JP5483582B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、コンシクエントポール型構造を採用したロータを有するモータに関するものである。
従来、モータにおいて、ロータコアの周方向に一方の磁極のマグネットが複数埋め込まれてマグネット磁極部が形成されるとともに、各マグネット磁極部間にはロータコアに形成されたコア磁極部がそれぞれマグネット磁極部との各境界部に軸方向から見て一定面積の空隙を以て配置され、コア磁極部を他方の磁極として機能させる所謂コンシクエントポール型構造のロータを有するものが知られている(例えば特許文献1参照)。このようなモータでは、性能の低下を小さく抑えつつもロータのマグネットを半数に減らすことが可能となるため、省資源や低コスト等の点で有利である。
特開平4−71342号公報
ところで、特許文献1のようなコンシクエントポール型構造のロータは、磁束の強制力(誘導)のあるマグネットと、磁束の強制力のないコア磁極部とが混在する磁極にて構成されているため、磁気的にアンバランスが生じ易く、このことが例えばコギングトルクの発生による振動増加等の回転性能の悪化に繋がっている。そこで、例えば特許文献1のロータでは、マグネット磁極部の外周面に軸方向に沿った溝を形成することでマグネット磁極部内での磁束の偏りを抑制し、コギングトルクの低減を図っているが、マグネット磁極部の溝の位置をどのように設定すればより効果的に低振動化できるか等の詳細な構成は明確化されていなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、低振動化を図り、回転性能を向上することができるモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ロータコアの周方向に一方の磁極のマグネットが複数埋め込まれてマグネット磁極部が形成されるとともに、各マグネット磁極部間には前記ロータコアに形成されたコア磁極部がそれぞれマグネット磁極部との各境界部に軸方向から見て一定面積の空隙を以て配置され、前記コア磁極部を他方の磁極として機能させるように構成されたロータと、周方向等間隔に設けられ前記ロータと径方向に対向する複数のティースとその各ティースに装着された巻線とを有するステータとを備えたモータであって、前記マグネット磁極部における前記ティースとの対向面には、周方向に対向する一対の側面部を有する補助溝が凹設され、前記マグネット磁極部の開角度を「M(°)」、前記空隙の開角度を「G(°)」、前記ティースの個数を「L(個)」として、前記マグネット磁極部の周方向中心線から前記補助溝における前記周方向中心線側の側面部までの角度Dが、「D=M/2+G−a×360(°)/L」(但しaは自然数)を満たすように構成されたことを特徴とする。
この発明では、ティースの先端部の周方向一端がコア磁極部の周方向一端と径方向に重なるときに、そのコア磁極部の隣のマグネット磁極部の補助溝の側面部が、前記ティースから周方向に順に数えてa個目のティースの周方向一端と径方向に重なる。このとき、補助溝で生じるコギングトルクがコア磁極部の周方向一端で生じるコギングトルクを小さく抑えるキャンセル成分となるため、モータ全体で生じるコギングトルクの低減が可能となり、ロータの回転性能を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記補助溝は、前記マグネット磁極部の周方向中心線に対して線対称になるように周方向に一対並設されたことを特徴とする。
この発明では、補助溝がマグネット磁極部の両隣のコア磁極部にそれぞれ対応して一対設けられるため、コギングトルクのより一層の低減が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータにおいて、前記ステータの巻線が分布巻で構成されていることを特徴とする。
この発明では、巻線が分布巻で構成されたステータを有するモータにおいてコギングトルクの低減が可能となり、ロータの回転性能を向上させることができる。
従って、上記記載の発明によれば、低振動化を図り、回転性能を向上することができる。
(a)本実施形態のモータの概略構成図、(b)同図(a)の一部拡大図、(c)セグメント導体の一部斜視図。 (a)ロータが回転角R1の状態のモータの模式図、(b)ロータが回転角R2の状態のモータの模式図。 ロータの回転角とコギングトルクとの関係を示す特性図。 開角度A,Bとトルクとの関係を示す特性図。 開角度A,Bとトルクリップルとの関係を示す特性図。 開角度A,Bとコギングトルクとの関係を示す特性図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態のインナロータ型のモータ1は、略円環状のステータ2の内側にロータ3が配置されて構成されている。
ステータ2は、円筒部11と円筒部11から径方向内側に延びて周方向に複数(本実施形態では60個)設けられるティース12とを有するステータコア4を備える。尚、ステータコア4は、透磁率の高い金属製の板状部材よりなる積層部材が軸方向に積層されて構成されている。ステータコア4の各ティース12間には、ロータ3を回転させる磁界を発生させるためのセグメント巻線13が挿入されるスロットSが形成されている。スロットSは、軸方向から見て断面が径方向に沿った長方形であり、スロットSの個数は、ティース12の個数と同数(本実施形態では60個)となっている。尚、ティース12とセグメント巻線13との間には、図示しないインシュレータが介在されている。
ステータ2のセグメント巻線13は、断面四角形状であり、多相(本実施形態では3相)の分布巻とされている。セグメント巻線13は、ティース12間のスロットSを軸方向(紙面直交方向)に貫通するようにスロットS内に配置されるスロット挿入部14aと、スロットSから軸方向に突出するスロット突出部14bと、折り曲げ部14cとを有する複数のセグメント導体14(図1(c)参照)を相毎に有している。そして、その相毎の各セグメント導体14は、径方向に隣り合うスロット突出部14b(スロットSから突出するスロット挿入部14aの端部)同士で溶着により電気的に接続されて周方向に連続する導線として構成される。尚、各セグメント導体14は、導体板が折り曲げ加工されてなり、略U字状に形成されており、U字の平行直線部に相当する一対のスロット挿入部14aは、周方向に複数(6個)のティース12を跨いで離間した2つのスロットS内にそれぞれ配置されるようになっている。
ロータ3は、図1(a)(b)に示すように、回転軸21の外周面に外嵌された略円環状のロータコア22を有する。そして、ロータコア22の外周部の周方向に(72°間隔に)N極のマグネット23が5個埋め込まれてマグネット磁極部24が形成されている。つまり、マグネット磁極部24は、マグネット23と、そのマグネット23の外周側に位置するロータコア22部分(外周部25)とを有している。
本実施形態のロータコア22に埋め込まれるマグネット23は、略直方体形状に形成され、ロータ3の軸方向から見て長手方向が径方向の直交方向に沿って配置されている。各マグネット磁極部24間には、ロータコア22に一体形成されたコア磁極部26がそれぞれマグネット磁極部24との各境界部に軸方向から見て一定面積の空隙27を以て配置されている。尚、空隙27の外周側には、マグネット磁極部24の外周部25とコア磁極部26とを繋ぐ連結部28が形成されている。そして、外周部25、コア磁極部26及び連結部28の連続する各外周面によって、ロータ3の外周面が形成されている。
マグネット磁極部24及び空隙27は、マグネット磁極部24の周方向中心線Qに対して線対称となるように形成されている。また、各空隙27は一定の面積とされるとともに、ロータコア22の軸方向の全体に渡って(一定面積が維持されたまま)形成されている。各マグネット磁極部24及びコア磁極部26は等角度(36°)間隔に交互に配置され、ロータ3は、N極のマグネット磁極部24に対してコア磁極部26をS極として機能させる10磁極の所謂コンシクエントポール型にて構成されている。尚、ロータ3の極対数はマグネット23と同数であり、本実施形態では極対数は「5」となっている。尚、セグメント導体14がティース12を跨ぐ本数は、(スロット数/磁極数)により決定されるようになっている。
尚、本実施形態のステータ2は、ロータ3のマグネット23の個数(極対数)を「p」(但しpは2以上の整数)、セグメント巻線13の相数を「m」として、ティース12の個数「L」が、「L=2×p×m×n(個)」(但し「n」は自然数)となるように構成されている。そして、本実施形態では、この数式に基づいて、ティース12の個数「L」は、L=2×5(マグネット23の個数)×3(相数)×2=60(個)に設定されている。
マグネット磁極部24の外周部25の外周面(ティース12との対向面)には、マグネット磁極部24の周方向中心線Qに対して線対称となる位置に設けられた一対の補助溝31,32が形成されている。補助溝31,32は互いに同形状をなし、周方向に対向する一対の側面部31a,31b(側面部32a,32b)を有している。尚、補助溝31,32の側面部のうち、内側(周方向中心線Q側)のものを側面部31a,32aとし、外側(マグネット磁極部24の周方向端部側)のものを側面部31b,32bとしている。また、各補助溝31,32は軸方向に直線状に延びている。
ここで、マグネット磁極部24の外周面におけるロータ3の軸線Cを中心とする開角度を「M(°)」、空隙27の軸線Cを中心とする開角度を「G(°)」、ティース12の個数を「L(個)」として、補助溝31,32の位置角度D(マグネット磁極部24の周方向中心線Qから補助溝31,32の側面部31a,32aまでの角度D)は、「D=M/2+G−a×360(°)/L」(但しaは自然数)となるように設定されている(図2参照)。尚、空隙27の開角度Gは、空隙27の最も外周側の部分の開角度(即ち、連結部28の外周面の開角度)としている(図1(b)参照)。上記数式中の「360(°)/L」は、ティース12の周方向一方の端部間の軸線Cを中心とする角度を示している。
補助溝31,32の位置角度Dが上記のように設定されることにより、図2(a)に示すように、任意のティース12(図2(a)中、右端のティース12b)の先端部12aの周方向一端12xがコア磁極部26の周方向一端26xと径方向に重なるときに、そのコア磁極部26と回転方向側で隣り合うマグネット磁極部24の補助溝31の側面部31aが、ティース12bから周方向(左側)に順に数えてa個目(図2の例では3個目)のティース12(図2(a)中、ティース12c)の周方向一端12xと径方向に重なるようになっている。また同様に、図2(b)に示すように、任意のティース12(図2(a)中、左端のティース12d)の先端部12aの周方向他端12yがコア磁極部26の周方向他端26yと径方向に重なるときに、そのコア磁極部26と反回転方向側で隣り合うマグネット磁極部24の補助溝32の側面部32aが、ティース12dから周方向(左側)に順に数えて3個目のティース12eの周方向他端12yと径方向に重なるようになっている。尚、上記した「径方向に重なる」とは、それぞれが径方向の一直線上に位置するということを表している。
ここで、ロータ3の回転時におけるコギングトルク波形を図3に示す。図3中の破線の波形は、コギングトルクの主成分の波形(マグネット磁極部24に補助溝31,32が形成されていない構成におけるコギングトルク波形)であり、1点鎖線の波形は、補助溝31,32により生じるコギングトルク波形である。そして、実線の波形は、本実施形態のモータ1にて生じるコギングトルクの波形であり、コギングトルクの主成分の波形(破線の波形)と補助溝31,32により生じるコギングトルク波形(1点鎖線の波形)とを合成したものである。
この図3における回転角R1は、図2(a)に示す状態でのロータ3の回転角である。この回転角R1では、コア磁極部26の周方向一端26xとティース12bの周方向一端12xとが径方向に重なるため、この径方向に重なる部分に磁束が集中し易くなり、その結果、コギングトルクの主成分はマイナス側に大きくなっている。このとき、補助溝31の側面部31aは、ティース12cの周方向一端12xと径方向に重なるため、この径方向に重なる部分に磁束が集中し易くなり、その結果、補助溝31,32により生じるコギングトルクはプラスのピークとなっている。これにより、回転角R1でのコギングトルクの主成分及び補助溝31,32により生じるコギングトルクは、互いに打ち消し合うようになっており(図3の実線の波形を参照)、ロータ3の回転時に生じるコギングトルクが低減されるようになっている。
また、図3における回転角R2は、図2(b)に示す状態でのロータ3の回転角である。この回転角R2においても上記した回転角R1と同様に、コギングトルクの主成分及び補助溝31,32により生じるコギングトルクは、互いに打ち消し合うようになっており、ロータ3の回転時に生じるコギングトルクが低減されるようになっている。また、図3に示すように、コギングトルクの主成分と補助溝31,32により生じるコギングトルクとは、ロータ3の回転角によらず逆位相(プラスマイナスが逆)であり、補助溝31,32により生じるコギングトルクは、ロータ3の回転角によらずコギングトルクの主成分に対するキャンセル成分となっている。そのため、モータ1全体で生じるコギングトルクの低減が可能となり、ロータ3の回転性能が向上されるようになっている。
また、上記数式中のaの最も適切な値は次の考えにより求められ、aをその値に設定すれば最も効果的にコギングトルクを減少させることができるようになっている。セグメント導体14がティース12を跨ぐ本数は、前述したように(スロット数/磁極数)であり、その半分となる位置に補助溝31,32を配置すれば、コギングトルクを小さく抑えるキャンセル成分(補助溝31,32により生じるコギングトルク)が周方向にバランスよく配置され、より効果的である。故に、aは、ティース12の個数(スロット数)を「L」、ロータ3の磁極数を「E」として、「a=L/(E×2)」の式で求めるのが好ましく、上記実施形態では、a=60/(10×2)=3のときにコギングトルクを効果的に減少させることができるようになっている。
尚、本実施形態において、マグネット磁極部24の周方向中心線Qからそのマグネット磁極部24の周方向端部24aまでの軸線Cを中心とする開角度Aと、マグネット磁極部24の周方向中心線Qからそのマグネット磁極部24の周方向端部24aと空隙27を介して対向するコア磁極部26の周方向端部26aまでの開角度B(開角度A,Bともに図1(b)参照)を変化させたときのトルク、トルクリップル及びコギングトルクをそれぞれ図4、図5及び図6に示す。尚、開角度Aは、換言すれば、マグネット磁極部24の周方向中心線Qから空隙27のマグネット磁極部24側の端までの開角度であり、開角度Bは周方向中心線Qから空隙27のコア磁極部26側の端までの開角度である。また、開角度Aは、前述のマグネット磁極部24の開角度Mの半分と等しく、開角度Bは、開角度Aに空隙27の開角度Gを足し合わせた角度と等しい。
図4では、開角度A,Bを変化させたときのトルクが示され、A=15.3、且つB=19としたときのトルクを100%としている。この図4から、開角度Aが15.3≦A≦16.1の範囲内であり、開角度Bが19.0≦B≦31.0の範囲内ではトルクが比較的安定する良好な範囲であり、更に、開角度Aが同じく15.3≦A≦16.1の範囲内であり、開角度Bが21.0≦B≦25.0の範囲内ではトルクが最大で105%程度にまで増大するより良好な範囲であることがいえる。
図5では、開角度A,Bを変化させたときのトルクが示され、A=15.3、且つB=19としたときのトルクリップルを100%としている。この図5から、開角度Aが15.3≦A≦18.7の範囲内であり、開角度Bが23.0≦B≦27.0の範囲内ではトルクリップルを低減できる良好な範囲であり、開角度Aが17.8≦A≦18.7の範囲内の場合には、開角度Bが26.0≦B≦27.5の範囲内でトルクリップルを更に低減できるより良好な範囲であることがいえる。
図6では、開角度A,Bを変化させたときのトルクが示され、A=15.3、且つB=19としたときのコギングトルクを100%としている。この図6から、開角度Aが15.3≦A≦18.7の範囲内であり、開角度Bが19.0≦B≦27.5の範囲内ではコギングトルクが比較的安定して低い良好な範囲であり、更に、開角度Aが同じく15.3≦A≦18.7の範囲内であり、開角度Bが26.0≦B≦27.0の範囲内ではコギングトルクを100%以下に低減できるより良好な範囲であることがいえる。また、開角度Aが15.3≦A≦17.0の範囲内の場合には、開角度Bが21.5≦B≦23.0の範囲内においてもコギングトルクを100%以下にまで低減できるより良好な範囲であることがいえる。
以上のことを考慮して、トルクを向上しつつ又はトルクの低減を抑えつつ、トルクリップル及びコギングトルクを低減できる範囲内の値に開角度A,Bを設定することが望ましい。具体的には、開角度Aを15.3≦A≦18.7の範囲内に、開角度Bを23.0≦B≦27.0の範囲内にそれぞれ設定すれば、トルクを安定させつつも、トルクリップル及びコギングトルクを安定して低減させることができるようになっている。更に、開角度Aを17.8≦A≦18.7の範囲内に、開角度Bを26.0≦B≦27.0の範囲内にそれぞれ設定すれば、トルクを安定させつつも、トルクリップル及びコギングトルクをより低減させることができるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)マグネット磁極部24の外周面には、周方向に対向する一対の側面部31a,31b(側面部32a,32b)を有する補助溝31,32が凹設され、マグネット磁極部24の開角度を「M(°)」、空隙27の開角度を「G(°)」、ティース12の個数を「L(個)」として、マグネット磁極部24の周方向中心線Qから補助溝31,32における周方向中心線Q側の側面部までの角度Dが、「D=M/2+G−a×360(°)/L」(但しaは自然数)を満たすように構成される。このため、例えばティース12bの先端部12aの周方向一端12xがコア磁極部26の周方向一端26xと径方向に重なるときに、そのコア磁極部26の隣のマグネット磁極部24の補助溝31の側面部31aが、ティース12bから周方向に順に数えてa個目のティース12cの周方向一端12xと径方向に重なる。このとき、補助溝31,32で生じるコギングトルクがコア磁極部26の周方向一端26xで生じるコギングトルクを小さく抑えるキャンセル成分となるため、モータ1全体で生じるコギングトルクの低減が可能となり、ロータ3の回転性能を向上させることができる。
(2)補助溝31,32は、マグネット磁極部24の周方向中心線Qに対して線対称になるように周方向に一対並設される。即ち、補助溝31,32がマグネット磁極部24の両隣のコア磁極部26にそれぞれ対応して一対設けられるため、コギングトルクのより一層の低減が可能となる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、a=3としたが、これに特に限定されるものではなく、aを3以外の値としてもよい。
・上記実施形態では、マグネット磁極部24に一対の補助溝31,32を形成したが、
これ以外に例えば、補助溝を1つとしてもよい。
・上記実施形態のロータ3において、マグネット23の形状や、マグネット磁極部24の外周部25、コア磁極部26及び連結部28を含むロータコア22の形状を適宜変更してもよい。例えば、連結部28がない構成としてもよい。
・上記実施形態では、マグネット23をN極とし、コア磁極部26をS極として機能させるように構成したが、反対にマグネット23をS極とし、コア磁極部26をN極として機能させるように構成してもよい。
・上記実施形態では、マグネット磁極部24とコア磁極部26をそれぞれ5つで構成した10磁極のロータ3に適用したが、ロータ3の磁極数を適宜変更してもよい。これに伴い、ステータ2側の磁極数(スロット数)も適宜変更する。
・上記実施形態についての数値範囲は、状況等に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ステータ2の巻線がセグメント巻線13で構成されたが、特にこれに限定されるものではなく、連続線をティース12に巻回する構成としてもよい。
・上記実施形態では、インナロータ型のモータ1に適用したが、アウタロータ型のモータに適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記マグネット磁極部の周方向中心線からそのマグネット磁極部の周方向端部までの開角度Aが15.3≦A≦18.7の範囲内に設定され、前記マグネット磁極部の周方向中心線からそのマグネット磁極部の周方向端部と前記空隙を介して対向する前記コア磁極部の周方向端部までの開角度Bが23.0≦B≦27.0の範囲内に設定されていることを特徴とするモータ。同構成によれば、トルクを安定させつつも、トルクリップル及びコギングトルクを安定して低減させることができる。
(ロ)付記(イ)に記載のモータにおいて、前記開角度Aが17.8≦A≦18.7の範囲内に設定され、前記開角度Bが26.0≦B≦27.0の範囲内に設定されていることを特徴とするモータ。同構成によれば、トルクリップル及びコギングトルクをより低減させることができる。
1…モータ、2…ステータ、3…ロータ、12…ティース、22…ロータコア、23…マグネット、24…マグネット磁極部、26…コア磁極部、27…空隙、31,32…補助溝、31a,31b,32a,32b…側面部、G…空隙の開角度、M…マグネット磁極部の開角度、Q…マグネット磁極部の周方向中心線。

Claims (3)

  1. ロータコアの周方向に一方の磁極のマグネットが複数埋め込まれてマグネット磁極部が形成されるとともに、各マグネット磁極部間には前記ロータコアに形成されたコア磁極部がそれぞれマグネット磁極部との各境界部に軸方向から見て一定面積の空隙を以て配置され、前記コア磁極部を他方の磁極として機能させるように構成されたロータと、
    周方向等間隔に設けられ前記ロータと径方向に対向する複数のティースとその各ティースに装着された巻線とを有するステータと
    を備えたモータであって、
    前記マグネット磁極部における前記ティースとの対向面には、周方向に対向する一対の側面部を有する補助溝が凹設され、
    前記マグネット磁極部の開角度を「M(°)」、前記空隙の開角度を「G(°)」、前記ティースの個数を「L(個)」として、
    前記マグネット磁極部の周方向中心線から前記補助溝における前記周方向中心線側の側面部までの角度Dが、
    「D=M/2+G−a×360(°)/L」(但しaは自然数)
    を満たすように構成されたことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記補助溝は、前記マグネット磁極部の周方向中心線に対して線対称になるように周方向に一対並設されたことを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記ステータの巻線が分布巻で構成されていることを特徴とするモータ。
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