JP5724863B2 - 自動車用ドアトリムの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用ドアトリムの取付構造に関する。
特許文献1に記載のドアトリム取付構造では、ドアトリムにはクリップ取付座が設けられており、当該クリップ取付座にはクリップが取り付けられるようになっている。一方、ドアインナパネルには係止穴が形成されており、当該係止穴の周辺部にクリップが係止された状態で、当該クリップを介してドアインナパネルにドアトリムが取り付けられるようになっている。なお、この他にも特許文献2、3にドアトリム取付構造が開示されている。
特開2011−126489号公報 特開2008−120128号公報 特開2009−173197号公報
しかしながら、これらの先行技術では、自動車の側面衝突(以下、「側突」という)により乗員がドアトリムに二次衝突した場合、乗員はクリップ取付座側から衝突反力を受けることになる。このため、この衝突反力の低減については更なる改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、側突により乗員がドアトリムに二次衝突する際の衝突反力を効果的に減少させることが可能な自動車用ドアトリムの取付構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の自動車用ドアトリムの取付構造は、サイドドアのドア内板を構成するドアインナパネルの車室内側に取付けられるベースパネルと、前記ベースパネルの車室内側に取り付けられてトリム意匠面を構成し一般部から車両幅方向外側へ向かって立ち上がる立壁が外周部に設けられて当該ベースパネルとの間に隙間が形成された加飾パネルと、を含んで構成されたドアトリムと、前記ベースパネルの一部を構成しトリム意匠面を構成するトリム一般部と、前記ベースパネルの他の一部を構成し前記トリム一般部の外周側に設けられ車両幅方向外側へ向かって立ち上がるトリム立壁と、に跨って形成され、ドアインナパネルに形成された装着孔に装着されるクリップが取り付けられるクリップ取付座と、前記クリップ取付座の一部を構成し、側面衝突された際に乗員の前記ドアトリムへの二次衝突による荷重入力部よりも車両幅方向外側かつ車両後方側で前記トリム一般部から立設された立壁部と、を有している。
請求項1の構成では、ドアトリムがベースパネルと加飾パネルとを含んで構成されている。ベースパネルはサイドドアのドア内板を構成するドアインナパネルの車室内側に取付けられるようになっており、ベースパネルの車室内側には、トリム意匠面を構成する加飾パネルが取付けられるようになっている。また、加飾パネルの外周部には、一般部から車両幅方向外側へ向かって立ち上がる立壁が設けられており、これにより、加飾パネルとベースパネルとの間に隙間が形成される。
また、ドアトリムにクリップ取付座が設けられ、当該クリップ取付座に取り付けられたクリップがドアインナパネルに形成された装着孔に装着されるようになっている。これにより、ドアトリムがドアインナパネルに取り付けられる。
このように、ドアトリムはクリップを介してドアインナパネルに取り付けられるが、クリップを装着孔に装着させる際、一般的にはクリップを装着孔内へ圧入させる。このため、クリップ取付座には当該クリップをドアインナパネルの装着孔内へ圧入させるための押圧力に耐え得る剛性が必要とされる。
したがって、当該クリップが設けられている部分では、ドアトリムにおける他の部分よりも剛性が大きくなるように設定されており、車両幅方向に沿って入力される荷重に対して剛性を確保することができるようになっている。一方、側突により乗員がドアトリムに二次衝突した場合、当該乗員はクリップ取付座から衝突反力を受ける。
このため、本発明では、クリップ取付座がドアトリムのトリム一般部とトリム立壁とに跨って形成され、クリップ取付座の一部を構成する立壁部が、乗員の当該ドアトリムへの二次衝突による荷重入力部よりも車両幅方向外側かつ車両後方側でトリム一般部から立設している。
クリップ取付座の立壁部及びトリム立壁が、当該荷重入力部よりも車両幅方向外側に配置されることで、二次衝突の際に乗員のドアトリムに対する受圧面積が減少し、当該乗員がドアトリムから受ける衝突反力が減少する。また、クリップ取付座の立壁部及びトリム立壁が、当該荷重入力部よりも車両後方側に配置されることで、乗員がクリップ取付座から受ける衝突反力は抑制される。
一方、乗員のドアトリムへの二次衝突により荷重入力部を中心にドアトリムは変形するが、これにより、クリップ取付座はドアトリムにおける荷重入力部側へ倒れ込む。つまり、クリップ取付座が変形するため、これによって衝撃エネルギが吸収され、衝突反力を効果的に減少させることができる。
請求項2に記載の自動車用ドアトリムの取付構造は、請求項1において、トリム一般部における前記トリム立壁側には車両前後方向に沿って波打つように形成された段付部が設けられている。
請求項2の構成では、ドアトリムのトリム一般部におけるトリム立壁側には段付部が設けられており、車両前後方向に沿って波打つように形成されている。つまり、ドアトリムのトリム一般部におけるトリム立壁側には弛み部が設けられることとなる。このため、クリップ取付座が倒れ込む際、当該弛み部が延ばされることで、ドアトリムのトリム一般部における張力を減少させることができる。
請求項3に記載の自動車用ドアトリムの取付構造は、請求項1又は2において、前記クリップ取付座は前記トリム一般部における車両上部領域に配置されている。
一般的に、二次衝突により乗員がドアトリムへ当接する場合、乗員はシートに着座しているため、ドアトリムの車両上部領域が乗員の胸部位置に相当する高さとなる。このため、請求項3の構成では、乗員の胸部がドアトリムから受ける衝撃を効果的に緩和することができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明に係る自動車用ドアトリムの取付構造は、側突時に乗員がドアトリムに二次衝突する際の衝突反力を効果的に減少させることができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の発明に係る自動車用ドアトリムの取付構造は、側突時に乗員がドアトリムから受ける衝撃を緩和することができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の発明に係る自動車用ドアトリムの取付構造は、乗員が受ける衝突反力を効果的に抑制することができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る自動車用ドアトリムの取付構造が適用されたサイドドアを示す分解斜視図である。 本実施の形態に係る自動車用ドアトリムの取付構造が適用されたドアトリムの正面図である。 (A)は図2の3(A)−3(A)線に沿って切断した状態を示すドアトリムの拡大断面図であり、(B)は図2の3(B)−3(B)線に沿って切断した状態を示すドアトリムの拡大断面図である。 ドアトリムに設けられたクリップ取付座を示しており、(A)はクリップが取り付けられた状態を示す斜視図であり、(B)はクリップが取り付けられていない状態を示す斜視図である。 図2の5−5線に沿って切断した状態を示すドアトリムの拡大断面図である。 (A)〜(D)は、図5で示すドアトリムが変形する過程を示す図5に対応する拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、図中に適宜記す矢印FRは車両前後方向の前方向を示し、矢印UPは車両上下方向の上方向を、矢印OUTは車両幅方向外側をそれぞれ示す。
(自動車用ドアトリムの取付構造の構成)
図1には、本実施形態に係る自動車用ドアトリムの取付構造が適用された乗用自動車等の車両のサイドドア12を構成するドアパネル14及びドアトリム16(ベースパネル18及び加飾パネル20)において、車室22内側から見た状態の分解側面図が示されている。また、図2は、ドアトリム16において、ベースパネル18に加飾パネル20が取り付けられた状態の正面図が示されている。
図1に示されるように、ドアパネル14は図示しないドアアウタパネルとドアインナパネル24とを備えており、ドアインナパネル24は車両側部の内板を構成している。ドアインナパネル24の車両幅方向内側(車室22内側)には、当該ドアインナパネル24に対向してドアトリム16が取り付けられている。このドアトリム16は、ドアインナパネル24の車室22内側に取付けられるベースパネル18と、当該ベースパネル18に取付けられる加飾パネル20と、を含んで構成されている。
ベースパネル18は略矩形状を成しており、当該ベースパネル18の上部側には、略矩形状の開口部28が形成されている。この開口部28は、図2に示されるように、加飾パネル20によって塞がれるようになっている。図3(A)、(B)及び図5には、図2で示される各線に沿って切断した状態の断面図が示されているが、これらの図には、ベースパネル18の立壁18A側のみが拡大されて図示されている。
図3(A)に示されるように、ベースパネル18の外縁側には、当該ベースパネル18のトリム一般部としての一般部18Bから車両幅方向外側へ向かって立ち上がるトリム立壁としての立壁18Aが設けられている。そして、ベースパネル18がドアインナパネル24に取付けられた状態で、ドアインナパネル24の一般部24Aとベースパネル18の一般部18Bとの間には、隙間26が設けられるようになっている。なお、ここでは立壁18Aの形状は簡略化され、略直線状として図示されている。
また、図1に示されるように、ベースパネル18に形成された開口部28の下方側にはペットボトルなどを収納可能な収納部30が設けられており、当該開口部28の周辺部には、枠状の取付座面32が形成されている。この取付座面32における前部(車両前後方向の前側)に位置する前枠32Aには、円形状の挿入孔34が複数設けられている。また、取付座面32の上部に位置する上枠32B、後部(車両前後方向の後側)に位置する後枠32C及び下部に位置する下枠32Dには、上述の挿入孔34以外に矩形状の係止孔36が所々に設けられている。
そして、ここでは係止孔36の車両前方側及び車両後方側或いは係止孔36の車両上方側及び車両下方側に挿入孔34が設けられている。係止孔36は、例えば、図示はしないが、ここでは、シートに着座した乗員の胸部位置や腰部位置に相当する高さに設けられている。
一方、加飾パネル20の車両上下方向の中央側には、略車両前後方向に沿ってドアアームレスト21が設けられており、当該ドアアームレスト21の上面には、サイドドア12に設けられたサイドガラス(図示省略)を昇降させるためのパワーウィンドスイッチ(図示省略)などが設けられている。
図3(A)、(B)に示されるように、加飾パネル20の外縁部には、当該加飾パネル20の一般部20Bから車両幅方向外側へ向かって立ち上がる立壁20Aが設けられており、ベースパネル18との間には隙間38が設けられている。つまり、加飾パネル20はベースパネル18の一般部18Bよりも車室22内側へ突出した状態で配置されている。なお、ここでは立壁20Aの形状は簡略化され、略直線状として図示されている。
また、加飾パネル20の外縁部には、ベースパネル18の取付座面32に設けられた挿入孔34及び係止孔36に対応して、取付ボス40及び係止片42がそれぞれ設けられている。つまり、ここでは係止片42の車両前方側及び車両後方側或いは係止片42の車両上方側及び車両下方側に取付ボス40が設けられている。なお、ここでは、加飾パネル20における車両後方側に配置された取付ボス40及び係止片42のみが図示されている。
図3(A)に示されるように、取付ボス40は円筒状を成しており、ベースパネル18に形成された挿入孔34へ挿入可能な大きさに設定されている。取付ボス40の周囲には、取付ボス40の外周面から略車両上下方向及び略車両前後方向に沿って十字状に張り出すリブ44が設けられている。
また、リブ44は取付ボス40よりも低くなるように設定されており、取付ボス40の先端部が挿入孔34を貫通可能とされている。そして、取付ボス40の先端部が挿入孔34へ挿入された状態で、取付ボス40の先端部は取付座面32の裏面側(車両外側)から露出し、リブ44の先端面が取付座面32の表面側(車両内側)に当接した状態で取付ボス40はその移動が規制される。なお、このとき、加飾パネル20の立壁20Aはベースパネル18の一般部18Bに当接する。
このように、取付ボス40の移動が規制された状態で、図3(A)に示されるように、取付ボス40の先端部は、熱カシメされ溶融部46を介して固定される。これにより、当該取付ボス40を介して加飾パネル20がベースパネル18に取り付けられる。
一方、図3(B)に示されるように、係止片42は、加飾パネル20の裏面側から車両幅方向外側かつ車両後方側へ向かって延出する帯状を成しており、車両幅方向に沿った直線に対して傾斜して形成されている。また、係止片42の先端部には車両幅方向内側かつ車両後方側へ向かって側面視で略V字状に折り返された係止爪50が形成されている。係止片42はベースパネル18に形成された係止孔36へ挿入可能とされており、係止片42は弾性変形された状態で、係止爪50が係止孔36の周辺部に係止されている。
また、図1に示されるように、係止爪50及び係止孔36の近傍(車両後方側)には、クリップ56及びクリップ取付座54が設けられている。ここで、ドアインナパネル24の外縁側には、円形状の装着孔52が形成されている。一方、ベースパネル18にはクリップ取付座54が突設されている。図5に示されるように、ベースパネル18の外縁側には立壁18Aが設けられているが、ベースパネル18の一般部18Bにおける立壁18A側において、車両前後方向に沿って波打つように形成された段付部58が設けられている。つまり、ベースパネル18の一般部18Bにおける立壁18A側には、弛み部60、62が設けられている。なお、ここでの弛み部60、62は、誇張させた状態で図示されている。
一方、クリップ取付座54は、車両前後方向に沿って切断された状態の断面形状がL字状を成しており、ベースパネル18の一般部18Bと立壁18Aとに跨って形成されている。また、クリップ取付座54は、取付部64と立壁部66とを有している。取付部64はベースパネル18の立壁18Aから車両前方へ向かって延出されており、ドアインナパネル24と対向可能に設けられている。また、立壁部66は取付部64の先端部から一般部18B側へ向かって屈曲されており、図6(B)に示されるように、側突された際に乗員Fの当該ドアトリム16への二次衝突による荷重入力部Pよりも車両幅方向外側かつ車両後方側で一般部18Bと繋がっている(一般部18Bから立設している)。なお、図6(A)〜(D)は、図5で示すドアトリム16が変形する過程を示す断面図であり、クリップ56の図示が省略されている。
そして、図4(A)、(B)に示されるように、クリップ取付座54の取付部64にクリップ56が取付可能とされている。図4(A)に示されるように、クリップ56は弾性変形可能な円錐部68を備えており、当該円錐部68が、図5に示されるように、ドアインナパネル24の装着孔52へ圧入される。円錐部68の根元部にはフランジ部70が設けられており、装着孔52の周辺部に当接可能とされている。
このフランジ部70を間に置いて円錐部68の反対側には、首部72及びフランジ部74がフランジ部70と一体に設けられており、フランジ部74とフランジ部70との間で取付部64が挟持可能とされている。ここで、図4(B)に示されるように、立壁部66には挿入孔66Aが形成されており、首部72及びフランジ部74(それぞれ図5参照)が挿入可能とされている。また、取付部64には挿入孔66Aと連通する取付穴64Aが設けられている。この取付穴64Aの周辺部における挿入孔66A側には、当該取付穴64Aを間に置いて突起76がそれぞれ設けられている。
挿入孔66A内へ首部72及びフランジ部74を挿入させる過程で、図4(A)に示されるように、フランジ部70が突起76を乗り越えることで、フランジ部70は抜け止めされ、当該フランジ部70を介してクリップ56が取付部64に対して位置決めされることとなる。そして、この状態で、首部72は取付穴64A内へ配置され、取付穴64Aの周辺部はフランジ部70及びフランジ部74によって挟持される。つまり、この状態では、クリップ56がクリップ取付座54に取り付けられた状態となる。
そして、図5に示されるように、クリップ56の円錐部68がドアインナパネル24の装着孔52に圧入され、円錐部68とフランジ部70との間で装着孔52の周辺部が挟持され、当該装着孔52にクリップ56が装着される。この状態で、当該クリップ56を介して、ドアトリム16はドアインナパネル24に取り付けられることとなる。
(自動車用ドアトリムの取付構造の作用・効果)
図1に示されるように、ドアトリム16はベースパネル18と加飾パネル20とを含んで構成されており、ベースパネル18に加飾パネル20が取り付けられるようになっている。ベースパネル18には開口部28が形成されており、当該開口部28の周辺部に設けられた取付座面32には、挿入孔34及び係止孔36が設けられている。
図3(A)に示されるように、挿入孔34には加飾パネル20に形成された取付ボス40が挿入され、当該取付ボス40の先端部が熱カシメされた状態で、加飾パネル20がベースパネル18にそれぞれ固定されるようになっている。この状態で、加飾パネル20とベースパネル18との間に設けられた隙間38が取付ボス40及びリブ44によってそれぞれ埋められる。このため、取付ボス40及びリブ44を介して加飾パネル20がベースパネル18にしっかりと取り付けられる。つまり、加飾パネル20はベースパネル18との間で取付ボス40及びリブ44によって支持されることとなり、当該加飾パネル20は撓み難くなる。したがって、ドアトリム16の通常使用時の剛性が確保される。
また、図3(B)に示されるように、係止孔36には加飾パネル20に形成された係止片42が挿入され、当該係止片42は弾性変形した状態で係止爪50が係止孔36の周辺部に係止されるようになっている。これにより、係止片42を介して加飾パネル20を車両幅方向外方へ向かって押圧する押圧力が作用し、加飾パネル20には当該押圧力に抗する反力が生じ、加飾パネル20はこの部分において必要な剛性を確保することができる。そして、自動車の側突時、乗員のドアトリム16への二次衝突により、加飾パネル20がベースパネル18側へ変形すると、係止片42の係止爪50は係止孔36の周辺部との係止状態が解除され、側突における乗員の二次衝突による衝突反力を減少させ、乗員の二次衝突に関する側突性能を確保することができる。
ところで、ドアトリム16はクリップ56を介してドアインナパネル24に取り付けられるが、クリップ56を装着孔52に装着させる際、一般的にはクリップ56を装着孔52内へ圧入させる。このため、クリップ取付座54には当該クリップ56をドアインナパネル24の装着孔52内へ圧入させるための押圧力に耐え得る剛性が必要とされる。
したがって、当該クリップ56が設けられている部分では、ドアトリム16における他の部分よりも剛性が大きくなるように設定されており、車両幅方向に沿って入力される荷重に対して剛性を確保することができるようになっている。一方、乗員Fがドアトリム16に二次衝突した場合、当該乗員Fはクリップ取付座54から衝突反力を受けることとなる。
このため、本実施形態では、図5に示されるように、クリップ取付座54は、車両前後方向に沿って切断された状態の断面形状がL字状を成しており、ベースパネル18の一般部18Bと立壁18Aとに跨って形成されている。そして、当該クリップ取付座54の立壁部66は、側突時、乗員Fの当該ドアトリム16への二次衝突による荷重入力部P(図6(B)参照)よりも車両幅方向外側かつ車両後方側で一般部18Bから立設している。
加飾パネル20の外縁部には、当該加飾パネル20の一般部20Bから車両幅方向外側へ向かって立ち上がる立壁20Aが設けられており、加飾パネル20はベースパネル18の一般部18Bよりも車室22内側へ突出した状態で配置されている。このため、二次衝突時に乗員Fは加飾パネル20に衝突することとなり、乗員Fの二次衝突による荷重入力部Pは加飾パネル20側となる。したがって、当該荷重入力部Pよりも車両後方側にクリップ取付座54の立壁部66が一般部18Bから立設することで、当該クリップ取付座54及びベースパネル18の立壁18Aは荷重入力面Nよりも車両幅方向外側に配置されることになる。
このように、クリップ取付座54の立壁部66及びベースパネル18の立壁18Aが、荷重入力部Pよりも車両幅方向外側に配置されることで、二次衝突の際に乗員Fのドアトリム16に対する受圧面積が減少し、当該乗員Fがドアトリム16から受ける衝突反力は減少する。また、当該立壁部66及び立壁18Aが、荷重入力部Pよりも車両後方側に配置されることで、乗員Fがクリップ取付座54から受ける衝突反力は抑制される。
また、乗員Fのドアトリム16への二次衝突により荷重入力部Pを中心にドアトリム16は変形するが、クリップ取付座54は車両前後方向に沿って切断された断面形状がL字状を成しているため、図6(B)〜(D)に示されるように、当該クリップ取付座54はドアトリム16における荷重入力部P側へ倒れ込む。つまり、クリップ取付座54が変形するため、これによって衝撃エネルギが吸収され、衝突反力を効果的に減少させることができる。
ここで、図5に示されるように、ベースパネル18の一般部18Bにおける立壁18A側には、車両前後方向に沿って波打つように形成された段付部58が設けられ、弛み部60、62が形成されている。このため、図6(A)〜(D)に示されるように、クリップ取付座54が倒れ込む際、当該弛み部60、62が延ばされることで、ドアトリム16の一般部18Bにおける張力を減少させることができる。これにより、側突時に乗員Fがドアトリム16から受ける衝撃を緩和することができる。
また、図2に示されるように、ドアトリム16における車両上部領域Aにおいて、本実施形態に係るクリップ取付座54を含むベースパネル18の形状を適用させることが好ましい。一般的に、二次衝突により乗員がドアトリム16へ当接する場合、乗員はシートに着座しているため、ドアトリム16の車両上部領域Aは乗員の胸部位置に相当する高さとなる。このため、クリップ取付座54がドアトリム16における車両上部領域Aに配置されることで、乗員の胸部がドアトリム16から受ける衝突反力をより効果的に減少させることできる。なお、ドアトリム16における車両上部領域A以外の領域において、当該クリップ取付座54を含むベースパネル18の形状を適用させても良いのは勿論のことである。
(本実施形態の補足)
本実施形態では、図5に示されるように、ドアトリム16はベースパネル18と加飾パネル20とで形成されているが、ベースパネル18及び加飾パネル20が一体成形された状態でドアトリム16が形成されても良い。
また、本実施形態では、車両前後方向に沿って切断されたクリップ取付座54の断面形状がL字状を成すように当該クリップ取付座54が形成されているが、ドアトリム16に車両前後方向に沿った荷重が入力されると、クリップ取付座54が倒れ込むようになっていれば良い。このため、当該断面形状は必ずしもL字状である必要はない。
さらに、本実施形態では、ベースパネル18の一般部18Bにおける立壁18A側に、弛み部60、62が設けられているが、ドアトリム16の一般部18Bにおける張力を減少させることができれば良いため、弛み部60、62は必ずしも複数設ける必要はない。但し、ドアトリム16の一般部18Bにおける張力を減少させることで、クリップ取付座54が倒れ込み易くなるということを考慮すると、乗員Fの二次衝突による荷重入力部P側に設けられた弛み部60が少なくとも設けられていれば良い。また、この弛み部60、62はクリップ取付座54が設けられている部分のみに形成されても良いし、クリップ取付座54の有無に拘わらずベースパネル18の一般部18Bに形成されても良い。
また、本実施形態では、回動式のサイドドア12を図示して説明したが、スライド式のサイドドアに本発明を適用させても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
12 サイドドア
14 ドアパネル
16 ドアトリム
18 ベースパネル(ドアトリム)
18A 立壁(トリム立壁、ベースパネル
18B 一般部(トリム一般部、ベースパネル
20 加飾パネル(ドアトリム)
20A 立壁(加飾パネル)
20B 一般部(加飾パネル)
24 ドアインナパネル
52 装着孔
54 クリップ取付座
56 クリップ
58 段付部
60 弛み部(段付部)
62 弛み部(段付部)
66 立壁部(クリップ取付座)
A 車両上部領域
P 荷重入力部

Claims (3)

  1. サイドドアのドア内板を構成するドアインナパネルの車室内側に取付けられるベースパネルと、前記ベースパネルの車室内側に取り付けられてトリム意匠面を構成し一般部から車両幅方向外側へ向かって立ち上がる立壁が外周部に設けられて当該ベースパネルとの間に隙間が形成された加飾パネルと、を含んで構成されたドアトリムと、
    前記ベースパネルの一部を構成しトリム意匠面を構成するトリム一般部と、前記ベースパネルの他の一部を構成し前記トリム一般部の外周側に設けられ車両幅方向外側へ向かって立ち上がるトリム立壁と、に跨って形成され、ドアインナパネルに形成された装着孔に装着されるクリップが取り付けられるクリップ取付座と、
    前記クリップ取付座の一部を構成し、側面衝突された際に乗員の前記ドアトリムへの二次衝突による荷重入力部よりも車両幅方向外側かつ車両後方側で前記トリム一般部から立設された立壁部と、
    を有する自動車用ドアトリムの取付構造。
  2. 前記トリム一般部における前記トリム立壁側には車両前後方向に沿って波打つように形成された段付部が設けられている請求項1に記載の自動車用ドアトリムの取付構造。
  3. 前記クリップ取付座は前記トリム一般部における車両上部領域に配置されている請求項1又は2に記載の自動車用ドアトリムの取付構造。
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