JP2013132163A - 永久磁石モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】永久磁石の減磁を効果的に抑制しながら、永久磁石挿入口の内部における永久磁石の移動を防止することが可能な永久磁石モータを提供する。
【解決手段】永久磁石モータ1は、ロータ20のロータ軸線方向に沿って延びて開口する永久磁石挿入口24と、永久磁石挿入口24に埋め込まれるとともにロータ軸線方向と直角をなす断面形状がその断面に沿って長手状をなす永久磁石23と、永久磁石挿入口24の内部において永久磁石23の断面の長手方向両端外側に隣接するとともにロータ20の外周面に近接して設けられた空隙部25と、を備え、永久磁石23がその断面の長手方向両端の間において永久磁石挿入口24の内面に接触するとともに、永久磁石23及び永久磁石挿入口24は永久磁石23の断面の長手方向両端の間の箇所において角部26を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、永久磁石が埋め込まれたロータを有する永久磁石モータに関する。
従来の永久磁石モータは特許文献1に開示されている。この従来の永久磁石モータはロータ(回転子)鉄心内部に永久磁石を埋め込んだ構成のモータである。この構成のモータは永久磁石の吸引、反発により生じるマグネットトルクと、コイルがロータ鉄心を吸引することにより生じるリラクタンストルクとを併用することができ、高効率化を図ることが可能である。昨今、このような永久磁石モータはエアコン、洗濯機、冷蔵庫などといった家電製品へと応用の範囲が広がっている。
上記構成の永久磁石モータではロータ鉄心に永久磁石挿入口が開口され、この永久磁石挿入口に永久磁石が埋め込まれている。永久磁石挿入口はリラクタンストルクを有効に利用するため、ロータの外周面に近接する位置まで延びている。そして、モータ駆動時のステータ(固定子)のティースからロータに入り込む磁束により永久磁石が減磁するという問題を抑制するため、永久磁石挿入口の内部におけるロータの外周面に近接する箇所には永久磁石との間に空隙部が設けられている。
特許文献1に記載された永久磁石モータのように永久磁石が円弧状に形成されている場合、永久磁石が永久磁石挿入口の内部の空隙部の範囲において移動してロータの外周面に対して接近したり、離隔したりする虞がある。この問題を解決するために、特許文献1に記載された永久磁石モータは空隙部にロータ鉄心で形成された突起状のガイドを設け、永久磁石が永久磁石挿入口の内部においてロータの外周面に対して接近、離隔する方向に移動しないように固定している。
特開平10−136592号公報
しかしながら、上記従来の永久磁石モータは磁性体であるロータ鉄心で形成されたガイドが永久磁石の端部に接触しているので、永久磁石挿入口のロータの外周面に近接する箇所に空隙部を設けたことで期待される作用が弱くなる虞がある。すなわち、ステータティースからロータに入り込む磁束により永久磁石が減磁するという問題を抑制する効果が低下する可能性があるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、永久磁石の減磁を効果的に抑制しながら、永久磁石挿入口の内部におけるロータの外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石の移動を防止することが可能な永久磁石モータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の永久磁石モータは、ロータのロータ軸線方向に沿って延びて開口する永久磁石挿入口と、前記永久磁石挿入口に埋め込まれるとともにロータ軸線方向と直角をなす断面形状がその断面に沿って長手状をなす永久磁石と、前記永久磁石挿入口の内部において前記永久磁石の前記断面の長手方向両端外側に隣接するとともに前記ロータの外周面に近接して設けられた空隙部と、を備え、前記永久磁石がその前記断面の長手方向両端の間において前記永久磁石挿入口の内面に接触するとともに、前記永久磁石及び前記永久磁石挿入口は前記永久磁石の前記断面の長手方向両端の間の箇所において角部を有することを特徴としている。
この構成によれば、空隙部の箇所に、ロータの外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石の移動を阻止するための突起部などの構成を設けることなく、所望の大きさで空隙部が確保される。そして、永久磁石の角部が永久磁石挿入口の内面に引っ掛かるので、永久磁石挿入口の内部におけるロータの外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石の移動が阻止される。
なお、ここで述べる「長手方向」とは、例えば矩形や帯状形状、楕円形、円弧状形状などといった所謂「長手状」をなす形状において、矩形や帯状形状の長辺方向、楕円形の長軸方向、円弧状形状の周方向を意味する。
また、本発明の永久磁石モータは、ロータのロータ軸線方向に沿って延びて開口する永久磁石挿入口と、前記永久磁石挿入口に埋め込まれるとともにロータ軸線方向と直角をなす断面形状がその断面に沿って長手状をなす永久磁石と、前記永久磁石挿入口の内部において前記永久磁石の前記断面の長手方向両端外側に隣接するとともに前記ロータの外周面に近接して設けられた空隙部と、を備え、前記永久磁石がその前記断面の長手方向両端の間において前記永久磁石挿入口の内面に接触するとともに、前記永久磁石及び前記永久磁石挿入口は前記永久磁石の前記断面の長手方向両端と長手方向略中央部とにおける長手方向と略直角をなす幅が各々異なることを特徴としている。
この構成によれば、空隙部の箇所に、ロータの外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石の移動を阻止するための突起部などの構成を設けることなく、所望の大きさで空隙部が確保される。そして、永久磁石の幅の差により永久磁石が永久磁石挿入口の内面に引っ掛かるので、永久磁石挿入口の内部におけるロータの外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石の移動が阻止される。
また、上記構成の永久磁石モータにおいて、前記永久磁石の前記断面形状がV字形状をなすことを特徴としている。
この構成によれば、V字という形状が有するその角部により、永久磁石挿入口の内部におけるロータの外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石の移動が阻止される。
また、上記構成の永久磁石モータにおいて、前記永久磁石の前記断面形状が略円弧状をなすことを特徴としている。
この構成によれば、永久磁石の断面形状が、長手方向両端と長手方向略中央部とにおける長手方向と略直角をなす永久磁石の幅が各々異なるという構成が容易に形成される。
また、上記構成の永久磁石モータにおいて、前記空隙部は、隣接する前記永久磁石に関するロータ周方向外側部がロータ周方向内側部よりロータ軸線方向と直角をなす断面の面積が大きいことを特徴としている。
この構成によれば、空隙部の、永久磁石の減磁が最も発生し易い部分の面積が大きくなる。したがって、その部分における磁気抵抗が増加し、永久磁石の減磁を抑制する効果が一層高められる。
本発明の構成によれば、空隙部の箇所に、ロータの外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石の移動を阻止するための突起部などの構成を設けることなく、空隙部を用いて永久磁石の減磁を効果的に抑制することが可能である。さらに、永久磁石の角部や永久磁石の幅の差により、永久磁石挿入口の内部における永久磁石の移動を防止することが可能な永久磁石モータを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る永久磁石モータの断面図である。 図1に示す永久磁石モータのロータの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る永久磁石モータのロータの断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る永久磁石モータのロータの断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る永久磁石モータのロータの断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る永久磁石モータのロータの断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る永久磁石モータのロータの断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る永久磁石モータを図1〜図7に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る永久磁石モータについて、図1を用いてその構造の概略を説明する。図1は永久磁石モータの断面図である。
永久磁石モータ1は、図1に示すように固定子であるステータ10と、回転子であるロータ20とを備えている。
ステータ10は環状をなす磁性材料で構成されたステータコア11を備えている。ステータコア11は環状をなすステータヨーク12と、そのステータヨーク12の内周部分から径方向内側に突出するように延びるステータティース13とを備えている。ステータティース13の径方向内側の先端部はロータ20の外周面に間隙を隔てて対向している。
ステータティース13はモータ1の周方向に、例えば6個が並べて一周させて配置されている。すなわち、ステータ10には6か所のスロット14が形成されている。ステータティース13は、例えば複数枚の鋼板をモータ軸線方向(図1の紙面に対して垂直をなす方向)に積層して一体として形成されている。
ステータティース13の外周には電気絶縁材料からなるボビンを構成するインシュレータ(図示せず)が装着される。さらに、インシュレータの外側であってスロット14の箇所にはモータ軸線方向に沿って電線が巻きつけられたコイル(図示せず)が形成される。このコイルにはロータ20を回転駆動するための電流が流される。
ロータ20は略円柱状をなす磁性材料で構成され、図1及に示すようにてステータ10の内側に回転可能に配置される回転子である。ロータ20は回転軸21と、その回転軸21の周面に対して変位不能に固定されたロータコア22を備えている。
回転軸21はその両端部が2個のベアリング(図示せず)を介してモータケース(図示せず)などに回転可能に支持されている。なお、ロータ軸線方向はモータ軸線方向と同一であって、図1の紙面に対して垂直をなす方向に延びている。ロータコア22には永久磁石23が埋め込まれている。
続いて、ロータ20の構成について、図1に加えて図2を用いてさらに詳しく説明する。図2は図1に示す永久磁石モータ1のロータ20の断面図である。
ロータ20のロータコア22は、図2に示すようにN極及びS極の2つの磁極が周方向にそって全周にわたって交互に並置されて構成されている。ロータコア22の磁極数は4となっている。ロータコア22の磁極にはそれぞれ1か所ずつ永久磁石挿入口24が設けられ、永久磁石挿入口24に永久磁石23が埋め込まれている。
永久磁石挿入口24は永久磁石23が挿入可能な形状、大きさをなし、ロータ軸線方向に沿って延びて開口している。永久磁石23は永久磁石挿入口24同様、ロータ軸線方向に沿って延びて永久磁石挿入口24に挿入され、埋め込まれている。
永久磁石23はロータ軸線方向と直角をなす断面形状がその断面に沿って長手状をなしている。永久磁石23はその断面の長手方向両端がロータ20の外周面に近接し、その断面の長手方向両端の間において湾曲して長く延びている。なお、図2が永久磁石23のここで述べる断面を示し、図2の一点鎖線が延びる方向が断面の長手方向を示している。
永久磁石23はその断面の長手方向両端の間において永久磁石挿入口24の内面に接触している。そして、その永久磁石挿入口24の内部において永久磁石23の断面の長手方向両端外側に隣接するとともにロータ20の外周面に近接して空隙部25が設けられている。空隙部25はその断面形状が矩形をなし、ロータ20の外周面の接線方向と略平行をなす方向に矩形の長辺が対応するよう配置されている。空隙部25は永久磁石23同様、ロータ軸線方向に沿って延びている。
さらに、永久磁石23及び永久磁石挿入口24は永久磁石23の断面の長手方向両端の間の箇所において複数の角部26を有している。この構成によれば、空隙部25の箇所に、ロータ20の外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石23の移動を阻止するための突起部などの構成を設けることなく、所望の大きさで空隙部25が確保される。そして、永久磁石23の角部26が永久磁石挿入口24の内面に引っ掛かるので、永久磁石挿入口24の内部におけるロータ20の外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石23の移動を阻止することが可能になる。
そして、本発明の上記実施形態の構成によれば、空隙部25の箇所に、ロータ20の外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石23の移動を阻止するための突起部などの構成を設けることなく、空隙部25を用いて永久磁石23の減磁を効果的に抑制することが可能である。さらに、永久磁石23の角部26により、永久磁石挿入口24の内部における永久磁石23の移動を防止することが可能な永久磁石モータ1を提供することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る永久磁石モータについて、図3を用いて説明する。図3は永久磁石モータのロータの断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1及び図2を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第2の実施形態に係る永久磁石モータ1における永久磁石33は、図3に示すようにその断面形状がV字形状をなしている。すなわち、永久磁石33及び永久磁石挿入口34はその断面の長手方向略中央部が屈曲して角部36を備えている。また、空隙部35が永久磁石挿入口34の内部において永久磁石33の断面の長手方向両端外側に隣接するとともにロータ20の外周面に近接して設けられている。
このような第2の実施形態の構成によれば、V字という形状が有するその角部36により、永久磁石33が永久磁石挿入口34の内面に引っ掛かる。したがって、永久磁石挿入口34の内部におけるロータ20の外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石33の移動を阻止することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る永久磁石モータについて、図4を用いて説明する。図4は永久磁石モータのロータの断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1及び図2を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第3の実施形態に係る永久磁石モータ1における永久磁石43は、図4に示すようにその断面形状が略円弧状をなしている。すなわち、永久磁石43及び永久磁石挿入口44はその断面が長手方向略両端の間において滑らかに湾曲し、第1及び第2の実施形態に見られた角部が存在しない。永久磁石43はその断面の長手方向両端の間において永久磁石挿入口44の内面に接触している。また、空隙部45が永久磁石挿入口44の内部において永久磁石43の断面の長手方向両端外側に隣接するとともにロータ20の外周面に近接して設けられている。
そして、永久磁石43及び永久磁石挿入口44は永久磁石43の断面の長手方向両端と長手方向略中央部とにおける長手方向と略直角をなす幅が各々異なる。すなわち、図4に示すように、永久磁石43及び永久磁石挿入口44の長手方向両端の幅W1より長手方向略中央部の幅W2のほうが広くなっている。
このような第3の実施形態の構成によれば、空隙部45の箇所に、ロータ20の外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石43の移動を阻止するための突起部などの構成を設けることなく、所望の大きさで空隙部45が確保される。そして、永久磁石43の幅W1、W2の差により永久磁石43が永久磁石挿入口44の内面に引っ掛かるので、永久磁石挿入口44の内部におけるロータ20の外周面に対して接近、離隔する方向への永久磁石43の移動を阻止することが可能になる。
また、永久磁石43の断面形状が略円弧状をなすので、永久磁石43の断面形状が、長手方向両端と長手方向略中央部とにおける長手方向と略直角をなす永久磁石43の幅が各々異なるという構成を容易に形成することが可能である。
次に、本発明の第4の実施形態に係る永久磁石モータについて、図5を用いて説明する。図5は永久磁石モータのロータの断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1及び図2を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第4の実施形態に係る永久磁石モータ1におけるロータ20は、図5に示すようにその永久磁石挿入口24の内部において永久磁石23の断面の長手方向両端外側に隣接するとともにロータ20の外周面に近接して空隙部27が設けられている。
空隙部27の断面はロータ20の外周面の接線方向と略平行をなす方向に長辺が対応するよう配置された矩形に、三角形状の部分を加えたような形状をなしている。これにより、空隙部27は、隣接する永久磁石23に関するロータ周方向外側部分27a(矩形+三角形部分)がロータ周方向内側部分27b(矩形のみの部分)よりロータ軸線方向と直角をなす断面の面積が大きくなっている。
このような第4の実施形態の構成によれば、空隙部27の、永久磁石23の減磁が最も発生し易い部分であるロータ周方向外側部分27aの面積が大きくなる。したがって、その部分における磁気抵抗が増加し、永久磁石23の減磁を抑制する効果を一層高めることが可能になる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る永久磁石モータについて、図6を用いて説明する。図6は永久磁石モータのロータの断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は前記第1、第2及び第4の実施形態と同じであるので、これらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第5の実施形態に係る永久磁石モータ1におけるロータ20は、図6に示すようにその永久磁石挿入口34の内部において永久磁石33の断面の長手方向両端外側に隣接するとともにロータ20の外周面に近接して空隙部37が設けられている。
空隙部37の断面はロータ20の外周面の接線方向と略平行をなす方向に長辺が対応するよう配置された矩形に、略径方向に沿って延びる別の矩形を加えたような略L字形の形状をなしている。これにより、空隙部37は、隣接する永久磁石33に関するロータ周方向外側部分37aがロータ周方向内側部分37bよりロータ軸線方向と直角をなす断面の面積が大きくなっている。
このような第5の実施形態の構成によれば、空隙部37の、永久磁石33の減磁が最も発生し易い部分であるロータ周方向外側部分37aの面積が大きくなる。したがって、その部分における磁気抵抗が増加し、永久磁石33の減磁を抑制する効果を一層高めることが可能になる。
次に、本発明の第6の実施形態に係る永久磁石モータについて、図7を用いて説明する。図7は永久磁石モータのロータの断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は前記第1、第3及び第5の実施形態と同じであるので、これらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第6の実施形態に係る永久磁石モータ1におけるロータ20は、図7に示すようにその永久磁石挿入口44の内部において永久磁石43の断面の長手方向両端外側に隣接するとともにロータ20の外周面に近接して空隙部47が設けられている。
空隙部47の断面はロータ20の外周面の接線方向と略平行をなす方向に長辺が対応するよう配置された矩形に、略径方向に沿って延びる別の矩形を加えたような略L字形の形状をなしている。これにより、空隙部47は、隣接する永久磁石43に関するロータ周方向外側部分47aがロータ周方向内側部分47bよりロータ軸線方向と直角をなす断面の面積が大きくなっている。
このような第6の実施形態の構成によれば、空隙部47の、永久磁石43の減磁が最も発生し易い部分であるロータ周方向外側部分47aの面積が大きくなる。したがって、その部分における磁気抵抗が増加し、永久磁石43の減磁を抑制する効果を一層高めることが可能になる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、永久磁石の断面の長手方向両端の間の箇所において角部を有する永久磁石及び永久磁石挿入口の形状は第1及び第2の実施形態で用いた形状に限定されるわけではなく、他の形状であっても良い。
同様に、永久磁石の断面の長手方向両端と長手方向略中央部とにおける長手方向と略直角をなす幅が各々異なる永久磁石及び永久磁石挿入口の形状は第3の実施形態で用いた形状に限定されるわけではなく、他の形状であっても良い。例えば、永久磁石43及び永久磁石挿入口44の長手方向両端の幅W1より長手方向略中央部の幅W2のほうが狭くなっていても良い。
また、空隙部の断面形状は上記実施形態で用いた形状に限定されるわけではなく、他の形状であっても良い。
本発明は、永久磁石が埋め込まれたロータを有する永久磁石モータに利用することができる。
1 永久磁石モータ
10 ステータ
20 ロータ
21 回転軸
22 ロータコア
23、33、43 永久磁石
24、34、44 永久磁石挿入口
25、27、35、37、45、47 空隙部
26、36 角部

Claims (5)

  1. ロータのロータ軸線方向に沿って延びて開口する永久磁石挿入口と、
    前記永久磁石挿入口に埋め込まれるとともにロータ軸線方向と直角をなす断面形状がその断面に沿って長手状をなす永久磁石と、
    前記永久磁石挿入口の内部において前記永久磁石の前記断面の長手方向両端外側に隣接するとともに前記ロータの外周面に近接して設けられた空隙部と、を備え、
    前記永久磁石がその前記断面の長手方向両端の間において前記永久磁石挿入口の内面に接触するとともに、前記永久磁石及び前記永久磁石挿入口は前記永久磁石の前記断面の長手方向両端の間の箇所において角部を有することを特徴とする永久磁石モータ。
  2. ロータのロータ軸線方向に沿って延びて開口する永久磁石挿入口と、
    前記永久磁石挿入口に埋め込まれるとともにロータ軸線方向と直角をなす断面形状がその断面に沿って長手状をなす永久磁石と、
    前記永久磁石挿入口の内部において前記永久磁石の前記断面の長手方向両端外側に隣接するとともに前記ロータの外周面に近接して設けられた空隙部と、を備え、
    前記永久磁石がその前記断面の長手方向両端の間において前記永久磁石挿入口の内面に接触するとともに、前記永久磁石及び前記永久磁石挿入口は前記永久磁石の前記断面の長手方向両端と長手方向略中央部とにおける長手方向と略直角をなす幅が各々異なることを特徴とする永久磁石モータ。
  3. 前記永久磁石の前記断面形状がV字形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石モータ。
  4. 前記永久磁石の前記断面形状が略円弧状をなすことを特徴とする請求項2に記載の永久磁石モータ。
  5. 前記空隙部は、隣接する前記永久磁石に関するロータ周方向外側部がロータ周方向内側部よりロータ軸線方向と直角をなす断面の面積が大きいことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の永久磁石モータ。
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