなるように設定されており、取付ボス40の先端部が挿入孔34を貫通可能とされている。そして、取付ボス40の先端部が挿入孔34へ挿入された状態で、取付ボス40の先端部は取付座面32の裏面側(車両外側)から露出し、補強リブ44の先端面が取付座面32の表面側(車両内側)に当接した状態で取付ボス40はその移動が規制される。なお、このとき、加飾パネル20の立壁部20Aはベースパネル18の一般部18Bに当接する。
このように、取付ボス40の移動が規制された状態で、図3(A)に示されるように、取付ボス40の先端部は、熱カシメされ溶融部46を介して固定される。これにより、当該取付ボス40を介して加飾パネル20がベースパネル18に取り付けられる。
一方、図3(B)に示されるように、係止片42は、加飾パネル20の裏面側から車両幅方向外側かつ車両後方側へ向かって延出する帯状を成しており、車両幅方向に沿った直線に対して傾斜して形成されている。また、係止片42の先端部には車両幅方向内側かつ車両後方側へ向かって側面視で略V字状に折り返された係止爪50が形成されている。係止片42はベースパネル18に形成された係止孔36へ挿入可能とされており、係止片42は弾性変形された状態で、係止爪50が係止孔36の周辺部に係止されている。
また、図1に示されるように、係止片42及び係止孔36の近傍(車両後方かつ車両上部側)には、クリップ56及びクリップ取付座54が設けられている。ここで、ドアインナパネル24の外縁側には、円形状の装着孔52が形成されている。また、ベースパネル18にはクリップ取付座54が突設されている。
図5は、図2で示すドアトリム16の車両上部領域Aにおいて、5−5線に沿って切断した状態を示すクリップ取付座54及びその周辺部の拡大断面図が示されている。図5に示されるように、ベースパネル18の一般部18Bの外周側には、立壁部18Aが設けられているが、一般部18Bにおける立壁部18A側において、車両前後方向に沿って波打つように形成された段付部58が設けられており、車室22内側へ向かって突出する弛み部60、62が設けられている。
そして、クリップ取付座54は、車両前後方向に沿って切断された状態で断面形状がL字状を成しており、ベースパネル18の一般部18Bと立壁部18Aとに跨って形成されている。クリップ取付座54はクリップ着座部64とクリップ立壁部66とを含んで構成されており、クリップ着座部64はベースパネル18の立壁部18Aに連設されている。
この立壁部18Aから車両前方へ向かってクリップ着座部64が延出され、ドアインナパネル24と対向可能とされている。また、クリップ着座部64の端部からは、車両幅方向内側へ向かってクリップ立壁部66が延出されており、当該クリップ立壁部66がベースパネル18の一般部18Bに連設されている。そして、平断面視においてベースパネル18とクリップ取付座54によって閉断面部65が形成される。
ここで、当該クリップ立壁部66の車両幅方向に沿った高さ方向の略中央部には、閉断面部65の外方へ向って角度θを有する折れ部67が設けられている。クリップ立壁部66におけるクリップ着座部64の端部からは車両幅方向内側かつ車両前側へ向かって縦壁部66Aが延出されており、当該縦壁部66Aからは車両幅方向内側かつ車両前側へ向かって傾斜部66Bが延出されている。
つまり、縦壁部66Aと傾斜部66Bとは、互いに近接する方向へ向かうにつれて車両前側へ向かって傾斜している。そして、この傾斜部66Bと縦壁部66Aとの間で折れ部67が形成されている。なお、傾斜部66Bの方が縦壁部66Aよりもクリップ着座部64に対する角度はきつくなっている。ここでは一例として縦壁部66Aと傾斜部66Bとで成す折れ部67の角度θは、約165度に設定されている。なお、折れ部67の角度θは、90度<θ<180度となるように設定されるのが好ましい。
一方、図4(A)、(B)に示されるように、クリップ取付座54のクリップ着座部64には、クリップ56が装着可能とされている。図4(A)に示されるように、クリップ56は弾性変形可能な円錐部68を備えており、当該円錐部68が、図5に示されるように、ドアインナパネル24の装着孔52へ圧入される。円錐部68の根元部にはフランジ部70が設けられており、装着孔52の周辺部に当接可能とされている。
このフランジ部70を間に置いて円錐部68の反対側には、首部72及びフランジ部74がフランジ部70と一体に設けられており、フランジ部74とフランジ部70との間でクリップ着座部64が挟持可能とされている。ここで、図4(B)に示されるように、クリップ立壁部66には挿入孔69が形成されており、首部72及びフランジ部74(それぞれ図5参照)が挿入可能とされている。また、クリップ着座部64には挿入孔69と連通する取付穴64Aが設けられている。この取付穴64Aの周辺部における挿入孔69側には、当該取付穴64Aを間に置いて突起76がそれぞれ設けられている。
挿入孔69内へ首部72及びフランジ部74を挿入させる過程で、図4(A)に示されるように、フランジ部70が突起76を乗り越えることで、フランジ部70は抜け止めされ、当該フランジ部70を介してクリップ56がクリップ着座部64に対して位置決めされる。そして、この状態で、首部72は取付穴64A内へ配置され、取付穴64Aの周辺部はフランジ部70及びフランジ部74によって挟持される。つまり、この状態では、クリップ56がクリップ取付座54に装着された状態となる。
そして、図5に示されるように、クリップ56の円錐部68がドアインナパネル24の装着孔52に圧入され、円錐部68とフランジ部70との間で装着孔52の周辺部が挟持され、当該装着孔52にクリップ56が装着される。この状態で、当該クリップ56を介して、ドアトリム16はドアインナパネル24に取り付けられることとなる。
(自動車用ドアトリムの取付構造の作用・効果)
図1に示されるように、ドアトリム16はベースパネル18と加飾パネル20とを含んで構成されており、ベースパネル18の内側に加飾パネル20が取り付けられるようになっている。そして、ベースパネル18に形成された開口部28の周辺部に設けられた取付座面32には、挿入孔34及び係止孔36が設けられている。
図3(A)に示されるように、挿入孔34には加飾パネル20に形成された取付ボス40が挿入され、当該取付ボス40の先端部が熱カシメされた状態で、加飾パネル20がベースパネル18にそれぞれ固定されるようになっている。この状態で、加飾パネル20とベースパネル18との間に設けられた隙間38が取付ボス40及び補強リブ44によってそれぞれ埋められる。このため、取付ボス40及び補強リブ44を介して加飾パネル20がベースパネル18にしっかりと取り付けられる。つまり、加飾パネル20はベースパネル18との間で取付ボス40及び補強リブ44によって支持されることとなり、当該加飾パネル20は撓み難くなる。したがって、ドアトリム16の通常使用時の剛性が確保される。
また、図3(B)に示されるように、係止孔36には加飾パネル20に形成された係止片42が挿入され、当該係止片42は弾性変形した状態で係止爪50が係止孔36の周辺部に係止されるようになっている。これにより、係止片42を介して加飾パネル20を車両幅方向外方へ向かって押圧する押圧力が作用し、加飾パネル20には当該押圧力に抗する反力が生じ、加飾パネル20はこの部分において必要な剛性を確保することができる。そして、自動車の側突時、乗員のドアトリム16への二次衝突により、加飾パネル20がベースパネル18側へ変形すると、係止片42の係止爪50は係止孔36の周辺部との係止状態が解除され、側突における乗員の二次衝突による衝突反力を減少させ、乗員の二次衝突に関する側突性能を確保することができる。
ここで、図5に示されるように、クリップ取付座54の一部を構成するクリップ立壁部66は、クリップ着座部64側に位置する縦壁部66Aと、ベースパネル18側に位置する傾斜部66Bと、を含んで構成されている。そして、縦壁部66Aと傾斜部66Bとで折れ部67が形成され、当該折れ部67はベースパネル18とクリップ取付座54によって形成された閉断面部65の外方へ向って屈曲している。
乗員がドアトリム16に二次衝突したとき、その衝撃荷重に対する衝突反力はクリップ立壁部66の座屈荷重に左右される。つまり、当該クリップ立壁部66の座屈荷重が大きくなると、乗員がクリップ取付座54から受ける衝突反力はその分大きくなってしまう。
このため、本実施形態では、クリップ立壁部66に前述の折れ部67が設けられている。クリップ取付座54に衝撃荷重が入力されると、当該折れ部67に応力が集中する。このため、クリップ立壁部66は座屈変形し易くなり、図示はしないが、クリップ立壁部が荷重方向と略平行に設けられた場合と比較して、当該クリップ立壁部66の座屈荷重は減少し、クリップ立壁部66による初期の衝突反力の立ち上がりは小さくなる。
また、例えば、図7(A)、(B)に示されるように、乗員Fの二次衝突によりクリップ取付座100へ入力された衝撃荷重によって、クリップ立壁部102が座屈変形し閉断面部104の内方へ向かって折れ曲がったとする。この場合、図示はしないが、閉断面部104内において、ドアトリム106とクリップ着座部108との間で、クリップ立壁部102が2つに重なったような状態で配置される。このため、当該クリップ立壁部102の2枚の板厚分の衝撃ストロークが減少することになり、ドアトリム106の変形は阻害され、底付きが早くなってしまう。
しかし、本実施形態では、図6(A)に示されるように、クリップ立壁部66に設けられた折れ部67は、クリップ取付座54の閉断面部65の外方へ向って屈曲している(角度を有する)。この場合、図6(B)、(C)に示されるように、乗員Fの二次衝突によりクリップ取付座54に衝撃荷重が入力されると、クリップ立壁部66が座屈変形するが、当該クリップ立壁部66は、閉断面部65の外方へ向かって折れ曲がる。
このため、ドアトリム16とクリップ着座部64との間で、設計段階において設定された衝撃ストロークを確保することができる。つまり、クリップ立壁部66に折れ部67が設けられることによって、クリップ立壁部66の折れの起点を設定することができ、座屈変形モードを安定化させることができる。これにより、側突時に乗員Fがドアトリムに二次衝突する際の衝突反力を効果的に減少させることができる。なお、クリップ立壁部66の座屈荷重は折れ部67の角度θによって容易に調整可能である。
また、図5に示されるように、クリップ立壁部66におけるクリップ着座部64の端部からは車両幅方向内側かつ車両前側へ向かって縦壁部66Aが延出されており、当該縦壁部66Aからは車両幅方向内側かつ車両前側へ向かって傾斜部66Bが延出されている。そして、この傾斜部66Bと縦壁部66Aとの間で折れ部67が形成されている。
このため、折れ部67はクリップ着座部64よりも車両幅方向内側かつ車両前側に位置している。つまり、折れ部64は着力点が無く、クリップ取付座54へ衝撃荷重が入力されると、クリップ着座部64の端部を中心に、縦壁部66Aには車両幅方向外側へ向かうモーメントMが発生する。これにより、クリップ立壁部66は閉断面部65の外方へ向かって座屈変形する。このため、座屈変形モードをさらに安定化させることができる。
そして、図6(A)〜(C)に示されるように、クリップ取付座54が変形しながら倒れ込むことによって衝撃エネルギが吸収され、これにより、乗員Fが受ける衝突反力は効果的に減少する。このことから、本実施形態では、縦壁部66A及び傾斜部66Bは、折れ部64に近接する方向へ向かうにつれて車両前側へ向かって傾斜している。
ここで、乗員Fの二次衝突により、ドアトリム16は広い面積で変形するが、ドアトリム16の変形によって、当該ドアトリム16では立壁部18Aから一般部18Bへ向かって張力が発生する。そして、ドアトリム16の車両後部側に配置されたクリップ取付座54では、主に車両前方へ向かって張力T1が発生する。
このため、本実施形態によれば、縦壁部66A又は傾斜部66Bが車両幅方向に沿って形成された場合と比較して、ドアトリム16に発生する張力T1に対して、クリップ取付座54を追従させ変形し易くなる。つまり、当該張力T1を利用して、クリップ取付座54を倒れ込ませることができる。なお、縦壁部66A又は傾斜部66Bが車両幅方向に沿って形成されても良いのは勿論のことである。
また、クリップ取付座54は、ベースパネル18の一般部18Bと立壁部18Aとに跨って形成されている。つまり、クリップ取付座54の閉断面部65内には、クリップ着座部64とクリップ立壁部66との間を車両前後方向に沿って架け渡す壁が形成されていない。
したがって、クリップ取付座54は張力T1に対して影響を受け易い。つまり、ドアトリム16に張力T1が発生すると、当該クリップ取付座54は変形して衝撃エネルギを吸収しながら倒れ込む。これにより、乗員Fが受ける衝突反力を効果的に減少させることができる。
ところで、図5に示されるように、ベースパネル18の一般部18Bにおける立壁部18A側には、車両前後方向に沿って波打つように段付部58が形成され、車室22内側へ向かって突出する弛み部60、62が設けられている。このため、図6(A)〜(C)に示されるように、クリップ取付座54が倒れ込む際、当該弛み部60、62が延ばされることで、ドアトリム16の一般部18Bにおける張力を減少させることができる。つまり、クリップ取付座54がさらに倒れ込み易くなり、乗員Fが受ける衝撃を緩和することができる。
(クリップ取付座の変形例)
ところで、図5に示されるように、ドアトリム16はクリップ56を介してドアインナパネル24に取り付けられるが、クリップ56を装着孔52に装着させる際、一般的にはクリップ56を装着孔52内へ圧入させる。このため、クリップ取付座54には当該クリップ56をドアインナパネル24の装着孔52内へ圧入させるための押圧力(軸力)Nに耐え得る剛性が必要とされる。
このため、本実施形態では、図8(A)に示されるように、クリップ立壁部66からは、車両下方へ向かってリブ78が延在されており、当該リブ78はベースパネル18の一般部18Bと一体に設けられている。また、リブ78は車両前後方向に沿って見た場合、三角形状を成しており、クリップ着座部64から一般部18Bへ向かうにつれて徐々にクリップ立壁部66から離間する形状とされている。
これにより、図5に示されるように、クリップ取付座54においてクリップ56を装着孔52内へ圧入させる際に車両幅方向に沿って入力される軸力Nによる面圧を下げ、クリップ取付座54に生じる応力を下げることができる。
ここで、クリップ56を装着孔52に装着させる際、図9(A)、(B)に示されるように、クリップ取付座54の車両上下方向に沿って張力T2、T3が発生する。当該クリップ取付座54はドアトリム16の車両上部側に配置されるため、クリップ取付座54の車両上方向に沿って発生する張力T2よりも車両下方に沿って発生する張力T3の方が張力は大きくなる。このため、クリップ取付座54のクリップ立壁部66から車両下方へ向かって張り出すリブ78によって、クリップ取付座54が受けるダメージを抑制することができ、クリップ取付座54の座屈変形を抑制することができる。
また、クリップ取付座54のクリップ立壁部66から、一般部18Bと一体に形成されたリブ78が張り出すことで、当該リブ78が設けられた分、クリップ取付座54におけるクリップ立壁部66では面積が増大する。このため、車両前方へ向かって作用する張力T1(図6(A)参照)に対して一般部18Bの変形に追従して当該クリップ立壁部66は倒れ込み易くなり、クリップ取付座54はさらに変形し易くなる。
なお、図5に示されるように、クリップ56を装着孔52内へ圧入させる際にクリップ取付座54に入力される軸力Nについて、ここでは車両幅方向に沿って入力されると説明したが、ドアトリム16の形状等によっては、当該軸力Nは車両幅方向に対して傾斜した状態で入力される場合もある。この場合、クリップ取付座54の剛性を確保するという点では、クリップ着座部64側にリブ78を設けた方が良い場合もある。
また、ここでは、図8(A)に示されるように、クリップ取付座54のクリップ立壁部66から車両下方へ向かってリブ78が張り出しているが、車両上方へ向かってリブが張り出すように形成されても良い。但し、当該クリップ取付座54は車両上部側に設けられているため、前述のように、当該クリップ取付座54の車両上方向に沿って発生する張力T2よりも車両下方に沿って発生する張力T3の方が張力は大きくなる。したがって、クリップ取付座54の車両下方側の方がドアトリム16の変形量が大きくなる。このため、クリップ立壁部66側から車両下方へ向かって張り出すリブ78の方が、クリップ取付座54を変形させる際にはより効果的である。
さらに、図8(B)に示されるように、クリップ取付座54のクリップ立壁部66とベースパネル18の一般部18Bとの連結部(稜線部分)80又はクリップ取付座54のクリップ着座部64とベースパネル18の立壁部18Aとの連結部82において、クリップ取付座54の内側に、車両前後方向に沿って配置され、当該連設部80、82を補強するステイ84を設けても良い。
これにより、ドアトリム16をドアインナパネル24(図5参照)に装着させる際にクリップ取付座54の座屈変形を抑制することができる。なお、ここでは、便宜上、連結部82の車両下方側にステイ84が図示されているが、このステイ84を連結部82の車両上下方向の中央側に設けることで、クリップ取付座54が倒れ込む際、当該ステイ84が64A、69内へ入り込むことで、クリップ取付座54の倒れ込みは阻害されない。
(本実施形態の補足)
一般的に、二次衝突により乗員がドアトリム16へ当接する場合、乗員はシートに着座しているため、図2で示すドアトリム16の領域Aは乗員の胸部位置に相当する高さとなる。このため、本実施形態に係るクリップ取付座54を含むベースパネル18がドアトリム16における領域Aに配置されることで、乗員の胸部がドアトリム16から受ける衝突反力をより効果的に減少させることできる。なお、ドアトリム16における車両後部側の領域A以外の領域において、当該クリップ取付座54を含むベースパネル18の形状を適用させても良いのは勿論のことである。
また、本実施形態では、図5に示されるように、ドアトリム16はベースパネル18と加飾パネル20とで形成されているが、ベースパネル18及び加飾パネル20が一体成形された状態でドアトリム16が形成されても良い。
また、本実施形態では、車両前後方向に沿って切断されたクリップ取付座54の断面形状がL字状を成すように当該クリップ取付座54が形成されているが、ドアトリム16に車両前後方向に沿った荷重が入力されると、クリップ取付座54が倒れ込むようになっていれば良い。このため、当該断面形状は必ずしもL字状である必要はない。
また、本実施形態では、回動式のサイドドア12を図示して説明したが、スライド式のサイドドアに本発明を適用させても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
12 サイドドア
14 ドアパネル
16 ドアトリム(トリム本体)
18 ベースパネル(ドアトリム)
18A 立壁部(トリム立壁部)
18B 一般部(トリム一般部)
20 加飾パネル(ドアトリム)
20B 一般部(トリム一般部)
24 ドアインナパネル
54 クリップ取付座
56 クリップ
64 クリップ着座部(クリップ取付座)
65 閉断面部
66 クリップ立壁部(クリップ取付座)
66A 縦壁部(クリップ立壁部、クリップ取付座)
66B 傾斜部(クリップ立壁部、クリップ取付座)
67 折れ部

Claims (5)

  1. サイドドアのドア内板を構成するドアインナパネルの内装材として車室内側へ膨らむようにして形成されたトリム本体と、
    前記トリム本体における車両後部側に設けられ、前記ドアインナパネルと対向して配置されると共に当該ドアインナパネルに形成された装着孔に装着されるクリップが装着されるクリップ着座部と、前記クリップ着座部に連設されると共に、平断面視において前記トリム本体と前記クリップ着座部とで閉断面部を形成し、かつ前記閉断面部の外方へ向って角度を有する折れ部が設けられたクリップ立壁部と、を有するクリップ取付座と、
    を備えた自動車用ドアトリムの取付構造。
  2. 前記クリップ取付座は前記トリム本体における車両上部側に配置されている請求項1に記載の自動車用ドアトリムの取付構造。
  3. 前記トリム本体は、トリム意匠面を構成するトリム一般部と、前記トリム一般部の外周側に設けられ車両幅方向外側へ向かって立ち上がるトリム立壁部と、を含んで構成され、
    前記クリップ着座部は前記トリム立壁部から張り出すと共に、前記クリップ立壁部は前記トリム立壁部の車両前側に配置されて前記トリム一般部に連設されている請求項1又は2に記載の自動車用ドアトリムの取付構造。
  4. 前記クリップ立壁部は、
    前記クリップ着座部の端部から車両幅方向内側かつ車両前側へ延出する縦壁部と、
    前記縦壁部との間で角度を有して前記折れ部が形成され、当該折れ部から車両幅方向内側かつ車両前側へ延出する傾斜する傾斜部と、
    を含んで構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車用ドアトリムの取付構造。
  5. 前記折れ部の角度θは、90度<θ<180度となるように設定されている請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車用ドアトリムの取付構造。
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