JP2013132164A - 永久磁石モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクリップルを効果的に抑制することが可能な永久磁石モータを提供する。
【解決手段】永久磁石モータ1は、ロータ20の軸心を中心とする四角形の各辺に対応する箇所であって2箇所の端部でロータ20の外周面に近接するようにロータ20に埋め込まれた永久磁石23と、ロータ20の外周面と永久磁石23との間に配置されてロータ軸線方向と直角をなす断面の形状が永久磁石側からロータ外周面側に向かって延びる長手状をなすとともに永久磁石23に沿って間隔を空けて複数が配列されたスリット26と、を備える。永久磁石23の端部に対応して配置されたものを含む端部近傍の複数のスリット26a、26bに関して、各々の断面の長手方向が略平行をなすとともに各々のロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Xa、Xbが異なる。
【選択図】図3

Description

本発明は、永久磁石が埋め込まれたロータを有する永久磁石モータに関する。
従来の永久磁石モータのロータは特許文献1に開示されている。この従来の永久磁石モータのロータは鉄心(ロータコア)内部に永久磁石を埋め込んだ構成のロータである。この構成のロータを有するモータは永久磁石の吸引、反発により生じるマグネットトルクと、コイルがロータ鉄心を吸引することにより生じるリラクタンストルクとを併用することができ、高効率化を図ることが可能である。昨今、このような永久磁石モータはエアコン、洗濯機、冷蔵庫などといった家電製品へと応用の範囲が広がっている。
一方、永久磁石が埋め込まれたロータを有するモータはロータ回転時に生じるトルク変動であるトルクリップルが大きくなる可能性があることが懸念されている。ロータ回転時のトルクリップルが大きくなると、永久磁石モータ及びそのモータを搭載した機器の振動・騒音が大きくなるという問題があった。
この問題を解決すべく、特許文献1に記載された永久磁石モータのロータは永久磁石挿入口(永久磁石用打ち抜き穴)の径方向外側に複数のスリットを備えている。これら複数のスリットは近接する永久磁石に沿って略等間隔に配置され、永久磁石との間隔及びロータ外周面との間隔がすべて同じになるように形成されている。これにより、この従来のロータはロータ回転時に生じるトルクリップルを小さくし、振動、騒音の小さいモータを提供しようとしている。
特開平11−187597号公報
しかしながら、上記従来の永久磁石モータのロータは複数のスリットの永久磁石との間隔及びロータ外周面との間隔がすべて同じになるように形成されているので、ロータ外周面に近接する永久磁石の端部付近で生じる磁束に対してトルクリップルを抑制するための好適な配慮がなされていない。これにより、ロータ回転時に生じるトルクリップルを十分に抑制できない可能性があるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、ロータ回転時に生じるトルクリップルを効果的に抑制することが可能な永久磁石モータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の永久磁石モータは、ロータの軸心を中心とする略多角形の各辺に対応する箇所であって2箇所の端部で前記ロータの外周面に近接するように配置されてロータ軸線方向に沿って前記ロータに埋め込まれた永久磁石と、前記ロータの外周面と前記永久磁石との間に配置されてロータ軸線方向と直角をなす断面の形状が永久磁石側からロータ外周面側に向かって延びる長手状をなしてロータ軸線方向に沿って開口されるとともに前記永久磁石に沿って間隔を空けて複数が配列されたスリットと、を備え、前記永久磁石の前記端部に対応して配置されたものを含む前記端部近傍の複数の前記スリットに関して、各々の前記断面の長手方向が略平行をなすとともに各々のロータ外周面側の端部と前記ロータの外周面との間隔が異なることを特徴としている。
この構成によれば、ロータ外周面に近接する永久磁石の端部付近で生じる磁束量が調整される。したがって、この永久磁石モータはロータ回転時に生じるトルクの変動幅が小さくなる。
なお、ここで述べる「長手方向」とは、例えば矩形や帯状形状、オーバル形状(楕円形、長円形)、円弧状形状などといった所謂「長手状」をなす形状において、矩形や帯状形状の長辺方向、オーバル形状の長軸方向、円弧状形状の周方向を意味する。
また、上記構成の永久磁石モータにおいて、前記永久磁石の前記端部に対応して配置されたものを含む前記端部近傍の複数の前記スリットに関して、前記端部に対応する前記スリットよりも、スリット配列方向内側の前記スリットのロータ外周面側の端部と前記ロータの外周面との間隔が広いことを特徴としている。
この構成によれば、永久磁石の端部に対応するスリットとロータの外周面との間隔と、それよりスリット配列方向内側のスリットとロータの外周面との間隔とに差異が生じる。したがって、ロータ外周面に近接する永久磁石の端部付近で生じる磁束量が調整される。
また、上記構成の永久磁石モータにおいて、前記永久磁石は、2箇所の前記端部の間に有する前記ロータの外周面に対向する一面が平面をなし、前記永久磁石の前記端部に対応して配置されたものを含む前記端部近傍の複数の前記スリットは、各々の前記断面の長手方向の長さが同じであることを特徴としている。
この構成によれば、一般的にロータが円柱形状をなすので、永久磁石の端部に対応して配置されたものを含む複数のスリットは各々のロータの外周面との間隔に差異が生じる。したがって、ロータ外周面に近接する永久磁石の端部付近で生じる磁束量が調整される。
本発明の構成によれば、永久磁石モータはロータ外周面に近接する永久磁石の端部付近で生じる磁束量が調整され、ロータ回転時に生じるトルクの変動幅を小さくすることが可能になる。したがって、ロータ回転時に生じるトルクリップルを効果的に抑制することが可能な永久磁石モータを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る永久磁石モータの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る永久磁石モータのロータの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る永久磁石モータのロータ断面の永久磁石及びスリットの箇所の部分拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係る永久磁石モータのロータ回転角度とトルクとの関係を示すグラフである。 比較例の永久磁石モータのロータの断面図である。 比較例の永久磁石モータのロータ断面の永久磁石及びスリットの箇所の部分拡大図である。 比較例の永久磁石モータのロータ回転角度とトルクとの関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る永久磁石モータのロータ断面の永久磁石及びスリットの箇所の部分拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る永久磁石モータのロータ断面の永久磁石及びスリットの箇所の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る永久磁石モータについて、図1を用いてその構造の概略を説明する。図1は永久磁石モータの断面図である。
永久磁石モータ1は、図1に示すように固定子であるステータ10と、回転子であるロータ20とを備えている。
ステータ10は環状をなす磁性材料で構成されたステータコア11を備えている。ステータコア11は環状をなすステータヨーク12と、そのステータヨーク12の内周部分から径方向内側に突出するように延びるステータティース13とを備えている。ステータティース13の径方向内側の先端部はロータ20の外周面に間隙を隔てて対向している。
ステータティース13は永久磁石モータ1の周方向に、例えば6個が並べて一周させて配置されている。すなわち、ステータ10には6か所のスロット14が形成されている。ステータティース13は、例えば複数枚の鋼板をモータ軸線方向(図1の紙面に対して垂直をなす方向)に積層して一体として形成されている。
ステータティース13の外周には電気絶縁材料からなるボビンを構成するインシュレータ(図示せず)が装着される。さらに、インシュレータの外側であってスロット14の箇所にはモータ軸線方向に沿って電線が巻きつけられたコイル15が形成される。このコイル15にはロータ20を回転駆動するための電流が流される。
ロータ20は略円柱状をなす磁性材料で構成され、図1及に示すようにステータ10の内側に回転可能に配置される回転子である。ロータ20は回転軸21と、その回転軸21の周面に対して変位不能に固定されたロータコア22を備えている。
回転軸21は例えばその両端部が2個の軸受け(図示せず)を介してモータケース(図示せず)などに回転可能に支持されている。また別の例では、回転軸21は一方の端部が軸受け等を用いて片持ち状で支持されている。なお、ロータ軸線方向はモータ軸線方向と同一であって、図1の紙面に対して垂直をなす方向に延びている。ロータコア22には永久磁石23が埋め込まれている。
続いて、ロータ20の構成について、図1に加えて図2〜図4を用いてさらに詳しく説明する。図2は永久磁石モータ1のロータ20の断面図、図3はロータ20の断面の永久磁石23及びスリットの箇所の部分拡大図、図4は永久磁石モータ1のロータ回転角度とトルクとの関係を示すグラフである。
ロータ20のロータコア22は、図2に示すようにN極及びS極の2つの磁極が周方向に沿って全周にわたって交互に並置されて構成されている。ロータコア22の磁極数は4となっている。ロータコア22の磁極にはそれぞれ1箇所ずつ永久磁石挿入口24が設けられ、永久磁石挿入口24に永久磁石23が埋め込まれている。
永久磁石23はロータ軸線方向と直角をなす断面形状が矩形状をなし、ロータ20の軸心を中心とする四角形の各辺に対応する箇所であって2箇所の端部でロータ20の外周面に近接するように配置されている。永久磁石挿入口24は永久磁石23が挿入可能な大きさのロータ軸線方向と直角をなす断面形状が例えば台形状をなし、ロータ軸線方向に沿って開口している。永久磁石23は永久磁石挿入口24に合わせてロータ軸線方向に沿って延びて永久磁石挿入口24に挿入され、埋め込まれている。なお、図2が永久磁石23及び永久磁石挿入口24のここで述べる断面を示している。
永久磁石23はその断面の長手方向両端の間において永久磁石挿入口24の内面に接触している。そして、その永久磁石挿入口24の内部において永久磁石23の断面の長手方向両端外側に隣接するとともにロータ20の外周面に近接して空隙部25が設けられている。空隙部25はその断面形状が例えば三角形状をなし、ロータ軸線方向に沿って開口している。
ロータ20の外周面と永久磁石23との間にはスリット26が設けられている。スリット26はロータ軸線方向と直角をなす断面の形状が永久磁石側からロータ外周面側に向かって延びる長手状、すなわち長円状をなしてロータ軸線方向に沿って開口している。また、スリット26は近接する永久磁石23に沿って間隔を空けて複数が配列されている。すなわち、スリット26は近接する1個の永久磁石23につき6個が設けられている。
図3に示すように、1個の永久磁石23に近接する6個のスリット26のうち、永久磁石23の2箇所の端部各々に対応して配置されたスリット26aを含む端部近傍の2個のスリット26a、26bは、各々の断面の長手方向が略平行をなしている。なお、図3の一点鎖線が延びる方向が2個のスリット26a、26bの断面の長手方向を示している。
そして、スリット26a、26bの各々のロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Xa、Xbが異なっている。すなわち、永久磁石23の端部に対応して配置されたスリット26aのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Xaよりも、そのスリット配列方向内側のスリット26bのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Xbが広くなっている。
言い換えれば、永久磁石23の2箇所の端部の間に有するロータ20の外周面に対向する一面23aが平面をなし、永久磁石23の端部近傍の2個のスリット26a、26bは各々の断面の長手方向の長さが同じである。これにより、上記間隔Xbが間隔Xaより広くなる。
図4は、このような実施形態の構成の永久磁石モータ1を回転させたときのロータ回転角度とトルクとの関係をグラフとして示している。グラフの横軸は0度から90度までのロータ20の回転角度を示し、グラフの縦軸はロータ20の回転角度に対応して生じるトルクを示している。これによれば、トルクはロータ回転角度にして30度ごとに最小値と最大値との間の変動幅Tr1で変動していることが分かる。
ここで、上記実施形態としての永久磁石モータ1に対する比較例である永久磁石モータについて、図5〜図7を用いて説明する。図5は比較例の永久磁石モータのロータの断面図、図6は比較例の永久磁石モータのロータ断面の永久磁石及びスリットの箇所の部分拡大図、図7は比較例の永久磁石モータのロータ回転角度とトルクとの関係を示すグラフである。なお、この比較例の基本的な構成は図1〜図4を用いて説明した上記実施形態と同じであるので、上記実施形態と共通する構成要素について説明を省略するものとする。
比較例の永久磁石モータのロータ120は、図5に示すように回転軸121及びロータコア122を備えている。ロータコア122の磁極にはそれぞれ1箇所ずつ永久磁石挿入口124が設けられ、永久磁石挿入口124に永久磁石123が埋め込まれている。
ロータ120の外周面と永久磁石123との間にはスリット126が設けられている。スリット126はロータ軸線方向と直角をなす断面の形状が永久磁石側からロータ外周面側に向かって延びる長円状をなしている。
そして、図6に示すように永久磁石123の端部に対応して配置されたスリット126aを含む端部近傍の2個のスリット126a、126bに関して、各々のロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Ya、Ybがほぼ同じになっている。
図7は、このような比較例の構成の永久磁石モータを回転させたときのロータ回転角度とトルクとの関係をグラフとして示している。これによれば、トルクはロータ回転角度にして30度ごとに最小値と最大値との間の変動幅Tr0で変動していることが分かる。
そして、図4に示した上記実施形態の永久磁石モータ1を回転させたときのトルク変動幅Tr1と、図7に示した比較例の永久磁石モータを回転させたときのトルク変動幅Tr0とを比較すると、実施形態の永久磁石モータ1で生じるトルク変動幅Tr1が比較例の永久磁石モータで生じるトルク変動幅Tr0の約40%であり、小さくなっている。
このようにして、永久磁石モータ1は、永久磁石23の端部に対応して配置されたスリット26aを含む端部近傍の2個のスリット26a、26bが各々の断面の長手方向が略平行をなすとともに各々のロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Xa、Xbが異なるので、ロータ外周面に近接する永久磁石23の端部付近で生じる磁束量が調整される。したがって、永久磁石モータ1はロータ回転時に生じるトルクの変動幅を小さくすることが可能になる。
また、永久磁石23の端部に対応して配置されたスリット26aのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Xaよりも、そのスリット配列方向内側のスリット26bのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Xbを広くすることにより、それら間隔Xa、Xbに差異を生じさせることができる。したがって、永久磁石モータ1はロータ外周面に近接する永久磁石23の端部付近で生じる磁束量を調整することが可能になる。
さらに、円柱形状をなすロータ20において永久磁石23のロータ20の外周面に対向する一面23aが平面をなし、永久磁石23の端部近傍の2個のスリット26a、26bは各々の断面の長手方向の長さを同じにしたことにより、各々のロータ20の外周面との間隔に差異が生じる。したがって、永久磁石モータ1はロータ外周面に近接する永久磁石23の端部付近で生じる磁束量を調整することが可能になる。
そして、本発明の上記実施形態の構成によれば、永久磁石モータ1はロータ外周面に近接する永久磁石23の端部付近で生じる磁束量が調整され、ロータ回転時に生じるトルクの変動幅を小さくすることが可能になる。したがって、ロータ回転時に生じるトルクリップルを効果的に抑制することが可能な永久磁石モータ1を提供することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る永久磁石モータについて、図8を用いて説明する。図8は永久磁石モータのロータ断面の永久磁石及びスリットの箇所の部分拡大図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図7を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第2の実施形態に係る永久磁石モータは、図8に示すようにロータ20の外周面と永久磁石23との間にスリット27を備えている。スリット27は近接する1個の永久磁石23につき8個が設けられている。
8個のスリット27のうち、永久磁石23の2箇所の端部各々に対応して配置されたスリット27aを含む端部近傍の3個のスリット27a、27b、27cは、各々の断面の長手方向が略平行をなしている。なお、図8の一点鎖線が延びる方向が2個のスリット27a、27b、27cの断面の長手方向を示している。
そして、スリット27a、27b、27cの各々のロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Ua、Ub、Ucが異なっている。すなわち、永久磁石23の端部に対応して配置されたスリット27aのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Uaよりも、そのスリット配列方向内側のスリット27b、27cのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Ub、Ucが広くなっている。
言い換えれば、永久磁石23の2箇所の端部の間に有するロータ20の外周面に対向する一面23aが平面をなし、永久磁石23の端部近傍の2個のスリット27a、27b、27cは各々の断面の長手方向の長さが同じである。これにより、上記間隔Ub、Ucが間隔Uaより広くなる。
この第2の実施形態の構成のように、永久磁石23の2箇所の端部各々に対応して配置されたスリット27aを含む端部近傍の3個のスリット27a、27b、27cに関して各々の断面の長手方向が略平行をなすとともに各々のロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Ua、Ub、Ucが異なる場合でも、ロータ外周面に近接する永久磁石23の端部付近で生じる磁束量が調整される。したがって、永久磁石モータ1はロータ回転時に生じるトルクの変動幅を小さくすることが可能になる。
そして、永久磁石23の端部に対応して配置されたスリット27aのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Uaよりも、そのスリット配列方向内側のスリット27b、27cのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Ub、Ucを広くすることにより、それら間隔Ua、Ub、Ucに差異を生じさせることができる。したがって、永久磁石モータ1はロータ外周面に近接する永久磁石23の端部付近で生じる磁束量を調整することが可能になる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る永久磁石モータについて、図9を用いて説明する。図9は永久磁石モータのロータ断面の永久磁石及びスリットの箇所の部分拡大図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図7を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第3の実施形態に係る永久磁石モータは、図9に示すようにロータ20の外周面と永久磁石23との間にスリット28を備えている。スリット28は近接する1個の永久磁石23につき6個が設けられている。
6個のスリット28のうち、永久磁石23の2箇所の端部各々に対応して配置されたスリット28aを含む端部近傍の2個のスリット28a、28bは、各々の断面の長手方向が略平行をなしている。なお、図9の一点鎖線が延びる方向が2個のスリット28a、28bの断面の長手方向を示している。
そして、スリット28a、28bの各々のロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Ta、Tbが異なっている。すなわち、永久磁石23の端部に対応して配置されたスリット28aのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Taが、そのスリット配列方向内側のスリット28bのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Tbより広くなっている。
この第3の実施形態の構成のように、永久磁石23の端部に対応して配置されたスリット28aのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Taが、そのスリット配列方向内側のスリット28bのロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔Tbより広い場合であっても、それら間隔Ta、Tbに差異を生じさせることができる。したがって、永久磁石モータ1はロータ外周面に近接する永久磁石23の端部付近で生じる磁束量を調整することが可能になる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、永久磁石23、永久磁石挿入口24及びスリット26の形状、数量は上記実施形態で用いた形状、数量に限定されるわけではなく、他の形状、数量であっても良い。
また、ロータ20の軸心を中心とする多角形の各辺に対応する箇所に配置される永久磁石23に関して、その多角形は上記実施形態の四角形に限定されるわけではなく、例えば六角形や八角形など他の多角形であっても良い。
また、上記実施形態では永久磁石23の端部近傍の2個または3個のスリットに関して、各々の断面の長手方向が略平行をなすとともに各々のロータ外周面側の端部とロータ20の外周面との間隔が異なることとしたが、永久磁石23の端部近傍の4個以上のスリットを対象としても良い。この場合、永久磁石23に沿って間隔を空けて配列される複数のスリットは10個以上であることが望ましい。
本発明は、永久磁石が埋め込まれたロータを有する永久磁石モータに利用することができる。
1 永久磁石モータ
10 ステータ
20 ロータ
21 回転軸
22 ロータコア
23 永久磁石
24 永久磁石挿入口
25 空隙部
26、27、28 スリット

Claims (3)

  1. ロータの軸心を中心とする略多角形の各辺に対応する箇所であって2箇所の端部で前記ロータの外周面に近接するように配置されてロータ軸線方向に沿って前記ロータに埋め込まれた永久磁石と、
    前記ロータの外周面と前記永久磁石との間に配置されてロータ軸線方向と直角をなす断面の形状が永久磁石側からロータ外周面側に向かって延びる長手状をなしてロータ軸線方向に沿って開口されるとともに前記永久磁石に沿って間隔を空けて複数が配列されたスリットと、
    を備え、
    前記永久磁石の前記端部に対応して配置されたものを含む前記端部近傍の複数の前記スリットに関して、各々の前記断面の長手方向が略平行をなすとともに各々のロータ外周面側の端部と前記ロータの外周面との間隔が異なることを特徴とする永久磁石モータ。
  2. 前記永久磁石の前記端部に対応して配置されたものを含む前記端部近傍の複数の前記スリットに関して、前記端部に対応する前記スリットよりも、スリット配列方向内側の前記スリットのロータ外周面側の端部と前記ロータの外周面との間隔が広いことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石モータ。
  3. 前記永久磁石は、2箇所の前記端部の間に有する前記ロータの外周面に対向する一面が平面をなし、
    前記永久磁石の前記端部に対応して配置されたものを含む複数の前記スリットは、各々の前記断面の長手方向の長さが同じであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の永久磁石モータ。
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