JP5023677B2 - 車室内側部構造 - Google Patents

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本発明は自動車等の車室内側部構造に係り、特に、車室内装材が取り付けられた車室内側部構造に関する。
従来から、車室内装材が取り付けられた車室内側部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、ドアトリム本体に固定されるアームレストロアの上面及びアームレストロアに支持固定されるアームレストアッパーの内面に、それぞれ相手側に向けて突設して接合するリブを設け、双方のリブの接合面を奥側にいくに連れて昇り傾斜となる傾斜面状に設定することで、側突時、リブが傾斜面に沿って摺動し、アームレストアッパーがアームレストロアから脱落して衝撃荷重をアームレストロア単体での撓み変形、破断により吸収し、衝撃吸収機能を高めるようになっている。
特開2002−46520号公報
しかしながら、特許文献1の技術においては、ドアトリム本体に残るアームレストロアの上面の変形荷重の上昇を抑制するためには、アームレストロアの上面自体を通常使用時の剛性低下を抑制しつつ変形し易い構造にする必要がある。
本発明は上記事実を考慮し、車室内装材の変形荷重の上昇を抑制できる車室内側部構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の車室内側部構造は、車両の車室内側部を構成するインナパネルと、車室外内方向に沿って設けられ車室外側部と車室内側部とに互いに逆方向へ屈曲した車室外側角部と車室内側角部とを備えた壁部と、前記壁部の車室外側角部に形成され前記壁部に車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合に前記車室外側角部の屈曲角が大きくなるように変形する車幅方向外側脆弱部と、前記壁部の車室内側角部に形成され前記壁部に車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合に前記車室内側角部の屈曲角が大きくなるように変形する車幅方向内側脆弱部と、を備えた車室内装材と、前記車室内装材の前記壁部の車室外側となる前記インナパネルの車室内側面に設けられ、前記壁部が相対的に車室内側から車室外側に向かって移動した場合に、前記壁部を前記荷重の作用方向に対して傾斜する方向へ案内するガイド手段と、を有し、前記車室内装材の壁部はドアトリムに形成されたアームレストの水平壁部であると共に、前記ガイド手段と前記アームレストの水平壁部との連結部に設けられ、前記アームレストの水平壁部を車両上方側へ移動可能に車両下方側から支持するための水平壁部支持手段を有することを特徴とする。
車室内装材であるドアトリムに車室外内方向に沿って設けられ車室外側部と車室内側部とに互いに逆方向へ屈曲した車室外側角部と車室内側角部とを備えた壁部としてのアームレストの水平壁部に、車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合に、水平壁部の車室外側角部に形成された車幅方向外側脆弱部が車室外側角部の屈曲角が大きくなるように変形すると共に、水平壁部の車室内側角部に形成された車幅方向内側脆弱部が車室内側角部の屈曲角が大きくなるように変形する。また、ドアトリムに形成されたアームレストの水平壁部が、水平壁部の車室外側となるインナパネルの車室内側面に設けられたガイド手段に対して相対的に車室内側から車室外側に向かって移動した場合に、ガイド手段によって、水平壁部が荷重の作用方向に対して傾斜する方向へ案内される。また、ガイド手段とアームレストの水平壁部との連結部に設けられた水平壁部支持手段が、アームレストの水平壁部を車両上方側へ移動可能に車両下方側から支持する。このため、通常使用時にはアームレストの水平壁部が水平壁部支持手段によって車両下方側から確実に支持されると共に、ガイド手段に対して相対的に車室内側から車室外側に向かって水平壁部が移動した場合には、アームレストの水平壁部が荷重の作用方向に対して傾斜した状態になり、荷重の作用方向へ倒れ易くなる。この結果、ドアトリムにおけるアームレストの水平壁部の突っ張りが無くなり、ドアトリムにおけるアームレストの水平壁部の変形荷重の上昇が抑制される。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車室内側部構造において、前記ガイド手段は車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合に、前記荷重の作用方向へ変形するための変形促進手段を有することを特徴とする。
ガイド手段の変形促進手段によって、ガイド手段に車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合に、ガイド手段が荷重の作用方向へ変形する。このため、ガイド手段の変形荷重の上昇が抑制される。
請求項1記載の本発明は、通常使用時には水平壁部を車両下方側から確実に支持できると共に、車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合には、ドアトリムに形成されたアームレストの水平壁部を荷重の作用方向に対して容易に傾斜させることができ、ドアトリムにおけるアームレストの水平壁部の変形荷重の上昇を抑制できる。
請求項2記載の本発明は、ガイド手段の変形荷重の上昇を抑制できる。
本発明における車室内側部構造の第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図5には、本発明の一実施形態に係る車室内側部構造を適用した車両の車室が側面図で示されている。
図5に示される如く、本実施形態の車両10における車室12の内側側面12Aには、フロントサイドドア開口部14とリヤサイドドア開口16とが形成されている。また、フロントサイドドア開口部14はフロントサイドドア20によって開閉可能とされており、リヤサイドドア開口16はリヤサイドドア22によって開閉可能とされている。
フロントサイドドア20の車室内側部には、樹脂材からなる車室内装材としてのフロントサイドドアトリム24が設けられており、リヤサイドドア22の車室内側部には、樹脂材からなる車室内装材としてのリヤサイドドアトリム26が設けられている。また、車室12の内側側面12Aの後部には、樹脂材からなる車室内装材としてのクォータトリム28が設けられている。
フロントサイドドアトリム24の上下方向中間部には、アームレスト30が車両前後方向に沿って設けられており、リヤサイドドアトリム26の上下方向中間部には、アームレスト32が車両前後方向に沿って設けられている。
図3には、図5の3−3断面線に沿った拡大断面図が示されている。
図3に示される如く、フロントサイドドア20は、フロントサイドドア20のドア本体の車室外側部(フロントサイドドア20を閉じた状態で車幅方向外側部)を構成する金属の板材で構成されたドアアウタパネル34と、ドア本体の車室内側部(フロントサイドドア20を閉じた状態で車幅方向内側部)を構成する金属の板材で構成されたインナパネルとしてのドアインナパネル36とを備えている。
ドアアウタパネル34とドアインナパネル36とは上端外周部を除く周縁部が互いにフェミング加工により結合されており、ドアアウタパネル34とドアインナパネル36との間に形成された断面内部空間38には、図示を省略したドアガラスやドアガラス昇降装置等が配置されている。また、フロントサイドドアトリム24は、ドアインナパネル36の車室内側部に図示を省略した結合部材によって取り付けられている。
図1には図3の一部が拡大図によって示されており、図2には図1の変形状態が示されている。
図1に示される如く、フロントサイドドアトリム24に設けられたアームレスト30は、車室外内方向に沿って(車室外側から車室内側又は車室内側から車室外内側へ向かって)水平方向に形成された壁部としての水平壁部30Aを備えている。また、アームレスト30の水平壁部30Aの車室外側部となる、水平壁部30Aの車室外側端30Bと、フロントサイドドアトリム24の上壁部40の下端40Aとの連結部には、車幅方向外側脆弱部42が形成されている。車幅方向外側脆弱部42の肉厚M1は、アームレスト30の水平壁部30Aの肉厚M2、フロントサイドドアトリム24の上壁部40の肉厚M3に比べて薄くなっている。なお、車幅方向外側脆弱部42の屈曲角度はα1となっており、フロントサイドドアトリム24の上壁部40はドアインナパネル36の車室内側面36Aとの間に所定の間隔L1を開けて配置されている。
一方、アームレスト30の水平壁部30Aの車室内側部となる、アームレスト30の車室内側端30Cと、縦壁部30Dの上端30Eとの連結部には車幅方向内側脆弱部48が形成されている。車幅方向内側脆弱部48の肉厚M4は、アームレスト30の水平壁部30Aの肉厚M2、縦壁部30Dの肉厚M5に比べて薄くなっている。なお、車幅方向内側脆弱部48の屈曲角度はα2となっており、アームレスト30の縦壁部30Dはドアインナパネル36の車室内側面36Aとの間に所定の間隔L2を開けて配置されている。
アームレスト30の水平壁部30Aの車幅方向外側には、ガイド手段としてのスライドブラケット50が設けられている。
図4には、スライドブラケット50が車両斜め内側前方から見た斜視図で示されている。
図4に示される如く、スライドブラケット50はプレス成形によって成形された板材等からなり、車幅方向内側下方から車幅方向外側上方へ向かう傾斜壁部50Aが形成されている。
従って、アームレスト30が図2に二点鎖線で示される水平位置から、車幅方向外側に向かって移動する場合には、薄肉とされた車幅方向外側脆弱部42の角度α1と車幅方向内側脆弱部48の角度α2が互いに大きくなるようになっている。また、アームレスト30がスライドブラケット50に対して相対的に車幅方向外側に向かって移動し、水平壁部30Aがスライドブラケット50の傾斜壁部50Aに当り、更に、水平壁部30Aが車幅方向外側に向かって移動しようとした場合には、水平壁部30Aは傾斜壁部50Aに沿って、車幅外側斜め上方(図2の矢印B方向)に向かって摺動し、図2に実線で示す傾斜位置へ移動するようになっている。この際、薄肉とされた車幅方向外側脆弱部42の角度α1と車幅方向内側脆弱部48の角度α2が更に大きくなるようになっている。
図4に示される如く、スライドブラケット50の傾斜壁部50Aには車両前後方向に所定の間隔で、矩形状の貫通孔52が複数形成されている。
スライドブラケット50の傾斜壁部50Aの上端からは、車両上方に向かって上フランジ50Bが形成されている。また、スライドブラケット50の傾斜壁部50Aの前端からは、車幅方向外側に向かって前壁部50Cが形成されており、前壁部50Cの車両前方側から見た形状は三角形となっている。前壁部50Cの中央部には変形促進手段とての貫通孔54が形成されており、貫通孔54によって、前壁部50Cは略一定幅の三角枠形状となっている。
同様に、スライドブラケット50の傾斜壁部50Aの後端からは、車幅方向外側に向かって後壁部50Dが形成されており、後壁部50Dの車両後方側から見た形状は三角形となっている。後壁部50Dの中央部には変形促進手段とての貫通孔56が形成されており、貫通孔56によって、後壁部50Dは略一定幅の三角枠形状となっている。
スライドブラケット50の前壁部50Cの車幅方向外側端からは、車両前方に向かって前フランジ50Eが形成されており、スライドブラケット50の後壁部50Dの車幅方向外側端からは、車両後方に向かって後フランジ50Fが形成されている。
スライドブラケット50の上フランジ50B、前フランジ50E、後フランジ50Fは、それぞれドアインナパネル36の車室内側面36Aにスポット溶接によって結合されている。
従って、スライドブラケット50の傾斜壁部50Aに車幅方向内側から車幅方向外側に向かって荷重が作用し、この荷重が所定値以上の場合には、貫通孔54により脆弱化された前壁部50Cと貫通孔56により脆弱化された後壁部50Dとが、図2に一点鎖線で示すように潰れることで、傾斜壁部50Aが、ドアインナパネル36の車室内側面36Aに近づく方向(図2の矢印A方向)へ変形するようになっている。更に、複数の貫通孔52により脆弱化された傾斜壁部50A自体も荷重の作用方向へ変形するようになっている。
図4に示される如く、スライドブラケット50の傾斜壁部50Aに形成した複数の貫通孔52のうち、前後両端の各貫通孔52の下端には、水平壁部支持手段としてのアームレスト支持部50Gが設けられている。なお、アームレスト支持部50Gは切り起こし加工等によって、スライドブラケット50と一体成形されている。
アームレスト支持部50Gは貫通孔52の周縁下部52Aから車幅方向内側に向かって伸びており、内側端部(先端部)には、車幅方向内側下方に向かって傾斜した傾斜壁部50Hが形成されている。なお、アームレスト支持部50Gの車幅方向外側部(根元部)には、補強用のビード60が車幅方向に沿って形成されており、ビード60の車幅方向から見た断面形状は車両下方側へ凸の円弧状となっている。
図1に示される如く、アームレスト支持部50Gの上面における車幅方向内側端部、即ち、傾斜壁部50Hの近傍によって、アームレスト30の車室外側端30Bが車両上方側へ移動可能に車両下方側から支持されている。
従って、アームレスト30に車両上方側から車両下方側に向かって荷重F2が作用した場合には、荷重F2がアームレスト支持部50Gで支持され、アームレスト30が車両下方側へ移動するのを防止でき、荷重F2がスライドブラケット50を介してドアインナパネル36に伝達されると共に、アームレスト30がスライドブラケット50に対して相対的に車幅外側方向へ移動した場合には、水平壁部30Aが傾斜壁部50Aに沿って、車幅外側斜め上方(図2の矢印B方向)に向かって摺動するようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
車両側突時にフロントサイドドア20が車幅内側方向(図3の矢印C方向)へ移動し、アームレスト30がシートに着座した乗員70の側面70Aに当たった場合には、図6に示すようにアームレスト30の水平壁部30Aの車幅方向に沿った変形ストロークSに対して変形荷重Fが発生する。
即ち、アームレスト30がシートに着座した乗員70の側面70Aに当たり、アームレスト30の水平壁部30Aがドアインナパネル36に対して相対的に車幅方向内側から車幅方向外側に向かって移動すると、変形ストロークSの増加とともに変形荷重Fが増加する。
この際、本実施形態では、薄肉とされた車幅方向外側脆弱部42の角度α1と、薄肉とされた車幅方向内側脆弱部48の角度α2が互いに大きくなるため、図6に二点鎖線で示す変形荷重Fのように急激な立ち上がりで無く、図6に実線で示す変形荷重Fのように立ち上がりが緩やかになる。
また、アームレスト30が車幅方向外側に向かって移動し、水平壁部30Aがスライドブラケット50の傾斜壁部50Aに当り(この時、変形ストロークS1)、更に、水平壁部30Aが車幅方向外側に向かって移動しようとする場合には、薄肉とされた車幅方向外側脆弱部42の角度α1と、薄肉とされた車幅方向内側脆弱部48の角度α2が更に大きくなると共に、水平壁部30Aがスライドブラケット50の傾斜壁部50Aに沿って、車幅外側斜め上方(図2の矢印B方向)に向かって、図2に実線で示す傾斜位置へ移動する(この時、変形ストロークS1〜S2)。
この結果、ドアインナパネル36の車幅方向内側において、アームレスト30の水平壁部30Aが突っ張るのを防止できる。このため、図6に二点鎖線で示す変形荷重Fのように急激な立ち上がりが無く、図6に実線で示す変形荷重Fのようにアームレスト30の水平壁部30Aの変形荷重の増加を抑制できる。
また、本実施形態では、変形ストロークS2から水平壁部30Aが車幅方向外側に向かって更に移動した場合には、スライドブラケット50における貫通孔54により脆弱化された前壁部50Cと貫通孔56により脆弱化された後壁部50Dとが、図2に一点鎖線で示すように潰れる(この時、変形ストロークS2〜S3)。このため、傾斜壁部50Aが、ドアインナパネル36の車室内側面36Aに近づく方向(図2の矢印A方向)へ変形すると共に、複数の貫通孔52により脆弱化された傾斜壁部50A自体も変形する。
この結果、本実施形態では、スライドブラケット50の突っ張りを防止できる。このため、図6に実線で示す変形荷重Fようにスライドブラケット50の変形荷重の増加を抑制できる。
また、本実施形態では、通常の使用状態において、アームレスト30の水平壁部30Aに車両上方側から車両下方側に向かって荷重F2が作用した場合には、荷重F2がアームレスト支持部50Gで支持され、スライドブラケット50を介してドアインナパネル36に伝達される。このため、アームレスト30の水平壁部30Aを車両下方側から確実に支持できる。
次に、本発明における車室内側部構造の第2実施形態を図7〜図9に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図8には本実施形態における図4に対応する斜視図が示されている。
図8に示される如く、本実施形態では、第1実施形態におけるスライドブラケット50のアームレスト支持部50Gに代えて、アームレスト30側に水平壁部支持手段としての係合凸部80が一体成形されている。また、係合凸部80は車両前後方向に所定の間隔を開けて複数個形成されている。
図7には本実施形態における図1に対応する断面図が示されている。
図7に示される如く、係合凸部80はアームレスト30の車室外側端30Bから、車幅方向外側に向かって突出しており、係合凸部80の車両前後方向から見た断面形状は三角形状となっている。また、係合凸部80の下部80Aは根元部(車幅方向内側部)80Bから先端部(車幅方向外側部)80Cに向かって、車幅方向外側下方に傾斜しており、先端部80Cが、スライドブラケット50の傾斜壁部50Aに傾斜した貫通孔84の下部84Aに車両上方側から係合している。
図9には、図7の9−9断面線に沿った拡大断面図が示されている。
図9に示される如く、貫通孔84の下部84Aの車幅方向内側から見た形状は三角形状となっており、係合凸部80の下部80Aの車幅方向内側から見た形状は三角形状となっている。また、貫通孔84の下部84Aの底部84Bに、係合凸部80の下部80Aが車両上方側から係合している。
従って、通常使用時には、スライドブラケット50の傾斜壁部50Aに形成した、貫通孔84の下部84Aの底部84Bに、係合凸部80の下部80Aが車両上方側から係合している。このため、スライドブラケット50がアームレスト30の水平壁部30Aを車両下方側から確実に支持することができるようになっている。
また、本実施形態では、アームレスト30の水平壁部30Aがスライドブラケット50に対して相対的に車室内側から車室外側に向かって移動した場合には、第1実施形態と同様に、アームレスト30の水平壁部30Aが傾斜壁部50Aに沿って、車幅外側斜め上方(図7の矢印B方向)に向かって移動し傾斜するようになっている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明における車室内側部構造の第3実施形態を図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図10には本実施形態における図1に対応する断面図が示されている。
図10に示される如く、本実施形態では、アームレスト30の水平壁部30Aの下面に凸部90が車両下方に向けて突出形成されており、凸部90がスライドブラケット50のアームレスト支持部50Gに車両下方側から支持されている。凸部90は車幅方向外側脆弱部42の車幅方向内側に、車両前後方向から見た断面形状が半円状に形成されている。また、アームレスト30の水平壁部30Aが車幅方向外側に向かって移動する場合には、凸部90がスライドブラケット50の傾斜壁部50Aに沿って、車幅外側斜め上方(図10の矢印B方向)に向かって摺動することで、水平壁部30Aが傾斜位置へ移動するようになっている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、スライドブラケット50をドアインナパネル36にスポット溶接によって結合したが、スポット溶接に代えてボルト等を使用した締結、嵌め込み、接着等の他の結合方法によってスライドブラケット50をドアインナパネル36に結合した構成としてもよい。また、スライドブラケット50をプレス加工等によってドアインナパネル36と一体にした構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、車幅方向外側脆弱部42の肉厚M1と、車幅方向内側脆弱部48の肉厚M4とをフロントサイドドアトリム24の他の部位の肉厚に比べて薄くしたが、これに代えて、車幅方向外側脆弱部42と車幅方向内側脆弱部48とに、溝、スリット等の脆弱部形成手段を設けた構成としてもよい。また、2色成形により、車幅方向外側脆弱部42と車幅方向内側脆弱部48とを構成する樹脂材を、フロントサイドドアトリム24の他の部位を構成する樹脂材に比べて剛性の低い樹脂材とする構成としてもよい。更に、フロントサイドドアトリム24におけるアームレスト30の車幅方向両端部に車幅方向外側脆弱部42と車幅方向内側脆弱部48とを設けない構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、本発明の車室内側部構造をフロントサイドドアトリム24に適用したが、本発明の車室内側部構造は、リヤサイドドアトリム26にも適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る車室内側部構造における図3の一部を拡大した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車室内側部構造における変形状態を示す図1に対応した断面図である。 図5の3−3断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車室内側部構造を示す車両斜め内側前方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る車室内側部構造が適用された車両を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る車室内側部構造における変形ストロークと変形荷重との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る車室内側部構造における図1に対応する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車室内側部構造における図4に対応する斜視図である。 図7の9−9断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車室内側部構造における図1に対応する断面図である。
符号の説明
12 車室
20 フロントサイドドア
24 フロントサイドドアトリム(車室内装材)
30 アームレスト
30A アームレストの水平壁部(壁部)
36 ドアインナパネル(インナパネル)
40 フロントサイドドアトリムの上壁部
42 車幅方向外側脆弱部
48 車幅方向内側脆弱部
50 スライドブラケット(ガイド手段)
50A スライドブラケットの傾斜壁部
50G スライドブラケットのアームレスト支持部(水平壁部支持手段)
52 貫通孔
54 貫通孔(変形促進手段)
56 貫通孔(変形促進手段)
80 フロントサイドドアトリムの係合凸部(水平壁部支持手段)
84 貫通孔

Claims (2)

  1. 車両の車室内側部を構成するインナパネルと、
    車室外内方向に沿って設けられ車室外側部と車室内側部とに互いに逆方向へ屈曲した車室外側角部と車室内側角部とを備えた壁部と、前記壁部の車室外側角部に形成され前記壁部に車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合に前記車室外側角部の屈曲角が大きくなるように変形する車幅方向外側脆弱部と、前記壁部の車室内側角部に形成され前記壁部に車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合に前記車室内側角部の屈曲角が大きくなるように変形する車幅方向内側脆弱部と、を備えた車室内装材と、
    前記車室内装材の前記壁部の車室外側となる前記インナパネルの車室内側面に設けられ、前記壁部が相対的に車室内側から車室外側に向かって移動した場合に、前記壁部を前記荷重の作用方向に対して傾斜する方向へ案内するガイド手段と、
    を有し、前記車室内装材の壁部はドアトリムに形成されたアームレストの水平壁部であると共に、前記ガイド手段と前記アームレストの水平壁部との連結部に設けられ、前記アームレストの水平壁部を車両上方側へ移動可能に車両下方側から支持するための水平壁部支持手段を有することを特徴とする車室内側部構造。
  2. 前記ガイド手段は車室内側から車室外側に向かって荷重が作用した場合に、前記荷重の作用方向へ変形するための変形促進手段を有することを特徴とする請求項1に記載の車室内側部構造。
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