JP2013137995A - イオンビーム加工装置、試料加工方法及び試料容器 - Google Patents

イオンビーム加工装置、試料加工方法及び試料容器 Download PDF

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Abstract

【課題】大気に試料が曝されることによる試料の変質を抑制することができるイオンビーム加工装置を提供する。
【解決手段】イオンビーム加工装置100は、試料室2において、ステージ30に装着された試料Sにイオンビームを照射して試料を加工するイオンビーム加工装置であって、イオンビームを発生させるイオン源10と、試料が載置される試料載置部と、試料載置部を保持するベース部24と、ベース部24に対して着脱可能に形成され、試料を密閉する密閉空間を形成する蓋部26と、を有する試料容器20と、試料容器20が着脱可能に形成されたステージ30と、試料室2の外部から、蓋部26を着脱するための蓋部着脱手段40と、を含み、試料容器20には、試料容器20の外部から前記密閉空間を視認可能に形成された窓部28が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオンビーム加工装置、試料加工方法及び試料容器に関する。
電子顕微鏡で観察や分析を行うための試料の作製方法として、試料を機械的に研磨する方法(機械研磨法)が知られている。しかしながら、機械研磨法では、加工面に力がかかるため、柔らかい部分が先に削れて凹凸ができたり、柔らかい部分がつぶれたりする場合があった。また、柔らかい部分に硬い材料が埋め込まれる場合があった。そのため、機械研磨法では、特に、硬さの異なる材料の接合部や界面等を平滑に研磨することが困難であった。このように、機械研磨法では、試料の構造や組成を変化させずに試料の断面を作製することが困難であった。
このような問題に対して、例えば、特許文献1では、加工の影響を比較的受けない断面の作製方法であるCP(クロスセクションポリッシャー)法を用いて試料の加工を行うイオンビーム加工装置が開示されている。この特許文献1に開示されたイオンビーム加工装置では、試料上にイオンビームを遮蔽するための板(遮蔽板)を置いてイオンビームの照射領域を制御し、遮蔽板によって遮蔽されていない試料の非遮蔽領域にイオンビームを照射して試料を加工している。
特開2011−192521号公報
近年、環境問題、エネルギー問題等の理由で、電気自動車が注目されている。この電気自動車のバッテリーとしてリチウムイオン電池の開発が進められている。リチウムイオン電池の開発において、その構造の観察や元素分析等が行われている。リチウムは、酸素や窒素などと反応しやすい材料であるため、観察や分析を行うためには、大気を遮断した環境で、試料作製から観察、分析までを行う必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示されたイオンビーム加工装置では、リチウムのように大気に曝されることで化学変化を起こす試料を加工しても、試料をイオンビーム加工装置に装着(載置)する際や、加工された試料を観察や分析を行うための電子顕微鏡等の装置に導入するまでの間に、試料が大気に曝されてしまい、試料が変質してしまうという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、大気に試料が曝されることによる試料の変質を抑制することができるイオンビーム加工装置、および試料加工方法を提供することができる。
(1)本発明に係るイオンビーム加工装置は、
試料室において、ステージに装着された試料にイオンビームを照射して試料を加工するイオンビーム加工装置であって、
前記イオンビームを発生させるイオン源と、
前記試料が載置される試料載置部と、前記試料載置部を支持するベース部と、前記ベース部に対して着脱可能に形成され、前記試料を密閉する密閉空間を形成する蓋部と、を有する試料容器と、
前記試料容器が着脱可能に形成されたステージと、
前記試料室の外部から、前記蓋部を着脱するための蓋部着脱手段と、
を含み、
前記試料容器には、前記試料容器の外部から前記密閉空間を視認可能に形成された窓部が設けられている。
このようなイオンビーム加工装置によれば、試料を大気に曝すことなくステージに装着して試料の位置合わせを行うことができる。さらに、加工された試料を大気に曝すことなく、試料容器に収容することができる。したがって、試料の加工工程、および加工後の試料を観察や分析等を行う装置に導入するまでの間に、試料が大気に曝されることによって変質することを抑制することができる。
(2)本発明に係るイオンビーム加工装置において、
前記試料の一部を前記イオンビームから遮蔽するための遮蔽板を含んでいてもよい。
このようなイオンビーム加工装置によれば、イオンビームが照射される領域を制限することができる。
(3)本発明に係るイオンビーム加工装置において、
前記試料容器は、前記遮蔽板と前記試料との相対位置関係を変化させる移動機構を含んでいてもよい。
(4)本発明に係るイオンビーム加工装置において、
前記移動機構は、前記試料載置部に設けられた試料移動機構であってもよい。
(5)本発明に係るイオンビーム加工装置において、
前記窓部を介して前記密閉空間を観察する観察手段を含んでいてもよい。
このようなイオンビーム加工装置によれば、試料を大気に曝すことなく、試料の位置合わせを行うことができる。
(6)本発明に係るイオンビーム加工装置において、
前記試料容器は、前記密閉空間と前記密閉空間の外部との圧力差に応じて、前記密閉空間内のガスを排気する弁を有していてもよい。
このようなイオンビーム加工装置によれば、例えば、密閉空間の圧力を、試料室の圧力と同じにすることができる。
(7)本発明に係る試料加工方法は、
試料室において、ステージに装着された試料にイオンビームを照射して試料を加工する試料加工方法であって、
ベース部に蓋部が装着されることによって形成された密閉空間を有し、かつ、試料載置部に載置された試料が前記密閉空間に収容された試料容器を、ステージに装着する工程と、
前記試料容器に設けられ、前記試料容器の外部から前記密閉空間を視認可能に形成された窓部を介して、前記試料の位置を確認しながら、前記試料の位置合わせを行う工程と、
前記試料室の外部から、前記蓋部を前記ベース部から外す工程と、
イオン源からのイオンビームで前記試料を加工する工程と、
前記試料室の外部から、前記蓋部を前記ベース部に装着して、加工された前記試料を密閉する工程と、
を含む。
このような試料加工方法によれば、試料を大気に曝すことなくステージに装着して試料の位置合わせを行うことができる。さらに、加工された試料を大気に曝すことなく、試料容器に収容することができる。したがって、試料の加工工程および加工後の試料を観察や分析等を行う装置に導入するまでの間に、試料が大気に曝されることによって変質することを抑制することができる。
(8)本発明に係る試料加工方法において、
前記蓋部を前記ベース部に装着する工程では、前記試料室は、不活性ガス雰囲気であってもよい。
このような試料加工方法によれば、加工された試料を、不活性ガス雰囲気の密閉空間に収容することができる。
(9)本発明に係る試料加工方法において、
前記蓋部を前記ベース部に装着する工程では、前記試料室は、減圧状態であってもよい。
このような試料加工方法によれば、加工された試料を、減圧状態の密閉空間に収容することができる。
(10)本発明に係るイオンビーム加工装置用の試料容器は、
試料室において、ステージに装着された試料にイオンビームを照射して試料を加工するイオンビーム加工装置用の試料容器であって、前記試料が載置される試料載置部と、前記試料載置部を支持すると共に前記ステージとの結合部を有するベース部と、前記ベース部に対して着脱可能に形成され、前記試料を密閉する密閉空間を形成する蓋部と、を有し、試料容器の外部から前記密閉空間を視認可能に形成された窓部が設けられていることを特徴とする。
本実施形態に係るイオンビーム加工装置の構成を説明するための図。 本実施形態に係るイオンビーム加工装置の試料容器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係るイオンビーム加工装置の試料容器を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るイオンビーム加工装置を用いた試料加工工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料加工工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料加工工程を説明するための図。 本実施形態に試料加工工程を説明するための図。 本実施形態に試料加工工程を説明するための図。 本実施形態に試料加工工程を説明するための図。 本実施形態に係る試料加工工程を説明するための図。 イオンビームによって断面を加工した試料の電子顕微鏡写真。 機械研磨によって断面を加工した試料の電子顕微鏡写真。 走査電子顕微鏡の試料交換室を模式的に示す図。 本発明の第2の実施形態に係るイオンビーム加工装置の試料容器を説明するための図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. イオンビーム加工装置
まず、本実施形態に係るイオンビーム加工装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るイオンビーム加工装置100の構成を説明するための図である。なお、図1は、試料容器20がステージ30に装着された状態を示す図である。
イオンビーム加工装置100は、図1に示すように、イオン源10と、試料容器20と、ステージ30と、レバー部(蓋部着脱手段)40と、筐体50と、扉部52と、撮像部60と、排気装置70と、ガス供給装置80と、を含んで構成されている。
イオン源(イオン銃)10は、イオンビームを発生させる。イオンビームとしては、例えば、Arイオンビームが挙げられる。イオン源10で発生したイオンビームは、試料に照射される。イオンビームの直径は、例えば、1mm程度である。
図2は、試料容器20を模式的に示す斜視図である。図3は、試料容器20を模式的に示す断面図である。なお、図3は、試料容器20に試料Sが収容されている状態を示す図である。なお、図2および図3では、便宜上、図1と向きが異なっている。
試料容器20は、図2および図3に示すように、試料載置部22と、ベース部24と、蓋部26と、を含んで構成されている。
試料載置部22は、試料Sが載置可能に形成されている。試料Sは、試料載置部22に固定されていてもよい。試料載置部22に載置された試料S上には、遮蔽板23が配置される。図示の例では、遮蔽板23は、試料Sの面F上に配置されている。遮蔽板23は、試料Sの非加工領域をイオンビームから遮蔽するための部材である。遮蔽板23は、試料Sにおいて、イオンビームが照射される領域を制限することができる。遮蔽板23は、例えば、試料Sの一部が遮蔽板23から突出するように配置される。これにより、試料Sの遮蔽板23から突出した部分がイオンビームによって加工され、遮蔽板23の端面に沿った加工断面を得ることができる。遮蔽板23は、例えば、ネジ等(図示せず)によって試料載置部22に固定される。試料載置部22は、例えば、ベース部24に対して、着脱可能に形成されている。
ベース部24は、試料載置部22を支持可能に形成されている。ベース部24は、図示の例では、ともに円柱状に形成された第1部分24aと第2部分24bとを有している。第1部分24aの径は、第2部分24bの径よりも大きい。第2部分24bは、第1部分24aの上に配置されている。第2部分24bの側面には、溝が形成されおり、その溝には、Oリング242が嵌め込まれている。第2部分24bの上面には、試料載置部22が挿入される穴部244が設けられている。試料載置部22は、この穴部244に挿入されて、ベース部24に支持される。
蓋部26は、ベース部24に対して着脱可能に形成されている。蓋部26は、ベース部24に装着されることによって、試料Sを密閉する密閉空間4を形成する。具体的には、蓋部26がベース部24に装着されると、ベース部24と蓋部26との間がOリング242によって気密に封止され、密閉空間4が形成される。密閉空間4は、ベース部24と蓋部26とによって囲まれた、気密な空間である。
蓋部26の上面には、レバー部40のネジ44が挿入されるネジ穴266が設けられている。蓋部26は、ネジ穴266にレバー部40のネジ44が挿入されることによってレバー部40に固定される。蓋部26は、レバー部40を操作することによってベース部24からの着脱が行われる。
蓋部26には、窓部28が設けられている。窓部28は、試料容器20の外部から、密閉空間4を視認可能にするための部材である。これにより、後述するように、試料Sが試料容器20に収容された状態で、試料Sを確認することができる。したがって、試料Sが試料容器20に収容された状態で、後述する試料Sの位置合わせを行うことができる。窓部28は、例えば、光(可視光線)に対して透明な部材であり、例えば、ガラス板である。蓋部26は、図2に示すように、イオンビームが照射される試料Sの面Fが窓部28を向くようにベース部24に装着される。
蓋部26の上面には、密閉空間4内を排気するための弁268が設けられている。弁268は、例えば、密閉空間4内と密閉空間4の外部との圧力差に応じて動作する弁である。弁268は、例えば、密閉空間4内の圧力(内圧)よりも密閉空間4の外部の圧力(外圧)が高いときにガスが密閉空間4内に流入しないような機構を持つ。したがって、外圧が内圧よりも高いときには、密閉空間4内に、外部からガスが浸入しない。一方、外圧が内圧よりも低いときには、弁268が働き、密閉空間4内のガスが外部に排気される。
試料載置部22、ベース部24、蓋部26の材質としては、例えば、ステンレス等が挙げられる。
ステージ30には、試料Sが装着される。試料Sは、試料容器20ごとステージ30に装着される。ステージ30は、試料容器20が着脱可能に形成されている。試料容器20は、図1に示すように、窓部28が、イオン源10(+Z方向)側を向くようにステージ30に装着される。図示の例では、ステージ30は、扉部52(扉部52の試料室2を規定する面)に設けられている。試料容器20は、例えば、ネジ(図示しない)等によってステージ30に固定される。なお、ここでは、ステージ30と試料容器20とがネジで固定される場合について説明したが、ステージ30は、試料容器20が着脱可能に形成されていれば、その構成は特に限定されない。
ステージ30は、扉部52の動作に伴って、試料室2と外部との間を移動する。具体的には、ステージ30は、扉部52が閉じた状態(図1参照)のときに、試料室2に収容される。また、ステージ30は、扉部52が開いた状態(図4参照)のときに、試料室2の外部に配置される。
ステージ30は、試料S(試料容器20)を移動させるための試料移動機構(図示せず)を備えている。ステージ30は、試料容器20を移動させることによって、試料Sを移動させる。試料Sの移動は、例えば、扉部52が開いた状態(図4参照)のときに行われる。ステージ30は、試料Sがイオンビームの軸方向(Z方向)に対して垂直な面内(XY平面内)を移動可能に形成されている。試料Sの移動は、ステージ30をモーターの駆動によって移動させることで行ってもよいし、ステージ移動用のシャフト(図示せず)を手動で操作してステージ30を移動させることで行ってもよい。
レバー部40は、試料室2の外部から、蓋部26を着脱するための部材である。レバー部40は、シャフト部42と、ネジ44と、を有している。シャフト部42は、X軸にそって延びる第1部分42aと、第1部分42aに対して垂直な方向(図1の例ではZ方向)に延びる第2部分42bと、を有している。すなわち、シャフト部42は、L字型になっている。第1部分42は、蓋部52を貫通し、第1部分42の一方の端部は試料室2の外部にあり、他方の端部は試料室2にある。第2部分42bの先端付近にはネジ穴があり、ネジ44が挿入されている。図1では、ネジ44は、さらに、蓋部26のネジ穴266に挿入されている。これにより、蓋部26が、シャフト部42に固定される。蓋部26がシャフト部42に固定されているため、試料室2の外部からシャフト部40を移動させることによって蓋部26を移動させることができ、蓋部26の着脱を行うことができる。また、例えば、シャフト部42を、シャフト部42の軸(X軸に沿う軸)まわりに回転させることにより、蓋部26をイオンビームが照射されない位置に移動させることができる(図7参照)。
筐体50は、扉部52とともに、試料室2を形成している。試料室2は、扉部52が閉じられることで、気密になる。筐体50には、排気装置70に接続された排気管72が設けられている。排気装置70が排気管72を介して減圧排気することにより、試料室2は、減圧状態になる。また、筐体50には、ガス供給装置80に接続されたガス供給管82が設けられている。試料室2には、ガス供給装置80からガス供給管82を介して、不活性ガス(Arガス等)が供給される。これにより、試料室2は、不活性ガス雰囲気となる。扉部52は、Y方向に移動することによって、開閉する。具体的には、扉部52は、図1に示す閉じた状態から、+Y方向に移動することによって、開いた状態となる(図4参照)。また、扉部52は、開いた状態(図4参照)から、−Y方向に移動することによって、閉じた状態となる。
撮像部60は、例えば、CCDカメラである。撮像部60は、扉部52が開いた状態(図4参照)のときに、窓部28を介して、密閉空間4内(試料S)を撮像することができる位置に配置されている。撮像部60の位置とイオン源10との間の距離(Y方向の距離)は、扉部52が開いた状態の試料Sの位置と扉部52が閉じた状態の試料Sの位置との間の距離と同じである。そのため、扉部52が開いた状態で、撮像部60を用いて撮像された像を観察し試料Sの位置をあわせることによって、扉部52が閉じたときに、試料Sをイオン源10の直下(イオンビームの光軸上)に配置することができる。
2. 試料加工方法
次に、本実施形態に係る試料加工方法について説明する。図4〜図10は、本実施形態に係る試料加工工程を説明するための図である。なお、図4、図6、図7、図9、図10は、図1に対応している。以下では、イオンビーム加工装置100を用いて試料の加工を行った例について説明する。
まず、図4に示すように、試料Sが収容された試料容器20を、ステージ30に装着する。
試料Sは、試料容器20に収容されている。試料Sを試料容器20に収容する方法の一例を図2を参照しながら説明する。例えば、まず、試料Sを試料載置部22に載置する。そして、試料Sの面F上に、遮蔽板23を配置する。遮蔽板23は、試料Sの一部(加工部分)が遮蔽板23から突出するように配置される。遮蔽板23は、例えば、図示しないネジ等によって、試料載置部22に固定される。次に、ベース部24の穴部244に試料載置部22を挿入する。これにより、試料載置部22は、ベース部24によって支持される。次に、蓋部26をベース部24に装着する。これにより、蓋部26とベース部24との間がOリング242で封止され、密閉空間4が形成される。試料Sは、この密閉空間4に収容される。蓋部26は、窓部28から、試料Sの面Fの遮蔽板23から突出した領域が確認できるようにベース部24に装着される。以上の工程により、試料Sを試料容器20に収容することができる。
なお、上述した試料Sを試料容器20に収容する工程は、例えば、不活性ガス雰囲気(例えば、Arガス)で行われる。具体的には、試料Sを試料容器20に収容する工程は、例えば、不活性ガス雰囲気のグローブボックス内で行われる。これにより、試料Sを大気に曝すことなく、試料Sを試料容器20に収容することができる。また、試料Sが収容された試料容器20の密閉空間4を、不活性ガス雰囲気とすることができる。
試料Sを収容した試料容器20は、図4に示すように、ステージ30に装着される。具体的には、イオンビーム加工装置100の扉部52を開いた状態で、試料容器20をステージ30に装着する。試料容器20のステージ30への装着は、例えば、試料室2の外部で行われる。試料容器20は、窓部28が撮像部60(図示の例では+Z方向)を向くように装着される。試料容器20のステージ30への装着は、例えば、ネジ(図示しない)等によって行われる。
次に、試料容器20の窓部28を介して、試料Sの位置を確認しながら、試料Sの位置合わせを行う。試料Sの位置合わせは、扉部52が開いた状態で行われる。試料Sの位置合わせは、試料Sの加工部分(遮蔽板23から突出した部分)が、所定の位置に位置するように行われる。当該所定の位置は、当該所定の位置に試料Sの加工部分を配置することで、扉部52が閉じられることにより試料Sが移動したときに、試料Sの加工部分がイオン源10の直下(イオンビームの光軸上)に配置されるような位置である。すなわち、当該所定の位置は、当該所定の位置とイオン源10との間の距離(Y方向の距離)が、扉部52が開いた状態の試料Sの位置と扉部52が閉じた状態の試料Sの位置との間の距離(Y方向の距離)と同じになるような位置である。
図5は、窓部28を介して撮像した試料Sを模式的に示す図である。撮像部60は、例えば、撮像された画像に試料Sの位置あわせの基準となるマーカーM(当該所定の位置の目印)が含まれるように構成されている。試料Sの位置合わせは、例えば、撮像された画像上において、マーカーMが試料Sの加工部分と重なるように、ステージ30を操作して、試料Sを移動させることにより行われる。
次に、図4に示すように、蓋部20をレバー部40に固定する。具体的には、蓋部20のネジ穴266(図2参照)にネジ44を挿入することによって、蓋部20をレバー部40に固定する。
次に、図6に示すように、蓋部52を閉じて、試料室2を密閉する。上述したように、試料Sの位置あわせを行っているため、扉部52を閉じることで、試料Sの加工部分は、イオン源10の直下に位置する。
次に、試料室2内を減圧排気し、試料室2を減圧状態にする。試料室2内の排気は、排気装置70が、排気管72を介して、試料室2内のガスを排気することによって行われる。このとき、試料室2内の圧力(外圧)が、試料容器20の密閉空間4内の圧力(内圧)よりも低くなるため、蓋部26に設けられた弁268が働き、密閉空間4内の不活性ガスが排気される。このため、密閉空間4は、試料室2と同じ圧力、すなわち、減圧状態となる。
次に、図7に示すように、試料室2の外部から、レバー部40を用いて、蓋部26をベース部24から外す。具体的には、レバー部40のシャフト部42を−Y方向に移動させて、蓋部26をベース部24から外す。蓋部26は、例えば、レバー部40の操作によって、イオンビームBのあたらない位置に配置されてもよい。蓋部26をベース部24から外すことによって、試料載置部22に載置された試料Sおよび遮蔽板23が露出する。
次に、イオン源10からイオンビームBを照射して、試料Sを加工する。
図8は、イオン源10、試料Sおよび遮蔽板23を模式的に示す斜視図である。なお、図8(b)は、図8(a)の一点鎖線で囲まれた領域bを拡大して示す図である。また、便宜上、図8では、イオン源10、試料S、および遮蔽板23以外の部材は、その図示を省略している。図8に示すように、試料Sにおいて、イオンビームBは、試料Sの遮蔽板23で遮蔽されていない部分(加工部分)に照射される。そのため、試料Sでは、遮蔽板23から突出した部分(加工部分)が削れる。これにより、試料Sが加工され、試料Sの断面を得ることができる。
次に、図9に示すように、試料室2に不活性ガス(例えば、Arガス)を供給する。これにより、試料室2内が不活性ガス雰囲気となり、試料室2内を大気圧(1気圧)にすることができる。不活性ガスの供給は、ガス供給装置80が、ガス供給管82を介して、試料室2に不活性ガスを供給することにより行われる。
次に、図10に示すように、レバー部40を操作して、試料室2の外部から、蓋部26をベース部24に装着する。これにより、加工された試料Sは、不活性ガス雰囲気の密閉空間4に収容される。
次に、扉部52を開いて、試料容器20をステージ30から取り外す。加工された試料Sは、試料容器20の密閉空間4に収容されているため、試料室2の外部でも、大気に触れることがない。
以上の工程により、試料Sを加工することができる。
本実施形態に係るイオンビーム加工装置100によれば、イオンビームBにより、試料Sを加工することができる。これにより、機械研磨と比べて、加工の影響が低減された断面を得ることができる。
図11は、イオンビームによって断面の加工を行った試料の電子顕微鏡写真である。図12は、機械研磨によって断面の加工を行った試料の電子顕微鏡写真である。試料は、共にAu/NiP/Cuの層構造を有している。図11および図12に示すように、イオンビームで加工することによって、機械研磨で加工した場合と比べて、平滑でダメージの少ない試料断面を得ることができることがわかる。また、図11に示す電子顕微鏡写真では、Cuのチャネリングコントラストが得られている。このことは、試料断面のごく表層(深さ50nm以内)が壊れていないことを意味している。このように、イオンビームにより、試料の断面を加工することによって、加工の影響が低減された断面を得ることができる。
本実施形態によれば、試料容器20の蓋部26には、試料容器20の外部から密閉空間4を視認可能に形成された窓部28が設けられている。そのため、窓部28を介して、試料容器20に収容された試料Sの位置を確認することができる。したがって、イオンビーム加工装置100において、試料Sを大気に曝すことなく、試料Sをステージ30に装着して、試料Sの位置合わせ(イオン源10に対する位置合わせ)を行うことができる。そのため、試料Sをステージ30に装着して試料Sの位置合わせを行う際に、試料Sが大気に曝されることによって変質することを抑制することができる。ここで、大気に曝されることによる試料の変質とは、試料が大気に曝されることによって、試料に化学変化等が生じ、試料の性質または試料を構成する物質が変化することをいう。
また、試料容器20の蓋部26に窓部28が設けられることにより、試料Sの位置合わせを試料室2の外部(扉部52を開いた状態)で行うことができる。これにより、例えば、試料室2内に試料の位置を確認するための装置(例えば、電子顕微鏡等)を設けなくてもよいため、装置の簡略化を図ることができる。
本実施形態によれば、イオンビーム加工装置100は、試料室2の外部から蓋部26を着脱するためのレバー部(蓋着脱手段)40を有しているため、蓋部26をベース部24から外す工程、および試料Sを加工した後、蓋部26をベース部24に装着して密閉する工程を、試料室2の外部から行うことができる。
本実施形態によれば、試料容器20は、試料Sを不活性ガス雰囲気で密閉することができる。したがって、例えば、加工された試料Sを、観察や分析を行う装置に導入するまでの間に、試料Sが大気に曝されて変質することを抑制することができる。すなわち、試料容器20は、トランスファーベッセルとしての機能を有することができる。
ここで、イオンビーム加工装置100で加工された試料Sを収容する試料容器20から試料Sを取り出して、観察、分析を行うまでの工程を説明する。
図13は、走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、SEM)1000の試料交換室(予備排気室)1010を模式的に示す図である。加工された試料Sが収容された試料容器20は、試料交換室1010の試料台1015に装着される。試料容器20のベース部24は、試料台1015に着脱可能に形成されている。次に、試料交換室1010が減圧排気される。このとき、試料容器20の弁268(図2参照)が働いて、密閉空間4内も排気される。そのため、密閉空間4および試料交換室1010内の圧力が同じになる。次に、蓋部26のネジ穴266に蓋部着脱つまみ1030の先端のネジが挿入され、蓋部着脱つまみ1030が操作されることによって、蓋部26がベース部24から外される。次に、試料台1015を試料交換棒1020によって移動させることによって、ベース部24ごと試料Sが走査電子顕微鏡200の分析室(図示せず)に導入される。これにより、加工された試料Sを大気に曝すことなく、観察や分析を行うことができる。なお、ここでは、走査型電子顕微鏡を用いた例について説明したが、加工された試料の観察や分析を行う装置として、X線マイクロアナライザー(EPMA)、X線光電子分光分析装置(XPS、ESCA)等が挙げられる。
本実施形態によれば、上述したように、試料Sの加工工程(試料容器20をステージ30に装着してから、加工された試料Sを試料容器20に収容するまで)および加工後の試料Sを観察や分析等を行う装置に導入するまでの間(上記の例では試料交換室1010に導入するまでの間)に、試料Sを大気に触れさせないことができる。したがって、試料の加工工程および加工後の試料を観察や分析等を行う装置に導入するまでの間に、試料が大気に曝されることによって変質することを抑制することができる。本実施形態は、大気に曝されることによる変質が大きい、リチウムイオン電池、触媒、活性金属等の試料に対して特に有効である。
図14は本発明の第2の実施形態に係るイオンビーム加工装置の試料容器を説明するための図であり、図14(a)は試料を保持した試料容器200がステージ30に取り付けられている状態の断面図、図14(b)はベース部24から取り外された試料装着前の状態の試料載置部220の断面図、図14(c)は試料S及び遮蔽板23がセットされた試料載置部220を窓部28側から見た平面図である。図14において、第1の実施形態と同一の構成要素には同一番号が付されている。
本実施形態の試料容器200の特徴は、試料Sと遮蔽板23をセットした状態で、試料Sを遮蔽板23に対して移動させることができる構造を有し、これにより試料の遮蔽板からの突き出し長さを調節することができる機能が加えられたことにある。
このため、図14(b)に示すように、試料載置部220は試料Sを直接固定保持する内側ホルダ221と、この内側ホルダを内部に収容する外側ホルダ222とから構成される。内側ホルダ221は、試料Sを収容する空洞223を有し、この空洞223内に試料を上壁に押圧するための板バネ224が配置される。板バネ224は、その基端部に取り付けられた支持板225によって支持される。支持板225は、ピン226を介して内側ホルダ221に回動可能に支持される。
227は、支持板225と前記上壁との間に配置され支持板225を下方に押圧するためのバネである。
外側ホルダ222は、上述の構成を有する内側ホルダ221を内部に収容すると共に、図において左右方向に移動させるための機構を備えている。すなわち、外側ホルダ222の前面部には内側ホルダ221の一部と先端が当接し、内側ホルダ221を図において右方向に押す押しネジ228が設けられ、また、外側ホルダ222の内部には、内側ホルダ221の底部を図において左方向に押圧するバネ229が設けられている。
このため、押しネジ228を前進/後退させることにより、内側ホルダ221を外側ホルダ222内で左右方向に移動させることができる。
外側ホルダ222は、図14(c)に示すように前面部に2本の腕を備え、この腕の間に遮蔽板23が取り外し可能に支持される。
試料Sを内側ホルダ221にセットする際には、外側ホルダ222の下面と内側ホルダ221の下面に設けられた貫通孔を介して、オペレータが外部から例えばドライバー等の操作棒Dを挿入し、前記支持板225を上方に押し上げる。これにより、支持板225はピン226を軸として回動し、それと共に板バネ224が下方に下がるため、板バネと前記内側ホルダ221の上壁との間に隙間ができる。オペレータがこの隙間に前方から試料Sを差し込み、その後操作棒Dを引き抜けば、支持板225は図14(b)の状態に戻り、試料Sはバネ227及び板バネ224により内側ホルダ221の上壁に押しつけられ、先端の断面形成部位が内側ホルダ221の外に露出した状態で保持固定されることになる。
その後、オペレータは遮蔽板23を外側ホルダ222にセットする。図14(c)は試料及び遮蔽板セット後の状態を示しており、この状態でオペレータが遮蔽板23のエッジと試料Sを目視観察しつつ押しネジ228を操作することにより、試料Sの断面形成所望部位を遮蔽板23のエッジ位置に目視観察の範囲で配置することができる。なお、別途拡大鏡あるいは光学顕微鏡を用意して使用すれば、目視観察を超えた精度で配置することができる。
図14(a)は、このようにして試料と遮蔽板のセット及び位置調整が終了した試料載置部220がベース部24に挿入保持され、更に蓋部26がベース部24に被せられた状態を示している。蓋部26の前記押しネジ228と対面する位置には、前記押しネジ228を操作するための操作棒261が蓋を貫通するように設けられている。貫通する部分には、操作棒261が蓋内外の気密を保って回転及び前後動できるよう、例えばOリングを用いたシール機構が設けられており、操作棒261を押し込み先端を押しネジ228と結合した状態で回転させることにより押しネジ228の操作を行うことができる。操作終了後は、操作棒261を後退させ、結合を解除させればよい。
このように、蓋を被せた状態で押しネジ228の操作を行うことができるため、光学顕微鏡あるいはCCDカメラ等の観察手段を用いて窓部28を介して観察しつつ押しネジ228を操作することにより、目視観察の範囲を超えた高い精度で試料Sの断面形成所望部位を遮蔽板23のエッジ位置に正確に配置することができる。
なお、本実施形態では、押しネジ228とバネ229を組み合わせた移動機構により内側ホルダ221(試料)を移動させるようにしたが、移動機構としては、てこを用いたもの、歯車を用いたものなど周知の各種機構を採用することができる。
また、操作方向も、本実施形態のように前面方向からに限らず、逆方向であるステージ30の方向から、あるいは90度異なる方向から操作できるように移動機構を設けるようにしても良い。いずれの場合も、図14(b)のように試料載置部220をベース部24から取り外した状態で移動操作ができ、併せて図14(a)のように試料載置部220をベース部24ベース部24にセットし、蓋部26も被せた状態で気密を保ったまま操作できることが好ましい。
更にまた、ベース部24に外側ホルダ222を移動させる(外側ホルダの挿入深度を変化させる)機構を設けるようにしても良く、そうすれば、遮蔽板23と試料Sとの位置関係を保ったまま、イオンビームとの相対関係を調節することが、ステージ30ばかりでなく試料容器側でも可能となる。
更にまた、本実施形態では、内側ホルダ221を移動させることにより、試料と遮蔽板の相対位置関係を調節するようにしたが、遮蔽板の方を試料に対して移動させる機構を設けるようにしても良い。試料と遮蔽板の両方とも移動可能に設けても良い。
更にまた、本実施形態では、遮蔽板23を外側ホルダ222に取り付けるようにしたが、ベース部24に取り付けるようにしても良い。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した第1の実施形態では、蓋部26をベース部24に装着する工程(図10参照)では、試料室2は、不活性ガス雰囲気であった。そのため、加工された試料Sは、試料容器20に不活性ガス雰囲気で収容されていた。これに対して、蓋部26をベース部24に装着する工程では、試料室2は、減圧状態であってもよい。具体的には、試料室2に不活性ガスを供給する工程の前に、蓋部26をベース部24に装着する工程を行う。これにより、加工された試料Sは、試料容器20に減圧状態で収容される。
また、例えば、上述した第1の実施形態では、図1および図2に示すように、蓋部26に窓部28が設けられていた。これに対して、図示はしないが、窓部28は、ベース部24に設けられていてもよい。これによっても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
S 試料、F 面、B イオンビーム、M マーカー、2、試料室、4 密閉空間、
10 イオン源、20 試料容器、22 試料載置部、23 遮蔽板、24 ベース部、24a 第1部分、24b 第2部分、242 Oリング、244 穴部、
26 蓋部、28 窓部、266 ネジ穴、268 弁、30 ステージ、40 レバー部、42 シャフト部、44 ネジ、50 筐体、52 扉部、
60 撮像部、70 排気装置、72排気管、80 ガス供給装置、82 ガス供給管、100 イオンビーム加工装置、1000 走査電子顕微鏡、1010 試料交換室、
1015 試料台、1020 試料交換棒、1030 蓋部着脱つまみ

Claims (10)

  1. 試料室において、ステージに装着された試料にイオンビームを照射して試料を加工するイオンビーム加工装置であって、
    前記イオンビームを発生させるイオン源と、
    前記試料が載置される試料載置部と、前記試料載置部を支持するベース部と、前記ベース部に対して着脱可能に形成され、前記試料を密閉する密閉空間を形成する蓋部と、を有する試料容器と、
    前記試料容器が着脱可能に形成されたステージと、
    前記試料室の外部から、前記蓋部を着脱するための蓋部着脱手段と、
    を含み、
    前記試料容器には、前記試料容器の外部から前記密閉空間を視認可能に形成された窓部が設けられている、イオンビーム加工装置。
  2. 請求項1において、
    前記試料の一部を前記イオンビームから遮蔽するための遮蔽板を含む、イオンビーム加工装置。
  3. 請求項2において、
    前記試料容器は、前記遮蔽板と前記試料との相対位置関係を変化させる移動機構を含む、イオンビーム加工装置
  4. 請求項3において、前記移動機構は、前記試料載置部に設けられた試料移動機構である、イオンビーム加工装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記窓部を介して前記密閉空間を観察しうる観察手段を含む、イオンビーム加工装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記試料容器は、前記密閉空間と前記密閉空間の外部との圧力差に応じて、前記密閉空間内のガスを排気する弁を有する、イオンビーム加工装置。
  7. 試料室において、ステージに装着された試料にイオンビームを照射して試料を加工する試料加工方法であって、
    ベース部に蓋部が装着されることによって形成された密閉空間を有し、かつ、試料載置部に載置された試料が前記密閉空間に収容された試料容器を、ステージに装着する工程と、
    前記試料容器に設けられ、前記試料容器の外部から前記密閉空間を視認可能に形成された窓部を介して、前記試料の位置を確認しながら、前記試料の位置合わせを行う工程と、
    前記試料室の外部から、前記蓋部を前記ベース部から外す工程と、
    イオン源からのイオンビームで前記試料を加工する工程と、
    前記試料室の外部から、前記蓋部を前記ベース部に装着して、加工された前記試料を密閉する工程と、
    を含む、試料加工方法。
  8. 請求項7において、
    前記蓋部を前記ベース部に装着する工程では、前記試料室は、不活性ガス雰囲気である、試料加工方法。
  9. 請求項8において、
    前記蓋部を前記ベース部に装着する工程では、前記試料室は、減圧状態である、試料加工方法。
  10. 試料室において、ステージに装着された試料にイオンビームを照射して試料を加工するイオンビーム加工装置用の試料容器であって、
    前記試料が載置される試料載置部と、前記試料載置部を支持すると共に前記ステージとの結合部を有するベース部と、前記ベース部に対して着脱可能に形成され、前記試料を密閉する密閉空間を形成する蓋部と、を有し、試料容器の外部から前記密閉空間を視認可能に形成された窓部が設けられていることを特徴とするイオンビーム加工装置用の試料容器。
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