JP6104091B2 - ベルトサンダ - Google Patents

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Description

本発明は、木工製品や金属製品の仕上げ加工などに用いるベルトサンダに関する。
一般に、木工製品や金属製品の仕上げ加工などに用いられるベルトサンダは、本体部に装備されたモータ等の駆動源から駆動力を得て回転する駆動プーリと、この駆動プーリから離間して配置されると共に、バネ等の付勢手段により離間する方向に付勢される従動プーリと、駆動プーリおよび従動プーリとの間に張架した無端の研削ベルトとを有している。また、駆動プーリの開放側の側部には、駆動プーリと研削ベルトとの間等に衣類等が巻き込まれることを防止するためのカバーが駆動プーリを覆うように配置されている。
また、下記特許文献1および2に開示されるように、従動プーリを付勢手段の付勢力に抗して駆動プーリに接近させた状態を維持できるロック機構を装備して、研削ベルト交換の作業性を向上しているものもある。
実開平4−73455号公報 特許第3711095号公報
ところが、上記構成のベルトサンダにおいて研削ベルトを交換する作業手順は、カバーを取り外し、従動プーリを付勢手段の付勢力に抗して駆動プーリに接近させてロック機構を作動させ、研削ベルトを交換し、ロック機構の解除操作を行って研削ベルトに張力を付与し、最後にカバーを取り付けるものであり、依然として煩雑で作業性が低いものであった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、研削ベルト交換の作業性を向上したベルトサンダを提供することを目的とする。
本発明に係るベルトサンダは、駆動源により駆動される駆動プーリと、前記駆動プーリから離間して配置される従動プーリと、前記駆動プーリから前記従動プーリを離間させる方向に付勢する付勢手段と、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に張架される無端の研削ベルトと、前記駆動プーリを覆う位置と露出させる位置とに回動可能なカバーと、を備え、前記カバーの前記駆動プーリを覆う位置から露出させる位置への回動に連動して、前記駆動プーリに前記従動プーリが接近することを特徴とする。
本発明に係るベルトサンダにおいては、前記従動プーリは、支持部材により支持されており、前記カバーと前記支持部材とはリンク機構により連結することができる。
また、本発明に係るベルトサンダにおいては、前記カバーは、前記支持部材を前記駆動プーリ側に向かって押圧する押圧部を備えることができる。
さらに、本発明に係るベルトサンダにおいては、前記押圧部は、カム面として形成することができる。
またさらに、本発明に係るベルトサンダにおいては、前記カバーは、前記駆動プーリを露出させる位置において位置保持可能に構成することができる。
本発明によれば、研削ベルト交換の作業性を向上したベルトサンダを提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係るベルトサンダの正面図である。 第一の実施形態において、カバーが駆動プーリを覆う位置にある状態を示す要部拡大正面図である。 第一の実施形態において、カバーが駆動プーリを露出させる位置にある状態を示す要部拡大正面図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 本発明の第二の実施形態において、カバーが駆動プーリを覆う位置にある状態を示す要部拡大正面図である。 第二の実施形態において、カバーが駆動プーリを露出させる位置にある状態を示す要部拡大正面図である。 図6のC−C断面図であり、一部省略している。 図7のD−D断面図であり、一部省略している。 本発明の第三の実施形態において、カバーが駆動プーリを覆う位置にある状態を示す要部拡大正面図である。 第三の実施形態において、カバーが駆動プーリを露出させる位置にある状態を示す要部拡大正面図である。 図10のE−E断面図であり、一部省略している。 図11のF−F断面図であり、一部省略している。 本発明の第四の実施形態において、カバーが駆動プーリを覆う位置にある状態を示す要部拡大正面図である。 第四の実施形態において、カバーが駆動プーリを覆う位置から露出させる位置へ回動する過程を説明する要部拡大正面図である。 第四の実施形態において、カバーが駆動プーリを露出させる位置にある状態を示す要部拡大正面図である。 図14のG−G断面図であり、一部省略している。 図16のH−H断面図であり、一部省略している。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、本明細書では、図中に示すように、「前、後、左、右、上、下」を定義して説明する。
まず、図1〜5を参照して、本発明の第一の実施形態について説明する。
本発明の第一の実施形態に係るベルトサンダは、主として駆動部を内包する本体部10と、本体部10より前方に延設されるアーム部30と、後述する駆動プーリ21と、アーム部30の前方先端部に回動自在に設けられる従動プーリ22と、駆動プーリ21と従動プーリ22との間に張架される無端の研削ベルト41とを備えている。本体部10は、ハウジング11と、ハウジング11の内部に配置される駆動源である不図示の電動モータと、電動モータの駆動を駆動プーリ21に伝動する駆動伝動部20を備えている(図4参照)。
アーム部30は、本体部10と連結される連結部材31と、前方先端部に従動プーリ22を回動自在に支持する支持部材32とを備えている。また、連結部材31の本体部10との連結角度を変更することで、本体部10に対するアーム部30の角度を変更できるように構成されている。図4に示されるように、連結部材31には有底の装着穴31aが形成されており、この装着穴31aにはコイル状にスプリング35が挿入された状態で支持部材32の軸部34が進退自在に挿嵌されている。このスプリング35が付勢手段として支持部材32を前方へ付勢することで、駆動プーリ21と従動プーリ22との間に懸架された研削ベルト41に張力を付与している。
連結部材31の左側部には、駆動プーリ21を左側方から覆う位置にカバー51が設けられている。カバー51は、金属製の板状部材であり、駆動プーリ21への研削ベルト41の巻きつき位置や、研削ベルト41の外面とハウジング11との間の隙間に、衣類等が巻き込まれることの防止を主目的として設置されている。
また、カバー51は、駆動プーリ21を左側方から覆う位置と露出させる位置とに回動移動可能となっている。カバー51は、その端部に回動中心となる支点孔52が形成されており、連結部材31の前方部の左側面に突設される支点ボス31bの先端部に嵌合することで回動可能に設置されている。また、カバー51は、支点ボス31bの先端側から螺入する小ネジ36により離脱しないようになっている。支点ボス31bの後方において、連結部材31の左側面には固定ネジ用ボス31cが突設されており、固定ネジ用ボス31cにはカバー固定ネジ37が先端側から螺入している。カバー51には、固定ネジ用ボス31cに対応する位置に固定溝53が形成されており、カバー51が駆動プーリ21を左側部から覆う位置にあるとき、カバー固定ネジ37を締め込むことで、カバー51を連結部材31に固定できるように構成されている。支点ボス31bの前方において、連結部材31の左側面には当接部31dが突設される。当接部31dは、カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置から露出させる位置へ回動したときに当接してカバー51の更なる回動を規制するストッパーである。
カバー51の支点孔52の近傍(図2においては下方側の近傍)にはリンクピン54が右方に(カバー51の裏面側に)向かって突出する状態で固定されている。支持部材32の軸部34の後端側にはピン38が左方へ突出する状態で固定されている。連結部材31左側面には装着穴31aと連通する前後方向に長い長孔31eが形成されており、この長孔31eからピン38の端部が突出している。ピン38の端部とリンクピン54とはリンク55により連結されている。リンク55は、金属製の板材を成形した部材であり、リンクピン54と嵌合する孔55aと、ピン38の端部と接続される長孔55bとが形成されている。なお、ピン38は、長孔31eを挿通することで、連結部材31に対する支持部材32の軸線周りの回転を規制する回り止めとしての機能も有している。
図2および4に示されるように、カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置にあるとき、スプリング35の弾性力が支持部材32を前方に向かって付勢することで、駆動プーリ21と従動プーリ22との間に懸架された研削ベルト41に張力を付与する。このとき、ピン38がリンク55の長孔55bの長手方向中間部に位置するように設定されているので、支持部材32は長孔55bにより前後方向への移動を規制されていない状態である。なお、連結部材31の長孔31eについても、ピン38がその長手方向中間部に位置するように設定されているので、支持部材32が長孔31eにより前後方向への移動を規制されることはない。
カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置から露出させる位置に回動すると、カバー51の反時計回りの回動によりリンク55の長孔55bの端部がピン38を押すことで、スプリング35の弾性力に抗して支持部材32を後方へ移動させる。すなわち、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近することになる。なお、カバー51の回動は、カバー51の回動中心である支点孔52から離れた位置を操作することで、軽い力で操作することができる。回動操作をより容易にするために、カバー51に把持部を設けることも可能である。さらに回動させていくと、図3および5に示されるように、当接部31dにカバー51が当接して回動が規制される。このとき、リンクピン54の位置が支点孔52とピン38とを結ぶ線αを回動方向に越えた位置なるように設定されている。よって、スプリング35の弾性力がピン38、リンク55およびリンクピン54を介してカバー51を反時計回りに回動させる方向に働き、カバー51を当接部31dに押し付けるので、駆動プーリ21を露出させた位置を保持することが可能となっている。すなわち、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を保持することになる。
上述の構成において、研削ベルト41を交換する場合、作業者は、カバー固定ネジ37を緩めて、カバー51を駆動プーリ21を覆う位置から露出させる位置に回動させる。すると、ピン38、リンク55およびリンクピン54からなるリンク機構により、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近して研削ベルト41が緩んだ状態で保持される。この状態で研削ベルト41を交換する。その後、カバー51を駆動プーリ21を覆う位置に回動させて研削ベルト41に張力を付与し、カバー固定ネジ37を締め付けてカバー51を固定する。このように、カバー51の駆動プーリ21を覆う位置から露出させる位置への回動に連動して、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近するので、少ない作業手順により研削ベルトを交換することができ、作業性が良い。また、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を保持できるので、さらに作業性が良い。さらに、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を保持するためにロック機構を別途設ける必要がないため、廉価に製造することができる。さらに、カバーを取り外す必要がないため、カバーを紛失することがない。
次に、図6〜9を参照して、本発明の第二の実施形態について説明する。
本発明の第二の実施形態は、第一の実施形態の変形例であり、第一の実施形態と同様の部材には同じ符号を付して説明を省略している。
本発明の第二の実施形態は、第一の実施形態におけるリンク55の長孔55bと支持部材32に固定されるピン38を変更したものである。本発明の第二の実施形態は、リンク55にはカシメピン155bが右方に突出して固定されている。このカシメピン155bは、連結部材31に形成される長孔31eを挿通して、さらに、支持部材32の軸部34に形成される前後方向に長い長溝138にその先端部が挿嵌されている。なお、カシメピン155は、長孔31eと長溝138を連通することで、連結部材31に対する支持部材32の軸線周りの回転を規制する回り止めとしての機能も有している。
図6および8に示されるように、カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置にあるとき、スプリング35の弾性力が支持部材32を前方に向かって付勢することで、駆動プーリ21と従動プーリ22との間に懸架された研削ベルト41に張力を付与する。このとき、カシメピン155bが長溝138の長手方向中間部に位置するように設定されているので、支持部材32はカシメピン155bにより前後方向への移動を規制されていない状態である。なお、連結部材31の長孔31eについても、カシメピン155bがその長手方向中間部に位置するように設定されているので、支持部材32が長孔31eにより前後方向への移動を規制されることはない。
カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置から露出させる位置に回動すると、カバー51の反時計回りの回動によりリンク55が移動してカシメピン155bが長溝138の後ろ側端面138aを押圧することで、スプリング35の弾性力に抗して支持部材32を後方へ移動させる。すなわち、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近することになる。なお、カバー51の回動は、カバー51の回動中心である支点孔52から離れた位置を操作することで、軽い力で操作することができる。さらに回動させていくと、図7および9に示されるように、当接部31dにカバー51が当接して回動が規制される。このとき、リンクピン54の位置が支点孔52とカシメピン155bとを結ぶ線αを回動方向に越えた位置になるように設定されている。よって、スプリング35の弾性力が、長溝138の後ろ側端面に当接するカシメピン155b、リンク55、およびリンクピン54を介してカバー51を反時計回りに回動させる方向に働き、カバー51を当接部31dに押し付けるので、駆動プーリ21を露出させた位置を保持することが可能となっている。すなわち、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を保持することになる。
上述の構成において、研削ベルト41を交換する場合、作業者は、カバー固定ネジ37を緩めて、カバー51を駆動プーリ21を覆う位置から露出させる位置に回動させる。すると、長溝138、カシメピン155b、リンク55、およびリンクピン54からなるリンク機構により、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近して研削ベルト41が緩んだ状態で保持される。この状態で研削ベルト41を交換する。その後、カバー51を駆動プーリ21を覆う位置に回動させて研削ベルト41に張力を付与し、カバー固定ネジ37を締め付けてカバー51を固定する。このように、カバー51の駆動プーリ21を覆う位置から露出させる位置への回動に連動して、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近するので、少ない作業手順により研削ベルトを交換することができ、作業性が良い。また、従動プーリ22が駆動プーリ21に接近した状態を保持できるので、さらに作業性が良い。さらに、従動プーリ22が駆動プーリ21に接近した状態を保持するためにロック機構を別途設ける必要がないため、廉価に製造することができる。さらに、カバーを取り外す必要がないため、カバーを紛失することがない。
次に、図10〜13を参照して、本発明の第三の実施形態について説明する。
本発明の第三の実施形態は、第一および第二の実施形態が駆動プーリに従動プーリを接近させるためにリンク機構を採用したのに対し、押圧部を採用した実施形態である。なお、第三の実施形態の説明において第一の実施形態と同様の部材には同じ符号を付して説明を省略している。
本発明の第三の実施形態は、カバー51の支点孔52の近傍(図10においては下方側の近傍)には支点孔52を中心とする円弧状の開口253が形成されている。また、支持部材32の軸部34にはピン238が固定されている。ピン238は、軸部34から連結部材31に形成される長孔31eを挿通してさらに左方へ突出しており、その先端部は、カバー51の開口253に挿入されている。なお、ピン238は、長孔31eを挿通することで、連結部材31に対する支持部材32の軸線周りの回転を規制する回り止めとしての機能も有している。
図10および12に示されるように、カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置にあるとき、スプリング35の弾性力が支持部材32を前方に向かって付勢することで、駆動プーリ21と従動プーリ22との間に懸架された研削ベルト41に張力を付与する。このとき、ピン238が開口253の中央部に位置するように設定されているので、ピン238は、開口253の縁により移動を規制されていない状態である。なお、連結部材31の長孔31eについても、ピン238がその長手方向中間部に位置するように設定されているので、支持部材32が長孔31eにより前後方向への移動を規制されることはない。
カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置から露出させる位置に回動すると、図11および13に示されるように、カバー51の反時計回りの回動により開口253の縁253aがピン238を押圧する押圧部として作用することで、スプリング35の弾性力に抗して支持部材32を後方へ移動させる。すなわち、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近することになる。なお、カバー51の回動は、カバー51の回動中心である支点孔52から離れた位置を操作することで軽い力で操作することができるので、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を維持することは容易である。また、回動操作および保持をさらに容易にするため、カバー51に把持部を設けることも可能である。
上述の構成において、研削ベルト41を交換する場合、作業者は、カバー固定ネジ37を緩めて、カバー51を駆動プーリ21を覆う位置から露出させる位置に回動させる。すると、押圧部である開口253の縁253aがピン238を押圧して後方へ移動させることで、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近して研削ベルト41が緩んだ状態となる。この状態で保持して研削ベルト41を交換する。その後、カバー51を駆動プーリ21を覆う位置に回動させて研削ベルト41に張力を付与し、カバー固定ネジ37を締め付けてカバー51を固定する。このように、カバー51の駆動プーリ21を覆う位置から露出させる位置への回動に連動して、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近するので、少ない作業手順により研削ベルトを交換することができ、作業性が良い。また、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を軽い力での保持できるので、ロック機構を別途設ける必要がなく廉価に製造することができる。さらに、カバーを取り外す必要がないため、カバーを紛失することがない。
次に、図14〜18を参照して、本発明の第四の実施形態について説明する。
本発明の第四の実施形態は、第三の実施形態の変形例であり、第三の実施形態が押圧部として開口の縁を採用したのに対し、押圧部としてカム面を採用した実施形態である。なお、第四の実施形態の説明において第一の実施形態と同様の部材には同じ符号を付して説明を省略している。
本発明の第四の実施形態は、図14に示されるように、カバー51の支点孔52の右方から右下方にかけての近傍には、前後方向に直線状に形成されるカバー51の下縁353cから上方に延びる略コの字形状の逃がし部353が形成されている。逃がし部353の前縁353aは、上方から下縁353cに近づくにしたがって前方に曲線状に拡がるように形成されている。前縁353aの下端と下縁353cとの接続位置353bは、支点孔52の真下よりわずかに後方となるように設定されている。また、支持部材32の軸部34にはピン338が固定されている。ピン338は、軸部34から連結部材31に形成される長孔31eを挿通してさらに左方へ突出しており、その先端部は、カバー51の逃がし部353を通過し、さらに左方に達している。なお、ピン338は、長孔31eを挿通することで、連結部材31に対する支持部材32の軸線周りの回転を規制する回り止めとしての機能も有している。
図14および17に示されるように、カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置にあるとき、スプリング35の弾性力が支持部材32を前方に向かって付勢することで、駆動プーリ21と従動プーリ22との間に懸架された研削ベルト41に張力を付与する。このとき、ピン338が逃がし部353の中央部に位置するように設定されており、逃がし部353のいずれの縁にも接していないので、ピン338は、逃がし部353の縁により移動を規制されていない状態である。なお、連結部材31の長孔31eについても、ピン338がその長手方向中間部に位置するように設定されているので、支持部材32が長孔31eにより前後方向への移動を規制されることはない。
カバー51が駆動プーリ21を左側方から覆う位置から露出させる位置に回動していくと、図15に示されるように、カバー51の反時計回りの回動により逃がし部353の前縁353aがピン338を押圧する押圧部として作用することで、スプリング35の弾性力に抗して支持部材32を後方へ移動させる。すなわち、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近していくことになる。さらに、カバー51を反時計回りに回動させ、図16および18で示される位置に到達すると、ピン338を押圧する位置は、接続位置353bを通過し下縁353cに移行する。なお、図16におけるカバー51の位置は、図14の状態から反時計回りに略90度回動させた位置である。カバー51の回動において、接続位置353bがピン338を押圧するときは上述の状態よりさらにピン338が後退することになり、また、図16の位置から更に反時計回りにカバー51を回動させると下縁353cがピン338をさらに後退させることになる。よって、図16の状態では、カバー51の位置は、スプリング35の弾性力により保持されることになる。すなわち、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を保持することになる。また、カバー51の回動は、カバー51の回動中心である支点孔52から離れた位置を操作することで、軽い力で操作することができる。なお、図16の状態において、ピン338が押圧される下縁353cの位置に凹部を形成することで、保持状態をより安定させることも可能である。
上述の構成において、研削ベルト41を交換する場合、作業者は、カバー固定ネジ37を緩めて、カバー51を駆動プーリ21を覆う位置から露出させる位置に回動させる。すると、前縁353aと下縁353cとがカム面として作用してピン338を後方へ移動させることで、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近して研削ベルト41が緩んだ状態で保持される。この状態で研削ベルト41を交換する。その後、カバー51を駆動プーリ21を覆う位置に回動させて研削ベルト41に張力を付与し、カバー固定ネジ37を締め付けてカバー51を固定する。このように、カバー51の駆動プーリ21を覆う位置から露出させる位置への回動に連動して、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近するので、少ない作業手順により研削ベルトを交換することができ、作業性が良い。また、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を保持できるので、さらに作業性が良い。さらに、駆動プーリ21に従動プーリ22が接近した状態を保持するためにロック機構を別途設ける必要がないため、廉価に製造することができる。さらに、カバーを取り外す必要がないため、カバーを紛失することがない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の技術的範囲に限定さない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、駆動源は電動モータとしたが、例えば、エアモータとしても良い。また、上記実施形態においては、付勢手段はコイル状のスプリングとしたが、例えば、空気バネやゴム部材でもよい。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 本体部、11 ハウジング、20 駆動伝動部、21 駆動プーリ、22 従動プーリ、30 アーム部、31 連結部材、31a 装着穴、31b 支点ボス、31c 固定ネジ用ボス、31d 当接部、31e 長孔、32 支持部材、34 軸部、35 スプリング、36 小ネジ、37 カバー固定ネジ、38 ピン、41 研削ベルト、51 カバー、52 支点孔、53 固定溝、54 リンクピン、55 リンク、55a 孔、54b 長孔、138 長溝、138a 後ろ側端面、155b カシメピン、238 ピン、253 開口、338 ピン、353 逃がし部、353a 前縁、353b 接続位置、353c 下縁

Claims (5)

  1. 駆動源により駆動される駆動プーリと、
    前記駆動プーリから離間して配置される従動プーリと、
    前記駆動プーリから前記従動プーリを離間させる方向に付勢する付勢手段と、
    前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に張架される無端の研削ベルトと、
    前記駆動プーリを覆う位置と露出させる位置とに回動可能なカバーと、を備えるベルトサンダにおいて、
    前記カバーの前記駆動プーリを覆う位置から露出させる位置への回動に連動して、前記駆動プーリに前記従動プーリが接近することを特徴とするベルトサンダ。
  2. 前記従動プーリは、支持部材により支持されており、前記カバーと前記支持部材とはリンク機構により連結されていることを特徴とする請求項1記載のベルトサンダ。
  3. 前記カバーは、前記支持部材を前記駆動プーリ側に向かって押圧する押圧部を備えていることを特徴とする請求項1記載のベルトサンダ。
  4. 前記押圧部は、カム面として形成されていることを特徴とする請求項3記載のベルトサンダ。
  5. 前記カバーは、前記駆動プーリを露出させる位置において位置保持可能に構成されていることを特徴とする請求項2又は4記載のベルトサンダ。
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