JP5248967B2 - 薄膜試料作成装置 - Google Patents
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図において、内部が所定の真空度に真空引きされる試料加工室1は、本体部1aと本体部1aに対して取り付け/取り外し可能に設けられた着脱部1bとからなっている。尚、図8に示す状態は、着脱部1bが本体部1aに取り付けられた状態を示し、着脱部1bを矢印A方向に移動させることで、着脱部1bを本体部1aより取り外すことができる。
さらに、試料加工室1には、試料加工室1内で試料ホルダ3に保持された試料5の加工面を観察するCCDカメラ等の観察手段9が設けられている。
次に、上記構成の薄膜作成装置の作動を説明する。ビーム照射手段7からイオンビームIBを試料5の加工面5aに向かって照射すると、遮蔽材11以外の部分が削られ、薄膜試料が作成される(例えば、特許文献1参照)。
これを解決するためには、イオンビームIBの径を絞るスリット(絞り)を設けることが考えられる。スリットと試料ホルダ3との距離は、短いほどイオンビームIBの発散の影響が小さい。よって、図8に示すような構成の薄膜試料作成装置では、スリット15(二点鎖線で示す)をできるだけ試料ホルダ3、即ち試料5の近くに配置することが好ましい。しかし、スリット15を試料5の近くに配置すると、試料ホルダ3の着脱の際に、スリット15と試料ホルダ3とが干渉する問題点がある。
図において、内部が所定の真空度に真空引きされる試料加工室101は、開口103を有する本体部105と、本体部105に対して取り付け/取り外し可能に設けられた着脱部107とからなっている。尚、図1に示す状態は、着脱部107が本体部105に取り付けられた状態を示し、着脱部107を矢印B方向に移動させることで、着脱部107を本体部105より取り外すことができる。
また、加工中にイオンビームで削られた試料113のコンタミがガラス窓109に付着して、CCDカメラ117での加工状態が観察できなくなるのを防止するために、試料113とCCDカメラ117との間に遮蔽ガラス121を設け、試料113のコンタミを遮蔽ガラス121に付着させている。試料113のコンタミが付着する遮蔽ガラス121は定期的に交換する必要がある。よって、遮蔽ガラス121は、試料加工室101に取り付け/取り外し可能な試料ホルダ111に設けられている。
そして、図1、図6に示すように、試料加工室101の着脱部107が本体部105に取り付けられている状態では、スライドシャフト157の先端部のローラ156が本体部105の立壁の内面Gに当接可能となっている。
最初に、図1→図4、図6→図7に示すように、試料加工室101の着脱部107が本体部105に対して取り外されると、即ち、ガラス保持部材161が設けられた試料ホルダ111が試料加工室101から取り外される方向に移動すると、カムピン167がカム溝165の上端に当接するまで、ガラス保持部材161が反時計方向に傾く。この時、スライドシャフト157はガイド155のガイド穴153から抜ける方向に移動する。このガラス保持部材161の反時計方向の傾きにより、遮蔽ガラス121とスリット板131との干渉が回避される。
また、このカム機構が成立するためには、スリット板131と干渉しない位置方向にガラス保持部材(遮蔽ガラス)161を付勢する付勢手段、即ち、カムピン167とカム溝165の底部165aとを押接させる付勢手段が必要である。本形態例では、図1、図6の状態でも、ガラス保持部材161は自重により、図において反時計方向に回転するようにスライドシャフト157のカムピン167とガラス保持部材161のカム溝165とを設定することにより、即ち、ガラス保持部材161は、自重で遮蔽ガラス121がスリット板131と干渉しない位置方向に回転するように設けられることにより、重力を付勢手段としている。
(1) ビーム照射手段115から照射されたイオンビームIBの径を絞るスリット133を有するスリット板131を設けたことにより、試料ホルダ111に照射されるイオンビームIBが少なくなり、試料ホルダの寿命が長くなる。
尚、本発明は、上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、スリット板131と干渉しない位置方向にガラス保持部材(遮蔽ガラス)161を付勢する付勢手段、即ち、カムピン167カム溝165の底部165aとを押接させる付勢手段として、重力を用いたが、スプリング等により、ガラス保持部材161を付勢したり、スライドシャフト157を付勢したりしても良い。
更に、上記形態例では、試料ホルダ111を試料加工室か101らを取り外す時には、遮蔽ガラス121が設けられたガラス保持部材161を移動させ、スリット板131と遮蔽ガラス121との干渉を防止するようにしたが、スリット板131を移動させても良い。また、ガラス保持部材161とスリット板131とを移動させてもよい。
111 試料ホルダ
115 ビーム照射手段
121 遮蔽ガラス
131 スリット板
151 干渉防止手段
Claims (3)
- 内部が所定の真空度に真空引きされる試料加工室と、
前記試料加工室に取り付け/取り外し可能に設けられ、前記試料加工室に取り付けられると、前記試料加工室内で、試料を保持する試料ホルダと、
前記試料加工室内で前記試料ホルダに保持された試料に、イオンビームを照射して前記試料を薄膜加工するビーム照射手段と、
前記試料加工室内で前記試料ホルダに保持された試料の加工面を観察する観察手段と、
前記試料ホルダに設けられ、前記試料ホルダを前記試料加工室に取り付けられた時には、前記試料ホルダと前記観察手段との間に位置し、前記試料の薄膜加工の際に発生するコンタミが前記観察手段に付着するのを防止する遮蔽ガラスと、
を有する薄膜試料作成装置であって、
前記試料加工室に取り付けられた前記試料ホルダと前記ビーム照射手段との間に配置され、前記ビーム照射手段から照射されたイオンビームの径を絞るスリットと、
前記試料ホルダを前記試料加工室から取り外す時には、前記スリット、前記遮蔽ガラスのうち、少なくともどちらか一方を移動させ、前記スリットと前記遮蔽ガラスとの干渉を防止する干渉防止手段と、
を設けたことを特徴とする薄膜試料作成装置。 - 前記干渉防止手段は、
前記試料ホルダに対して移動可能に設けられ、前記試料ホルダが前記試料加工室に取り付けられると、前記試料加工室の壁面に押接して移動する移動部材と、
前記試料ホルダに回転可能に設けられ、回転端部側に前記遮蔽ガラスが取り付けられたガラス保持部材と、
前記スリットと干渉しない位置方向に前記遮蔽ガラスを付勢する付勢手段と、
前記移動部材と前記ガラス保持部材とに設けられ、前記試料ホルダが前記試料加工室に取り付けられると、前記遮蔽ガラスが前記試料ホルダと前記観察手段との間に位置するように前記ガラス保持部材を移動させ、前記試料加工室に取り付けられた前記試料ホルダが前記試料加工室から取り外されると、前記遮蔽ガラスが前記スリットと干渉しないように前記ガラス保持部材を移動させるカム機構と、
からなることを特徴とする請求項1記載の薄膜試料作成装置。 - 前記ガラス保持部材は、自重で前記遮蔽ガラスが前記スリットと干渉しない位置方向に回転するように設けられ、
前記付勢手段は、重力であることを特徴とする請求項2記載の薄膜試料作成装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2008250076A JP5248967B2 (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 薄膜試料作成装置 |
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