JP2013122401A - 画像処理システム - Google Patents

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成樹 田坂
Yuta Imai
友太 今井
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Abstract

【課題】 ランダムに供給される多量のワークに対して高速で画像処理を行えるようにする。
【解決手段】 画像処理システム1において、ランダムに多量に供給される錠剤Tを撮像するラインセンサカメラ110、130と、ラインセンサカメラ110、130により撮像された錠剤Tの画像データを記憶するバッファメモリと、バッファメモリにより記憶された画像データの輝度を判定する輝度判定手段と、輝度判定手段により判定された画像データの輝度が一定レベル以上であってかつその状態が一定スパン以上続いた場合に、バッファメモリにより記憶された当該画像データを切り出すとともに、切り出された画像データのみを画像処理部20が画像処理データとして取り込むように制御する制御部10とを設けた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ランダムに供給される多量のワークに対してより高速に画像処理を行えるようにするための画像処理システムに関する。
ランダムに供給されるワークに対して簡単かつ効率的に印刷を行える印刷装置として、特開2011−20325号公報に示すようなものが、本願出願人により提案されている。この印刷装置では、所定の撮影エリア内に導入されたワークをCCDカメラにより撮影し、このCCDカメラで撮影された画像に基づいて、ワークの位置および姿勢等を含むワーク情報を検出し、当該ワーク情報に基づいて、ワークに作成すべき印刷パターンを生成し、当該印刷パターンに基づいてワークに印刷を行うようにしている。
この場合には、供給されるワークの位置、姿勢等が揃ってなくランダムであっても、ワークを1個ずつ位置決めする必要がなくなり、しかも複数のワークに対して一括して処理を行えるので、印刷処理を効率化でき、高速処理が可能になる。また、ワークを搬送するのに、ワークの形状に応じた搬送コンベアを用意する必要がなくなり、ワークの搬送手段を簡略化できる。
上記公報に示すものでは、ワークの撮像手段として、CCDカメラのようなエリアセンサカメラを用いているため、ワーク情報の検出の際には、各撮影エリアで撮影された各画像をつなぎ合わせて処理する必要が生じる。ところが、ランダムに供給される多量のワークに対して検出や印刷処理を行うようなアプリケーションにおいては、各撮影エリアからワークがはみ出す状態が頻繁に発生するため、エリアセンサカメラは、このようなアプリケーションに必ずしも適切な撮像手段とはいえない。
その一方、エリアセンサカメラの代わりに、ラインセンサカメラを採用して処理を行うようにすることも考えられる。ラインセンサカメラでは、一度に撮影される画像が一画素列分の画像であるが、ワークの搬送方向に沿って連続した1枚の画像が得られるので、一度に多量のワークがランダムに供給されるアプリケーションに好適の撮像手段であるといえる。
ところが、ラインセンサカメラで撮影した画像は、一般に、高解像度であるため、得られたすべての画像データを汎用パソコン等のソフトウエアで処理しようとすると、処理速度が追いつかない状態が発生し得る。このため、ワークの搬送速度を上げるにも限界があった。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、ランダムに供給される多量のワークに対して高速で画像処理を行える画像処理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理システムは、ランダムに供給されるワークを撮像するための撮像手段と、撮像手段により撮像されたワークの画像データを記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶された画像データの輝度を判定する輝度判定手段と、輝度判定手段により判定された画像データの輝度が一定レベル以上であってかつその状態が一定スパン以上続いた場合に、記憶手段により記憶された当該画像データを切り出すとともに、切り出された画像データのみを画像処理用データとして取り込むよう制御する制御手段とを備えている(請求項1参照)。
本発明においては、ランダムに供給されるワークが撮像手段により撮像され、撮像されたワークの画像データが記憶手段により記憶されるとともに、記憶手段により記憶された画像データの輝度が、輝度判定手段により判定される。そして、輝度判定手段により判定された画像データの輝度が一定レベル以上であってかつその状態が一定スパン以上続いた場合に、記憶手段により記憶された当該画像データを切り出すとともに、切り出された画像データのみを画像処理用データとして取り込むよう、制御手段により制御される。
この場合には、ランダムに供給されて撮像されたワークの画像データのすべてを画像処理用データとして取り込むのではなく、記憶手段に一旦記憶された画像データのうち、輝度レベルが一定レベル以上であってかつその状態が一定スパン以上続いたもののみを切り出して取り込むようにしたので、記憶手段から取り出されて画像処理されるべき画像データの量を減らすことができ、これにより、ワークが多量に供給される場合でも、高速で画像処理を行えるようになる。
また、本発明においては、輝度判定手段により判定された画像データの輝度が一定レベルより低い場合に、制御手段が記憶手段により記憶された画像データを破棄するよう制御する(請求項2参照)。この場合には、ランダムに供給されて撮像されたワークの画像データのすべてが記憶手段により記憶され続けるのではなく、記憶手段に一旦記憶された画像データのうち、輝度レベルが低いものを記憶手段から破棄するようにしたので、記憶手段から取り出されて画像処理されるべき画像データの量を減らすことができ、これにより、ワークが多量に供給される場合でも、高速で画像処理を行えるようになる。
本発明においては、撮像手段がラインセンサカメラにより構成されている(請求項3参照)。この場合には、撮像手段により得られる画像データのデータ量が増大するが、このような場合であっても、本発明によれば、記憶手段から取り出されて画像処理されるべき画像データの量を減らすことにより、高速で画像処理を行える。
本発明においては、ラインセンサカメラが、ワークに対して印字処理が行われる前のワークを撮像する第1のラインセンサカメラと、ワークに対して印字処理が行われた後のワークを撮像する第2のラインセンサカメラとから構成されている(請求項4参照)。
この場合には、第1のラインセンサカメラにより得られるワークの画像データは、ワークの位置、姿勢(向き)、外観等を含んでおり、第2のラインセンサカメラにより得られるワークの画像データは、ワークの位置、姿勢(向き)、外観等のほか、印字情報を含んでいる。したがって、この場合には、印字処理されるべきワークの検出、および印字処理された後のワークの検査を多量のワークに対して高速で行える。
本発明においては、制御手段により切り出される画像データが、ワークの位置、姿勢(向き)、外観(表裏の別および不良品の有無等を含む)、または印字情報を含むワーク情報を有している(請求項5参照)。この場合には、多量に供給されるワークに対して、ワークの検出、検査、および不良品検出等を高速で行える。なお、ワークの不良品には、ワークの欠けや破損のほか、異物の付着等が含まれる。
本発明においては、画像処理が、ワークへの印字処理後に、ワークの印字面の画像に、予め記憶されていた所定の印字パターンを重ね合わせる画像認識処理(つまりパターンマッチング処理)を含んでいる(請求項6参照)。この場合には、ワークが多量に供給される場合でも、印字検査を高速で行える。
本発明においては、ワークが小物品であり(請求項6参照)、または錠剤である(請求項7参照)。本発明は、ワークとして、これら小物品や錠剤が多量に供給されるようなアプリケーションに好適のシステムであって、高速で画像処理を行える。
以上のように本発明によれば、ランダムに供給されて撮像されたワークの画像データのすべてを画像処理用データとして取り込むのではなく、記憶手段に一旦記憶された画像データのうち、輝度レベルが一定レベル以上であってかつその状態が一定スパン以上続いたもののみを切り出して取り込むようにしたので、記憶手段から取り出されて画像処理されるべき画像データの量を減らすことができ、これにより、ワークが多量に供給される場合でも、高速で画像処理を行えるようになる。
本発明の一実施例による画像処理システムが採用された錠剤印刷装置の平面概略図であって、錠剤印刷装置における検出用ラインセンサカメラおよび検査用ラインセンサカメラの各撮影ライン、ならびにインクジェットプリンタのヘッド位置を示している。 図1の正面概略図である。 図2の一部拡大詳細図であって、検出用ラインセンサカメラ、検査用ラインセンサカメラおよびインクジェットプリンタを示している。 前記画像処理システムの概略ブロック構成図である。 前記画像処理システムにおける制御フローを示すフローチャートである。 前記検出用または検査用ラインセンサカメラ(図3)における各画素列を錠剤とともに示す平面図である。 前記検出用または検査用ラインセンサカメラ(図3)で撮像された画像データの輝度を数値化して示したものであって、図6の錠剤の配置に対応している。
以下、本発明の一実施例による画像処理システムについて、添付図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本実施例による画像処理システムが採用された錠剤印刷装置を示している。これらの図に示すように、錠剤印刷装置100は、図示しない供給源(例えばホッパ)から供給されてきた多数の錠剤(タブレット)Tを矢印A方向にランダムに搬送する搬送コンベア101と、搬送コンベア101による搬送中に各錠剤Tを検出するための検出用(第1の)ラインセンサカメラ(撮像手段)110と、検出用ラインセンサカメラ110で検出された各錠剤Tの検出データに基づいて搬送中の各錠剤Tに印刷を行うインクジェットプリンタ(IJP)120と、インクジェットプリンタ120による各錠剤Tへの印刷状態を検査するための検査用(第2の)ラインセンサカメラ(撮像手段)130とを備えている。
ここでは、錠剤Tとして、表裏いずれ一方の面に割線のある割線錠を例にとって示しているが、本発明が適用されるワークは、割線錠に限定されず、素錠(裸錠)やFC(Film Coating)錠、糖衣錠を含む任意の剤形の錠剤のほか、平錠やR錠を含む任意の形状の錠剤でよい。さらに、本発明は、錠剤以外の薬剤のみならず、ICチップ、ボタン電池、工具のバイトチップ等の種々の小物部品のワークにも適用可能である。
搬送コンベア101は、例えばタイミングベルトから構成されており、その上流端および下流端はそれぞれタイミングプーリ102、103に巻き掛けられている。タイミングプーリ103の回転軸には、サーボモータ104が駆動連結されており、サーボモータ104には、サーボモータ104を介してタイミングプーリ103の回転位置を検出することにより、搬送コンベア101の移動位置を検出するためのロータリーエンコーダ105が取り付けられている。
図3に示すように、検出用ラインセンサカメラ110は、ラインセンサ(CMOSセンサ)111と、レンズマウント112を介してラインセンサ111に取り付けられたカメラレンズ113とを有している。検出用ラインセンサカメラ110の撮影ライン110L(図1参照)は、搬送コンベア101の幅方向に配置されている。したがって、搬送コンベア101による錠剤Tの搬送中に検出用ラインセンサカメラ110による撮影(ラインスキャン)を開始すると、搬送コンベア101の停止中には1画素列分のデータ(ラインデータ)であっても、搬送コンベア101が移動することで、エリアセンサに比べて大きな画素数のエリアデータが連続して得られることになる。なお、図3においては、図示の便宜上、錠剤Tを省略して示している。
このように、検出用ラインセンサカメラ110は、連続した撮像が可能であるので、ロータリーエンコーダ105の番地データと検出用ラインセンサカメラ110の検出データとを合成することができ、このとき、錠剤Tの搬送位置と撮像データ(画像データ)が常に一致しているため、錠剤Tの正確な検出が可能になる。
検出用ラインセンサカメラ110のラインセンサ111により検出される錠剤Tの検出データは、錠剤Tの種別や位置、姿勢(向き)、外観(例えば表裏のいずれかや不良品か否か等)に関する情報を含んでいる。また、撮影時には、検出用ラインセンサカメラ110は、錠剤Tの移動速度(つまり搬送コンベア101の搬送速度)と同期している。
検査用ラインセンサカメラ130についても、検出用ラインセンサカメラ110と同様の構成を有しており、図3に示すように、ラインセンサ(CMOSセンサ)131と、レンズマウント132を介してラインセンサ131に取り付けられたカメラレンズ133とを有している。また、検査用ラインセンサカメラ130の撮影ライン130L(図1参照)についても、検出用ラインセンサカメラ110の撮影ライン110Lと同様に、搬送コンベア101の幅方向に配置されている。したがって、搬送コンベア101による錠剤Tの搬送中に検査用ラインセンサカメラ130による撮影(スキャン)を開始すると、搬送コンベア101の停止中には1画素列分のデータ(ラインデータ)であっても、搬送コンベア101が移動することで、エリアセンサに比べて大きな画素数のエリアデータが連続して得られることになる。
このように、検査用ラインセンサカメラ130は、連続した撮像が可能であるので、ロータリーエンコーダ105の番地データと検出用ラインセンサカメラ130の検出データとを合成することができ、このとき、錠剤Tの搬送位置と撮像データ(画像データ)が常に一致しているため、錠剤Tに対して正確な検査が可能になる。
検査用ラインセンサカメラ130のラインセンサ131により検出される錠剤Tの検査データは、印字にかすれがないか、印字が所定の位置にされているか等の印字に関する情報を含んでいる。また、撮影時には、検査用ラインセンサカメラ130についても、錠剤Tの移動速度(つまり搬送コンベア101の搬送速度)と同期している。
検査用ラインセンサカメラ130により、印刷不良等の不良品が検出された場合、当該不良品の位置情報は、搬送コンベア101上の情報として登録され、当該不良品は、図示しない不良品排出部により系外排出されるようになっている。
検出用ラインセンサカメラ110の下方には、搬送コンベア101上の錠剤に向かって(正確には検出用ラインセンサカメラ110の撮影ライン110Lに向かって)光を照射する一対の照明ユニット(例えばLED照明ユニット)115が設けられており、同様に、検査用ラインセンサカメラ130の下方には、搬送コンベア101上の錠剤に向かって(正確には検査用ラインセンサカメラ130の撮影ライン130Lに向かって)光を照射する一対の照明ユニット135(例えばLED照明ユニット)が設けられている。
ここで、錠剤は、一般に白色のものが多いため、搬送コンベア101の表面を黒色にするのが好ましい。これは、検出用および検査用ラインセンサカメラ110、130による撮影時にコントラストを強く(つまりコントラスト比を大きく)して、錠剤とその周囲との間の輝度の差が大きくなるようにするためである。
図3に示すように、検出用ラインセンサカメラ110と検出用ラインセンサカメラ130の間に設けられたインクジェットプリンタ(IJP)120は、好ましくはラインヘッド型のインクジェットヘッド(IJPヘッド)121を有している。インクジェットヘッド121は、支持プレート122に取り付けられており、搬送コンベア101の幅方向に配置されている(図1参照)。また、インクジェットプリンタ120は、錠剤印刷装置100の前面パネル123に貫通形成された開孔123aに対して前後方向(図3紙面垂直方向)に出没可能に設けられている。
インクジェットヘッド121は、例えばピエゾ方式を採用しているが、その印刷の際には、検出用ラインセンサカメラ110で検出された各錠剤Tの位置、姿勢(向き)、表裏等の情報データが高速処理されて、その処理結果に基づいて、インクジェットヘッド121の何番目のノズルからインクを吐出させるかのデータがインクジェットヘッド121に送られている。
また、印刷時には、インクジェットプリンタ120の印字タイミングは、錠剤Tの移動速度(つまり搬送コンベア101の搬送速度)と同期しており、これにより、移動中の錠剤Tに正確に印刷処理を施すことができる。
次に、本実施例による画像処理システムの概略ブロック構成について、図4を用いて説明する。
同図に示すように、この画像処理システム1は、制御部10を有している。制御部10は、図示していないが、CPUやMPUのような処理装置(判定手段・制御手段)のほか、メインメモリおよびバッファメモリ(記憶手段)を有している。制御部10の入力ポートには、上述した検出用ラインセンサカメラ110、検査用ラインセンサカメラ130およびエンコーダ105が接続され、さらに、その他の入力部11が接続されている。制御部10の出力ポートには、上述したサーボモータ104およびその他の出力部13が接続されている。また、
また、制御部10には、画像処理部20が接続されている。画像処理部20は、検出用ラインセンサカメラ110で撮影されて検出された各錠剤の検出データに基づいて各錠剤に印刷すべき印刷パターンを作成するとともに、各錠剤への印刷後において、検査用ラインセンサカメラ130で撮像された各錠剤の画像データに、予め記憶されていた所定の印字パターンを重ね合わせる画像認識処理を行うためのものであり、汎用パソコン等に組み込まれたソフトウエアで構成されている。画像処理部20には、IJPヘッド121を駆動制御するIJPコントローラ125が接続されている。
次に、本画像処理システム1による制御フローについて、図5ないし図7を用いて説明する。
まず、図5のステップS1では、検出用および検査用ラインセンサカメラ110、130をオンにして撮像を開始する。次に、ステップS2では、サーボモータ104を駆動して、搬送コンベア101の搬送を開始する。ステップS3では、搬送コンベア101に対して錠剤Tの供給を開始する。錠剤Tは、搬送コンベア101の上流端(図1左端)に対してランダムに供給される。図1では、錠剤Tの表裏いずれかの面に割線が形成された割線錠が示されている。供給された錠剤Tは、表裏がばらばらで、割線の向きもまちまちになっており、その状態のまま、搬送コンベア101の下流側(図1右側)に向かって同図矢印A方向に搬送される。ここでは、割線のない側の面に印字を行う場合を例にとる。
各錠剤Tは、搬送コンベア101による搬送中に、撮影ライン110Lの位置において、検出用ラインセンサカメラ110により撮影されて検出され、次に、インクジェットプリンタ120のIJPヘッド121により印字処理が施され、その後、撮影ライン130Lの位置において、検査用ラインセンサカメラ130により撮影されて検査される。
図5のステップS4では、各ラインセンサカメラ110、130により撮像された画像データのバッファリングを開始する。すなわち、各ラインセンサカメラ110、130により撮像された画像データは、制御部10のバッファメモリ内に順次格納される。
次に、ステップS5では、バッファメモリ内に格納された画像データの輝度について、一定レベル以上か否か判断する。ステップS5での判断が「Yes」であれば、ステップS6に移行して、当該輝度が一定スパン以上続いているか否か判断する。ステップS6での判断が「Yes」であれば、ステップS7に移行する。
上述したように、本実施例では、搬送コンベア101を黒色にすることにより、一般に白色が多い錠剤との間のコントラスト比を高めることで、錠剤Tを撮影したときに錠剤Tの輝度がその周囲の輝度よりも高くなるように工夫されている。このため、各ラインセンサカメラ110、130で搬送コンベア101上を撮影したとき、錠剤Tの有無によって、画像データの輝度が異なってくる。そこで、ステーションS5〜S7の処理においては、画像データが一定レベル以上の輝度を有しかつ当該輝度が一定スパン以上続いた場合に限って、当該高輝度の範囲に錠剤Tが存在していると判断するようにしたのである。
ここで、ラインセンサカメラ110、130で撮影された画像が図6に示すようなものだったとする。なお、同図では、図示の簡略化および説明の便宜上、各錠剤Tの割線や印字を省略して示している。
ラインセンサカメラ110、130で一度に撮影される画像は一画素列分(例えば40μm)の画像であり、図6中、上下方向に延びる多数の線の各々がこの一画素列分の画像データ(ラインデータ)を示している。これらの画像データは、バッファメモリに順次記憶され、記憶された画像データに基づいて輝度が判定される。
いま、画像データに基づいて判定された輝度が図7に示すようなものだったとする。同図では、各画像データの輝度を数値化して示しており、各数字の配置は、図6中の錠剤の配置に対応させている。ステップS5での Yes/No の判断基準として、例えば輝度値を100に設定し、ステップS6での Yes/No の判断基準として、例えばスパンの長さを3列に設定した場合には、図7中、100以上の輝度値が矢印A方向に沿って連続して3列以上続いている部分(図6中の錠剤Tの長さdの部分)においては、ステップS5およびS6での判断が「Yes」となって、ステップS7に移行することになる。
ステップS7では、長さdの部分(つまり一定レベル100以上の輝度を有しかつ当該輝度が一定スパンの3列以上続いている部分)を含む一定範囲p(つまり図6中の破線で囲まれた矩形状部分)の画像データを切り出す。ステップS7での処理後、ステップS8に移行する。
ステップS8では、ステップS7で切り出された画像データを画像処理部20に取り込む。次に、ステップS9では、取り込まれた画像データに基づいて、画像処理部20により、画像処理が行われる。
画像処理部20の画像処理において、取り込まれた画像データが検出用ラインセンサカメラ110により撮像された画像データの場合には、当該画像データが、錠剤Tの種別や位置、姿勢(向き)、外観(例えば表裏のいずれかや不良品が否か等)に関する情報を含んでいるため、これらの情報に基づいて、良品の錠剤について表裏いずれかの印刷面(ここでは割線が形成されていない側の面)の所定の位置に錠剤の向きに合わせた印字パターンを作成する等の画像処理が行われる。インクジェットプリンタ120のIJPコントローラ125は、この印字パターンにしたがって、IJPヘッド121を駆動制御することにより、錠剤Tに対して印字処理を行う。
また、画像処理部20の画像処理において、取り込まれた画像データが検査用ラインセンサカメラ130により撮像された画像データの場合には、当該画像データが、印字にかすれがないかや印字が所定の位置にされているか等の印字処理後の情報を含んでいるため、これらの情報に基づいて、錠剤Tの印字面の画像に、予め記憶されていた所定の印字パターンを重ね合わせる画像認識処理(パターンマッチング処理)等が行われる。
ステップS9での処理後、ステップS10に移行する。ステップS10では、処理を終了すべきか否か判断する。ステップS10での判断が「Yes」となれば、処理は終了する。また、ステップS10での判断が「No」となれば、ステップS5に戻り、ステップS5〜S9の処理を繰り返して行う。
その一方、ステップS5での判断が「No」となれば、ステップS6〜ステップS9の処理をスキップしてステップS10に移行する。これは、上述の例で説明すると、画像データの輝度が100未満の場合に相当しており、これは、バッファメモリに記憶された画像データが錠剤の画像データを含んでいない場合が該当する。このとき、画像データの輝度が一定レベル以上でないと判断され、ステップS10に移行する。
また、ステップS6での判断が「No」となれば、ステップS7〜ステップS9の処理をスキップしてステップS10に移行する。これは、上述の例で説明すると、画像データの輝度が100以上であっても3列以上続いていない場合に相当しており、これは、錠剤Tの一部に欠けがある場合等が該当する。このとき、一定レベル以上の輝度が一定スパン以上でないと判断され、ステップS10に移行する。
このように本実施例では、検出用および検査用ラインセンサカメラ110、130で撮影して得られた画像データのすべてを画像処理用データとして取り込むのではなく、これらの画像データのうち、一定レベル以上の輝度を有しかつ当該輝度が一定スパン以上続いたもののみを画像処理用データとして画像処理部に取り込むようにしたので、ソフトウエアにより画像処理されるべき画像データの量を減らすことができ、これにより、錠剤が多量に供給される場合でも、大規模なコンピュータ処理システムを構築することなく、汎用コンピュータ等を用いて高速で画像処理を行えるようになる。
なお、ステップS5での判断が「No」となった場合において、輝度が一定レベル以上にない画像データ(バッファデータ)をバッファメモリから破棄(クリア)するようにしてもよい。破棄される画像データの例は、図6中のスパンsで示されている。同様に、ステップS6での判断が「No」となった場合において、輝度が一定スパン以上でない画像データ(バッファデータ)をバッファメモリから破棄(クリア)するようにしてもよい。
また、上述したように、本実施例による画像処理システムは、印刷前の錠剤の検出のみならず、印刷後の錠剤の検査にも適用できる。
以上のように、本発明は、ランダムに供給される多量のワークに対して高速で画像処理を行うための画像処理装置に有用である。
1: 画像処理システム

10: 制御部

20: 画像処理部

100: 錠剤印刷装置
110: 検出用(第1の)ラインセンサカメラ(撮像手段)
120: インクジェットプリンタ
130: 検査用(第2の)ラインセンサカメラ(撮像手段)

T: 錠剤(ワーク)
特開2011−20325号公報(段落[0041]〜[0054]ならびに図1〜図9参照)

Claims (8)

  1. 画像処理システムにおいて、
    ランダムに供給されるワークを撮像するための撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像されたワークの画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された画像データの輝度を判定する輝度判定手段と、
    前記輝度判定手段により判定された画像データの輝度が一定レベル以上であってかつその状態が一定スパン以上続いた場合に、前記記憶手段により記憶された当該画像データを切り出すとともに、切り出された画像データのみを画像処理用データとして取り込むよう制御する制御手段と、
    を備えた画像処理システム。
  2. 請求項1において、
    前記制御手段は、前記輝度判定手段により判定された画像データの輝度が一定レベルより低い場合に、前記記憶手段により記憶された当該画像データを破棄するよう制御する、ことを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項1において、
    前記撮像手段がラインセンサカメラにより構成されている、
    ことを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項3において、
    前記ラインセンサカメラが、ワークに対して印字処理が行われる前のワークを撮像する第1のラインセンサカメラと、ワークに対して印字処理が行われた後のワークを撮像する第2のラインセンサカメラとから構成されている、
    ことを特徴とする画像処理システム。
  5. 請求項1において、
    前記制御手段により切り出される前記画像データが、ワークの位置、姿勢、外観または印字情報を含むワーク情報を有している、
    ことを特徴とする画像処理システム。
  6. 請求項1において、
    前記画像処理が、ワークへの印字処理後に、ワークの印字面の画像に、予め記憶されていた所定の印字パターンを重ね合わせる画像認識処理を含んでいる、
    ことを特徴とする画像処理システム。
  7. 請求項1において、
    ワークが小物物品である、
    ことを特徴とする画像処理システム。
  8. 請求項7において、
    前記小物物品が錠剤である、
    ことを特徴とする画像処理システム。
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